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884 [2015/07/13]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
◇ペリー・ローダン1980


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2811 . Wim Vandemaan / Bote der Atopen / アトプの使者
2812 . Andreas Eschbach / Willkommen im Tamanium! / タマニウムへようこそ!
2813 . Andreas Eschbach / An Rhodans Grab / ローダンの墓前で
2814 . Verena Themsen / Im Netz der Kyberspinne / サイバースパイダー網にて
2815 . Verena Themsen / Der letzte Kampf der Haluter / ハルト人最後の闘い

□ Perry Rhodan-Heft 2811話「アトプの使者」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2811-bote-der-atopen.html ]

 (承前)

 新銀河暦1518年、銀河系――

「――ペリー・ローダンと?」
「――アトランが?」
「――アトピック法廷の裁判官クヴを、殺害した?」
「というニュースは~」
「銀河系の全域に広まりました」
「……」
「裁判官クヴの死亡により~」
「銀河系統治のためのドメイン分割も、停滞」
「銀河系諸種族の宇宙船の運航規制も、進みません」
「この状況を好機とみて~」
「テフローダー国家〈新タマニウム〉の首長ヴェトリス=モラウドは~」
「周辺諸国を、さらに併合していったり」

 4月27日――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「いつも活力がみなぎっている……はずの細胞活性装置所持者」
「さまざまな体験をしてきた、すごいヒトですが~」
「アンスレスタ銀河の某所で1000万年近く歩かされて~」
「結果、心がすっかり老けこんでしまいました」
「雰囲気は、外観年齢相応のただのオジサン」
「このヒトが~」
「超重族フェンケンザルの転子状船《ガウペラル・グズドリン》の~」
「乗客として~」
「――どんぶらこー」
「ゆられていると~」
「――アトプの裁判官マタン・アダル・ジャバリムから、招待状?」

 M-13球状星団、星系バーグ――

「4年前――」
「アトピック法廷は~」
「星系アルコンと呼ばれていた星系を、制圧して~」
「――アルコン人は、退去するのです」
「――本来の住人であるナート人に、返却するのです」
「以後――」
「当地は、公式にはナート人の星系バーグです」
「で」
「アルコン人がほとんどいなくなった、惑星アルコンIで~」
「アトプの裁判官マタン・アダル・ジャバリムは~」
「ジュリアン・ティフラーと対面して、曰く」
「――アトピック・ゾンデとともに~」
「――使者として~」
「――アトプの本拠〈時の彼方の国〉に行ってほしいのです」
「――裁判官クヴの後任をどうするつもりか、照会してきてほしいのです」
「――というのも」
「――アトピック・オルドは~」
「――銀河ひとつに裁判官2名、とさだめているのです」
「――アトプの本拠〈時の彼方の国〉が~」
「――この銀河GAヨマードのコトを、うっかり忘れている」
「――なんてコトがないと、良いのですが」
「さらに曰く」
「――ティウフォル人がこの時代に出現する、なんてコトは~」
「――手順書に、載っていないのです」
「アトプの裁判官マタン・アダル・ジャバリムは~」
「――時間創生上の不安定性が存在するので~」
「――今この場を安定させるために~」
「――あれこれと考えているのです」
「――ティウフォル人が〈時割れ〉に立ち入ったことで~」
「――この銀河GAヨマードの時間干渉性が、危ういかもしれないのです」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――見舞いというか、法事というかを、済ませてから~」
「――返事したいのですが、それでも良いですか?」

 アルコン帝国副皇帝ホザリウス家のトルマナク――

「肉体は、瀕死の状態ですが~」
「意識は、悠久無辺の仮想世界〈真鍮世界〉の住人です」
「……」
「星系アルコンの惑星イプラサには~」
「宇宙のジプシー的な系譜につらなる、ジュ=ファムという女性たちがいます」
「ダゴルの技をきわめて、優れたプシ能力を開花させたヒトたちです」
「ホザリウス家のトルマナクは~」
「このジュ=ファムたちの手を借りて~」
「〈真鍮世界〉の中に、完璧に自分を書き写したのでした」

 ジュリアン・ティフラー――

「ジュリアン・ティフラーと~」
「超重族フェンケンザルは~」
「〈真鍮帽〉をかぶり、〈真鍮世界〉に入って~」
「ホザリウス家のトルマナクと、しばしの会談」
「その中で~」
「ホザリウス家のトルマナクは~」
「ジュリアン・ティフラーに曰く」
「――アトプの裁判官マタン・アダル・ジャバリムは~」
「――貴君を、厄介払いしたがっているのやもしれぬ」
「――貴君は、よもや〈銀河系の劫火〉の第3の容疑者なのでは?」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――まだ生まれていないんじゃないですかねえ」
「――もうすぐ登場するんじゃないですかねえ」
「あるいは、また~」
「ホザリウス家のトルマナクが~」
「語って曰く」
「――吾輩は~」
「――アルコン人の新帝国を建設するのである」
「――吾輩や~」
「――〈真鍮世界〉に遊ぶ同志たちは~」
「――機械に宿るのである」
「――極秘の造船所惑星で竣工する~」
「――エププリク級アルコン・ロボット艦を~」
「――操るのである」

 もとアルコン帝国副皇帝ホザリウス家のトルマナク――

「ホザリウス家のトルマナクの死に際して~」
「ジュ=ファム20名が、殉死」
「副皇帝の遺体が、恒星バーグにゆだねられた後に~」
「副皇帝の意識は~」
「サタトロン送信所から銀河系全域に向けて曰く」
「――永遠の帝国の建国を宣言する」
「――この帝国は~」
「――〈真鍮世界〉に遊ぶアルコン人同志たちが~」
「――生命を吹きこんだ、ロボット艦が~」
「――おもむくところ、いたるところに遍在するのである」

 衛星ルナ――

「もと惑星テラの衛星ルナは~」
「今は〈導体〉――もと惑星アルコンIII――をめぐっています」
「5ヵ月前――」
「TLD長官アッティラ・レッコルは~」
「オンリョン人ボイトン・ホルトッレクに扮して~」
「ローダン一味が裁判官クヴの裁判官船《クヴァンク》で逃走するのを~」
「手助けして~」
「当局に逮捕されて~」
「今は衛星ルナで~」
「オンリョン人〈イアカラのリョタル〉ボントッネル・ケライの~」
「管理下にあります」
「そして、5ヵ月――」
「尋問のプロである~」
「アッカヤル・ドーカイと~」
「ヨヨン・イッレッシは~」
「オンリョン人ボイトン・ホルトッレクを~」
「あれこれ尋問しましたが~」
「――オンリョン人を~」
「――アトピック法廷への隷属から、解放するために~
「――自発的に、テラナーに協力したのだ」
「とか、適当なコトを語るばかり」
「尋問する一同は~」
「――単独犯と、思わせようとしている?」
「――背後にいる者を、かばっているのか?」
「思いこみました」
「で」
「尋問のプロである~」
「両名は、計画を練りました」
「――わざと脱獄の機会をつくって~」
「――泳がせて、共犯者を洗い出すとか?」
「――脱獄の時に事故を演出して、重傷を負わせるのだ」
「――脳を開いて調べてやるのだ」

 TLD長官アッティラ・レッコル――

「アッティラ・レッコルは、じつは変形能力者です」
「その能力で~」
「オンリョン人ボイトン・ホルトッレクに、化けているのです」
「でも」
「アトピック法廷に属する変形能力者=ジャジュ種族、とは別物です」
「まったく別の素性の、〈反逆者〉のコーダ・アラティエル種族なのです」
「――(5ヵ月も、オンリョン人ボイトン・ホルトッレクのままだから~)」
「――(そろそろ、アイデンティティーが危ういかも)」
「コーダ・アラティエル種族なりの危険を、冒しながら~」
「――絶対に、口を割るものか……うっ」
「――たとえ、オレが倒れても……ううっ」
「みたいに、独白したりして」
「独房の警備兵を、たくみに誘導」
「あたかもオンリョン人の内部に抵抗運動組織があるように~」
「思いこませたりして」
「この5ヵ月のあいだに~」
「尋問する一同は、すっかり騙されてしまいました」
「――コイツは~」
「――本物のオンリョン人ボイトン・ホルトッレクなのに~」
「――変形能力者ジャジュの裏切り者が化けたかのように、みせかけて~」
「――背後にいる反乱分子どもを、かばっているのだ」
「変形能力者であるはずがない、と思いこんでしまったのです」

 衛星ルナ――

「事件は~」
「ボントッネル・ケライが~」
「ボイトン・ホルトッレクを尋問している時、おきました」
「アッティラ・レッコルは~」
「ボントッネル・ケライの気をそらして~」
「変形能力者コーダ・アラティール種族の本領発揮」
「――ふんっ」
「――ばらばらばら~」
「コマギレになると~」
「〈反逆者〉時代の同僚マイクロけだものたちに、変身」
「――わらわら」
「ボントッネル・ケライを始末して~」
「マイクロけだものの構造転換能力で、独房から逃れます」
「さらに」
「――ふんっ」
「――するするする~」
「シュクミシェムに変身すると~」
「針金みたいな身体で細い継ぎ目を通り抜けて~」
「ポジトロニクスに、接続したりして」
「――ふんっ」
「オンリョン人女性ズヴォウ・ゲネリクに、変身したりして」
「――ふんっ」
「ボントッネル・ケライに、変身したりして」
「逃げおおせます」
「で」
「ボントッネル・ケライとして、その記憶をたぐってみると~」
「――超重族フェンケンザルの転子状船《ガウペラル・グズドリン》が?」
「――衛星ルナの宙港に、停泊中?」

 衛星ルナ――

「超重族フェンケンザルの転子状船《ガウペラル・グズドリン》は~」
「〈導体〉をめぐる衛星ルナへ」
「そこの〈暗黒宮〉で~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「アトプの裁判官マタン・アダル・ジャバリムと、また対面」
「――使者に立ちましょう」
「――ただし……」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「ただひとつ~」
「超重族フェンケンザルの転子状船《ガウペラル・グズドリン》を~」
「自由通行権を要求」
「アトプの裁判官マタン・アダル・ジャバリムは、ふたつ返事」
「その上で、こんなコトを言いはじめました」
「――〈時の彼方の国々〉に行くのには~」
「――特別な適性が求められるのです」
「……」
「アトプの裁判官マタン・アダル・ジャバリムは~」
「ジュリアン・ティフラーをつれて~」
「西暦1916年10月5日の~」
「第一次世界大戦中の北フランスのソンムの河畔へ」
「――ここで~」
「――アドルフ・ヒトラーというドイツの連絡歩兵が~」
「――榴弾で、瀕死の重傷を負ったとしたら~」
「――世界は良くなった、と思いますか?」
「その場合、歴史はこう動きます」
「――ドイツは、秘密裏に軍備を増強して~」
「――日本と同盟して~」
「――新型爆弾を開発して~」
「西暦1981年に~」
「アメリカ合衆国の都市ニューヨークは~」
「新型爆弾で~」
「――ばーん」
「――ティフラー夫妻は、子供をもうける前に亡くなるのです」
「とまあ、いろいろ変わってしまうわけで」
「――ボクのヒーロー、スパイダーマンが?」
「――青春の思い出が?」
「――西暦1984年に、ビートルズとジョン・レノンのコンサートが~」
「――惑星フェロルで?」

 西暦1916年10月5日、ソンム――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「その場の誰にも気づかれないで~」
「塹壕の中にいました」
「――!」
「榴弾をそらして~」
「アドルフ・ヒトラーというドイツの連絡歩兵の生命を救うことで~」
「第二次世界大戦や、ホロコーストを、引き起こして~」
「これによって、さらにずっと恐ろしい戦争を防いだのでした」

 衛星ルナ、〈暗黒宮〉――

「アトプの裁判官マタン・アダル・ジャバリムは~」
「――このように~」
「――アトプの裁判官というものは~」
「――時の経過とつながりを決する重荷を背負って、生きているのです」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――アトプの裁判官たちは~」
「――宇宙的勢力のいずれの側に立つのでしょうか?」
「マタン・アダル・ジャバリムは、応じて曰く」
「――コスモクラートとカオタークは~」
「――対立概念というよりは~」
「――二律背反なのです」
「――アトプの裁判官は~」
「――いずれの側に立って働くのでもありません」
「――しかし~」
「――ある意味、コスモクラートの理解は得られていると思うのです」
「……」
「かくして」
「アトプの講習はおわり~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「トロケスト種族〈回折格子から〉をともなって~」
「パトロナイト製の転子状をしたアトピック・ゾンデに乗って~」
「――ごごっ」
「衛星ルナを、発進」
「ちなみに」
「このアトピック・ゾンデには~」
「顔がいっぱいついています」
「そのなかで~」
「アトプの裁判官マタン・アダル・ジャバリムの顔が~」
「オートパイロットになっているのです」

 TLD長官アッティラ・レッコル――

「オンリョン人ボントッネル・ケライの姿をした~」
「TLD長官アッティラ・レッコルは~」
「テラナー運転手アオゴスト・サライヴァの月面車両に乗って~」
「ルナ・シティへ」
「……」
「到着すると~」
「――ふんっ」
「先刻の運転手に変身」
「じつは」
「アオゴスト・サライヴァは~」
「これまでルナ人の抵抗運動組織が、計2回スカウトして~」
「計2回ことわられてきた人材なのでした」
「で」
「アオゴスト・サライヴァの姿をした~」
「アッティラ・レッコルが~」
「3回目の機会を作ると~」
「――うっ」
「クスリを盛られました」
「ルナ人の抵抗運動組織を率いる、プリ・シピーラさんのもとへ~」
「運ばれました」
「……」
「プリ・シピーラさんは~」
「――本物のアオゴスト・サライヴァは、他の場所にいるの?」
「目の前にいるのが偽物であることを、看破」
「それでもなお」
「アッティラ・レッコルは~」
「素性を隠したまま~」
「プリ・シピーラさんの信頼を勝ちえることに成功」
「ルナ人の抵抗運動組織の力を借りて~」
「超重族フェンケンザルの転子状船に、忍びこんだのでした」

 転子状船《ガウペラル・グズドリン》――

「超重族フェンケンザルは~」
「船倉で、密航者アッティラ・レッコルを発見」
「歓迎して、ともに惑星テラへと向かう」

 アトピック・ゾンデ――

「航行中~」
「アトプの使者ジュリアン・ティフラーは~」
「アトピック・ゾンデの顔たちの中に~」
「――知った顔が?」
「気がつきました」
「で、記憶をさぐったりして」

 以下、次号

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆ペリー・ローダン1980

□ 早川書房:宇宙英雄ローダン・シリーズ

[2015/7/10]
500 . テラナー
   「帰郷」+「テラナー」

 コレの当時のドイツでは(訳題は私訳)……。

□ Perry Rhodan-Heft
・第15サイクル Die Kosmischen Burgen / 宇宙の城
 900~999話。
 西暦3586~3587年の事件を描く。
・第16サイクル Die Kosmische Hanse / 宇宙ハンザ同盟
 1000~1999話。
 新銀河暦424~426年の事件を描く。

[1980/10/14]
999 . H. G. Francis / Heimkehr / 帰郷
[1980/10/21]
1000 . William Voltz / Der Terraner / テラナー

□ Perry Rhodan-Taschenbuch Planetenromane ポケットブックス

[1980/10]
211 . Kurt Mahr / Der Rauschgiftplanet / 麻薬惑星

□ Atlan-Heft
・第3枠サイクル König von Atlantis / アトランティスの王
 300~499話。
 西暦2648~2650年の事件を描く。

[1980/10/14]
472 . Hans Kneifel / Flucht von Dorkh / ドルクからの逃走
[1980/10/21]
473 . Marianne Sydow / Spur der Todes / 死のシュプール

「こちらのアトランは~」
「そろそろ暗黒銀河を統べる〈闇の伯父〉に肉迫します」

【関連サイト】
・総合的にはこちらを:
Perrypedia
[ http://www.perrypedia.proc.org/wiki/ ]
・訳付のタイトルリストはこちらを:
Perry Rhodan-Heft のタイトルリスト
[ http://www.rlmdi.org/rlmdi/title/list/rhodan_heft/ ]
Perry Rhodan-Taschenbuch Planetenromane のタイトルリスト
[ http://www.rlmdi.org/rlmdi/title/list/rhodan_tb/ ]
Atlan-Heft のタイトルリスト
[ http://www.rlmdi.org/rlmdi/title/list/atlan_heft/ ]


◆今回のひとこと

 そして『テラナー』刊行。


d-information ◆ 884 [不定期刊] 2015/07/13
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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