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922 [2016/04/04]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2849 . Uwe Anton / Das Chronoduplikat / 時間複製
2850 . Wim Vandemaan & Christian Montillon / Die Jenzeitigen Lande / 時の彼方の国
2851 . Christian Montillon / Die Mnemo-Korsaren / 記憶私掠者たち
2852 . Leo Lukas / Spaykels Rache / スパイケルの復讐
2853 . Oliver Fröhlich / Im falschen Babylon / 偽りのバビロンにて
2854 . Oliver Fröhlich / Der letzte Mensch / 最後の人類
2855 . Michelle Stern / Der Linearraum-Dieb / リニア空間泥棒
2856 . Verena Themsen / Spiegeljunge / 鏡の少年
2857 . Michael Marcus Thurner / Die Hyperfrost-Taucher / ハイパー氷潜行隊
2858 . Christian Montillon / Hüter der Stahlquelle / 鋼の泉の守護者
2859 . Uwe Anton / Die ParaFrakt-Konferenz / 時割れ会議

□ Perry Rhodan-Heft 2849話「時間複製」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2849-das-chronoduplikat.html ]

 (承前)

 新銀河暦1518年、銀河系――

「惑星メデューサにいる~」
「自由テラナー連盟艦隊のアハスヴァル・ソロ」
「惑星オリンプの女皇帝インドレ・カパブランカ=アーガイリスさん」
「USO司令官モンキー」
「と」
「惑星テラにいて~」
「自由テラナー連盟の政務を臨時で代行している~」
「星系ソル首相カイ・チェンさん」
「と」
「〈時割れ〉から襲来するティウフォル人に対処している~」
「ティウフォル警備隊を率いるアンナ・パトマンさん」
「一同は、無線通信をつないで~」
「目下の状況と今後の対応を、話し合う」
「――〈時割れ〉の開口部は2箇所あって、移動しています」
「――6月末か7月初頭に~」
「――惑星オリンプがある星系〈ボシックの星〉の近くで~」
「――ひとつに合わさるものと思われます」
「――〈時割れ〉を抜けて過去から襲来したティウフォル人の〈星塁〉は~」
「――これまでに4万基から4万5000基と思われ~」
「――とどまる気配もなく増え続けています」
「――ギャラクティカムの艦隊や~」
「――自由テラナー連盟の艦隊や~」
「――オンリョン人の艦隊は~」
「――ティウフォル人の艦隊に手を出すのは控えて~」
「――見張っているのです」
「ちなみに先般~」
「もとアルコン帝国皇帝ボスティク1世は~」
「モンキーに、思うところを語りました」
「――〈時割れ〉を攻撃したいのだっ」
「――アルコンのテスリム砲弾とかを使ってっ」
「――テラのシヴァ裂爆弾とかを使ってっ」
「これを今般~」
「モンキーが、一同に諮ったところ~」
「――良いのでは?」
「――もうそれしかないかも」
「総じて同意を得るに至りました」
「で」
「自由テラナー連盟としては~」
「――使えるシヴァ裂爆弾2基を、ボスティクに預けましょう」
「USOも~」
「――惑星ハルトの一件で入手した~」
「――テフローダー製の〈シヴァのこぶし〉2基を預けようっ」
「でも」
「――テフローダー国家〈新タマニウム〉を、噛ませるのは~」
「――ここまでにしておきましょうが」

 惑星メデューサ――

「ここには~」
「惑星テラ=旧名ケロウトに2010万年前に住んでいたケロウト人とか~」
「暗黒惑星メデューサ=旧名シェヘーナの原住種族コルドとか~」
「住んでいます」
「で」
「ここのとある洞窟の超固いハイパー氷の中に~」
「ペリー・ローダンが乗る巨艦《ラス・ツバイ》が凍っているのです」
「通常の方法では、氷の中に至るコトはできません」
「……」
「先般――」
「超能力を有する~」
「ケロウト人グラスリンク」
「ケロウト人パイカレス」
「両名は~」
「SEMT――シミュルタン情動記憶伝動――方式を用いて~」
「いうなればパラの領域で~」
「《ラス・ツバイ》に至ることに成功したのでした」
「また」
「テフローダーの超能力者~」
「近距離テレポーター、バルゲン・オルグッド」
「ポジトロニクス読取能力者ディーンバケル」
「両名は~」
「《ラス・ツバイ》救出作戦に参加するコトになりました」
「で」
「今般――」
「ケロウト人グラスリンク」
「ケロウト人パイカレス」
「テフローダーの近距離テレポーター、バルゲン・オルグッド」
「テフローダーのポジトロニクス読取能力者、ディーンバケル」
「計4名は~」
「ともあれ」
「《ラス・ツバイ》をパラ世界から探査してみるコトに」

 パラ世界――

「4名には~」
「そこは森林のように見えました」
「――腐敗している部分は?」
「――インドクトリネーターにやられた区画?」
「4名は~」
「ペリー・ローダンや、他の細胞活性装置所持者を、標識灯にして~」
「《ラス・ツバイ》のパラ世界を巡ります」

 7月1日――

「《ゴス・テュサンII》でボスティクが到着」
「――朕みずからが攻撃の指揮をとるっ」
「ティウフォル警備隊を率いるアンナ・パトマンさんは~」
「自由テラナー連盟のシヴァ裂爆弾2基を~」
「ボスティクに引き渡す」
「その際」
「――!」
「アンナ・パトマンさんは~」
「ハルト人の遺伝子の影響をうけた、今のボスティクを前にして~」
「その変わりっぷりに驚いたりする」
「――(エンジンみたいな動きね)」
「――(自分ごと燃えつくしてしまいそう)」

 惑星メデューサ――

「かつて惑星テラのトゥアレグ族が植民した砂漠惑星ゲワス」
「そこの出身である~」
「理論時間学者アイカトウ・ザカラさんは~」
「惑星オリンプの女帝インドレ・カパブランカ=アーガイリスさんと共に~」
「ディス=クロン・ドリフトという現象の謎を追って~」
「惑星メデューサに来ていました」
「……」
「さて、今般――」
「アイカトウ・ザカラさんは~」
「ケロウト人の中でも真実を追究しようとするトイペグから~」
「寓話や伝承を、聞きとり調査」
「――戦いを学ぼうとした類人猿と?」
「――フクロウを何より愛したケロウト人?」
「この伝承から~」
「アイカトウ・ザカラさんは、気づきます」
「――〈迷って出た死者〉の洞窟?」
「――もしかして?」
「――ワタシたちが知らなかった4番目の洞窟があるの?」
「加えて~」
「ディス=クロン・ドリフトにかかわる経験から、推測」
「――ケロウト人トイペグが物語るまで~」
「――4番目の洞窟はそもそも存在しなかったのかも」
「……」
「アイカトウ・ザカラさんは~」
「ケロウト人トイペグと~」
「USO司令官モンキーと~」
「いっしょに、すぐに問題の洞窟を訪ねて~」
「――長さ30m、厚さ10mの鎌形の宇宙船?」
「《母》という名の小型宇宙艇を発見したのでした」

 4番目の洞窟――

「《母》本人の語るところによれば~」
「――この《母》は~」
「――当時間に迷って出た《母》にして~」
「――本物と並び立つ存在にして~」
「――時間複製なのです」
「――因果律にさからう、時空可塑性の産物なのです」
「船内には~」
「超高齢で死亡してミイラ化した乗客がひとり」
「《母》本人の説明するところによれば~」
「――この《母》は~」
「――350年前、新銀河暦1170年の頃~」
「――この洞窟に保管されたのです」
「――当時は2名が乗船していたのですが~」
「――1名はすぐに去りました」
「――もう1名はとどまって200年後に自然死しました」
「司令室には~」
「手描きの絵画が何枚もあって~」
「ケロウト人を描いた風景もあれば~」
「ミイラの少年時代から年老いるまでの諸段階を描いた画もあります」
「《母》は~」
「いろいろと肝心のコトを憶えていません」
「テフローダー超能力者のひとりである~」
「ポジトロニクス読取能力者ディーンバケルが~」
「超能力を発揮して、船載脳をのぞいてみましたが~」
「――えらく発達したシステムだなー」
「――手に負えないや」
「何も読みとれない」
「対して」
「《母》の側では~」
「可能性の未来=新銀河暦2577年の銀河系で、語られる~」
「テフローダー超能力者ディーンバケルの、諸事を~」
「憶えていたり」
「……」
「さて」
「ディーンバケルは~」
「《ラス・ツバイ》のパラ世界を巡りながら~」
「――?」
「――ここにも《母》がいる?」
「気づきました」
「で」
「ふたたび~」
「4番目の洞窟の迷って出た《母》のもとへ」
「すると」
「この《母》は~」
「――思い出しました」
「――ワタシの原型が~」
「――ハイパー氷された《ラス・ツバイ》にいるのです」
「《母》両船は~」
「いうなれば〈直径ゼロの針穴〉とでもいうトコロを通して~」
「――?」
「――!」
「対話を、始めます」

 惑星メデューサ――

「《母》両船は、考えて曰く~」
「――ハイパー氷を溶かして《ラス・ツバイ》を出すと~」
「――ティウフォル人のインドクトリネーターが広まる危険があります」
「で」
「《母》両船は、計画して曰く」
「――乗員を片端から~」
「――サスペンド・アルコーヴから解凍して~」
「――そのまま直接~」
「――〈直径ゼロの針穴〉経由で外に転送する」
「――というのは、どうでしょうか?」
「自由テラナー連盟とUSOは~」
「早速、受け入れ側の施設を設置」
「……」
「すぐに~」
「ひとりの若いテラナー女性が転送されてきます」
「――ひあああっ」
「叫んで叫んで、くずおれる」
「――どうやら~」
「――サスペンド・アルコーヴから引き剥がされる際に~」
「――肉体も魂も、極度のストレスにさらされるらしい」
「そこで」
「――これ以降の乗員は~」
「――到着したらすぐに麻酔して、医療施設でケアしましょう」
「3万5000名の救出は~」
「1日にしてならず」
「2日かかる見こみです」
「障害が残る事例も、けっして少なくありません」
「迷って出た方の《母》も、かなり消耗」
「〈直径ゼロの針穴〉の維持に、莫大な力を消費するのです」
「アノレーのメーキルさんによれば~」
「――計算脳が焼けついてしまうかも」
「迷って出た方の《母》は~」
「――それも天命です」
「……」
「そうこうするうちに~」
「ペリー・ローダンと~」
「ディーンバケルは~」
「復讐に情熱を燃やすトーラと、対決したりして」
「艱難辛苦を乗りこえて~」
「現実に復帰」

 7月3日、惑星メデューサ――

「ペリー・ローダンは~」
「目をあけて、いきなり反射能力にみちた覚醒状態に移行」
「――ワタシが最後か、さめたのは?」
「質問というよりは確認だったりして」
「さすがはペリー・ローダンです」
「で」
「USO司令官モンキーと~」
「テラナーの富豪ヴィコル・ブガシドウは~」
「ペリー・ローダンに、現状報告」
「すると」
「ペリー・ローダンは~」
「――いっかーんっ」
「――ボスティクの攻撃計画は、中止すべきだっ」

 ボシックの星からおよそ500光年――

「合わさりつつある〈時割れ〉の開口部2箇所の近くには~」
「ティウフォル人の大艦隊」
「アンナ・パトマンさん率いるティウフォル警備隊」
「自由テラナー連盟の艦隊」
「オンリョン人の艦隊」
「これらが遊弋するあいだを~」
「ボスティク指揮下の《ゴス・テュサンII》は~」
「スコルゴン対探知機構に隠れて~」
「シヴァ裂爆弾をかかえて~」
「――そーっと」
「〈時割れ〉の入口に接近」
「……」
「ボスティクが~」
「シヴァ裂爆弾の発射を命じようとした時~」
「――惑星メデューサから無線通信?」
「――ペリー・ローダンが目覚めた?」
「――朕の天才的な計画に、異を唱えている?」
「もちろん無視です」
「――発射っ」

 〈時割れ〉――

「シヴァ裂爆弾爆弾は、予定どおりに~」
「――ばーん」
「が」
「解放された莫大なエネルギーは~」
「見たところ、〈時割れ〉に何の効果も及ぼしません」
「――どういうコトだっ」
「……」
「ティウフォル警備隊の~」
「旗艦《ガルブレイス・デイトンVI》の~」
「首席科学者シアシイ・シェロアルさんは~」
「――解放された莫大なエネルギーは~」
「――〈時割れ〉の入口に吸収されて~」
「――時間力学的な変換によって~」
「――新しいエネルギー形態に変わったのかも?」
「……」
「〈時割れ〉の入口ふたつは~」
「――びゅーん」
「――びゅーん」
「反撥しあったみたいに~」
「超光速であらぬ方向にすっとんでいきました」
「向かう先のひとつは~」
「銀河系の中央ブラックホール〈デンゲジャー・ウヴェソ〉」
「向かう先のもうひとつは~」
「6次元的な封印〈デュズヌルグ〉が施されて~」
「精神存在タファラの遺体がある~」
「いわゆる恒星ソルなのでした」

 ボシックの星からおよそ500光年、《ゴス・テュサンII》――

「ボスティクは~」
「ティウフォル警備隊を率いるアンナ・パトパンさんに、無線連絡」
「――しばし待機の後~」
「――朕みずからティウフォル人対策に討って出るっ」
「混乱して、動揺して、熱に浮かされたように~」
「――爆発の瞬間~」
「――朕はココロで共鳴したのであるっ」
「――この時間次元的谷間、すなわち〈時割れ〉は~」
「――生命の残響をともなうハイパー物理学的現象であるのだっ」
「――厳密には、生きてはいない」
「――生命というには、言い過ぎで~」
「――生命というには、言い足りない」

 以下次号――

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 アルコン語でスコルゴンはヴェールのコトらしい。


d-information ◆ 922 [不定期刊] 2016/04/04
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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