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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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931 [2016/06/06]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2858 . Christian Montillon / Hüter der Stahlquelle / 鋼の泉の守護者
2859 . Uwe Anton / Die ParaFrakt-Konferenz / パラフラクト会議
2860 . Uwe Anton / Der tote Attentäter / 死せる暗殺者
2861 . Leo Lukas / Der Flug der BRITOMARTIS / 《ブリトマルティス》の航行
2862 . Michelle Stern / Das Geschenk des Odysseus / オデュッセウスの贈り物
2863 . Michael Marcus Thurner / Die Finale Stadt: Unten / 終末都市・底

□ Perry Rhodan-Heft 2858話「鋼の泉の守護者」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2858-hueter-der-stahlquelle.html ]

 (承前)

 新銀河暦1518年、銀河系イーストサイド――

「星系ヴェッゼルの惑星トヴュナタルは~」
「ブルー人ガタス族の軍事造船惑星」
「テラナーがつけた異名が〈鋼の泉〉」
「先般――」
「イーストサイド方面に足をのばした~」
「ティウフォル人の〈星塁〉の一隊487隻は~」
「星系ヴェッゼルの全域を制圧」
「対して~」
「ガタス族は~」
「――ティウフォル人に公式に宣戦布告するっ」
「星提督ファウフェ=ジュ=ミュン指揮下の~」
「ガタス族の艦隊1000隻以上が~」
「星系ヴェッゼルをとりまいて~」
「一触即発」

 巨艦《ラス・ツバイ》――

「ペリー・ローダンは~」
「――正面きって戦いを挑んでも、ガタス族に勝ち目はないっ」
「――なんとしても、やめさせるっ」
「――〈鋼の泉〉に行くぞっ」
「ティウフォル人は~」
「ハイパーなナノマシン的な兵器インドクトリネーターで~」
「相手の宇宙船の自由を奪う戦法を使います」
「が」
「つい先日――」
「対抗兵器パラフラクトバリアが完成」
「インドクトリネーターにやられた《ラス・ツバイ》は~」
「コレを駆除して~」
「ふたたび作戦可能になったばかり」
「ペリー・ローダンとしては~」
「パラフラクトバリアを実戦投入してみたい」
「――〈鋼の泉〉に行くぞっ」
「こうした動機もあるのです」
「……」
「ティウフォル人は~」
「襲った星系の全住民を殺して~」
「死者のU”BSEF定数を〈星塁〉の〈6次元呪旗〉に収集します」
「いうなれば、魂の総露天掘り」
「殺しつくしたら惑星まるごと破壊」
「次の星系に行くのが常です」
「が」
「どうしたコトか~」
「惑星トヴュナタルを襲った〈星塁〉艦隊は~」
「そのまま留まっているという」
「ペリー・ローダンは~」
「アトル人の科学者、シク・ドルクスタイゲルさん」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキー」
「関係各位と意見交換」
「――ティウフォル人は、造船施設を使いたいのでは?」
「――〈星塁〉を建造しようとしてるのかも?」
「ペリー・ローダンと~」
「ペリー・ローダンの考え方を良く知る一同は~」
「瞬時に同じ結論に至りました」
「――〈星塁〉の設計図を頂戴するとしよう」
「――〈鋼の泉〉に行くぞっ」
「こうした動機もあるのです」

 巨艦《ラス・ツバイ》――

「ネズミビーバーのグッキーは~」
「――今回は目立ちすぎるのでな」
「同行を拒否られました」
「――ぶう」
「むくれました」
「シク・ドルクスタイゲルさんは~」
「――〈星塁〉の設計図を頂戴するのに、ぜひ手を貸してほしい」
「とか言われて、参加するコトに」
「他には~」
「宇宙陸戦隊長リッコ・ユカワ中佐」
「隊員の〈おタツおばさん〉こと、タツ・フェイドゥルシさん」
「隊員アナラ・ウォルシン」
「隊員カジ・マンヒダン」
「以上の面々をひきつれて~」
「ペリー・ローダンは~」
「対探知性能にすぐれたスペースジェット1隻で~」
「星系ヴェッゼルへ」

 ローリン型スペースジェット《ドクター・グリフィン》――

「星系ヴェッゼルをとりまいて~」
「ブルー人の艦隊が1000隻以上」
「ローリン型スペースジェットは~」
「すぐれた対探知性能を備えているのです」
「とはいえ」
「星系内には~」
「ティウフォル人の〈星塁〉が487隻」
「――さすがに~」
「――気づかれないで惑星トヴュナタルに着陸するのは、難しいかも」
「ペリー・ローダンと~」
「ペリー・ローダンの考え方を良く知る一同は~」
「瞬時に同じ結論に至りました」
「――策を用いよう」

 8月29日、惑星トヴュナタル――

「宇宙船の破壊から免れた救命カプセル1基が~」
「――ひゅうううっ」
「パアトパユル大陸の造船所団地のひとつのほど近くに着陸」
「乗っていたのは~」
「ガタス族50名」
「テラの大使リマス・トランク」
「加えて~」
「ペリー・ローダン一行」
「で」
「陸戦隊員カジ・マンヒダンひとりを留守番にして~」
「他の一同は、造船所団地へ」
「――万能宇宙服の擬態能力を使うのだ」
「――どろん」
「――こうしておけば、ガタス族の抵抗運動の関係者とかにみえるのだ」

 パアトパユル大陸の造船所団地――

「ティウフォル人たちは~」
「造船所施設で~」
「思いがけない抵抗に遭っていました」
「――また、部下たちがやられた?」
「――施設には技術者しかいないはずなのに?」
「じつは~」
「たったひとりのガタス族の仕業なのでした」
「……」
「オリョイリは~」
「ティウフォル人が来るまで~」
「造船所で、普通に検査主任として暮らしていました」
「が」
「じつは」
「改造ブルー人なのです」
「装備が埋めこんであるのです」
「身体も脳も改造してあります」
「かかった費用は、聞けば背筋が凍るほど」
「オリョイリは~」
「格段の身体能力を発揮して~」
「〈戦闘衣〉と共生関係に入ったオンリョン人よりも~」
「高速に動けるとかいう」
「加えて」
「エネルギー兵器で撃たれても~」
「吸収して、敵になげかえすコトができるのです」
「正式には~」
「ネオルガン=サイボーグ、とかいうのですが~」
「毛皮の黄色い点々のおかげで~」
「ついた異名が〈黄獣〉」
「で」
「目下――」
「かくなる〈黄獣〉オリョイリが、全力全開」
「造船所の技術者たちを助けたり~」
「破壊工作して、ティウフォル人たちの作業を邪魔したり」
「……」
「ティウフォル人の造船所制圧隊の指揮官タックシュ・マズテマは~」
「――謎のサイボーグ?」
「興味がわきました」
「自分から現場に出ていって~」
「――あれぞ、わが好敵手っ」
「――!」
「不用意に手をだして~」
「タックシュ・マズテマは傷手をこうむりました」
「でも」
「――すごいっ」
「――アレを捕らえたいっ」
「――カラドックのパックザ・ムウナイが指揮する〈星塁〉《ヨズタゼ》へ~」
「――ぜひ手土産として、もちかえりたい」

 パアトパユル大陸の造船所団地――

「ペリー・ローダン一行は~」
「ティウフォル人たちとはちあわせ」
「――ずぎゅーん」
「――どどーん」
「戦闘勃発」
「切り抜けた後~」
「シク・ドルクスタイゲルさんは~」
「死んだティウフォル人の〈戦闘衣〉から~」
「情報を読み出して、分析」
「――設計図は、データパケットに分けてある?」
「――ポジトロニクス結合体3箇所に分散してある?」
「……」
「作戦部隊は~」
「1箇所目に侵入」
「データを抽出」
「2箇所目に侵入」
「データを抽出」
「んで」
「――ティウフォル人のガードは甘いですねえ」
「とか、甘くみていたら~」
「3箇所目のポジトロニクス結合体VIIに侵入したところを~」
「――!」
「黄色い何かに襲われました」
「あわや全滅かと思われました」
「が」
「ペリー・ローダンが気づきました」
「――ちょっと待てっ」
「――誤解だっ」
「――ワレワレは、ティウフォル人ではないっ」
「――テラナーだっ」
「……」
「ペリー・ローダン一行と~」
「〈黄獣〉オリョイリ+ガタス族の技術者リュウラシュさんは~」
「――〈星塁〉の設計図を盗むのだ」
「――〈星塁〉の設計図を盗みましょう」
「手を結ぶコトにしたところを~」
「この地区に配置されたティウフォル人たちが襲撃してきました」
「――ずぎゅーん」
「――どどーん」
「戦闘勃発」
「でも」
「――!」
「〈黄獣〉オリョイリが~」
「秒殺」

 パアトパユル大陸の造船所団地――

「とはいえ」
「ペリー・ローダン一行と〈黄獣〉オリョイリの目的は~」
「造船所制圧隊の指揮官タックシュ・マズテマの知るところとなったわけで」
「で」
「タックシュ・マズテマは~」
「精鋭部隊を率いて、追撃」
「――ずぎゅーん」
「――どどーん」
「タックシュ・マズテマは~」
「〈黄獣〉オリョイリに~」
「あらためて、素手で一対一の戦いをいどみますが~」
「――!」
「瞬殺されてしまうのです」

 パアトパユル大陸――

「ペリー・ローダン一行は~」
「盗んだデータを抱えて~」
「《ドクター・グリフィン》で一目散」
「一方」
「〈黄獣〉オリョイリ+技術者リュウラシュさんは~」
「――ワレワレは造船所群に残って、破壊工作を続けるっ」
「――ティウフォル人に好き勝手にされてたまるかっ」
「造船施設に残りました」

 ローリン型スペースジェット《ドクター・グリフィン》――

「作戦部隊は~」
「ティウフォル人の重要機密を入手したわけで~」
「――これにて、作戦完了」
「ではなくて~」
「――そうだ」
「――パラフラクトバリアを~」
「――実地に試してみないといけないのだ」
「……」
「ペリー・ローダンは~」
「《ドクター・グリフィン》を反転させて~」
「星系ヴェッゼルに戻る」
「故障を装って~」
「ちょっとばかり対探知機能に隙をつくって~」
「――リニア航行っ」
「――あ……通常空間に落ちたっ」
「――リニア航行っ」
「――あ……通常空間に落ちたっ」
「みたいな芝居をうちます」
「すると」
「――あ……〈星塁〉1隻が、ひっかかったぞ」
「やってきて~」
「《ドクター・グリフィン》を追いはじめました」
「……」
「最悪の事態を想定して~」
「ケロスカーのゴルドロディンは~」
「フィクティヴ転送機クレーンと共に~」
「ペリー・ローダンのかたわらで待機していたのですが~」
「さいわい、出番はありません」
「……」
「《ドクター・グリフィン》は~」
「ギリギリ逃げつづけるフリをつづけて~」
「〈星塁〉を《ラス・ツバイ》の前に誘いこんだり」

 《ラス・ツバイ》は攻撃開始――

「〈星塁〉は~」
「インドクトリネーターを《ラス・ツバイ》にぶちかまして~」
「〈ハイパースタンス〉に逃げこみます」
「が」
「新兵器パラフラクトバリアで強化した~」
「《ラス・ツバイ》のパラトロンバリアは~」
「インドクトリネーターを断片化して、侵入を阻止」
「で」
「《ラス・ツバイ》は~」
「――〈アーゲンフェルトの雷〉っ」
「――ばりばりばりっ」
「……」
「〈アーゲンフェルトの雷〉は~」
「集束したアーゲンフェルト・バリアからなる兵器です」
「憶えている、かどうか知れませんが~」
「アーゲンフェルト・バリアには~」
「超空間航行中の宇宙船を、通常空間に引きずり下ろす効果があります」
「……」
「――ばりばりばりっ」
「――がこっ」
「〈星塁〉は〈ハイパースタンス〉から叩き出されて~」
「――ばーん」

 星系ヴェッゼル――

「ガタス族艦隊を指揮する~」
「星提督ファウフェ=ジュ=ミュンは~」
「――テラナーたちが?」
「――ティウフォル人の〈星塁〉1隻を撃破した?」
「――ワレワレも、続くのだっ」
「――大提督アギュド=リュ=ステイゼンの名のもとに~」
「――全軍、突撃っ」
「……」
「ペリー・ローダンは~」
「――正面きって戦いを挑んでも、キミらに勝ち目はないっ」
「――思いなおすのだっ」
「あわてて警告したのですが~」
「いまさら、でした」
「星提督ファウフェ=ジュ=ミュンは~」
「聞く耳を持ちません」
「……」
「ガタス族の艦隊1000隻以上は、全艦沈没」
「対して~」
「ティウフォル人の〈星塁〉487隻のうち、損失は12隻」

 惑星トヴュナタル――

「ティウフォル人たちは~」
「ブルー人の造船所を使うコトが~」
「いろいろ大きなリスクであると、認識」
「――造船所群は、破壊だっ」
「――ばーん」
「……」
「大破壊の中~」
「〈黄獣〉オリョイリは~」
「――リュウラシュさんだけでもっ」
「――なんとか安全なところへっ」
「とかいう事態になって、はじめて~」
「自分の技術者リュウラシュさんに向けた思いに気づいた、とかいう」

 かくして――

「ティウフォル人のインドクトリネーターに対抗する手段が~」
「確立されたわけです」
「あとは~」
「これを銀河系の諸種族に教えて~」
「可及的速やかに防戦体制をととのえさせるだけ」
「ペリー・ローダンは~」
「――オンリョン人も~」
「――テフローダーも~」
「――ことによっては、アトプの裁判官とかも~」
「――招待するのだ」
「なにやら会議を開催するつもりのようです」

 以下次号――

□ Perry Rhodan-Arkon
[ http://perry-rhodan.net/arkon.html ]

10 . Verena Themsen / Hüter der Gedanken / 記憶の番人
11 . Susan Schwartz / Auf dem Wandelstern / うつろう星の上で
12 . Marc A. Herren / Kampf um Arkon / アルコンをめぐる戦い

 1月22日開始の、小ヘフト・シリーズ。隔週刊。全12冊。
 草案は Marc A. Herren。

□ Perry Rhodan-Arkon 10話「記憶の番人」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-10-hueter-der-gedanken.html ]

 紀元前1万6000年の頃――

「すなわち」
「アルコン帝国2万年の歴史の頭から数えて3000年目の頃~」
「銀河系の中心から強力なハイパー嵐が発生」
「1千年のあいだ、銀河系の全域で~」
「5次元性の技術が、軒並み機能しなくなって~」
「星間文明は、軒並み衰退しました」
「これをアルカイック(古代的)時代といいます」
「この暗黒時代の終わりに~」
「――かっ」
「球状星団M13を貫いて、ひらめいた~」
「ハイパー・インパルスがあった、とかいう」

 新銀河暦1402年6月、銀河系――

「球状星団M13のご近所から~」
「――かっ」
「超強力なハイパー・インパルスが出ました」
「名づけて〈アルカイック・インパルス〉」
「ところが」
「どうやら、このインパルスの影響で~」
「アルコン人のエリートたちが活性化している付帯脳が~」
「本来の人格を圧して~」
「アルコン帝国の有力者たちの肉体を操りはじめたようなのです」

 M13球状星団、星系アルコン――

「ペリー・ローダン」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキー」
「アラスカ・シェーデレーアの娘、サヒラさん」
「USOの委託で謎を追う、ロナルド・テケナー」
「一同は~」
「アルコン人のエリートたちがオカシクなった原因を、探し求めて~」
「星系アルコンの第6惑星イプラサへ」
「ここは~」
「アルコン人のエリートたちが~」
「難しい試験をクリアして~」
「付帯脳の活性化〈アルク=スミア〉をうける惑星」
「ここで~」
「ペリー・ローダンは~」
「なにやら古い門をみつけて、くぐってみたのです」
「と」
「何者かの声が、心に聞こえました」
「――行き先は?」
「ペリー・ローダンは~」
「今回の一件のそもそもの原因を、知りたいのです」
「回答を得られそうな、謎めいたソコに行きたいのです」
「――うつろう星?」
「何者かは~」
「ペリー・ローダンの心に~」
「アルカイック時代の終わりの惑星イプラサに生きた~」
「シダルという男の人生を、体験させるコトで~」
「〈アルク=スミア〉の起源を、教えたりする」

 アルカイック時代、惑星イプラサ――

「〈万有嵐〉のおかげで、宇宙航行ができなくなって~」
「惑星イプラサに残された人々は~」
「部族単位で~」
「ベルコムナイルの遊牧などをして、生きながらえていました」
「文字どおりの遊牧民」
「当地には~」
「特異な文化も芽生えました」
「ジュ=ファムすなわち〈炎女〉とあがめられる女性たちは~」
「ローブで頭も顔も覆っていたり~」
「とにかく全身を覆っていたりして~」
「ダゴルの技をきわめて、プシ能力まで使えたりする」
「……」
「ある日――」
「〈炎女〉ザノレさんは~」
「捨て子を拾って、部族のひとつに託しました」
「これがシダルです」

 少年シダル――

「特定の年齢になった部族の少年は~」
「試練をクリアしなければなりません」
「――ベルコムナイルのマリマリの分娩の世話を?」
「――ひとりですること?」
「吹雪の中に、放り出されて~」
「シダルは、マリマリを連れて古い廃墟へ」
「吹きこむ風をしのげるトコロで~」
「――ぶもー」
「分娩成功」
「ついでに廃墟を探索してみると~」
「――ココは?」
「――昔話で聞かされる先祖=アルコン人の遺跡?」
「――〈万有嵐〉が始まった時に?」
「――アルコン人は施設の中のモノを全部置いていった、みたいな?」
「さまざまな研究設備が、さあ使いなさい、とばかりに揃っています」
「――ぴっかーっ」
「研究設備が、動き出しました」
「アルコン人研究者サッロの立体映像が~」
「――ここで勉学にはげんで、研究を進めてくれぬか?」
「……」
「この日から~」
「少年シダルは、進路に悩むようになりました」
「部族の人々と、次第に行き違うようになりました」

 少年シダル――

「〈炎女〉たちが~」
「――〈万有嵐〉はまもなく終わるであろうっ」
「予言しました」
「……」
「部族が~」
「移動することになりました」
「シダルは~」
「当地にひとりとどまるコトに決めました」
「と」
「そんなシダルに~」
「――助けがほしいか?」
「ギジャトラコが語りかけたり」
「シダルとしては~」
「――ひとりでやってみるよ」

 ちなみに、ギジャトラコとは――

「ご存知でしょうか?」
「ギジャトラコとは~」
「銀河系の古代種族のひとつ」
「西暦2047年――」
「ゴノツァル8世、すなわちアトランを皇帝にいただくアルコン帝国で~」
「数百体がダゴル師範をしていたとか」
「ならば」
「ヒューマノイドなのかといえば~」
「さにあらず」
「どうやら~」
「本当は、5次元性の結晶体からなる非有機質生命体」
「プシ的な能力を有するらしく~」
「短距離のテレポートなど、するのみならず~」
「相手にする種族に応じて、さまざまに自分の姿を物質投影できたり」
「アルコン帝国が銀河系の一角を統べるようになると~」
「身長1.5mの無毛のヒューマノイドの形をとることが、増えました」
「……」
「ギジャトラコの故郷は~」
「星系アルコンから距離2万3300光年の~」
「銀河系ノースサイドのトンカグ凝集星団の~」
「星系コムテラルの第7惑星ギコオ」
「120万年前――」
「超知性体セト=アポフィスが~」
「超知性体〈それ〉の〈力の球形体〉に向けて~」
「ガルベッシュの軍団を侵攻させた時に~」
「深淵の騎士アルマダンの配下の技術者種族ペトロニアーは~」
「ギジャトラコの故郷の周囲に~」
「60の恒星を集めて~」
「フラーレンというか、サッカーボールというか~」
「そんな形に配置しました」
「その周囲に~」
「21の黄金の恒星からなる環を配して~」
「さしわたし2光年の人工星団を、造ったのだとか」
「つまりは、トンカグ凝集星団とは~」
「120万年前の防衛施設だったわけで」
「……」
「ちなみに」
「銀河系ノースサイドの蜘蛛星雲の中にも~」
「120万年前にペトロニアーが造った施設がありました」
「こちらは~」
「中性子星6個を正八面体に並べた星団で~」
「ヴァロン八面体という攻撃施設です」
「が」
「120万年前――」
「深淵の騎士アルマダンは~」
「――この兵器は危険すぎる」
「――使うのはやめておこう」
「でも」
「西暦2048年――」
「ゴノツァル8世、すなわちアトランがかかわった一連の事件の中で~」
「ヴァロン八面体は作動」
「トンカグ凝集星団の恒星をハイパーなノヴァに変換」
「――ばーん」
「トンカグ凝集星団は、超空間にすっとんだのです」
「とかいう逸話が~」
「ATLAN-Hardcover (Blaubände)〈アトランの青い本〉14巻から16巻に~」
「つづられてあったり、するという」
「……」
「ギジャトラコとは~」
「そうした銀河系の古代種族のひとつなのです」

 惑星イプラサのアルコン研究施設――

「さて」
「アルコン科学者サッロが進めていたのは~」
「脳の側頭葉の生理学的で神経学的な研究でした」
「――ハイパー放射を浴びせて~」
「――脳の未使用部分を活性化して~」
「――アルコン人の潜在能力を、高めるのだ」
「シダルは、研究施設で勉学にはげんで~」
「サッロの研究を、先へと進めます」

 20年後――

「シダルは~」
「勉学にはげみ、研究に没頭した結果~」
「――スランプだ」
「藁にもすがる気持ちで~」
「ギジャトラコのクレカティイムに~」
「――プシ能力で助けてください」
「――お礼はします」
「……」
「シダルは~」
「クレカティイムの助けを借りて~」
「〈黒機〉を製作」
「――動かしたいなあ」
「――被験者が要るなあ」
「当地では~」
「人は衰えると部族を離れてひとり死を迎えます」
「――ご隠居さんたちに、ハイパー放射を浴びせるのなら~」
「――部族に損失はないかも」
「もちろん」
「これは諸部族の反感を買って~」
「シダルは対立するコトになりました」
「で」
「シダルは~」
「自分で〈黒機〉のハイパー放射を浴びてみました」
「――かっ」
「脳の使われていない領域=〈サッロ領域〉の活性化に成功」
「とはいえ」
「活性化されたのは、断片的で部分的」
「頭の中の声は~」
「ありがた迷惑な筋の通らないコトを、ひたすらまくしたてるのです」
「――あー耐えられないっ」
「シダルは~」
「さまざまな部族の〈炎女〉たちに~」
「――助けてください」
「すがってまわりましたが~」
「諸部族の伝統を汚そうとしたシダルを救おうという者はいません」
「そこへ」
「かつてシダルを拾った〈炎女〉ザノレさんがやってきて~」
「――助けてあげましょうよ」

 惑星イプラサのアルコン研究施設――

「シダルは~」
「他の者たちにも教育をほどこして~」
「研究を先に進めました」
「助手のラニリさんは~」
「やがてシダルの伴侶になりました」
「新型の〈白機〉を製作」
「イロイロと失敗も重ねた後に~」
「ラニリさんは~」
「自分で〈白機〉のハイパー放射を浴びてみました」
「――かっ」
「脳の使われていない領域の活性化に成功」
「というか」
「頭の中の声は~」
「使い物になりそうです」
「――付帯脳と名づけましょう」
「付帯脳のおかげで~」
「ラニリさんは~」
「――誰でも付帯脳を活性化できるとはかぎらないのよ」
「候補者の中から適した者を選別する方法を開発」
「これが〈アルク=スミア〉試験のはじまりです」
「……」
「こうなると~」
「ラニリさんの方が、巧く研究を進められるわけで~」
「ラニリさんとシダルは、離縁するコトに」

 やがて――

「〈炎女〉たちの予言どおり~」
「〈万有嵐〉は終息」
「……」
「アルコン人の宇宙船1隻が、惑星イプラサに降下しました」
「――当地の植民者たちは1千年をいかに生きのびたろう?」
「調査するのが目的でした」
「で」
「アルコン人の指揮官は~」
「――科学者サッロの研究を完成させた?」
「――ためしに、オレも処置してくれ」
「付帯脳を活性化させると~」
「〈白機〉と~」
「全資料と~」
「ラニリさんを、船に乗せて~」
「惑星アルコンIIIに、すぐ帰還」

 惑星イプラサ――

「最大の功労者シダルを顧みる者は、いませんでした」
「残されたシダルは~」
「最初に製作した〈黒機〉をイジって~」
「――付帯脳を活性化した〈覚者〉連中を、制御下においてやるっ」
「――連中を付帯脳に支配させるのだっ」
「――あ……」
「――ギジャトラコたちに何か支払わないと……」
「……」
「シダルは~」
「〈炎女〉たちとギジャトラコたちの意識をおさめた門を建設」
「――ココから、ギジャトラコのうつろう星に行けるはずなんだ」
「シダルは~」
「〈黒機〉と共に門をくぐって~」
「――ふっ」
「跡形もなく消えたのでした」

 かくして――

「ペリー・ローダンは~」
「〈アルク=スミア〉のはじまりを知ったのです」
「でも」
「――シダルの製作した機械を使っているのは、何者か?」
「今般の事件の謎は、まだ解けていません」

 次回は2週間後――

【関連サイト】
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◆今回のひとこと

 グリフィン博士は『透明人間』の主人公。


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