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778 [2013/07/01]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2706 . Michael Marcus Thurner / Sternengrab / 星の墓
2707 . Wim Vandemaan / Messingträumer / 夢見る真鍮人形
2708 . Arndt Ellmer & Christian Montillon / Vier gegen ITHAFOR / 《イタフォル》対4人
2709 . Susan Schwartz / Der perfekte Jäger / 完璧狩人
2710 . Hubert Haensel / Haluter-Jagd / ハルト人狩り
2711 . Leo Lukas / Falle für den Jäger / 狩人をかける罠

□ Perry Rhodan-Heft 2706話「星の墓」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2706-sternengrab.html ]

 (承前)

 《ジュール・ヴェルヌ》――

「憶えて、いるでしょうか?」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「新銀河暦1346年――」
「タレ・シャルム銀河の~」
「コスモクラートの超工廠惑星、エヴォラクスで~」
「メタランナー種族に~」
「修理してもらいました」
「……」
「ちなみに」
「メタランナー種族は~」
「超技術のエンジニアです」
「超能力で、機械の隙間に入って~」
「修理するのです」
「アンドロメダ銀河のパドラーの、同族なのです」
「機械いじりは、大得意です」
「……」
「ちなみに」
「当時は~」
「〈深淵の騎士〉ペリー・ローダンが~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を指揮していました」
「なので」
「メタランナー種族としては~」
「――〈深淵の騎士〉の船は~」
「――〈光胞〉でなければっ」
「――でも」
「――この低度文明の船を、修理して~」
「――〈光胞〉にするのは、無理っ」
「――ならば」
「――せめて、駆動系だけでも、トラフィトロン駆動にっ」
「とか」
「こだわってみたり」
「……」
「かくして」
「メタランナー種族の~」
「修理の結果~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「――既設の機器は、より高性能に?」
「――増えた機器は……これは何?」
「超技術を満載」
「さらに」
「以後も~」
「――出た?」
「――出ましたっ」
「――また、出たかっ」
「メタランナー種族の投影像が~」
「艦内各所に、出没」
「その都度~」
「――既設の機器が、形を変えた?」
「――増えた機器は……また増えた?」

 《ジュール・ヴェルヌ》――

「憶えて、いるでしょうか?」
「つい先日――」
「レジナルド・ブル指揮下の~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「アンドロ・デルタ銀河で~」
「パドラー、コイルの~」
「修理プラットフォーム《KO=大無欲》に~」
「着陸」
「この時~」
「自在に形を変えるロボット、クイックシルヴァーが~」
「なんのかんの……と、話が通じないままに~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に~」
「乗りこんできたのでした」
「……」
「一説によれば~」
「――メタランナー種族とパドラーは、同族だから~」
「――惹かれるモノが、あったのかも?」
「とか、いう」

 新銀河暦1514年6月、PHP39星域、《ジュール・ヴェルヌ》――

「レジナルド・ブル指揮下の~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「オンリョン人、カイレーク・マルテュノウクを~」
「収容」
「……」
「この時~」
「オンリョン人の船から~」
「情報を入手したのです」
「――ブラックホール・テファヤの近くに?」
「――オンリョン人の一艦隊がいる?」
「――アトプ裁判官クヴもいる?」
「レジナルド・ブルは~」
「直感します」
「――あからさまに、罠だな」
「――でも~」
「――飛びこむのだっ」

 《ジュール・ヴェルヌ》、航行中――

「レジナルド・ブルは~」
「オンリョン人、カイレーク・マルテュノウクを~」
「尋問」
「が」
「カイレーク・マルテュノウクは~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》を、引き渡せ」
「――レジナルド・ブル……オマエの身柄も、引き渡せ」
「――アトピック法廷に、従い~」
「――ペリー・ローダンは有罪、と認めよ」
「要求してくるばかり」

 《ジュール・ヴェルヌ》、航行中――

「乗員に~」
「――うっ」
「倒れる者、続出」
「――病気?」
「――発作?」
「……」
「憶えて、いるでしょうか?」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「たとえるなら、小型の《ソル》」
「全長2400mの、亜鈴型」
「直径800mのアポロ級球形艦《JV1》と《JV2》を~」
「全長800mの円柱状の中央艦体で、繋いだ形です」
「……」
「さて」
「誰も、思うコトですが~」
「――この病気って?」
「――オンリョン人、カイレーク・マルテュノウクが?」
「――広めたのかも?」
「レジナルド・ブルは~」
「――《JV1》を~」
「――隔離だっ」
「――中央艦体+《JV2》は~」
「――未感染かもしれないっ」
「……」
「分析結果が、出ました」
「――毒蛇の毒に、似ています」
「――多様な成分からなる毒物、みたいです」
「――もとの成分は、あのオンリョン人の体臭のニオイ物質です」
「――ニオイ物質として、艦内に広がって~」
「――被害者の身体に、入ると~」
「――毒物に、変わるみたいです」
「……」
「憶えて、いるでしょうか?」
「レジナルド・ブルは、細胞活性装置所持者です」
「毒物は、効きません」
「……」
「もうひとつ」
「憶えて、いるでしょうか?」
「《ジュール・ヴェルヌ》司令官、ジャウナ・トゴヤさんは~」
「外観は、ヒューマノイド女性です」
「が」
「中身は、ポスビです」
「要するに、ロボットです」
「毒物は、効きません」
「……」
「と、いうことで」
「目下」
「《JV1》艦内で~」
「まともに働ける人材は~」
「レジナルド・ブル」
「ジャウナ・トゴヤさん」
「2名だけ」

 《ジュール・ヴェルヌ》は、ブラックホール・テファヤ近傍に到着――

「すると」
「司令室に出現したのが~」
「――メタランナー種族の投影像?」
「――イルズ・ナミブ?」
「身振り手振りで、警告しているようです」
「が」
「話が、通じないうちに……」

 ブラックホール・テファヤ近傍、《ジュール・ヴェルヌ》――

「オンリョン人、カイレーク・マルテュノウクは~」
「――カラダ爆弾、点火っ」
「すると」
「《JV1》艦内の随所で~」
「毒に感染した乗員たちが~」
「爆発」
「――ばーん」
「――ばーん」
「各部署は~」
「想定外の、大惨事」
「……」
「分析結果が、出ました」
「――体内の毒物が~」
「――TNTのようなモノに~」
「――変わったようです」
「――1つ目の成分は~」
「――TLD工作員ギヤス・コスラウの~」
「――先般、爆散した腕に、由来し~」
「――2つ目の成分は~」
「――オンリョン人、カイレーク・マルテュノウクの~」
「――肉体に、由来するようです」
「……」
「爆発が起きたのは~」
「目下のところ~」
「《JV1》艦内だけ」
「でも」
「中央艦体+《JV2》の乗員にも~」
「――うっ」
「倒れる者が、でてきました」

 ブラックホール・テファヤ近傍、《ジュール・ヴェルヌ》――

「リリアナ人の医長、ザイ=バイ=ミアは~」
「何者かに、助けられました」
「――誰?」
「その誰かは~」
「笑いながら~」
「レジナルド・ブル宛に~」
「伝言を、残します」
「――まだまだ、終わりませんよ」
「――これから、始まるのです」

 ブラックホール・テファヤ近傍、《ジュール・ヴェルヌ》――

「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「――ブラックホールの事象の地平線あたりに?」
「――オンリョン人の船が、1隻」
「――事象の地平線に、接近しすぎて?」
「――戻れなく、なってる?」
「レジナルド・ブルは~」
「直感します」
「――アトプ裁判官クヴの船だな?」
「――あからさまに、罠だな」
「――でも~」
「――飛びこむのだっ」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》が~」
「オンリョン人の船を、拿捕しようと~」
「事象の地平線に、向かったところで~」
「――!」
「――艦載脳〈ネモ〉が、オカシクなった?」
「《ジュール・ヴェルヌ》の司令室は~」
「大慌てです」
「当直のエモシオ航法士は~」
「艦載脳〈ネモ〉へのアクセスを、遮断」
「と」
「司令室で、また~」
「爆発」
「――ばーん」
「《ジュール・ヴェルヌ》司令官、ジャウナ・トゴヤさんは~」
「――あ、あぶないっ」
「身を挺して~」
「レジナルド・ブルの生命を、救ったり」
「……」
「ちなみに」
「ジャウナ・トゴヤさんは~」
「外観は、ヒューマノイド女性です」
「が」
「中身は、ポスビです」
「多少の爆風くらいでは~」
「死にません」

 ブラックホール・テファヤ近傍、《ジュール・ヴェルヌ》――

「憶えて、いるでしょうか?」
「《ジュール・ヴェルヌ》の~」
「そもそもの乗員は、定数3500名」
「……」
「そして、今――」
「3500名の乗員の~」
「生き残りの、大半は~」
「オンリョン人のニオイ物質に、影響されて~」
「搭載するコルヴェット2隻で~」
「《ジュール・ヴェルヌ》から~」
「離脱」
「コルヴェット2隻は~」
「ブラックホールに向けて~」
「ずんずん、落ちていきます」
「で」
「レジナルド・ブルは~」
「――ちょっと待てーっ」
「食い止めようとします」
「が」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「艦載脳〈ネモ〉が機能しない」
「乗員が、ほとんどいない」
「とかいう、情況です」

 ブラックホール・テファヤ近傍、《ジュール・ヴェルヌ》――

「すると」
「メタランナー種族、イルズ・ナミブが~」
「出現」
「――いわゆるトラフィトロン転轍機を、用意した?」
「――これを使えば?」
「――あのコルヴェット2隻の乗員たちを?」
「――危険域の外側に待機させた別の搭載艇に?」
「――移せる?」
「で」
「ポスビのジャウナ・トゴヤさんが~」
「――まかせてくださいっ」
「別の搭載艇で~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を発進」
「安全圏を、目指します」

 ブラックホール・テファヤ近傍、《ジュール・ヴェルヌ》――

「レジナルド・ブルは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に留まりました」
「――オンリョン人の艦隊が?」
「――ジャウナさんの搭載艇に、群がってきた?」
「で」
「レジナルド・ブルは~」
「メタランナー種族、イルズ・ナミブの~」
「手を借りて~」
「――ハイパーヴァスター電撃っ」
「――ばしゅっ」
「群がるオンリョン人の艦隊の、目をくらましたり」
「で」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「ブラックホールに落ちていく、コルヴェット2隻を~」
「事象の地平線の手前で~」
「――確保っ」
「トラフィトロン転轍機により~」
「コルヴェット2隻の乗員を~」
「ジャウナ・トゴヤさんの搭載艇へ」
「――転送っ」
「救助完了」
「……」
「さて」
「《ジュール・ヴェルヌ》が~」
「ブラックホール・テファヤの周囲から~」
「脱出するには~」
「トラフィトロン駆動が、必要です」
「でも」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「トラフィトロン転轍機を、使いすぎました」
「トラフィトロン駆動を、稼働させるための~」
「艦内備蓄が~」
「足りません」

 《ジュール・ヴェルヌ》、落下中――

「レジナルド・ブルは~」
「《JV1》の超先進的な探知施設〈白い部屋〉へ~」
「向かいます」
「途上」
「――TLD工作員、ギヤス・コスラウ?」
「出会いました」
「が」
「違いました」
「――ワタシは~」
「――オンリョン人、カイレーク・マルテュノウクだ!」
「カイレーク・マルテュノウクは~」
「勝者の余裕で、正体を明かします」
「――ワタシは~」
「――形態変形能力者のジャジュ種族なのだ」

 《ジュール・ヴェルヌ》、さらに落下――

「レジナルド・ブル」
「オンリョン人、カイレーク・マルテュノウク」
「両名は~」
「《JV1》の超先進的な探知施設〈白い部屋〉へ~」
「入室します」
「が」
「〈白い部屋〉は~」
「そもそも〈深淵の騎士〉向きの、超施設」
「両名に、超先進的な機能を、見せてはくれません」

 《ジュール・ヴェルヌ》、もっと落下――

「カイレーク・マルテュノウクは~」
「――ジャジュ種族が、勝ったのだっ」
「語り続けたり」

 《ジュール・ヴェルヌ》、どんどん落下――

「ちなみに」
「〈白い部屋〉には~」
「存在だか、実在だか、何かが~」
「ずっといたらしい」
「その何かが~」
「レジナルド・ブルに~」
「連絡してきました」
「――艦内に最後に残った150名を、助けてくれる?」
「――よし、まかせたっ」

 《ジュール・ヴェルヌ》、ごーっと落下――

「――みしっ」
「――みしみしみしっ」
「――ばーん」

 安全圏、《ジュール・ヴェルヌ》搭載艇――

「ポスビ、ジャウナ・トゴヤさんは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》の最期を~」
「観測していました」
「と」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の金色の破片が?」
「――ブラックホールから、吐き出された?」
「――金色の破片が?」
「――ひとつの球に、捉えられた?」
「……」
「無線が入りました」
「――相手は?」
「――クイックシルヴァー?」
「パドラーの、自在に形を変えるロボットです」
「で」
「クイックシルヴァーは~」
「曰く」
「――ここから消えるのです」
「――いつかどこかで、また会えるのです」
「――レジナルド・ブルは、もういないですけど」
「こうして」
「クイックシルヴァー+金色の破片を捉えた球体は~」
「消えました」

 ちなみに――

「憶えて、いるでしょうか?」
「レジナルド・ブルは、細胞活性装置所持者です」
「この活性装置は~」
「新銀河暦1174年に~」
「首に鎖でかける卵型の装置から~」
「左の肩甲骨の裏あたりに埋めこむチップに~」
「リニューアルしたのです」
「で」
「細胞活性チップは~」
「所持者が死ぬと~」
「――ずーん」
「巨大な渦状銀河の投影像のようなモノを~」
「――ずずーん」
「投影したり、するのでした」
「……」
「が」
「今回――」
「巨大な渦状銀河は、現れなかったようです」

 以下、次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 作家マリアンネ・シドウが、6月2日、病により急死。享年68歳。
 Perry Rhodan-Heft の作家として、邦訳もすでに3話でている。
 私的には、Atlan-Heft の草案作家……という印象が強い。
 Atlan-Heft の粗筋を追うのが楽しかった当時、先頭で走っていた人。
 400話台後半を支え、500話台の前半を支え、700話台前半を支え……。
 新アトランティス篇の収拾、《ソル》篇の助走、エヴォロ篇の中盤……。
 今振り返ると、派手さはないが、地味に面白そうなことをしていたりする。
 楽しませてもらいました。
 ご冥福、お祈り申し上げます。


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