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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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829 [2014/06/23]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ PERRY RHODAN-Stardust
[ http://perry-rhodan.net/stardust.html ]

1 . Uwe Anton / Die neue Menschheit / 新たな人類
2 . Roman Schleifer / Das Amöbenschiff / アメーバ船
3 . Dennis Mathiak / Marhannu die Mächtige / 力強き女マルハンヌ
4 . Robert Corvus / Die Ruinenstadt / 廃墟都市
5 . Robert Corvus / Kommando Virenkiller / ウィルスキラー部隊

 6月20日開始の、新ヘフト・シリーズ。全12冊。

□ PERRY RHODAN-Stardust 1話「新たな人類」
[ http://perry-rhodan.net/band-1-die-neue-menschheit.html ]

 星系スターダスト――

「憶えて、いるでしょうか?」
「新銀河暦1346年――」
「〈混沌の勢力〉が、局部銀河群に襲来」
「諸勢力が、軒並み制圧される中~」
「銀河系の星系ソルの、テラナーだけが~」
「いろいろギリギリながらも、星系の周囲にテラノヴァ・バリアを展開」
「どうにか、もちこたえていました」
「この時~」
「超知性体〈それ〉――局部銀河群を〈力の球形体〉とする――が~」
「星系ソルと~」
「球状星団ファー・アウェイの、星系スターダストとの間に~」
「88日間だけ〈遠隔転送転轍機〉を設置」
「疎開、という選択肢を示しました」
「かくして」
「8億4000万人が~」
「どこにあるとも知れない~」
「星系スターダストに移住」
「……」
「その後~」
「新銀河暦1463年――」
「周波王国が、銀河系に侵攻」
「銀河と銀河を結ぶ転送機網=ポリポート駅網の~」
「争奪戦が、始まりました」
「じつは」
「周波王国=ヴァトロクス種族の背後には~」
「精神存在ヴァトロクス=ダーグ」
「精神存在ヴァトロクス=クール」
「が、いたりして」
「さらには」
「周波王国の天敵の~」
「精神存在ヴァトロクス=ヴァムが、登場し~」
「ジャラノク種族――二足歩行のトリケラトプスみたいな――を、派兵」
「で」
「これだけなら、話はまだ単純だったのですが~」
「じつは」
「ポリポート駅網の向こう端の~」
「距離6億3300万光年の~」
「アンスレスタ銀河+周辺銀河が~」
「超知性体〈それ〉の第2の〈力の球形体〉~」
「と、判明したり」
「ポリポート駅網の建設や~」
「周波王国の成立が~」
「超知性体〈それ〉の歴史と、アレコレからむ~」
「と、判明したり」
「球状星団ファー・アウェイ、すなわち、星系スターダストが~」
「アンスレスタ銀河にある~」
「と、判明したり」
「で」
「事件解決後――」
「超知性体〈それ〉は~」
「アンスレスタ銀河一帯の超知性体〈タリン〉」
「局部銀河群の超知性体〈それ〉」
「2体に分離」
「星系スターダストと~」
「銀河系は~」
「ポリポート駅網を使って~」
「細々とながらも、連絡がとれるようになりました」
「で」
「ペリー・ローダンは~」
「事件の過程で~」
「特製のポリポート駅網制御装置を、入手」
「事件後は~」
「なりゆきで~」
「他の仕事も、外れたりして」
「制御装置を所持する関係から~」
「ポリポート駅網を担当する閑職を、務めるコトに」

 新銀河暦1513年5月――

「テラナー、ペリー・ローダンは~」
「ポリポート駅網を、抜けて~」
「銀河系から~」
「アンスレスタ銀河の~」
「球状星団ファー・アウェイの~」
「星系スターダストへ」
「あくまでも~」
「いつもの、通常の、何てコトない外交業務のつもりでした」

 ちなみに――

「星系スターダストの植民者は~」
「スターダスト・テラナーと、自称」
「原住民なんかも、合わせて~」
「スターダスト連合を、結成」
「近隣星域の探査を、進めたり」
「異種族に外交使節を、派遣したり」
「目下、健全に発展中」
「すでに~」
「小規模ながら、星間国家を営んでいます」
「……」
「ちなみに~」
「この50年間~」
「古巣の星系ソルは~」
「異常空間に、誘拐されたり」
「誘拐事件解決後も、しばらく帰ってこなかったり」
「33年後に帰ってきても、衛星ルナが足りなかったり」
「42年後=昨年、ようやく帰ってきた衛星ルナは~」
「妙なバリアが邪魔して、入れなかったり」
「健全な発展……どころではない」
「いろいろと、残念です」

 星系スターダスト――

「ペリー・ローダンは~」
「星系スターダストに、到着」
「定期便で、首星アヴェダに向かう」
「と」
「〈網織工〉1体が、出現」
「……」
「憶えて、いるでしょうか?」
「〈網織工〉は~」
「アンスレスタ銀河の虚空を漂う~」
「網のような影っぽいモノ」
「――くるん」
「宇宙船を包んで~」
「――ひゅん」
「どこかに転移して~」
「――ぺっ」
「解放します」
「この過程で~」
「〈網織工〉は~」
「知性体の記憶とか夢を、かじっているのです」
「……」
「ペリー・ローダンが乗る定期便も~」
「――くるん」
「――ひゅん」
「――ぺっ」
「で」
「どこかに転移するあいだ~」
「ペリー・ローダンは~」
「何かの存在を、夢に見ました」
「――この存在は?」
「――ジャラノク種族、みたいな?」
「――滅ぼされた、みたいな?」
「何かの概念が、夢に出ました」
「――パール?」
「とはいえ」
「――わけがわからない夢だったなあ」
「……」
「ペリー・ローダンが乗る定期便を、救助にきたのは~」
「〈周波王国〉とアレコレした時代からの、古馴染み~」
「エリトリア・クシュさんが、指揮する~」
「旗艦《スターダストIII》でした」

 星系スターダスト、首星アヴェダ――

「テツロー・コリスは~」
「与党・星警党の党首にして~」
「スターダスト連合の執政官」
「……」
「このたび~」
「星系スターダストでは~」
「憲法を改正し~」
「球状星団ファー・アウェイを、改称しよう」
「とかいう、国民投票があったのでした」
「球状星団ファー・アウェイの新名称=パトリアを~」
「提案したのは~」
「野党・パトリア党」
「もし、コレが通っていたら~」
「与党・星警党の立場も、ヤバいのでは?」
「という状況でした」
「が」
「結果は~」
「スターダスト・テラナーの52%が、旧名称の存続を支持」
「で」
「与党・星警党の党首、テツロー・コリスは~」
「――わはは」
「――切り抜けたぞっ」
「祝祭を催し~」
「ペリー・ローダンを~」
「招いたのでした」

 星系スターダスト、首星アヴェダ――

「エリトリア・クシュさんは~」
「昔――」
「交通事故で~」
「夫、ラス・バナードを、亡くしました」
「以後、しばらく~」
「PTSDに苦しみ~」
「陸戦隊長を務めながらも、じつは虫1匹も殺せない」
「とかいう、アイデンティティの上から、困った状況に」
「そこへ」
「新銀河暦1463年――」
「精神存在ヴァトロクス=ヴァムの配下~」
「ジャラノク種族が~」
「星系スターダストに、襲来し~」
「戦闘勃発」
「エリトリア・クシュさんは~」
「自分の弱さと、向き合い~」
「職務を、まっとうしたのでした」
「……」
「さて」
「エリトリア・クシュさんと~」
「亡き夫、ラス・バナードの間には~」
「息子がひとり」
「ジャニク・バナードと、いいます」
「両親が、そうした状態だったので~」
「苦労をかけてしまいました」
「ジャニク・バナードは~」
「教育をまともに、修了できなくて~」
「その後、2年間、こつこつ考古学を学び~」
「その後、行方不明になっていました」
「ところが」
「つい先日――」
「ジョナス・ワナコットという人物が~」
「――星系セプラ第2惑星に、いましたよ」
「――今は、ジェイムズ・ビルンギと、名のってますよ」
「教えてくれたのです」
「ところが」
「このジョナス・ワナコットは~」
「連絡をくれた翌日、死亡」
「……」
「かくなる次第で~」
「エリトリア・クシュさんは~」
「――これから~」
「――休暇をとって~」
「――星系セプラ第2惑星まで、探しにいくのよー」
「別に仕事もなさそうな~」
「ペリー・ローダンを~」
「誘ってみたのです」

 時間は遡って、新銀河暦1469年――

「どこかで~」
「とある存在が、目覚めました」
「――?」
「――記憶がない?」
「配下の説明によれば~」
「――記憶が戻るには、まだ時間がかかります」

 過去:ジェイムズ・ビルンギ――

「ビルンギは~」
「古いテラの言語で〈良きもののもたらし手〉みたいな意味」
「……」
「エリトリア・クシュさんの息子は~」
「考古学を学んだ後~」
「宇宙船《グリンガー》で~」
「近隣星域の探査を進め~」
「――18万年前に滅亡した未知種族の遺物?」
「発見したり」
「が」
「ハイパー放射線を浴びて~」
「身体に障害を抱えることに」
「筋力が、低下し~」
「やがて、会話もままならなくなり~」
「左腕は、角質化していくのです」
「でも」
「希望は、捨てません」
「ジョナス・ワナコットやら~」
「ヴィグトン・シュレズというヒトたちから~」
「非合法の薬物を入手したり、しながら~」
「新銀河暦1513年4月――」
「星系セプラ第2惑星に、到着」
「――(超知性体〈それ〉が隠した細胞活性装置が、見つかるかも)」
「当地の〈タリン〉捜索者たち一行に~」
「加わったのでした」

 〈タリン〉捜索者たち――

「〈タリン〉捜索者とは~」
「超知性体〈タリン〉の遺物を探し~」
「超知性体〈タリン〉に到る道を探し~」
「――オレたちが~」
「――眠っているらしき超知性体〈タリン〉を~」
「――目覚めさせるのだ」
「超知性体〈それ〉の置き土産」
「コレもいわゆるひとつの〈銀河の謎〉を~」
「追い求めるのです」
「……」
「さて」
「〈タリン〉捜索者たちは~」
「星系セプラ第2惑星で~」
「――探知にかからない、太古のステーション?」
「発見したのでした」
「何人か突入するも、誰ひとり戻らず」
「で」
「ジェイムズ・ビルンギも~」
「突入したのです」

 太古ステーション内部――

「ジェイムズ・ビルンギは~」
「ステーションの奥深くへ」
「――(さしあたり、あるのは~)」
「――(人工の通路が、何本か……だけ?)」
「――(?)」」
「――(この象形文字は?)」」
「――(あの18万年前に滅亡した未知種族の文明のモノかも……)」
「と」
「――(うわーっ)」
「全長2メートルの巨大ミミズに、捕まりました」
「……」
「――(はっ)」
「目覚めると~」
「――(圧倒的な精神力をもつ何かが、いる?)」
「対話してみて~」
「――(これは……”超知性体〈タリン〉”に違いないっ)」
「確信しました」
「で」
「”超知性体〈タリン〉”は~」
「ジェイムズ・ビルンギの~」
「筋力の低下とか~」
「会話の障害とかを~」
「治療して~」
「曰く」
「――使者になってもらいたい」
「――任務達成の暁には、他の部分も治療してあげよう」
「”超知性体〈タリン〉”は~」
「ジェイムズ・ビルンギの~」
「姿を改造」
「――キミは今から~」
「――”超知性体〈タリン〉”の使者、アンスルだっ」

 現在:星系セプラ第2惑星、〈タリン〉捜索者たちのキャンプ――

「〈タリン〉捜索者たちは~」
「ペリー・ローダン」
「エリトリア・クシュさん」
「両名に、うろんな目を向けますが~」
「受け入れてくれました」

 翌朝――

「ペリー・ローダン」
「エリトリア・クシュさん」
「両名は~」
「ジェイムズ・ビルンギが、そうしたように~」
「ステーションの奥深くへ」
「――さしあたり、あるのは~」
「――人工の通路が、何本か……だけ?」
「すると」
「――!」
「――何か、追ってきてる?」

 少し前、どこかで――

「存在は、また目覚めました」
「――?」
「徐々に、記憶が戻ってきます」
「――ずっと昔、生命が消えた、この星域に?」
「――今また、生命がいる?」
「何体か、捕らえさせて~」
「調査します」
「……」
「そうするうちに~」
「さらに、記憶が戻ってきました」
「――18万年、眠っていたのだ」
「――ワレは、パール覇権のジェネレクス」
「――パール覇権を、ふたたび打ち立てるのだっ」
「――そのためには~」
「――新たな配下が必要だっ」
「捕らえた1体が~」
「都合よさそうです」
「言葉巧みに~」
「情報を、引き出し~」
「言いくるめて~」
「姿を改造」
「……」
「そうするうちに~」
「とある特別な生命体に、気がつきました」
「――プシオン網の中で、はっきりくっきり見える?」
「と」
「配下は~」
「――コイツは使えます」
「――計画にぴったりです」
「助言したり」
「パール覇権のジェネレクスは~」
「新たな配下の記憶から~」
「問題の生命体の名を、知りました」
「――ペリー・ローダン?」

 現在、太古ステーション内部――

「全長2メートルの巨大ミミズが、何匹も~」
「ペリー・ローダン」
「エリトリア・クシュさん」
「両名を、襲う」
「――!」
「万能宇宙服のおかげで~」
「たやすく撃退」
「でも」
「つづいて~」
「ジャラノク種族みたいなモノが、何体も~」
「両名を、付け狙う」
「――!」
「――これは、キツイかも」
「――うむ、数が多すぎる」
「――ていうか、コレって……」
「――巨大ミミズが、ジャラノク種族モドキに変身してるのか?」
「多勢に無勢で押しこまれそう、な場面で~」
「謎のヒューマノイド、登場」
「――誰だ?」
「――妙な感じですが、人間では?」
「――見た感じ、負傷してるような?」
「謎のヒューマノイド、曰く」
「――ワタシは~」
「――”超知性体〈タリン〉”の使者、アンスルです」
「アンスルは~」
「棒状の武器1本で~」
「襲いくるジャラノク種族モドキ≒ミミズを~」
「――ぶんっ」
「投げ飛ばし~」
「――こっちですっ」
「一同は、逃げる」
「でも」
「そのうち~」
「アンスルの武器は~」
「――すかっ」
「威力をなくしました」
「ペリー・ローダンは~」
「――(登場の仕方とか、見た目とか……)」
「――(コイツ、本当に超知性体の使者か?)」
「うろんな目」
「でも」
「――うっ」
「よろけたアンスルを~」
「支えないわけにもいかない」
「と」
「アンスルは、一言」
「――”超知性体〈タリン〉”は……」
「――まだ、眠っているのです」
「ぐったり」

 一同は、太古ステーションをなんとか脱出――

「が」
「――〈タリン〉捜索者のキャンプが?」
「――攻撃されてる?」
「半壊しています」
「で」
「キャンプ上空には~」
「アメーバみたいな不審船が1隻」
「こちらに気づいて~」
「降下してきました」
「ペリー・ローダンは~」
「――逃げるぞっ」

 次号は2週間後です。

□ Perry Rhodan-Heft

2757 . Tanja Kinkel / Das Sorgenkind / 手のかかる子
2758 . Gisbert Haefs / Der Tamaron / タマロン
2759 . Christian Montillon / Die Messingspiele / 真鍮ゲーム
2760 . Leo Lukas / Posbi-Paranoia / ポスビ=パラノイア
2761 . Hubert Haensel / Die Erben Lemurias / レムリアを継ぐ者たち
2762 . Michael Marcus Thurner / Die Meister-Statue / 王の像
2763 . Verena Themsen / Mondlicht über Naat / ナートを照らす月の光

□ Perry Rhodan-Heft 2757話「手のかかる子」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2757-das-sorgenkind.html ]

 銀河系、星系ヘリタス――

「新銀河暦1517年現在――」
「星系ヘリタスは~」
「テフローダーの大国家〈新タマニウム〉の首星系」

 星系ヘリタス、第6惑星グロステル――

「惑星グロステルは~」
「大気こそ、ありませんが~」
「6万年前のレムール文明の遺跡が、あったりして」
「ザン真珠――昆虫ザンの腹でできる、ホワルゴニウムの結晶――の~」
「特産地です」

 過去:新銀河暦1455年1月2日、惑星グロステル――

「テフローダー、ケール=ケドヴァンは~」
「洞窟都市トノリオムで、生まれました」
「……」
「父、ケール=ヴェトリスは~」
「モルブス・シャスパンデルという持病に~」
「苦しんでいました」
「で」
「遺伝した~」
「モルブス・シャスパンデルにより~」
「ケール=ケドヴァンも~」
「苦しむことに」
「手術をくりかえしますが、健康にはなれず」
「寝たきりが、長くて~」
「本の虫に、なりました」
「特に~」
「――レムール人が、好きっ」
「――ペリー・ローダンが、好きっ」
「関連するテフローダー文学を、読みあさっては~」
「――ペリー・ローダン、すげーっ」
「――かっけー」
「――〈島の王〉と戦ったのは、心外だけど~」
「――超知性体〈それ〉に洗脳されてやったコトだから~」
「――ソレはソレってことで、許すっ」
「ケール=ケドヴァンなりのペリー・ローダン像を、心に描き~」
「そこに痺れて、憧れたのです」

 往時の、惑星グロステル――

「ガヴァク=セモルは~」
「当地のタムラート」
「いわゆる、腐敗した政治家です」
「ザン真珠の利権を狙う~」
「ブルー人ユ=ケンリク族と~」
「癒着して~」
「真っ当な、テフローダー庶民は~」
「なにかというと~」
「苦しい目を、見るのでした」

 ケール=ケドヴァン、12歳の誕生日――

「ケール=ケドヴァンは~」
「兄、ケール=ジュシヴに、連れられて~」
「ザン真珠取りへ」
「が」
「ブルー人ユ=ケンリク族の、イェイェル・グウェトリ+取り巻きと~」
「イザコザになり~」
「兄、ケール=ジュシヴは~」
「つらい目に、遭いました」
「でも」
「この一件が縁で~」
「ケール=ケドヴァンは~」
「ブルー人の親衛奴隷の若者、リンギュレットと~」
「仲良くなりました」

 でも、まもなく――

「ブルー人の親衛奴隷の若者、リンギュレットは~」
「生命がけの試合に、挑戦」
「奴隷の身の、リンギュレットにとっては~」
「――勝ち残れは、自由になれるのだっ」
「待ち望んだ、好機です」
「が」
「ケール=ケドヴァンは~」
「――こんな試合、出たら死んじゃうよっ」
「止めようとしました」
「かくして」
「ふたりの思いは、すれちがい~」
「友情は、もろくも崩れ去ったのでした」
「――ぐっすん」

 ケール=ケドヴァンは、落ちこむ――

「姉、ビマル=タブは~」
「――落ちこんでる弟を、励ましたいの」
「これをうけて~」
「双子のイティダル兄弟――ビマル=タブが好き――は~」
「――こうすれば、元気になるよー(×2)」
「ケール=ケドヴァンに~」
「ハイパー物理学的なクリスタル雷を~」
「――びびびっ」
「浴びせました」
「が」
「健常者に良く効く放射が~」
「病気のコに効くとは、限りません」
「ケール=ケドヴァンは~」
「――うぎゃあああ」
「効かない、どころか~」
「重度の火傷」
「双子の父、コルカスト=イティダルは~」
「当初こそ、医療費を負担しましたが~」
「すぐに、惑星テフォルに転居」
「支払いも、止まってしまいました」
「……」
「ケール=ケドヴァンは~」
「生死の境を、さまよいながら~」
「――6万年前~」
「――惑星グロステルは~」
「――レムール人のもとで、誇り高く輝いていたはずなのにっ」
「――今となっては~」
「――テフローダー社会の、失墜と腐敗の象徴だっ」

 新銀河暦1472年、惑星グロステル――

「シェボパル人、クラスクザルニオル・ヴラスゾリュン――略称クラV――が~」
「指揮する~」
「シェボパル船《クゾンドロスズ・ガスズトラク》が~」
「惑星グロステルに、寄港しました」
「……」
「エイリシオニ種族、スペルネイエルは~」
「銀河系サウスサイド出身の、生体構造技術者」
「シェボパル人、クラスクザルニオル・ヴラスゾリュンの~」
「客人です」
「シェボパル船《クゾンドロスズ・ガスズトラク》には~」
「エイリシオニ種族、スペルネイエルの~」
「独自の医療機器が、積んであって~」
「いわば、移動する診療施設」
「――サソリ型の生体メカ的生物を使って~」
「――生体構造を作り直す、根本治療をするのです」
「――あらゆる不具合を、徹頭徹尾、治療できます」
「ただし」
「ケール=ケドヴァンは~」
「後日、あらためて知るのですが~」
「――この治療は~」
「――定期的に続けないといけません」
「本当に、技術的な制約があるのか~」
「単に、金儲けの方便なのか~」
「そこのあたりは不明です」
「……」
「ともあれ」
「ケール=ケドヴァンは~」
「エイリシオニ種族、スペルネイエルの施設で~」
「再生槽に入り~」
「――うぎゃあああ」
「とっても痛い治療をされて~」
「――ぷっはーっ」
「新品な気分で、再生槽を出ました」

 父、ケール=ヴェトリス――

「とっても高い治療費を、払うため~」
「ケール=ケドヴァンの父、ケール=ヴェトリスは~」
「――ザン真珠取りに、精を出さないとっ」
「真っ当に、がんばります」
「が」
「ブルー人ユ=ケンリク族の、イェイェル・グウェトリにとって~」
「そういうヤツは、邪魔なのです」
「……」
「ブルー人、リンギュレット――ケール=ケドヴァンのかつての友――は~」
「警告しよう、としましたが~」
「かつての友は、再生槽の中」
「友の兄に、伝えようとしましたが~」
「聞いてもらえませんでした」

 ケール=ケドヴァン――

「新生ケール=ケドヴァンを、待っていたのは~」
「悲しい知らせでした」
「捜査官オク・ショズドルは~」
「――アナタの治療の最終日に~」
「――ブルー人ユ=ケンリク族が~」
「――アナタの家族を、皆殺しにしたのです」
「さらに、曰く」
「――当地のタムラート、ガヴァク=セモルは~」
「――本件を、握りつぶしたのです」
「なお、曰く」
「――ワタシも、家族がある身なので~」
「――楯突くことはできないのです」
「……」
「ケール=ケドヴァンは~」
「決意しました」
「――こうして健康になったからには~」
「――惑星グロステルのテフローダーのために~」
「――ボクも、行動するのだっ」
「――ブルー人を、駆除し~」
「――タムラート、ガヴァク=セモルを、屠るのだっ」
「――これは、ちっぽけな個人の仇討ちではないっ」
「――大義だっ」
「まず」
「オク・ショズドルを、仲間に引き入れ~」
「――表向き~」
「――ボクは、家族と共に死んだコトに、してほしい」
「――ボクは……オレは~」
「――今日から、ヴェトリス=モラウドを名のるっ」
「地下に潜伏したのでした」

 シェボパル船《クゾンドロスズ・ガスズトラク》――

「ヴェトリス=モラウドは~」
「治療をうけに~」
「エイリシオニ種族、スペルネイエルのもとへ」
「再生槽で~」
「――うぎゃあああ」
「――ぷっはーっ」
「で」
「――そうだ」
「――コイツらにも、一枚噛んでもらおうっ」

 翌年――

「ヴェトリス=モラウドは~」
「艦隊要員、アシュヤ・トッソさんを~」
「仲間に、引きこみました」

 新銀河暦1475年8月5日――

「ヴェトリス=モラウドは~」
「ブルー人ユ=ケンリク族の、イェイェル・グウェトリに~」
「捕らわれ~」
「拷問されました」
「――シェボパル船《クゾンドロスズ・ガスズトラク》は……」
「――ザン真珠を、大量に溜めこんでいる……」
「――うっ」
「迫真の演技=もちろん罠です」
「で」
「イェイェル・グウェトリは~」
「罠にはまりました」

 シェボパル船《クゾンドロスズ・ガスズトラク》――

「ブルー人ユ=ケンリク族の、イェイェル・グウェトリが~」
「率いる一団が~」
「シェボパル船《クゾンドロスズ・ガスズトラク》に~」
「攻めこみました」
「――ばーん」
「――どどーん」
「シェボパル人乗員たちは~」
「――うっ」
「――がっくり」
「次々、死亡」
「……」
「ヴェトリス=モラウド一党は~」
「――凶行の一部始終を、録画するのだ」
「――後で、公開して~」
「――民衆の怒りを煽って、蜂起させるのに、使うのだ」
「そうして~」
「ヴェトリス=モラウド一党は~」
「ワンテンポ、遅れて~」
「シェボパル船《クゾンドロスズ・ガスズトラク》の事態に介入」
「結果」
「シェボパル船の乗員に、生存者はなし」
「――攻めこんだブルー人は、皆殺しだっ」
「もちろん~」
「――ブルー人が死ぬ場面は、録画するなっ」
「……」
「この騒動の中~」
「ヴェトリス=モラウドは~」
「ブルー人、リンギュレットに、再会」
「でも」
「ケール=ケドヴァンのかつての友にも~」
「容赦しませんでした」
「――真相を知る者は、残しておけぬのだっ」
「――ばーん」

 事件後――

「ブルー人・星系ヘリタス駐在大使は~」
「タムラート、ガヴァク=セモルに~」
「圧力をかけました」
「――なんとしても、ヴェトリス=モラウド一味を捕らえるのだっ」

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[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 PERRY RHODAN-Stardust 出ました。


d-information ◆ 829 [不定期刊] 2014/06/23
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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