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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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915 [2016/02/15]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
◇ペリー・ローダン1981


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Arkon
[ http://perry-rhodan.net/arkon.html ]

2 . Susan Schwartz / Aufstand in Thantur-Lok / タントゥル=ロクの蜂起
3 . Ben Calvin Hary / Die Kristallzwillinge / 水晶双子
4 . Michael Marcus Thurner / Palast der Gedanken / 思考の宮殿
以下、未詳

 1月22日開始の、小ヘフト・シリーズ。全12冊の1冊目。
 草案は Marc A. Herren。

□ Perry Rhodan-Arkon 2話「タントゥル=ロクの蜂起」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2-aufstand-in-thantur-lok.html ]

 (承前)

 新銀河暦1402年、球状星団タントゥル=ロクの星々のあいだ――

「ペリー・ローダンは~」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキーとともに~」
「個人所有の宇宙ヨット《マンチェスター》に乗っています」
「先回の惑星ツァリトからの逃走劇で~」
「破損した《マンチェスター》の~」
「自動修復が進むあいだ~」
「目覚めたサヒラさんの半生記を、聞いてみるとしましょう」

 新銀河暦1174年、炉座銀河――

「シーラ・コレルさんは~」
「自分の宇宙船《母》で、ひとりサヒラさんを産みおとしました」
「以後、38年のあいだ~」
「父親のコトも、教えず」
「祖父のコトも、教えず」

 38年後――

「サヒラさんは~」
「レジナルド・ブルや~」
「アラスカ・シェーデレーアと~」
「偶然に出会う」
「で」
「シーラ・コレルさんは~」
「ようやく教えたのです」
「――レジナルド・ブルは、ワタシのパパよ」
「サヒラさんからすれば祖父にあたります」
「――アラスカ・シェーデレーアは、アナタのパパよ」
「サヒラさんは、プチ家出」
「その後、《母》に戻ってきてからは~」
「シーラ・コレルさんと共に、ずっと炉座銀河で暮らしたとか」
「……」
「炉座銀河の宇宙空間には~」
「5次元結晶の薄膜からなるノクターンという一族がいます」
「シーラ・コレルさんは~」
「5次元インタプリタという超能力で~」
「5次元の信号を送ったり受けたり」
「ノクターンと交信して、思うとおりに動かすコトができます」
「サヒラさんも~」
「この超能力を母から受け継いでいて~」
「同じコトができるのです」

 新銀河暦1212年から1218年の頃――

「アレズム宇宙というトコロと~」
「アレコレありました」
「この時に~」
「ノクターンの大きな群れとか~」
「ノクターンが降り積もってできた大きな柱の集まりとか~」
「ノクターン一族の主力は、炉座銀河を離れてアレズム宇宙へ」
「残された若い柱は、朽ちはじめたりする」
「シーラ・コレルさんは、生涯をかけて~」
「何とかしようと、力をつくす」
「サヒラさんも、力をつくす」

 新銀河暦1289年――

「サヒラさんは115歳」
「――かっ」
「突然に未知の5次元性インパルスをうけて~」
「サヒラさんの肉体は過敏に反応」
「影響がふたつ出ました」
「ひとつ――」
「サヒラさんは、ほとんど新しいコトを憶えられなくなりました」
「知った端から忘れてしまうのです」
「ひとつ――」
「サヒラさんは若がえりはじめました」
「……」
「短期記憶の問題は~」
「――体験したら長期記憶に書きこめば良いのよ」
「訓練を積んで、何とかしました」
「若がえりの問題は~」
「打つ手がありません」

 新銀河暦1390年――

「シーラ・コレルさんは235歳」
「皺くちゃになって、娘に《母》を残して失踪」
「でも、旅立つ前に~」
「サヒラさんが医療惑星タフンで若がえり症の治療をうけられるように~」
「手筈をととのえてくれていました」
「かくして」
「サヒラさんは~」
「生まれてから200年を暮らした炉座銀河を離れて、銀河系へ」
「《母》は医療惑星タフンに錨を下ろしたのでした」
「……」
「――と、こんな感じなのよ」
「惑星タフンに来てからの経緯は~」
「ペリー・ローダンも~」
「グッキーも~」
「惑星タフンの医療機関で聞いています」

 現在、《マンチェスター》――

「サヒラさんの半生記を聞く合間に~」
「3名は、こんなコトを話しました」
「――サヒラさんて?」
「――5次元インパルスを全種類とらえて検波して識別できるの?」
「――ハイパー無線の信号……」
「――つまり、低い周波数領域の5次元信号だけでなくて?」
「――超能力者が使うあたりの……」
「――つまり、5次元スペクトルの高次元周波領域あたりの信号も?」
「グッキーは、ひらめきます」
「――受信だけでなくて、送信もできるの?」
「――とっても強力で何でもアリな能力って、コトだね」

 《マンチェスター》――

「サヒラさんの半生記を聞く合間に~」
「良くないニュースがいろいろと入ってきます」
「どうやら~」
「多数のアルコン人が~」
「球状星団タントゥル=ロクのいたるところで~」
「無作為に宇宙船をジャックして~」
「テロ行為におよんでいる、ようなのです」
「犯行におよんだアルコン人は~」
「近頃に何の症歴もないのにいきなり昏睡した、という共通点があるとか」
「目覚めていま、ヒトが違ったようなふるまいにおよんでいる、とかいう」

 直径800mのコバン級の戦艦《サントサカ》の場合――

「艦長が宙賊を手引きして~」
「宙賊は艦を拿捕して、略奪行へ」
「乗員たちは、脅されて命令に服して~」
「誰も異議をとなえない」

 直径1500mのジム=ラントン級の戦艦《サトロナ》の場合――

「アモンテ家のレニアさんは~」
「同世代の中で最高の成績を修めて~」
「アルク・スミア=付帯脳の活性化をうけた~」
「無差別級のダゴル女師範」
「信じがたいほど魅力的で~」
「信じがたいほど危険な女」
「こうしたレニアさんが~」
「自分の結婚式におもむく途中の船旅で~」
「船長を拘束」
「無線を封鎖」
「進路を変更」
「誰も異議をとなえない」

 直径2500mのグワロン級の戦艦《ヴァナル》の場合――

「エシュマレ家のジムロンは~」
「二陽将ケオナトールの地位にあって~」
「旗艦《ヴァナル》以下、1万隻の艦隊を率いています」
「が、突然に」
「――進路変更だっ」
「誰も異議をとなえない」
「というか」
「この命令に従うため~」
「《ヘラモン》をはじめとする配下の艦の士官たちは~」
「流血沙汰にまでおよんだりする」
「で」
「《ヴァナル》は~」
「球状星団タントゥル=ロクの真ん中で電撃戦」

 星系アルコンから866光年のアルコン植民星系ラルグ――

「とある企業の経営者が~」
「実の妹に銃をつきつけてさらったり」

 星系アルコンにほど近いアルコン植民惑星プロテム――

「豪華クルージングヨットが着陸しようと進入したところへ~」
「ジム=ラントン級の戦艦《ヘリアトゥ》が~」
「――どどーん」
「砲撃」
「豪華クルージングヨットを破壊して、姿をくらましました」

 星系アルコンからわずか36光年のアルコン植民惑星ウティク――

「惑星上空に重巡洋艦があらわれて~」
「宙港を砲撃」
「――どどーん」
「姿をくらましました」

 そうして、現在《マンチェスター》――

「――近くで?」
「――アトランの《アトランティス》が?」
「――他の船を追いかけまわしている?」
「ペリー・ローダンと~」
「グッキーは~」
「追われる者を救助」
「……」
「追われていたのは~」
「オルバナショル家のケルロン」
「《アトランティス》を乗っ取ったオルバナショルのカシアンの~」
「一卵性双生児だとか」
「ペリー・ローダンと~」
「グッキーは~」
「ケルロンの話を聞きながら~」
「――もしかしたら?」
「――付帯脳を活性化した連中が、オカシクなっているのかも」
「――アルコン水晶帝国の精鋭全部が、該当するのかも」
「そして思うのです」
「――もしかしたら?」
「――アトランも?」

 次は2週間後。

□ Perry Rhodan-Heft

2842 . Michelle Stern / Fauthenwelt / ファウトの惑星
2843 . Michael Nagula / Entscheidung im Sterngewerk / 星塁で決断
2844 . Michael Marcus Thurner / Der Verschwiegene Bote / 沈黙の使者
2845 . Hubert Haensel / Die Methan-Apokalypse / メタン黙示録
2846 . Hubert Haensel / Karawane nach Andromeda / アンドロメダへのキャラバン
2847 . Michelle Stern / Planet der Phantome / ファントムの惑星
2848 . Uwe Anton / Paraschock / パラショック
2849 . Uwe Anton / Das Chronoduplikat / 時間複製
2850 . Wim Vandemaan & Christian Montillon / Die Jenzeitigen Lande / 時の彼方の国
2851 . Christian Montillon / Die Mnemo-Korsaren / 記憶私掠者たち

□ Perry Rhodan-Heft 2842話「ファウトの惑星」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2842-fauthenwelt.html ]

 (承前)

 〈時の彼方の国〉の手前の〈嵐の痕地〉――

「メンタルテンプレートのコンソーシアムに属する~」
「ゲクトロン人の艦隊は~」
「重力砲で~」
「――どどーん」
「〈時の彼方の国〉を取り巻く時空の膜であり~」
「すなわち〈沿外域〉の〈嵐の痕地〉と呼ばれる~」
「見た目は、単なる生命のない石の平地は~」
「――ばーん」
「滅びてしまう、かに思えました」
「……」
「この時――」
「裁判官船《アトランク》の操縦士であるアルコン人アトラン」
「もと裁判官船《ウェイドシャン》の操縦士だった〈計量官〉」
「若いゲニフェルのフォーゲル・ツィールロス」
「〈嵐の痕地〉の〈天秤の仕手〉のひとり、アイヴさん」
「4名は~」
「〈嵐の痕地〉に、いました」
「裁判官船《アトランク》は~」
「〈天秤の仕手〉たちの手に落ちていて~」
「戻るコトも叶いません」
「なので」
「――ばーん」
「滅びてしまう、かに思えました」
「……」
「ですが」
「その刹那――」
「〈時の彼方の国〉を統べるテズは~」
「思いを切りかえて~」
「意志の力で~」
「〈嵐の痕地〉を新しく造りかえました」
「――!」
「メンタルテンプレートのコンソーシアムの攻撃艦隊も~」
「生命のない石の平地も~」
「すべては消えて~」
「変わり続ける新しい環境に置きかわる」
「アトランは~」
「このすべてをなした、はかりしれないテズの創造力を~」
「――ぶるぶるっ」
「感じました」
「アトラン一行は~」
「テズが被造物に向ける愛にもかかわらず~」
「――ぶるぶるっ」
「生命の危機」
「《アトランク》から連れてきたロボットたちの展開するHU”バリアは~」
「――ばーん」
「吹き飛ばれて~」
「アトランは~」
「――ジュ=ダゴルの力を使うのだ」
「――むんっ」
「――《ウェイドシャン》からもってきた細胞活性装置を使うのだ」
「――ぼぼぼ(装置が燃えつきる音)」
「アトランは~」
「若いゲニフェルのフォーゲル・ツィールロス」
「もと裁判官船《ウェイドシャン》の操縦士だった〈計量官〉」
「〈嵐の痕地〉の〈天秤の仕手〉のひとり、アイヴさん」
「身近にいた3名を守って~」
「〈嵐の痕地〉の終わりと再生を、生きのびました」

 〈新たな地〉――

「4名が~」
「――はっ」
「意識をとりもどしてみると~」
「――雪に一部が覆われた山岳地帯?」
「――植物がある?」
「――動物もいる?」
「――都市もひとつある?」
「〈天秤の仕手〉であるアイヴさんは~」
「かつては卓越した身体能力だけでなく~」
「超能力もいくつか使えたのですが~」
「テズが思いを切りかえたことにより~」
「――能力が消えた……?」
「加えて」
「《アトランク》の姿が、見えません」
「〈計量官〉は~」
「――来た経路を逆行してみましょう」
「あったはずの場所に戻っても~」
「やはりありません」
「で」
「――とりあえず、都市に行くのだ」

 都市クトイ・オムク――

「行ってみると~」
「――ゲクトロン人が住んでいる?」
「――〈天秤の仕手〉も住んでいる?」
「でも」
「アイヴさんの同族は~」
「同じく能力をなくして、普通の人類みたいです」

 一方、〈共時性の通路〉――

「いくらか前――」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「アトプの裁判官マタン・アダル・ジャバリムに頼まれる形で~」
「トロケスト種族〈回折格子から〉をともなって~」
「全自動操縦のアトピック・ゾンデに乗りこむと~」
「――ごごっ」
「〈共時性の通路〉を抜けて~」
「途上~」
「――おっと、あぶないっ」
「どこかの裁判官船と~」
「ニアミスしたりして」
「同乗するトロケスト種族〈回折格子から〉は~」
「――アレは~」
「――ヴェイルダンディの裁判官船《時間牧場》です」
「――〈否定されたもの〉ヴェイルダンディは~」
「――現実にならなかった事件の原因になった誰かです」
「とかいう」
「何はともあれ、ジュリアン・ティフラーは~」
「無事に、惑星アンドラバシュへ」

 〈共時性の通路〉の途中の惑星アンドラバシュ――

「惑星アンドラバシュ周回軌道上のステーション《アッンドリム》の~」
「構成者は~」
「――3日間、アトピック・ゾンデを検査します」
「そのあいだ~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「惑星アンドラバシュで、ちょっと観光」
「と」
「感じました」
「――〈新たな地〉が創造された?」
「それどころか、こんなモノまで見た気がしたのです」
「――〈新たな地〉の空に?」
「――大きな5本指の手?」
「でも、人類の手ではないようです」
「――親指がない?」
「――中指が長い?」
「……」
「惑星アンドラバシュには~」
「先般に裁判官船《アトランク》を降りた~」
「トランステラナーたちが暮らしています」
「そのひとり、シュカルド・ツィールロスは~」
「《アトランク》に乗っていったフォーゲル・ツィールロスの兄弟です」
「――アトピック・ゾンデが、立ち寄っている?」
「……」
「トランステラナーのひとり、ルア・ヴィルタネンさんは~」
「《アトランク》に乗っていったフォーゲル・ツィールロスと相思相愛」
「――アトピック・ゾンデなら、後を追っていけるわっ」
「トロケスト種族のひとり〈核監視前〉の協力を得て、密航」
「デフレクターも使いましたが~」
「――!」
「見つかってしまいました」
「本当なら、惑星アンドラバシュに連れもどすべきところ~」
「同乗するトロケスト種族〈回折格子から〉は~」
「――旅の続きを急ぐのです」
「けっきょく」
「アトピック・ゾンデは~」
「ルア・ヴィルタネンさんを乗せたまま~」
「――ごごごっ」
「惑星アンドラバシュの〈カタパルト〉施設に飛びこみ~」
「――ひゅん」
「〈新たな地〉に着陸」
「……」
「ジュリアン・ティフラーは、周囲の偵察に出ます」
「ルア・ヴィルタネンさんも、同行して~」
「両名は、手近な大き目の都市ホグクド・グオドへ」

 都市クトイ・オムク――

「アトラン一行が、市民たちに聞いてみると~」
「――都市クトイ・オムクは?」
「――大昔から伝わるトコロによれば?」
「――母祖クオムが建設した?」
「すなわち」
「――テズは、〈新たな地〉という新しい世界を造っただけでなくて?」
「――太古の歴史も新しく付け加えたのか?」
「都市に住むゲクトロン人によれば~」
「――〈道を示す者〉は、ワレワレを惑星ゲクに導くのです」
「都市には〈道を示す者〉の像ひとつが立っています」
「見ると~」
「――!」
「アトランとそっくり」
「……」
「アトランは~」
「〈道を示す者〉とそっくりなコトを、利用して~」
「政務をとる領母カリムさんに、〈時の宮殿〉で面会」
「尋ねてみました」
「――〈時の彼方の国〉に行く道を、教えてほしいのです」
「領母カリムさんは~」
「――伝説によれば~」
「――〈はじまりの甕〉に、アトピック渡し舟があるはずよっ」
「案内できる者はいない、とのコトですが~」
「――旅のために~」
「――乗用獣を自由に使ってかまわなくてよっ」
「〈はじまりの甕〉とは~」
「3日ほど行った先にある、窪地のようです」

 都市クトイ・オムク――

「アトラン一行は~」
「〈時の宮殿〉に宿泊」
「アイヴさんは~」
「能力をなくしたおかげか、ひとりが寂しくて~」
「アトランの部屋を訪ねたり」
「――!」
「そこへ~」
「フォーゲル・ツィールロスが訪ねてきたり」
「――!」
「アイヴさんが、立ち去った後で~」
「フォーゲル・ツィールロスは~」
「アトランに相談して曰く」
「――ルアと心がつながった気がするんだ」

 一夜明けて、アトラン一行は〈はじまりの甕〉に向けて出発――

「乗用獣にゆられて進んでいると~」
「――トゲトゲしたハイパー水晶がっ」
「――バラバラ降ってくるっ」
「〈計量官〉とは、この騒ぎの中ではぐれてしまいました」
「アトラン」
「フォーゲル・ツィールロス」
「アイヴさん」
「3名は~」
「――まだ降ってくるっ」
「――道端の廃屋に逃げこむんだっ」
「ところが」
「――廃屋が、ハイパー水晶の重みで潰れるぞっ」
「――地下に逃げこむんだっ」
「一同は、丸天井の地下施設に逃げて、助かりました」
「そこで」
「アトラン」
「フォーゲル・ツィールロス~」
「両名は声を聞きつけます」
「――行ってみよう」

 一方、都市ホグクド・グオド――

「ジュリアン・ティフラーと~」
「ルア・ヴィルタネンさんは~」
「都市ホグクド・グオドに来てみましたが~」
「何がわかる、というコトもなし」
「ルア・ヴィルタネンさんは~」
「――オナカが減ったわ」
「現地通貨の持ち合わせは、当然ないので~」
「――賭け相撲で稼ぐのよっ」
「――なるほどっ」
「ジュリアン・ティフラーも~」
「儲け話に乗りました」
「――この青い水晶肌の男っ」
「――1センチたりとも動かないぞっ」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「思うに」
「――都市の住民=ゲクトロン人や〈天秤の仕手〉たちは?」
「――〈肌の音色〉を知覚できる?」
「――つまりソレって……何?」
「――何が聞こえるというんだっ」
「……」
「ルア・ヴィルタネンさんは~」
「――〈道を示す者〉の像って……?」
「――コレって、アトランよね?」
「手掛かりがつかめたトコロで~」
「ルア・ヴィルタネンさんは~」
「ジュリアン・ティフラーのもとから逃げよう、と試みます」
「というのも」
「ルア・ヴィルタネンさんは~」
「ここに至るまで~」
「ジュリアン・ティフラーの名前も聞いていません」
「何となく~」
「――(アトピック法廷の側のヒト?)」
「――(つまり、アトランの敵?)」
「くらいに認識していたのです」
「が」
「ここへ来て~」
「――あのジュリアン・ティフラー?」
「名前を聞いて、信じてみるコトにしました」

 都市ホグクド・グオド――

「ジュリアン・ティフラーの〈肌の音色〉は~」
「都市のヒトたちの敵意を駆り立てる、ように思われます」
「ジュリアン・ティフラーと~」
「ルア・ヴィルタネンさんは~」
「暴徒と化した市民に追われて~」
「――都市郊外の廃屋に逃げこむんだっ」
「そこで夜を明かしたり」
「が」
「暴徒たちは、嗅ぎつけました」
「――廃屋に火をつけられたっ」
「――地下に逃げこむんだっ」
「両名は、瓦礫に埋もれた地下施設に逃げて助かったり」
「そこで」
「ルア・ヴィルタネンさんは~」
「――コツ、コツ、コツ……」
「――深いトコロから音が聞こえるわ」
「――行ってみましょう」
「両名は、丸天井の地下施設へ」

 地上へ上って――

「アトラン一行と~
「ティフラーたちは~」
「――やあ」
「――あれ?」
「顔をつきあわせました」
「ルア・ヴィルタネンさんと~」
「フォーゲル・ツィールロスは~」
「――はぐ」
「――はぐ」
「抱き締め合ったり」
「アトランは~」
「ティフラーから~」
「あの〈世界を滅ぼす劫火〉のコトを聞いたりする」
「……」
「アトランが推測するに~」
「――ワレワレは、新しい世界の別々の版にいたのかもしれぬ」
「――《ウェイドシャン》で体験したのと同じような感じかも」
「アイヴさんが思うに~」
「――あいかわらず変わり続ける環境の中で~」
「――もっとも確かに存続するモノとして~」
「――おたがい〈新たな地〉に導かれたのかも」
「――ソコが〈はじまりの甕〉ですから」
「見れば~」
「すぐそこに窪地があって~」
「――何かいる?」
「テズ領の代官ファウトのタンでした」
「生命エネルギーを放ち~」
「高さ3メートルのトルソーに見えるのは~」
「より正確には3本の柱からなります」
「3本のあいだに離れて浮かんで~」
「黄金の液体で満たされた深皿みたいなモノがひとつある」
「――液体の中に、目が3つある頭が泳いでいるみたいな?」
「幅広で中指が長い足で~」
「ガラスの竹馬みたいなモノに、乗っています」
「ファウトのタンは曰く」
「――ワタシは、要救助者を待っていた渡し守である」
「渡し舟の外観は~」
「超大型のアトピック・シナプターを思わせたりして」
「……」
「アイヴさんは、ひとり~」
「――都市クトイ・オムクに戻ります」
「別れました」
「で」
「アトラン」
「ジュリアン・ティフラー」
「ルア・ヴィルタネンさん」
「フォーゲル・ツィールロス」
「ひょっこりあらわれて合流した〈計量官〉」
「以上の一同は~」
「渡し舟に搭乗」
「テクノクラストが生い茂って~」
「渡し舟の戸口を覆いました」
「かくして」
「ファウテのタンは~」
「――渡し舟は〈ここにある島〉に向かうのである」
「一同のおおむねは~」
「――これでようやく〈時の彼方の国〉に行けるっ」
「〈計量官〉ひとりが~」
「黙して語らず」

 以下次号――

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆ペリー・ローダン1981

□ 早川書房:宇宙英雄ローダン・シリーズ

[2016/02/15]
514 . スーパーゲーム
「スーパーゲーム」+「孤独な虜囚」

 コレの当時のドイツでは(訳題は以前からサイトに載せている私訳)……。

□ Perry Rhodan-Heft
・第16サイクル Die Kosmische Hanse / 宇宙ハンザ同盟
 1000~1199話。
 新銀河暦424~426年の事件を描く。

[1981/04/28]
1027 . William Voltz / Das Superspiel / スーパー・ゲーム
[1981/05/05]
1028 . Clark Darlton / Der einsame Gefangene / 孤独な囚人

□ Perry Rhodan-Taschenbuch Planetenromane ポケットブックス

[1981/05]
218 . Horst Hoffmann / Tödliche Fracht für Terra / テラ宛て死の貨物

「西暦2144年の銀河系の物語とか」

□ Atlan-Heft
・第4枠サイクル Die Abenteur der SOL / 《ソル》の冒険
 500~574話。
 西暦3791年~3808年の事件を描く。

[1981/04/28]
500 . William Voltz / Die Solaner / ソラナー
[1981/05/05]
501 . Peter Griese / Die Terra-Idealisten / テラ・イデリアスト

「とある銀河で~」
「ソラナーたちの乗る巨船《ソル》は~」
「巨大な城みたいな構造物の牽引場に、捕捉されて~」
「とある星系に連れていかれます」
「この城みたいなトコロで目覚めた男がひとり」
「――はっ」
「アトランです」
「《ソル》の宇宙人間バーロたちが~」
「城みたいなトコロを偵察して~」
「アトランを拾って《ソル》に連れてきました」
「……」
「という具合に~」
「《ソル》とアトランは再会して~」
「超知性体セト=アポフィスの鏡像と戦ったり~」
「その黒幕と戦ったりしながら~」
「アトランが名前のみ記憶にとどめていた~」
「ヴァルンハーゲルギュンスト宙域を、目指すのです」

【関連サイト】
・総合的にはこちらを:
Perrypedia
[ http://www.perrypedia.proc.org/wiki/ ]
・訳付のタイトルリストはこちらを:
Perry Rhodan-Heft のタイトルリスト
[ http://www.rlmdi.org/rlmdi/title/list/rhodan_heft/ ]
Perry Rhodan-Taschenbuch Planetenromane のタイトルリスト
[ http://www.rlmdi.org/rlmdi/title/list/rhodan_tb/ ]
Atlan-Heft のタイトルリスト
[ http://www.rlmdi.org/rlmdi/title/list/atlan_heft/ ]


◆今回のひとこと

 ペリー・ローダン1981 は今回をもって終了します。


d-information ◆ 915 [不定期刊] 2016/02/15
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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