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894 [2015/09/21]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2821 . Marc A. Herren / Im Unsteten Turm / 気まぐれの塔の中
2822 . Michael Marcus Thurner / Hinter der Zehrzone / 消耗ゾーンの向こう
2823 . Leo Lukas / Auf dem Ringplaneten / 環状世界にて
2824 . Robert Corvus / Ein Stern in der Dunkelheit / 闇の中の星
2825 . Robert Corvus / Unter dem Sternenbaldachin / 星天蓋の下で
2826 . Uwe Anton / Der lichte Schatten / 光る影
2827 . Christian Montillon / Medusa / メデューサ
2828 . Michael Marcus Thurner / Die Technoklamm / テクノ峡谷
2829 . Michelle Stern / Im Land der Technophagen / テクノファージの地にて
2830 . Hubert Haensel / In der Synchronie gestrandet / 共時性の通路で難破
2831 . Marc A. Herren / Der Pensor / 計量官
2832 . Marc A. Herren / Der Gegner in mir / わたしの中の敵

□ Perry Rhodan-Heft 2821話「気まぐれの塔の中」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2821-im-unsteten-turm.html ]

 (承前)

「裁判官船《アトランク》は~」
「――ごごごっ」
「〈共時性の通路〉を航行中」
「アトピック法廷の本拠〈時の彼方の国〉を目指していました」
「……」
「〈共時性の通路〉の中は~」
「いろいろなコトが、世間の常識と違います」
「――ごごごっ」
「ひたすら航行するうちに~」
「《アトランク》の船内では~」
「700年が、過ぎ去って~」
「いろいろと、さまがわりして~」
「乗っているヒトたちも、いろいろ変わっていたのです」

 裁判官船《アトランク》――

「アトラン」
「ハルト人アヴァン・タクロル」
「遺伝子設計士の新オンリョン人、オオナ・ファーレンハイド」
「3名のオトナたちは~」
「ルア・ヴィルタネンさん」
「シュカルド・ツィールロス」
「フォーゲル・ツィールロス」
「さらわれたゲニフェル養成所の生徒3名を捜索」
「誘拐犯の足取りをたどると~」
「――トロケスト種族の居住区?」
「――〈同期洞〉の入口がある近辺?」
「……」
「憶えて、いるでしょうか?」
「裁判官船《アトランク》には~」
「先代のクヴの時代から、トロケストという技術者種族が住んでいます」
「船のコトは、ちゃんと世話してくれるのですが~」
「意志疎通が、イロイロ難しいのです」
「……」
「アトランは~」
「――トロケスト種族をまきこむと、たぶん面倒だよなあ」
「裁判官船《アトランク》の魂のようなモノである〈アンク〉を通じて~」
「〈同期洞〉と連絡をとってみたりする」
「……」
「憶えて、いるでしょうか?」
「裁判官船《アトランク》は~」
「船内に独自の宇宙〈同期洞〉を抱えています」
「テラナーの子孫の中には~」
「〈同期洞〉に移り住んだ集団もあって~」
「サイボジェン=トランステラナーと、称していたり」
「指導者は、グイネヴァ・ステルネンヴァーグさん」
「……」
「あらわれた~」
「グイネヴァ・ステルネンヴァーグさんのアバターは~」
「――ウチは、関係ないわっ(きっぱり)」
「とか、言いながらも~」
「――でも、イントロヴァース国への入場は、認めてあげるわ」
「アトランたち捜索隊3名が~」
「さらわれたゲニフェル養成所の生徒3名を探すために~」
「〈同期洞〉に入るのを、認めました」
「……」
「ちなみに」
「裁判官船《アトランク》の魂のようなモノである〈アンク〉は~」
「こんなコトも語ります」
「――聞くところによると~」
「――トロケスト種族〈時間波の泡〉が~」
「――少し前に、失踪したとか」

 〈同期洞〉内、〈気まぐれの塔〉――

「囚われたゲニフェル候補生3名は~」
「とある部屋に、閉じこめられていました」
「――ここに?」
「――自分たちより前に?」
「――スドプルン種族というのが、2体いた?」
「両名は~」
「部屋にいくつも開いた窓を通して~」
「この700年の《アトランク》の船上の事件のハイライトなどを~」
「ながめていたようです」
「……」
「囚われたゲニフェル候補生3名は~」
「窓を7つ、のぞいてみて~」
「たとえば、こんな歴史を知ったりする」
「――歳月をかけて、開拓者たちは〈同期洞〉に到達したの?」
「――さまざまな開拓者たちが?」
「――それぞれに〈同期洞〉に順応した?」
「――開拓者たちのいくらかは?」
「――意識アウトソーシングのおかげで〈牧場〉と共生関係さえ結んだの?」

 捜索隊3名は〈同期洞〉へ――

「アトランは~」
「ほぼ〈同期洞〉初体験です」
「……」
「裁判官船《アトランク》の主操縦士を、ずっと務めてきて~」
「〈共時性の通路〉の疲れる影響に消耗して~」
「めっきり老けこんだ雰囲気、だったのですが~」
「――ココだと、影響が感じられない?」
「ダゴル瞑想とかしてみたりして」
「――しゃきーん」
「すっかり若返ったりする」
「――さあ、行こうっ」
「……」
「〈同期洞〉では、ちょっと変わったコトもおきます」
「アトランの付帯脳が~」
「――前をついてくる連中から見られているぞ」
「見ていたのは~」
「スドプルン種族のバールとアンー」
「で」
「裁判官船《アトランク》の魂のようなモノである〈アンク〉は~」
「たとえばこんな歴史を解説したりする」
「――開拓者たちは、〈同期洞〉暮らしの先駆者ではない?」
「――《アトランク》が、まだ《マイダンク》と呼ばれていた時?」
「――つまり、クヴより前の裁判官がこの裁判官船の操縦士をしていた時代?」
「――当時の乗員スドプルン種族の多くが、〈同期洞〉に移り住んだ?」
「――連中のパラ物質的な残響が、まだ生き残っている?」
「……」
「スドプルン種族のバールとアンーの見た目は~」
「さまざまにたえまなく変化する幾何学的図形のようです」
「アトランに警告して曰く」
「――助力したいのです」
「――というのも~」
「――〈気まぐれの塔〉の〈時間の部屋〉に~」
「――見通せない〈時間の窓〉が、だんだん増えてきたのです」
「――この《アトランク》に、危機が迫っているのです」
「――さだまった因果な出来事の影をたどって~」
「――破滅へと、まっしぐらなのです」
「さらに曰く」
「――約束してください」
「――〈時間の彼方の国〉まで旅して~」
「――《アトランク》を、アトプのだれかに引き継ぐのです」
「――それだけで災厄は防げるのです」
「もっと曰く」
「――まずは、惑星アンドラバシュに立ち寄る必要があります」
「――でも」
「――《アトランク》を〈共時性の通路〉にとどめておきたい連中が~」
「――邪魔しようとしているのです」
「……」
「ともあれ」
「まずは当面のところ~」
「スドプルン種族2名が求めるコトは~」
「アトランの求めるコトと、一致するわけで~」
「――よかろう」
「アトランは同意」
「なおまた」
「スドプルン種族2名の話によれば~」
「――〈気まぐれの塔〉の、〈時間の部屋〉は~」
「――〈時間の窓〉が何枚も、曇っているとはいえ~」
「――過去や未来を、のぞくことができます」
「――でも、現在、ワレワレは入れないのです」
「――サイボジェン=トランステラナーの一派が~」
「――〈気まぐれの塔〉を占拠しているのです」
「どうして、占拠したかというと~」
「――トロケスト1体と~」
「――ゲニフェル候補生3名を~」
「――閉じこめているのです」
「誘拐犯のアジトと化しているという」

 〈気まぐれの塔〉――

「〈気まぐれの塔〉は、高さ1キロ超」
「2万1000以上のサイコロ型の小部屋から、できていて~」
「あたかも、スライディングブロックパズルの立体版のように~」
「小部屋は、タテ・ヨコ・高さの3方向に、42分ごとに動くのです」
「で」
「ゲニフェル候補生3名は~」
「〈気まぐれの塔〉の中でただひとつ動かない〈時間の部屋〉に~」
「閉じこめられているのだとか」
「……」
「〈気まぐれの塔〉では~」
「部屋が動くたび~」
「部屋と塔の状態が、計算されて~」
「部屋の床に、数字があらわれます」
「アトランたち捜索隊は~」
「これを手掛かりに~」
「ゲニフェル候補生3名が囚われた部屋を、目指すわけです」
「と」
「そうこうするうちに~」
「アトランの付帯脳が、洞察して曰く」
「――17711番の部屋を、探すのだ」

 〈気まぐれの塔〉――

「アトランたち捜索隊は~」
「――フィボナッチ数列の数字があらわれた部屋だけが、上昇する?」
「気づきました」
「で」
「部屋から部屋へと乗り継いで、上をめざします」
「で」
「途中~」
「610番の部屋へ」

 〈気まぐれの塔〉、610番の部屋――

「アトランたち捜索隊は~」
「――!」
「行方不明のトロケスト種族〈時間波の泡〉を発見」
「話を聞いてみると~」
「――誘拐犯は?」
「――サイボジェン=トランステラナーの急進派〈無限航行者〉?」
「――連中は?」
「――《アトランク》を手中におさめるのに、ゲニフェル候補生がほしい?」
「どうやら」
「〈無限航行者〉は~」
「――《アトランク》に〈共時性の通路〉をずっと航行していてほしい?」
「――そうすれば、ずっとこれまでどおり暮らしていける?」
「――そうすれば、無限ーっ」
「とか、考えているらしい」

 〈気まぐれの塔〉の〈時間の部屋〉――

「囚われたゲニフェル候補生3名が~」
「〈時間の窓〉のひとつをのぞいてみると~」
「――モルガイネ・ステルネンヴァーグさん?」
「――グイネヴァ・ステルネンヴァーグさんの遺伝子から製造されて?」
「――グイネヴァさんも存在を知らない妹?」
「このモルガイネさんが、今回の誘拐事件の主犯のようです」
「が」
「見えた映像は~」
「――モルガイネ・ステルネンヴァーグさんが?」
「――ボクらを救いにくる人たちに勝つ?」
「――アトランを1000年間〈アイアンメイデン〉に閉じこめる?」
「さらに」
「――モルガイネ・ステルネンヴァーグさんは?」
「――アトランに代わって、裁判官船の主操縦士になって?」
「――裁判官船《アトランク》は、《ステルネンヴァンク》に変わって?」
「――無限に航行をつづけたい?」
「ゲニフェル候補生3名としては~」
「――阻止するのよ」
「――阻止しよう」
「――しよー」

 〈気まぐれの塔〉――

「アトランたち捜索隊は~」
「遺伝子キメラと、遭遇戦」
「――!」
「その後~」
「〈時間の部屋〉へ」
「で」
「囚われのゲニフェル候補生3名を発見」
「で」
「フォーゲル・ツィールロスは~」
「さきほど〈時間の窓〉で見たことを、語ったりして」

 〈気まぐれの塔〉――

「アトランたち捜索隊は~」
「モルガイネ・ステルネンヴァーグさんと、遭遇戦」
「――!」
「そう」
「アトランたち捜索隊は~」
「フォーゲル・ツィールロスから~」
「潜在的未来の出来事を、聞いていました」
「で」
「〈気まぐれの塔〉が崩壊する中~」
「ハルト人アヴァン・タクロルが~」
「――うおおっ」
「モルガイネ・ステルネンヴァーグさんに組みつくと~」
「崩れゆく〈気まぐれの塔〉の下へ、身を投げたりして」
「――ぎゃああああああっ」
「これにて、時間の流れは変わり~」
「窓は~」
「――ぴしっ」

 〈同期洞〉――

「サイボジェン=トランステラナーの指導者である~」
「グイネヴァ・ステルネンヴァーグさんは~」
「急進派〈無限航行者〉の不始末を、後始末」
「事件の関係者を処分して~」
「モルガイネさんを製造して~」
「遺伝子キメラも製造した~」
「工場を、閉鎖したり」

 《アトランク》――

「かくして」
「ゲニフェル誘拐事件は解決」
「……」
「救出されたゲニフェル候補生のひとり、ルア・ヴィルタネンさんは~」
「死亡した父親=〈境人〉の指導者テュコ・ボルツマンに代わって~」
「〈境人〉の臨時代表として~」
「〈船民〉の代表者デーナ・レドイェンさんと~」
「友好の握手」
「諸勢力の代表一同は、アトランと協定を締結しました」
「――ともかく、惑星アンドラバシュに行くのである」
「――この先の旅程を確認して~」
「――あらためて、行く末を話し合うのである」
「……」
「さて、今回~」
「アトランは、教訓を得ました」
「――ココの連中は、もう自分のコトしか考えていないのだ」
「銀河系の種族たちの解放が~」
「アトランの〈時の彼方の国〉行きの成否如何である」
「なんてコトは~」
「《アトランク》住民にとって、とっくにどーでも良いコトなのでした」

 《アトランク》〈同期洞〉――

「スドプルン種族たちは~」
「――アトランは、どんな未来を勝ちとったのか?」
「〈気まぐれの塔〉に最後に残った窓を、のぞいてみました」
「最後の窓は~」
「――ぴしっ」

 以下、次号

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 《アトランク》篇、あと2冊。


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