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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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665 [2011/05/02]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Extra 12
[ http://perry-rhodan.net/produkte/hefte/sonderpublikationen/prextra12.html ]

 4月15日刊行の、〈特別編集版〉ヘフト12冊目。
 こんな話が、収録されています。

 Alexander Huiskes / Countdown / カウントダウン

□ Perry Rhodan-Extra 12 「カウントダウン」

 とあるヴィジョン――

「――えーと?」
「――あれは、スプリンガーたち?」
「――新ギャラクティカムの会議参加者を、大量虐殺しようとしてる?」
「――スプリンガーたちを、けしかけてるのが……?」
「――ミスタ……ュ……?」

 新銀河暦1460年4月8日、銀河系、惑星オーロラ――

「惑星オーロラは~」
「恒星ハロの第3惑星」
「星系ソルから、1万7340光年」
「星系アルコンから、1万6785光年」
「銀河系主平面から、上へ1万0804光年」
「自由テラナー連盟と、アルコン水晶帝国の、境界あたりに位置します」
「100年ほど前に~」
「新ギャラクティカムの主拠点と定まり~」
「諸種族が住むように、なったという」
「都市は唯一、ギャラクト・シティ」
「ありとあらゆる銀河系種族の代表団、およそ4000万名が駐在」
「火星と、惑星アルコンIIを結ぶ、転送機航路の中継地点、だったりもする」

 オーロラ宙港――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「ハイパー繭の残留民、やら~」
「終末戦隊〈反逆者〉の残留民、やら~」
「を代弁する特使として~」
「新ギャラクティカムの会議に、参加しに来ています」
「で」
「本日は~」
「ペリー・ローダンが~」
「会議に、ゲスト招待されて、やってくるので~」
「オーロラ宙港まで、迎えに出てきたり」
「と」
「――はろー」
「トレマイナ・ダ・ファルカンさん――顔見知りのアルコン人女性が――が~」
「通りかかったり」
「トレマイナ・ダ・ファルカンさんは~」
「新ギャラクティカムの職員」
「以前には~」
「ジュリアン・ティフラー付の秘書、をしたこともある」
「現在は~」
「シェボパル人女性議員コラル・プファンタガサイの秘書、をしているらしい」
「で」
「まあ、こんな調子で~」
「オーロラ宙港には、各種族の代表なんかが、ひっきりなし」
「テフローダー、カーディル・クレー・アミイ・ケルテーバルさん、なんかも~」
「転移遺伝同盟の使節として~」
「会議参加のため、到着したり」

 新ギャラクティカム、会議場――

「会議の中で~」
「とりわけ、問題になったりするのは~」
「銀河系イーストサイドの諸種族のこと」
「と、いうのも~」
「銀河系イーストサイドの諸種族は~」
「いまなお~」
「終末戦隊〈反逆者〉の侵略の傷跡に~」
「とっても、苦しんでいるという」
「いくつかの惑星は~」
「再建支援金を、申請したり」
「他の惑星は~」
「新しく同盟を作る可能性について、討議したり」
「で」
「こうした~」
「銀河系イーストサイドの諸種族に~」
「共通していることが、ひとつ」
「銀河中央銀行のタムラン――頭取のようなもの――である~」
「シェボパル人、ケトリシウド・ブレグゼネブを、前にして~」
「――オドオド」
「しているのです」
「と、いうのも~」
「銀河中央銀行――新ギャラクティカムの1組織――は~」
「困窮する種族経済にとって、救世主的存在」
「でも」
「いわゆる標準審査というのを、受けないと~」
「補助金の認可は、おりません」
「いわゆる標準審査というのを、パスするために~」
「対象となる諸種族は~」
「重要データを、すべて開示しないと、いけません」
「徹底的に監査されるのを、じっと耐えないと、いけません」
「そんな、力関係から~」
「――オドオド」
「しているのでした」

 ジュリアン・ティフラーは、ブラド・レノクスと個人的に会談――

「ブラド・レノクスは~」
「メディア財閥の御曹司にして~」
「暗黒街にも人脈豊富、惑星オーロラで影響力ある人物」
「で」
「ブラド・レノクスは~」
「ジュリアン・ティフラーに~」
「テフローダー学者、メダク・ジャノを、引き合わせます」
「……」
「テフローダー学者、メダク・ジャノは~」
「宇宙考古学者であり、ハイパー物理学者」
「語って、曰く」
「――じつは、2年前~」
「――〈反逆タンク〉の残骸から~」
「――時空ルータの中核部品を見つけて、持ち帰ったです」
「――それ以来~」
「――何度も、妙なヴィジョンを、見るです」
「――〈夢じゃない〉ヴィジョン、と呼称してるですが」
「――可能性の未来の1ページを見せてくれるです」
「――〈夢じゃない〉ヴィジョンの中で~」
「――もしかすると、スプリンガー?……と思われる暗殺者集団が~」
「――会議参加者の大量殺戮なんかを、しようとしてるです」
「……」
「テフローダー学者、メダク・ジャノの、話は~」
「どうやら、単なる妄想ではないらしい」
「というのも」
「この日――」
「タニオ・ウクズ中佐――ジュリアン・ティフラーの身辺警護が任務――と~」
「惑星オーロラ保安部隊が~」
「死後1日が経過した遺体を、発見」
「金融市場分析研究所のウニト人ドルトランが~」
「講演者として、会議に招かれたところを~」
「何者かに、殺害されていたのでした」

 捜査開始――

「ペリー・ローダン」
「ジュリアン・ティフラー」
「および、周囲の協力者たちは~」
「テフローダー学者、メダク・ジャノの〈夢じゃない〉ヴィジョンを、分析」
「――〈夢じゃない〉ヴィジョンに登場する、暗殺者集団の制服が?」
「――あの有力な犯罪者組織ヒュドリリドの制服みたい?」
「――どうやら~」
「――犠牲者は、理由があって選ばれているみたいで?」
「――犠牲者候補の中のひとりは……」
「――ちょっと待て、それ、オレだろ?」
「〈夢じゃない〉ヴィジョンによれば~」
「ジュリアン・ティフラーも、犠牲者候補のひとりらしい」
「しかも、襲撃される時刻まで、特定できました」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――助力乞うっ」
「シェボパル人女性議員コラル・プファンタガサイ――略称コプフ――に~」
「捜査協力を、依頼」
「ネズミビーバーのグッキーを~」
「捜査チームに、引きこみました」

 捜査継続――

「グッキーは~」
「テフローダー学者、メダク・ジャノの手に触れて~」
「〈夢じゃない〉ヴィジョンを、体験」
「犠牲者候補かも? ……というヒトを、2名を特定できたり」
「1名は~」
「リング人、リノダ・シャカル」
「――もう、殺されている?」
「もう1名は~」
「ブルー人――惑星ラノルカの銀河評議員――フュヤルジ・ファジイト」
「――行方不明?」
「やがて」
「――ブルー人、フュヤルジ・ファジイトを~」
「――有力容疑者として、指名手配だっ」
「と、いうのも」
「犠牲者・犠牲者候補の全員が~」
「何らかの形で~」
「惑星ラノルカと、関わりがあったのです」
「……」
「惑星ラノルカは~」
「終末戦隊〈反逆者〉の手で、廃墟と化しました」
「ブルー人、フュヤルジ・ファジイトは~」
「出身惑星ラノルカに対する、経済支援を~」
「何度となく、申し入れたのですが~」
「議員の多くは~」
「反対票を投じ~」
「否決してきたのです」
「また」
「ブルー人、フュヤルジ・ファジイトは~」
「局部銀河群に残る〈反逆者〉の残留民を、一掃しようっ……てことに~」
「賛成する、立場」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「新銀河暦1447年12月1日の演説、によって~」
「ブルー人、フュヤルジ・ファジイトを~」
「敵に回してしまった、のでした」

 ジュリアン・ティフラー襲撃事件発生――

「あらかじめ、全部、わかっていたので~」
「ジュリアン・ティフラー暗殺事件は、未遂に終わります」
「で」
「襲撃してきたスプリンガー暗殺団は~」
「戦闘ロボット部隊に、追い詰められたり」
「ブルー人、フュヤルジ・ファジイトは~」
「逃げだそうとした、ところを~」
「ジュリアン・ティフラーの手で、捕獲されたり」
「かくして」
「ブルー人、フュヤルジ・ファジイトは~」
「思いの丈をぶちまけて、曰く」
「――これはっ」
「――惑星ラノルカをあんなにした、復讐だっ」
「――妻と子供を殺された、復讐だっ」
「でも」
「――ブルー人、フュヤルジ・ファジイトのような小者が?」
「――事件の黒幕?」
「――あり得ないだろ?」
「と」
「そこに、突然」
「惑星オーロラの部隊が~」
「――襲撃者を、抹殺だっ」
「――ばばばっ」
「スプリンガー暗殺団を、皆殺し」
「事件の黒幕につながる手掛かりが、なくなってしまいました」
「で」
「聞いてみると~」
「惑星オーロラ保安部隊長、曰く」
「――ワレワレは、コプフの命令を受けて、やったのですが……」
「シェボパル人女性議員コラル・プファンタガサイが~」
「口封じをしようとした、のでしょうか?」
「……」
「確認して、みると~」
「――シェボパル人女性議員コラル・プファンタガサイの女性秘書?」
「――トレマイナ・ダ・ファルカンさんが、事件の黒幕かも?」
「――つまり?」
「――女性秘書トレマイナ・ダ・ファルカンさんは?」
「――犯罪者組織ヒュドリリドに、属している?」
「――それに?」
「――惑星ラノルカの大企業ヒュ=インダストリズも経営してる?」
「――惑星ラノルカが標準審査されると?」
「――大企業ヒュ=インダストリズの違法活動が、白日のもとに?」
「――だから、あらゆる手段をもって、やめさせようとした?」
「――それに?」
「――銀河中央銀行の頭取、シェボパル人ケトリシウド・ブレグゼネブに?」
「――圧力を加えて?」
「――シェボパル人女性議員コラル・プファンタガサイからの~」
「――イーストサイドのインフラ復旧計画への融資に対する利下げ要求に~」
「――屈しないように~」
「――させたかった?」

 かくして――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「シェボパル人女性議員コラル・プファンタガサイの協力を得て~」
「銀河中央銀行の頭取、シェボパル人ケトリシウド・ブレグゼネブのところで~」
「罠をはってみたり」
「銀河中央銀行の頭取、シェボパル人ケトリシウド・ブレグゼネブが~」
「いろいろと白状しよう、としたところへ~」
「女性秘書トレマイナ・ダ・ファルカンさんが~」
「やってきて~」
「銀河中央銀行の頭取、シェボパル人ケトリシウド・ブレグゼネブを~」
「――ばーん」
「と、始末」
「続いて~」
「女性秘書トレマイナ・ダ・ファルカンさんは~」
「ジュリアン・ティフラーも、始末しようとします」
「が」
「シェボパル人女性議員コラル・プファンタガサイが~」
「女性秘書トレマイナ・ダ・ファルカンさんを~」
「――ばーん」
「と、始末」
「……」
「これをもって事件は、幕を閉じました」
「が」
「犯罪者組織ヒュドリリドが、決定的に弱体化したか、というと~」
「そんな感じでも、なかったのでした」

 ちなみに――

「テフローダー学者、メダク・ジャノは~」
「その後、姿を消してしまいました」
「が」
「ジュリアン・ティフラー宛に~」
「こんな音声メッセージを、残していました」
「――また別の〈夢じゃない〉ヴィジョンを見たです」
「――貴官の未来の1ページ、だったです」
「――何か、起こって~」
「――それによって~」
「――貴官は~」
「――未来永劫、別のヒトになってしまうです」
「――かのものが動かなくなるとき、貴官は行動せねばならないです」
「……」
「もちろん~」
「この当時のジュリアン・ティフラーに~」
「未来の自分の運命、なんて~」
「わかろうはずも、ないのでした」

□ Perry Rhodan-Heft

2593 . Leo Lukas / Das PARALOX-ARSENAL / パラロクス武器庫
2594 . Frank Borsch / Begegnung der Unsterblichen / 不死者たちの遭遇
2595 . Michael Marcus Thurner / Wanderer am Scheideweg / 岐路に立つワンダラー
2596 . Christian Montillon / Requiem für das Solsystem / ソル系に捧ぐ鎮魂歌
2597 . Christian Montillon / Hyperkälte / ハイパー冷気

□ Perry Rhodan-Heft 2593話「パラロクス武器庫」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2593.html ]

 (承前)

 新銀河暦1463年5月、アンスレスタ銀河――

「超能力者タニオ・ウクズ中佐は~」
「――ジュリアン・ティフラーの行き先につながる、流れかも?」
「弱いエネルギーの流れに、潜ってみるのでした」
「が」
「追いかけきれずに、戻ってきました」
「……」
「《ミクル=ジョン》の司令室で~」
「ラモズ――モンドラ・ダイアモンドさんのペットの猫的生物――が~」
「――にゃおにゃおにゃおんにゃ」
「鳴くのでした」
「ペリー・ローダンは、はっとして」
「――今、ラモズが、『昇天コマンド』って鳴かなかったか?」
「周囲から、うろんな目で見られたりして」

 5個目の〈時間粒〉――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「5個目の〈時間粒〉に、到着」
「……」
「5個目の〈時間粒〉は~」
「とある金属生命体の制御下、にありました」
「――ワタシは、〈一零〉といいマス」
「――神を探しに行きたいのです。手伝って欲しいのデス」
「――さすれば、〈花被鍵〉を渡しマス」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「金属生命体〈一零〉の分身を、連れて~」
「次の〈時間粒〉に、向かいます」
「が」
「金属生命体〈一零〉の分身は~」
「――神探しを、手伝って欲しいのデス」
「――神探しを、手伝って欲しいのデス」
「ひたすら、しゃべり続けて~」
「役に立つどころか、ひたすら邪魔」
「が」
「そんな、金属生命体〈一零〉の分身も~」
「――かか、神探しを、てて、手伝って欲しいの……デシュウウ」
「崩れて、しまって~」
「〈花被鍵〉をくるんだ小箱みたいな部分、だけが残ります」
「金属生命体〈一零〉は~」
「――最後に残った部分を、自分で一時停止しマス」
「――次の〈時間粒〉に到着したら、再起動してくだサイ」
「……」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「〈時間粒〉に到着して~」
「金属生命体〈一零〉の分身の残滓を、再起動」
「――〈花被鍵〉を引き渡すと、約束してくれるなら~」
「――神がどこにいるか、教えても良いぞ」
「約束を、取り付けます」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「金属生命体〈一零〉に、指摘して曰く」
「――神は、キミ自身の中にいるのだ」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「金属生命体〈一零〉の分身が、一時停止したあと~」
「〈百万年トンネル〉を、5個目の〈時間粒〉に引き返し~」
「金属生命体〈一零〉の分身を~」
「金属生命体〈一零〉の〈時間粒〉に、解き放ったのでした」

 6個目の〈時間粒〉――

「比較的簡単に、〈花被鍵〉を回収」

 7個目の〈時間粒〉――

「比較的簡単に、〈花被鍵〉を回収」

 8個目の〈時間粒〉――

「比較的簡単に、〈花被鍵〉を回収」

 9個目の〈時間粒〉――

「化物クラゲ漂うグリセリン湖を渡るのに、ずいぶん、かかったり」

 10個目の〈時間粒〉――

「2日間半、熱に浮かされて、夢見ながら~」
「〈花被鍵〉を、探索しました」
「ところで」
「探索の、途中~」
「一本の樹に~」
「――期限が切れるぞ。急ぐのだ」
「とか、忠告が、刻んでありました」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「思うのです」
「――そういえば?」
「――5個目の〈時間粒〉以来?」
「――〈百万年トンネル〉の中で?」
「――影のようなモノに、観察されているような~」
「――気がしたけど?」
「――〈百万年トンネル〉の影のようなモノと~」
「――樹に刻まれた忠告は~」
「――関係、あるかも?」

 〈百万年トンネル〉内――

「〈百万年トンネル〉の道行きの、退屈から~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「何度も、自分の悟性を疑うところまで、イキました」
「が」
「そんな中~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「偶然にも~」
「地下壕みたいなところ発見」
「地下壕は、〈百万年トンネル〉の中に、不規則な間隔で存在するらしい」
「で」
「どこかで~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「地下壕に、入ってみました」
「――地下壕に、入ると?」
「――〈百万年トンネル〉で止まっていた新陳代謝が、機能する?」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「ほっと一息」
「横になると、寝てしまいました」
「……」
「――はっ」
「目覚めると、爽快な気分」
「で」
「それからも~」
「しばしば~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「地下壕を、利用」
「……」
「――はっ」
「目覚めると、爽快な気分」
「〈百万年トンネル〉の道行きを、続けるのでした」
「とはいえ」
「どこかで~」
「……」
「――はっ」
「目覚めると~」
「――あー、あまり爽快な気分でないかも」
「けっきょく~」
「地下壕の休息も含めて~」
「退屈になってしまった、みたいです」
「で」
「――あー、いろいろなコトが、走馬燈のように~」
「――どーでもいー感じ、になってきました」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――次の地下壕は、まだかなー」
「――死んだように、眠るんだ」
「――目覚まし時計をセットしないで、眠るんだ」
「――新陳代謝があるんだから~」
「――62時間たったら……死んじゃうぞ、オレ」
「――次の地下壕は、まだかなー」
「――わはは」
「が」
「次の地下壕には、先客がいたのです」
「……」
「先客は~」
「昆虫種族でした」
「――ジュリアン・ティフラー?」
「――クンダルファルの誓約同盟の力を打ち破る、助けになってください」
「――うっ」
「死んでしまいました」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――あー、まったく爽快な気分でないかも」
「で」
「そんな調子で~」
「心の支え、みたいなモノも、なく~」
「地下壕から、地下壕へと、たどり歩く」
「――あー、もうオレ、ダメかも」
「――あー、あきらめようかなー」
「そこへ」
「影のようなモノが、出現」
「今回~」
「――!」
「影は、ジュリアン・ティフラーの姿になりました」
「影=ジュリアン・ティフラー、曰く」
「――あきらめては、ダメなのです」
「――最悪のところは、もう通り過ぎたのです」
「――と、バンラログエルは、言っています」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――バンラログエルって、どこのヒト?」
「……」
「ともあれ」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「影=ジュリアン・ティフラーから~」
「あらためて、生きる勇気をもらいました」

 11個目の〈時間粒〉――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「賭博王から~」
「〈花被鍵〉を、イカサマで騙しとったり」

 12個目の〈時間粒〉――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「巨大漂流生物と遭遇、したりします」
「で」
「比較的簡単に、〈花被鍵〉を回収」

 13個目の〈時間粒〉――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「〈穂〉に漂着した、とあるアインディ種族のクローンと遭遇」
「クローンは~」
「――〈花被鍵〉を、渡しましょう」
「――そのかわり~」
「――細胞標本を、ください」
「――拷……細胞標本を採取するやり方は~」
「――まかせて、ください」
「――!」
「クローンは~」
「拷問……みたいな細胞採取なんかを、したので~」
「ジュリアン・ティフラーの忍耐が~」
「試されることに、なりました」
「が」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「平然と、耐え抜いた、という」

 14個目の〈時間粒〉――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「鳥種族カイトゥリクスから~」
「〈花被鍵〉を、受け取ったり」
「が」
「多くの事情から、危機に陥る、カイトゥリクス文明を、救うのは~」
「事情が多すぎて、無理でした」

 15個目の〈時間粒〉――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「氷結世界に住む、腰の低い現地人たちから~」
「〈花被鍵〉を、献上されたり」

 〈百万年トンネル〉内――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「歩き続けました」
「〈百万年トンネル〉を歩くうちに~」
「だんだんと~」
「結晶の埃が、ジュリアン・ティフラーに積もってきました」
「洗っても、落ちません」
「結晶の埃は、衣服の下に入りこみ~」
「ジュリアン・ティフラーの身体を~」
「だんだんと~」
「ダイアモンドぽい埃の膜で、覆うのでした」

 16個目の〈時間粒〉――

「1体のロボット〈サフリ16号〉は~」
「ジュリアン・ティフラーに~」
「〈花被鍵〉を、渡してくれません」
「が」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「16個目の〈時間粒〉に噛み合う〈花被鍵〉を使って~」
「ロボット〈サフリ16号〉の故郷に向けて、〈時間窓〉を開いたりして」
「気持ちを変えさせること、ができました」
「で」
「ロボット〈サフリ16号〉は~」
「ジュリアン・ティフラーに~」
「〈花被鍵〉を、くれました」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「ロボット〈サフリ16号〉に~」
「自分がこれまで書き溜めてきた覚書を、渡すのでした」

 17個目の〈時間粒〉――

「17個目の〈時間粒〉は~」
「完全に、空っぽ」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「〈花被鍵〉だけが残っていたのを、回収」

 18個目の〈時間粒〉――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「楽園みたいな湖を発見」
「でも」
「18個目の〈時間粒〉が、ちょっとした惑星くらいあるのかも」
「と、知ったところで、感動が醒めました」
「しかも」
「女領主デュレイモン67世にもらった〈花被発見器〉には、反応なし」
「そこへ」
「影=ジュリアン・ティフラーが、出現して曰く」
「――ここの〈花被鍵〉と~」
「――残り2つの〈花被鍵〉は~」
「――ワタシが、持っています」
「――あと、ですね」
「――この先は、〈百万年トンネル〉を、省略できます」
「影=ジュリアン・ティフラーは~」
「ジュリアン・ティフラーを、連れて~」
「――テレテンポレーションっ」
「19個目の〈時間粒〉へ」

 19個目の〈時間粒〉――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「ヴィジョンを、見たりして」
「――アンスリアン人?」
「――つまり?」
「――影=ジュリアン・ティフラーは?」
「――アンスリアン人の投影像だったの?」
「――アンスリアン人……バンラログエル?」
「で」
「再度」
「――テレテンポレーションっ」
「20個目の〈時間粒〉へ」

 20個目の〈時間粒〉――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「水の世界の空気の泡の中に、到着」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「本物を、見たりして」
「――アンスリアン人……バンラログエル?」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「アンスリアン人、バンラログエルから~」
「アンスリアン人の歴史の、さらなる秘密を聞いたりして」
「アンスリアン人、バンラログエル、曰く」
「――アンスリアン人の歴史の新たな1ページを~」
「――アナタが開くのです」
「――〈花被鍵〉20基を用いて~」
「――〈パラロクス武器庫〉の分割と~」
「――〈穂〉の発生を~」
「――なかったことに、するのです」
「――んで」
「――このことをもって~」
「――アンスリアン人を救うのです」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「考察して、思うに」
「――これまた……」
「思いがけないところから?」
「――時間パラドクスが、起こることになった?」
「ちなみに」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「メンタル安定化処置を、受けているにもかかわらず」
「アンスリアン人、バンラログエルの~」
「精神的な影響に、囚われていました」
「まあ、とりあえず」
「アンスリアン人、バンラログエルの話を、聞いてみましょう」
「――歴史に影響を与えようとする試みは~」
「――すでに2回もしてみたのです」
「――最初の試みの時は~」
「――このアンスリアン人、バンラログエルが~」
「――〈花被鍵〉3基を用いて~」
「――疑似肉体を作って~」
「――過去に戻って~」
「――先祖が、ヴァトロクス種族を補助種族的なものに、採用するところに~」
「――警告に行ったのです」
「――次の試みの時は~」
「――投影像の肉体でもって」
「――〈タリン=アンスレスタ〉のフォグダレのところへ」
「――行って~」
「――直接、接触しようとしたのです」
「――でも」
「――完璧に無視されました」
「――なので、つい精神的に追い詰めてしまって~」
「――フォグダレが、オカシクなってしまったのです」
「……」
「アンスリアン人、バンラログエルは~」
「ジュリアン・ティフラーの背嚢から~」
「この20番目の〈時間粒〉に噛み合う〈花被鍵〉を選び出し~」
「零時間フィールド泡の口を、開いたりして」
「吹き出した、プシ物質が~」
「ジュリアン・ティフラーと~」
「アンスリアン人、バンラログエルに~」
「流れこみ~」
「――!」
「両名を、いろいろな意味で強化・強化・強化」
「ついでに~」
「良い副次効果として~」
「ジュリアン・ティフラーの細胞活性チップが、機能を回復したり」
「ついでに~」
「アンスリアン人、バンラログエルは~」
「精神の力が、すっかり強くなったので~」
「ジュリアン・ティフラーに~」
「精神ブロックを、施して~」
「――行ってこい、なのです」
「で」
「ジュリアン・ティフラー+〈花被鍵〉19基は~」
「――テレテンポレーションっ」
「第1の〈時間粒〉へ」

 1個目の〈時間粒〉――

「アンスリアン人、バンラログエルは~」
「プシ物質で、強化されているので~」
「時間的・空間的な隔たりを越えてさえ~」
「ジュリアン・ティフラーを~」
「なお、ずっと、遠隔制御していたり」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「プシ物質で強化、されているので~」
「――わはは」
「どんな攻撃も、受けつけません」
「で」
「難なく~」
「ジュリアン・ティフラーも~」
「ヴァトロクス種族の女領主デュレイモン67世が持つ〈花被鍵〉を、入手」
「20個の〈花被鍵〉は~」
「組み合わせると、1房にまとまったり」
「で」
「は~」
「――さあ、最終段階ですっ」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「アンスリアン人、バンラログエルの精神ブロックを、脱しました」
「プシ物質により強化された、ダイアモンド表皮の結晶を、用いて~」
「――パラノーマルな鏡を、アンスリアン人に向けて、据えなおすっ」
「――歩き続けたオレの苦しみ、のすべてを~」
「――相手に、投げつけるっ」
「――相手がワレを失い、自殺を選ぶようにっ」
「一方」
「ジュリアン・ティフラーは、考えて曰く」
「――〈穂〉と〈穂〉の〈籾殻〉に暮らす種族や、各種存在を~」
「――破滅から、救わないとっ」
「そのために~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――もっとも小さい4個目の〈時間粒〉のプシ物質を~」
「――プシ物質の全部を、零時間フィールド泡から、抜き取るときに~」
「――〈穂〉を、安定させるのに使うのだ」
「てなことを、手配する」
「さらに」
「ジュリアン・ティフラーは、考えて曰く」
「――そうだ」
「――オレが、そもそも最初に〈百万年トンネル〉に踏みこむのに必要な~」
「――お膳立てを……」
「いろいろなことを、手配する」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「身体に付着した、プシ物質の残りを使って~」
「――テレテンポレーションっ」
「《ミクル=ジョン》へ」

 《ミクル=ジョン》――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「――ただいま、戻りましたっ」
「が」
「ペリー・ローダンは~」
「結晶埃をまとった旧友が~」
「高次存在とか、高次存在の協力者とか~」
「そんな風に見えてしまって~」
「畏れ多いかんじ」
「――お……おかえりなさいませ」
「――ペリー?」
「――いや……良く戻ったな……ティフさま」
「微妙に近寄りがたい、雰囲気なのでした」
「……」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「何があったのか、報告したり」
「ペリー・ローダンは~」
「――1000万年近く、歩き続けた?」
「なかなか、事態が把握できない」
「ともあれ」
「ジュリアン・ティフラーの話では~」
「――自分が充電していたプシ物質は~」
「――《ミクル=ジョン》へのテレテンポレーションで~」
「――使いきって、蒸発してしまったので~」
「――あとは、少量の残り滓だけです」
「とのこと」
「――〈パラロクス武器庫〉は、すぐに現れます」
「と語ると~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「自室に戻って、とにかく、眠ったという」

 5月11日――

「《ミクル=ジョン》が遊弋する、近くで~」
「――宇宙震と、時空褶曲が発生?」
「次々と~」
「プシ物質貯蔵庫18基が、出現」
「もとは、20基、あったわけですが~」
「1基の中身は、バンラログエルとティフラーが浴びてしまいました」
「1基の中身は、〈穂〉の安定化のため、使いきっています」
「それでも……」
「プシ物質貯蔵庫18基は、つながって~」
「ダイアモンドを思わせる巨大構造物――さしわたし1088km――に」
「――あれが、全部、プシ物質?」
「――6億7500万立方kmの……純粋なプシ物質?」

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◆今回のひとこと

 無限への散歩……遠足か。


d-information ◆ 665 [不定期刊] 2011/05/02
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