rlmdi.
| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

d-information

858 [2015/01/12]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

[このメールは登録者に無料で配布しています]
[解除はこちらから http://www.rlmdi.org/rlmdi/di/ ]


◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2785 . Leo Lukas / Der Ritter und die Richterin / 騎士と女裁判官
2786 . Uwe Anton / Der wahre Rhodan / 本物のローダン
2787 . Christian Montillon / Das Labyrinth der toten Götter / 死せる神々の迷宮
2788 . Christian Montillon / Die drei Tage der Manta / マンタの3日間
2789 . Michael Marcus Thurner / Plothalos Trümmerwelten / プロタロの瓦礫世界
2790 . Michelle Stern / Faktor IV / ファクターIV
2791 . Uwe Anton / Die Hasardeure von Arkon / アルコンの勝負師たち
2792 . Uwe Anton / Finsterfieber / 蝕熱
2793 . Oliver Fröhlich / Die Weltenbaumeister / 世界建築士
2794 . Michelle Stern / Jäger der Jaj / ジャジュを狩る者
2795 . Wim Vandemaan / Ockhams Welt / オッカムの世界

□ Perry Rhodan-Heft 2785話「騎士と女裁判官」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2785-der-ritter-und-die-richterin.html ]

 (承前)

 新銀河暦1517年、ラール人の故郷銀河ラルハトーン――

「ペリー・ローダンは~」
「巨艦《ラス・ツバイ》を駆って~」
「アトピック法廷の謎を追い~」
「――アトプの裁判官たちは、〈時の彼方の国〉から来た?」
「――裁判官の船を~」
「――〈物質の泉〉の彼岸に渡った経験のある者が、運転すれば~」
「――〈時の彼方の国〉に、到達できる?」
「ペリー・ローダンは~」
「運転手候補=アルコン人アトランを、確保」
「ラール人の抵抗組織プロト=ヘトストと、同盟」
「先般、作戦で使った、偽装重巡《エセルー》に~」
「先般、自爆テロした、プロト=ヘトスト構成員の12の遺体を乗せて~」
「アトプの女裁判官サエカエルの気を惹きそうな、難破船に仕立てると~」
「――これを〈トロイの木馬〉に使って~」
「――《ケッマ・ドゥルガ》に、潜入するのだっ」
「……」
「《ケッマ・ドゥルガ》は、《愛のゆりかご》の意」
「アトプの女裁判官サエカエルの宇宙船」
「水晶っぽく輝く純白の球体2個からなります」
「第1球は、直径1km」
「第2球は、直径5km」
「楕円形の環が、第1球と第2球を結束」
「第1球は、女裁判官サエカエルがいる中枢部」
「第2球の内壁には、多くの種族が暮らしています」
「難破して~」
「女裁判官サエカエルに、救助され~」
「《ケッマ・ドゥルガ》に住みついた者たち、なのでした」

 《ケッマ・ドゥルガ》第2球、収容した難破船――

「師匠ストルーグと~」
「弟子ウー・ピ・タ・エル=ケンは~」
「第108区のアトレオポント種族――エンパスの素質を有する蛇」
「今般、難破船の調査に、あたっています」
「――謎の6次元性の信号の発信源を、探すのじゃ」

 《ケッマ・ドゥルガ》第1球――

「難破船=偽装重巡《エセルー》に隠れた潜入部隊――」
「ペリー・ローダン」
「〈深淵の騎士〉アルコン人アトラン」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキー」
「プロト=ヘトストの指導者アヴェストリ=パシク」
「アトル人の科学者シク・ドルクスタイゲルさん」
「ケロスカー、ゴルドロディン」
「以上の一同は~」
「ケロスカー、ゴルドロディン特製の、フィクティヴ転送機クレーンで~」
「――転送っ」
「途中、ドコかわからないドコカに、引っ掛かりもしましたが~」
「なんとなく覚醒した感じのアトランの、道案内で~」
「なんとか揃って《ケッマ・ドゥルガ》第1球へ」
「そこで」
「――!」
「一同は~」
「ピラミッド型の戦闘ロボットを、多数ひきつれた~」
「樹と蛸が融合したみたいな存在=〈白のバックトウ〉に、遭遇」
「ここで」
「アトランは、素性を明かしました」
「――〈物質の泉〉の彼岸に渡った経験を有する、〈深淵の騎士〉である」
「――《ケッマ・ドゥルガ》を運転してみんとて、来たのである」
「〈白のバックトウ〉は~」
「アトランの資格を、認めたらしい」
「一同を、道案内してくれました」

 《ケッマ・ドゥルガ》第1球、司令室――

「〈白のバックトウ〉は~」
「アトランが運転を試すコトを、承認」
「――ところで……」
「――アナタ、メンタル・キーは持っているんですよね?」
「アトランは、つい聞き流していました」
「が」
「――発進っ」
「――みしっ」
「《ケッマ・ドゥルガ》は~」
「今にも、引きちぎれそう」

 ペンド109――

「ペンドは~」
「異なるいくつもの現実や宇宙の内側やはざまを、飛び回り~」
「滋養を摂取する存在です」
「……」
「今般――」
「――みしっ」
「アトランが、困惑して焦るトコロに~」
「ペンドの1体、ペンド109が、出現」
「――この船の運転手は、女裁判官サエカエルですから」
「アトランを、須臾のあいだ平行宇宙に移行」
「……」
「平行宇宙で――」
「アトランは~」
「メンタル・キーを、手に入れて~」
「《ケッマ・ドゥルガ》の運転を、引き継ぎました」
「……」
「この宇宙で――」
「アトランは~」
「――はっ」
「《ケッマ・ドゥルガ》は、ことなきを得て~」
「ペンド109は、去りました」

 司令室に、女裁判官サエカエルが到着――

「アトランは~」
「――船内で、行動の自由を認めてほしい」
「――認めてくれたら~」
「――これ以上の悪さはしないで撤収しよう」
「女裁判官サエカエルは~」
「――24時間だけよっ」
「――それまでに撤収しなければ、攻撃するわっ」
「アトラン以外を、追い払うと~」
「――さあ、ふたりきりの話をしましょう」
「アトランは、自分の半生を語らされ~」
「女裁判官サエカエルも、半生を語るのでした」

 遠い未来、700億年後――

「インフィニトゥム――かつてのラルハトーン銀河――は~」
「幾多の歴史構築の干渉を経て~」
「宇宙の他の部分から隔絶した、独自の堅固な時空を有するに到り~」
「侵入不能な壁で、覆われたのです」
「平和でした」
「〈宇宙の謎〉すべてが解かれたりしました」
「……」
「ある日――」
「時空連続体の裂け目から落ちてきた、柩の中に~」
「ミイラ1体が、発見されました」
「で」
「このミイラ……」
「単なる遺体、かと思ったら~」
「じつは、時間に縛られない存在でした」
「――はっ」
「――むっくり」
「ミイラは蘇り~」
「〈死を越えた希望〉=サエカエルという名がつきました」
「その後~」
「サエカエルは~」
「若さと生気を、とりもどし~」
「まもなく、懐胎」
「胎内の子と、話してみると~」
「どうやら、自分の母らしい」
「……」
「――オトギバナシみたい、だけれども~」
「――自分が、種の最後のひとりで~」
「――話し相手が、欲しい時には~」
「――嬉しいモノなのよ」
「……」
「ある日――」
「サエカエルは~」
「テズ領に招かれて、使命をうけました」
「〈時の彼方の国〉に、渡り~」
「《ケッマ・ドゥルガ》を、託されて~」
「アトプの裁判官として、帰還」
「が」
「戻った先は、インフィニトゥムではありません」

 過去、七種族公会議が崩壊した直後の時代――

「女裁判官サエカエルは~」
「この時代に、共に送りこまれた~」
「クリスタル裁判官と一緒に~」
「――アトピック・オルドの平和を、あまねく広めたい」
「ラルハトーン銀河の滅亡を、未然に阻止し~」
「諸々の凶悪事件の発生を、未然に阻止して~」
「――ラルハトーン銀河が~」
「――遠い未来に、インフィニトゥムになりますように」
「導いてきたのでした」

 《ケッマ・ドゥルガ》第2球、難破船=偽装重巡《エセルー》――

「通称〈無宿者〉、別名〈屑鉄商人〉が~」
「難破船に侵入」
「ポジトロニクスに寄生する集合存在が~」
「難破船=偽装重巡《エセルー》の制御を、乗っ取り~」
「隠してあった、モジュール式ロボット〈タラ=X=T〉2基を、起動」
「師匠ストルーグと~」
「弟子ウー・ピ・タ・エル=ケンに~」
「差し向けました」
「――どどーん」
「……」
「ペリー・ローダン」
「超能力を有するネズミビーバー、グッキー」
「プロト=ヘトストの指導者アヴェストリ=パシク」
「アトル人の科学者シク・ドルクスタイゲルさん」
「ケロスカー、ゴルドロディン」
「一同は~」
「アトランを、女裁判官サエカエルのもとに残して~」
「フィクティヴ転送機クレーンで~」
「偽装重巡《エセルー》へ」
「と」
「アヴェストリ=パシクは~」
「――オレの目的は、そもそも違うっ」
「――ラール人の第一次文明の遺産を、探したいのだっ」
「以後、別行動」
「さて」
「この段階で~」
「ペリー・ローダンたちは~」
「偽装重巡《エセルー》の異変を認識」
「――第2球内部を、〈結合部〉に向かって飛んでいる?」
「《ケッマ・ドゥルガ》第1球と第2球の〈結合部〉は~」
「とんでもない超能力を持つ、ヴェスジ=カルドゥルスの監視部隊が~」
「常時警戒しているのです」
「――ごごごっ」
「……」
「ケロスカー、ゴルドロディンは~」
「ビールジョッキみたいな外観の超技術装置を取り出すと~」
「離れたトコロから~」
「――うらら~♪」
「偽装重巡《エセルー》を、止めようとしますが~」
「時すでに遅し」
「……」
「〈結合部〉監視部隊の、ヴェスジ=カルドゥルスたちは~」
「接近する不審船に、とんでもない超能力を向けました」
「――むん」
「モジュール式ロボット〈タラ=X=T〉2基を、破壊」
「――むん」
「不審船を、撃墜」
「……」
「師匠ストルーグと~」
「弟子ウー・ピ・タ・エル=ケンは~」
「――船が墜落する?」
「――脱出するのじゃぁぁっ」
「偽装重巡《エセルー》を、飛び出たところを~」
「折良く気づいた、グッキーが~」
「――テレキネシスっ」
「助けて、なんとか軟着陸」
「それでも」
「師匠ストルーグは、深手を負っていて~」
「数時間後、亡くなったのでした」
「……」
「生き残った弟子ウー・ピ・タ・エル=ケンは~」
「女裁判官サエカエルの許可を得て、異人たちと共同作業」
「――6次元性の信号の発信源を、回収したいのです」

 プロト=ヘトストの指導者アヴェストリ=パシク――

「アヴェストリ=パシクは~」
「先刻まで難破船=偽装重巡《エセルー》が置いてあった辺りで~」
「〈無宿者〉のひとりを締め上げて~」
「――キサマたちの倉庫に、あるのか?」
「無事、ラール人の第一次文明の遺産を回収」
「それは~」
「ヴェクトリオンの中の骨針――ミニチュアな指の骨――と、釣り合う~」
「ぎゅっと圧縮したような肋骨、だったとか」

 《ケッマ・ドゥルガ》第1球、司令室――

「女裁判官サエカエルと、胎内の〈母〉は~」
「アトランと、話すうちに~」
「――このヒトは~」
「――〈GAヨマードのエクピュロシス〉を起こすようなヒトじゃないわね」
「――ないわねー」
「信用したようです」
「一方」
「アトランは~」
「さきほど《ケッマ・ドゥルガ》を運転してみて~」
「重要なコトに、気づいていました」
「じつは」
「《ケッマ・ドゥルガ》は~」
「〈時間転移ドライバー〉という特殊な駆動系を装備」
「共時性の通路を、抜けて~」
「任意の時間に到るコトが、できるのです」
「――アナタは、すぐにでも帰りたいのではないか?」
「アトランから、指摘をうけて~」
「女裁判官サエカエルは、決意しました」
「――そうね……」
「――インフィニトゥムに、帰るわ」
「――《ケッマ・ドゥルガ》でっ」

 《ケッマ・ドゥルガ》第2球、墜落した偽装重巡《エセルー》――

「〈結合部〉監視部隊の、ヴェスジ=カルドゥルスたちは~」
「墜落した不審船に、とんでもない超能力を向けました」
「――むん」
「……」
「ところで」
「死亡した師匠ストルーグと~」
「生き残った弟子ウー・ピ・タ・エル=ケンが~」
「難破船で、探していた~」
「例の6次元性の信号の発信源、というのは~」
「すでに皆さんお察しのとおり~」
「ラール人の抵抗組織プロト=ヘトストの構成員12名の遺体です」
「思い返せば~」
「12名は~」
「先般、〈オルドの碑〉に自爆テロを敢行した時~」
「〈オルドの碑〉のU"BSEF的なモノが、混ざりこんで~」
「以来、6次元性の何かを、放射していたのです」
「加えて」
「そうして、遺体に混ざりこんだ〈オルドの碑〉は~」
「どうやら、ハイパー物理学的に、遺体をつなぎとめていたらしい」
「グッキーが超能力で感じた印象、によれば~」
「――〈オルドの碑〉が連中を助けようとした……みたいな?」
「だとしたら~」
「もしかしたら~」
「今回も、周囲にいる者を、助けてくれるかも」
「そうした期待も、持てなくはないわけで……」
「……」
「ペリー・ローダン一行と~」
「生き残った弟子ウー・ピ・タ・エル=ケンが~」
「墜落した偽装重巡《エセルー》から~」
「12名の遺体を、搬出すると~」
「遺体たちは~」
「――ばりばりばりっ」
「エネルギー・トンネルを生成」
「一同を、保護してくれました」
「……」
「〈結合部〉監視部隊の、ヴェスジ=カルドゥルスたちは~」
「墜落した不審船を~」
「――ばーん」
「完全に破壊して、撤収」
「……」
「12名の遺体からは~」
「混ざりこんでいた〈オルドの碑〉のU"BSEF的なモノが~」
「すっかり失せていたという」
「……」
「かくして」
「潜入部隊の全員は~」
「24時間のうちに、無事撤収」

 《ラス・ツバイ》――

「帰到後――」
「関係者は、情報を交換し合ったり」
「……」
「アトランは~」
「今回の平行宇宙の体験で~」
「裁判官の船のメンタル・キーを、取得していました」
「それは、複雑な思考像、のようなモノ」
「《ラス・ツバイ》の艦載脳アナンシは~」
「SEMT――シミュルタン情動記憶伝動――方式を用いて~」
「アトランの意識から、メンタル・キーを複写してみたり」
「何にせよ~」
「――これで裁判官の船の運転は、ばっちりだぜ」
「……」
「ところで」
「女裁判官サエカエルの《ケッマ・ドゥルガ》は~」
「宣言どおり発進して、未来に消えました」
「ちなみに」
「クリスタル裁判官は~」
「自分の船を、所持していません」
「ラルハトーン銀河には~」
「アトプの裁判官の船が、もう1隻も無いわけで」
「――ラルハトーン銀河にいる理由は、もはや無いっ」
「で」
「《ラス・ツバイ》は、銀河系への帰り支度を始めました」
「ケロスカー、ゴルドロディンとエルドホヴェルドも~」
「同行しよう、と決めました」

 余談――

「アトランは~」
「関係者に、こんなコトも話しました」
「――フィクティヴ転送機クレーンで、転送されて~」
「――途中、ドコかわからないドコカに、引っ掛かった時~」
「――欠け落ちていた記憶の断片が、戻ったようなのだ」
「――このアトランは、かつてトランスコスモス領域という場所にいた」
「――おそらくは~」
「――トランスコスモス領域というのは~」
「――〈物質の泉〉の彼岸の異称である」
「――いつか、ふたたび訪れねばなるまい」

 以下、次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 冴返る、は春の季語。
 ぬるみはじめた時分に寒さが戻り、心身が冴える心持ちがするコトをいう。


d-information ◆ 858 [不定期刊] 2015/01/12
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.org/rlmdi/di/ ]

 このメールマガジンは Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りしています。

【ご注意】記事の性格上、伝聞・広告・ひろい読みにもとづく不確かな情報が多くふくまれます。より正確な情報を望まれる方は、紹介する関連サイトなどをかならずご自身でご確認ください。


このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています。[http://www.mag2.com/ ]