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664 [2011/04/25]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2592 . Leo Lukas / Im Zeitspeer / 時槍の中
2593 . Leo Lukas / Das PARALOX-ARSENAL / パラロクス武器庫
2594 . Frank Borsch / Begegnung der Unsterblichen / 不死者たちの遭遇
2595 . Michael Marcus Thurner / Wanderer am Scheideweg / 岐路に立つワンダラー
2596 . Christian Montillon / Requiem für das Solsystem / ソル系に捧ぐ鎮魂歌

□ Perry Rhodan-Heft 2592話「時槍の中」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2592.html ]

 (承前)

 新銀河暦1463年5月、アンスレスタ銀河、衛星施設の中心部――

「ペリー・ローダン」
「イホ・トロト」
「ジュリアン・ティフラー」
「細胞活性装置所持者たちは~」
「黒門に、手をついてみたり」
「すると」
「黒門の声、曰く」
「――行くのは……ジュリアン・ティフラーだっ」
「で」
「黒門が、閉じはじめました」
「ペリー・ローダン」
「イホ・トロト」
「ジュリアン・ティフラー」
「ロト・ケレーテ」
「4名は~」
「黒門が閉じきっていないところへ、身を投じてみたり」
「……」
「勝手に飛びこんだヒトたち」
「ペリー・ローダン」
「イホ・トロト」
「ロト・ケレーテ」
「3名は~」
「動けない状態で~」
「ヴァトロクス種族を自殺させる放射線、を浴びせられて~」
「――苦しー」
「あげく~」
「《ミクル=ジョン》の司令室に、投げ返されたり」

 一方――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「遷移させられ~」
「再物質化して~」
「――立方体した部屋の中?」
「がんばっても、出られません」

 11時間後――

「人工生命体――名はバルバカン――が~」
「出してくれて~」
「ジュリアン・ティフラーを~」
「うねうねと、連れ歩いて~」
「とある、空間へ」

 とある空間――

「中には~」
「各種・異星人が、大勢」
「が」
「誰も、ジュリアン・ティフラーのことなんか、見ていない」
「と」
「姿が見えない異星人2名が、語りかけてきたり」
「――クレプシュです」
「――ヴェルリトです」
「――ここは、〈籾殻〉空間です」
「――こちらへ、どうぞ」
「クレプシュ」
「ヴェルリト」
「両名、曰く」
「――アナタは~」
「――『キュバラック道中記』の予言の、とおりですっ」
「――『キュバラック道中記』の予言に、曰くっ」
「――将来〈約束された男〉と呼ばれることになる死に運命づけられた男が~」
「――肩にある生命パルスの回復を求めて~」
「――到来することに、なっていますっ」
「――キュバラックに連れていかれることに、なっていますっ」
「――処置は効果がある、てことに、なっていますっ」
「道すがら~」
「両名、さらに曰く」
「――この〈穀粒〉の〈籾殻〉の支配者は~」
「――女領主デュレイモン67世と、いいますっ」
「さらに」
「――20の〈穀粒〉の全体が〈力束〉、なのですっ」
「――20の〈穀粒〉をつないだものが〈穂〉、なのですっ」
「――〈穂〉を歩き通すことは、できないのですっ」
「……」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「キュバラックへ、連れていかれるのでした」

 キュバラック――

「キュバラックの女主人ウルガ・クレムタカ――トカゲ似――は~」
「――処置開始っ」
「で」
「キュバラックの女主人ウルガ・クレムタカ、曰く」
「――アナタの肩の下の、細胞活性チップというのは~」
「――個人用に調整された、生命エネルギー貯蔵庫、だわねっ」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは、ここで、思い出したり、するわけです」
「――たしか、同じコトを~」
「――〈タリン・アンスレスタ〉で~」
「――警備員スタルワルトにも、言われたよーな……」
「それはさておき」
「キュバラックの女主人ウルガ・クレムタカ、曰く」
「――〈穂〉の〈時間籾殻〉は~」
「――時空の全方位に向けて~」
「――拡散性の探索放射を放っている、だわねっ」
「――この探索放射は~」
「――アナタの細胞活性チップにぴったり合わせてある、だわねっ」
「――だから~」
「――〈穀粒〉がまとまった〈力束〉のハイパー稲妻が~」
「――アナタの細胞活性チップの故障の原因になった、だわねっ」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは、ここで、認識したり、するわけです」
「――オレの個人的な問題、と思っていたことが~」
「――とんでもなく、宇宙的規模の問題だったの?」
「――でも……どうやって、オレの細胞活性チップに、合わせたんだろう?」
「言うまでもなく~」
「キュバラックの女主人ウルガ・クレムタカは~」
「まさに、この処置において~」
「問題の探索放射を~」
「ジュリアン・ティフラーの細胞活性チップに、ぴったり合わせたわけです」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは、ここで、閃いたり、するわけです」
「――ここは、過去!」
「――ここは、30万年前の過去なのだ!」
「――ロト・ケレーテの〈銀球〉内部に装備したままになっている~」
「――あの時間転換機が~」
「――こんな時間移動を、ひきおこしたのだ!」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは、ここで、認識したり、するわけです」
「――つまり?」
「――探索放射は、役目を果たした?」
「――つまり?」
「――探索放射は?」
「――オレの細胞活性チップを、故障させて?」
「――オレを、30万年前に連れてきた?」
「かくして」
「キュバラックの女主人ウルガ・クレムタカは~」
「問題の探索放射を発信していた施設のスイッチを~」
「――ぷちっ」
「切ったのでした」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは、ここで、認識したり、するわけです」
「――つまり?」
「――『キュバラック道中記』にある、とか言っていた~」
「――『処置は効果がある』て?」
「――オレの細胞活性チップの修理とは……違うんだな?」
「――問題の探索放射をオレの細胞活性チップに合わせる……てこと?」
「――だったんだな?」
「ものすごく、騙された気分です」
「……」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「《大柵》へ、連れていかれるのでした」

 《大柵》――じつは、難破した戦光艦――

「ジュリアン・ティフラーを待っていたのは~」
「女領主デュレイモン67世――ヴァトロクス種族」
「――この〈穀粒〉の〈籾殻〉の支配者、デュレイモンよっ」
「女領主デュレイモン67世、曰く」
「――〈籾殻〉の住人は~」
「――座礁した宇宙船乗りたちとか、子孫なのよっ」
「――〈穀粒〉と〈穀粒〉は、互いの行き来が、全然ないのよっ」
「――でも……よっ」
「――時間窓があるから~」
「――すべての〈穀粒〉=〈時間粒〉を見渡すことができるのよっ」
「――もちろん……よっ」
「――〈穂〉で、つながってるから、見渡せるということなのだけど、よっ」
「女領主デュレイモン67世、さらに曰く」
「――〈花被鍵〉の秘密を、打ち明けるわよっ」
「――〈花被鍵〉は~」
「――〈時間粒〉の制御設備・保安設備を、掌握できる鍵なのよっ」
「――20基の〈時間粒〉の1基に1個、〈花被鍵〉があるのよっ」
「で」
「ジュリアン・ティフラーは、ここで、思ったり、するわけです」
「――て、ことは?」
「――〈パラロクス武器庫〉が、バラけたのって?」
「――事故じゃない……てこと?」
「――じつは?」
「――ヴァトロクス種族が意図的にした計画的な保安措置……かも?」
「――えーと?」
「――〈時間粒〉に置かれた〈花被鍵〉が~」
「――置いてある〈時間粒〉には、噛み合わない~」
「――とかいうのも、保安措置?」
「――えーと?」
「――それで?」
「――いったい、オレに何をしろ……と?」
「で」
「女領主デュレイモン67世、さらっと曰く」
「――アナタの使命は、単純明快よっ」
「――ヴァトロクス種族のためにっ」
「――全部の〈花被鍵〉を、集めるのよっ」
「――そうすれば~」
「――このデュレイモンが~」
「――〈時間粒〉を、つなぎあわせて~」
「――〈パラロクス武器庫〉を、作るのよっ」
「――もちろん……よっ」
「――〈パラロクス武器庫〉は、ヴァトロクス種族のものよっ」
「とはいえ」
「少し前~」
「誰かが~」
「〈穂〉を歩き通すことは、できない~」
「とか、なんとか、言っていたような……」
「でも」
「女領主デュレイモン67世、さらっと曰く」
「――アナタだけが、〈百万年トンネル〉を、歩き通せるのよっ」
「――〈百万年トンネル〉は~」
「――高度技術が、機能しないから~」
「――歩行者専用トンネル、なのよっ」
「――見積もってみたら~」
「――徒歩だと、30万年から300万年かかるのだけれど、よっ」
「――つまり、寿命の制限がなければ、歩き通せるのよっ」
「――あー……ちなみに」
「――〈時間粒〉で待っている方にとっては、数時間てこと、だから~」
「――心配は、無用よっ」
「――あー……ちなみに」
「――〈百万年トンネル〉には~」
「――特殊な生命エネルギーを、満たしてあるのよっ」
「――だから~」
「――生命エネルギー貯蔵庫とかの埋めこみをしてる生命体は~」
「――睡眠も、新陳代謝も、なしで~」
「――30万年でも、300万年でも~」
「――先が見えない無限の道を、歩き続けられるのよっ」
「――ロボットなんかだと、途中で壊れてしまうから~」
「――そんなコト、できないのよっ」
「――あー……それでね」
「――〈百万年トンネル〉が~」
「――アナタの細胞活性チップを、充電するから~」
「――〈百万年トンネル〉から、離れても~」
「――〈時間粒〉の中で~」
「――毎回、62時間まで、活動できるのよっ」
「――あー……ちなみに」
「――すべては~」
「――『キュバラック道中記』の予言のとおり、なのよっ」
「で」
「女領主デュレイモン67世は~」
「ジュリアン・ティフラーに~」
「『キュバラック道中記』の原本が入った保管容器を、手渡したり」
「ジュリアン・ティフラー、それを見て曰く」
「――インターコスモで、書いてある?」
「――しかも、オレの筆跡?」
「……」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「しばらく、検討、してみたのですが」
「――行くしかないよな」
「で」
「女領主デュレイモン67世は~」
「ジュリアン・ティフラーに~」
「〈花被発見器〉を、手渡したり」

 〈百万年トンネル〉――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「ひたすら、歩き続けました」
「……」
「最初のうち~」
「昔、ウパニシャド教育で、学んだことが~」
「孤独と退屈に耐えるのに、けっこう助けになったり」
「んで」
「『キュバラック道中記』にも、書いてあったとおり~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「いろいろと便利なことに……なりました」
「〈百万年トンネル〉には~」
「生命エネルギーが、満ちているので~」
「飢えも~」
「渇きも~」
「疲れも~」
「感じなーい」
「そのうち~」
「呼吸するのも、やめてしまったり」
「……」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――〈百万年トンネル〉を歩き通して、旅が終わる頃、には~」
「――オレは、もう最初のオレとは別のヒト、になってるのかなー」
「とか、思いました」
「が」
「そんなことも~」
「歩いて行くうち、どんどん、どうでも良くなっていくのでした」

 《ミクル=ジョン》――

「超能力者タニオ・ウクズ中佐は~」
「――知らないパターンのエネルギーの流れがある?」
「とか、感知しました」
「で」
「ペリー・ローダンの、同意のもとに~」
「――えいっ」
「このエネルギーの流れに、潜ってみるのでした……」

 2個目の〈時間粒〉――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「完全無人の砂漠で~」
「〈花被発見器〉を、用いて~」
「――2個目の〈花被鍵〉、入手!」
「62時間が経過する直前に~」
「トンネルの次の入口に、たどりつくのでした」

 3個目の〈時間粒〉――

「――どどーん」
「――ばばーん」
「ジュリアン・ティフラー、観察して、思うに」
「――えーと?」
「――2勢力に分かれて、難破した戦光艦を奪い合ってる?」
「で」
「ジュリアン・ティフラー、一方の陣営に行って、曰く」
「――戦光艦を手に入れるのを、手助けしましょう」
「――成功したら、花被水晶をください」
「で」
「ジュリアン・ティフラー~」
「62時間の活動を、何度か繰り返して~」
「一方を、手助け」
「――3個目の〈花被鍵〉、入手!」

 4個目の〈時間粒〉――

「ジュリアン・ティフラーは~」
「バニフォウル・クルムフェイと、出会う」
「で」
「話を聞いてみると~」
「バニフォウル・クルムフェイは~」
「〈深淵の騎士〉クリエル・デス・ラオクスのオービター」
「どうやら~」
「〈花被鍵〉を呑んで、生命を永らえていたのでした」
「が」
「――アナタは、〈花被鍵〉が必要なのですか?」
「――差し上げましょう」
「自発的に~」
「4個目の〈花被鍵〉を、提供」
「バニフォウル・クルムフェイは~」
「最期の言葉を、残したりします」
「――ペリー・ローダンというヒトに、伝言してください……うっ」
「――〈深淵の騎士〉のオーラを……うっ」
「――もう一度、手に入れるべきです……うっ」
「――〈深淵の騎士〉のオーラは……うっ」
「――ペリー・ローダン本人と同じくらい、とっても重要なのです……うっ」
「――ぐったり」
「……」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――4個目の〈花被鍵〉……入手!」
「〈百万年トンネル〉の無限の旅を、続けるのでした」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 Zeitkorn……直訳すると「時間穀粒」くらい。
 おそらく、麦穂のイメージですね。


d-information ◆ 664 [不定期刊] 2011/04/25
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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