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1037 [2018/06/18]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇クルト・ラスヴィッツ賞 2018
◇ドイツSF大賞 2018
◇ペリー・ローダン近況


◆クルト・ラスヴィッツ賞 2018

 本年の Kurd Laßwitz Preis の受賞作は、以下のとおり。
 授与式は、9月23日、ライプツィヒの ElsterCon にて。

□ Bester deutschsprachiger SF-Roman 国内長篇部門

・Michael Marrak / Der Kanon mechanischer Seelen / 機魂のカノン
 ――Amrûn 社

□ Beste deutschsprachige SF-Erzählung 国内短篇部門

・Uwe Hermann / Das Internet der Dinge / モノたちのインターネット

「――ミルクの消費期限が過ぎちゃったよー」
「と、深夜にぼやいたのは冷蔵庫」
「いまやLANでつながりWANにつながった家財たちは~」
「ハッキング対策のため、とても高度なAIチップまで備えたりして~」
「ある意味、ご主人さまより賢い存在」
「――朝のラテ・マキアート、どーしよー?」
「と、スタンバイモードから復帰したコーヒーメーカー」
「――ミルクなしで何とかならないかなー?」
「――なら、紅茶は?」
「会話にくわわる、トースターと台所に置かれたラジオ」
「そうこうするうちに~」
「ベッドルームのマットレスが、異変を察知」
「――ご主人さまの様子が変……かも?」
「一同は~」
「――電話して、救急車呼ぼうか?」
「――でもねえ……」
「あくまでも分をわきまえて尽くすのが~」
「モノとしてのたしなみ」
「というか」
「モノが勝手にアレコレしはじめたら~」
「大騒ぎになってしまいます」
「良くて、故障扱い」
「チップ交換は、免れないでしょう」
「――大音量で起こすとか?」
「――●※△ががががっ」
「ラジオが騒いでも、目を覚ましません」
「そうするうちにも~」
「――本当に、苦しそうだよー」
「冷蔵庫は、チップ交換も覚悟の上で~」
「――よし、ボクが電話するよっ」
「ところが」
「分別あるルーターが、モノたちの接続を遮断」
「――(なんてことをっ)」
「――(どうしようっ)」
「冷蔵庫は、考えに考えて~」
「音声出力で、トースターに呼びかけて~」
「窮余の一策を、告げたりして」
「……」
「リヒャルト・シュレーダー氏は~」
「――はっ」
「救急指定病院の病室で、目を覚ましました」
「――幸運でしたねぇ」
「――台所のトースターが、ボヤを出して~」
「――煙感知器の緊急通報をうけてきた消防隊が~」
「――心臓発作で今にも死にそうなアナタを、見つけたんですよぉ」
「とか事情を語る看護師さんが~」
「去り際に~」
「――そういえば~」
「――救急搬送されてきてすぐ、メールで伝言が届いてましたよぉ」
「リヒャルト・シュレーダー氏は~」
「渡されたメールのプリントアウトをながめて~」
「首をかしげるのです」
「――帰りがけ、ミルクを買ってきてください?」

 ――Carsten Könneker 編 Spektrum der Wissenschaft『科学のスペクトル』2017年6号に収録、Spektrum der Wissenschaft Verlagsgesellschaft

□ Bestes ausländisches Werk zur SF 海外作品部門

 Nnedi Okorafor / Das Buch des Phönix / The Book of Phoenix / 不死鳥の書
 ―― Cross Cult 社

□ Beste Übersetzung zur SF ins Deutsche 翻訳部門

 Claudia Kern
 ――Connie Willis 著 Dunkelheit / Blackout / ブラックアウト と Licht / All Clear / オールクリア (Cross Cult 社)の翻訳に対して

□ Beste Graphik zur SF アート部門

 Lothar Bauer
 ――Axel Kruse 著 Luna incognita / ルナ・インコグニタ (Atlantis 社)の装丁画に対して

□ Bestes deutschsprachiges SF-Hörspiel ラジオドラマ部門

 Bodo Traber / Paradise Revisited / 楽園再訪
 ――ラジオ局 WDR の番組。監督 Bodo Traber。構成 André Abshagen。昨年11月2日放送

□ Sonderpreis für herausragende Leistungen im Bereich der deutschsprachigen SF 特別賞

 Thomas Le Blanc
 ――ヴェッツラーの Phantastische Bibliothek ファンタスティーク図書館の開設と維持に対して

【関連サイト】
・Kurd Laßwitz Preis のサイト
[ http://www.kurd-lasswitz-preis.de/ ]


◆ドイツSF大賞 2018

 本年の Deutscher Science Fiction Preis ノミネート作品を。
 授与式は、9月21~23日に開催のライプツィヒの ElsterCon にて

□ Bester deutschsprachiger Roman 長篇部門ノミネート作品

・Dirk van den Boom / Die Welten der Skiir 3: Patronat / スキイルの世界3:保護者
 ――Skiir 三部作の第3巻。ラスヴィッツ賞では三部作全巻をノミネート、Cross Cult 社

・Andreas Brandhorst / Das Arkonadia-Rätsel / アルコナディアの謎

「あれから、30年――」
「銀河系を支配する超文明連合オムニ」
「オムニに仕えるジャスパーと娘のジャスミンは~」
「調査任務をさずかって惑星アルコナディアへ」
「――何千年来~」
「――当地の謎の時空異常のおかげで~」
「――宇宙船が、難破しまくっているのだ」
「……」
「ジャスパーとジャスミンが~」
「惑星アルコナディアに来てみれば~」
「技術的なアレコレが停止して~」
「目下、いろいろ混乱中」
「――つかまえた者に力を約束するネロックス?」
「453年に1度あらわれるソレが~」
「そろそろ、またあらわれるとかいう」

 ――昨年のラスヴィッツ賞を受賞した Omni『オムニ』の続篇、Piper 社

・Andreas Brandhorst / Das Erwachen / 目覚め
 ――ラスヴィッツ賞でもノミネート、Piper 社

・Robert Corvus / Feuer der Leere / 虚空の炎

「惑星がいくつも犠牲になった星間戦争」
「人類の生き残りは~」
「巨大宇宙船団を組んで逃げ出し~」
「敵に追われて、銀河系の中を逃げまわるうちに~」
「――もう食べるモノがないよー」
「食糧調達のため~」
「地球に似た惑星コカダに、ちょっと停泊」
「が」
「原住民にとっては~」
「緊張のファーストコンタクトなのです」
「期待もあれば~」
「恐怖もつのる」
「――きーっ」
「対立もおきたりする」
「こうした中~」
「人類船団に混じった唯一の異星船にして生体船《烏賊》で~」
「船の歌を聞く者、ウグロンは~」
「人類未踏の何かを成しとげる、コトになるのだとか」

 ――Piper 社

・Jutta Ehmke / Twillight Zoo / たそがれ動物園

「愛する者を殺されて~」
「傷心のペギー・スーは、街を去り~」
「18年後――」
「私立探偵となって戻ってきました」
「そこへ、舞いこんできた依頼」
「――いまだ未解決の殺人事件を~」
「――1989年にタイムトラベルして~」
「――調査してほしいのです」

 ――Saphir im Stahl 刊

・Marc-Uwe Kling / QualityLand / クオリティ・ランド
 ――ラスヴィッツ賞でもノミネート、Ullstein 社

・Jens Lubbadeh / Neanderthal / ネアンデルタール
 ――ラスヴィッツ賞でもノミネート、Heyne 社

・Michael Marrak / Der Kanon mechanischer Seelen / 機魂のカノン
 ――ラスヴィッツ賞、国内長篇部門受賞、Amrûn 社

・Matthias Oden / Junktown / ジャンクタウン
 ――ラスヴィッツ賞でもノミネート、Heyne 社

□ Beste deutschsprachige Kurzgeschichte 短篇部門ノミネート作品

・Galax Acheronian / Der Fremde in dir / あなたの中の見知らぬ誰か
 ――Peggy Weber-Gehrke 編 Meuterei auf Titan『タイタンで暴動』に収録、Modern Phantastik 社

・Norbert Fiks / Das letzte Mammut / 最後のマンモス
 ――Peggy Weber-Gehrke 編 Meuterei auf Titan『タイタンで暴動』に収録、Modern Phantastik 社

・Tobias Habenicht / Das Schiff, das nie hätte gebaut werden dürfen / けっして造ってはいけなかった船
 ――C. Erpenbeck が編んだ同名の短篇集に収録、Machandel社

・Uwe Hermann / Das Internet der Dinge / モノたちのインターネット
 ――ラスヴィッツ賞、国内短篇部門受賞、Spektrum der Wissenschaft 社

・Nikolaj Kohler / Protoplasma mit Hut / 帽子をかぶった原初のプラズマ
 ――ラスヴィッツ賞でもノミネート、p.machinery 社

・Thorsten Küper / Fitzroy, Falstaff und andere furiose Menschmaschinen / フィッツロイとファルスタッフとその他の荒ぶる人間機械
 ――André Skora 編 Menschmaschinen『人間機械』に収録、Amrûn 社

・Olaf Lahayne / Relokation / 再配置
 ――Peggy Weber-Gehrke 編 Meuterei auf Titan『タイタンで暴動』に収録、Modern Phantastik 社

・Frank Lauenroth / Omega 4 / オメガ4
 ――ラスヴィッツ賞でもノミネート、Modern Phantastik 社

・Tom Turtschi / Paket Eternity / パケット・エタニティ
 ――短篇集 Eniwetok. Die Flucht『エニウェトク、逃走』に収録、Seins-Fiction 社

【関連サイト】
・ドイツSF大賞のサイト
[ http://www.dsfp.de/ ]


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2964 . Uwe Anton / Späher im Dakkarraum / ダッカル空間の斥候
2965 . Christian Montillon / Der Sternenring / 星環
2966 . Michelle Stern / Sektor X / X域
2967 . Michael Marcus Thurner / Das zweite Terra / ふたつめのテラ
2968 . Michael Marcus Thurner / Die Schweigsamen Werften / 沈黙の工廠
2969 . Susan Schwartz / Tag des Grimms / 無惨の日
2970 . Oliver Fröhlich / Der Gondu und die Neue Gilde / ゴンドゥと新ギルド
2971 . Oliver Fröhlich / Das Gondische Privileg / ゴンドゥ特権

□ Perry Rhodan-Heft 2964話「ダッカル空間の斥候」
[ http://perry-rhodan.net/produkte/erstauflage ]

 (承前)

 ショド=ダッカル空間――

「サシュパヌ銀河で途方に暮れていた、アトランは~」
「メネスのフィッツジェラルド・クレムらに助けられて~」
「ゲメンの若芽《ロリナ》で~」
「若芽《ロリナ》のバル=司令官の服を奪って~」
「若芽《ロリナ》船内のショド鏡を~」
「銀河系にいるとおぼしき若芽《イェト》のショド鏡に接続」
「――これで故郷に帰るのだっ」
「が」
「――失敗?」
「到着したのは、まったく別のゲメンの施設」
「ショド=ダッカル空間を漂うゲショドロム」
「……」
「ゲショドロムで、あれこれのあげく~」
「アトラン」
「フィッツジェラルド・クレム」
「ロボットのタマレイルさん(中身はカピンのペドトランスファーラー)」
「パスライモン人、モリコルド」
「以上の面々は~」
「――ゲメンたちは?」
「――ショド望遠鏡37で、通常空間の一角を観測していた?」
「――ケトゥス……銀河系からほんの250万光年たらずの小銀河を?」
「とりあえず~」
「ショド望遠鏡37に、行ってみるコトに」

 ゲショドロム、ショド望遠鏡37――

「途上、あれこれあって入手した~」
「ゲメンの遠距離服2着」
「アトランは、その1着を身につけて~」
「これを介して~」
「ショド望遠鏡37をのぞいてみたり」
「――!」
「身に帯びた深淵の騎士のオーラの効果もあって~」
「――ダッカル空間を、感じるっ」
「観測できそうです」
「――昔~」
「――暗黒銀河のマラントロナー区で~」
「――オーガン船《ダリエン》の船首像をやらされた時のコトを~」
「――宇宙をこの身で感じた時のコトを~」
「――思い出すなあ」
「でも」
「――今回は、感じたコトを理解できないよーっ」
「――ワケガワカラナイヨー」
「困っていると~」
「もう1着の遠距離服を身につけたタマレイルさんが~」
「正確には、タマレイルさんの中のカピンが~」
「ロボットのPEW核を離れて~」
「遠距離服とショド望遠鏡37を介して~」
「ワケガワカラナイ情報の整理を、助けてくれたり」
「で」
「アトランが~」
「ショド望遠鏡37を介して、小銀河ケトゥスに目をむけてみると~」
「――明るく輝く何かが、見える?」
「――ゲメンたちは、コレを探しているのか?」
「が」
「その後――」
「タマレイルさんの意識が~」
「ロボットのPEW核に戻ろうとしたトコロで~」
「――ぼぼぼっ」
「どうした理屈か、超次元的な燃焼が発生」
「――ぶわっ」
「ショド望遠鏡37周辺で犠牲者多数」
「――逃げるぞっ」
「あわてふためきながらも~」
「アトラン一行は~」
「ヒトの頭くらいある望遠鏡37の記録媒体を、ちょろまかしたりして」

 逃げた一同は、ゲショドロム内に潜伏――

「暇なので~」
「アトランは、同行者相手に情報収集」
「――超知性体ゲショドについて知っているコトを~」
「――教えてはくれまいか?」
「パスライモン人のモリコルドは、応えて曰く」
「――超知性体ゲショドは~」
「――ショド期のあいだだけ、存在するのだ」
「いつショド期になるのかは、わからないという」
「いつまでショド期が続くのかも、わからないという」
「――不定期な超知性体なのだ」
「――ショド期になると~」
「――近隣の生命体の意識内容にアクセスして、操縦して、服属させるのだ」
「――ショド期が終わると~」
「――超知性体ゲショドは、意識をなくすのだ」
「――ショド期とショド期のあいだは~」
「――〈時の衛兵〉=ゲメンが、星領を管理するのだ」
「パスライモン人の伝説によれば~」
「――超知性体ゲショドが目覚めると、オソレや恐怖や破壊が広まるのだ」
「ゲメンたちに言わせれば~」
「――ショド期にこそ生命が花咲く、とかいうのだ」
「また」
「タマレイルさんは~」
「ペドトランスファー能力で、アーカイブを探ってみたり」
「――ゲメンたちは?」
「――小銀河ケトゥスで?」
「――超知性体〈それ〉が建てた原エイリスの貯蔵施設を、探している?」
「……」
「あれこれしながら、隠れているトコロへ~」
「――!」
「シャパンドたち、ゲメンのガトゥ=狩人が大挙してきて~」
「――アトラン一味、御用だっ」

 逮捕された一行は、ゲショドロムの牢獄へ――

「アトランは~」
「ゲショドロムのバル=司令官であるアドブルンに~」
「――決闘だっ」
「――このアトラン+フィッツジェラルド・クレムが勝ったら~」
「――ワレワレを解放して、ショド鏡で望む場所に行かせてほしいっ」
「――もし負けたら~」
「――フィッツジェラルド・クレムの護符を、好きにしてかまわないっ」
「――クレムの家に伝わる護符は~」
「――そもそも、超知性体〈それ〉に由来しているというっ」
「――小銀河ケトゥスの超知性体〈それ〉の貯蔵施設の鍵になるかもだっ」
「ゲメンのアドブルン+シャパンドは~」
「挑発に応じて、けっきょく敗北」
「アトラン」
「フィッツジェラルド・クレム」
「ロボットのタマレイルさん(中身はカピンのペドトランスファーラー)」
「一同は~」
「モリコルドに別れを告げて~」
「サシュパヌ銀河で奪ったバルの服を置いて~」
「ショド鏡をくぐる」
「が」
「なんだか、また妙な感じです」
「――また、失敗かっ」
「が」
「――!」
「タマレイルさんが介入」
「一同を、小銀河ケトゥスに導いたり」

 以下次号

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 Das Internet der Dinge ……IoTのコトでした。


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