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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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695 [2011/11/28]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Extra 13
[ http://perry-rhodan.net/produkte/hefte/sonderpublikationen/prextra13.html ]

 11月18日刊行の、〈特別編集版〉ヘフト13冊目。
 こんな話が、収録されています。

 Michelle Stern / Geteilte Unsterblichkeit / それぞれの不死

□ Perry Rhodan-Extra 13 「それぞれの不死」

 新銀河暦1466年10月13日、自由テラナー連盟首都テラニア――

「オアナ・ロクサナ・ディ・グラジノさんは~」
「アルコン人ハーフ」
「向上心あふれる、フリージャーナリスト」
「で」
「この日~」
「特ダネの予感が、したわけで……」

 太陽系政庁の下、政庁公園にて――

「――ワタシはっ」
「――ペリー・ローダンだっ」
「――本人なんだあっ」
「不審なオジサンが、ひとり」
「それなりに、周囲から、注目を浴びますが~」
「それなりに、周囲の誰も、本気にしてない感じで」
「でも」
「オアナさんは、ピンときました」
「――ペリー・ローダンと、瓜二つ?」
「――髪の色は、ちょと濃いみたいだけど?」
「――あの立ち振る舞い、とか?」
「――カリスマぽいもの、とか?」
「でも」
「警備員たちは~」
「あまり感銘を受けない、感じで~」
「というか~」
「慣れっこ、なのでしょう」
「――こらこら……オジサンっ」
「――公園でパフォーマンスするときは、事前に許可とりなさーい」
「――逮捕するよー」
「不審なオジサンは~」
「――ワタシは、ペリー・ローダン本人だあっ」
「――TLD長官ノヴィエル・レジドルでも、良いっ」
「――政庁首席レジナルド・ブルでも、良いっ」
「――会わせろーっ」
「もちろん~」
「警備員たちは~」
「TLD長官ノヴィエル・レジドルにも~」
「政庁首席レジナルド・ブルにも~」
「会わせるつもりは、ありません」
「不審なオジサンは~」
「――ワタシは、ペリー・ローダン本人だあっ」
「――よしっ」
「――今から、ペリー・ローダン本人である証拠を、見せてやるっ」
「不審なオジサンは、脱衣開始」
「――こらこら……」
「――仕方ない、現行犯逮捕だっ」
「警備員たちが~」
「不審なオジサンを、逮捕するところを~」
「オアナさんが、介入」
「不審なオジサンを、その場から逃がしたり」
「――だいじょうぶよっ……オジサ……ミスタ・ローダン」
「――わたしに、どーんと、任せておきなさいっ」
「信頼を、勝ち得たり、するのでした」

 首都テラニア――

「オアナさんは~」
「自称ペリー・ローダンが~」
「〈刮目放送〉の生放送に、出演できるように~」
「手配したり」
「で」
「番組の進行は~」
「花形レポーター、スヴォーンのジンギツ・ブレットツェック」
「――今日のゲストは~」
「――自称ペリー・ローダンのペリー・ローダンさんですっ」
「花形レポーター、スヴォーンのジンギツ・ブレットツェックは~」
「自称ペリー・ローダンを、いじくりまわした挙げ句~」
「――では、次のゲストっ」
「放り出すのでした」
「……」
「でも」
「番組出演は、無駄ではありませんでした」
「――そっくり!」
「ネズミビーバーのグッキーが~」
「自称ペリー・ローダンに、目をとめたり」
「――そっくりですね」
「TLD長官ノヴィエル・レジドルが~」
「自称ペリー・ローダンに、目をとめたり」
「――とにかく、謎を解明しようっ」
「で」
「自称ペリー・ローダンは~」
「――うわーっ」
「当局に保護され~」
「調査されたり」
「――個体振動数が、本物のローダンと、ほとんど完全に一致?」
「グッキーが、思考を読むと~」
「――ペリーと、いっしょ?」
「――ペリーしか知らないはずのことを、記憶してる?」
「さらに」
「自称ペリー・ローダンは~」
「――これが、本物のペリー・ローダンの証拠だっ」
「脱衣……胸のあたりをはだけたりして~」
「細胞活性装置――卵型の古い仕様の――を、見せるのでした」
「……」
「以下~」
「自称ペリー・ローダンを~」
「ローダンII……と呼ぶことにします」
「……」
「で」
「ローダンIIは、曰く」
「――3年前――」
「――辺境惑星リュマル――特段、何もない惑星だが――で~」
「――グライダー事故に遭ったのだっ」
「――3年間、そこで寝たきりだったのだっ」
「ローダンIIは、さらに曰く」
「――たしかに~」
「――記憶がおかしくて、困っているのだっ」
「――しかしっ」
「――ワタシは、ペリー・ローダン本人だっ」
「――この点だけは、譲れないっ」

 テラニア工科大学――

「ローダンIIは~」
「細胞活性装置の調査に、同意」
「テラニア工科大学の~」
「アラスのイルカヌ・アレクシンが~」
「この仕事を、引き受けたり」
「――この細胞活性装置は~」
「――ストレンジネスが、少し高めですな」
「で」
「もちろん」
「テラニア工科大学は~」
「TLDが厳重に封鎖していたわけです」
「が」
「――ハロー? ……オジサ……ミスタ・ローダン」
「オアナさんが~」
「ローダンIIがいるところまで、潜入したり」
「――ばーん」
「アルコン人の暗殺者集団が~」
「侵入したり」
「――!」
「ローダンIIは、重傷」
「暗殺者集団も~」
「犠牲者を出し、撤退を余儀なくされたり」
「で」
「グッキーは~」
「――テレポートっ」
「オアナさんを、安全な場所に運んでから~」
「――逃走用転送機?」
「暗殺者集団を、追跡」
「で」
「グッキーが~」
「逃走する暗殺集団の思考を、読んでみると~」
「――襲撃を指示したのは……?」
「――トマス・カーディフ?」
「……」
「憶えている、と思いますが……」
「トマス・カーディフは~」
「ペリー・ローダンの、長男です」
「21世紀に~」
「ペリー・ローダンの最大最強の敵となり~」
「3000年以上も前に~」
「死んだ、はずのヒト」
「……」
「トマス・カーディフも~」
「暗殺集団と同様に、逃走しようとします」
「が」
「グッキーは、トマス・カーディフを捕獲」
「と」
「じつは~」
「トマス・カーディフも~」
「細胞活性装置――卵型の古い仕様の――を、首から提げているのでした」

 首都テラニア――

「自由テラナー連盟としては~」
「アルコン帝国に対し、正式に照会したりするわけです」
「が」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世は~」
「――暗殺計画など、何も知らぬっ」
「一蹴されました」
「……」
「一方」
「死んだ襲撃犯の遺体の、検視中~」
「――ぼろぼろー」
「――細胞が、崩れてく?」
「遺体は~」
「短時間で~」
「不定形の細胞の堆積に、変わってしまったり」
「――つまり?」
「――ローダンIIも?」
「――カーディフIIも、同じ運命?」
「――両名については?」
「――細胞活性装置が、崩壊プロセスを、遅らせてるだけ?」
「……」
「そうこう、するうち~」
「――治療中のローダンIIが、誘拐された?」
「――容疑者は?」
「――メラル・ラクソンさん――イルカヌ・アレクシンの同僚?」
「が」
「すぐに、真相が判明したり」
「――イルカヌ・アレクシンが、真犯人?」
「――同僚メラル・ラクソンさんは、濡れ衣を着せられた?」
「ちなみに」
「メラル・ラクソンさんは、もとTLD工作員」
「イルカヌ・アレクシンは~」
「メラル・ラクソンさんを、うまく利用して~」
「ローダンIIを連れ、惑星リュマルへ」
「……」
「イルカヌ・アレクシンは~」
「知ったのです」
「すなわち――」
「ローダンIIも~」
「カーディフIIも~」
「アルコン人の暗殺集団も~」
「別の並行宇宙の産なのです」
「で」
「新銀河暦1463年――」
「パラロクス武器庫に蓄積されたプシ物質が、放出されたことで~」
「このアインシュタイン宇宙に、転移させられたのです」
「で」
「ローダンIIも~」
「カーディフIIも~」
「アルコン人の暗殺集団も~」
「アインシュタイン宇宙に、自分を繋ぎとめる、アンカーがないので~」
「プシ物質を基にした身体は~」
「――ぼろぼろー」
「崩壊していくのです」
「もちろん」
「ローダンIIや~」
「カーディフIIの~」
「細胞活性装置も~」
「同じことに、なるわけです」
「が」
「イルカヌ・アレクシンは~」
「――自分のため、この細胞活性装置が欲しいかも」
「なんて、思ってしまった、わけなのでした」
「ともあれ」
「イルカヌ・アレクシンの努力は、報われず~」
「――ぼろぼろー」
「装置の崩壊プロセスは、止められませんでした」
「……」
「カーディフIIは~」
「ペリー・ローダンに対して~」
「3000年以上前に死んだ、同一人物と同じく~」
「――ママ……ぐっすん」
「母親を捨てた、と信じて~」
「父親に対する憎しみで、いっぱいです」
「が」
「ペリー・ローダン(本物)は~」
「カーディフIIと~」
「平和的に、話してみたり」
「さらに」
「カーディフIIが~」
「――(あれこれ)」
「罵倒したにも、かかわらず~」
「ペリー・ローダン(本物)は~」
「カーディフIIに、骨髄を提供したり」
「カーディフIIの身体の状態は、少し安定したり」
「で」
「カーディフIIは~」
「――!」
「――パパ……ぐっすん」
「考えを改めるように、なったとか」

 惑星リュマル――

「ペリー・ローダン(本物)と~」
「カーディフIIは~」
「――ローダンIIを救うのだっ」
「――突入っ」
「共に~」
「イルカヌ・アレクシンの基地へ」
「が」
「そこには~」
「ローダンIIだけでなく~」
「オアナさんまで、人質になっていたり」
「ともあれ~」
「いろいろの末~」
「イルカヌ・アレクシンと~」
「体よく利用された、メラル・ラクソンさんは~」
「逮捕され~」
「誘拐事件は、解決」
「オアナさんは~」
「無事、救出されます」
「が」
「ローダンIIは~」
「もう、死にそうです」
「……」
「そうこう、するうち~」
「グッキーは、宇宙ふたつが重なる場所を発見」
「ローダンIIと~」
「カーディフIIは~」
「そこに運ばれたり」
「……」
「けっきょく~」
「ローダンIIは、救われませんでした」
「でも」
「もしかすると~」
「カーディフIIは~」
「死ぬ前に、自分の宇宙への帰還に成功した」
「かもしれない、という」

□ Perry Rhodan-Heft

2623 . Uwe Anton / Die zweite Anomalie / 第二異常空間
2624 . Arndt Ellmer / Todesfalle Sektor Null / 零星域の死の罠
2625 . Hubert Haensel / Das Plejaden-Attentat / プレアデス暗殺事件
2626 . Michael Marcus Thurner / Suche im Sektor Null / 零星域で捜索
2627 . Michael Marcus Thurner / Die letzten Tage der GEMMA FRISIUS / 《ゲンマ・フリシウス》最期の日

□ Perry Rhodan-Heft 2623話「第二異常空間」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2623.html ]

 〈調和の帝国〉の銀河――

「エスカリアンは、〈調和の国〉……」
「で」
「〈調和の帝国〉の銀河は、二重銀河」
「大昔に~」
「タファラ銀河~」
「ネトブラ銀河~」
「両銀河が、接触し~」
「およそ980万年前に、突き抜け合ったり」
「両銀河の随伴銀河~」
「小銀河アルデン」
「小銀河ドラナト」
「ここまで含めて~」
「〈調和の帝国〉の版図です」
「……」
「〈調和の帝国〉の住民は~」
「各員~」
「超知性体タネドラルの欠片=エスカランを、保持していたり」
「が」
「じつは~」
「超知性体タネドラルの欠片=エスカランを、欠いている~」
「非調和存在=ジレスカてのも、いたりする」
「で」
「調和監視者という人たちが~」
「非調和存在=ジレスカを、狩りたてたり」
「対して~」
「地下組織ジレスカボロが~」
「非調和存在=ジレスカを束ねたり」
「で」
「カルミュデア・ユクさんは~」
「地下組織ジレスカボロを、指揮したり~」
「宇宙船《リュリネ》を、指揮したり」
「とかいう」

 アラスカ・シェーデレーア――記憶喪失――

「アラスカ・シェーデレーアは~」
「非調和存在=ジレスカの収容所に、いたところを~」
「宇宙船《リュリネ》に、救出され~」
「アンドロイド、エロイン・ブリゼル」
「スウィフト――収容所で親しくなったヒト」
「両名と共に~」
「宇宙船《リュリネ》の搭載艇で~」
「惑星ペアン・記憶喪失の治療の旅へ」

 医療惑星ペアン――

「アンドロイド、エロイン・ブリゼルは~」
「搭載艇で、留守番」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「スウィフトとはぐれて~」
「単身、ペアン人の村へ」
「そこで」
「――!」
「背後から、撃たれたり」
「熱線は~」
「アラスカ・シェーデレーアをかすめて~」
「ペアン人に~」
「――じゅっ」
「……」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「――こんなところに?」
「――オレを狙うほど知り合いなヤツが、いるか?」
「――いや、いるはずがない」
「――と、すると~」
「――まさか……?」
「――撃ったのは、スウィフト?」
「もちろん」
「決め手は、ありません」

 医療惑星ペアン――

「ともあれ」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「ペアン人により、治療を受けたり」
「――あれ?」
「――このペアン人は……強力な暗示能力者?」
「……」
「アラスカ・シェーデレーアの~」
「埋もれていた記憶の一部が~」
「戻ってきました」
「で」
「ペアン人たちは、わかりやすくメッセージを伝えて曰く」
「――アナタにとって一番大事なこと……を考える準備が、できたら~」
「――すべてを、思い出すでしょう」
「――超知性体タネドラルが~」
「――すべて、手配するでしょう」
「……」
「――はっ」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「意識回復」
「アンドロイド、エロイン・ブリゼルに、発見されたり」
「――12時間以上も、行方不明だったレスよ」

 カルミュデア・ユクの宇宙船《リュリネ》は、異常空間へ向かう――

「アラスカ・シェーデレーアは~」
「記憶が、戻ってきました」
「――けっきょく、オレの敵って?」
「――……誰でしょう?」
「考えるのでした」
「……」
「《リュリネ》が~」
「異常空間に、接近すると~」
「――ごーっ」
「近隣は~」
「大型のハイパー台風が、荒れ狂い~」
「時空は、猛烈に歪んでいたり」
「で」
「アンドロイド、エロイン・ブリゼルは、観測して曰く」
「――あの異常空間が、解消するみたいレス」
「――異常空間のところに、何かあるのは~」
「――クェーサー……みたいなものレスね」
「……」
「《リュリネ》が~」
「さらに、異常空間に、接近すると~」
「――うわーっ」
「あたりは~」
「アラスカ・シェーデレーアにも~」
「エスカリアン人にも~」
「理解不能な状態だったり」
「で」
「アンドロイド、エロイン・ブリゼルは、申し出て、曰く」
「――操船を、引き受けるレス」
「多次元重積効果が、《リュリネ》に、迫ったり」
「異常空間が、完全崩壊したり」
「で」
「《リュリネ》は、ようやくのことで逃れるのでした」
「……」
「アンドロイド、エロイン・ブリゼルは~」
「先刻の発言を訂正して、曰く」
「――異常空間のあった場所に、あるのは~」
「――見掛けは、クェーサーみたいレスが~」
「――クェーサーみたいな見掛け……の、内側で~」
「――猛烈な、テンポで~」
「――ブラックホールが、生じて、崩壊しているレス」
「――銀河1個分の質量が、そこに収まっている……みたいレス」
「つまり?」
「――何かの、模擬演習とか、試験運転とか……みたいなことをしてる?」
「よく、わかりません」

 宇宙船《リュリネ》は、もうひとつの異常空間へ向かう――

「こちらの異常空間の方が、古いのです」
「その分、安定しているらしい」
「……」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「夢を見ます」
「――サンブリさんっ」
「――はっ」
「サンブリ・ユラの夢を、見て~」
「記憶を、完全に取り戻したり」
「――〈涙の海の警鐘劇〉?」
「……」
「思い返せば~」
「〈歌うブラックホール〉の星系で~」
「どこかの混乱した精神存在の挿し木=オルセン・タファラが~」
「パラ現実の中で~」
「超演劇〈涙の海の警鐘劇〉を、演じていました」
「で」
「超演劇〈涙の海の警鐘劇〉は~」
「コスモヌクレオチド〈トリュクラウ3〉の攻防に絡めて~」
「高次勢力のあいだに挟まれた、低次な知性体が~」
「どうなってしまうか……を、演じたものでした」
「……」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「――そういえば、オレは論理学者だっ」
「――記憶と共に取り戻した、論理学的能力を、駆使して~」
「――〈調和の帝国〉の、超知性体タネドラル?」
「――コスモヌクレオチド〈トリュクラウ3〉?」
「――ボットネット?」
「――キン・シ?」
「――ショロウブワ?」
「――いろいろ、つなげて、考えてみようっ」
「……」
「ボットネットは~」
「トテムハイン銀河の惑星〈コプター巣〉で~」
「〈混沌の勢力〉に対する武器……として、作られたらしい」
「48の花弁からなる〈時薔薇〉……とか、呼ばれていたり」
「それを~」
「キン・シが、盗んだのでした」
「……」
「ショロウブワは~」
「ボットネットを、設計したり~」
「〈歌うブラックホール〉の星系に、工房があったり~」
「とかいう、謎のヒトです」
「つい先日には~」
「〈調和の女大公〉の行政宮殿で~」
「自称ショロウブワ=蜘蛛型ロボットが、壊れたり~」
「謎のヒトです」
「が」
「アラスカ・シェーデレーア、推測するに」
「――壊れた、蜘蛛型ロボットは~」
「――本物の設計者ショロウブワのバックアップ機~」
「――とか、かなあ?」
「……」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「アンドロイド、エロイン・ブリゼルの、手を借りて~」
「宇宙船《リュリネ》の、データ・システムに、侵入」
「で」
「〈調和の帝国〉と~」
「〈調和の帝国〉の仕組みについて~」
「ひととおり、概観してみたり」
「――〈調和の女大公〉の行政宮殿みたいに~」
「――大公たちが乗る、宮殿船団が、あって~」
「――王様が、ひとりいて~」
「――宰相が、ひとりいて~」
「――そういう~」
「――分散型の行政機構みたいな?」
「――でも?」
「――全部、超知性体タネドラルが創始したもの?」
「――民主主義なんてモノは、欠片もなし?」

 宇宙船《リュリネ》は、第2の異常空間に到達――

「カルミュデア・ユクさんの宇宙船《リュリネ》には~」
「アラスカ・シェーデレーア」
「アンドロイド、エロイン・ブリゼル」
「スウィフト」
「天才操縦士、リジンゼ・バロ」
「パラク・ヤン――リジンゼ・バロの宇宙船《シェヤル》の保安隊長――」
「こうしたヒトたちが~」
「乗り組んでいます」
「で」
「宇宙船《リュリネ》が~」
「異常空間に、入ってみると~」
「――思った通り、安定してるレスね」

 第2の異常空間の中――

「――〈調和の帝国〉の行方不明になっていた宇宙船が……無数に?」
「……」
「ちなみに~」
「天才操縦士、リジンゼ・バロは~」
「こちらの異常空間に~」
「以前に、潜ったことが、ある」
「当時は~」
「難破船の、お宝的価値のある部品が、目当てだったとか」
「70年物の、近衛少尉プリドンの護衛艦よりも~」
「もっと古い型の宇宙船の部品の方が、良いモノとか」
「……」
「アンドロイド、エロイン・ブリゼルは~」
「スペースジェット1隻を、探知」
「アラスカ・シェーデレーアが、見てみると~」
「――《バジス》の搭載艇?」
「スペースジェットを調査してみると~」
「艇上に、生存者はなし」
「ギャラクティカーの遺体があるだけ」
「それでも」
「――艇載計算脳から、データを抽出したぞっ」

 第2の異常空間の中央――

「異常空間の中心点に~」
「――有機物の塊?」
「――直径3km?」
「で」
「飛翔機能付の宇宙服で~」
「アラスカ・シェーデレーアたちは~」
「物体に、着地」
「と」
「しばらくして~」
「――飛翔装置の機能が、おかしくなった?」
「さらに」
「物体の表面に、開口部が出来て~」
「物体の中に、引きこまれたり」
「で」
「――何か、いるのか?」
「やっていると~」
「その何かと、連絡がとれました」
「――ワタシは、〈シル〉なのデス」
「――アナタたちを、〈シル〉の子として歓迎するデス」
「――ところで……」
「――ワタシが、今、目覚めるまで……」
「――どれだけ、時間が過ぎたデスか?」
「まあ」
「〈シル〉の気持ちも、わからないでは、ないですが~」
「アラスカ・シェーデレーアたちは~」
「〈シル〉のことを、知りません」
「昔のことを、聞いてみましょう」

 大昔――

「〈シル〉は~」
「とある銀河に広がる、胞子の群れ……として、発展し~」
「何百万年~」
「宇宙を、さまよったのでした」
「で」
「高次勢力の戦いには~」
「巻きこまれないように、気をつけていたのですが~」
「あるとき~」
「コスモヌクレオチド〈トリュクラウ3〉の騒動に~」
「遭遇してしまいました」
「――ひいいっ」
「〈シル〉は~」
「オソロシイものを、見てしまいました」
「で」
「〈シル〉は~」
「近くの、カンダ銀河というところに、逃げたのです」
「と」
「そこには~」
「キン・シ……という存在が、いました」
「――ははははっ」
「――うふふふっ」
「〈シル〉は~」
「キン・シとの、あいだに~」
「友情の芽生えを、感じたり」
「で」
「ある日~」
「キン・シは~」
「〈シル〉に、1台の機械を見せました」
「――?」
「――ずぞぞぞっ」
「〈シル〉は~」
「罠に嵌まったことに、気づきました」
「――ずぞぞぞぞぞっ」
「この機械は~」
「〈シル〉の意識と知性を、食いはじめ~」
「最後には~」
「――ずぞ……っ」
「〈シル〉には、意識の抜け殻しか、残らなかったのです」
「で」
「キン・シの弁に、よれば~」
「この機械は~」
「何か新しいこと……前代未聞のことを成し遂げる、実験の一部とか」
「〈シル〉は、その奇跡を安定させるため、必要だったとか……」
「――(友達と、思ってたのに……)」
「――(ひどいデスー)」

 現在:第2の異常空間の中央――

「アラスカ・シェーデレーアは~」
「〈シル〉を欺き~」
「――(ひどいデスー)」
「何とか、脱出したのです」
「が」
「この時~」
「フィリビリム種族、メル=アンタ=セルは~」
「――もふもふ(うわーっ)」
「――もふもふ(うっ……ぐったり)」
「犠牲になってしまうのでした」

 第2の異常空間の中、宇宙船《リュリネ》――

「そうこう、するうち~」
「アラスカ・シェーデレーアも~」
「ようやく確信が持てました」
「――(友達と、思ってたのに……)」
「――ばーん」
「裏切り者のスウィフトを~」
「麻痺銃で、拘束するのでした」
「……」
「そんなこんなで~」
「宇宙船《リュリネ》は~」
「第2の異常空間を、脱出したのです」
「が」
「異常空間の周囲は~」
「〈調和の帝国〉の艦隊に封鎖されていたという」

【前回の訂正】カルミュデア・ユク

「〈調和の女大公〉リジンザ・ユックの姪」
「では、なくて~」
「孫娘でした」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
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◆今回のひとこと

 またも、食物連鎖的な……ですね。


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