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880 [2015/06/15]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2807 . Leo Lukas / Sternspringer über Swoofon / スヴォーフォン上空の〈星駒〉
2808 . Marc A. Herren / Tiuphorenwacht / ティウフォル人監視隊
2809 . Oliver Fröhlich / Heimsuchung / 試練
2810 . Uwe Anton / Brückenkopf Laudhgast / 橋頭堡ラウドーガスト
2811 . Wim Vandemaan / Bote der Atopen / アトプの使者
2812 . Andreas Eschbach / Willkommen im Tamanium! / タマニウムへようこそ!
2813 . Andreas Eschbach / An Rhodans Grab / ローダンの墓前で
2814 . Verena Themsen / Im Netz der Kyberspinne / サイバースパイダー網にて
2815 . Verena Themsen / Der letzte Kampf der Haluter / ハルト人最後の闘い

「2812話から2815話は~」
「Die falsche Welt〈違う世界〉と銘打った小サイクル」
「《アトランク》側の話らしい」

□ Perry Rhodan-Heft 2807話「スヴォーフォン上空の〈星駒〉」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2807-sternspringer-ueber-swoofon.html ]

 (承前)

 新銀河暦1518年、銀河系――

「現実時にあらわれた、過去の時代のティウフォル艦隊3隻」
「すなわち~」
「〈星塁〉《クソイナティウ》」
「〈星塁〉《ミドクサイ》」
「〈星塁〉《プルイテンティウ》」
「……」
「ちなみに」
「ティウフォル人は、惑星上に基地を構えません」
「一族は、宇宙艦で暮らしています」
「大型の母艦が〈星塁〉」
「小型の戦闘艇が〈星駒〉」
「〈星塁〉の長を、カラドックといい~」
「一銀河の〈星塁〉艦隊を束ねる長を、トムッカ=カラドックといいます」
「当然」
「過去の時代のファリスケ=エリゴン銀河~」
「すなわち、現実時でいうところの銀河系の大昔には~」
「トムッカ=カラドック、ザカル・ヨッロクがいたわけです」
「が」
「今、この現実時のこの銀河に、ティウフォル人の〈星塁〉は3隻のみ」
「〈星塁〉《クソイナティウ》を率いるカラドックであり~」
「3隻に指示をくだす立場にある、アッコシャイは~」
「――このアッコシャイこそが~」
「――この時代のトムッカ=カラドックである」
「当然、こう思うわけです」
「……」
「さて」
「トムッカ=カラドック、アッコシャイは~」
「――この銀河の状況を、知りたいのだ」
「――容易に情報を得るすべは、ないものか」
「どうしてテレビを見ようとしないのかは、定かならず」
「――〈星塁〉を、ハイパー物理学的抵抗の増大に合わせて調整して~」
「――〈呪旗覇軍〉の仕度をするために~」
「――技術情報だって、欲しいのだ」
「で」
「――惑星スヴォーフォンというトコロなら~」
「――マイクロ技術で有名な種族、スヴォーンがいるらしい」
「目指してみるのでした」

 星系スヴァフト、惑星スヴォーフォン――

「シガ人メルヴェ・レーヴェンガルトさんは~」
「当地のシガ人自治体の都議をしています」
「――スヴォーンが秘かにすなりという秘密計画〈ジャバウォッキー〉?」
「――探ってみせるわっ」
「まず、最初に~」
「TARA=X=T戦闘ロボット2機を、ひそかに手配」
「……」
「スヴォーンたちは~」
「生活も生産も、地下の洞窟=いうなれば〈ウサギ穴〉で営みます」
「シガ人メルヴェ・レーヴェンガルトさんは~」
「――そーっと」
「〈ウサギ穴〉に潜りこんで、捕まって~」
「スヴォーンのお偉方、スウォルカディウ・ケッスネルのもとへ~」
「連行されました」
「シガ人メルヴェ・レーヴェンガルトさんは~」
「その社会的地位に免じて~」
「無罪放免となりましたが~」
「けっきょく、何もわからずじまい」
「……」
「で」
「スヴォーン、スウォルカディウ・ケッスネルが~」
「シガ人メルヴェ・レーヴェンガルトさんを帰した後で~」
「次に迎えた客は~」
「テラナーの情報屋、〈帽子屋〉ピノ・グンニヴェダ」
「――コレが、ご用命のブツです」
「〈ジャバウォッキー〉計画の完成に必要なデータが~」
「こうして揃って~」
「スヴォーン、スウォルカディウ・ケッスネルは~」
「――感謝の印だ」
「マイクロ技術でキメたデータ眼鏡を、贈ったり」

 惑星スヴォーフォン――

「目下――」
「アトピック法廷、すなわち~」
「アトプの裁判官とか~」
「大艦隊を率いる、オンリョン人とか~」
「人当たりの良い、テスキル人とかが~」
「――われらがアトピック・オルドの平和を、あまねく銀河に広げたい」
「銀河系を管理下に置こう、としています」
「で」
「惑星スヴォーフォンに派遣されたのが~」
「オンリョン人アッパク・ケンゲッロイと~」
「その配下の、オンリョン艦隊」
「――〈オルドの碑〉も、立てたし」
「――スヴォーンたちは、文句を言うでもなし」
「――多かれ少なかれ協力的だし」
「――咎めるほどの悪さもしないし」
「でも」
「オンリョン人司令官アッパク・ケンゲッロイは、嘆くのです」
「――自分も、部下たちも、何と無力であることかっ」
「メンタルは、もうボロボロなのです」
「――スヴォーンたちは、あきもせずデタラメばかりだし」
「――〈オルドの碑〉を、ことさらくだらない揉め事の解決に使うし」
「――でも、当局が強硬手段に出るまでの悪さはしない」
「歯痒い、というか~」
「痒いところに手が届かない、というか~」
「スヴォーンたちの〈ウサギ穴〉の奧に手が届かない、のと似た感じがします」
「――実際問題~」
「――〈ウサギ穴〉をゾンデで探ろうとしても~」
「――引きずり回されて、翻弄されるばかりだし」
「万策尽きた感があります」
「――がっくり」
「……」
「スヴォーンたちに、してやられているのは~」
「オンリョン人のみならず」
「アトピック法廷の折衝担当である~」
「人当たりの良い、テスキル人3名も~」
「――先般から、粉骨砕身つとめてきたのですが~」
「――このキュウリたちは、出来が違います」
「――歯も、立ちません」
「いろいろ折れてしまいました」
「――がっくり」
「……」
「オンリョン人司令官アッパク・ケンゲッロイは~」
「余計なコトを考えないように~」
「毎日、毎日~」
「――演習だっ」
「――訓練だっ」
「部下たちを、せわしく鍛えてきたのです」
「が」
「――もう限界だっ」

 惑星スヴォーフォンの地下――

「一方、スヴォーンたちは~」
「――ひしひし」
「感じていました」
「いつまでも~」
「侵略者に、太刀打ちできるはずもないのです」
「そのうち~」
「侵略者は、力づくで、スヴォーンたちの〈ウサギ穴〉に潜りこみ~」
「種族の秘密を、暴いてしまうでしょう」
「と、いうことで」
「スヴォーンたちは~」
「コードネームを〈ジャバウォッキー〉という~」
「特殊防衛プログラムの用意を、鋭意推進していたのです」

 惑星スヴォーフォン――

「オンリョン人司令官アッパク・ケンゲッロイは~」
「オンリョン人の異星社会学者2名の助けを、借りることにしました」
「――インジェル・ハッルフォグです」
「――バリナン・ダエゲムです」
「で」
「異星社会学者インジェル・ハッルフォグは~」
「さっそく、提案して曰く」
「――国際理解の常套手段といえば、スポーツです」
「――スヴォーンの『不思議の国のアリス』愛に訴えて~」
「――クロケット親善大会を、開催しましょう」

 星系スヴァフト――

「ティウフォル人の〈星塁〉3隻が、到着しました」
「いまのところ、現地でこれに気づいた者はなし」
「――来たるべき〈呪旗覇軍〉の下準備として~」
「――ここで資源を調達するのだ」
「――〈呪旗〉の贄も、ハードウェアも、ソフトウェアも、情報も、調達だ」

 新銀河暦1518年1月9日、惑星スヴォーフォン――

「オンリョン人主催の種族親善クロケット大会」
「開会です」
「――スヴォーン・チーム」
「――オンリョン人チーム」
「――シガ人・チーム」
「他、惑星スヴォーフォンに暮らす諸種族が参加して~」
「――スポーツマンシップに、のっとり~」
「――正々堂々と戦うコトを、誓いますっ」
「なんてコトがあるわけもなく」
「惑星スヴォーフォン第1回種族親善クロケット大会は~」
「オンリョン人があらかじめ仕組んだとおりに~」
「スヴォーン・チームの優勝」
「――わーい」
「トロフィーに加えて~」
「――賞品として、アヌーピの群れ1セットが贈られます」
「……」
「ちなみに」
「アヌーピとは~」
「オンリョン人が飼う、クラゲのようなモノ」
「――ふわぴかー」
「柔らかい黄緑の光を放ち、そこいらへんを浮遊します」
「オンリョン人は、これを室内照明に利用」
「スヴォーンたちの〈ウサギ穴〉でも、役に立ってくれるでしょう」

 惑星スヴォーフォン――

「クロケット大会の閉幕後は~」
「引き続き祭典……大宴会です」
「と」
「そんな中~」
「スヴォーン、スウォルカディウ・ケッスネルに~」
「急な連絡が入りました」
「――スプリンガーの転子状船《トラオカストXII》の~」
「――族長トラン=トラオカストから?」
「――緊急の支援要請?」
「――船内に深刻なトラブル?」
「スヴォーン、スウォルカディウ・ケッスネルは~」
「族長トラン=トラオカストと、周知の仲」
「もちろん、充分な保安措置を講じる前提で~」
「惑星首都の宙港への着陸を、許可したのでした」

 惑星スヴォーフォン近傍、転子状船《トラオカストXII》――

「テラナーの情報屋、〈帽子屋〉ピノ・グンニヴェダも~」
「転子状船《トラオカストXII》の族長トラン=トラオカストと~」
「旧知の仲」
「着陸体制に入る前の転子状船に、連絡をとると~」
「――商売の提案が、あるのですが?」
「スプリンガー族長は~」
「〈帽子屋〉ピノ・グンニヴェダを~」
「転子状船《トラオカストXII》に、招きました」

 惑星スヴォーフォンに航行中、転子状船《トラオカストXII》――

「乗りこんだ~」
「〈帽子屋〉ピノ・グンニヴェダは~」
「スヴォーンのマイクロ技術でキメたデータ眼鏡のおかげで~」
「気づきました」
「――!」
「――(船内に?)」
「――(何者か、姿を消して潜んでいる?)」
「族長トラン=トラオカストの~」
「――しゃかしゃかっ」
「――くいくいっっ」
「懸命のサインも~」
「――(この船は……占拠された?)」
「正しく解釈」
「……」
「〈帽子屋〉ピノ・グンニヴェダは~」
「スヴォーン、スウォルカディウ・ケッスネルに~」
「警告を持ち帰りました」
「――何者か、知れませんが~」
「――転子状船《トラオカストXII》を、トロイの木馬として使う気です」

 惑星スヴォーフォン――

「スヴォーン、スウォルカディウ・ケッスネルは~」
「惑星全土に、警報発令」
「オンリョン人にも、通報」
「自由テラナー連盟にも、こっそり支援要請」
「……」
「とはいえ」
「惑星オリンプに関わる先般の事件は~」
「いまだ世間に知られていません」
「惑星スヴォーフォンの一同は~」
「お茶会に来るのが何者か、まだ知らないのです」

 惑星スヴォーフォン、惑星首都の宙港――

「転子状船《トラオカストXII》が、着陸」
「オンリョン人の地上部隊が、包囲したところで~」
「――わらわら~」
「ティウフォル人が乗る小型機およそ50が、船内から溢れ出て~」
「直後」
「――ばーん」
「転子状船《トラオカストXII》は、爆発」
「……」
「ティウフォル人の突撃部隊を率いるのは~」
「〈星塁〉《プルイテンティウ》のカラドック、ペックセ・グッドゥ」
「――やってしまえっ」
「――どどーん」
「――ばーん」
「周囲一円で、戦闘が始まり~」
「すぐに、オンリョン人の地上部隊に、多数の犠牲者が出ました」
「……」
「この一大事に~」
「シガ人自治体の都議メルヴェ・レーヴェンガルトさんは~」
「――TARA=X=Tを2機とも現場に送るのよっ」
「オンリョン人の地上部隊を支援したり」

 星系スヴァフト内――

「ティウフォル人の〈星塁〉3隻は、偽装を解除」
「――オンリョン艦隊を、引きつけるのだ」
「――降下部隊が地下深くの資源を奪う時間を、稼ぐのだっ」
「対して」
「オンリョン人司令官アッパク・ケンゲッロイの~」
「配下のオンリョン艦隊は~」
「〈星塁〉3隻を発進した〈星駒〉多数に、翻弄されて~」
「なかなか地上の支援に行けない」

 惑星スヴォーフォン、地下――

「物量面ではじつは劣勢、であるにもかかわらず~」
「ティウフォル人は~」
「かたくなに、地下へと掘り進みます」
「一層、また一層~」
「〈ウサギ穴〉を、掘り起こし~」
「スヴォーンたちは~」
「一層、また一層~」
「深いトコロに、逃げこみます」
「……」
「スヴォーンたちは~」
「――ひしひし」
「感じていました」
「いつまでも~」
「逃げ切れるはずが、ないのです」
「そのうち~」
「この新しい侵略者は、〈ウサギ穴〉の深いトコロまで潜りこむでしょう」
「と、いうことで」
「スヴォーン、スウォルカディウ・ケッスネルは~」
「決断しました」
「――特殊防衛プログラム〈ジャバウォッキー〉発動であるっ」

 ティウフォル人降下部隊――

「地下施設のいたるところで~」
「雷光が~」
「――かっ」
「極度に明るい光の過剰な効果で、混沌発生」
「これが〈ジャバウォッキー〉の名の由来です」
「ティウフォル人の動きが、目立って鈍くなりました」
「――ぽわわ~」
「幻覚発生」
「――うっ」
「意識を失う者まで、出たりして」
「ちなみに」
「ティウフォル人は~」
「戦闘衣の計算脳と共生関係に入るコトで~」
「反応速度を上げるのですが~」
「今は、戦闘衣と脳の結合に、定常的ゆらぎが生じて~」
「高速だった反応速度は、みるみる低下」
「……」
「ティウフォル人の降下部隊は~」
「――ここまでかっ」
「ポジトロニクス3基を奪ったのみで、そそくさ撤退」
「そこに加えて~」
「自由テラナー連盟の支援艦隊まで、到着」
「〈星塁〉も〈星駒〉も~」
「星系スヴァフトから、一目散に逃げ出したのでした」

 ティウフォル人艦隊――

「戦利品は~」
「ポジトロニクスがわずかに3基」
「それでも~」
「――この時代のこの銀河の情報を~」
「――さらに詳しく、得ることができるっ」
「さらに~」
「――過去から持ちこんだ、技術設備を~」
「――ハイパー物理学的抵抗が増大したこの時代に~」
「――さらに良く、適合させられるっ」
「かくして」
「この時代のトムッカ=カラドックを自認する~」
「ティウフォル人アッコシャイは~」
「――〈ティウの際限なき帝国〉の新たな版図を拓くのだっ」
「意気ごむのでした」

 以下、次号

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 接待クロケットですね。


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