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867 [2015/03/16]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2794 . Michelle Stern / Jäger der Jaj / ジャジュ・ハンター
2795 . Wim Vandemaan / Ockhams Welt / オッカムの星
2796 . Leo Lukas / Ultima Margo / ウルティマ・マルゴ
2797 . Leo Lukas / Das Land Collthark / コルタルクの地
2798 . Oliver Fröhlich / Phase 3 / 第3位相
2799 . Oliver Fröhlich & Christian Montillon / Zur letzten Grenze / 最後の境界へ
2800 . Michelle Stern / Zeitriss / 時裂

□ Perry Rhodan-Heft 2794話「ジャジュ・ハンター」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2794-jaeger-der-jaj.html ]

 (承前)

 新銀河暦1517年8月、銀河系、星系ソル惑星テラ――

「ペリー・ローダン」
「アルコン人アトラン」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキー」
「星系ソル首相カイ・チェンさん」
「自由テラナー連盟諜報機関TLDの部長代理アンドラシュ・ミカエル」
「以上の面々は~」
「ソル政府官邸ソラーハウスで、ひそかに会議」
「席上~」
「TLDの部長代理アンドラシュ・ミカエルは~」
「――当地における、より広範な捜査権限を認めていだきたい」
「――星系ソルに潜入したジャジュ種族を、炙り出すために~」
「――徹底したチェック体制を、敷きたいのです」
「――現状では~」
「――当方の最高の捜査官オリオン・デシュも、力を発揮できません」
「星系ソル首相カイ・チェンさんは~」
「――計算脳〈エージェント・グレイ〉にアクセスする程度は~」
「――認めましょう」
「――でも、市民の人格権の侵害は、絶対ダメです」
「TLDの部長代理アンドラシュ・ミカエルは~」
「軽くむくれて、帰っていきました」
「さて」
「残った面々は、会議の本題に入ります」
「――で、どうだった?」
「問いかけられて~」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキーは~」
「――違うねえ」
「――アンドラシュ・ミカエルは、ジャジュ種族じゃないよ」
「……」
「先般の作戦で~」
「グッキーは~」
「TLDのジャジュ・ハンター、オリオン・デシュを連れて~」
「テレポートした時~」
「気づいたのです」
「――オリオン・デシュは、ジャジュ種族だっ」
「……」
「星系ソル首相カイ・チェンさんとしては~」
「――オリオン・デシュは、当面、泳がせておきませんか?」
「ペリー・ローダンとしては~」
「――裁判官船《クヴァンク》操縦士養成の準備に、かからねば」
「アルコン人アトランとしては~」
「――瞑想にもどりたい」
「――先般の人工惑星ワンダラーのキツイ仕事で、摩耗した神経を~」
「――ケアして~」
「――さしせまる〈時の彼方の国〉への航行にそなえて~」
「――心身を、ベストな状態に仕上げておきたいのだ」

 一同のこうした態度に、釈然としないモノが1名――

「超能力を有するネズミビーバー、グッキーは~」
「スヴォーン、ベナー」
「ファリエ・セフェロアさん」
「ケロスカー、ゴルドロディン」
「ひそかに同志を募り~」
「――ジャジュ・ハンターズを結成するよっ」
「……」
「ケロスカー、ゴルドロディンは~」
「手先が器用で、早いのが取り柄」
「――密偵ドローン〈エルドホヴェルドの目〉を開発したです」
「……」
「スヴォーン、ベナーは~」
「ハッキングが得意」
「――オリオン・デシュの過去を、洗ってみました」
「――新銀河暦1515年に~」
「――グライダー墜落事故に遭って、重傷を負って~」
「――同乗していた彼女さんを、亡くしてます」
「――入院していたのは……パラマリボ医院です」
「調査してみると~」
「――これ……事故じゃないよ」
「――ジャジュ種族が取って代わったのは、十中八九、この時だっ」

 ジャジュ・ハンターズは、パラマリボ医院へ――

「――遺体を処分した数が合わない?」
「医院の敷地を調べると~」
「学生1名の遺体を、発見」
「――この学生に取って代わったヤツと?」
「――オリオン・デシュに取って代わったヤツと?」
「――ジャジュ種族が最低2体、絡んでいる?」

 同じ頃、オンリョン艦《ザートロ》――

「先般――」
「アトピック法廷は~」
「――恒星ソルと~」
「――内部にある、精神集合体タファラの遺体と封印を~」
「――学術調査したい」
「ソル系首相、カイ・チャンさんに~」
「ゴリ押しして、許可を取りつけました」
「その時の流れで~」
「今も――」
「アトピック法廷配下のオンリョン艦《ザートロ》に~」
「惑星テラの学術調査団が、乗艦」
「そこに混じった~」
「シガ人のコンタクト歴史学者、ケーラ・フィオフィーさん」
「同僚のトリン・カムバッタ」
「両名は、じつはTLD工作員です」
「――オンリョン人たちは~」
「――精神集合体タファラの遺体に興味がある……というより?」
「――恒星ソルの内部に設置してある~」
「――精神集合体をつなぎとめる墓所の封印に~」
「――関心がある?」
「……」
「憶えて、いるでしょうか?」
「2000万年前――」
「ファリスケ・エリゴン銀河――現在のこの銀河系――を治めていた~」
「超知性体アルケティムは~」
「タレ=シャルム銀河の〈負の球体〉建設阻止運動に参加」
「傷ついて~」
「恒星ソルの墓所で、永久の眠りにつきました」
「で」
「新銀河暦1469年――」
「超知性体アルケティムの遺体は~」
「ニューロヴァース建設のため~」
「恒星ソルの墓所から、取り出されました」
「で」
「新銀河暦1470年――」
「超知性体タネドラルが、大昔に切り捨てた小部分=タファラ(小)が~」
「傷ついて~」
「空き家になっていた恒星ソルの墓所で、眠りにつきました」
「で」
「こうした経緯から~」
「恒星ソルに、墓所とか封印を設置したのは~」
「超知性体アルケティムだろう」
「と、誰もが思っていたのです」
「……」
「さて」
「今般、恒星ソルの調査にあたった、オンリョン人たちは~」
「恒星ソルの封印を、デュズヌルグと呼びます」
「この種の封印のコトを、以前から知っていたようです」
「首席科学者ヴォヤク・シェドシェドは~」
「説明して曰く」
「――たしかに、封印が~」
「――超知性体アルケティムの遺体を安定させて~」
「――その結果、恒星ソルは~」
「――遺体との相互作用で〈6次元宝玉〉になったのであるが~」
「――じつは、封印自体は~」
「――2000万年より、ずっと昔のモノである」
「――現状、封印は~」
「――精神集合体タファラの〈6次元台座〉の役を果たしているが~」
「――精神集合体タファラは、超知性体というには、まったく足りない」
「――デュズヌルグに、釣り合っていないのである」

 オンリョン艦《ザートロ》――

「シガ人のコンタクト歴史学者、ケーラ・フィオフィーさん」
「同僚のトリン・カムバッタ」
「TLD工作員である両名は~」
「――オンリョン人たちの目を、他に向けさせて~」
「――《ザートロ》の艦載脳に~」
「――こっそり、妨害コードを仕組むのだっ」
「――これで、いつでも《ザートロ》を乗っ取れるはずだっ」
「作戦は、無事成功」
「が」
「この時――」
「トリン・カムバッタは~」
「別件で、いかにも重要そうな情報を、見つけてしまいました」
「――アトピック法廷の、もとの計画では?」
「――星系ソルの金星が〈導体〉に変換されるはずだった?」
「――でも?」
「――恒星ソルの封印のせいで、断念した?」
「トリン・カムバッタは~」
「この情報を、こっそり艦外に持ち出そうとして~」
「――!」
「生命を失うコトに、なりました」

 一方、ジャジュ・ハンターズは、調査を継続――

「ジャジュ種族2体の足取りを、追ってみると~」
「――大西洋のアゾレス諸島?」
「――テルセイラ島に建設したフロート都市〈新アトランティス〉?」
「――いったい、ココで何を?」
「……」
「ジャジュ種族2体=オリオン・デシュ+同僚サイラス・デュリュは~」
「前回、太陽系政庁を襲撃した~」
「リーヤ・ドゥブーズことテフローダー女工作員リパタ・デゼブさんを~」
「捕らえて、冷酷に殺害したり」
「……」
「ジャジュ・ハンターズは~」
「〈エルドホヴェルドの目〉を介して~」
「一部始終を、見ていました」
「――ジャジュ種族2名を、拘束しようっ」

 ジャジュ・ハンターズは、サイラス・デュリュの住居を捜索――

「調査してみると~」
「――この塊は?」
「置いてある余分な肉を、発見」
「――オリオン・デシュに取って代わったジャジュ種族は~」
「――どうやら〈おデブさん〉みたいだね」
「……」
「そもそも」
「ジャジュ種族とは~」
「原ラール人の変異体――姿形が定まらない――から生み出された変形能力者」
「なわけですが~」
「中でも〈おデブさん〉は~」
「原ラール人の双子とか、三つ子から、できていて~」
「身体を分割して、それぞれが、また化けたりする」
「先般――」
「ペリー・ローダン追跡の任に就いた~」
「ジャジュ種族の法務官、レザ・ヴリョトも~」
「このタイプと思われます」
「……」
「さて」
「住居に置いてあったのは~」
「化ける時に切り離した、余分な肉」
「厳密には、生きている、とは言えません」
「それでも、本体とつながっていたりする」
「で」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキーとしては~」
「――ジャジュ種族てのは、少なくとも3種類いる?」
「てなコトを、読み取りました」
「対して」
「ジャジュ種族の側も~」
「正体を知られたコトに、気づいたようです」
「――ばーん」
「調査中の一同に、一撃くらわせて~」
「逃走しました」
「で」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキーとしては~」
「また、読み取りました」
「――ジャジュ種族たちが狙っていたのは、本当はボク?」
「――いろいろ超能力を使えるボクを模倣するコトが、目的だった?」

 TLDタワー――

「ジャジュ種族たちは、TLDタワーに籠城」
「――迎え討つのだっ」
「――ネズミビーバー、グッキーを~」
「――何が何でも、奪うのだっ」
「オリオン・デシュは~」
「TLDタワーの計算脳〈エージェント・グレイ〉の全データを~」
「脳内の生体チップに、吸い上げたりして」
「TLDタワーの随分を、制御下に置きました」
「すなわち」
「追う側にとっては、厳しい状況に」
「――どどーん」
「――ばーん」
「ペリー・ローダンも~」
「一部隊を率いて、ここに参戦」

 TLDタワー――

「ジャジュ種族の3体目は~」
「TLDの部長代理アンドラシュ・ミカエルを始末して、化けていました」
「――ペリー・ローダンめっ」
「――ばーん」
「が」
「――ばーん」
「返り討ち」
「……」
「ジャジュ種族の残り2体は~」
「――ペリー・ローダンめっ」
「追いつめます」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキーは~」
「――きーっ」
「ジャジュ種族の残り2体を、乱暴にひっつかむと~」
「あらかじめ用意した監獄に向けて~」
「――テレポートっ」
「が」
「この時、事故が起きました」
「……」
「憶えて、いるでしょうか?」
「今のグッキーのテレポート能力は~」
「ラオソール種族、ヴァズクアリオンと~」
「テフローダー超能力者、ラン・メオタから~」
「パラ泥棒したのです」
「そもそも」
「ラオソール種族は〈短距離専門テレポーター〉」
「かつては、能力を活かして、泥棒稼業を営んでいました」
「一方」
「テフローダー超能力者、ラン・メオタは~」
「ヒト呼んで〈パラドクス・テレポーター〉」
「別名、〈痛いテレポーター〉」
「テレポートが~」
「――はうっ」
「苦痛をともなうのです」
「テレポート中に、非現実的な光景なんかを見たりして」
「運べるのは、1回にひとりまで」
「距離や重量が増えると~」
「――ははうっ」
「苦痛が、増したりして」
「テレポートに要する時間は~」
「主観だと、毎回さまざま」
「でも」
「客観的には、ちょうど2分9秒」
「とかいう短所が、ある反面~」
「高次元バリアも~」
「――はうっ」
「難はあるけれど通過できる」
「とかいう長所も、あったのでした」
「……」
「さて」
「今回――」
「乱暴にテレポートしたのが、良くなかったのか~」
「グッキー自身は~」
「ラン・メオタと同じく、苦痛を体験」
「――はうっ」
「テレポート中に、非現実的な光景なんかを見たりして」
「ひっつかんだジャジュ種族2体が、手から離れて~」
「――ばーん」
「木っ端微塵に」
「で」
「グッキーは、ひとりだけ目的地に到着」
「――うっ」
「意識を失ったのでした」
「……」
「グッキーは~」
「――はっ」
「ペリー・ローダンに介抱されて、目覚めました」
「――ジャジュ種族2体から、読みとったんだ」
「――星系ソルで活動中のジャジュ種族は、3体で全部だよ」
「……」
「さて」
「今回もまた、ジャジュ種族は捕獲されませんでした」
「いまだ、その生態は謎が多いのです」
「――せめて、オリオン・デシュ(偽物)の余分な肉を調査しよう」

 かくして――

「星系ソルから、ジャジュ種族を一掃し~」
「オンリョン艦《ザートロ》を乗っ取る手筈が、整いました」
「――〈時の彼方の国〉に、また一歩近づいたっ」

 以下、次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 イタイテレポートふたたび。


d-information ◆ 867 [不定期刊] 2015/03/16
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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