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777 [2013/06/24]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇クルト・ラスヴィッツ賞 2013
◇ドイツ・ファンタスティーク大賞 2013
◇ペリー・ローダン近況


◆クルト・ラスヴィッツ賞 2013

 本年の Kurd Laßwitz Preis の受賞作は、以下のとおり。

□ Bester deutschsprachiger SF-Roman 国内長篇部門

 Dietmar Dath / Pulsarnacht / パルサーの夜

「未来の人類は~」
「今の人類と、かけ離れた存在です」
「が」
「依然として~」
「古式ゆかしき欲望も、抱いていたり」
「古い夢を、夢見ることができたなら~」
「古い戦いを、戦うことができたなら~」
「ある日――」
「――〈パルサーの夜〉が来ます」
「予言されました」
「〈パルサーの夜〉は、天文学的な事件です」
「全部のパルサーが、一斉に消え去るのです」
「〈パルサーの夜〉が到来した後は~」
「誰もが、かつてそうであったようでは、なくなるのです」
「〈パルサーの夜〉の謎を、解く者は~」
「大宇宙の最後の謎を、暴くことができるのです」

 ――著者は、ベルリンのロック&ポップカルチャーマガジンSpexの編集長を務めた後、2001年からは、フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングの学芸欄、映画欄を担当したジャーナリスト、Heyne 社

□ Beste deutschsprachige SF-Erzählung 国内短篇部門

 Klaus N. Frick / Im Käfig / 檻の中

「ある男が~」
「地球外生命体に囚われて~」
「檻に入れられて~」
「動物園みたいなところで、公開されます」
「定期的に~」
「男のもとに~」
「雌が運ばれてきて~」
「懐胎すると、また消える」
「そうして、何十年が過ぎたのです……」

 ――Moreau/Wipperfürth/Kemmler 編 Exodus 29号 に収録

□ Bestes ausländisches Werk zur SF 海外作品部門

 Ted Chiang / Die Hölle ist die Abwesehneit Gottes / Hell Is the Absence of God / 地獄とは神の不在なり
 ――Golkonda 社

□ Beste Übersetzung zur SF ins Deutsche 翻訳部門

 Birgit Herden, Dorothea Kallfass, Hannes Riffel
 ――Paolo Bacigalupi 著 Der Spieler / The Gambler / ギャンブラー (Golkonda社)の翻訳に対して

□ Beste Graphik zur SF アート部門

 Thomas Franke
 ――Exodus 29号の表紙、裏表紙、ギャラリーに対して

□ Bestes deutschsprachiges SF-Hörspiel ラジオドラマ部門

 Bodo Traber + Tilman Zens / Puppenstadt / 人形の都市
 ――監督 Petra Feldhoff 構成 Raoul Haarmann WDR (2012/6/21)

□ Sonderpreis für einmalige herausragende Leistungen im Bereich der deutschsprachigen SF 特別賞・単発部門

 Ralf Boldt und Wolfgang Jeschke
 ――作品集 Die Stille nach dem Ton / 音のあとの静寂(p.machinery社)の編集に対して

□ Sonderpreis für langjährige herausragende Leistungen im Bereich der deutschsprachigen SF 特別賞・長期部門

 Ernst Wurdack
 ――出版活動を通じてドイツSFを長年振興してきたこと、および、作品集と合本により新しい才能を発掘してきたことに対して

 授賞式は、11月9日、ドレスデンの PentaCon にて。

【関連サイト】
・クルト・ラスヴィッツ賞のサイト
[ http://www.kurd-lasswitz-preis.de/ ]


◆ドイツ・ファンタスティーク大賞 2013

 Deutscher Phantastik Preis の本年のノミネート作は、以下のとおり。
 授賞式は10月12日の予定。

□ Bester deutschsprachiger Roman 国内長篇部門

・Jennifer Benkau / Dark Canopy / ダーク・キャノピー

「第三次世界大戦後――」
「戦争のために生産された、人造人間パーセントたちは~」
「世界を、支配」
「人造人間は、肌がデリケートなので~」
「直射日光が、嫌いです」
「――ぶはっ」
「大気中に塵を吹き上げる装置〈ダーク・キャノピー〉が~」
「――ぶはっ」
「本日も、絶賛稼働中」
「で」
「――怪物=人造人間に支配された世界なんてっ」
「という意見の人間の氏族に育った、ジョイは~」
「やんちゃして~」
「人造人間の捕虜になります」
「が」
「そこで~」
「人造人間の、思わぬ人間性に触れるのです」

 ――Script5 社

・Aileen P. Roberts / Der Feenturm / 妖精塔

「ダーナさんは~」
「スコットランドを旅する途上~」
「ある塔の廃墟で、一夜を過ごす」
「すると」
「――幽霊?」
「――ピクト人女戦士リオナッハの……地縛霊?」
「――うら若き乙女が、過去に旅して?」
「――復讐を、代行するまで?」
「――この地に、縛られている?」
「かくして」
「そうした話が、展開するようで」

 ――Goldmann 社

・Jens Schumacher / Frozen - Tod im Eis / フローズン――氷中の死神

「ヘンリー・ウィルキンスは~」
「父・ドナルドがいる~」
「南極観測基地へ」
「が」
「父・ドナルド=高名な人類学者は~」
「――謎の失踪をとげた?」
「ヘンリー・ウィルキンスは~」
「救助隊と共に、父を捜索」
「そのうち~」
「わかってきました」
「――父は?」
「――永久氷の中に?」
「――数百万年前の都市遺跡を、発見していた?」
「――そこに?」
「――何か、眠っていた?」

 ――Loewe 社

・Andreas Suchanek / Heliosphere 2265 - Das dunkle Fragment / Zwischen den Welten / ヘリオスフィア2265――闇の欠片/ふたつの世界の間

「2265年11月1日――」
「ジェイデン・クロス大尉は~」
「宇宙船《ハイペリオン》の指揮を、引き継ぎました」
「この船は~」
「新型駆動系を、備え~」
「最高の攻撃・防御技術を、備え~」
「太陽系連合の、困った事件に、投入されるのです」

 ――電子書籍版スペースオペラ・シリーズの1話、2話を収録したポケットブック。シリーズ部門でも候補に上がっている、Greenlight Press 社

・Judith & Christian Vogt / Die zerbrochene Puppe / 砕かれた人形

「――女房が、アンデッドに殺されたんだっ」
「男は~」
「女房の声で話す人形を、引き連れ~」
「復讐の荒野へ」

 ――Feder & Schwert 社

□ Bestes deutschsprachiges Romandebüt 国内長篇新人部門

・Pia Biundo / Alle Zeit der Welt / 世界のすべての時間
 ――Saphir im Stahl 社

・Horus W. Odenthal / Ninragon 1 - Die standhafte Feste / ニンラゴン1――確固たる要塞

「ニンラ――」
「それは、世界に背をむけた、太古種族」
「ある巨大な城塞に、ずっと引き籠もっていたのです」
「が」
「ある重傷の人間を、助けたことから~」
「物語は動き出すのです」

 ――シリーズ部門でも候補に上がっている、Odenthal 社

・T. S. Orgel / Orks vs. Zwerge / オーク対ドワーフ
 ――Heyne 社

・Sabrina Qunaj / Elfenmagie / エルフの魔法
 ――Aufbau 社

・Greta Zicari / Dämonenschicksal / 悪魔の摂理
 ――net 社

□ Beste deutschsprachige Kurzgeschichte 短篇部門

・Stefanie Altmeyer / Das Fest der Waldschrate / 森妖の祭り
 ――短篇集 Die Köche / Speisekammer des Schlemmens『コック列伝――美食の食材庫』に収録、UBV 社

・Frank Lauenroth / K'tarr! / ク・タル!
 ――短篇集 2012 - T minus null『Tマイナス0』に収録、Begedia 社

・Ollivia Moore / Elwetritsche im Speckhemdchen / エルヴェトリッシュのベーコン巻
 ――短篇集 Verborgene Wesen 2『未確認生物2』に収録、Twilight-Line 社

・Bernd Perplies / Der Automat / 自動機械
 ――短篇集 Erinnerungen an Morgen『明日の記憶』に収録、Fabylon 社

・Miriam Schäfer / Die Yuki'hiyaku und das Licht / ユキヒヤクと光
 ――短篇集 Geheimnisvolle Wesen - sie kommen『謎生物が来る』に収録、net 社

・Barbara Wegener / The Time After / ザ・タイム・アフター
 ――短篇集 Schockstarre #5『衝撃で固まる5』に収録、Chichili 社

□ Beste Original-Anthologie/Kurzgeschichten-Sammlung 短篇集部門

・Ulrich Burger 編 / Die Köche - Die Speisekammer des Schlemmens / コック列伝――美食の食材庫
 ――UBV 社

・Peter Hellinger 編 / Wenn das die Grimms wüssten / グリム兄弟がそれを知っていたなら
 ――art & words 社

・Carolin Gmyrek 編 / Geheimnisvolle Bibliotheken / 秘密だらけの図書館
 ――Low 社

・Ruggero Leo' 編 / Große Geschichten vom kleinen Volk / 小さな種族の大きな物語
 ――Bastei Lübbe 社

・Vampire Cocktail - Geschichten aus der Vampirwelt / ヴァンパイア・カクテル――吸血世界の物語
 ――Art Skript Phantastik 社

□ Beste Serie シリーズ部門

・Das schwarze Auge / 闇の目
 ――Ulisses Spiele 社

・Heliosphere 2265 / ヘリオスフィア2265
 ――国内長篇部門でも候補に上がっている。Greenlight Press 社

・Maddrax / マッドラックス
 ――Bastei 社

・Ninragon / ニンラゴン
 ――国内長篇新人部門でも候補に上がっている。Odenthal 社

・Perry Rhodan / ペリー・ローダン
 ――VPM

□ Bester Grafiker / アート部門

・Arndt Drechsler
・Mark Freier
・Timo Kümmel
・Adriaan Prent
・Dirk Schulz
・Crossvalley Smith

□ Bestes Sekundärwerk 二次創作部門

・Andrea Bottlinger & Christian Humberg / Sorge dich nicht, beame! / 案ずるな、ビームれ!
 ――Cross Cult 社

・Geek! / ギーク!
 ――Panini Comics 社

・Alex Jahnke & Marcus Rauchfuß / Steampunk - kurz & geek / スチームパンク――ショート&ギーク
 ――O’Reilly 社

・Christian Hoffmann / Phantastische Literatur aus Afrika / アフリカの幻想文学
 ――Shayol 社

・Nautilus - Abenteuer und Phantastik / ノーチラス――冒険とファンタジー
 ――Abenteuer Medien 社

□ Beste Internet-Seite / ウェブサイト部門

・www.bibliotheka-phantastika.de
・www.fantasy-fans.eu
・www.fantasy-news.com
・www.geisterspiegel.de
・www.phantastik-couch.de

【関連サイト】
・ドイツ・ファンタスティーク大賞については
[ http://www.deutscher-phantastik-preis.de/ ]


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2705 . Michael Marcus Thurner / Die Sippe der Würdelosen / 鼻つまみ者の氏族
2706 . Michael Marcus Thurner / Sternengrab / 星の墓
2707 . Wim Vandemaan / Messingträumer / 夢見る真鍮人形
2708 . Arndt Ellmer & Christian Montillon / Vier gegen ITHAFOR / 《イタフォル》対4人
2709 . Susan Schwartz / Der perfekte Jäger / 完璧狩人

□ Perry Rhodan-Heft 2705話「鼻つまみ者の氏族」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2705-die-sippe-der-wuerdelosen.html ]

 (承前)

 新銀河暦1514年6月――

「アトピック法廷は~」
「惑星テラの衛星ルナを、拠点にしました」
「アトピック法廷の配下=オンリョン人は~」
「――星系ソルにおけるリニア航行を、禁止するっ」
「使ってみせたのは、リニア空間を攻撃できるリニア魚雷」
「さらに~」
「――被告ペリー・ローダン」
「――被告ボスティク1世――アルコン帝国皇帝」
「――両名の引き渡しを、要求するっ」
「加えて~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》と~」
「――レジナルド・ブルを~」
「――特別指名手配だっ」
「――捕縛した者には~」
「――報奨として、コレをあたえるっ」
「チラつかせたのは、卵型した細胞活性装置1個」
「で」
「以上の告知を、担当したのは~」
「オンリョン人、シェクヴァル・ゲネリク」
「宇宙父艦《ホートリ》の司令官」
「衛星ルナのオンリョン艦群を、指揮する役目の人です」

 オンリョン人、カイレーク・マルテュノウク――

「カイレーク・マルテュノウクは~」
「アトプ裁判官クヴと、個人的に親しかったり」
「で」
「今般~」
「オンリョン人、シェクヴァル・ゲネリクと共に~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》を~」
「――罠にかけるのだっ」
「作戦の一部を担うのです」

 星系ソル、トゥスネツェ氏族――

「憶えて、いるでしょうか?」
「旧暦2112年――」
「ポスビが、はじめて、M-13球状星団に出現した時~」
「その現場には~」
「落ち目のスプリンガー、トゥスネツェと~」
「その氏族がいました」
「アルコン摂政破壊の後~」
「宇宙を漂流するロボット艦に~」
「スプリンガー、トゥスネツェが目をつけ~」
「テラナーや~」
「当時は謎だったポスビと~」
「奪い合った」
「というか、一方的にやられたわけで」
「で」
「このトゥスネツェの末裔が~」
「今もまだ、この銀河系で~」
「細々と、商業船団を営んでいたという」
「……」
「現在――」
「トゥスネツェ氏族の《ヴァラルド》+1ダースの船は~」
「――リニア航行を、禁止されたから~」
「――星系ソルから、出られないっ」
「座礁したクジラのように~」
「ゴロゴロしていました」
「――このままではっ」
「――カネが出ていくばかりだっ」
「氏族一同は、憂えています」
「が」
「族長アウドゥントは~」
「ロクでなしでした」
「そこで」
「族長アウドゥントの息子アバネル――未認知――は~」
「族長アウドゥントを、いちおう立てながら~」
「実権を掌握」
「――どーしたもんだか」
「考えました」
「――そうだっ……リサイクル商売だっ」
「思いつきました」
「……」
「先般」
「オンリョン人は~」
「星系ソルの船団が、リニア航行に入ったところを~」
「リニア魚雷で、ばーん」
「破壊しました」
「で」
「リニア空間の船団の残骸は~」
「通常空間に、落下し~」
「広大な残骸の宙域が、できあがっていたのです」
「……」
「息子アバネルは~」
「ダメもとで~」
「オンリョン人に、連絡をつけました」
「すると」
「――廃品を回収する許可が、とれたぞっ」
「――野郎ども、仕事だっ」

 惑星テラ――

「先日の」
「オンリョン人、シェクヴァル・ゲネリクの~」
「《ジュール・ヴェルヌ》特別指名手配を、うけて~」
「――報奨は、細胞活性装置?」
「議論が起きていました」
「――オンリョン人とか、アトプとかに、屈すべきなのか?」
「――ペリー・ローダンを、引き渡すべきなのか?」
「じつは~」
「細胞活性装置所持者を、よく思わない人は~」
「世間に、かなり、いたりする」
「こうした人たちは~」
「雰囲気のノセられて~」
「思ったコトを、率直に態度にあらわしては~」
「世間から、応分の批判をこうむったり」
「……」
「また」
「極端な話~」
「――オレには~」
「――細胞活性装置を携行する権利があるっ」
「こう自認する人も~」
「世間に、いくらか、いたりする」
「で」
「こうした人たちは~」
「細胞活性装置を手に入れようと~」
「――ペリー・ローダンは、家に隠れているに違いないっ」
「ローダン邸に、押し入ってみたり」
「あるいは」
「――人質をとって、ペリー・ローダンを、おびきだせっ」
「ソル系首相カイ・チャンの誘拐を、試みたり」

 《ジュール・ヴェルヌ》――

「先般」
「TLD工作員ギヤス・コスラウは~」
「銀河系の、星系ソルから~」
「アンドロメダ銀河の、伴星雲アンドロ・デルタまで~」
「《モルジアナ》に乗り、ポリポート駅網を、経由して~」
「《ジュール・ヴェルヌ》まで~」
「星系ソルの事件を、伝えに来たのです」
「で」
「報告を聞いて~」
「レジナルド・ブルは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》で~」
「恒星転送機を、経由し~」
「銀河系へ」
「リニア航行で~」
「星系ソルへ」
「急遽、帰還したわけです」
「そこで」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「リニア魚雷を、超技術で回避」
「オンリョン人の艦隊の火力について、データ収集」
「――よし、逃げるぞっ」
「超技術のトラフィトロン駆動で~」
「星系ソルを、離脱」
「以後」
「恒星PHP39を、探知遮蔽に使って~」
「身を潜めていました」

 PHP39星域、《ジュール・ヴェルヌ》――

「じつは」
「レジナルド・ブルは~」
「――TLD工作員ギヤス・コスラウは~」
「――オンリョン人が送りこんだ、スパイなのでは?」
「先入観を、抱いていました」
「そこで」
「――微に入り、細をうがつ、調査でもって~」
「――TLD工作員ギヤス・コスラウ本人の~」
「――正体を暴くのだあっ」
「……」
「じつは」
「TLD工作員ギヤス・コスラウ本人も~」
「疑念を、抱いていました」
「特に頭を悩ませているのが~」
「――何か失ったという、この感覚は?」
「頭にとりついて離れないのが~」
「――あの時、ロスした時間は、いったい何?」
「――あの時、《モルジアナ》の積載荷重が減ったのは、いったい何?」
「あの時、というのは~」
「《モルジアナ》がポリポート駅網を抜けた時のことです」
「……」
「でも」
「検査しても~」
「調査しても~」
「――何の異常も、見つからない?」
「――オンリョン人のスパイとして活動した証跡も、確認できない?」
「と」
「TLD工作員ギヤス・コスラウ本人が~」
「申し出ました」
「――スペースジェット1機を~」
「――通信不能にして~」
「――自分が、乗りこんだところで~」
「――隔離してください」
「ところが」
「乗りこむ前に~」
「――!」
「突然」
「オンリョン人の宇宙船の一隊が、出現」
「もちろん」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「超技術の塊です」
「――(そーっと)」
「簡単には、探知されないのでした」

 星系ソル――

「自由テラナー連盟の首席科学者、シク・ドルクスタイゲルさんは~」
「――オンリョン人のリニア魚雷に、やられた~」
「――《ヒルデガルド・フォン・ビンゲン》のブラックボックスを~」
「――回収したいのです」
「ソル系首相、カイ・チャンさんは~」
「うってつけのスペースジェット数隻を、調達してくれました」
「で」
「シク・ドルクスタイゲルさんは~」
「――リニア航行は、禁止されたけれど~」
「――遷移は黙認なのよね」
「――うっ」
「――ウナジを引っ張るような痛みに、耐えながら~」
「残骸の宙域へ」
「ところが」
「シク・ドルクスタイゲルさんが~」
「スペースジェット隊で~」
「残骸の宙域に、入ろうとすると~」
「――!」
「突然」
「オンリョン人が~」
「――残骸の宙域を、立入禁止とするっ」
「待ったを、かけました」
「シク・ドルクスタイゲルさんは~」
「歯噛みします」
「が」
「――!」
「――あれは……スプリンガー船?」
「――残骸の宙域の中で?」
「――廃品を、回収してる?」
「連絡をつけて、話を聞いてみましょう」
「――オンリョン人から、許可をとった?」
「そういうコトなら~」
「話は単純明快です」
「――このぐらいのー、こーゆーのが、欲しいのよっ」
「――オンリョン人に内緒で、見つけてくれたら~」
「――破格で、買い取るわっ」
「交渉成立」
「で」
「――(まいどーっ)」
「――(お探しの品、見つけましたっ)」
「探していた、ブラックボックスは、無事~」
「シク・ドルクスタイゲルさんの手元へ」

 6月29日、PHP39星域、《ジュール・ヴェルヌ》――

「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「オンリョン艦隊を、奇襲攻撃」
「――どどーん」
「――ばーん」
「で」
「攻撃しながら~」
「気づきました」
「――オンリョン艦隊の中に?」
「――小型船が、1隻いる?」
「――周囲の艦に?」
「――守られている?」
「と、なれば」
「――あの小型船を、拿捕だあっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「――どどーん」
「――ばーん」
「小型船を、僚艦から引き離し~」
「――拿捕っ」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「小型船から~」
「重傷のオンリョン人=カイレーク・マルテュノウクを、運び出し~」
「続いて」
「――どどーん」
「――ばーん」
「オンリョン艦隊を~」
「完膚なきまでに、叩きのめしたのでした」

 《ジュール・ヴェルヌ》船内――

「戦闘のあいだ~」
「TLD工作員ギヤス・コスラウは~」
「監禁されました」
「と」
「突然」
「TLD工作員ギヤス・コスラウの~」
「左手が~」
「――びびびっ」
「エネルギー放射」
「見張っていたTARA型ロボットを~」
「――びびびっ」
「――ばーん」
「破壊」
「見張っていた人を~」
「――びびびっ」
「――うっ」
「で」
「TLD工作員ギヤス・コスラウの、左腕は~」
「TLD工作員ギヤス・コスラウの、身体を離れて~」
「ギヤス・コスラウを、撃とうとしました」
「――びびびっ」
「――!」
「ギヤス・コスラウは~」
「左腕のエネルギー放射を、間一髪でかわし――」
「――うっ」
「重傷を負いながらも、生き延びたのでした」

 《ジュール・ヴェルヌ》船内――

「オンリョン船から~」
「新情報を入手できました」
「――ブラックホール・テファヤの近くに?」
「――オンリョン人の一艦隊がいる?」
「――アトプ裁判官クヴもいる?」
「で」
「レジナルド・ブルは~」
「直感します」
「――罠だな」
「でも」
「――だからこそ、飛びこむのだっ」
「――もちろん~」
「――オンリョン人の思うようには、させないのだっ」
「かくして」
「レジナルド・ブルは~」
「オンリョン人、カイレーク・マルテュノウクを~」
「尋問しに~」
「向かうのでした」

 《ジュール・ヴェルヌ》船内――

「オンリョン人、カイレーク・マルテュノウクは~」
「満足でした」
「――第1段階は、クリアした」
「――《ジュール・ヴェルヌ》に、潜入したぞっ」

 以下、次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 さて、来月はSF大会です。


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