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651 [2011/01/24]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2579 . Marc A. Herren / Der Spieler und die Toten / 俳優と死者たち
2580 . Christian Montillon / Handelsstern im Visier / 商星に照準を
2581 . Leo Lukas / Wunder in Gefahr / 驚異は危機に瀕している
2582 . Leo Lukas / Ein Kind der Funken / 火花の子
2583 . Arndt Ellmer / Psi-Inferno / プシ地獄

□ Perry Rhodan-Heft 2579話「俳優と死者たち」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2579.html ]

 (承前)

 演劇評論家マルツスの船《プロテノル・ガヴラス》――

「《光力》のアンドロイド指揮官、エロイン・ブリゼルは~」
「搭載艇《ロトル=グ》で~」
「演劇評論家マルツスの船《プロテノル・ガヴラス》を、訪問したのです」
「が」
「――死んでる……ですか?」
「――それも……死後2千年は経過してる、ですか?」
「しかも」
「――演劇評論家マルツス氏、だけでなく?」
「――《プロテノル・ガヴラス》の乗員の全員が?」
「――死後2千年は経過したミイラ、ですか?」
「で」
「アンドロイド、エロイン・ブリゼルは~」
「搭載艇《ロトル=グ》に、戻って~」
「――遠隔操作探査機を全機・射出です」
「――他の来賓の船も、調査するです」
「搭載艇《ロトル=グ》の艇載脳は~」
「報告して曰く」
「――どこも、生存者なしです」
「――どこも、船内大気にミイラ臭がしてるです」

 〈涙の海の警鐘劇〉の舞台にほど近い、桟敷カプセル――

「アラスカ・シェーデレーアは~」
「〈涙の海の警鐘劇〉開演、と同時に~」
「――いれかわり、たちかわり?」
「――役者の感情が、押し寄せてくる?」
「――オレ……首相?」
「――オレ……老王さま?」
「――オレ……王女さま?」
「――オレ……宮廷道化師?」
「――オレ……〈調和の帝国〉に到来した、高次勢力の使者?」
「……」
「高次勢力の使者は~」
「――惑星資源の5分の4と、〈長寿の霊薬〉1瓶を、交換しようではないか」
「と、提案したり」
「首相は、老王さまに~」
「――提案を、受け入れると良いでございます」
「と、進言したり」
「老王さまは、進言を聞いて~」
「――提案を受け入れても良いのでは……と、かく思う」
「と、回答したり」
「宮廷道化師だけは~」
「――そんなことしたら、〈調和の帝国〉は没落でっせ」
「――高次勢力と関わると、敵が来るでっせ」
「――陰謀ゲームに巻きこまれて、寝首を掻かれるでっせ」
「と、強行に訴えたりするのですが」

 搭載艇《ロトル=グ》、アンドロイド、エロイン・ブリゼル――

「今になって、思うに」
「――《光力》は、超に超がつく技術の産物、だというのに~」
「――じつは、ここへきて、最初から、全部~」
「――騙されていた……かも?」
「――〈涙の海の警鐘劇〉も~」
「――水晶惑星トルマルで、あった出来事も~」
「――役者ゴムリク・ドラナトに、侮辱されたことも~」
「――すべてが~」
「――〈歌うブラックホール〉と~」
「――〈ハイパー穿孔〉と~」
「――水晶惑星トルマルと~」
「――この3つが作る、正三角形によって~」
「――生成されたモノ……かも?」
「で」
「搭載艇《ロトル=グ》の、アンドロイド、エロイン・ブリゼルは~」
「《光力》に、通信をつなぐ」
「で」
「《光力》の船載脳〈ダン〉に~」
「ひとつ、依頼をしてみたり」
「――この宙域にいる来賓の船は、乗員が全滅してるです」
「――来賓の船の船載脳から~」
「――情報を引き出して、分析するです」
「と」
「《光力》のアンドロイド、ファルン・ヴィラウフさんから~」
「ひとつ、報告がありました」
「――〈歌うブラックホール〉と~」
「――〈ハイパー穿孔〉と~」
「――水晶惑星トルマルと~」
「――この3つが作る、正三角形の、周辺一帯で~」
「――ハイパー放射の分布なんかを調べて、分析したの」
「――〈歌うブラックホール〉と~」
「――〈ハイパー穿孔〉と~」
「――水晶惑星トルマルと~」
「――この3つが作る、正三角形の、重心あたりは~」
「――ハイパー放射が、とっても強いから~」
「――有機生命体は、短時間で死んでしまう……みたいなの」
「――〈歌うブラックホール〉と~」
「――〈ハイパー穿孔〉と~」
「――水晶惑星トルマルと~」
「――この3つが作る、正三角形の、中の空間は~」
「――構造が、きわめて不安定で~」
「――不定期に~」
「――時空構造が、壊れて~」
「――パラ現実が、発生してる……みたいなの」
「で」
「わかってきました」
「――この銀河の住民は~」
「――〈歌うブラックホール〉と~」
「――〈ハイパー穿孔〉と~」
「――水晶惑星トルマルと~」
「――この3つが作る、正三角形の、周辺一帯を~」
「――禁断星域にしてる、ですか?」
「――と、いうのも~」
「――〈涙の海の警鐘劇〉が、正三角形の中心に、影響して~」
「――この銀河の住民が、それなりに死んだから、ですか?」
「――と、いうことは~」
「――〈涙の海の警鐘劇〉が、開幕したら~」
「――このあたりにいる有機生命体が、死ぬですか?」
「――アラスカ・シェーデレーアも……死ぬですか?」
「アンドロイド、エロイン・ブリゼルは~」
「搭載艇《ロトル=グ》で~」
「水晶惑星トルマルへ急行」

 桟敷カプセル、アラスカ・シェーデレーア――

「――いれかわり、たちかわり?」
「――役者の感情が、押し寄せてくる?」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「もう、すっかり涙目」
「――もう、すっかり無理っ」
「――このまま感情が流れこんできたら、死んでしまうっ」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「最後の気力を、振り絞って~」
「万能宇宙服に向けて、曰く」
「――た、助けて……」
「万能宇宙服のポジトロニクスは~」
「――ばーん」
「桟敷カプセルから、強引に脱出」
「……」
「――はっ」
「アラスカ・シェーデレーアが、意識を回復すると~」
「〈涙の海の警鐘劇〉の影響は、もうありません」
「が」
「――オレ、宇宙空間を、漂流中?」
「――もしもし……《ロトル=グ》、応答せよっ」
「――もしもし……《光力》、応答せよっ」
「――おーい?」
「逃げだそうにも、仲間と連絡がとれません」
「で」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「くるりと、後ろを振り向くと~」
「握りこぶしを、作ってみたり」
「――舞台裏手に、回りこんで~」
「――ソンタロン=ジェネレータを、破壊して~」
「――〈涙の海の警鐘劇〉の上演を~」
「――やめさせなくてはっ」

 惑星トルマル、アンドロイド、エロイン・ブリゼル――

「《ロトル=グ》は~」
「惑星トルマル、劇場都市を囲むバリアに、突入」
「演劇タワーホテル正面階段前に、着陸」
「――出撃するです」
「アンドロイド、エロイン・ブリゼルは~」
「超技術の装備一式を、抱えて~」
「――アラスカ・シェーデレーアっ」
「劇場都市を、ぐるぐる探し回ります」
「が」
「アラスカ・シェーデレーア、どころか、都市の住民がひとりもいない」
「と」
「――何をしていらしゃるのですか?」
「ヒューマノイド女性、ヴェトリさん――先般の接客係――が~」
「突然、登場」
「――何をしているのか、聞いておるのだっ」
「ヒューマノイド女性、ヴェトリさんは~」
「役者ゴムリク・ドラナトの、姿に~」
「突然、変身」
「つまり~」
「――投影像?」
「その投影像らしきものが、襲いかかってきました」
「――!」
「アンドロイド、エロイン・ブリゼルは~」
「超技術の装備を、投入して~」
「――かっ!」
「その投影像らしきものを、別の次元に投げ飛ばすのでした」

 舞台裏手、アラスカ・シェーデレーア――

「――えーと」
「――舞台裏手に、潜りこんでしまえば~」
「――もう問題は何もない、とか思っていた……のだけれど?」
「勘違い、でした」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「役者の人たちと、遭遇したり」
「まずは、穏便に~」
「――〈涙の海の警鐘劇〉を、中断してもらえないでしょうか?」
「頼んで、みましたが~」
「役者3名は~」
「溶けあって~」
「役者オルセン・タファラの、姿に~」
「突然、合体変身」
「つまり~」
「――投影像?」
「その投影像らしきものが、襲いかかってきました」
「万能宇宙服のヘルメットを、貫いて~」
「カピン片を隠す仮面を、引きちぎったり」
「――!」
「世界が爆発したような、気がして~」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「時間を遡っては、別の可能性の未来に下り~」
「遡っては、下り~」
「パラ現実を、行ったり来たり、するのです」

 パラ現実の中:過去界――

「エントン人、サンブリ・ユラさんは~」
「〈コスモクラートの使者〉養成コースを修了し~」
「《光力》を、支給されて~」
「最初の任務を、受領しました」
「――ある精神存在が?」
「――〈涙の海の警鐘劇〉を、演出して?」
「――オルセン・タファラ以下、役者たちに、化身して?」
「――〈涙の海の警鐘劇〉を、上演している?」
「――任務は?」
「――〈涙の海の警鐘劇〉の定期公演を、やめさせること?」
「……」
「サンブリ・ユラさんは~」
「《光力》で~」
「――〈歌うブラックホール〉と~」
「――〈ハイパー穿孔〉と~」
「――水晶惑星トルマルと~」
「――正三角形に配置された3つの天体、のところに到着」
「まずは、穏便に~」
「――〈涙の海の警鐘劇〉を、中断してもらえないでしょうか?」
「頼んで、みましたが~」
「オルセン・タファラは~」
「――いやです」
「きっぱり、拒絶」
「で」
「サンブリ・ユラさんは~」
「アンドロイドたちに、命じて曰く」
「――やむを得ないわっ」
「――強制執行よっ」
「――舞台と施設を……破壊よっ」
「と」
「オルセン・タファラは~」
「役者5名の投影像に、分裂して~」
「アンドロイド指揮官、バルトゥス・ドライクラングと~」
「アンドロイド部下4名を~」
「――!」
「殺害」
「サンブリ・ユラさんも~」
「――ひいっ」
「危ない、ところでした」
「が」
「〈超高次元周波帯の窓〉を、開いて~」
「《光力》へと、なんとか脱出」
「で」
「《光力》に生還した、サンブリ・ユラさんは~」
「船載脳〈ダン〉に、命じて曰く」
「――やむを得ないわっ」
「――強制執行よっ」
「――水晶惑星を……破壊よっ」
「が」
「――!」
「いきなり~」
「《光力》の甲板に、黒い裂け目ができて~」
「金属質でほのかに光るモノが、流れこんできました」
「――ボクは、設計者ショロウブワです」
「――ボクは、コスモクラートから別の依頼を受けてるのです」
「――じつは~」
「――ブラックホールと~」
「――水晶惑星と~」
「――水晶惑星が制御する〈ハイパー穿孔〉は~」
「――コスモクラートが、別の計画に使うというので~」
「――ボクが、設計したものなのです」
「――なので~」
「――水晶惑星の破壊は……ダメです」
「と、いう次第で~」
「サンブリ・ユラさんは~」
「最初の任務に、こうして不完全燃焼……というか、失敗」
「でも」
「サンブリ・ユラさんは~」
「《光力》の船載脳〈ダン〉に、こんなことを告げたりして」
「――わたしの〈道具〉が任務を完遂する……未来が見えたわっ」

 パラ現実の中:アラスカ・シェーデレーア――

「――わたしの〈道具〉が任務を完遂する?」
「――オレのコトか?」
「――つまり?」
「――この件に、もっと関われってことだな?」
「――よし……そう解釈しようっ」
「――まずは……」
「――パラ現実から、どうやって現実界に戻るか、なんだが……」
「……」
「憶えているでしょうか?」
「サンブリ・ユラさんの宇宙船《光力》の、船内には~」
「サンブリ・ユラさんの情緒航海記、みたいな場所があったりして」
「ウサギや猫がいる不思議の世界を、抜けた先に~」
「エントン人たちが暮らす、昔の田舎の風景があったりする」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「このエントン村を、いつも何となく訪問して~」
「――トランプの謎々が……これって、司令室から連絡?」
「――燕尾服のウサギが……司令室への道は、こっち?」
「いつも、何となく現実から呼び出されて~」
「きちんと、現実に生還していたり、したわけで」
「……」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「つちかった経験を、武器に~」
「今回も~」
「何となく、ソンタロン=ジェネレータの呪縛を、脱して~」
「何となく、パラ現実から、現実界に生還してのけたのでした」

 現実界:舞台裏手、アラスカ・シェーデレーア――

「役者オルセン・タファラの投影像が~」
「ソンタロン=ジェネレータの制御卓で~」
「スイッチなんかを、切り替えたりしている」
「そこへ」
「――!」
「アラスカ・シェーデレーア、生還」
「役者オルセン・タファラの投影像は~」
「あらためて、襲いかかってきました」
「もちろん~」
「アラスカ・シェーデレーアとしても~」
「戦う意志は、あるわけです」
「が」
「相手が投影像なので~」
「通常の攻撃は、効果なし」
「反対に~」
「相手の攻撃は、現実に痛かったりして」
「――もうだめかも」
「と、思ったところへ」
「エロイン・ブリゼルが、《ロトル=グ》で突入」
「超技術の装備を、投入して~」
「――かっ!」
「役者オルセン・タファラの投影像は~」
「消滅したのでした」

 宇宙船《光力》――

「そもそも~」
「アラスカ・シェーデレーアと《光力》の目的は~」
「《光力》の船長、サンブリ・ユラさんの、捜索と救出」
「あわせて~」
「サンブリ・ユラさんが、救おうと活動していた~」
「ボットネットも、救わないといけない」
「と、いうコトでした」
「……」
「アラスカ・シェーデレーアと~」
「《光力》のアンドロイド指揮官、エロイン・ブリゼルは~」
「この宙域で入手できた、手掛かりとおぼしき情報を~」
「確認など、してみる」
「まず、わかったことが~」
「――水晶惑星トルマルは、設計者ショロウブワの工房惑星、です」
「――ここで、あれこれして~」
「――〈ハイパー穿孔〉を作った、みたいです」
「――純粋論理的に、考えると、です」
「――水晶惑星、〈ハイパー穿孔〉、ブラックホールからなる構造物は~」
「――時間旅行や平行宇宙旅行のための施設、みたいです」
「で」
「もうひとつ、わかったことが~」
「――演劇評論家マルツスの宇宙船《プロテノル・ガヴラス》は~」
「――〈調和の帝国〉に発する、みたいです」
「かくして」
「《光力》の旅は、続くのでした」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
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◆今回のひとこと

 本篇は緊迫しているんですが。


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