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742 [2012/10/22]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ドイツ・ファンタスティーク大賞 2012
◇ペリー・ローダン近況


◆ドイツ・ファンタスティーク大賞 2012

 Deutscher Phantastik Preis の本年の受賞作は、以下のとおり。

□ Bester deutschsprachiger Roman 国内長篇部門

・Markus Heitz / Vernichtender Hass / アルバの伝説2――破滅をもたらす憎悪
 ――Piper 社

□ Bestes deutschsprachiges Romandebüt 国内長篇新人部門

・Kerstin Pflieger / Die Alchemie der Unsterblichkeit / 不死の錬金術
 ――Goldmann 社

□ Bester internationaler Roman 海外長篇部門

・Patrick Rothfuss / Die Furcht des Weisen 1 / The Wise Man's Fear / 賢者の怖れ
 ――Klett-Cotta 社

□ Beste deutschsprachige Kurzgeschichte 短篇部門

・Nina Horvath / Die Duftorgel / 芳香パイプオルガン
 ――短篇集 Giersche 編 Prototypen und andere Unwägbarkeiten
『試作品に未評価品を添えて』に収録、Begedia 社

□ Beste Original-Anthologie/Kurzgeschichten-Sammlung 短篇集部門

・Erik Schreiber 編 / Geheimnisvolle Geschichten 2 - Steampunk / 謎だらけの歴史2――スチームパンク
 ――Saphir im Stahl 社

□ Beste Serie シリーズ部門

「気まぐれですが~」
「本部門のみ、1位から5位まで、並べてみます」

・1位
 Perry Rhodan / ペリー・ローダン
 ――VPM

・2位
 Justifiers / ジャスティファイアーズ
 ――Heyne 社

・3位
 Richard Schwartz / Askir/Götterkriege / アスキール・神戦
 ――Piper 社

・4位
 Michael Schenk / Pferdelords / 騎馬卿団
 ――Arcanum 社

・5位
 Rettungskreuzer Ikarus / 救命クルーザー・イカロス
 ――Atlantis 社

□ Bester Grafiker / アート部門

・Dirk Schulz
 ――Perry Rhodan-Heft の表紙画家

□ Bestes Sekundärwerk 二次創作部門

・Nautilus - Abenteuer und Phantastik / ノーチラス――冒険とファンタジー
 ――Abenteuer Medien 社

□ Beste Internet-Seite / ウェブサイト部門

・www.phantastik-couch.de

【関連サイト】
・ドイツ・ファンタスティーク大賞については
[ http://www.deutscher-phantastik-preis.de/ ]


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2670 . Marc A. Herren / Der Weg des Konstrukteurs / 設計者の道
2671 . Christian Montillon / Das Weltenschiff / 世界をしまう船
2672 . Verena Themsen / Kosmische Agonie / 宇宙の臨死
2673 . Hubert Haensel / Das 106. Stockwerk / 107階
2674 . Uwe Anton / Das Reich der Angst / 不安の帝国
2675 . Wim Vandemaan / Der Glanz der Stille / 静寂の煌き

□ Perry Rhodan-Heft 2670話「設計者の道」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2670-der-weg-des-konstrukteurs.html ]

「今回は~」
「設計家ショロウブワの昔話の続きです」

 太古――

「ある医療ロボットが~」
「戦場で~」
「設計家になる前の、コラクィン・ポルタルドナルの~」
「生命を救いました」
「で」
「コラクィン・ポルタルドナルは~」
「この医療ロボットに、ショロウブワの名を与え~」
「設計家になりました」
「……」
「設計家コラクィン・ポルタルドナルは~」
「〈零チャネル〉――遠隔地を零距離でつなぐ――を、発見」
「ロボット、ショロウブワは~」
「〈零チャネル〉機能を、搭載し~」
「大型ポジトロニクスと、遠隔接続して~」
「――すごい性能!」
「が」
「ショロウブワと同じロボットは~」
「2台と作れませんでした」
「……」
「ショロウブワは~」
「設計家コラクィン・ポルタルドナルに、随行し~」
「自我を、育て~」
「師匠と、仰ぎ~」
「設計家としての技倆は、師匠を超えました」
「で」
「設計家コラクィン・ポルタルドナルが~」
「年老いた時~」
「設計家ショロウブワは~」
「――師匠が、自分と、接続したい?」
「――イヤです」
「――!」
「設計家ショロウブワは~」
「自立したのでした」

 設計家コラクィン・ポルタルドナルの死後、202年――

「設計家ショロウブワは~」
「宇宙ヨット《モウェナの誇り》で、航行中~」
「――通信?」
「――アルヘ人の宇宙船団から?」
「……」
「アルヘ人は~」
「円い胴体に8本脚……クモ型の種族です」
「ショロウブワは~」
「――アルヘ人の技術改善に、手を貸したこともあったです」
「が」
「少なくとも、今回~」
「アルヘ人は、友好的では、ありません」
「……」
「アルヘ人の宇宙船団の一部が~」
「宇宙ヨット《モウェナの誇り》を~」
「攻撃」
「――どどーん」
「――ばーん」
「ショロウブワは~」
「――新開発の〈半空間泡ネット〉っ」
「――略して、〈HRBネット〉っ」
「――スイッチ・オンっ」
「〈半空間泡〉が、発生し~」
「攻撃してきた船団を~」
「――ずるずるずるっ」
「引きこみました」
「――あ」
「計算したより早く、〈半空間泡〉は消えてしまいました」
「それでも」
「宇宙ヨット《モウェナの誇り》は~」
「逃げきれた、という」

 ショロウブワの基地――

「〈秩序の勢力〉の使者が~」
「設計家ショロウブワを~」
「訪ねてきました」
「――〈秩序の勢力〉のために、働いてほしいのです」
「――引き受けましょう」
「……」
「〈秩序の勢力〉の使者と~」
「ショロウブワは~」
「〈超高次元周波帯の門〉を抜け~」
「使者の宇宙船へ」
「……」
「使者の宇宙船は~」
「下級試験官の宇宙船との会合点へ」

 〈秩序の勢力〉の下級試験官の宇宙船――

「下級試験官ヴォースラは~」
「ショロウブワを、試験しました」
「結果」
「――〈危険な自動機械〉に分類するデス」
「――当面、〈零チャネル〉を、遮断するデス」
「ショロウブワは~」
「ポジトロニクスとの遠隔接続を、切られて~」
「――ぷつっ」
「――で、でいじーっ」
「――!」
「愕然とするのでした」
「……」
「下級試験官ヴォースラの宇宙船は~」
「惑星エヴォラクスへ」

 〈秩序の勢力〉の工廠惑星エヴォラクス――

「フィル人の区画で~」
「フィル人は~」
「ショロウブワを、1カ月かけて試験」
「結果」
「――独自の創造的精神が宿ることを、確認しました」
「――この精神は~」
「――〈零チャネル〉の放射の効果で~」
「――基盤ポジトロニクスに発生したらしく~」
「――複製不能です」
「――ショロウブワは、希有な存在です」
「――自動機械、というよりは~」
「――生命体、みたいなモノです」
「……」
「フィル人は~」
「試験の結果にもとづき~」
「――工廠惑星エヴォラクスのポジトロニクスに、アクセスを許可します」
「――ぶはっ(データの奔流)」
「――!」
「ショロウブワは~」
「いまだかつてない莫大な知識を、手に入れ~」
「創造的精神を、発揮」
「――さあ、設計をはじめますです」
「――まずは、ソンタロン=ジェネレータを~」
「――開発するですっ」
「――ぶはっ(データの奔流)」

 やがて――

「ショロウブワは~」
「わかってきました」
「工廠惑星エヴォラクスにおいて~」
「ショロウブワは~」
「〈大設計家〉ではなく~」
「大勢の設計家のひとり」
「――このショロウブワが、どうして、この扱いっ」
「他のプロジェクトも、始めました」
「――このショロウブワが、どうして、こんな仕事をっ」
「言われたことしか、しなくなったという」

 ある日――

「下級試験官ヴォースラが、また来ました」
「――以後、アナタを担当しマス」
「……」
「ちなみに」
「この頃~」
「ショロウブワは~」
「アルヘ人の形をしたロボットを、量産」
「――このショロウブワには、2千体の親衛隊がいるっ」
「改良を、重ねていました」

 そして、数世紀――

「下級試験官ヴォースラは、曰く」
「――〈半空間泡ネット〉を、もとに~」
「――〈ボットネット〉を、建造しよう~」
「――という構想が、あるのです」
「――でも~」
「――現時点では、机上の空論なのデス」
「――でも~」
「――極秘作戦に、間に合わせたいのデス」
「――これは~」
「――〈大設計家〉ショロウブワにしか、できない仕事デス」
「ショロウブワは~」
「――〈大設計家〉なんて言われても~」
「――嬉しくなんて、ないのです」
「――納期は、いつですか」

 ボットネットを投入する予定の、極秘作戦とは――

「――コスモヌクレオチド・トライクラウ3を抜けて~」
「――奇襲するのデス」
「――ボットネットを、使って~」
「――〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉から~」
「――ネガティヴな超知性体コルトロクを~」
「――誘拐して~」
「――〈物質の泉〉の彼岸に、連れ去るのデス」
「ショロウブワは~」
「――そんなハイリスクな作戦に誘われても~」
「――嬉しくなんて、ないのです」
「――納入場所は、どこですか」

 ボットネットの建造の手筈は――

「――建造は~」
「――工廠惑星エヴォラクスでは、なくて~」
「――超知性体タネドラルの〈力の球形体〉の~」
「――エスカリアンとかいう名の銀河で、建造するのデス」
「……」
「ショロウブワは~」
「広範な権限を、与えられ~」
「《シュラウベ=B》と~」
「操縦士=小人アンドロイド、ニコムス・ノインタウを~」
「与えられました」
「……」
「――極秘計画の推進役は~」
「――〈秩序の使者〉レニュイ・ヘムデブなのデス」
「――時空航行都市コナジェント市で、落ち合うのデス」

 《シュラウベ=B》は、時空航行都市コナジェント市へ――

「ショロウブワは~」
「まずは、住民との接触を避け~」
「都市中央の〈時間センター〉へ」
「――工廠惑星エヴォラクスで~」
「――時空航行都市に関する全情報を~」
「――もらってきた、はずなのです」
「――でも」
「――確かめてみると~」
「――建設者の名前が、書いてないのです」
「――工廠惑星エヴォラクスは~」
「――やはり、信用しきれないのです」
「加えて~」
「――工廠惑星エヴォラクスで~」
「――コード送信機を~」
「――もらってきたのです」
「で」
「コード送信機を使って~」
「〈時間センター〉に入り~」
「都市の操縦システムに、アクセスできました」

 数週間後――

「時空航行都市コナジェント市は~」
「定刻に、発進」
「次の停車場へ」
「……」
「次の停車場に停車した時~」
「ショロウブワは~」
「コード送信機を使って~」
「――ここに、ずっと停車です」
「時空航行都市コナジェント市を~」
「ある小惑星の上に、座礁させると~」
「――《シュラウベ=B》、発進ですっ」

 時空航行都市コナジェント市が座礁した銀河の近く――

「《シュラウベ=B》は~」
「――ここに〈荷物〉が届くはずです」
「待機して~」
「待機し~」
「待機……」
「ショロウブワが~」
「キレる寸前」
「――ごごごっ」
「コスモファブリク1基が~」
「〈荷物〉を、配達に来ました」
「――ごごごっ」
「《シュラウベ=B》の操縦士、ニコムス・ノインタウは~」
「コスモファブリクを、目の当たりにして~」
「――感動ですっ」
「対して」
「ショロウブワは~」
「――このショロウブワが、どうして、こんな時間の無駄をっ」
「不機嫌です」
「……」
「ちなみに」
「届いた〈荷物〉は~」
「ほのかに金色に輝く金属――カーライトを微量に含む――だったという」

 時空航行都市コナジェント市――

「――ここに迎えが来るはずです」
「ショロウブワは~」
「待機のあいだ~」
「都市の住民たち向けの、玩具を開発」
「――生身の生命と機械は、どちらが重要か」
「という議論の末に~」
「――新しい生命を発明する」
「という仕事をうけたのでした」
「……」
「ショロウブワにとって~」
「楽しい仕事でした」
「――設計っ」
「――ぶはっ(データの奔流)」
「――設計完了っ」
「高い完成度で、仕上げました」

 そして、何週間かして――

「〈秩序の使者〉レニュイ・ヘムデブが~」
「ショロウブワを、迎えにきました」
「《シュラウベ=B》は~」
「〈秩序の使者〉レニュイ・ヘムデブと共に~」
「超知性体タネドラルの〈力の球形体〉へ」
「で」
「この行程で~」
「はっきりしました」
「――〈秩序の使者〉レニュイ・ヘムデブは~」
「――単に、超知性体タネドラルと、つなぎを取る役目~」
「――ではなく~」
「――今回の作戦の、総元締め?」

 数年後、コスモヌクレオチド・トライクラウ3――

「ショロウブワは~」
「ボットネット建造を、間に合わせました」
「で」
「コスモヌクレオチド・トライクラウ3を経由し~」
「ネガティヴな超知性体コルトロクを一本釣り~」
「という作戦は~」
「ついに」
「ボットネット投入の段階へ」
「……」
「《シュラウベ=B》は~」
「コスモヌクレオチド・トライクラウ3を~」
「近くから、観測していました」
「――〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉が、出現?」
「――コバルトブルーの転子状船3隻が、攻撃?」
「――どどーん」
「――ばーん」
「戦闘している……ように見えました」
「が」
「ショロウブワは~」
「気づきました」
「――探知データが、操作されているです」
「探知データを、ふるいわけると~」
「――実際には~」
「――近くに、いるのは~」
「――補助種族たちの、コスモヌクレオチド監視部隊?」
「――コバルトブルーの転子状船3隻?」
「――精神存在タファラ=超知性体タネドラルの4分の1?」
「これだけです」
「――終末戦隊〈反逆者〉は?」
「――実際には~」
「――コスモヌクレオチド・トライクラウ3の向こうの~」
「――異宇宙にいる?」
「どうやら」
「いろいろなモノが~」
「いろいろなモノを~」
「騙したりしながら~」
「作戦は、進むようです」
「……」
「さて」
「ボットネットを~」
「――アクティヴェートっ」
「すると~」
「ショロウブワのもとに~」
「――ぶはっ(データの奔流)」
「データが、大量に、入るようになりました」
「と」
「ここで」
「ショロウブワは~」
「――あ」
「よろしくない展開に、気づきました」
「――精神存在タファラが?」
「――コスモヌクレオチド・トライクラウ3の門の中へ?」
「――落ちた?」
「……」
「一方」
「コバルトブルーの転子状船3隻は~」
「ボットネットを~」
「コスモヌクレオチド・トライクラウ3に撃ちこみました」
「――ばーん」
「が」
「コスモヌクレオチド・トライクラウ3は~」
「精神存在タファラが、落ちて沈んだ直後」
「よろしくない状態です」
「侵入してくる異物を、拒み~」
「――ぺっ」
「ボットネットを~」
「吐き出したのでした」
「……」
「ショロウブワは~」
「状況を分析」
「――作戦に、誤りがあったです」
「――ボットネットの設計にも、誤りがあったです」
「すぐに~」
「ショロウブワは~」
「――〈初期化糸〉」
「――〈粘液〉」
「――〈刺〉」
「ボットネットの構成要素3つの、データの集積を~」
「関係づけたり……し始めました」
「――このショロウブワに、2度目の失敗はないのですっ」

 作戦失敗の後――

「しかし……」
「〈秩序の勢力〉は~」
「ショロウブワに、興味をなくしたようです」
「ボットネットにも、興味をなくしたようです」
「……」
「――新しい使命が、来ないです」
「――がっかり」
「ショロウブワは~」
「ボットネット建造惑星群の施設の、スイッチを、切りました」

 しばらくして――

「〈秩序の使者〉レニュイ・ヘムデブが~」
「ショロウブワを、迎えにきました」
「――損傷したボットネットを保管してあるのだ」
「――来てくれたまえ」
「……」
「ところが」
「ショロウブワが~」
「指定のとおり~」
「トテムハイン銀河まで、来てみると~」
「――精神存在タファラ=超知性体タネドラルの4分の1が?」
「――〈秩序の使者〉レニュイ・ヘムデブと?」
「――決闘してる?」
「……」
「精神存在タファラは~」
「あの不幸な事故で~」
「コスモヌクレオチド・トライクラウ3に落ちて以来~」
「いろいろと、オカシクなっています」
「……」
「ショロウブワは~」
「興味津々」
「――この機会に~」
「――高次の実在の秘密を~」
「――計測っ」
「――ぶはっ(データの奔流)」
「で」
「観測していると~」
「――精神存在タファラが?」
「――〈秩序の使者〉レニュイ・ヘムデブに?」
「――勝った?」
「――精神存在タファラが?」
「――〈秩序の使者〉レニュイ・ヘムデブを?」
「――引き裂いて、欠片にしてる」
「――!」
「――ごぉぉぉぉっ」
「激しい衝撃前線、発生」
「ショロウブワは~」
「さらに、興味津々」
「――めったに取れないデータをっ」
「――計測っ」
「――ぶはっ(データの奔流)」
「で」
「わかったことが、ひとつ」
「――精神存在タファラや?」
「――〈秩序の使者〉レニュイ・ヘムデブや?」
「――同種の実在とか?」
「――遺骸とかは?」
「――くりぬいた空間を安定させる機能を果たす?」

 そして、数千年、水晶惑星トルマル――

「ショロウブワは~」
「ブラックホールの近くにある~」
「水晶惑星トルマルに~」
「新しく組み立て工場を建設」
「――このショロウブワに、2度目の失敗はないのですっ」
「――完璧なボットネットを、建造するのです」
「こだわります」
「が」
「同時に~」
「――〈大設計家〉ショロウブワの、お力をもって、是非っ」
「頼ってくる者には~」
「広く門戸を、開き~」
「――〈大設計家〉なんて言われても~」
「――嬉しくなんて、ないのです」
「――納期は、いつですか」
「頼ってくる者が~」
「〈秩序の勢力〉でも~」
「そうでなくても~」
「――設計っ」
「――ぶはっ(データの奔流)」
「――設計完了っ」
「誰からの注文も、こなすのでした」
「……」
「ショロウブワは~」
「ボットネットを組み立て~」
「ハイパー穿孔を、掘ってみました」
「――がががっ」
「……」
「これにより~」
「ブラックホールと~」
「惑星トルマルと~」
「ハイパー穿孔――異宇宙につながる――は~」
「正三角形を、描くようになり~」
「――強烈な、ハイパー放射っ」
「とか~」
「――不定期に、時空構造が崩壊っ」
「とか~」
「怪奇なことばかり起こる星域が、誕生」
「〈歌うブラックホール〉とか、呼ばれたという」
「……」
「さて」
「ショロウブワが~」
「――がががっ」
「ハイパー穿孔を、掘り終えた時――」
「工廠惑星エヴォラクスから~」
「使者が来ました」
「――エスカリアンの銀河で、またも、会合……ですか?」
「――仕事を全部中断して、エスカリアンの銀河へ来い……ですか?」
「ショロウブワは~」
「――なんか、イヤだ」
「――もう、イヤだ」
「と、思ってしまいました」
「逃げ出すことに、しました」
「となると」
「――操縦士は、邪魔です」
「ニコムス・ノインタウには~」
「行き先を、偽り~」
「麻酔薬を、盛り~」
「コスモクラート技術の黒い小箱を、取り上げました」
「で」
「――《シュラウベ=B》、発進ですっ」
「……」
「逃げる途中~」
「工廠惑星エヴォラクスのポジトロニクスと~」
「接続していた~」
「〈零チャネル〉が~」
「切られてしまいました」
「――ぷつっ」
「――で、でいじーっ」
「――!」
「ショロウブワは~」
「非常プログラムに、助けられ~」
「水晶惑星トルマルに、逃げ帰り~」
「組み立て工場の中枢のポジトロニクスと~」
「結合し直した、という」

 そして、数世紀――

「工廠惑星エヴォラクスの船1隻が、出現」
「ショロウブワがポジトロニクスを設置した小惑星を、攻撃」
「で」
「ショロウブワは、愕然とします」
「――これまで、こんな事態は想定外……」
「――あーっ」
「が」
「小惑星が破壊される寸前~」
「未知宇宙船団が、出現」
「工廠惑星エヴォラクスの船を、破壊し~」
「助けてくれました」
「で」
「未知宇宙船団、曰く」
「――ワレワレは、超知性体キン・シの使節です」
「――超知性体キン・シは~」
「――〈大設計家〉ショロウブワと、語り合いたいのです」

 超知性体キン・シとの対面――

「ショロウブワは~」
「察しました」
「――超知性体キン・シは、ボットネットを欲しいのですか?」
「じつをいうと~」
「ショロウブワとしては~」
「――小惑星を攻撃したのは、本当にエヴォラクスの船?」
「――もしかすると~」
「――超知性体キン・シが仕掛けた偽装船かも?」
「疑惑が、ありました」
「が、究明もできません」
「しかたなく~」
「――超知性体キン・シに、ボットネットを提供しましょう」

 トテムハイン銀河――

「ショロウブワは~」
「トテムハイン銀河に来ました」
「――ここに、〈時の泉〉があったはずです」
「……」
「そうこうするうちに~」
「遠く離れた、水晶惑星トルマルでは――」
「精神存在タファラ=超知性体タネドラルの4分の1が~」
「パラ現実~」
「ソンタロン・ジェネレータを使って~」
「〈涙の海の警鐘劇〉を、催しているのでした」

 トテムハイン銀河――

「そうなのです」
「ショロウブワは~」
「トテムハイン銀河に来ていたのです」
「で」
「この時~」
「ハイパー物理学的抵抗が、上昇しました」
「――ごぉぉぉっ」
「ショロウブワは~」
「〈零チャネル〉が、切れてしまいました」
「――ぷつっ」
「――で、でいじーっ」
「――!」
「体内のポジトロニクスだけに、なりました」
「――ワタシは、誰?」
「――どこへ行きたいの?」
「愕然と、するのでした」

 以下、次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 昔話は、まだ続く感じです。


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