rlmdi.
| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

d-information

913 [2016/02/01]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

[このメールは登録者に無料で配布しています]
[解除はこちらから http://www.rlmdi.org/rlmdi/di/ ]


◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Arkon
[ http://perry-rhodan.net/arkon.html ]

1 . Marc A. Herren / Der Impuls / インパルス
2 . Susan Schwartz / Aufstand in Thantur-Lok / タントゥル=ロクの蜂起
3 . Ben Calvin Hary / Die Kristallzwillinge / 水晶双子
4 . Michael Marcus Thurner / Palast der Gedanken / 思考の宮殿
以下、未詳

 1月22日開始の、小ヘフト・シリーズ。全12冊の1冊目。
 草案は Marc A. Herren。

□ Perry Rhodan-Arkon 1話「インパルス」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-1-der-impuls.html ]

 新銀河暦1402年6月1日、銀河系――

「物語の順序としては~」
「ハンガイ銀河の〈負の球体〉建設騒動のあと~」
「周波王国が登場する前~」
「そうした時代の出来事です」
「……」
「銀河系の球状星団M13を~」
「住民たちは、タントゥル=ロクと呼びます」
「2万年前に~」
「アルコン人がアコン人から独立した時~」
「戦いを勝利に導いたタルル提督にちなんで~」
「最初は、タルル=ロクといったのが~」
「後世に、タントゥル=ロクというようになったのです」
「ここはアルコン帝国の中枢であり~」
「首星系アルコンがあり~」
「惑星ツァリトをはじめとするアルコン人の植民惑星が多数あるのです」
「……」
「この日――」
「球状星団M13のご近所から~」
「――かっ」
「超強力なハイパー・インパルスが出ました」
「どのくらい強力かというと~」
「到達距離は、この頃の標準的なハイパー無線のほぼ100倍」
「3万4000光年離れたテラでも検出できたほど」
「これのあとに~」
「――ぴぴぴぴ」
「ほとんど検出できない微弱なハイパー・インパルスが続いたりして」
「……」
「この日――」
「球状星団M13にいた~」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世は~」
「――ハイパー・インパルスの詳細を~」
「――アルコン人以外の者に漏らしてはならぬっ」
「――ギャラクティカムにも漏らしてはならぬっ」
「かつてのアルコン帝国皇帝アトランは~」
「アルコン人の大勢から恨みを買っていたにも関わらず~」
「《アトランティス》で惑星アルコンIIに急行」
「消息を断ってしまったとか」

 医療惑星タフン――

「メタサイキックとサイコ物理学を専門とする医院に~」
「若がえり症の老女サヒラさんが、入院中」
「病状の進行を抑えるため~」
「停滞睡眠槽に入っていたにもかかわらず~」
「いきなり」
「――むっくり」
「目覚めて、叫びました」
「――アルコンとタントゥル=ロクがっ」
「――インパルスのおかげで暗黒の危機っ」
「――ペリーローダンの助けがいるわっ」
「担当の女医サル・バッサさんと~」
「治療に協力中のアラス医師アスパルタミンは~」
「――ペリー・ローダンに連絡をっ」

 数日後、球状星団M13――

「アルコン帝国皇帝ボスティク1世は~」
「――アルコン帝国の植民惑星のひとつ~」
「――星系ヴォガの惑星ツァリトの~」
「――周回軌道上の宇宙ステーション《ヴォガの誇り》で~」
「――緊急秘密の会議を開くっ」
「呼びかけた相手は~」
「自由テラナー連盟政庁首席レジナルド・ブル」
「惑星アラロンのアラス医長オクル=グナス」
「惑星アルヘツのスプリンガー大族長ポルクトル」
「惑星ツァリトの統治者ツァルルトのヘルナム」

 医療惑星タフン――

「アラス医師アスパルタミンは~」
「サヒラさんを、こっそりまた一時的に目覚めさせると~」
「球状星団M13の危機にかかわる場所と関係者を~」
「ひととおり、聞き出しました」
「――この情報をアルコン帝国の皇帝陛下に売れば……うひょひょ」

 6月4日――

「ペリー・ローダンは~」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキーをつれて~」
「個人所有の宇宙ヨット《マンチェスター》で~」
「惑星タフンに到着」
「まずは、サヒラさんのコトを聞いてみましょう」
「……」
「――新銀河暦1390年に?」
「――冬眠槽に入って、惑星タフンに持ちこまれた?」
「冬眠槽のカルテによれば~」
「――115歳で加齢が止まって逆転した?」
「――若がえり症が治せたら、目覚めさせてほしい?」
「それから12年間、サル・バッサさんがサヒラさんの担当医」
「――アラス医師アスパルタミンに相談して?」
「――患者を冬眠槽から停滞睡眠槽に移した?」
「――医師アスパルタミンは?」
「――老化の速度と向きを計測する〈老化基点鏡〉とかも開発した?」
「冬眠槽のカルテにもとづき逆算すると~」
「――サヒラさんは、新銀河暦1175年の生まれ?」
「医師アスパルタミンの研究によれば~」
「――サヒラさんの細胞の放射は細胞活性装置所持者に似ている?」
「――もしかしたら、片親が細胞活性装置所持者かもしれない?」
「――細胞活性装置所持者の子は、しばしば一般人より老化が遅いから?」
「――もしかして、両親が細胞活性装置所持者だったら?」
「若がえるコトも、ありえるかも」
「……」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキーは~」
「――むんっ」
「サヒラさんの思考をさぐって~」
「――父親は……アラスカ?」
「アラスカ・シェーデレーアなら、なるほど細胞活性装置所持者です」
「――母親は……わからないや」
「グッキーがつかんだのは、両親のコトだけではありません」
「――サヒラさんの心の中に、思考がふたつあるみたいな?」
「――本人と?」
「――自動的に受信したみたいな……?」

 過去――

「憶えて、いるでしょうか?」
「局部銀河群の炉座銀河には~」
「大昔から――」
「ノクターンという5次元結晶の薄膜が、宇宙空間を飛んでいました」
「新銀河暦1171年――」
「ノクターンと意志疎通ができる、ひきこもりの若い娘がいました」
「5次元インパルスを送受信する能力を有していたのです」
「娘の名はシーラ・コレルさん」
「レジナルド・ブルの娘と噂されていました」
「で」
「当時の炉座銀河で~」
「いろいろ孤独な変人アラスカ・シェーデレーアと~」
「電波でひきこもりのシーラ・コレルさんは~」
「運命的な出会いを果たして、愛し合ったのだとか」
「……」
「サヒラさんが~」
「アラスカ・シェーデレーアと~」
「シーラ・コレルさんの~」
「娘であるという、確たる証拠はありません」
「が」
「このようにつなげて思うと、いろいろ説明がつくのも事実です」

 医療惑星タフン――

「サヒラさんを、また目覚めさせてみると~」
「――ペリー・ローダンの船に行きたいのっ」
「――(アラス医師アスパルタミンは、なんだかコワいのっ)」
「ペリーローダンは~」
「サヒラさんと担当医サル・バッサさんを~」
「《マンチェスター》に乗せることにしました」
「と」
「医師アスパルタミンとしては~」
「――情報をアルコン帝国の皇帝陛下に売るまでは……うひょひょ」
「患者が次に目覚めるまで日数がかかるように細工したりして」
「……」
「サヒラさんといっしょに~」
「停滞睡眠槽とか〈老化基点鏡〉が~」
「《マンチェスター》に搬入されます」
「これに要する1600万ギャラックスの費用は~」
「――かぶら栽培で小遣いを稼いだからねっ」
「グッキーが、うそぶきながら支払ったという」
「……」
「ちなみにこの少し前――」
「ペリー・ローダンは~」
「自由テラナー連盟の政庁首席レジナルド・ブルと無線で話して~」
「――アルコン帝国皇帝ボスティク1世が?」
「――惑星ツァリトで緊急秘密会議を開催する?」
「――代理で出てほしい?」
「サヒラさんが語る危機を調査するにも~」
「ボスティク1世と意見交換するにも~」
「まさに好都合」
「――承知したっ」
「……」
「かくして」
「ペリー・ローダンの《マンチェスター》は~」
「球状星団M13に向けて発進」

 6月9日――

「ペリー・ローダンの《マンチェスター》は~」
「星系ヴォガの惑星ツァリトの周回軌道に到着」
「航行中、けっきょくサヒラさんは目覚めませんでした」
「――緊急秘密会議は、数日後?」
「――それまで、ここで待て?」
「とはいえ」
「グッキーが超能力で探ると~」
「――首都タグノルの研究センターで、何かおきてるみたいだ」
「グッキーは~」
「ペリー・ローダンをつれて~」
「――テレポートっ」

 惑星ツァリトの首都タグノル、研究センター――

「精神が変容したツァリト人たちがいます」
「――アルコンと戦いたい」
「――自分の名前ももうわからないっ」
「妄想に苦しんでいたりする」
「グッキーは~」
「超能力で探って曰く」
「――実験の被験者みたいだ」
「新銀河暦元年に観測された超強力なハイパー・インパルスを~」
「科学者たちが真似して作ったハイパー・インパルスを~」
「照射した結果とかいう」
「同じハイパー・インパルスなので~」
「全員とも妄想は同じとかいう」
「実験の責任者である、ハイパー物理学者イクタボドは~」
「このインパルスをアルカイック・インパルスと命名したとかいう」
「――6月1日のハイパー・インパルスのコトも~」
「――アルカイック・インパルスって呼んでいるみたいだ」
「……」
「初耳の人が多い、かと思いますが~」
「アルコン帝国2万年の歴史の頭から数えて3000年目の頃~」
「惑星テラの暦で紀元前1万6000年の頃~」
「銀河系の中心から強力なハイパー嵐が発生」
「1千年のあいだ~」
「5次元性の技術が、軒並み機能しなくなって~」
「銀河系の星間航行文明は、軒並みやられてしまったのです」
「これをアルカイック(古代的)時代というのです」
「この暗黒時代は~」
「ハイパー嵐が落ちついて~」
「アルコン人が惑星ツァリトに植民して~」
「ようやく終わるわけですが~」
「この1千年つづいたアルカイック時代の終わりに~」
「――かっ」
「球状星団タントゥル=ロクを貫いて、ひらめいた~」
「ハイパー・インパルスがあった、とかいう」
「……」
「ハイパー物理学者イクタボドによれば~」
「当時のインパルスと~」
「今回のアルカイック・インパルスは~」
「明瞭な類似点があるのだとか」

 惑星ツァリト周回軌道、《マンチェスター》――

「ペリー・ローダンと~」
「グッキーが~」
「――テレポートっ」
「《マンチェスター》に戻ると~」
「惑星ツァリトの統治者ツァルルトのヘルナムから~」
「すぐ通信が入りました」
「――不法侵入に厳重抗議しますっ」
「それはそれとして~」
「ペリー・ローダンと~」
「ヘルナムは~」
「アルコン皇帝ボスティク1世に余計な情報を与えない、という点で合意」
「――あそこの実験のコトは、内密にというコトで」
「――あそこの実験って、何のコトでしたっけ?」
「……」
「そうこうするうちに~」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世の旗艦《ゴス・テュサン》が~」
「星系ヴォガに到着」
「惑星アラロンのアラス医長オクル=グナスも~」
「惑星アルヘツのスプリンガー大族長ポルクトルも~」
「到着」

 翌日、宇宙ステーション《ヴォガの誇り》で緊急秘密会議開催――

「自由テラナー連盟の政庁首席の代理ペリー・ローダン」
「アラス医長オクル=グナス」
「スプリンガー大族長ポルクトル」
「惑星ツァリトのヘルナム」
「一同の前に~」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世、登場」
「でも」
「――?」
「何やら様子が変です」
「――(これはホンモノのボスティク1世なのか?)」
「ボスティク1世は~」
「医長も大族長もツァルルトも下僕あつかい」
「ペリー・ローダンに対しては~」
「――本日ただいまより~」
「――星系ラルサフは、アルコン帝国に復帰するのだっ」
「とか、いいはじめました」
「皇帝親衛隊クララセンも~」
「ツァリト人の保安要員と衝突」
「グッキーは~」
「超能力で確認して、曰く」
「――暗黒の影響にやられちゃってるみたいだね」
「なんともコメディっぽい状況ですが~」
「生命の危険がないわけではない」
「ペリー・ローダンは~」
「――逃げるのだっ」
「……」
「《マンチェスター》は~」
「――どどーん」
「――ばりばりっ」
「混沌としはじめた星系ヴォガを、なんとか脱出」

 星間空間、《マンチェスター》――

「逃げのびて~」
「自動修復機構が働きはじめたところで~」
「ペリー・ローダンのもとに、医療設備から報告」
「――サヒラさんが目覚めた?」

 次は2週間後。

□ Perry Rhodan-Heft

2840 . Hubert Haensel / Der Extraktor / 撤去機
2841 . Michelle Stern / Sturmland / 嵐の国
2842 . Michelle Stern / Fauthenwelt / ファウテの惑星
2843 . Michael Nagula / Entscheidung im Sterngewerk / 星塁で決断
2844 . Michael Marcus Thurner / Der Verschwiegene Bote / 沈黙の使者
2845 . Hubert Haensel / Die Methan-Apokalypse / メタン黙示録
2846 . Hubert Haensel / Karawane nach Andromeda / アンドロメダへのキャラバン
2847 . Michelle Stern / Planet der Phantome / ファントムの惑星
2848 . Uwe Anton / (未詳)
2849 . Uwe Anton / (未詳)

□ Perry Rhodan-Heft 2840話「撤去機」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2840-der-extraktor.html ]

 (承前)

 新銀河暦1518年、銀河系――

「星系ソル首相カイ・チェンさんは~」
「碁など打ちながら~」
「――ぱちり」
「TLD長官アッティラ・レッコルに曰く」
「――〈オルドの碑〉の病というのは~」
「――アトピック法廷の弱体化の糸口になるかもしれません」
「――アナタは惑星アレマの〈オルドの碑〉を盗んだことがある」
「――その他大勢より、勝手がわかっているはずです」
「――自由テラナー連盟の首惑星マハラニに出向いて~」
「――〈オルドの碑〉が病んだ理由を、見極めて~」
「――〈オルドの碑〉に病変を促せるものなのか、確認してきてください」
「――ぱちり」
「アッティラ・レッコルとしても~」
「――〈オルドの碑〉には、自分も興味があります」
「――ぱちり」
「……」
「アッティラ・レッコルは~」
「TLDのハイパー物理学者ゲラム・トゥイスマグ」
「通信技師にして宇宙言語学者ジェーン・キャリナーさん」
「2名を連れていくことに」
「ちなみに」
「ゲラム・トゥイスマグは~」
「――〈オルドの碑〉に影響を与える可能性とか方法を~」
「――このところ研究しているのです」
「嬉しそう」

 プレアデス星団の星系ヨグルの第七惑星マハラニ――

「当地は~」
「自由テラナー連盟の首星です」
「首都はゴユンといいます」
「少し前のこと――」
「アトピック法廷は~」
「どうにもアヤシイ正義のもとに~」
「なしくずしに銀河系を支配下に置こうとして~」
「かなり強引に、ここにも〈オルドの碑〉を据えました」
「以来――」
「〈オルドの碑〉は~」
「押しつけがましい指示も含めて~」
「人々にさまざまな言葉を与えてきました」
「……」
「アラヴィンド・パニャタンさんは~」
「当地の〈オルドの碑〉の世話係です」
「当初は〈オルドの碑〉のコトを認めていませんでしたが~」
「今は態度をあらためています」
「――星系ヨグルの経済的成功が今あるのは~」
「――〈オルドの碑〉の助言のおかげなのよっ」
「アラヴィンド・パニャタンさんは~」
「〈オルドの碑〉に固い絆を感じていました」
「が」
「ここ数日来――」
「〈オルドの碑〉の様子が変わったのです」
「赤いパトロナイト製の表面に~」
「黒い斑が徐々に広がっていきます」
「だけでは、ありません」
「――意味不明なのよー」
「〈オルドの碑〉は~」
「――助言を拒否すべきと思うなら拒否するように」
「――時間の因果関係のシグネチャが一致しないので、致し方ありません」
「さらに言うのです」
「――悪いのは、ワタシではありません」
「――ワタシの中に埋めこまれた~」
「――時間の因果性のコンテキストが悪いのです」
「そうして、こう告げました」
「――同病の〈オルドの碑〉は増加の一途です」
「――ワタシは惑星マハラニを去らねばなりません」
「――撤去機がまもなく到着します」

 首星マハラニ、首都ゴユン――

「惑星オリンプから戻った~」
「自由テラナー連盟の首長アルン・ジョシャナンは~」
「当地に駐留するオンリョン人シェクヴァル・ゲネリクと~」
「――ふんっ」
「反撥しあう思いを暖めていました」
「とはいえ、何にせよ~」
「ヒトは必要に応じて折り合える生き物です」
「アルン・ジョシャナンは~」
「オンリョン人たちの監視をものともせずに~」
「目立つ公的な場で食事をとったりして」

 5月15日、星系ヨグル――

「星系ヨグル防衛艦隊の《ゴパラ》は~」
「ティウフォル人の宇宙要塞〈星塁〉6基を探知」
「防衛艦隊を指揮する、少将ラニ・コスラさんは~」
「――ティウフォル警備隊に、通報をっ」
「でも」
「大佐アンナ・パトマンさんが率いる~」
「テラ=アルコン混成艦隊〈ティウフォル警備隊〉は~」
「ティウフォル人の艦船が続々と〈時割れ〉を抜けてくるおかげで~」
「――他のどこかに釘づけ?」
「――回せる余力がない?」
「星系ヨグル防衛艦隊を指揮する、少将ラニ・コスラさんは~」
「――オンリョン人にも、いちおう通報をっ」
「――(シェクヴァル・ゲネリクが~)」
「――(助けになってくれるわけない、のだけれども)」
「……」
「ティウフォル人の〈星塁〉6基は~」
「すぐに姿を消しました」

 星系ヨグル――

「〈星塁〉6基からなる斥候を派遣したのは~」
「〈星塁〉《ロイグティウ》を指揮するカラドック、ペヤスゼル・トッゾト」
「――一世一代の〈呪旗覇軍〉である」
「――さあ、仕度に取りかかるのだっ」
「……」
「〈呪旗覇軍〉とは~」
「星系や惑星に暮らす住民たちを、まるごと滅ぼして~」
「犠牲者のU"BSEF定数――魂みたいなモノ――を~」
「〈星塁〉に各1基を搭載する〈6次元呪旗〉にとりこむコト」
「〈呪旗〉にとりこまれたU"BSEF定数たちは~」
「〈艦賢者〉――艦載脳のようなモノ――の一部となって~」
「以後、ティウフォル人に奉仕するのです」

 惑星マハラニ――

「幾日もかけて、討議しました」
「――星系ヨグルから、即刻疎開をっ」
「――疎開船や疎開先は、どうするのだっ」
「結論の出ない会議が延々と続くうちにも~」
「〈星塁〉が群れをなしているのが、何度も探知されたりして」
「アルン・ジョシャナンは~」
「――ギャラクティカムに支援を要請しよう」
「色よい返事はもらえません」

 5月19日――

「もとアルコン帝国副皇帝であり~」
「今は仮想空間〈真鍮夢〉の〈永遠の帝国〉に生きつづける~」
「ホザリウス家のトルマナクが~」
「――支援しましょう」
「アルコン人ツォルトラル家のパティスが率いる~」
「旗艦《ドルトゲルCX》以下、エププリク級ロボット艦隊30隻を~」
「派遣してくれました」

 加えて――

「オンリョン人シェクヴァル・ゲネリクが~」
「――オンリョン艦隊が、疎開を手伝うっ」
「手を差し伸べたり」

 惑星マハラニ――

「こうした状況の惑星マハラニに~」
「アッティラ・レッコル一行は到着」
「首長アルン・ジョシャナンに、用向きを話すと~」
「――〈オルドの碑〉の世話係です」
「アラヴィンド・パニャタンさんを紹介してくれました」
「……」
「アッティラ・レッコルに同行した~」
「TLDのハイパー物理学者ゲラム・トゥイスマグ」
「通信技師にして宇宙言語学者ジェーン・キャリナーさん」
「両名は、いきなり~」
「アラヴィンド・パニャタンさんを質問攻め」
「そこで」
「アッティラ・レッコルは~」
「当地の〈オルドの碑〉のトコロまで、ひとりで行ってみたりする」
「……」
「憶えて、いるでしょうか?」
「TLD長官アッティラ・レッコルは~」
「じつは人類ではありません」
「変形能力者種族コーダ・アラティエルが~」
「テラナーのフリをしているのです」
「……」
「〈オルドの碑〉は~」
「アッティラ・レッコルの正体を見抜いたようです」
「――は、はろー?」
「話しかけても、応じなかったりする」
「というか、その後は~」
「誰が話しかけても、黙ったまま」
「アラヴィンド・パニャタンさんが話しかけても、黙ったまま」
「――どうして何も言ってくれないのよっ」

 5月21日、ティウフォル人は大挙して星系ヨグルに襲来――

「じつは、5日前――」
「〈星塁〉2万基が〈時割れ〉を抜けて、現実時に到着していたとかいう」
「で」
「現実時におけるティウフォル人の総大将である~」
「トムッカ=カラドックのアッコシャイは~」
「ペヤスゼル・トッゾトに~」
「――〈星塁〉1024基をもって、惑星マハラニを襲撃せよ」
「命じたのでした」
「――まず狙うべきは~」
「――〈オルドの碑〉と~」
「――自由テラナー連盟の首長アルン・ジョシャナンであるっ」
「……」
「少し前――」
「〈時割れ〉を抜けてきてすぐの頃~」
「ティウフォル艦の技術装置は~」
「現実時のハイパー物理学的抵抗にやられて~」
「ほとんどまともに動きませんでした」
「でも」
「今は完璧に全面的に対策済み」
「――キビキビっ」
「――どどーん」
「――ばーん」
「ティウフォル艦の機敏な動きに~」
「ついていけるのは~」
「エププリク級アルコン・ロボット艦30隻くらい」
「……」
「星系ヨグル防衛艦隊を指揮する、少将ラニ・コスラさんも~」
「ティウフォル人の陽動に、踊らされてばかりではありません」
「とはいえ」
「襲ってきた数が多すぎました」
「……」
「防衛網をすりぬけて~」
「ティウフォル人の小型艦〈星駒〉数隻が~」
「惑星マハラニへ」
「――ごごごっ」
「首都ゴユンを爆撃したり」
「――ばーん」

 惑星マハラニ、首都ゴユン――

「指揮官ペヤスゼル・トッゾトは~」
「配下の戦士たちを率いて~」
「先陣きって上陸」
「ヨグル・タワーを目指します」

 星系ヨグル――

「戦闘が続く中~」
「――!」
「全長200mのスプーンみたいな宇宙船1隻が、あらわれました」
「〈星塁〉1隻が、砲火を浴びせますが~」
「――どどーん」
「――?」
「どこ吹く風」
「スプーン船は、惑星マハラニに向かいます」

 惑星マハラニ、首都ゴユン――

「アルン・ジョシャナンは~」
「ヨグル・タワーで、ティウフォル人を待ちうけました」
「――もちろん、ワタシをさらいにくるはずだ」
「――ワタシの知識は万金に値するからな?」
「アルン・ジョシャナンは~」
「ナノマシン一式を服用」
「――ごっくん」
「……」
「その後――」
「カラドックのペヤスゼル・トッゾトに~」
「堂々とさらわれたという」

 5月22日、惑星マハラニ、首都ゴユン――

「地表では~」
「ティウフォル人による殺戮が続きます」
「そんな中~」
「アッティラ・レッコルは~」
「――どろん」
「別の姿に化けて、逃げ道を探してみたり」
「と」
「――ずぎゅーん」
「――ばーん」
「ティウフォル人とオンリョン人の地上戦に遭遇」
「アッティラ・レッコルは~」
「咄嗟に、オンリョン人に加勢して~」
「深手を負って、意識をなくしてしまいます」
「……」
「救われたオンリョン人のひとりは~」
「奇しくもシェクヴァル・ゲネリクでした」
「――この恩、忘れまいぞっ」
「アッティラ・レッコルを抱えて~」
「なんとか旗艦《ホートリ》へ」
「――撤退だっ」

 ティウフォル人の揚陸艇――

「指揮官ペヤスゼル・トッゾトは~」
「アルン・ジョシャナンを揚陸艇に連行」
「――発進であるっ」
「と」
「その時――」
「アルン・ジョシャナンは~」
「――○×※☆○××※○☆○※☆……」
「とあるコードを心で暗唱」
「すると」
「先刻服用した胃の中のナノマシンが、爆弾を構築」
「――ばーん」
「揚陸艇も~」
「指揮官ペヤスゼル・トッゾトも~」
「木っ端微塵」

 惑星マハラニ、首都ゴユン――

「〈オルドの碑〉は~」
「アルン・ジョシャナンの特攻を知って~」
「自分も特攻しよう、と思いたちました」
「……」
「スプーン船=撤去機が降下すると~」
「〈オルドの碑〉は~」
「――ふっ」
「溶けて消えました」
「より正確には、光学的に見えない感じに」
「別の方法なら、探知できます」
「こうして~」
「撤去機にすくいとられて~」
「惑星マハラニを離脱」
「で」
「スプーン船=撤去機は~」
「ティウフォル艦隊の主力に肉迫」
「スプーン船のくぼんだところから~」
「何かが離れて、黒く燃え上がると~」
「周囲の〈星塁〉の〈6次元呪旗〉を巻き添えにして~」
「――ばーん」
「ご近所の生命体すべては~」
「〈オルドの碑〉の破壊にともなう~」
「いまだかつてない効果に苦しみもだえ~」
「ご近所のティウフォル人の艦船すべては~」
「〈ハイパースタンス〉が機能停止」
「この機会に~」
「エププリク級アルコン・ロボット艦が襲いかかり~」
「――どどーん」
「――ばーん」
「ティウフォル人たちは~」
「這々の体で、星系ヨグルを逃げ出したという」

 5月23日、シェクヴァル・ゲネリクの旗艦《ホートリ》――

「アッティラ・レッコルは~」
「――はっ」
「治療が終わって、覚醒」
「とりあえず、オヴィド・ペンデルガストと名のることに」
「シェクヴァル・ゲネリクはじめ~」
「オンリョン人たちは~」
「――キミのおかげで何名も生命を救われた」
「――感謝する」
「正体に気づきません」

 《ホートリ》はオンリョン人の最大拠点へ――

「それは~」
「銀河系サウスサイドの~」
「銀河系中央部の縁のあたりの~」
「ブラックホール、カムンディを周回しています」
「そこは~」
「ブラックホールから得たエネルギーで維持される~」
「半空間の巨大な胞〈オン=ヴァクオレ〉の中」
「いくつもある半空間居住域〈オン=エクメネ〉の一部」
「そこに~」
「プレテリアル植民地〈オン=ヴェンバック〉があるのです」
「主惑星はオン=リョといいます」
「……」
「シェクヴァル・ゲネリクの解説によれば~」
「――ここなら謀叛人の帝国の襲撃からも安全である」
「のですが~」
「――GAヨマード=銀河系は~」
「――どうにもマズイ方向に転がっているようである」

 以下次号――

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 表紙の絵が本当にスプーンですね。


d-information ◆ 913 [不定期刊] 2016/02/01
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.org/rlmdi/di/ ]

 このメールマガジンは Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りしています。

【ご注意】記事の性格上、伝聞・広告・ひろい読みにもとづく不確かな情報が多くふくまれます。より正確な情報を望まれる方は、紹介する関連サイトなどをかならずご自身でご確認ください。


このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています。[http://www.mag2.com/ ]