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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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947 [2016/09/26]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2874 . Wim Vandemaan & Christian Montillon / Thez / テズ
2875 . Christian Montillon / Die vereiste Galaxis / 氷結した銀河
2876 . Leo Lukas / Der Zeitgast / 時の客
2877 . Michael Marcus Thurner / Der verheerte Planet / 蹂躙された惑星
2878 . Uwe Anton / Aufbruch nach Orpleyd / オルプレイドに出発
2879 . Uwe Anton / Die Staubtaucher / 塵ダイバー

□ Perry Rhodan-Heft 2874話「テズ」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2874-thez.html ]

 (承前)

 〈時の彼方の国〉――

「アトランは~」
「――テズと話をしたいのだ」
「――アトピック法廷を、銀河系から退かせたいのだ」
「いまやアトプの裁判官のひとりであるジュリアン・ティフラーの案内で~」
「終末都市〈楼〉の外縁の~」
「極彩色の〈ファウトの湖〉のほとりへ」
「――ファウトのグロスベルクが、迎えに来るはずです」
「待つあいだ~」
「アトランは~」
「〈ファウトの湖〉の渚で~」
「足元に転がる玉砂利みたいなモノに、興味をひかれます」
「――テクノモルフィト?」
「――U"BSEF定数をシミュレートする?」
「――それぞれが機械なのか……すごいな」
「こっそりひとつ、ポケットに入れたりして」
「……」
「テズは~」
「テクノモルフィトを~」
「難破したカオテンダーから拾ってきたらしい」
「テクノモルフィトは~」
「生命エネルギーを蒸留して~」
「〈ファウトの湖〉を満たしているらしい」
「……」
「ジュリアン・ティフラーによれば~」
「――〈ファウトの湖〉はテズの記憶です」
「アトランは~」
「のぞいてみました」
「――テズは?」
「――発展して、たくさんの土地と人を管理するようになった?」
「――手に余るようになって?」
「――所有地の管理を代官たちに任すようになった?」
「――この代官たちが、ファウトになった?」
「そうこうするうちに~」
「ファウトのグロスベルクの小舟が到着」
「――テズのところに案内しましょう」

 新銀河暦1519年1月、銀河系、星系ソル――

「2010万年前から来た、ティウフォル人の〈星塁〉艦隊は~」
「星系ソルの外縁で、攻撃の時をうかがいます」
「対して~」
「星系ソルの防衛にあたるのは~」
「テラナー」
「アルコン人」
「ポスビ」
「ハルト人」
「合計11万3100隻」
「とはいえ」
「ティウフォル人のインドクトリネーターに対抗できる~」
「パラフラクト・バリアの装備が間に合ったのは~」
「半数に足りず」
「で」
「この連合防衛艦隊の指揮をまかされたのが~」
「ペリー・ローダン」

 星系ソル、惑星テラ――

「住民全員が避難を終えて~」
「残るのは~」
「ペリー・ローダン」
「超能力を有するネズミビーバーのグッキー」
「テフローダー超能力者ディーンバケル」
「フェロン人の外交官ヘケネル・シャロウン」
「……」
「ディーンバケルは~」
「ポジトロニクス読取能力者」
「巨艦《ラス・ツバイ》の計算脳〈アナンシ〉」
「惑星テラの政庁ソラーハウスの計算脳〈アザーワイズ〉」
「両者と協力して~」
「手間のかかる作戦を遂行中」
「すなわち」
「先般、ティウフォル人のインドクトリネーターにやられた~」
「太陽系政庁の計算脳〈ラオツェ〉の~」
「入力データを、全面的に改竄して~」
「計算脳〈ラオツェ〉を騙して~」
「――潜伏するインドクトリネーターが活動をはじめたら~」
「――計算脳〈ラオツェ〉を経由して偽情報を流して~」
「――ティウフォル人を騙してやるのだ」
「……」
「ペリー・ローダンは~」
「巨艦《ラス・ツバイ》に移乗して~」
「オンリョン人の指導的人物のひとりシェクヴァル・ゲネリクと会談」
「――星系ソルの防衛に、5000隻を貸そう」
「とかいう提案を~」
「ありがたく受け入れて~」
「――だが、オンリョン人が当方の指揮下に入るコトはない」
「――キミが指揮して協力してはくれまいか?」
「……」
「ちなみに」
「アトプの裁判官マタン・アダル・ジャバリムの~」
「裁判官船《コルプコル》は~」
「恒星ソルから精神存在タファラの遺体を引き出した後~」
「コレと融合して~」
「――よろよろ~」
「恒星ソルの周囲を、ウロつきまわります」
「で」
「コレに引き寄せられて~」
「〈時割れ〉の入口の片割れも~」
「――ふらふら~」
「恒星ソルの周囲を、ウロつきまわるわけで」
「目下」
「巨艦《ラス・ツバイ》の計算脳〈アナンシ〉は~」
「コレらが諸惑星の近くを走り抜ける軌道と時刻を~」
「延々と計算しつづけてみたり」

 〈時の彼方の国〉、〈ファウトの湖〉――

「〈ファウトの湖〉を小舟で渡りながら~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「アトランに~」
「宇宙の歴史を語ったりする」

 新銀河暦1519年1月18日、星系ソル――

「ティウフォル人の〈星塁〉艦隊は~」
「――ごごごごっ」
「無数の小型戦闘艇〈星駒〉を射出」
「――ばびゅーん」
「連合防衛艦隊が、迎撃」
「――どどーん」
「――ばーん」
「双方、消耗戦」
「では、あるのですが~」
「連合防衛艦隊の艦船は、次々と~」
「――インドクトリネーターにやられたっ」
「制御系を乗っ取られて~」
「――どどーん」
「――ばーん」
「同士討ちをはじめて~」
「どんどん数を減らしたり」
「……」
「そうこうするうちに~」
「――太陽系政庁の計算脳〈ラオツェ〉の中のインドクトリネーターが?」
「――活動をはじめた?」
「――よし……連中を罠にかけるぞっ」

 〈時の彼方の国〉、〈ファウトの湖〉の中央あたり――

「湖の真ん中をぐるぐるまわる小舟の上で~」
「アトランと~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――アトピック法廷のふるまいの意義とは、何か?」
「とか、議論を重ねて~」
「――そもそも、テズがいたから~」
「――アトピック法廷が来たから~」
「――エクピュロシス=〈銀河系の劫火〉が阻止できて~」
「――超大量の生命が助かるわけです」
「とか」
「――もしも、アトピック法廷が撤退すれば~」
「――超大量の生命が危険なコトになるわけだな」
「つまり」
「――アトピック法廷のふるまいひとつで?」
「――まったく別の宇宙がふたつできてしまう?」
「……」
「思い返せば」
「アトピック法廷は~」
「エクピュロシス=〈銀河系の劫火〉を阻止するために~」
「銀河系に来たわけです」
「ならば」
「エクピュロシス=〈銀河系の劫火〉とは、そもそも何でしょうか?」
「誰が、この災厄に気づいて~」
「アトピック法廷に、告発したのでしょうか」
「さて」
「記憶をたどってみるとしましょう」
「……」
「新銀河暦1514年――」
「アトピック法廷の裁判官マタン・アダル・ダノエルは~」
「惑星テラのペリー・ローダン」
「アルコン帝国皇帝、ボスティク1世」
「両被告の裁判をとりおこないました」
「この時~」
「証人として喚問されたのが~」
「ジュリアン・ティフラー」
「ちなみに」
「このヒトは~」
「新銀河暦1463年――」
「アンスレスタ銀河で~」
「〈百万年トンネル〉を、歩き通した結果~」
「人が変わったようになってしまいました」
「その後――」
「銀河系に戻った後も~」
「――惑星オアゴニルに、行ってきたんだ」
「――〈アルケティム至聖所〉の螺旋渦巻を、ぐるぐる昇っていたんだ」
「――〈アルケティムの精髄〉を、探していたんだ」
「とかいう奇行に走ったり」
「こうしたジュリアン・ティフラーが~」
「新銀河暦1514年――」
「裁判官マタン・アダル・ダノエルがとりおこなう裁判で~」
「証言して曰く」
「――ワタシは~」
「――〈アルケティム至聖所〉から~」
「――将来おきるエクピュロシス=〈銀河系の劫火〉を、見ました」
「――この事件の原因は~」
「――ペリー・ローダンと~」
「――他、何名かにあります」
「このジュリアン・ティフラーが~」
「新銀河暦1518年――」
「裁判官マタン・アダル・ダノエルの依頼で~」
「アトピック・ゾンデで〈時の彼方の国〉に至って~」
「アトプの裁判官になったわけで~」
「すなわち」
「エクピュロシス=〈銀河系の劫火〉に最初に気づいて~」
「アトピック法廷に告発して~」
「新銀河暦1514年の銀河系に呼びこんだのは~」
「どうやらジュリアン・ティフラーらしい」
「というコトになります:」
「……」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「あたりまえのように語るのです」
「――テズは時のすべてなのです」
「――テズは〈時の彼方の国〉そのものなのです」
「アトランとしては~」
「疑問があります」
「――テズに対する超知性体〈それ〉の立ち位置というのはか?」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「両者のあいだに何やら合意のようなモノがあるコトを~」
「――もにょもにょ」
「ほのめかしたりする」
「アトランとしては~」
「他に疑問はいくらでもあります」
「――キミもアトプの裁判官なら~」
「――アトピック法廷を、銀河系から退かせられるのでは?」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――テズのするコトに間違いはないのです」
「とかいう回答」
「――(アトプの裁判官として筋を通す、というコトか?)」
「――(ティフは頼りにならない、というコトだな)」
「……」
「そうこうするうちに~」
「ファウトのグロスベルクが、いうのです」
「――〈ファウトの湖〉の中心に至って~」
「――テズと直接対話するには~」
「――ひとりで行かないといけません」
「――ココからは、アトランだけを案内します」
「アトランとしては~」
「――(どうせティフは頼りにならないし)」
「――よかろうっ」

 新銀河暦1519年1月、星系ソル――

「ペリー・ローダンは~」
「――ティウフォル人たちを~」
「――罠に誘いこむっ」
「……」
「騙された計算脳〈ラオツェ〉を介した偽情報をもとに~」
「ティウフォル人の〈星塁〉の群れは~」
「難なく木星軌道を突破」
「――インドクトリネーター投入用意っ」
「ここにいたるまでの各種工作の甲斐あって~」
「ティウフォル人は~」
「――銀河系の諸種族はインドクトリネーターへの対抗手段を持たないっ」
「あいかわらず、思いこんでいるわけで」
「……」
「星系ソルの中を~」
「裁判官船《コルプコル》+精神存在タファラの遺体が~」
「――よろよろ~」
「ずっとウロつきまわっています」
「で」
「コレに引き寄せられて~」
「〈時割れ〉の入口の片割れも~」
「――ふらふら」
「ずっとウロつきまわっています」
「……」
「ちなみに」
「先般――」
「こんな仮説が提唱されました」
「――精神体タファラの遺体に~」
「――〈時割れ〉の入口が接近すると~」
「――両者の相互作用で~」
「――タファラのエイリスがヌルヌルになって~」
「――時空の因果律の吹雪がおきるかもです」
「――ティウフォル人の〈星塁〉が載せた〈6次元呪旗〉は~」
「――いうなれば高次元に耳を澄ましているので~」
「――時空の因果律の吹雪に刺激されると~」
「――〈星塁〉のバリアに、小さな穴を作るかもです」
「――〈星塁〉が〈ハイパースタンス〉に入っている時にも~」
「――この穴からトランスフォーム砲弾とかを、送りこめるかもです」
「……」
「そして今――」
「遠目に見ると~」
「〈時割れ〉の入口の近くを行き過ぎると~」
「〈星塁〉の〈6次元呪旗〉が、爆発」
「――ばーん」
「〈6次元呪旗〉を乗せていた〈星塁〉も、爆発」
「――ばーん」
「とかいう~」
「ティウフォル人にとっては謎の現象がおきていたりする」

 惑星テラ――

「《ラス・ツバイ》と~」
「ハルト人たちは~」
「惑星テラ上空で~」
「ティウフォル人の〈星駒〉の群れを阻止」

 星系ソル――

「手先の器用なケロスカーのゴルドロディンは~」
「オンリョン人シェクバル・ゲネリクに説明して曰く」
「――ティウフォル人の〈星塁〉が超光速航行している近くで~」
「――オンリョン人のリニア空間魚雷を、爆発させると~」
「――〈星塁〉を通常空間に引きずりおろせるはずなのです」
「――〈ハイパースタンス〉の防御も消えるのです」
「……」
「ティウフォル人の〈星塁〉の群れは~」
「計算脳〈ラオツェ〉を介した偽情報を信じて~」
「――テラナーの宇宙要塞を~」
「――インドクトリネーターで占領するのだっ」
「罠にかかりました」
「――!」
「〈ハイパースタンス〉から出て~」
「宇宙要塞――じつは無人――を占拠しようとしたトコロで~」
「――どどーん」
「〈星塁〉1万9000隻は宇宙の藻屑」
「この損失は、総戦力の3分の1です」
「……」
「こうした戦場に~」
「テフローダー国家〈新タマニウム〉の首長ヴェトリス=モラウドが~」
「5万隻を率いて到着」
「ペリー・ローダンに通信をつないで曰く」
「――勘違いするなっ」
「――テラナーを助けにきたのではないっ」
「――レムール人をはぐくんだ惑星を守りにきただけなのだからなっ」
「ペリー・ローダンとしては~」
「――ならば~」
「――裁判官船《コルプコル》を護衛していただきたいっ」
「――ティウフォル人が~」
「――精神存在タファラの遺体に、ねらいを定めたようなのだ」

 〈時の彼方の国〉、〈ファウトの湖〉のほぼ中央――

「テズのもとに向かう途上~」
「ファウトのグロスベルクは~」
「かかえたアトランに~」
「――どうして、テズが~」
「――他の高次勢力のように~」
「――別の宇宙に、行かないのかというと~」
「――誘われても、行かないのかというと~」
「――テズは~」
「――〈時の彼方の国〉とあまりに深く織り合わさっているのです」
「――無理矢理に離れようとすれば~」
「――〈時の彼方の国〉とテズが守る生命体が引き離されて~」
「――どちらも深手を負うのです」
「――テズは~」
「――自分がいて〈時の彼方の国〉がある、この宇宙を~」
「――守ろうと手を尽くすのです」
「とかいううちに~」
「アトランは、〈ファウトの湖〉の中心へ」
「――ここでは?」
「――テズの視点から、すべての時間を見わたせる?」
「のぞいてみました」
「……」
「こうして」
「アトランは~」
「テズのもとに至り~」
「惑星アルコンIを思わせる環境の中で~」
「テズとグロスベルクと並んでベンチに腰かけて~」
「――(長い道程だったなあ)」
「話をはじめるのでした」

 新銀河暦1519年1月、星系ソル――

「2010万年前から来た~」
「ティウフォル人の最高指令官トムッカ・カラドックのアッコシャイは~」
「〈星塁〉艦隊の3分の1を失ったにもかかわらず~」
「ペリー・ローダンに連絡をつないで曰く」
「――降伏せよっ」
「アッコシャイは~」
「インドクトリネーターで制御を奪った銀河系の艦船を、戦闘に投入」
「対して、ペリー・ローダンは~」
「――そちらこそ降伏せよっ」
「リニア空間魚雷を使って、〈星塁〉の〈6次元呪旗〉を狙うと~」
「――ばーん」
「何隻か破壊」
「それでも~」
「アッコシャイは、態度を変えようとしません」
「が」
「そこへ」
「――やれっ」
「ヴェトリス=モラウドが~」
「1000隻に特攻を指示」
「アッコシャイは旗艦《クソイナティウ》ごと~」
「――ばーん」

 〈時の彼方の国〉――

「アトランは~」
「テズと~」
「銀河系におけるアトピック法廷の行為の是非を討議」
「テズとしては~」
「――このテズは~」
「――あらゆる存在を、ただ守りたいのである」
「――あらゆる存在を、ただ存在させつづけたいのである」
「アトランは~」
「業を煮やして~」
「くすねてきたテクノモルフィトをポケットから出すと~」
「振動メスに変形させて~」
「――ぐっさり」
「自分の肩の細胞活性装置チップをえぐりとって~」
「――げしげしげしっ」
「完全破壊」
「――ぶわっ」
「二重の渦状銀河の投影像が~」
「〈時の彼方の国〉の空に広がって見えたりして」
「――このアトランは~」
「――自分をなくして、尊厳をなくしてまで、永遠の世界で生きたくないっ」
「――このアトランのコトは、このアトランが決めるっ」
「――お仕着せの天命はいらないっ」
「この行動に対して~」
「テズは~」
「――このテズは~」
「――あらゆる存在を、ただ守りたいのである」
「――あらゆる存在の中には、アトランも含まれるのである」
「苦渋の選択」
「――ディス=クロン剪定を、認めるとしよう」
「すなわち」
「宇宙を分岐させようというのです」
「ひとつは~」
「アトピック法廷とテズがいる宇宙」
「ひとつは~」
「アトピック法廷もテズもいない宇宙」
「当然ながら~」
「アトピック法廷もテズもいない宇宙では~」
「エクピュロシス=〈銀河系の劫火〉を阻止できないかもしれません」
「何か問題があるのでしょうか」
「まずひとつ」
「超知性体〈それ〉は~」
「テズという存在をかたちづくる大事な要素です」
「超知性体〈それ〉のエイリスは~」
「テズがいる宇宙にだけ存在するので~」
「テズがいない宇宙では~」
「超知性体〈それ〉のエイリスは存在しえないのです」
「コレによって~」
「銀河系をとりまく1億光年の天球は~」
「影響をこうむります」
「つまり」
「――超知性体〈それ〉が、いなくなる?」
「――もしかすると、近隣の超知性体も存在があやうくなる?」
「……」
「テズは~」
「アトランが破壊した細胞活性装置チップのかわりに~」
「一滴の蒸留生命エネルギーを含むテクノモルフィトから~」
「新しい細胞活性装置を作り出して~」
「アトランの身体に埋めこみました」
「――アトピック・ゾンデで帰るとよい」
「ちなみに」
「〈時の彼方の国〉までアトランに同行してきた~」
「ルア・ヴィルタネンさん」
「フォーゲル・ツィールロス」
「ゲニフェル両名は~」
「自分たちで身の振り方を決めるコトに」

 新銀河暦1519年1月、星系ソル――

「ここで~」
「現代のティウフォル人の〈星塁〉《シェッゼルクド》の~」
「カラドックであるパッドカヴ・ヨッロクは~」
「2010万年前から来たティウフォル人一同に~」
「集結の呼びかけを発信」
「――〈呪旗覇軍〉は、終わりであるっ」
「――救済が成就するのは、間近であるっ」
「――総員はオルプレイドへ」
「呼びかけは~」
「ティウフォル人の戦士たちが着た〈戦闘衣〉を介して~」
「総員に届きました」
「……」
「《ラス・ツバイ》のペリー・ローダンは~」
「この様子をみて~」
「――何者だ?」
「――もしかして話の通じるティウフォル人か?」
「《シェッゼルクド》に無線で呼びかけてみると~」
「パッドカヴ・ヨッロクそのひとが応じて~」
「ペリー・ローダンに、こんなコトを告げました」
「――ティウフォル人は~」
「――銀河系から完全撤退するっ」
「――ただし、ふたつ条件がある」
「――まず、ひとつ……」
「――あのハイパーな構造物をよこせっ」
「どうやら~」
「精神存在タファラの遺体を、〈6次元呪旗〉に入れたいらしい」
「というコトは、わかるのです」
「でも」
「ペリー・ローダンには~」
「目下のところ~」
「アレをどうにかできる権利も技術もありません」
「――アレについては、ウチとでなくてアチラと交渉を……」
「言いかけたところで~」
「パッドカヴ・ヨッロクは~」
「――どどーん」
「《ラス・ツバイ》を、1発だけ撃ちました」
「……」
「その1発は~」
「《ラス・ツバイ》の防御を貫いて~」
「艦中央の人工環境艦内公園施設オーギュギアにまで到達」
「――ばーん」
「艦載脳〈アナンシ〉も、ダメージをうけました」
「――オーギュギアが、燃えている……」
「――ざざざー……がっくり」
「《ラス・ツバイ》は、一瞬にして行動不能に」
「……」
「と、威嚇しておいてから~」
「パッドカヴ・ヨッロクは~」
「――おわかりいただけたかね?」
「ふたつめの要求を告げました」
「――ペリー・ローダン、キミだよキミ」
「ペリー・ローダンのU"BSEF定数も~」
「〈6次元呪旗〉に入れたい、というのです」
「この状況で~」
「拒んでも被害が増えるだけ」
「ペリー・ローダンは~」
「――やむを得まいっ」
「《シェッゼルクド》におもむくペリー・ローダンに~」
「ペイ・ケアンさんも同行」
「……」
「さて」
「その後――」
「《シェッゼルクド》が転針したところで~」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキーは~」
「――テレポートっ」
「《シェッゼルクド》まで、早速に救助に向かったのですが~」
「――ペリー……?」
「両名の身体は、すでに冷たくなっていたり」
「それでも~」
「グッキーは~」
「――信じないぞっ」
「――二重の渦状銀河の投影像は、まだ出ていないし」

 星系ソル――

「ザカル・ヨッロクの指揮のもと~」
「〈星塁〉《シェッゼルクド》は~」
「《コルプコル》+タファラに向かいます」
「が」
「裁判官船《コルプコル》は~」
「テラナーの《ラス・ツバイ》ほどヤワではない」
「――よろよろ~」
「《コルプコル》+タファラは、恒星ソルに逃げこみました」
「すると」
「〈時割れ〉の入口の片割れは~」
「――ひゅん」
「一気に加速」
「これをうけて~」
「恒星ソルは~」
「――ぼわん」
「膨らみはじめました」
「――ぼわわん」
「それはもう赤色巨星になりそうな勢いで」
「――ぼわわわん」
「すぐにも星系ソルを呑みそうな勢いで」
「と」
「――!」
「そこにあらわれたのが~」
「アトプの裁判官ジュリアン・ティフラーの~」
「チューンアップ済みの超凄い裁判官船《モッキンバード》」
「〈星塁〉《シェッゼルクド》の攻撃をはらいのけて~」
「――この事件をもとにチューンアップしてきたのだっ」
「――だからキミは絶対に勝てないっ」
「カラドックのザカル・ヨッロクを威圧した上で~」
「《モッキンバード》は~」
「《コルプコル》+タファラを恒星ソルから引き出しました」
「――さらばですっ」
「《モッキンバード》が~」
「《コルプコル》+タファラを引きずって~」
「星系ソルから姿を消すと~」
「〈時割れ〉の入口の片割れも~」
「――ひゅん」
「姿を消したのでした」

 星系ソル――

「〈星塁〉《シェッゼルクド》の~」
「カラドック、ザカル・ヨッロクは~」
「――ああ……ハイパーな構造物がっ」
「目的を果たせずに、しぶい顔」
「腹いせに、イロイロしかねない雰囲気でしたが~」
「星系ソル防衛艦隊の指揮をひきついだ~」
「フェロン人ヘケネル・シャロウンは~」
「――ワレワレが~」
「――そちらの〈6次元呪旗〉を破壊する手段を有しているコトは~」
「――ご存知であろう?」
「星系ソル防衛艦隊が総力をあげれば~」
「ティウフォル人側に大きな被害が出るのはあきらか」
「カラドック、ザカル・ヨッロクは~」
「――総員、撤退であるっ」
「残存する〈星塁〉すべてを引き連れて~」
「星系ソルを去ったのでした」

 銀河系の中央あたり――

「《モッキンバード》は~」
「《コルプコル》+タファラを餌にして~」
「〈時割れ〉の入口の片割れを誘導して~」
「もう片割れと引き合わせました」
「――!」
「これによって~」
「〈時割れ〉は閉じたりして」
「で」
「《モッキンバード》」
「《コルプコル》」
「裁判官船2隻も~」
「銀河系から姿を消したという」

 その後――

「銀河系の諸種族の前には、課題が山積み」
「再建はとんでもなく大変そう」
「たとえば~」
「騒動のあいだ~」
「星系アルコンは~」
「アトピック法廷のもとで、原住種族であるナート人の所有に帰して~」
「星系バーグと呼ばれるようになり~」
「アルコン人の貴族たちは、難民になってしまいました」
「この難民の一派が~」
「惑星テラに建設したアルコン人の入植地〈新アトランティス〉は~」
「この先も、けっきょく拡大を続けるわけです」
「あるいは」
「自由テラナー連盟は~」
「首長のアルン・ジョシャナンの死亡により~」
「星系ソル首相カイ・チェンさんが、とりあえず政務を引き継いだものの~」
「政府としての根拠はきわめてアヤシイ」
「くわえて」
「ティウフォル人のインドクトリネーターにやられた計算脳は~」
「――インドクトリネーターを完全除去するのは不可能ですね」
「自由テラナー連盟の中枢であり象徴であった太陽系政庁の~」
「計算脳〈ラオツェ〉も~」
「――新しく作るしかないですね」
「とかいう状況」
「星系アルコンも、星系ソルも~」
「もとどおりとはいきません」

 事件から1週間後――

「星系ソル首相カイ・チェンさんは~」
「グッキーと~」
「ヘケネル・シャロウンに~」
「状況を語ります」
「――オンリョン人は~」
「――星系アルコンに集まっているみたい」
「――上からの指示が来たみたいで~」
「――銀河系から完全撤退するみたい」
「目下」
「各地で〈オルドの碑〉を回収して~」
「くわえて~」
「ケロスカーのゴルドロディンがつかんだトコロによれば~」
「星系アルコンで、超知性体〈それ〉のエイリスを集めているとかいう」
「星系ソル首相カイ・チェンさんは~」
「――今回、防衛に参加してくれたのも、テラナーでない種族ばかりだし~」
「――自由テラナー連盟という名称そのものも、どうかと思うのよ」
「ヘケネル・シャロウンは~」
「――ならば~」
「――自由ソラナー連盟とかいうのは、どうでしょう」
「とか、言ってみたりする」
「……」
「ちなみに」
「先般――」
「アトプの裁判官ジュリアン・ティフラーが~」
「ギャラクティカムの議場惑星オーロラに降ろしていった~」
「ルア・ヴィルタネンさん」
「フォーゲル・ツィールロス」
「ゲニフェル両名が、いろいろ調べたおかげで~」
「ティウフォル人が撤退した先のコトがわかりました」
「オルプレイド銀河というのは~」
「惑星テラのカタログでは、NGC6861」
「1億3100万光年の彼方にあるという」
「グッキーは~」
「――(ペリーは死んでいないっ)」
「――何年かして《ラス・ツバイ》の修理が終わったら~」
「――迎えにいくんだっ」
「決意を新たにするのでした」

 以下次号

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[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 次号から新サイクル。


d-information ◆ 947 [不定期刊] 2016/09/26
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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