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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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921 [2016/03/28]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2848 . Uwe Anton / Paraschock / パラショック
2849 . Uwe Anton / Das Chronoduplikat / 時間複製
2850 . Wim Vandemaan & Christian Montillon / Die Jenzeitigen Lande / 時の彼方の国
2851 . Christian Montillon / Die Mnemo-Korsaren / 記憶私掠者たち
2852 . Leo Lukas / Spaykels Rache / スパイケルの復讐
2853 . Oliver Fröhlich / Im falschen Babylon / 偽りのバビロンにて
2854 . Oliver Fröhlich / Der letzte Mensch / 最後の人類
2855 . Michelle Stern / Der Linearraum-Dieb / リニア空間泥棒
2856 . Verena Themsen / Spiegeljunge / 鏡の少年
2857 . Michael Marcus Thurner / Die Hyperfrost-Taucher / ハイパー氷潜行隊
2858 . Christian Montillon / Hüter der Stahlquelle / 鋼の泉の守護者
2859 . Uwe Anton / Die ParaFrakt-Konferenz / 時割れ会議

□ Perry Rhodan-Heft 2848話「パラショック」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2848-paraschock.html ]

 (承前)

 新銀河暦1518年、銀河系、暗黒惑星メデューサ――

「先般」
「テラナーの富豪ヴィコル・ブガシドウは~」
「自家用ヨット《クルーゼンシュテルン》で~」
「長年のホビーとして、探し求めていた~」
「暗黒惑星メデューサへ」
「一方」
「惑星オリンプの女帝インドレ・カパブランカ=アーガイリスさんは~」
「プルート級重巡《オンティオク・アナハイム》で~」
「惑星オリンプの〈オルドの碑〉の依頼をうけて~」
「ディス=クロン・ドリフトなる現象を追ううちに~」
「USO司令官モンキーらとともに~」
「暗黒惑星メデューサへ」
「やがて」
「暗黒惑星メデューサの周囲には~」
「自由テラナー連盟の艦隊1000隻とか~」
「アトピック法廷配下のオンリョン人の艦隊1000隻とか~」
「ひしめきあうコトに」
「……」
「ちなみに」
「暗黒惑星メデューサには~」
「惑星テラ=旧名ケロウトに2010万年前に住んでいたケロウト人や~」
「暗黒惑星メデューサ=旧名シェヘーナの原住種族コルドが~」
「住んでいます」
「ケロウト人の中でも真実を追究するトイペグは~」
「富豪ヴィコル・ブガシドウらに~」
「禁忌な話を、いろいろ教えてくれました」
「その中に~」
「――超固いハイパー氷の中に?」
「――500年のあいだ凍結されてきた、大きな物体が?」
「見せてもらうと~」
「――《ラス・ツバイ》?」
「……」
「その上」
「こんな説が現実味を帯びはじめました」
「――昨今、銀河系にあらわれた〈時割れ〉が?」
「――暗黒惑星メデューサに向けて動いている?」
「〈時割れ〉の発生にかかわった巨艦《ラス・ツバイ》に~」
「引かれているのではないか、とかいう」
「〈時割れ〉の向こうは~」
「ケロウト人が逃げてきた2010万年前です」
「〈時割れ〉の向こうからは~」
「ケロウト人が怖れるティウフォル人たちが、侵攻してきます」
「このままでは~」
「惑星メデューサは破滅です」
「……」
「6月1日――」
「自由テラナー連盟とオンリョン人の両艦隊は合同で~」
「《ラス・ツバイ》をハイパー氷から出す〈めざまし作戦〉を開始」
「指揮をとるのは~」
「自由テラナー連盟の~」
「ジュピーター級多目的空母《トマソン》艦長アハスヴァル・ソロ」
「一同は~」
「牽引ビームで~」
「《ラス・ツバイ》を、惑星メデューサから持ち上げようとしましたが~」
「――ハイパー氷の中の物体には、牽引ビームが効かない?」

 暗黒惑星メデューサ――

「作戦の指揮をとるアハスヴァル・ソロは~」
「ケロウト人の中でも真実を追究するトイペグの~」
「提案に乗ることにしました」
「すなわち」
「SEMT――シミュルタン情動記憶伝動――方式を用いて~」
「いうなればパラな世界で~」
「《ラス・ツバイ》に至る道を探そうという」

 6月7日――

「超能力を有する~」
「ケロウト人グラスリンク」
「ケロウト人パイカレス」
「両名は~」
「《トマソン》で横たわって~」
「PEW金属製のヘルメットを、かぶって~」
「精神だけで、いわゆるひとつのパラ世界へ」
「かぶったSEMT帽は、こんな体験を記録していきます」

 パラ世界――

「両名の精神は~」
「ハイパー氷を通り抜けて~」
「危険に遭って、自力で切り抜けて~」
「そうするうちに~」
「砂や水の中にペリー・ローダンの顔を発見」
「顔はつらなって標識の役を果たすようです」
「で」
「グラスリンクは気づきます」
「――標識がよけるトコロは?」
「――インドクトリネーターにやられたトコロ?」
「――かなり広い?」
「サスペンド・アルコーヴでは~」
「――〈活源〉の異名をとるラール人女性?」
「――若いテラナー女性?」
「――毛皮をまとった……〈大宇宙の救世主〉!?」
「サスペンドされた乗員たちを~」
「パラな幻影として見たらしい」

 星系アカヴル第4惑星リーメルは、砂漠の惑星――

「ここは~」
「もとテフローダー遺伝同盟の版図」
「大昔はレムール人の植民惑星」
「数十年前――」
「クレーター都市イェーニスの地下に~」
「レムール人の地下壕がいくつも発見されたり」
「ここ最近――」
「あらためて調査を進めたところ~」
「――地下壕のひとつで~」
「――ドロカルナムで動くとおぼしき~」
「――用途の知れない機械1台を、発見したのです」
「ドロカルナムとは~」
「古代レムール語で〈竜金属〉の意」
「今日いうところのPEW金属のコトです」
「――ドロカルトロニクスと命名したのです」
「――レムール人の意識伝達施設に、似ているかも?」
「……」
「テフローダー国家〈新タマニウム〉の~」
「諜報機関〈ガラスの島〉は~」
「ドロカルトロニクスに興味を示します」
「そこの工作員ヴァクディン・ファイエルサルは~」
「現地にて~」
「ドロカルトロニクスの発見にかかわった~」
「テラの考古学者ベレニケ・ハシュバティンさんに、接近」
「話を聞いてみると~」
「――超心理能力研究者ディアワド・タネに?」
「――早く来てほしい?」
「――ディアワド・タネなら?」
「――ドロカルトロニクスを動かせるかも?」
「ヴァクディン・ファイエルサルは~」
「諜報機関〈ガラスの島〉本部に、早速報告」
「……」
「とかいいながら、じつは~」
「ベレニケ・ハシュバティンさんは~」
「USOスペシャリストなのでした」
「ドロカルトロニクスというのは~」
「テフローダー超能力者をおびきよせるための作り物なのです」

 星系ソル――

「ソル系首相カイ・チェンさんは~」
「自由テラナー連盟の首長アルン・ジョシャナンの死後~」
「自由テラナー連盟の政務を、臨時で代行していたり」
「今般」
「暗黒惑星メデューサにいる~」
「《トマソン》艦長アハスヴァル・ソロの報告を~」
「太陽系政庁の計算脳〈ラオツェ〉に、分析させたところ~」
「〈ラオツェ〉は、提案してきて曰く」
「――誰か強い超能力者なら~」
「――もしかして、ハイパー氷を貫けるかもです」
「カイ・チェンさんが~」
「少し前まで、暗黒惑星メデューサにいた~」
「USO司令官モンキーに連絡してみると~」
「――テフローダー超能力者の誘拐作戦なら~」
「――鋭意準備中ですが?」
「とかいう」
「カイ・チェンさんは~」
「モンキーの活動を容認するコトにしました」
「ただし~」
「――アナタがしているコトが、当方の委託によるのでないコトは~」
「――忘れないでくださいな」
「……」
「かくして」
「モンキーを乗せたUSOの旗艦《ヤルト・フルゲン》は~」
「テフローダー遺伝同盟の主権域へ」
「恒星マダム・ブルーの陰に隠れます」
「モンキーは~」
「惑星リーメル出身の超心理能力研究者ディアワド・タネに扮して~」
「シガ人カイル・ヴァルド」
「アンティのルヴァル・ハノオル」
「両名をともなって~」
「直径100mの巡洋艦《ソースン》で~」
「星系アカヴルの惑星リーメルへ」
「ちなみに」
「同行する~」
「ルヴァル・ハノオルは~」
「テレキネシスと、もうひとつ秘密の能力を得意としていたりする」

 惑星リーメル、ドロカルトロニクス試運転の日――

「超心理能力研究者ディアワド・タネ=モンキーは~」
「テフローダー工作員ヴァクディン・ファイエルサルの前で~」
「猿芝居を演じてみせる」
「すなわち」
「ディアワド・タネ=モンキーが~」
「ドロカルトロニクスに近づくと~」
「――ぴかーっ」
「ドロカルトロニクスから、エネルギー稲妻一閃」
「稲妻に貫かれた~」
「被験者=アンティのルヴァル・ハノオルは~」
「――来た来たーっ」
「――むんっ」
「テレキネシス能力、発揮」
「いあわせたテフローダー一同は~」
「――ディアワド・タネが、ドロカルトロニクスを動かした?」
「――ドロカルトロニクスは~」
「――超能力を目覚めさせたり、強化したりできる?」
「とか、信じこんだわけで」
「その上で~」
「テフローダー工作員ヴァクディン・ファイエルサルは~」
「――ディアワド・タネは?」
「――ドロカルトロニクスをテラに売り渡そうとしている?」
「――何としても、防がなければっ」
「別の偽情報までつかまされたりして」
「諜報機関〈ガラスの島〉本部に、至急の報告を入れるのでした」

 6月21日――

「テフローダー艦《サタファル》で~」
「テフローダー超能力者である~」
「近距離テレポーター、バルゲン・オルグッド」
「ポジトロニクス読取能力者、ディーンバケル」
「両名が当地に到着」
「――ドロカルトロニクスとかいうモノを、吟味するのだ」
「ポジトロニクス読取能力者、ディーンバケルにかかっては~」
「猿芝居はすぐ見抜かれてしまうでしょう」
「……」
「加えて~」
「テフローダー工作員ヴァクディン・ファイエルサルが~」
「ここに来て、工作員らしい勘を発揮」
「――超能力者たちに警告しなければっ」
「USOスペシャリスト、ベレニケ・ハシュバティンさんは~」
「阻止しようとして~」
「――うっ」
「やられてしまいますが~」
「貴重な時間を稼いだのです」
「……」
「アンティのルヴァル・ハノオルは~」
「テフローダー超能力者たちに向けて~」
「一撃必中の秘密の能力を発揮」
「――パラショックっ」
「――!」
「コレはいわゆるひとつのプシオン・インパルスで~」
「テフローダー超能力者2名は~」
「意識喪失」
「が」
「この能力は、超能力者にだけ効くのです」
「いあわせたテフローダーの一般人たちは~」
「アンティのルヴァル・ハノオルを~」
「――ずぎゅーん」
「集中砲火で始末」
「モンキーは~」
「爆弾を1発」
「――ばーん」
「テフローダーの一般人たちを始末すると~」
「超能力者2名を小脇にかかえて~」
「シガ人カイル・ヴァルドを引き連れて~」
「途中でベレニケ・ハシュバティンさんの仇を~」
「――ずぎゅーん」
「討ちとったりしながら~」
「《ソースン》で逃走」
「――ごごごっ」
「テフローダー艦《サタファル》に追撃されますが~」
「転送機で脱出」
「恒星マダム・ブルーに待機していた~」
「USOの旗艦《ヤルト・フルゲン》へ」

 《ヤルト・フルゲン》が暗黒惑星メデューサへと航行する途上――

「もとアルコン帝国皇帝ボスティク1世が~」
「USO司令官モンキーに、連絡してきて~」
「《ヤルト・フルゲン》は途中停止」
「……」
「やってきた、ボスティク1世は~」
「モンキーと顔をつきあわせて曰く」
「――あの変形能力者ジャジュたちが~」
「――もう銀河系を撤退する、と言うのである」
「――〈時割れ〉とティウフォル人の脅威は~」
「――これまで過小評価してきたきらいがあるが~」
「――じつは由々しき問題である、とわかったのである」
「とか、語った上で~」
「――手持ちのうちのもっともヘヴィな兵器を~」
「――〈時割れ〉問題に投入しよう、と思うのであるっ」
「――アルコンのテスリム砲弾とかっ」
「――テラのシヴァ裂爆弾とかっ」
「モンキーは~」
「――その決意、星系ソル首相に伝えておきましょう」
「……」
「ともあれ」
「《ヤルト・フルゲン》は、暗黒惑星メデューサへ急ぐ」

 6月28日、暗黒惑星メデューサ――

「拘束してきた、テフローダー超能力者2名が~」
「進んで協力するはずもない」
「そこへ~」
「ケロウト人トイペグが~」
「――テフローダー国家〈新タマニウム〉の首長という~」
「――ヴェトリス=モラウドというヒトと、直接交渉できませんか?」
「で」
「モンキーは~」
「ヴェトリス=モラウドに無線連絡」
「〈時割れ〉とティウフォル人の脅威を、あれこれ語って~」
「――超能力者を貸してください」
「――《ラス・ツバイ》からは~」
「――ティウフォル人との戦いに有益な情報が、得られそうなのです」
「ヴェトリス=モラウドは~」
「――よかろうっ」
「作戦完了時に両名を自由にするコトを条件に~」
「あっさり同意」
「……」
「USO司令官モンキーとしては~」
「――オレ、苦労して誘拐したのに……」
「とかも思うのですが~」
「まあ、政治とはこういうモノです」

 以下次号――

□ Perry Rhodan-Arkon
[ http://perry-rhodan.net/arkon.html ]

5 . Gerry Haynaly / Der Smiler und der Hund / スマイラーと犬
6 . Dennis Mathiak & Marc A. Herren / Unternehmen Archetz
/ アルヘツ作戦

以下、未詳

 1月22日開始の、小ヘフト・シリーズ。隔週刊。全12冊。
 草案は Marc A. Herren。

□ Perry Rhodan-Arkon 5話「スマイラーと犬」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-5-der-smiler-und-der-hund.html ]

 (承前)

 新銀河暦1402年6月1日、銀河系――

「球状星団M13すなわちアルコン名〈タントゥル=ロク〉のご近所から~」
「――かっ」
「ハイパー・インパルス〈アルカイック・インパルス〉が出ました」
「で」
「このインパルスが~」
「アルコン人の付帯脳に、どうやら影響したらしい」
「……」
「憶えて、いるでしょうか?」
「アルコン人のごく一部の選ばれた者だけが~」
「高度な教育と訓練を経て~」
「難しい試験をクリアして~」
「資格を得て、付帯脳の活性化〈アルク=スミア〉をうけます」
「こうしたエリートたちが~」
「アルコン人の社会で要職を占めるのです」
「さて」
「今回――」
「付帯脳を活性化したアルコン人たちが~」
「次々と妙な行動をとりはじめたわけで~」
「ボスティク家のガウマロール」
「すなわち~」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世も、例外ではないのでした」

 6月4日の晩、球状星団M13、惑星アルコンI、水晶宮――

「皇帝ボスティク1世は~」
「6月1日から昏睡状態」
「水晶宮の最上階で、侍医がつききり」
「ちなみに」
「階下には~」
「帝国秘密情報局ツラセルの本部がぐるりとあって~」
「その内側にクララセン12名の部屋があります」
「クララセンとは、皇帝親衛隊員です」
「身を挺して皇帝を守るのが務めです」
「〈皇帝の犬〉と言ったり、言われたりします」
「……」
「シャロワインは〈皇帝の犬〉」
「もっとも忠誠心に篤く~」
「もっとも年長のクララセン」
「――陛下はご無事であろうか」
「今夜も階下の部屋で~」
「皇帝ボスティク1世の容体を、アレコレと案じて~」
「ようやく眠りにつこうとしたところに~」
「――!」
「刺客襲来」
「戸口と窓から~」
「クララセン3名と、カツゴ戦闘ロボット1台が、押し入りました」
「シャロワインは~」
「卓越したダゴルの技と~」
「肌身離さず身につけた小型火器ストレガのおかげで~」
「九死に一生を得たという」

 水晶宮――

「シャロワインは~」
「手傷を負いながらも~」
「この階を端から調査」
「――生存者なし?」
「先刻の学校を出たての若いクララセンたちは~」
「他のクララセンたちが寝入ったところを、奇襲したようです」
「――さもなければ、ベテラン勢がやられるわけがない」
「調査を進めるうちに~」
「重傷ながらも息のあるクララセン、ジャガさんを発見」
「――しっかりしろっ」
「応急手当」
「で」
「手傷を負ったシャロワインと~」
「重傷のジャガさんは~」
「――陛下はご無事であろうか」
「負傷を、ものともせずに~」
「シャロワインだけが知る秘密の抜け道を使って~」
「水晶宮の最上階へ」

 水晶宮――

「シャロワイン」
「ジャガさん」
「両名は~」
「つききりだった侍医の遺体を発見」
「――皇帝陛下は、今どこに?」
「調べようにも~」
「――監視カメラが、止めてある?」
「――映像も、消してある?」
「1台だけ、映像が残っていました」
「――約24時間前?」
「――6月3日の晩に?」
「――皇帝陛下が、いきなり目覚めて?」
「――近寄った侍医を、短刀で刺して?」
「――監視カメラの映像を、消して?」
「――隣室の個人転送機で、消えた?」
「さらに調査を進めて~」
「他のクララセンに出くわしたり」
「皇帝ボスティク1世の私室を調べてみたり」
「そうするうちに~」
「ジャガさんは~」
「――そうだわっ」
「――帝国艦隊旗艦《ゴス・テュサン》に尋ねてみれば良いのよ」
「通信をつないでみると~」
「すぐに皇帝ボスティク1世その人に切り替わりました」
「が」
「皇帝ボスティク1世は~」
「――シャロワインは裏切り者であるっ」
「――すぐに始末せよっ」
「ジャガさんは~」
「皇帝に盲従する、皇帝親衛隊員クララセンです」
「――かしこまりましたっ」
「他のクララセンたちを、手引きして~」
「シャロワインを狩る側に回るのです」
「――!」
「シャロワインは~」
「水晶宮の隠し通路を抜けて、逃げのびました」
「――皇帝陛下が、このオレを始末したがっている?」
「――もしかして~」
「――目下の皇帝陛下は、陛下ご自身であられないのか?」

 翌朝――

「シャロワインは~」
「水晶宮の隠し通路と~」
「午前中に水晶宮を訪れた旅行者のおかげで~」
「水晶宮から、なんとか脱出」
「アルコンの政治中枢テク=ラクトランからも、なんとか脱出」
「闇医者のもとに、ころがりこんで~」
「――ぶくぶく」
「医療タンクで、傷を癒やします」

 6月10日――

「シャロワインは~」
「――はっ」
「目覚めました」
「闇医者のもとを出て~」
「かつてギャラクティカムの議場だった~」
「都市ミルカンドルへ」
「……」
「かつて、そこには~」
「自由テラナー連盟が諜報ステーションを置いていました」
「新銀河暦1344年に議場が移転した時に~」
「諜報ステーションは放棄されました」
「とはいえ」
「その施設は~」
「シャロワインひとりの作戦基地としてくらいなら~」
「今も充分に機能するのです」

 都市ミルカンドルの諜報ステーション――

「シャロワインは~」
「あちらこちらで発生している事件を整理して、推理」
「――付帯脳を活性化した者がアヤシイ」
「――皇帝陛下と~」
「――アルコン人エリートたちの奇行の原因は~」
「――もしかしたら、このあたりに?」
「わかってきました」

 6月10日、USO司令部キント・センター――

「USO司令官モンキーは~」
「ロナルド・テケナーに命じて曰く」
「――M13球状星団で、調べてほしいことがあるのだっ」
「語るところによれば~」
「――各種の報道をUSOなりに分析したところ~」
「――アルコン帝国皇帝ボスティク1世は~」
「――去る6月1日から、奇行に走るようになり~」
「――もはや自分を律するコトができないようである」
「――気にかかるのは~」
「――アルコンから続々と届く、珍妙な報告である」
「――付帯脳を活性化したアルコン人たちが~」
「――同じく奇行に走っているようなのだ」
「ロナルド・テケナーには~」
「星系アルコンでスパイ活動をしてほしいという」
「――あくまでもUSOとは無関係という建前で、頼みたい」
「ロナルド・テケナーには~」
「キンテク=キント・センターの技術者のひとり、デスデモナから~」
「さまざまな装備をもらいうけて~」
「特殊装備のレカ型円盤艇――アルコン製スペースジェット――で~」
「星系アルコンへ」

 6月11日、星系アルコン第7惑星ティノーン――

「ここは~」
「二酸化炭素を多く含む大気のおかげで、平均気温60度」
「惑星アルコンIより気温が高い」
「アルコン人なら、なんとか我慢できる環境ですが~」
「テラナーにとっては灼熱地獄」
「ここに~」
「アイゼラ・アロルという警戒厳重な留置場があって~」
「先般に60m級の宇宙船を拿捕しようとして、捕らわれた~」
「ミンテロル家のモラク――付帯脳を活性化したアルコン人――が~」
「収監されているのです」
「で」
「ロナルド・テケナーは~」
「アイゼラ・アロル留置場に潜入」
「ミンテロル家のモラクを連れ出そう、とする」

 6月12日――

「ロナルド・テケナーが~」
「ミンテロル家のモラクを連れて逃げよう、としたところに~」
「――!」
「シャロワインが、介入」
「目的は、情報源=ミンテロル家のモラクの奪取です」
「ロナルド・テケナーは、叩き伏せますが~」
「シャロワインは、食らいついて離さない」
「そこに~」
「――!」
「ジャガさん+部隊が、介入」
「目的は、裏切り者=シャロワインの処刑です」
「ここにいたり~」
「ロナルド・テケナー」
「シャロワイン」
「両名は~」
「――ここはひとまず」
「――よかろうっ」
「肩を並べて、ジャガさん+部隊を叩き伏せたり」
「惑星ティノーン全土に、警報発令」
「最寄りの基地から艦艇が緊急出動する事態になりました」
「……」
「ともあれ」
「ロナルド・テケナー」
「シャロワイン」
「両名は~」
「連れ出したミンテロル家のモラクを尋問」
「――やはり、付帯脳の指示で動いているのだな」
「――付帯脳の反乱の背景も知っているような……?」
「これに対して~」
「ミンテロル家のモラクの付帯脳は~」
「論理セクタに脳内出血をおこして~」
「――うっ」
「自決をはかります」
「ミンテロル家のモラクは~」
「瀕死のありさまですが~」
「付帯脳から解放されて~」
「――〈アルク=スミア〉運動が……うっ、がっくり」
「付帯脳の反乱とアルカイック・インパルスにかかわる者たちを~」
「〈アルク=スミア〉運動といったりする」
「……」
「かくして」
「シャロワインは~」
「――オレは〈皇帝の犬〉の務めを果たしに行く」
「ロナルド・テケナーは~」
「――オレは自分の務めを果たしに行かねばっ」
「特殊装備のレカ型円盤艇で~」
「惑星ティノーンを脱出」
「……」
「ちなみに」
「ミンテロル家のモラクも~」
「クララセンのジャガさんも~」
「死んではいない模様です」

 次回は2週間後――

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
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◆今回のひとこと

 砂漠惑星ゲワスに生まれた理論時間学者アイカトウ・ザカラさん。
 西暦26世紀、トゥアレグ族が惑星ゲワスに入植した、という設定で、だからこのヒトもトゥアレグ族の末裔。
 先般に【砂漠惑星ゲワスのタルギア】とか紹介しましたが、じつは Tuareg の男性単数が Targi 女性単数が Targia なのだそうで。


d-information ◆ 921 [不定期刊] 2016/03/28
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