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718 [2012/05/07]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2646 . Leo Lukas / Die Tage des Schattens / 影の日々
2647 . Leo Lukas / Der Umbrische Gong / ウンブリアのゴング
2648 . Christian Montillon / Die Seele der Flotte / 艦隊の魂
2649 . Michael Marcus Thurner / Die Baumeister der BASIS / 《バジス》建設部隊
2650 . Uwe Anton / Die Phanes-Schaltung / ファネス回路
2651 . Leo Lukas / Rettet die BASIS! / 《バジス》を救え!
2652 . Susan Schwartz / Traum der wahren Gedanken / 真の思考の夢

□ Perry Rhodan-Heft 2646話「影の日々」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2646.html ]

 新銀河暦1469年10月、異空間に転送された、星系ソル――

「恒星ソルが、消え~」
「子供たちが、消え~」
「自由テラナー連盟政庁首席、レジナルド・ブルは、死亡」
「人類は~」
「サイポラン人――以前、テラナーはアウグル人と呼んでいた――と~」
「ファゲシ種族と~」
「〈ガレオン宇宙船〉団の前に~」
「無条件降伏」
「惑星テラは~」
「占領されたのでした」

 近頃、惑星テラに流行るモノ――

「とあるソフトウェアの、ウェブ広告――」
「曰く」
「――今なら、ベータ版・大特価!」
「――楽しいサイテラナーの未来がわかる……流行に遅れるな!」
「――1週間・返金保証!」
「――(PG12指定)」
「――先着100名様に〈ニューロバース・ステッカー〉をプレゼント!」
「……」
「世間では~」
「――気持ちイイ夢とか、見れるしー」
「――もう、やみつきだしー」
「――サイテラナーには、学校も、試験も、何にもないしー」
「流行らしい」

 惑星テラ、自由テラナー連盟の首都テラニア――

「とある、異邦人――」
「依頼があれば、泥棒でも、強盗でも、密輸でもする人」
「――かつて、砂漠に、ウェブはなく、砂だけがあった」
「いつも~」
「こんな調子ですが~」
「それなりに、商売上手だったりする」
「――かつて、砂漠の民に、宇宙服はなく、ターバンがあった」
「こんな調子に~」
「真っ黒な頭髪。ボウボウのヒゲ」
「ターバン、カフタン――トルコの上着――、皮ブーツ……姿だったりする」
「正体不明の、怪しい人です」
「でも」
「――吾輩は、怪しくない」
「首に提げたタグに、正体=名前が書いてある」
「曰く」
「――吾輩は、トウフェク」
「――崇めているのは、パズスさまだ」
「こんな調子で~」
「語っては~」
「――以上、『アラブの知恵ハンドブック』より抜粋であった」
「いろいろと、語っては~」
「――吾輩らの味方になれ・吾輩らも味方になろう」
「勧誘もどきの行為を、はじめるのでした」
「……」
「首都テラニアには~」
「カフェ・トリエステという店があります」
「そこに~」
「トウフェクが~」
「来店です」
「――かつて、砂漠に、ペットボトルはなく、瓶だけがあった」
「――瓶1杯分、水を頼む」
「――卵を7個、頼む」
「いろいろと、面倒な注文をした上で~」
「――支払いは、乳香7粒で」
「――吾輩らの味方になれ・吾輩らも味方になろう」
「……」
「ところで」
「首都テラニアには~」
「いくつも公園があります」
「で」
「トウフェクは~」
「とある公園の、隅の木立で~」
「――戦闘ラクダを、育てるのだ」
「――吾輩らの味方になれ・吾輩らも味方になろう」
「――!(名状しがたい、ライオンのような吠え声)」
「……」
「さて」
「自由テラナー連盟には~」
「TLDという秘密諜報機関があります」
「で」
「トウフェクは~」
「TLD長官フィドル・リオルダンに~」
「――かつて、砂漠に、ロバはなく、ラクダだけがあった」
「――受け取るが良い……生まれたてのロバだ」
「――就任祝いだ」
「――以上、『アラブの知恵ハンドブック』より抜粋であった」

 サイポラン人、マルギズ――

「サイポラン人、マルギズは~」
「ファゲシ種族の惑星テラ占領軍の参謀……みたいな役目」
「ヒトと話をするのが、仕事です」
「……」
「ある時は~」
「超知性体キン・シと、話してみたり」
「……」
「ある時は~」
「恒星ソル内部の、スペンタ種族の釘型船の1隻と、通信をつないで~」
「便乗している通訳の人――プシ能力を持つサイポラン人――と~」
「会話したり」
「――超知性体アルケティムの遺体の摘出作業の、進捗具合は?」
「――遺体が、恒星マトリクスと切り離されるまで~」
「――まだ少しかかる?」
「――スペンタ種族が、恒星が傷つくようなことを、認めないから?」
「――だがな……」
「――異常空間の時間経過は、次第に加速している」
「――時空の遠心力が、異常空間全体を引き裂くのを~」
「――そんなことで、阻止できるのか?」
「回答は、ありません」
「……」
「じつは」
「他の、超知性体の遺体の発見地――」
「ジョリン・トパイでも~」
「コニバラでも~」
「ディエーノウンでも~」
「いまだ、状況は同じ」
「超知性体の遺体を、利用できていないという」
「……」
「――この〈新興宇宙〉の安定化こそ、急務ではないか?」
「――おーい?」
「回答は、なかったり」
「で」
「サイポラン人、マルギズとしては~」
「――やれやれ……」
「――始動まで~」
「――キン・シさまが~」
「――あと、どれだけ待ってくれることか……」
「……」
「サイポラン人、マルギズは~」
「他にも~」
「TLD長官、フィドル・リオルダンと~」
「会話したり」
「――転移パーケット不正使用事件の捜査の、進捗具合は?」
「――まだ少しかかる?」
「――というか、全然わからない?」
「で」
「サイポラン人、マルギズとしては~」
「――やれやれ……」
「――惑星テラの占領って、もっと簡単だと思ってたのに」
「……」
「サイポラン人、マルギズは~」
「他にも~」
「ジャーナリスト、ファエモノエ・エゴーさんの~」
「取材を、受けたり」
「――ゲリラを支援した〈姿の見えない亡霊のような影〉の最新動向について?」
「――フォーマット済の子供たちが帰還する件について?」

 首都テラニア、ワリンジャー・アカデミー――

「ファゲシ種族が~」
「ワリンジャー・アカデミーに、踏みこみました」
「――ここは、自由な研究機関だっ」
「――!」
「揉み合ううちに~」
「本格的な戦闘に、発展」
「死者、50名」
「負傷者、数百名」

 首都テラニア、宙港のひとつ――

「〈姿の見えない亡霊のような影〉が~」
「〈ガレオン宇宙船〉団が停泊するところに、出現しました」
「――何が、起こってる?」
「――待てぇぇぇっ」
「〈姿の見えない亡霊のような影〉は~」
「ファゲシ種族の部隊と、追跡劇を演じながら~」
「――宇宙船のバリアに、スマイル・マークを描いてる?」
「姿を、消したのでした」

 ジャーナリスト、ファエモノエ・エゴーさん――

「――取材してみたら~」
「――けっこう良い人だったわねー」
「――これからは~」
「――侵略者のことを、好意的に報道しないとっ」
「ジャーナリスト、ファエモノエ・エゴーさんは~」
「加えて~」
「――フォーマット済の子供たちの第1陣=31名の帰還記念式典の~」
「――企画まで、頼まれてしまったわっ」
「――とにかく、式典を盛り上げて~」
「――とにかく、報道で盛り上げて~」
「――侵略者のことを、視聴者に理解してもらわないとっ」
「式典の場所とか次第とか……あれこれ、思い悩むのでした」
「……」
「とあるクラブで~」
「ジャーナリスト、ファエモノエ・エゴーさんが~」
「――式典会場は、当然、太陽系政庁よねえ?」
「考えていると~」
「身なりも、素行も、怪しい男が~」
「ふらふら、にやにや、近寄ってきました」
「――かつて、砂漠に、香水も、消臭剤もなかった」
「――キミは、誰かに、消臭剤を勧められたことがあるか?」
「――気になりはじめたら、誰もが自然と対決するものだ」
「ジャーナリスト、ファエモノエ・エゴーさんは~」
「――(何……この失礼な男は?)」
「――(げしげし)」
「追い払いました」
「が」
「――そうよ」
「――自然が一番よ」
「――フォーマット済の子供たちが、帰還する式典は~」
「――最初に子供たちが消えた、ドラン記念公園で、開催すれば良いのよ」
「……」
「ちなみに」
「後になって、思い返してみると……」
「――正体不明の、怪しい男だったわねえ」
「――でも~」
「――首に提げたタグに、正体=名前が書いてあったような」
「――トウフェク……?」

 帰還の日、首都テラニア、ドラン記念公園――

「公園には~」
「子供たちが誘拐された時と、同じく~」
「グナウプロン――サイプロン人の建物――が、建っていたり」
「で」
「グナウプロン中では~」
「フォーマット済の子供たちの第1陣=31名が~」
「転移パーケットから、物質化」
「で」
「子供たち、31名は~」
「ひさびさに~」
「親御さんたちと、対面したり」
「……」
「ちなみに」
「フォーマット済の子供たちのひとりは~」
「第一テラナー、ヘンリケ・ユバリさんの娘……だったりします」
「つまり」
「ヘンリケ・ユバリさんも~」
「ひさびさに~」
「娘=アニセーさんと、対面」
「でも」
「アニセーさんは~」
「いろいろと、変わってしまっていました」
「――話を、聞かせてちょうだいっ」
「――問題ないわよ。アタシ、サイテラナーだしー」
「どうやら~」
「アニセーさん(フォーマット済)は~」
「サイテラナー=サイポラン人+テラナー……を、自認するらしい」
「――話を、聞かせちょうだいっ」
「――問題ないわよ。サイテラナーに秘密ないしー」
「持って回った言い回しばかり」
「けっきょく~」
「何も、語ってはくれなかったり」
「……」
「子供たち31名の中から~」
「アニセーさんが~」
「代表者として、宣言したり」
「――この31人で~」
「――ウンブリア評議会を、作るしー」
「――とりあえず、アタシが、代表者だしー」
「――アタシたち、サイテラナーだしー」
「――サイポラン人のおかげで、準備は完璧だしー」
「――サイテラナーは~」
「――新しい自立した全体に、なるんだしー」
「――ニューロバースの一部に、なるんだしー」
「――えーと。もちろんー」
「――ウンブリア評議会は~」
「――自由テラナー連盟の、指揮系統下にないしー」
「さらに」
「――テラナーのヒトに、わかりやすく言うとー」
「――ママは、もう統治してないしー」
「……」
「かくして」
「フォーマット済の子供たちの第1陣=31名は~」
「グライダーに、乗りこみ~」
「太陽系政庁へ、飛び去ったのでした」

 日没、首都テラニア、ドラン記念公園――

「子供たちと、親御さんたちは~」
「いろいろと、食い違っていました」
「が」
「――そういうのも隠さず報道して、理解を得るのよっ」
「ジャーナリスト、ファエモノエ・エゴーさんは~」
「式典のその後も~」
「実況中継を、続けていたり」
「……」
「公園には~」
「しばらくの、あいだ~」
「親御さんたちが、呆然として、居残っていましたが~」
「ひとり去り~」
「ふたり去り~」
「やがて、いなくなりました」
「……」
「ジャーナリスト、ファエモノエ・エゴーさんは~」
「なおも~」
「実況中継を、続けたり」
「……」
「公園には~」
「以前に~」
「子供たちが誘拐された時と、同じく~」
「グナウプロン――サイプロン人の建物――が、建っていたり」
「グナウプロン内部では~」
「転移パーケットが、また動き始めたり」
「と」
「暗くなった、公園に~」
「サイポラン人に、先導されて~」
「――ぞろぞろ」
「誘い寄せられた子供たちが~」
「やって来たり」
「……」
「ジャーナリスト、ファエモノエ・エゴーさんは~」
「――別の子供たちを、連れていこうとしてるの?」
「さらに~」
「実況中継を、続けたり」
「……」
「――ぞろぞろ」
「誘い寄せられた子供たちは~」
「グナウプロンへ」
「転移パーケットへ」
「と」
「――!(名状しがたい、ライオンのような吠え声)」
「草むらから~」
「名状しがたい生き物――あえて言うなら、ラクダ+ライオン――が~」
「――!(名状しがたい、ライオンのような吠え声)」
「次々と、出現」
「で」
「名状しがたい生き物たちは~」
「――!(名状しがたい、ライオンのような吠え声)」
「サイポラン人と、子供たちを、蹴散らし~」
「――!(名状しがたい、ライオンのような吠え声)」
「タラ型戦闘ロボットを、押し退けて~」
「――!(名状しがたい、ライオンのような吠え声)」
「グナウプロンと、転移パーケットを~」
「――ばーん」
「破壊するのでした」

 その後、ジャーナリスト、ファエモノエ・エゴーさん――

「報道担当のサイポラン人から~」
「――どうして、余計な最後のトコまで、中継したんですかっ」
「叱責されました」
「さらに」
「TLD長官、フィドル・リオルダンから~」
「――穏便に済ますのって、大変なんだよー」
「――仕事、増やさないでくれよー」
「泣きが入りました」

 その後、首都テラニア、ドラン記念公園――

「ジャーナリスト、ファエモノエ・エゴーさんは~」
「グナウプロンが破壊された跡地に~」
「やってきました」
「と、いうのも」
「――ついに~」
「――この場所で~」
「――〈姿の見えない亡霊のような影〉に、取材できるのねっ」
「と」
「グナウプロン跡地に、出現したのは~」
「――(あの……身なりも、素行も、怪しい男?)」
「ふらふら、にやにや、近寄ってきました」
「――かつて、砂漠には、光も、影もなかった」
「――かつて、砂漠には、ラクダがいて、ライオンがいた」
「――吾輩が〈姿の見えない亡霊のような影〉である」
「で」
「ジャーナリスト、ファエモノエ・エゴーさんとしては~」
「相手が首に提げたタグを見て、名前を確認したり」
「――トウフェク……?」
「……」
「〈姿の見えない亡霊のような影〉=トウフェクは~」
「曰く」
「――サイポラン人にも、ファゲシ種族にも、星系ソルは渡さないっ」
「――吾輩らの戦いは、始まったばかりだっ」
「――正義を胸に抱く、すべてのテラナーに、告ぐっ」
「――吾輩らの味方になれ・吾輩らも味方になろう」
「語り終えると~」
「トウフェクは~」
「――ひらりっ」
「空飛ぶ絨毯に、飛び乗ると~」
「――ふっ」
「姿を、消したのでした」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 先週、あちらの Rhodan-Heft は、脳が積もった話でしたが……。
 今月、こちらは『バルディオク』ですね。


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