rlmdi.
| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

d-information

881 [2015/06/22]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

[このメールは登録者に無料で配布しています]
[解除はこちらから http://www.rlmdi.org/rlmdi/di/ ]


◆目次
◇クルト・ラスヴィッツ賞 2015
◇ペリー・ローダン近況


◆クルト・ラスヴィッツ賞 2015

 本年の Kurd Laßwitz Preis の受賞作は、以下のとおり(ラジオドラマ部門のみ、まだ投票中)。
 授与式は、9月12日、ドレスデンの PentaCon にて。

□ Bester deutschsprachiger SF-Roman 国内長篇部門

 Thomas Hillenbrand / Drohnenland / ドローン・ランド
 ――Kiepenheuer & Witsch 社

「警察のドローンが、すべてを監視する社会」
「容疑者の特定も~」
「犯行現場の鑑定も~」
「何にもいらないブリュッセルで~」
「起きてしまった、市会議員殺人事件」
「で」
「――毎度の手順で、ドローンが見ていた犯人を~」
「――ほーら、確保だっ」
「万事解決と思われた矢先」
「――データの改竄疑惑?」
「かくて事件は混迷の度合いを深め~」
「とかいう話」

□ Beste deutschsprachige SF-Erzählung 国内短篇部門

 Fabian Tomaschek / Boatpeople / ボートピープル
 ――René Moreau, Olaf Kemmler, Heinz Wipperfürth 編『Exodus』31号に収録

□ Bestes ausländisches Werk zur SF 海外作品部門

 Ursula K. LeGuin / Verlorene Paradiese / Paradises Lost / 失楽園群
 ――Atlantis 社

□ Beste Übersetzung zur SF ins Deutsche 翻訳部門

 Justin Aardvark & Jürgen Zahn
 ――Ian Doescher 著 William Shakespeares Star Wars / William Shakespeare's Star Wars / ウィリアム・シェイクスピアのスターウォーズ (Panini 社)の翻訳に対して

 Horst Illmer
 ――Ursula K. LeGuin 著 Verlorene Paradiese / Paradises Lost / 失楽園群 (Atlantis社)の翻訳に対して

「2点受賞です」

□ Beste Graphik zur SF アート部門

 Timo Kümmel
 ――Dirk van den Boom / Aufgehende Sonne (Kaiserkrieger 7巻) / 旭日 (Atlantis社)の装丁画に対して

□ Bestes deutschsprachiges SF-Hörspiel ラジオドラマ部門

 目下投票中。

□ Sonderpreis für einmalige herausragende Leistungen im Bereich der deutschsprachigen SF 特別賞・短期優秀活動部門

 Bernd Kronsbein & Elisabeth Bösl & Christian Endres & Sebastian Pirling
 ――サイト www.diezukunft.de の編集者としての仕事に対して。

□ Sonderpreis für langjährige herausragende Leistungen im Bereich der deutschsprachigen SF 特別賞・長期優秀活動部門

 René Moreau & Olaf Kemmler & Heinz Wipperfürth
 ――SF誌『Exodus』の編集と短篇SFの振興に対して。

【関連サイト】
・クルト・ラスヴィッツ賞のサイト
[ http://www.kurd-lasswitz-preis.de/ ]


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2808 . Marc A. Herren / Tiuphorenwacht / ティウフォル警備隊
2809 . Oliver Fröhlich / Heimsuchung / 試練
2810 . Uwe Anton / Brückenkopf Laudhgast / 橋頭堡ラウドーガスト
2811 . Wim Vandemaan / Bote der Atopen / アトプの使者
2812 . Andreas Eschbach / Willkommen im Tamanium! / タマニウムへようこそ!
2813 . Andreas Eschbach / An Rhodans Grab / ローダンの墓前で
2814 . Verena Themsen / Im Netz der Kyberspinne / サイバースパイダー網にて
2815 . Verena Themsen / Der letzte Kampf der Haluter / ハルト人最後の闘い

□ Perry Rhodan-Heft 2808話「ティウフォル警備隊」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2808-tiuphorenwacht.html ]

 (承前)

 新銀河暦1518年1月15日、銀河系――

「アンナ・パトマンさんは~」
「《ガルブレイス・デイトンV》の艦長」
「さて、このたび」
「ソル系首相カイ・チェンさんから~」
「ティウフォル人問題全権委員という大任を拝命しました」
「――テラ=アルコン混成艦隊を率いて~」
「――逃走したティウフォル艦隊3隻を、探してほしいのです」

 ティウフォル人捜索のための艦隊編成――

「アンナ・パトマンさんの指揮下に入ったのは~」
「ネプチューン級戦艦20隻」
「ポスビ船50隻」
「エププリク級アルコン・ロボット艦130隻」
「ちなみに」
「アルコン・ロボット艦130隻は~」
「〈ロボット女摂政〉の異名をもつ~」
「アルコン人女性ヘイダラン・アルブラギンさんが、操縦します
「……」
「加えて」
「《ガルブレイス・デイトンV》に~」
「優秀なUSO工作員1名を迎えました」
「――あくまでも〈情報屋〉ピノ・グンニヴェダです」
「――〈地割れ〉から来た侵略者について~」
「――惑星スヴォーフォンで仕入れた最新情報を持参しました」
「さらに」
「〈地割れ〉について~」
「専門家に講義してもらうコトになりました」
「相手はワリンジャー・アカデミーの教授アルマンド・センタイレ」
「アルグストラ人――シガ人の子孫で、身長は伸びつつある――で~」
「時間現象のエキスパートでもあり~」
「目下、調査船団を率いて~」
「〈地割れ〉にある深さ63万kmの穿孔を研究」
「同種の領域が他にもないか、探しているのだとか」
「……」
「アンナ・パトマンさんは~」
「《ガルブレイス・デイトンV》で~」
「――ごごっ」
「アルマンド・センタイレ教授との待ち合わせ場所へ」
「そうするうちに~」
「アンナ・パトマンさんと~」
「〈ロボット女摂政〉ヘイダラン・アルブラギンさんは~」
「協力関係を築いていきます」

 教授との会合点――

「アルマンド・センタイレ教授の調査チームには~」
「アンナ・パトマンさんの見知った顔が混ざっていました」
「科学者タラン・ネッセル」
「50年以上もつれそってから離婚した、もと夫」
「加えて~」
「息子のトロイ・ネッセルも~」
「科学者として、もと夫の調査チームの中にいました」
「……」
「新銀河暦1414年――」
「まだ学生だった両名は結婚して~」
「新銀河暦1468年――」
「破局を迎えました」
「離婚の原因は、夫タラン・ネッセルの勝手な実験」
「妻の卵細胞を、合意を得ないで手に入れて~」
「自分の遺伝子を合わせて~」
「伝説のパラリアリスト、サトー・アンブッシュの、遺伝物質を合わせて~」
「遺伝子操作で、こねくりまわして~」
「サトー・アンブッシュのクローン的な息子を、こしらえたのです」
「が」
「これは世間で認められないたぐいの実験でした」
「アンナ・パトマンさんは~」
「スキャンダルのおかげで、艦隊の仕事を離れ~」
「タラン・ネッセルは~」
「アカデミーから追放されたのです」
「……」
「さて」
「アンナ・パトマンさんにとって~」
「新銀河暦1468年の離婚は、50年前の出来事です」
「でも」
「タラン・ネッセルと、くだんの息子トロイ・ネッセルは~」
「新銀河暦1469年――」
「星系ソルが誘拐された時~」
「惑星テラにいました」
「星系ソルが、帰還途上で33年を失った時も~」
「惑星テラにいたわけで~」
「タラン・ネッセルと、くだんの息子トロイ・ネッセルにとっては~」
「離婚から、まだ16年」
「アンナ・パトマンさんとしては複雑です」
「……」
「そうするうちにも~」
「アルマンド・センタイレ教授の講義は~」
「アンナ・パトマンさんに~」
「あらたな知見をもたらします」
「――時間というのは、おおざっぱに過去から現在に向けて流れています」
「――なので~」
「――〈時割れ〉を抜けても~」
「――新銀河暦16世紀から過去へと行くことはできません」
「――超光速船を使ってもできません」
「ならば、逆向きはどうでしょうか」
「――過去からは、いくらでも来ることができます」
「――ワレワレは、いつでも非友好的な新来の客を迎える可能性があるのです」

 ティウフォル警備隊は、捜索開始――

「星塁3隻は~」
「惑星スヴォーフォン襲撃の後~」
「跡形もなく、姿を消しました」
「捜索は、いうなれば干し草の山の中で針1本を拾うに同じ」
「次なるティウフォル人の襲撃に備え、むなしく待機の日が続きます」

 2ヵ月後、ティウフォル警備隊――

「《ガルブレイス・デイトンV》の戦略チーム、すなわち~」
「アンナ・パトマンさん」
「〈ロボット女摂政〉ヘイダラン・アルブラギン」
「〈情報屋〉ピノ・グンニヴェダ」
「一同は、考えました」
「――ティウフォル人は~」
「――また惑星スヴォーフォンと同じコトをするのでは?」
「そこで」
「銀河系の各種ニュースソースを~」
「正規化してポジトロニクスに流しこみ~」
「絞りこんでみると~」
「可能性のある候補地がいくつか挙がりました」
「その中に~」
「――惑星ヴァール?」
「……」
「星系ファリュクスの自由商業惑星ヴァールは~」
「住民の多くがブルー人」
「地下資源が豊富」
「とりわけ、すごい埋蔵量を誇るハイパー水晶鉱山があります」
「ところが、オンリョン人の小部隊が護っているだけ」
「こうした条件の、惑星ヴァールに~」
「ひとつのニュースが重なったのです」
「――惑星ヴァール議会の特命をうけた~」
「――直径500mの円盤型調査船《トザドヒュー》の~」
「――帰還が、遅れている?」
「……」
「――惑星ヴァール!」
「アンナ・パトマンさんは、ピンときました」
「――ティウフォル人は~」
「――またトロイの木馬作戦で来る気かもしれないっ」
「ティウフォル警備隊の全艦を率いて~」
「星系ファリュクスに、向かうのです」

 一方、ティウフォル艦隊――

「現実時にあらわれた、ティウフォル艦隊3隻」
「すなわち~」
「〈星塁〉《クソイナティウ》」
「〈星塁〉《ミドクサイ》」
「〈星塁〉《プルイテンティウ》」
「……」
「《クソイナティウ》を指揮するカラドックであり~」
「現実時で当銀河のティウフォル艦隊を束ねるトムッカ=カラドックである~」
「アッコシャイは~」
「――次なる〈呪旗覇軍〉のために~」
「――もっと情報を集めるのだ」
「で」
「《プルイテンティウ》は~」
「ホトッロ・トラッカクス指揮下の〈星駒〉《ピュタッノク》を~」
「暗黒星雲ハパタシュ雲に、派遣」
「直径500mの円盤型調査船《トザドヒュー》を拿捕」
「――これを隠れ蓑に用いて~」
「――惑星ヴァールに降下してやるっ」

 星系ファリュクス――

「ティウフォル警備隊は~」
「やがて襲来するはずのティウフォル人を、迎え討つべく~」
「パロス影バリアに隠れて~」
「待機すること、しばし」
「……」
「調査船《トザドヒュー》が~」
「予定より随分と遅れて、惑星ヴァールに戻ってきました」

 3月28日、惑星ヴァール――

「宙港に降りた調査船《トザドヒュー》から~」
「ホトッロ・トラッカクス指揮下の~」
「ティウフォル人降下部隊が~」
「――わらわら」
「まずは、宙港を麻痺させて~」
「戦闘衣をまとったティウフォル人の戦士たちが~」
「首都防衛隊をうちたおすと~」
「さきごろ設置されたばかりの〈オルドの碑〉を襲撃」

 一方、星系ファリュクス内――

「〈星塁〉3隻が、出現」
「――どどーん」
「オンリョン人の小部隊を、蹴散らしました」
「……」
「アンナ・パトマンさんは~」
「ティウフォル警備隊全艦に、即座に命令」
「――総攻撃よっ」
「――どどーん」
「が」
「ティウフォル人の〈星塁〉も〈星駒〉も~」
「〈ハイパースタンス〉に入っています」
「――目標は、部分的に上位空間に身を置いている?」
「なかなか弾が通りません」
「〈星駒〉数隻は、ようやく~」
「――ばーん」
「でも」
「ティウフォル警備隊の側も、損失多数」
「――これは、ヤバイかも」
「同行していた、アルマンド・センタイレ教授の調査船団も~」
「さすがに介入を思い止まるほどの状態」
「ところが」
「科学者タラン・ネッセルだけは~」
「くだんの息子トロイ・ネッセルをともない~」
「小型スペースジェットで、戦闘宙域に接近してみたり」

 惑星ヴァール――

「〈星塁〉《プルイテンティウ》は、惑星ヴァールに降下」
「地表の〈オルドの碑〉の基礎を切断」
「艦に積みこみ、〈呪旗〉のかたわらに繋留」
「すぐさま離陸しようとしたのです」
「が」
「そこをめがけて~」
「ティウフォル警備隊が~」
「――一点集中よっ」
「――どどどどどーん」
「さすがに効果があったらしい」
「集中砲火を浴びた〈星塁〉《プルイテンティウ》は~」
「決死の応戦」
「でも、そうするうちに突然……」
「――ばーん」
「〈星塁〉《プルイテンティウ》と共に~」
「〈オルドの碑〉も犠牲になりました」
「いあわせた者たちは~」
「すでにおなじみの罪悪感に胸を痛めたとか」
「で」
「残る〈星塁〉2隻は~」
「いずこともなく逃げ去ったという」

 ティウフォル警備隊――

「一同は~」
「しばらく、星系ファリュクスに留まって~」
「再建を支援することになりました」
「さて」
「アンナ・パトマンさんは~」
「ソル系首相カイ・チェンさんに、事態を報告」
「新ギャラクティカムにも、事態を報告」
「その後――」
「息子トロイ・ネッセルと、話す時間を作りました」
「……」
「トロイ・ネッセルには~」
「伝説のパラリアリスト、サトー・アンブッシュの、遺伝子が~」
「入っていて~」
「トロイ・ネッセルは~」
「〈父1号〉みたいに思う、サトー・アンブッシュと、同じ能力を~」
「有していました」
「で」
「今般――」
「この能力で、パラ現実を生成して~」
「これを介して戦闘を見ていた、とかいう」
「すなわち」
「トロイ・ネッセルによれば~」
「〈星塁〉《プルイテンティウ》の最期の真相はこうです」
「……」
「〈オルドの碑〉が〈呪旗〉に反応して~」
「――ばーん」
「まきぞえをくらって、〈呪旗〉も~」
「――ばーん」
「まきぞえをくらって、〈星塁〉も~」
「――ばーん」
「……」
「――べつに手は出していないけれども」
「とかいうコトを、話した後~」
「息子トロイ・ネッセルは~」
「――行方知れずのままの〈父1号〉を探すんだ」
「パラ現実へと旅立ったのでした」

 〈時割れ〉の手前、ティウフォル艦隊――

「〈星塁〉《クソイナティウ》」
「〈星塁〉《ミドクサイ》」
「生き延びた2隻は〈時割れ〉の前に戻ってきました」
「……」
「〈星塁〉《クソイナティウ》の艦載脳〈女賢者〉ケットコイムは~」
「過去と双方向通信できるポイントを特定」
「――もしもーし?」
「トムッカ=カラドック、アッコシャイは~」
「2010万年前に待機する星塁《モッルクロイ》に~」
「過去の方の状況を、確認すると~」
「今度は、現実時から~」
「銀河系=過去でいうファリスケ=エリゴン銀河の状況とか~」
「高いハイパー物理学的抵抗についてとか~」
「詳細なデータを添えて、送信」
「なので」
「――すぐに万全の備えをして、増援が到着するはずである」

 以下、次号

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 25日発売のSFマガジン8月号「500巻到達記念座談会」に出ました。
 長い話を編集部の方がまとめられた記事ですので、当方が語った長い中身にご関心おありの向きは、たとえばこのあたりをご参照いただけましたら。

[ http://www.rlmdi.org/rlmdi/rhodan/wasist/ ]
[ http://www.rlmdi.org/rlmdi/eiswelt/ ]


d-information ◆ 881 [不定期刊] 2015/06/22
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.org/rlmdi/di/ ]

 このメールマガジンは Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りしています。

【ご注意】記事の性格上、伝聞・広告・ひろい読みにもとづく不確かな情報が多くふくまれます。より正確な情報を望まれる方は、紹介する関連サイトなどをかならずご自身でご確認ください。


このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています。[http://www.mag2.com/ ]