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885 [2015/07/20]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2812 . Andreas Eschbach / Willkommen im Tamanium! / タマニウムへようこそ!
2813 . Andreas Eschbach / An Rhodans Grab / ローダンの墓前で
2814 . Verena Themsen / Im Netz der Kyberspinne / サイバースパイダー網にて
2815 . Verena Themsen / Der letzte Kampf der Haluter / ハルト人最後の闘い
2816 . Oliver Fröhlich / Die galaktischen Architekten / 銀河建築士
2817 . Rainer Castor / Konterplan der Rayonen / ラヨン人の対案
2818 . Christian Montillon / Flucht einer Welt / ある惑星の逃走
2819 . Uwe Anton / Nacht über Phariske-Erigon / ファリスケ=エリゴンを覆う闇

□ Perry Rhodan-Heft 2812話「タマニウムへようこそ!」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2812-willkommen-im-tamanium.html ]

 (承前)

 〈共時性の通路〉にて――

「裁判官船を操縦するには~」
「たとえば〈物質の泉〉の彼岸に行った経験が必要です」
「人類の中で知られるかぎり、この資質を有するのはただひとり」
「で」
「アルコン人アトランが操縦する、裁判官船《アトランク》は~」
「〈時間転移ドライバー〉で~」
「〈共時性の通路〉=時間的広がりを貫く人工空間を~」
「――ごごごっ」
「……」
「先だって~」
「裁判官船《アトランク》は~」
「新銀河暦1518年の~」
「星系バーグ=星系アルコンの〈導体〉=もと惑星アルコンIIIから~」
「〈共時性の通路〉に入って~」
「アトピック法廷の本拠〈時の彼方の国〉に向かった……はずでした」
「が」
「ラール人が、操縦士であるアトランに〈光遺伝子作用体〉を仕込んで~」
「無謀運転させたので~」
「裁判官船《アトランク》は~」
「――がっこん」
「ガードレールを、突き破り~」
「新銀河暦1518年から~」
「西暦紀元前2010万3191年につながる~」
「いわゆる〈時割れ〉を、作ってしまいました」
「この〈時割れ〉から~」
「西暦紀元前2010万3191年の時代に向けて~」
「積んでいた、ラール人の《ラルハトーン》が逃げ出し~」
「積んでいた、ペリー・ローダンの《ラス・ツバイ》が追跡に出て~」
「裁判官船《アトランク》には、わずかな乗員だけが残りました」
「で」
「――ごごごっ」
「かくして、ふたたび~」
「裁判官船《アトランク》は~」
「アトピック法廷の本拠〈時の彼方の国〉を目指しているのです」

 裁判官船《アトランク》は〈共時性の通路〉を航行中――

「主操縦士のアトランは~」
「――ふう」
「ラール人に仕込まれた〈光遺伝子作用体〉は抜けたものの~」
「あいもかわらず、疲れが抜けない」
「というのも」
「――コツ……コツ……コツっ」
「3秒ごとに~」
「冷たい指が心を突っついた、みたいな心地がするのです」
「――《アトランク》の意識〈アンク〉が~」
「――定期的に航路を照会しにきている……のか?」
「アトランの脳の中の、本人が触れることができない部分、すなわち~」
「〈物質の泉〉の彼岸の記憶が封印された箇所に~」
「アクセスしにきている、ようなのです」
「――ああ、もどかしいっ」
「一方」
「副操縦士のひとり、ハルト人アヴァン・タクロルは~」
「――自然に相反するプロセスが目の前で起きている感じがっ」
「――気持ち悪いーっ」
「一方」
「外観は人類そっくりのポスビ、ジャウナ・トゴヤさんは~」
「――幾何学的にエキサイティングっ」
「――気持ち良いーっ」
「旅を満喫しているらしい」

 船内時計で、新銀河暦1517年11月23日――

「主操縦士のアトランは~」
「突然」
「――!」
「冷たい指が心を一撃、みたいな心地がして~」
「――何があった、〈アンク〉?」
「――前方に……?」
「――罠?」
「――回避不能?」
「すぐに航行を中断してみると~」
「――ここは?」
「――星系バーグ=星系アルコン?」
「――それで……時代は?」

 さて、それとはまた別の話――

「ミウナ・ラトムさんは~」
「〈サイバースパイダー〉の異名をもつ~」
「星間国家タマニウム屈指のサイバネティック女工作員」
「自分のロボット艦《ヴァノシ》で~」
「惑星ティアサンIIIに向かう途上にありました」
「――星間国家タマニウムのトップ、マタンの直命で~」
「――予言者クダアルンを、捕らえるのよっ」
「――〈キント記念日〉に、惑星ティアサンIIIにあらわれるはずなのよっ」
「というのも」
「〈平和の撹乱者〉予言者クダアルンには~」
「信奉者が多数」
「今も~」
「ハイパー無線で~」
「布告者が、信奉者全員に呼びかけていたりする」
「――惑星ティアサンIIIに、馳せ参じるのです」

 新銀河暦2577年11月、星系バーグ=星系アルコン――

「テヤン・メヴェルダティスは~」
「〈時間封鎖帯〉監視艦隊の指揮をまかされています」
「……」
「〈時間封鎖帯〉は~」
「超空間に仕込まれた~」
「パトロナイト製の巨大な環を集めた網」
「網の結び目には扇型のモノがついています」
「そもそも」
「〈時間封鎖帯〉は~」
「ずっと、ここに仕掛けてありました」
「最初の43年で、準備は完璧だったのですが~」
「その標的は、裁判官船《アトランク》ただ1隻」
「1千年間、作動することがありませんでした」
「それが、今ついに~」
「〈時間封鎖帯〉にかかって~」
「裁判官船《アトランク》が〈導体〉から出現したのです」
「……」
「テヤン・メヴェルダティスとしては~」
「――1千年前の録画で見たまんまの、あの裁判官船だっ」
「――奪還するのだっ」
「とはいえ」
「裁判官船《アトランク》が、降伏勧告に応じるはずもなし」
「テヤン・メヴェルダティスは~」
「――攻撃だっ」
「〈時間封鎖帯〉監視艦隊のトランスフォーム砲が~」
「――どどーん」
「あまりに威力が強力なので~」
「ブラックホールさえ、つかのま形成されたりする」
「《アトランク》の強力なリパルサー・ウォールも~」
「――ゆらり」
「揺らいだりする」
「そこで」
「裁判官船《アトランク》としては~」
「バビロン・ブラインドで、身を守ろうとします」
「が」
「――?」
「効果なし」
「なんといっても~」
「〈時間封鎖帯〉監視艦隊は~」
「何百年も、裁判官船の武装に対する備えをして~」
「待ち受けていたのです」
「さらに」
「――どどーん」
「そこで」
「裁判官船《アトランク》としては~」
「本体の周囲に装着した可動トランスフォーム砲台を~」
「いくつか分離して、捨て駒にしながら~」
「――どどーん」
「〈時間封鎖帯〉監視艦隊に、損害をおわせたりして」
「ハイパータクト駆動で、なんとか逃げ出そうとします」
「が」
「――?」
「駆動がかかりません」
「〈時間封鎖帯〉のおかげで、ハイパータクト駆動が駄目なようです」
「そこで」
「裁判官船《アトランク》としては~」
「超空間のモノを破壊できる、特殊リニア空間魚雷〈使者〉を発射」
「――ばーん」
「〈時間封鎖帯〉を、破壊して~」
「その上で」
「もとの《クヴァンク》乗員にして、今は捕虜である~」
「トロポル・ラッタ」
「ギリポル・ラッタ」
「双子の超能力者パラ・パイオニアの力を借りて~」
「星系バーグを囲むクリスタル・バリアを、突破」
「――ひゅん」
「ようやく逃げきって、身を隠したという」

 裁判官船《アトランク》、潜伏中――

「アトプ技術〈全能性・技術性=前駆細胞〉は~」
「自動修復作業を開始」
「――かさかさっ」
「――もこもこっ」
「でも、損傷の度合いは深刻でした」
「船内で~」
「もとの《クヴァンク》乗員であり、今も同乗する~」
「技術担当種族トロケスト一同が~」
「ひととおり検査してみた結果~」
「――〈時間転移ドライバー〉が、完全に壊れているです」
「――手持ちの部品では、修理できませんです」
「――予備部品は、もしかしたら別の裁判官船で手に入るかもです」
「アトランとしては~」
「――部品の入手に、とりかかる前に~」
「――今いる可能性の未来について、情報を集めねば」

 裁判官船《アトランク》、潜伏中――

「情報収集して、わかってきました」
「――この時代の銀河系を支配するのは?」
「――レムール人の星間国家タマニウム?」
「でも」
「レムール人、といいながらも~」
「じつは、5万年前のレムール人とは別物です」
「――テラナーとテフローダーの諸種族が、合併した?」
「新しいレムール人の、新しい星間国家タマニウムは~」
「強力な艦隊を保有し~」
「便利な恒星転送機を保有して~」
「目下、銀河系で最大の勢力」
「星間国家タマニウムの頂点にいるのは~」
「――マタンなにがし?」
「アトプの裁判官マタン・アダル・ジャバリムの未来の姿のように思えます」
「――ブルー人が……?」
「――平和になった?」
「――オンリョン人は……?」
「――銀河系サウスサイドの自分のドメインから、もうほとんど出てこない?」
「平和と正義が支配する、という建前ですが~」
「実際のトコロは、かなり違うらしい」
「――星間国家タマニウムの平和というのは~」
「――死の静寂と、むしろ同じなのかも」

 裁判官船《アトランク》、潜伏中――

「人型ポスビのジャウナ・トゴヤさんは~」
「いろいろと、探知しました」
「――銀河系の平面とM-13球状星団のあいだに?」
「――恒星2個からなる恒星転送機がある?」
「――そこを巡る惑星ティアサンIIIから、こんな通信が?」
「こんなメッセージが送信されていました」
「――惑星ティアサンIIIに、馳せ参じるのです?」
「さらに、こんなメッセージも送信されていました」
「――裁判官船《アトランク》をぴったり狙った集束通信?」
「――文面は?」
「――〈黒い月〉の父は、ティアサンIIIに来たれ?」
「――予言者に会われよ?」
「アトランは~」
「自分あてだと、すぐ認識」
「――じつは……」
「――西暦19世紀に~」
「――アイエタ・ジャグダラという娘をもうけたコトがあるのだ」
「――アイエタ・ジャグダラとは〈黒い月〉の意なのだ」

 船内時計で、新銀河暦1517年11月25日――

「アトラン」
「人型ポスビのジャウナ・トゴヤさん」
「《アトランク》副操縦士のひとり、サム・バッタシェー」
「一同は~」
「扮装して、搭載艇1隻で惑星ティアサンIIIへ」

 惑星ティアサンIII――

「一同は~」
「この時代のレムール人=人類に混ざって、目立たずに行動」
「そうした中で~」
「一同は、2名の言語学者から講義をうけます」
「テーマは、時代につれて言葉はどう変わるか、とかいう」
「ひとりは、曰く」
「――時代が変わっても~」
「――言葉は、変わらないのです」
「もうひとりは、反証をあげたりして」
「――時代が変われば、たとえば子音推移によって~」
「――マガンという言葉が、マタンに変わったではないですか」

 惑星ティアサンIII――

「ミウナ・ラトムさんは~」
「屈指のサイバネティック女工作員」
「普段は、単独行動ですが~」
「今回は、さすがにそうもいきません」
「……」
「星間国家タマニウムの最高権力者マタンは~」
「〈時間封鎖帯〉監視艦隊司令テヤン・メヴェルダティスに~」
「――ミウナ・ラトムと協力してコトにあたるのだ」
「指示したりする」

 惑星ティアサンIII――

「一同は~」
「〈キント記念日〉の祝典がある野外円形劇場へ」
「で」
「ここで知ったのです」
「――この時代?」
「――宇宙船の航続距離は、銀河系内航行用程度に抑えてある?」
「もちろん」
「恒星転送機を駆使するレムール人にとっては~」
「何というコトもありません」
「……」
「舞台の上では~」
「880年前の記念すべき日の意義を伝える演劇が、上演されたりして」
「――マタン・ヴェトリス・モラウドは~」
「――テフローダーとテラナーの両種族を統合しました」
「――ですが~」
「――極悪非道のムンキーと~」
「――ムンキー率いるキント・センターは~」
「――憎しみを、つのらせたのです」
「――新銀河暦1601年11月12日に~」
「――ムンキーは、100メガトンの爆弾で~」
「――都市テラニアを、破壊したのです」
「――この事件によって~」
「――ムンキーは、銀河系のすべてを敵に回しました」
「――ムンキーの組織は、キント・センターの破壊と同時に消えたのです」
「演劇が終わったところで~」
「突然」
「――ぽん」
「舞台の上に、魔法のように~」
「目の不自由な老トプシダー、クダアルンが~」
「10歳から12歳くらいの人類の男の子につきそわれて、登場」
「銀河系を覆う暗い運命について、警告します」
「――あまねく世界をいつわりの世界に変える、闇の広がりに~」
「――気をつけるのです」
「予言します」
「――光に照らされた世界が、闇を貫くやもしれぬのです」
「――これはティアサンIIIで、はじまるでありましょう」
「そうするうちに、突然~」
「――!」
「予言者クダアルンは~」
「観衆の中のアトランに、気づいたようです」
「アトランの方に向きなおると~」
「こんな言葉を告げました」
「――墓参りに、お行きなされ」
「――この世で生きぬ者を、墓の下の者たちが支援するでありましょう」
「――さあ、いざペリー・ローダンの霊廟へ」

 惑星ティアサンIII、野外円形劇場――

「ミウナ・ラトムさんは~」
「屈指のサイバネティック女工作員」
「――予言者クダアルンを、確保よっ」
「保安部隊が~」
「――わらわらわらっ」
「舞台に殺到」
「すると」
「――ぽん」
「予言者クダアルンも、つきそいの男の子も~」
「舞台の上から、消え失せました」
「……」
「見るからに魔法のようでしたが~」
「ミウナ・ラトムさんは~」
「超能力とは何かを知る女工作員です」
「――まさか、あれはテレポート?」
「何がおきたか、理解していました」
「でも」
「わからないコトも、ありました」
「――予言者クダアルンは、いったい誰に話しかけていたの?」

 惑星ティアサンIII、野外円形劇場――

「ジャウナ・トゴヤさんは、当局の動きを察知しました」
「――見つかったわっ」
「誤解した一同は、搭載艇で逃走」

 惑星ティアサンIII――

「ミウナ・ラトムさんは~」
「屈指のサイバネティック女工作員」
「――逃げた搭載艇を、追跡よっ」
「テヤン・メヴェルダティスは~」
「旗艦《ウルドニア》で、搭載艇を攻撃」
「――どどーん」
「でも」
「搭載艇は、ハイパータクト駆動で~」
「――ひゅん」

 惑星ティアサンIII――

「レムールの女工作員、ミウナ・ラトムさんは~」
「一を聞いて十を知る才媛です」
「――逃がした?」
「――でも」
「――何にしても~」
「――連中は、ペリー・ローダンの墓に向かうはずよっ」

 裁判官船《アトランク》――

「アトランは~」
「入手した情報をもとに、一同と協議」
「……」
「そうしたなか~」
「副操縦士のひとり、ハルト人アヴァン・タクロルは~」
「――ハルト人のデータバンクと、つながらないんです」
「――ハルト人は、隔離されているのでしょうか?」
「アトランは、危惧します」
「――(もっと酷いコトになっていないと、良いのだが)」
「……」
「ちなみに、今回、わかったコトの中には~」
「――裁判官船《236=コルプコル》が、銀河系にいる?」
「――少なくとも300年前?」
「――星系アプス=星系ソルで目撃されている?」
「また」
「――噂によれば~」
「――ふたりめの裁判官が、銀河系にいる?」
「――ヴェイルダンディ……または〈否定されたもの〉とも呼ばれる?」
「――でも?」
「――銀河系で、誰ひとりとして?」
「――〈否定されたもの〉の居場所を知らない?」
「――〈否定されたもの〉の裁判官船《時間牧場》の姿を見たことがない?」

 裁判官船《アトランク》――

「ペリー・ローダンの墓参のために~」
「かつての惑星テラに向かうにあたり~」
「一同は~」
「スペースジェット1隻を、めだたない宇宙ヨットに改装」
「アトランは、これを《アイエタ・ジャグダラ》と命名しました」
「……」
「ちなみに」
「《アトランク》の意識〈アンク〉は~」
「――ジャウナ・トゴヤさんのU”BSEF定数に~」
「――証明書のようなモノを、埋めこんでおきました」
「――なので~」
「――他の裁判官船の〈時間転移ドライバー〉は~」
「――ジャウナ・トゴヤさんを、アトラン同様に信用するはずです」
「とかいう」

 以下、次号

余談:アイエタ・ジャグダラ=〈黒い月〉

「Perry Rhodan-Taschenbuch Planetenromane ポケットブックスの~」
「332巻『炎の嵐の中心で』に登場する~」
「アトランの娘のひとり」
「母親はインディアンの〈笑う影〉さん」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 暑いです。


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