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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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713 [2012/04/02]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Extra 14
[ http://perry-rhodan.net/produkte/hefte/sonderpublikationen/prextra14.html ]

 3月14日刊行の、〈特別編集版〉ヘフト14冊目。
 こんな話が、収録されています。
 舞台は、新銀河暦5世紀末の銀河系。
 語られるのは、Rhodan-Heft 1399話と1400話の間の出来事です。

 Achim Mehnert / Catomens Gesetze / カトメンの法

□ Perry Rhodan-Extra 14 「カトメンの法」

 新銀河暦448年――

「局部銀河群に~」
「ハンガイ銀河が、転送されてきて~」
「時空があれこれする中で~」
「ペリー・ローダンを含む~」
「細胞活性装置所持者の多数が、行方不明に」
「以来」
「局部銀河群に、恐怖の時代、到来」
「……」
「暴走するハウリ種族の艦隊が~」
「惑星グンデルマンIIIを、はじめ~」
「幾多の惑星を、急襲」
「出会う者を、ことごとく、殺したり」
「……」
「銀河系には~」
「謎の宇宙船群が、出現」
「未開惑星パスカレンを、はじめ~」
「幾多の惑星を~」
「――青い放電っぽい現象が、覆って?」
「――次元の裂け目が、惑星の熱エネルギーを、吸い上げて?」
「――惑星は、凍結?」
「――続いて?」
「――次元の裂け目が、閉じて?」
「――惑星に、熱エネルギーが、逆流?」
「――地表は、1万度にもなって?」
「――熔けて、固まって、ガラス化?」
「ともあれ、滅ぼすのです」
「ついた呼称が~」
「ブリッツァー――〈稲妻使い〉」
「さらに」
「銀河系には~」
「カンターロ――素性不明の、サイボーグ種族――の宇宙船群も、出現」
「銀河系住民は~」
「――ブリッツァー?」
「――カンターロ?」
「区別が、ついていなかったり」
「……」
「こんな状態が~」
「何十年と、続き~」
「社会も、政治も、だんだん動揺」
「……」
「ギャラクティカムは~」
「そもそも~」
「平和目的の、銀河系諸種族の連合体です」
「が」
「昨今の話題は、軍事・一辺倒」
「ハンザ発言者、ガルブレイス・デイトンが~」
「戦争大臣を、していたり」
「……」
「ちなみに」
「先般~」
「高次元エンジニア種族ナックの一派が~」
「ガルブレイス・デイトンの細胞活性装置を、強奪」
「――うっ」
「ガルブレイス・デイトンは~」
「死にかけました」
「というか~」
「死にました」
「が」
「カンターロが~」
「――助けましょう」
「申し出ました」
「ガルブレイス・デイトンの細胞が死ぬ前に~」
「カンターロのサイボーグ肉体へと~」
「意識を、移植」
「――はっ」
「ガルブレイス・デイトンは~」
「サイボーグ肉体の中の人として~」
「生き延びたり」
「……」
「ちなみに」
「ハンザ発言者・財務担当、ホーマー・G・アダムズは~」
「ハンザ警備保障を、創設」
「で」
「ハンザ警備保障の調査員たちは~」
「伝説的・私立探偵事務所になぞらえて~」
「――ピンカートン」
「と、呼ばれたという」

 新銀河暦491年10月――

「エイガー・カトメンが~」
「ハンザ発言者に、当選」
「……」
「ホーマー・G・アダムズは、直感的に」
「――得体の知れないヒトですね」
「イヤな心持ちになったり」
「で」
「実際~」
「この後~」
「ハンザ発言者、エイガー・カトメンは~」
「民主主義を根底から覆すような、ハンザ条令を~」
「バンバン、発行していくのでした」

 新銀河暦492年7月――

「ハンザ発言者、エイガー・カトメンは~」
「――〈宇宙バザー〉の残存する4基に~」
「――駐留部隊を、配置するっ」
「――駐留部隊は、テラナー兵士だけで構成するっ」
「――異種族は、一切、混ぜないっ」
「これは~」
「市民の施設〈宇宙バザー〉の自由を損なう行為」
「テラナーの同盟諸種族を侮辱する行為」
「なのでした」
「……」
「ハンザ発言者、パリナ・ゴスレン=ヒュザクさんは~」
「〈宇宙バザー〉駐留部隊のお目付役を、引き受けます」
「で」
「ホーマー・G・アダムズは~」
「パリナ・ゴスレン=ヒュザクさんの秘書、ファーロン・ストレッターと~」
「細かく連絡を、取り合って~」
「仕事を、進めたり」

 新銀河暦493年3月6日――

「ハンザ発言者、パリナ・ゴスレン=ヒュザクさんは~」
「――怪しいわっ」
「手に入れた情報を~」
「ホーマー・G・アダムズに、伝えようとします」
「が」
「――ばーん」
「仕組まれた、グライダーの事故で~」
「パリナ・ゴスレン=ヒュザクさんは~」
「生涯を、閉じたのでした」

 ハンザ発言者、パリナ・ゴスレン=ヒュザクの、葬儀にて――

「ホーマー・G・アダムズは~」
「カメラ的記憶力を有しています」
「が」
「――あれは、誰だ?」
「――憶えていない男が、列席してる?」
「――怪しいっ」
「で」
「ホーマー・G・アダムズの指示を受けて~」
「ピンカートン調査員、ガルシュテン・ブロウチが~」
「謎の男を、尾行したり」
「――アトラン・ヴィレッジの、居酒屋カルバーズ・インに入った?」
「ホーマー・G・アダムズは~」
「謎の男と、対面したり」
「……」
「謎の男の名は~」
「――アデン・ミルトン?」
「――アデン・ミルトンの全身マスクの中のヒトは……」
「――ストーカー!?」
「……」
「憶えているでしょうか?」
「新銀河暦428年――」
「〈力の球形体〉エスタルトゥから、到来し~」
「最初~」
「素性不明の〈警告者〉を、演じ~」
「その後、正体を明かした~」
「――〈力の球形体〉エスタルトゥのソト?」
「――ソト=タル=ケル?」
「――略して、ストーカー?」
「その後~」
「いろいろの事件を経て~」
「ストーカーは~」
「〈力の球形体〉エスタルトゥに、いられなくなり~」
「超知性体エスタルトゥが~」
「ハンガイ銀河と共に、この宇宙に帰還し~」
「〈力の球形体〉エスタルトゥに、帰還しても~」
「けっきょく」
「銀河系に、いたのです」
「……」
「で」
「ストーカーは~」
「ホーマー・G・アダムズに~」
「警告して、曰く」
「――新しい敵がいる」
「――隠れて活動している」
「――ハンザ同盟を隠れ蓑にして、進行中の~」
「――プロジェクト・ヴィルトスが~」
「――この敵と関わりがあるはずだ」
「と、言われても~」
「ホーマー・G・アダムズは~」
「――プロジェクト・ヴィルトス=〈徳〉計画?」
「それが何か、わかりません」
「……」
「かくして」
「ホーマー・G・アダムズは~」
「ストーカーの宇宙船《バーレスク》で~」
「銀河系ハローに位置する、星系ベリルへ」

 ハンザ発言者、エイガー・カトメン――

「エイガー・カトメンは~」
「ホーマー・G・アダムズの留守に~」
「ハンザ発言者一同に、非常呼集をかけました」
「で」
「非常事態用の例外法を、提案して、曰く」
「――ハウリ艦隊の再度の襲撃に備え~」
「――小回りが利く体制が、必要なのだっ」
「――ハンザ発言者を、削減して9名にしようっ」
「――月面脳ネーサンも~」
「――この提案を、支持しているっ」
「――時間がかかる投票なんて、もう撤廃だ」
「――月面脳ネーサンと、ガルブレイス・デイトンが~」
「――適任者を、選ぶ方式にすれば~」
「――問題ないっ」

 3月10日、銀河系ハロー――

「ストーカーの宇宙船《バーレスク》は~」
「星系ベリルの惑星ペルシアンに、到着」
「……」
「惑星ペルシアンでは~」
「テンプルトン鉱山会社が~」
「特産の高価値なジクオラ=ハイパー水晶を~」
「採掘していたり」
「――宇宙ハンザ同盟から依頼をうけて、採掘している?」
「表向き、そういう話になっているようです」
「……」
「ホーマー・G・アダムズと~」
「ストーカーは~」
「素性を隠し~」
「社長のカリナ・テンプルトンを、訪問」
「が」
「この程度で~」
「何か情報を引き出せるはずもなく」
「――かくなる上はっ」
「――こっそり調査だっ」
「……」
「ジクオラ=ハイパー水晶の鉱山を、調べると~」
「――鉱山労働者が?」
「――ジクオラ=ハイパー水晶の放射に、苦しんでる?」
「――超重族が?」
「――鉱山労働者を、生かさず殺さず、監視してる?」
「非人道的な光景を、見ることに」
「が」
「他に手掛かりを得られた~」
「わけでも、なく~」
「――ジクオラ=ハイパー水晶の用途は、何?」
「――プロジェクト・ヴィルトスとは、何?」
「――けっきょく、わからないっ」
「……」
「かくして」
「ホーマー・G・アダムズは~」
「社長のカリナ・テンプルトンと、直接対決」
「――プロジェクト・ヴィルトスの、プロジェクト・リーダーは?」
「――エイガー・カトメン?」
「――ジクオラ=ハイパー水晶の発注者は?」
「――ガルブレイス・デイトン?」
「が」
「他に手掛かりを得られた……わけではなく」
「――ジクオラ=ハイパー水晶の用途は、何?」
「――プロジェクト・ヴィルトスとは、何?」
「――けっきょく、わからないっ」
「で」
「ホーマー・G・アダムズは~」
「――採掘作業は、もう終わっている?」
「――採掘したジクオラ=ハイパー水晶は?」
「――ハンザ同盟のコッゲ《グラカル》が、引き取りに来る?」
「ならば~」
「――引き取りにきた連中を、取り調べようっ」

 3月10日、惑星テラ、ハンザ発言者、エイガー・カトメン――

「月面脳ネーサンと~」
「ガルブレイス・デイトンは~」
「ハンザ発言者を、9人に絞りこみ、選び出しました」
「新しい、陣容は~」
「エイガー・カトメン」
「ファーロン・ストレッター――パリナ・ゴスレン=ヒュザクさんの元秘書」
「……など8名」
「加えて~」
「ガルブレイス・デイトン」
「……」
「じつは~」
「エイガー・カトメン」
「ファーロン・ストレッター」
「……など8名は~」
「同じ1体の存在=モノスの、物質投影像アバターなのです」
「が」
「当時~」
「知る者は、誰もなし」
「……」
「じつは~」
「ガルブレイス・デイトンは~」
「カンターロ肉体を、介して~」
「モノスに操縦されているのですが~」
「当時~」
「知る者は、誰もなし」

 3月13日、惑星ペルシアン――

「ハンザ同盟のコッゲ《グラカル》が、到着しました」
「と」
「その直後~」
「カンターロ船1隻が、出現」
「いきなり」
「――ばーん」
「ハンザ同盟のコッゲ《グラカル》を、破壊」
「――ばーん」
「ストーカーの宇宙船《バーレスク》も、破壊」
「――ばーん」
「ジクオラ=ハイパー水晶鉱山も、破壊」
「で」
「カンターロ船は~」
「牽引場で~」
「――ずぞぞっ」
「ジクオラ=ハイパー水晶を積みこむと~」
「姿を消したのでした」
「……」
「ホーマー・G・アダムズと~」
「ストーカーは~」
「搭載艇で、逃げ出して~」
「かろうじて、難を逃れたという」

 惑星テラ――

「ホーマー・G・アダムズは~」
「ストーカーと、別れ~」
「惑星テラに、帰還」
「……」
「――!」
「気がつくと~」
「ハンザ発言者では、なくなっていました」
「――助言しかできない名誉職?」
「加えて~」
「耳にしたのが~」
「――もとハンザ発言者2名が?」
「――カトメンの新法に異議を唱えた直後に?」
「――姿を消した?」
「――もしかして……始末された?」
「……」
「ホーマー・G・アダムズは~」
「ハンザ発言者、エイガー・カトメンと~」
「ハンザ発言者、ガルブレイス・デイトンに~」
「助言します」
「で」
「ホーマー・G・アダムズは~」
「旧友=ガルブレイス・デイトンに、訴えますが~」
「相手は~」
「もう完全に、敵の操縦下にあるのでした」

 3月20日、惑星テラ――

「ホーマー・G・アダムズは~」
「転送機の事故――ガルブレイス・デイトンが仕組んだ――に遭いました」
「――ばりばりばりっ」
「放電が、ひらめいた時~」
「――あ、あぶないっ」
「誰かが~」
「ホーマー・G・アダムズを、突き飛ばしました」
「……」
「ピンカートン調査員、ガルシュテン・ブロウチは~」
「自分の生命を、犠牲にして~」
「ホーマー・G・アダムズを救ったのでした」
「……」
「ホーマー・G・アダムズが~」
「事務所に、戻ると~」
「――立体映像キューブ?」
「――ストーカーが、置いていった?」
「早速、見てみると~」
「――警告と、お願い?」
「内容は~」
「――ホーマー・G・アダムズ……」
「――アナタは~」
「――ペリー・ローダン帰還に備え~」
「――軍隊を、用意すべきだ」

 新銀河暦493年――

「かくして」
「ペリー・ローダン不在の銀河系で~」
「ホーマー・G・アダムズは~」
「抵抗組織ヴィダーを率い~」
「孤独な戦いを、はじめることに」
「……」
「なお」
「この当時~」
「ホーマー・G・アダムズは~」
「いろいろと、察していましたが~」
「大事なコトが、まったく分かっていませんでした」
「……」
「エイガー・カトメン=モノスは~」
「――ジクオラ水晶を用いて~」
「――銀河系全域を囲む、通信の障壁を建設するのだっ」
「とかいう準備を、進めていたり」
「同時に~」
「――ブリッツァーを、銀河系に封じこめるのだっ」
「――銀河系全域を囲む、クロノパルス・ウォールを建設するのだっ」
「とかいう準備も、進んでいたり」
「で」
「モノスは~」
「ハウリの襲撃も~」
「ブリッツァーの襲撃も~」
「カンターロも~」
「ガルブレイス・デイトンも~」
「何でも、利用して~」
「テラナーを、支配し~」
「銀河系を封鎖し~」
「――ここを、ペリー・ローダンを捕獲する罠に変えるのだっ」
「……」
「モノスは~」
「いまだかつてない方策で~」
「ペリー・ローダンを、破滅させようとしていたのです」

□ Perry Rhodan-Heft

2641 . Michael Marcus Thurner / TANEDRARS Ankunft / タネドラル誕生
2642 . Michael Marcus Thurner / Der Maskenschöpfer / 仮面製作師
2643 . Christian Montillon / TANEDRARS Puppe / タネドラルの人形
2644 . Verena Themsen / Die Guerillas von Terrania / テラニアのゲリラたち
2645 . Wim Vandemaan / Die Stadt ohne Geheimnisse / 秘密のない都市

□ Perry Rhodan-Heft 2641話「タネドラル誕生」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2641.html ]

 〈調和の帝国〉の銀河――

「エスカリアン=〈調和の帝国〉の銀河は、二重銀河」
「ネトブラ銀河」
「タファラ銀河」
「加えて~」
「両銀河の随伴銀河~」
「小銀河アルデン」
「小銀河ドラナト」
「ここまで含めて~」
「〈調和の帝国〉の版図です」

 コスモクラート製の青い転子状宇宙船《光力》――

「仮面の男、アラスカ・シェーデレーアは~」
「《光力》の船長、サンブリ・ユラさんと~」
「それなりに、縁がありました」
「で」
「《光力》の船載脳〈ダン〉は~」
「アラスカ・シェーデレーアに~」
「――失踪したサンブリ・ユラ船長を、捜索してください」
「……」
「かくして」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「3番目の探索地〈歌うブラックホール〉へ」
「いろいろと~」
「知ることになります」
「――〈涙の海の警鐘劇〉?」
「――〈調和の帝国〉の没落……を描いた劇?」
「その際~」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「役者5名に、紹介されたのでした」
「――ノセル・ネトブラ……老王?」
「――オルセン・タファラ……宰相?」
「――アルデン・ドラブーさん……王女?」
「――ゴムリク・ドラナト……宮廷道化師?」
「――レニュイ・ヘムデブ……高次勢力の使者?」
「……」
「そうして」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「4番目の探索地〈調和の帝国〉の銀河へ」
「いろいろと~」
「知ることになるのでした」

 (以上、これまでのあらすじ)

 現在:アラスカ・シェーデレーア――

「超知性体タネドラルは~」
「〈涙の海の警鐘劇〉のアルデン王女の姿で~」
「アラスカ・シェーデレーアに~」
「――ふふふ」
「――ちゅ」
「ほっぺに、キスしたり」
「で」
「アラスカ・シェーデレーアの心は~」
「過去へと旅立つのです」

 およそ980万年前――

「ネトブラ銀河」
「タファラ銀河」
「加えて~」
「両銀河の随伴銀河~」
「小銀河アルデン」
「小銀河ドラナト」
「計4つの銀河は~」
「交差し~」
「突き抜け合ったり」
「……」
「エネルギー渦が、発生したり~」
「ハイパー喉が、発生したり~」
「――ごおおおおおっ」
「時空的に混沌とした状態が、続いたのでした」

 29万3000年前――

「《祭儀場》は、シュワント人の宇宙船」
「――ごごごっ」
「逃走中」
「……」
「《祭儀場》は~」
「精神存在ネトブラから、依頼をうけて~」
「隣接銀河タファラから来た侵略者――クロルの帝国の~」
「情報を集めていたのです」
「……」
「――ごごごっ」
「《祭儀場》は~」
「逃げきれませんでした」
「が」
「司令官カゼルノ・グルンダールは~」
「やられる前に~」
「精神存在ネトブラに、集めた情報を受け渡したのでした」

 29万2000年前――

「精神存在ネトブラは~」
「精神存在としては、まだ若い」
「おそらくは~」
「時空的に混沌とした時代に、発生したのでしょう」
「が」
「――発生の経緯とかは~」
「――憶えていないなあ」
「……」
「ともあれ」
「精神存在ネトブラは~」
「――平和と調和を、愛しているのさ」
「――大好きな種族は、シュワント人さ」
「なので」
「隣接銀河タファラの、クロルの帝国が~」
「侵略しに来ても~」
「――戦いは良くないよー」
「見守っていたり」
「大好きな、シュワント人が~」
「戦わず、母星を脱出しても~」
「――これはこれで良し」
「見守っていたり」
「が」
「クロルの艦隊が~」
「大好きな、シュワント人の最後の船団を、包囲した時~」
「――!」
「精神存在ネトブラは~」
「介入しました」
「――精神の力でっ」
「――クロルの艦隊を、影響下にっ」
「ところが」
「――?」
「――相手の背後にも、別の精神存在がいる?」
「――精神存在タファラ?」
「かくして」
「精神存在ネトブラ」
「精神存在タファラ」
「両精神存在の、決闘勃発」
「が」
「精神存在ネトブラは~」
「――平和と調和を、愛しているのさ」
「――戦いは良くないよー」
「という性格です」
「勝てる道理が、ありません」
「――あー、もう負けるかも」
「と」
「突然」
「壮絶な時空震、発生」
「――ごおおおおおっ」
「シュワント人の脱出船団、潰滅」
「クロルの艦隊、潰滅」
「傷ついた、精神存在タファラは、逃走」
「傷ついた、精神存在ネトブラは~」
「無人となった、シュワント人の母星に、撤退し~」
「人工的に生成したミニチュア宇宙に、逃げこんだり」

 6万8000年前――

「ブレウゲルトのラニスタルは、リブラル人」
「伴侶のオポノ・スヴァンドグランさんと~」
「――ごごごっ」
「使い古しの宇宙船で~」
「故郷惑星リバを、発進」
「――神話の存在を、探索するのだ」
「――侵略者が、ネトブラ銀河を脅かしているのだ」
「――神話の存在が、助けてくれるかも……なのだ」
「……」
「両名は~」
「ある無人の惑星で~」
「――太古文明の廃墟を、発見したのだ」
「ブレウゲルトのラニスタルは~」
「伴侶のオポノ・スヴァンドグランさんの制止を聞かずに~」
「単身、搭載艇で着陸」
「で」
「ブレウゲルトのラニスタルは~」
「――無傷の研究ステーションを、発見したのだ」
「――研究ステーションの真ん中に、明るい光の縞があるのだ」
「近づいてみたら~」
「――ごっくん」
「呑まれてしまいました」
「……」
「――はっ」
「気がつくと~」
「ブレウゲルトのラニスタルは~」
「――オレ、精神存在ネトブラのアバターになってる?」
「とはいえ」
「精神存在ネトブラの中で~」
「ブレウゲルトのラニスタルは~」
「自立した個性としても、存在していて~」
「――!」
「――隣接銀河の精神存在タファラが?」
「――またしても、侵略を企てている?」
「――うわわっ」
「――侵略するなあっ」
「イヤな体験を、しないといけないのでした」
「……」
「ちなみに」
「精神存在ネトブラとしては~」
「――今回は、まったく介入する気がないのさ」
「――時に任せておけば、解決するさ」
「引きこもったまま~」
「傍観者として、ただ見守るのでした」

 2万9000年前――

「ネトブラ銀河の侵略者問題は~」
「自然が、解決しました」
「ネトブラ銀河とタファラ銀河の重複域の、攪拌された自然の力が~」
「――ごおおおおおっ」
「自然の障壁を、形成したのでした」
「……」
「精神存在ネトブラは~」
「ふたたび~」
「ネトブラ銀河の諸種族と、よく接するようになりました」
「で」
「精神存在ネトブラの中で~」
「ブレウゲルトのラニスタルは~」
「思いつきます」
「――精神存在の意識断片を、種族の個体に分け与えたら~」
「――つながりが、もっと強くなるのでは?」
「やってみたところ~」
「知識とか、精神の本質とかが~」
「活発に、やりとりされるように、なったりして」
「……」
「やがて~」
「精神存在ネトブラは、発見しました」
「――小銀河アルデンの精神存在アルデン?」
「――小銀河ドラナトの精神存在ドラナト?」
「精神存在2体は~」
「精神存在ネトブラと、相性ぴったり」
「調和の組曲を、奏でてみたり」
「……」
「いくらか時間をおいてから~」
「精神存在ネトブラ」
「精神存在アルデン」
「精神存在ドラナト」
「精神存在3体は~」
「精神存在タファラも、アンサンブルに誘うことにしました」
「が」
「セッションの当日――」
「――うわあああっ」
「精神存在タファラは~」
「会場から、いきなり、逃げ出したり」
「精神存在3体は~」
「感じとりました」
「――怖がってる?」

 1万2400年前――

「精神存在ネトブラ」
「精神存在アルデン」
「精神存在ドラナト」
「精神存在3体は~」
「3銀河の諸種族に、調和を指導し~」
「授業料として、わずかに精神エネルギーをもらったりして~」
「暮らしました」
「……」
「いくらか時間をおいてから~」
「精神存在3体は~」
「精神存在タファラと、あらためてセッション」
「で」
「今回は、いろいろと、巧く運びました」
「精神存在タファラ」
「精神存在ネトブラ」
「精神存在ドラナト」
「精神存在アルデン」
「精神存在4体は~」
「調和の組曲を、奏でてみたり」
「超知性体タネドラルになったのでした」

 1万と800年前――

「超知性体タネドラルは~」
「――強力になった意識断片を、4銀河の諸種族の個体に分け与えましょう」
「――つながりを、もっと強力にするのです」
「かくして」
「エスカリアン=〈調和の帝国〉が、誕生です」
「……」
「エスカリアンの諸種族の中でも~」
「ずば抜けていたのが~」
「リブラル人でした」
「で」
「リブラル人は~」
「神話を~」
「愛していました」
「リブラル人を星界に導いた、伝説の指導者モルケタを~」
「敬愛していました」
「で」
「リブラル人の伝説の指導者モルケタは~」
「仮面の常用を~」
「トレードマークにしていました」
「で」
「ここに起因して~」
「リブラル人のあいだに、仮面の常用が流行」
「この一時的な流行に、発し~」
「仮面の常用という風習が~」
「〈調和の帝国〉の全種族に広まったという」

 8700年前――

「音楽性の違い……というか、何というのか」
「4精神存在のアンサンブルは~」
「問題を、抱えていました」
「とりわけ~」
「精神存在タファルは~」
「何度も、分離を、試みたのです」
「で」
「4精神存在は、協議」
「――1精神存在ずつ、期間限定で分離してよいことにしよう」
「――精神存在タファラが、その第1号ということで」
「……」
「精神存在が~」
「分離するたびに~」
「――ううっ」
「苦痛の感覚が、ありました」
「帰還するたびに~」
「――ほわわー」
「幸福の感覚が、ありました」
「で」
「この感覚は~」
「〈調和の帝国〉の住人にも、広がり~」
「予期せぬことに~」
「――自分たちは、ひとつなんだ」
「という感じを、なお強くするのでした」

 8500年前――

「超知性体タネドラルのもとへ~」
「訪問する者が、ありました」
「――ワタシは、高次勢力の使者です」
「使者、曰く」
「――高次勢力は~」
「――超知性体タネドラルが、分離・合体できる超知性体であることに~」
「――とても、興味を抱いています」
「――超知性体タネドラルにしか達成できない使命が、あるのです」
「――他の超知性体には達成できない使命が、あるのです」
「さらに曰く」
「――代償に~」
「――精神存在の欠片の循環と分離を助ける技術を、供与しましょう」
「――設計家ショロウブワが名実共に、助けます」
「で」
「躊躇したすえ~」
「精神存在タファラは~」
「最初の使命を、受領したのでした」

 現在:アラスカ・シェーデレーア――

「昔話は、長々と続き~」
「超知性体タネドラルは~」
「アラスカ・シェーデレーアが、心配になってきました」
「――休憩する?」
「――ふふふ」
「尋ねます」
「が」
「アラスカ・シェーデレーアとしては~」
「――(この期に及んで、生殺しみたいな状態は、御免だっ)」
「という気持ちで、いっぱい」
「質問して、曰く」
「――最初の使命は、どうなったんだ?」
「で」
「超知性体タネドラル、応じて曰く」
「――精神存在タファラは、やりとげて~」
「――高次勢力も、大満足」
「――ふふふ」
「さらに」
「アラスカ・シェーデレーアは、質問して曰く」
「――〈涙の海の警鐘劇〉で、本当なら見られるはずだった~」
「――〈高次勢力のあいだに挟まれた、低次な知性体の運命〉~」
「――てのは、何のことだ?」
「で」
「超知性体タネドラルは~」
「――ふふふ」
「――ちゅ」
「アラスカ・シェーデレーアの心は~」
「コスモヌクレオチド〈トリュクラウ3〉にまつわる事件へと~」
「旅立つのでした」

 以下、次号。

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◆今回のひとこと

 カルテットですね。


d-information ◆ 713 [不定期刊] 2012/04/02
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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