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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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730 [2012/07/30]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2658 . Verena Themsen / Die Stunde des Residenten / 政庁首席の時間
2659 . Richard Dübell / Toufec / トウフェク
2660 . Christian Montillon / Die springenden Sterne / 跳ねる星々
2661 . Uwe Anton / Anaree / アナレー
2662 . Arndt Ellmer / Kaowens Entscheidung / カオウェンの決断
2663 . Christian Montillon / Der Anker-Planet / アンカー惑星

□ Perry Rhodan-Heft 2658話「政庁首席の時間」
[ http://www.perry-rhodan.net/band-2658-die-stunde-des-residenten.html ]

 新銀河暦1469年11月、異空間の星系ソル――

「目下」
「星系ソルは、異星人の占領下にあります」
「で」
「自由テラナー連盟政庁首席レジナルド・ブルは~」
「――事故死したっ」
「と、見せかけて~」
「衛星ガニメデ跡地で~」
「秘密組織〈姿なき友人の会〉の砦を、指揮していました」
「……」
「先般」
「星系ソルに~」
「〈星を讃える同盟〉のデロリアン・ローダンが~」
「宇宙船《トルバ》で、到着」
「〈星を讃える同盟〉のファインマン部隊は~」
「惑星テラの地底にある地震発生ナノマシンを、排除」
「――星系ソルを、解放するのだっ」
「てな、かんじで~」
「機は、熟しました」
「で」
「レジナルド・ブルは~」
「デロリアン・ローダンと~」
「通話して~」
「今後の作戦を、協議」
「とにかく~」
「侵略者の拠点=首都テラニアの太陽系政庁に、突入したい」
「が」
「太陽系政庁は~」
「少し前から、パラトロンバリアを展開中」
「簡単には、突入できません」
「が」
「レジナルド・ブルには、秘策がありました」
「――じつは……」
「――政庁首席専用の非常通用口がある」
「――オレひとりなら~」
「――潜入できるかもだ」
「――潜入できれば~」
「――パラトロンバリアを、切れるかもだ」
「デロリアン・ローダンにも、秘策がありました」
「――サイポラン人は~」
「――太陽系政庁内部に、転移パーケットを設置したかもです」
「――転移パーケットがあるなら~」
「――しかるべき部隊を、送り込めるかもです」
「かくして」
「――宇宙船《トルバ》で、作戦開始です」

 星系ソル政府――

「目下」
「星系ソルは、異星人の占領下にあります」
「占領したのは~」
「ファゲシ種族」
「率いるのは~」
「ファゲシ〈遍在殿軍〉の最高位推進役、コソム」
「これに~」
「サイポラン人、マルギズが~」
「助言役として、随行していたり」
「サイポラン人がフォーマットした、テラナーの子供たちが~」
「――アタシたち、サイテラナーだしー」
「アンブラ評議会を、構成して~」
「新政府の中核を、担っていたり」
「で」
「かつての自由テラナー連盟政府としては~」
「第一テラナー、ヘンリケ・ユバリさん――アニセーの母親――が~」
「新政府の参考人的な感じで、飼い殺しにされていたり」
「政庁首席レジナルド・ブルが~」
「表向き、死亡していたり」
「秘密諜報組織TLDは~」
「長官が、ずっと前から行方をくらまし~」
「新長官になったフィドル・リオルダンが~」
「新政府の犬……的な立ち位置で、活躍していたり」
「残念なかんじです」
「……」
「でも」
「先般」
「新政府は~」
「――惑星テラの地底に設置した、地震発生ナノマシンが?」
「――抵抗組織らしき連中のナノマシンに、やられた?」
「星系ソルの住民に圧力をかけるのが~」
「難しくなりました」
「で」
「――惑星サイポルに、増援を要請しましょう」
「――よし、それで行こうっ」
「早速、要請してみたり」
「さらに」
「――特殊コード〈冬のしじま〉で?」
「――星系ソルにいる、自由テラナー連盟の宇宙船3万5945隻を?」
「――全船、行動不能にできる?」
「――生命維持システム以外、全機能を止めてしまえる?」
「――よし、それで行こうっ」
「星系ソルにいる~」
「自由テラナー連盟の宇宙船3万5945隻を~」
「早速、行動不能にしてみたり」
「さらに」
「――人工太陽を消灯するのだっ」
「――よし、それで行こうっ」
「早速、消してみたり」
「……」
「そもそも」
「スペンタ種族が~」
「恒星ソルの光を、遮蔽して以来~」
「星系ソルの諸惑星は、人工太陽に頼ってきました」
「その人工太陽が、消灯されたのです」
「惑星テラは~」
「急に、暗くなり~」
「――ひゅうう」
「――おー寒っ」

 ファゲシ種族――

「そもそも」
「ファゲシ種族は~」
「――テラナーは、超知性体アルダールの遺体を、盗んだのだっ」
「とか、思いこんで~」
「星系ソルを、占領したのです」
「で」
「ファゲシ〈遍在殿軍〉の最高位推進役、コソムは~」
「――あわてるなっ」
「――時を待てっ」
「ファゲシ種族の兵たちを、制止します」
「が」
「ファゲシ〈遍在殿軍〉の、血の気の多い連中は~」
「――超知性体アルダールの遺体を盗んだ実行犯は、誰だっ」
「――超知性体アルダールの遺体は、どこに隠してあるんだっ」
「――そうだっ」
「――テラナーの宇宙船が、何隻も、パーク軌道をぐるぐるしてるだろうっ」
「――アレを、1隻、乗っ取るのだっ」
「――テラナーの宇宙船のポジトロニクスから、情報を得るのだっ」
「――よし、それで行こうっ」
「――おーっ」
「早速」
「〈ガレオン宇宙船〉何隻かが~」
「テラナーの宇宙船を、拿捕しに向かうのでした」

 デロリアン・ローダンの宇宙船《トルバ》――

「レジナルド・ブルは~」
「《トルバ》に到着」
「と」
「デロリアン・ローダンが~」
「――恒星ソルの、スペンタ種族の動静ですが……」
「教えてくれたりする」
「……」
「そもそも」
「スペンタ種族は~」
「――(恒星ソルで~)」
「――(恒星のエネルギーから、〈泡沫物質〉を生産したいです)」
「と、恒星ソルを、占領したのです」
「――(でも~)」
「――(恒星ソルの中にある、超知性体アルケティムの遺体が、邪魔です)」
「――(超知性体アルケティムの遺体を、摘出するです)」
「――(恒星ソルの周囲を~)」
「――(光も漏らさない〈フィムブル殻〉で、遮蔽して~)」
「――(摘出作業、開始です)」
「――ふっ」
「恒星ソルの光を、遮蔽してしまったのでした」
「……」
「今般」
「デロリアン・ローダンの報告によれば~」
「――スペンタ種族は~」
「――超知性体アルケティムの遺体を~」
「――恒星ソルから、切り離し終えて」
「――巻上げ櫓みたいな施設で、運び出そうとしているところです」
「――専用の転移パーケットに、運ぶ気なのです」
「で」
「デロリアン・ローダンは~」
「けっこう危機的状況……と、捉えて、曰く」
「――超知性体アルケティムの遺体の搬出は~」
「――何としても、阻止しないとっ」
「が」
「レジナルド・ブルの価値観は、また違う」
「――あー、アレ、いつも厄介事の種だしなー」
「――このまま、持って行ってもらおうぜ」
「デロリアン・ローダンは~」
「――!」
「言葉が、出てこなかったり」

 デロリアン・ローダンの宇宙船《トルバ》――

「レジナルド・ブルは~」
「他に乗り組んでいる4名と、顔を合わせたり」
「まず」
「先般」
「レジナルド・ブルが《トルバ》に派遣していた~」
「シャンダ・シャーモットさんと、対面」
「……」
「ちなみに」
「シャンダ・シャーモットさんは~」
「星系スターダスト出身」
「テレパスにして、情報抽出者です」
「……」
「あとの3名は、初対面」
「〈星を讃える同盟〉の皆さんです」
「トウフェク――瓶に住む精霊=ナノマシンを操る、工作員的役割のヒト」
「クララ・エスレヴさん――ファインマン部隊・隊員」
「ダンカン・タルボット――ファインマン部隊・隊長」
「ファインマン部隊の2名も~」
「もちろん、ナノ技術を操ります」
「……」
「シャンダ・シャーモットさんは~」
「レジナルド・ブルに話して、曰く」
「――〈星を讃える同盟〉は~」
「――少なくみて、55人いるみたいです」
「――55人は~」
「――もうずっと前から~」
「――星系ソル内で、活動しているみたいです」
「……」
「6名を乗せた《トルバ》は~」
「老朽巡洋艦《グリマーII》に偽装し~」
「惑星テラへ」
「……」
「憶えている、でしょうか……?」
「新銀河暦1291年の頃――」
「ダ・グラウシュ銀河に~」
「〈震動探究者〉という人たちが、いました」
「で」
「当時~」
「〈震動探究者〉アイスマー・ステールメンゴルトは~」
「自分の船に~」
「ペリー・ローダンと~」
「モンドラ・ダイアモンドさんを~」
「乗せたりして」
「で」
「どうやら~」
「この客人たちは~」
「船上で、子供を作ったようなのです」
「のちに」
「モンドラ・ダイアモンドさんが、産み落とすのが~」
「デロリアン・ローダン」
「問題の船の名を~」
「《グリマー》……といいました」

 惑星テラ、首都テラニア――

「6名は~」
「テラ第一宇宙陸戦師団の司令部へ」
「で」
「太陽系政庁攻略・作戦会議を、始めます」
「――パラトロンバリアを切ったあとの、作戦を立てるのだっ」
「――転移パーケット経由で、2個分隊、送りこめます」
「で」
「デロリアン・ローダンは~」
「レジナルド・ブルに、曰く」
「――転移パーケットに、本来と違う動きをさせるには~」
「――ナノ工作員に感染させないと、いけないです」
「デロリアン・ローダンは~」
「レジナルド・ブルの万能宇宙服の手袋に~」
「画鋲のようなモノを、仕込み~」
「説明して、曰く」
「――太陽系政庁に潜入し、情報がある場所に、連れていけば~」
「――このナノ工作員は、自分で道を見つけて、勝手にやります」
「加えて、曰く」
「――このデロリアンは~」
「――この作戦に、参加しませんので、あしからず」
「――別のプロジェクトを、抱えているのです」
「――巧くいけば、星系ソルの護りに、なるはずなのです」
「かくして」
「――パラトロンバリアに穴を開けるのは、12:00だっ」
「――おーっ」

 星系ソル内、自由テラナー連盟の宇宙船《マンハイム》――

「《マンハイム》は~」
「商船、貨物船、旅客船……ほぼ10万隻と、共に~」
「星系ソル内のパーク軌道を、周回していました」
「が」
「特殊コード〈冬のしじま〉の展開により~」
「船載脳〈シュターミツ〉が、役立たずになりました」
「で」
「《マンハイム》は~」
「――オレたち、漂流してる?」
「乗員たちは~」
「船載脳〈シュターミツ〉を、何とかしたい」
「が」
「船内に配備されたタラ型ロボットたちは~」
「乗員が、船載脳〈シュターミツ〉に触らないように~」
「防衛します」
「……」
「そうこうするうちに~」
「――!」
「乗員たちは、気づきました」
「――舷窓から、外を見てみろっ」
「――ファゲシ種族の〈ガレオン宇宙船〉3隻が、接近してくる……?」

 惑星テラ、首都テラニア、太陽系政庁――

「太陽系政庁を囲む、パラトロンバリアの前に立ち~」
「レジナルド・ブルは~」
「光学系の発信機を取り出し~」
「監視ゾンデに向けて、優先コードを~」
「――ぴかぴかぴかー」
「と」
「目の前で~」
「――ばりばりばりっ」
「パラトロンバリアが、引っこみました」
「レジナルド・ブルが、引っこんだ箇所に、踏みこむと~」
「背後が~」
「――ばりばりばりっ」
「パラトロンバリアで、ふさがりました」
「こうして、できた~」
「パラトロンバリア製のエアロック……みたいな空間で~」
「――ぴぴぴっ」
「個体インパルスや、細胞の固有振動など、検査があって~」
「ようやく、内側のパラトロンバリアが~」
「――ばりばりばりっ」
「開きました」
「かくして」
「レジナルド・ブルは~」
「――よっこらしょ」
「太陽系政庁に潜りこんだのでした」

 星系ソル内、自由テラナー連盟の宇宙船《マンハイム》――

「《マンハイム》の外部隔壁が~」
「――どかーん」
「できた穴を抜けて~」
「ファゲシ種族が、入ってきました」

 惑星テラ、首都テラニア、太陽系政庁――

「レジナルド・ブルは~」
「太陽系政庁の計算脳〈ラオツェ〉に向かう」
「隔壁を、抜け~」
「シャフトを、抜け~」
「博物館を、抜け~」
「――えーと?」
「――どっちから行けば、安全で最短だ?」
「足を止めて、考えていると~」
「――はろー?」
「突然、良く見知った人が、出現したり」
「――ペリー?」

 星系ソル内、自由テラナー連盟の宇宙船《マンハイム》――

「ファゲシ種族が、入ってきて~」
「――ばーん」
「――どどーん」
「乗員たちは、防衛」
「――う……がっくり」
「犠牲者が、出たりする」
「……」
「《マンハイム》の船長は~」
「――侵入者の目的は、船載脳〈シュターミツ〉らしい?」
「――よし、誘いこめっ」
「……」
「ファゲシ種族は~」
「船載脳〈シュターミツ〉に向かう」
「隔壁を、抜け~」
「シャフトを、抜け~」
「船載脳〈シュターミツ〉に、接近」
「と」
「――ばーん」
「――どどーん」
「タラ型ロボットたちが、防衛しはじめたり」

 惑星テラ、首都テラニア、太陽系政庁――

「レジナルド・ブルは~」
「――ペリー……?」
「すぐに気がつきました」
「――の投影像?」
「現れたのは~」
「全自動で博物館を案内する、立体映像なのでした」
「で」
「レジナルド・ブルは~」
「思いつきました」
「――この投影像を、うまく使えば?」
「――けっこう速く、計算脳〈ラオツェ〉のところまで、行けるかも?」
「で」
「――ペリー・ローダンは、目立つっ」
「――ウラン・ソソに、チェンジしてくれっ」
「……」
「ウラン・ソソは~」
「太陽系政庁の設計者として知られる、シガ人です」
「……」
「ところが」
「博物館の投影像は~」
「同じところを、時間をかけて回るばかり」
「役に立ちません」
「で」
「レジナルド・ブルは~」
「――ちっ」
「――ペリーも、ウランも、使えねーな」
「あきらめました」
「でも」
「――まあ、目くらましには、なったかな?」

 11:32――

「計算脳〈ラオツェ〉のゲートまで、あと30m」
「レジナルド・ブルは~」
「通路を警戒中のファゲシ種族を、やりすごし~」
「計算脳〈ラオツェ〉のゲートに、到達」
「――ぴぴぴっ」
「政庁首席のコードで、中に入る」
「――ぴぴぴっ」
「政庁首席のコードで、ゲートを施錠」
「……」
「計算脳〈ラオツェ〉は~」
「――ようこそ、政庁首席」
「レジナルド・ブルは~」
「すぐさま、命令」
「――12:00に、パラトロンバリアを切れっ」
「計算脳〈ラオツェ〉は~」
「すぐさま、拒否」
「――現在の合法な政府から受けた命令に反するのは、ダメです」
「で」
「レジナルド・ブルは~」
「――第一テラナーが……」
「――政庁首席が……」
「――議会が……」
「――○★※☆△……」
「――ゆえに、オレの命令を聞くのだ」
「合法? 非合法? 何それオイシイの? ……的な~」
「手練手管=超法規的な理屈で、言いくるめ~」
「論破成功」
「計算脳〈ラオツェ〉は~」
「――わかりました」
「――12:00に、パラトロンバリアに構造亀裂を開いてあげます」
「――ついでに、タラ型ロボット部隊も、止めてあげます」
「――でも」
「――もちろん~」
「――現行政府に、報告しますからね」
「――勘違い、しないでくださいね」
「――アンブラ評議会とか、リオルダン長官とか、マルギズ氏とかに~」
「――報告するんですからね」
「で」
「レジナルド・ブルは~」
「もうひとつ、命令」
「――特殊コード〈冬のしじま〉を取り消せっ」
「計算脳〈ラオツェ〉は~」
「すぐさま、拒否」
「――ユバリさんの命令は、ユバリさんでないと撤回できません」
「で」
「レジナルド・ブルは~」
「この件については~」
「論破失敗」
「――ちっ」
「――第一テラナー、ヘンリケ・ユバリさんを~」
「――探しに行くとするか」

 星系ソル内、自由テラナー連盟の宇宙船《マンハイム》――

「船内では~」
「戦闘が、続きました」

 惑星テラ、首都テラニア、太陽系政庁――

「助言役のサイポラン人、マルギズと~」
「TLD長官フィドル・リオルダンは~」
「――計算脳〈ラオツェ〉に、誰か侵入した?」
「監視カメラを通して~」
「計算脳〈ラオツェ〉のゲート前の通路の状況を、確認したり」
「TLD長官フィドル・リオルダンは~」
「――もしかして」
「――自分の前任者、もとTLD長官アッティラ・レッコルかも?」
「とも、勘違いするわけです」
「ともあれ」
「両名は、現場に急行」
「――侵入者を、捕獲するのだっ」

 惑星テラ、首都テラニア、太陽系政庁――

「助言役のサイポラン人、マルギズと~」
「TLD長官フィドル・リオルダンと~」
「タラ型ロボット部隊が、待ち構える前で~」
「計算脳〈ラオツェ〉のゲートが開きました」
「――ばーん」
「――どどーん」
「銃撃戦、勃発」
「で」
「侵入者は~」
「あちこち、逃げ回り~」
「――あの食堂に、逃げこんだぞっ」
「TLD長官フィドル・リオルダンは~」
「タラ型ロボット部隊に命じて~」
「――ばばばーん」
「――どどどどーん」
「食堂の瓦礫の中には~」
「くったりした、ボロボロの、万能宇宙服姿の人影が……」
「で」
「タラ型ロボット1体が~」
「侵入者らしき人影を、確保」
「万能宇宙服を開きます」
「と」
「――空っぽ?」
「――転送機で、逃走したのかっ」
「……」
「両名が~」
「計算脳〈ラオツェ〉に~」
「異常はないか、確認してみると~」
「――たった今、パラトロンバリアに構造亀裂を開きました」
「とかいう返事」
「両名は~」
「――すぐに、閉じろっ」
「命令します」
「が」
「計算脳〈ラオツェ〉は~」
「レジナルド・ブルに、あれこれ言われて~」
「いろいろ、ねじまがって、しまったのでしょう」
「――……いやです」
「言うコトをきかないのでした」

 惑星テラ、首都テラニア、太陽系政庁――

「レジナルド・ブルは~」
「第一テラナー、ヘンリケ・ユバリさんの住居に向かう」
「途上」
「レジナルド・ブルは~」
「計算脳〈ラオツェ〉を介して~」
「意気揚々と~」
「太陽系政庁の全員に、館内放送」
「――政庁首席レジナルド・ブルですっ」
「――太陽系政庁を、解放しに来ましたっ」
「……」
「が」
「レジナルド・ブルは~」
「第一テラナー、ヘンリケ・ユバリさんの住居まで来て~」
「知りました」
「――特殊コード〈冬のしじま〉の展開を命令したのって……」
「――第一テラナー、ヘンリケ・ユバリさん……ではない?」
「――その娘=アンブラ評議会・議長、アニセー・ユバリさんが?」
「――母親のコードを使った?」
「――ちっ」
「で」
「レジナルド・ブルは~」
「ファゲシ種族の追撃を、かわして~」
「今、来た道を、引き返し~」
「太陽系政庁の中枢部、議会場方面へ」

 惑星テラ、首都テラニア、太陽系政庁――

「そうこうするうちに~」
「太陽系政庁の中に設置してある転移パーケットが~」
「動きはじめました」
「――ふっ」
「宇宙陸戦隊員14名が、出現」
「――ふっ」
「タラ型ロボット12体が、出現」
「で」
「――ばーん」
「――どどーん」
「進撃開始」
「……」
「太陽系政庁の中に配備された、ファゲシ種族たちは~」
「――なんで?」
「状況も、把握できないまま」
「――ばーん」
「――どどーん」
「応戦開始」
「……」
「ここに」
「さらに」
「トウフェクが、参戦」
「――かつて、砂漠に、タラ型ロボットはなく、砂だけがあった」
「――パズズさまっ」
「瓶の中の精霊的なモノ=ナノマシンを、呼び出し~」
「――!」
「ファゲシ種族陣営の、タラ型ロボットを~」
「次々に、停止させたり」

 星系ソル内、自由テラナー連盟の宇宙船《マンハイム》――

「船内では~」
「戦闘が、続いていました」

 惑星テラ、首都テラニア、太陽系政庁――

「そうこうするうちに~」
「太陽系政庁を囲む、パラトロンバリアが~」
「切れました」
「……」
「一方」
「レジナルド・ブルは~」
「アンブラ評議会・開催中の議会場に、到着」
「……」
「一方」
「助言役のサイポラン人、マルギズは~」
「混乱を収拾するため~」
「司令室へ」
「と」
「ファゲシ〈遍在殿軍〉の最高位推進役、コソムが~」
「――レジナルド・ブルが有する権限を、自分に移せっ」
「詰め寄ってきたり」
「が」
「もちろん~」
「そんな面倒なコト、簡単にできるはずが、ありません」
「……」
「一方」
「TLD長官フィドル・リオルダンは~」
「TLD司令室に、戻り~」
「――こんな事態に、なってしまったが~」
「――TLDの仕事は、うまく流れているだろうか……?」

 惑星テラ、首都テラニア、太陽系政庁――

「レジナルド・ブルは~」
「アンブラ評議会・議長アニセー・ユバリさんに対し~」
「――特殊コード〈冬のしじま〉を撤回するのだっ」
「詰め寄ります」
「が」
「アニセー・ユバリさんは~」
「すぐさま、拒否」
「――だって、星系ソルと住民を守るのに、必要だしー」
「で」
「レジナルド・ブルは~」
「――んなら、計算脳〈ラオツェ〉に、聞いてみろっ」
「詰め寄ります」
「アニセー・ユバリさんは~」
「確認してみました」
「すると」
「――目下」
「――ファゲシ種族の〈ガレオン宇宙船〉多数が~」
「――自由テラナー連盟の宇宙船を、何隻も、攻撃しています」
「で」
「アニセー・ユバリさんは~」
「先刻のレジナルド・ブルの要求に~」
「すぐさま、合意」
「――特殊コード〈冬のしじま〉を撤回するんだしー」
「――だって、星系ソルと住民を守るのに、必要なことだしー」

 星系ソル内、自由テラナー連盟の宇宙船《マンハイム》――

「ファゲシ種族の〈ガレオン宇宙船〉が、さらに何隻も~」
「《マンハイム》に群がってきました」
「が」
「――!」
「――船載脳〈シュターミツ〉の機能が……戻った?」
「――《マンハイム》が、動く?」
「――よし、反撃だっ」
「で」
「――回避っ」
「――撃てっ」
「――ばーん」

 惑星テラ、首都テラニア、太陽系政庁――

「かくして」
「太陽系政庁は~」
「政庁首席レジナルド・ブルの、華麗な潜入作戦により~」
「侵略者の魔の手から、占領=解放されました」
「……」
「かくして」
「アンブラ評議会は、総辞職」
「とはいえ」
「――サイテラナーには、代理人が必要だしー」
「――サイポラン人との交渉窓口も、いるだろうしー」
「という目的で、何らか残るようです」
「……」
「かくして」
「ファゲシ〈遍在殿軍〉の最高位推進役、コソムとか~」
「助言役のサイポラン人、マルギズとか~」
「侵略者の指導的立場のヒトたちは~」
「すぐさま、逃走」
「……」
「かくして」
「人工太陽は~」
「――かっ」
「ふたたび、点灯」
「……」
「かくして」
「計算脳〈ラオツェ〉は~」
「――ぷちっ」
「電源を切られ~」
「侵略者がハッキングして、あれこれしていた箇所は、全部リセット」
「他のすべてのポジトロニクスも~」
「――ぷちっ」

 星系ソル内――

「ファゲシ種族の〈ガレオン宇宙船〉団の大部分は~」
「指揮系統の混乱から~」
「右往左往、して~」
「――でも、徹底的に、戦うっ」
「――ばーん」
「ほとんどの〈ガレオン宇宙船〉が、やられてしまいました」
「ファゲシ種族の乗員・多数が、捕虜になったのでした」

 惑星テラ、首都テラニア、太陽系政庁――

「太陽系政庁は~」
「解放と、レジナルド・ブルの生還に、沸いていました」
「――政庁首席レジナルド・ブル、復活、おめでとーっ」
「と」
「そこへ」
「――!」
「警報発令」
「――もしかして?」
「――サイポラン人、マルギズが要請した艦隊が、来た?」
「でも」
「違いました」
「――こちら、デロリアン・ローダンです」
「――約束した星系ソルの護りを、提供します」
「……」
「――ごごごっ」
「到来したのは~」
「ハイパー水晶球体――直径18km――が、48基」
「――超知性体キン・シのところから、くすねてきました」
「で」
「デロリアンが~」
「――アクティヴェートっ」
「すると~」
「――ばりばりばりばりっ」
「星系ソルを囲む、7次元ヴェールが、発生」
「と」
「そこへ」
「――!」
「またも、警報発令」
「――もしかして?」
「――サイポラン人、マルギズが要請した艦隊が、来た?」
「でも」
「サイポラン艦隊は~」
「7次元ヴェールに阻まれ~」
「もはや、星系ソルには、進入できないのでした」

 惑星テラ、首都テラニア、太陽系政庁――

「ちなみに」
「今回の太陽系政庁をめぐる戦いの中で~」
「超能力者シャンダ・シャーモットさんは~」
「――!」
「――トウフェクの正体って……!」
「うっかり~」
「知ってしまったという」

 以下、次号。

【関連サイト】
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[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 長い戦いでした。


d-information ◆ 730 [不定期刊] 2012/07/30
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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