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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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639 [2010/11/01]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Extra 11
[ http://perry-rhodan.net/produkte/hefte/sonderpublikationen/prextra11.html ]

 10月15日刊行の、〈特別編集版〉ヘフト11冊目。
 こんな話が、収録されています。

 Verena Themsen / Galaktisches Garrabo / 銀河のガラボ

「ちなみに、ガラボとは――」
「アルコン伝統のチェスのようなモノ、です」

□ Perry Rhodan-Extra 11 「銀河のガラボ」

 新銀河暦1341年――

「ハイパー物理学的抵抗の、増大後~」
「〈混沌の勢力〉が、襲来するまでは~」
「たしかに、大きな戦乱などはなかった、銀河系ですが~」
「2つの勢力が鎬を削っておりました」
「アルコン帝国――率いるは、皇帝ボスティク1世」
「自由テラナー連盟――率いるは、政庁主席ペリー・ローダン」
「両国≒ふたりは、これまでのいろいろな経緯から、いわゆる犬猿の仲」

 ハヨク星団にある、恒星マルラトを巡る惑星マルリアン――

「現在、ハヨク星団の一角にある、恒星マルラトは~」
「数百万年前に、超空間のハイパー繭に封印されて~」
「新銀河暦1331年のハイパー物理学的抵抗の増大の際に~」
「――ぽっとん」
「通常空間に落ちてきた、恒星のひとつ」
「恒星マルラトを巡る、惑星マルリアンは居住可能な世界だったので~」
「なんとなく、テラナーが入植し、アルコン人が入植して~」
「小さな、植民地ができていました」
「なんとなく、自由テラナー連盟に加盟していたのです……が」
「今般、住民の総意を問うてみたところ~」
「――自由テラナー連盟から、離脱しようっ」
「――アルコン帝国に、加盟しようっ」
「と、決定したとかいう」
「で」
「自由テラナー連盟としても、アルコン帝国としても~」
「調印なり、なんなりの事務手続きというのが、必要だったり」
「で」
「こんな些細な植民地、の事務手続き、ですから~」
「普通なら、事務官を派遣すれば、済むわけです」
「が」
「自由テラナー連盟政庁主席ペリー・ローダンとしても~」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世としても~」
「――本当のところ、どういうことなの?」
「と、思ったり、するわけで~」
「大規模な会議でもないと顔を合わせない、両名が~」
「同じ時期に、別に申し合わせたわけではなく~」
「惑星マルリアンに出向く、という珍しいことになりました」
「加えて」
「皇帝ボスティク1世としては~」
「――あそこには、クヴェルタマギン家のアルテリストが、いるんだっけ?」
「クヴェルタマギン家のアルテリストは~」
「ツラセル――アルコン帝国秘密情報局――の、敏腕工作員」
「ツラセルの長であるラグナーリ家のキルルとも、近しかったりするという」
「かくして」
「皇帝ボスティク1世は~」
「移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》に、乗りこみ~」
「移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》は~」
「グワロン級戦艦《ゴス・テュサン》の、上極プラットフォームに連結して~」
「グワロン級戦艦《ゴス・テュサン》は~」
「三陽将タルカロン家のムルトリン指揮下~」
「華々しく~」
「――発進っ」
「対して」
「自由テラナー連盟・政庁主席ペリー・ローダンは~」
「いつものとおり~」
「――《レイフ・エーリクソンII》、発進っ」
「地味に、惑星マルリアンを目指す」

 10月12日、恒星マルラト近傍――

「ペリー・ローダン指揮下《レイフ・エーリクソンII》は~」
「惑星マルリアンを目指す、途上で~」
「――シェボパル人の円盤船団?」
「――おーい?」
「呼びかけてみましたが」
「――……」
「無視されました」
「ペリー・ローダン、思うに」
「――シェボパル人は、どこへ行くのだろう?」
「――どーせ、惑星マルリアンに行っても、楽しいことはないのだし」
「――シェボパル人を、追跡だっ」
「で」
「追跡してみたら~」
「――シェボパル人が、アルコン艦を襲ってる?」
「――上極部が平らで下極部に台がついてる……グワロン級戦艦?」
「――の……上極部に、カクテルグラスが乗ってる?」
「――て……皇帝陛下の移動水晶宮……だよな?」
「見るからに~」
「移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》+《ゴス・テュサン》」
「見たところ~」
「移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》も~」
「グワロン級戦艦《ゴス・テュサン》も~」
「動力系が、部分的にイカれているらしく~」
「自力では、どうにもならない様子」
「――おーい?」
「呼びかけてみましたが」
「《ゴス・テュサン》を指揮する、タルカロン家のムルトリンから~」
「――テラナーの助けは、要らぬっ」
「拒否されました」
「ペリー・ローダン、思うに」
「――皇帝陛下は、どこへ行くのだろう?」
「――移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》が、切り離されそうなんだけど?」
「――このままだと、皇帝陛下が誘拐されるんでは、ないのか?」
「――おーい?」
「呼びかけてみると」
「《ゴス・テュサン》を指揮する、タルカロン家のムルトリンから~」
「――テラナーがどーしても助けたいというなら……」
「――遠慮は要らぬっ」
「切羽詰まって、いるようです」

 移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》――

「シェボパル人は~」
「黒い毛皮の悪魔ぽい種族――テラ伝承の悪魔のモデルになった種族――です」
「外見に似合わず、けっこう知的で、まともなヒトたち」
「と、思っていたのです」
「が」
「今回、襲撃してきた連中は~」
「――なんで、こいつらは、毛皮が白いの?」
「普通のシェボパル人と、違います」
「――埋めこみとか、クスリとか、ヤッてるんじゃないの?」
「獰猛・無謀で、手がつけられません」
「移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》の、システムはすでにパー」
「皇帝ボスティク1世の親衛隊クララセンも~」
「勇猛・果敢に、防戦しますが~」
「襲撃してきた、白いシェボパル人たちは~」
「――なかなか、死なない?」
「――致命傷を負っても、まだ闘おうとする?」
「皇帝ボスティク1世は~」
「ひとにぎりの親衛隊員と、ともに~」
「移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》の根元まで、追い詰められ~」
「――ここで、戦線を立てなおすのだっ」
「皇帝ボスティク1世、思うに」
「――ここまで、襲撃者がこちらの施設・設備を把握しているなんてっ」
「――アルコン貴族の中に、手引きした者がいるに違いないっ」
「――関係者の中に、裏切り者がいるっ」

 グワロン級戦艦《ゴス・テュサン》――

「《ゴス・テュサン》を指揮する、タルカロン家のムルトリンは~」
「――このままだと、《ゴス・テュサン》まで、危ないっ」
「――テラナーが助けたいというなら……」
「――早く、助けろっ」
「かくして」
「ペリー・ローダン」
「タルカロン家のムルトリン」
「両名が指揮する~」
「テラナー+アルコン人の混成部隊が~」
「移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》に、突入することに、なったという」

 移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》――

「ネズミビーバーのグッキーは~」
「常識にとらわれない、マルチな超能力者です」
「――ペリー、ボクたち先に行ってるね」
「――!」
「グッキーは~」
「火星人のミライ・ア・ダリン」
「ソラリアン人のラニトン・カーク」
「技術者2名を、連れて~」
「――テレポートっ」
「――さあ、移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》の切り離しを、阻止だっ」
「両名は~」
「――こっちかな?」
「――こっちかも?」
「なんて、やっているうちに~」
「――あ」
「グッキーが~」
「アルコン施設に常置してある、超能力者向けの罠に、捕まってしまったり」
「一同は、殺気だったアルコン人たち、捕獲され~」
「皇帝ボスティク1世の仮設司令部に、連行されますが~」
「突入してきた、タルカロン家のムルトリンが~」
「――本官が、命令を……もごもご」
「――命令系統に、多少の行き違いが……かも」
「事後承認してくれたので、事なきを得る」
「それは、それとして~」
「皇帝ボスティク1世の仮設司令部では~」
「シェボパル人捕虜を、相手に~」
「――さあ、秘密を言えっ」
「――うぎゃぁぁ」
「残忍な尋問が、おこなわれていたりもします」
「グッキーが~」
「――もう、やめよーよっ」
「――ボクが、テレパシーでシェボパル人捕虜の心を読むからさっ」
「グッキーは、超能力を発揮」
「――えーと?」
「――グワロン級戦艦《ゴス・テュサン》に突入するための、秘密転送機?」
「が」
「グッキーの優しさは~」
「かえってシェボパル人捕虜を、追い詰めてしまいました」
「――(このままでは、秘密を全部読まれてしまうっ)」
「――(こうなれば、皇帝ボスティク1世を道連れだっ)」
「――かちっ」
「隠していた毒ガス・カプセルを開いて、自殺をはかる」
「――あ、あぶないっ」
「ソラリアン人の技術者ラニトン・カークの自己犠牲により~」
「皇帝ボスティク1世は、生命を救われたり」

 移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》――

「テラナー+アルコン人の混成部隊は~」
「移動水晶宮《ゴス・テアウルトカン》を奪還する勢いで、進軍」
「ペリー・ローダンは~」
「無茶苦茶な戦闘に、まきこまれ~」
「どこかのシェボパル人に、つかまったまま~」
「転送機に、転がりこんで」
「――ひゅん」
「で」
「もう、決まりごとと言っても過言ではありませんが~」
「その瞬間、転送機は破壊され~」
「――ばーん」
「もう、決まりごとと言っても過言ではありませんが~」
「ペリー・ローダンは、単身、今回の事件の黒幕のもとへ」

 宇宙船《シャナラ》――

「ペリー・ローダンが、再実体化したのは~」
「宇宙船《シャナラ》――クヴェルタマギン家のアルテリストの、持ち船です」
「クヴェルタマギン家のアルテリストは~」
「ツラセル――アルコン帝国秘密情報局――の、敏腕工作員」
「ペリー・ローダンとしても、驚きを禁じ得ない」
「――なのに、皇帝ボスティク襲撃事件の黒幕、なの?」
「クヴェルタマギン家のアルテリスト、ペリー・ローダンに語り聞かせて曰く」
「――陛下に、教えたかったのです」
「――陛下は、本当に危機的状況に陥ったこと、がないのです」
「――陛下には~」
「――強くあるためには~」
「――銀河系の諸種族とともにあることも必要だと~」
「――知ってもらいたかったのです」
「忠臣というか、歪んでしまっているというか~」
「でも」
「ペリー・ローダンは~」
「クヴェルタマギン家のアルテリストの気持ちを、汲むことにして~」
「三文芝居に、つきあうことにしました」
「――きさまが、くろまく、だったのか(棒読み)」
「――ばれてしまったのでは、しかたない(棒読み)」
「――ばーん」
「ペリー・ローダンは~」
「事件の黒幕、クヴェルタマギン家のアルテリストを、倒し~」
「爆発する宇宙船《シャナラ》から、からくも脱出したのでした」
「……」
「ところで」
「宇宙船《シャナラ》にいた、クヴェルタマギン家のアルテリストは~」
「じつは、立体映像でした」
「その後~」
「素性を隠した、クヴェルタマギン家のアルテリストは~」
「じつは、惑星マルリアンで農夫として平穏に暮らしたり、するのでした」

 数年後、惑星マルリアン――

「ツラセル――アルコン帝国秘密情報局――の、とある工作員が~」
「惑星マルリアンの、とある農夫を追い詰めて~」
「――うらぎりもの、ついに、みつけたぞ(棒読み)」
「――ばれてしまったのでは、しかたない(棒読み)」
「――ばーん」
「射殺する事件、があったとか」
「……」
「かくして」
「理解者たちの、好意・協力もあって~」
「クヴェルタマギン家のアルテリストは~」
「裏切りの真の動機・本当の秘密を~」
「最期の時まで、守り通したという」

 その後――

「新銀河暦1346年、〈混沌の勢力〉が銀河系を制圧し~」
「銀河諸種族は、抵抗組織を結成」
「皇帝ボスティク1世は~」
「抵抗組織の中核となって~」
「銀河系解放に向け尽力、したりするのですが」
「それは、また、別の物語です」

□ Perry Rhodan-Heft

2567 . Marc A. Herren / Duell an der Schneise / 林道の対決
2568 . Rainer Castor / Einsatzkommando Infiltration / 潜入コマンド
2569 . Michael Marcus Thurner / Das Goldene Zeitalter / 黄金時代
2570 . Michael Marcus Thurner / Die Falle von MASSOGYV / 《マソギヴ》の罠
2571 . Wim Vandemaan / Die zeitlose Welt / 時なき世界

□ Perry Rhodan-Heft 2567話「林道の対決」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2567.html ]

 アンスレスタ銀河、通常空間――

「ペリー・ローダン指揮下の《ミクル=ジョン》は~」
「プシ物質供給装置の小型ゾンデに、とりつかれ~」
「2万の世界を持つ世界〈タリン=アンスレスタ〉から、放擲されて~」
「通常空間へ」
「そこで~」
「ジャウール人――プシ物質をサルベージしている――に、曳航されたり~」
「トリョニック同盟の船団に、追跡されたり」
「……」
「現在――」
「トリョニック同盟の宇宙船5隻が~」
「《ミクル=ジョン》を、包囲」
「通信が、つながりました」
「――《パカデモ》を指揮する、アデントコ・ポルヴィスタル、であるっ」
「――異人船とプシ物質を宙賊から救えて、こんなに嬉しいことはないっ」
「――ぜひ、当船で会談したいぞっ」
「《ミクル=ジョン》は、拘束場に捕捉されて~」
「《パカデモ》に、引き寄せられます」
「が」
「ペリー・ローダンだって、それなりの知能を有しています」
「――トリョニック同盟の方が宙賊かもしれんよね?」
「ミクル――《ミクル=ジョン》のツクモ神のようなもの――に、命じて曰く」
「――船を偽装しろっ……武器は完璧に隠しておくのだっ」
「――はいっ……可愛い非武装船に見えるように、がんばりますっ」
「で」
「可愛い非武装船《ミクル=ジョン》は~」
「《パカデモ》の格納庫へ」
「とはいえ、相手だって、それなりの知能を有しています」
「《ミクル=ジョン》は、拘束場に縛られたまま」
「《ミクル=ジョン》の周囲は、バリアで封鎖されていたり」

 トリョニック同盟 対 ペリー・ローダンの会談、第1回戦――

「ペリー・ローダン」
「コンセプト、フェルマー/ラス」
「スコティ・スッター曹長」
「3名は~」
「トリョニック同盟の船《パカデモ》の船内に、降り立ち~」
「アデントコ・ポルヴィスタルを含む~」
「トリョニック同盟の4種族からなる、5名の代表団に、迎えられます」
「ペリー・ローダンは、ちらりと訝しんだり」
「――(なんで、4種族共、微妙に違うヒューマノイドなの?)」
「で」
「5名が、3名とハラの探り合いをしたり、しながら~」
「会談場所に、向かう途中」
「アデントコ・ポルヴィスタルのもとに、緊急連絡が――映像付きで」
「――!」
「アデントコ・ポルヴィスタルは、あわてて画面を消しました」
「――いやあ、何でもないですよ……わはは」
「でも」
「ペリー・ローダンは、しっかり見ていました」
「――(あれって?)」
「――(〈タリン=アンスレスタ〉にいた、網のような影っぽいモノでは?)」
「――(通常空間でも、宇宙船を襲って転送したりしてる、ってこと?)」
「で」
「会談は、食事をしながら」
「ペリー・ローダンは~」
「いろいろ、情報を聞き出します」
「――ほほう」
「――トリョニック同盟は、4種族からなっていて?」
「――アトル人?」
「――アシャイ人?」
「――アナ人?」
「――アルキ人?」
「――アデントコ・ポルヴィスタルさんは、アルキ人?」
「――ハイパー物質=プシ物質は、全部トリョニック同盟のモノ?」
「いろいろ、話していくと~」
「アデントコ・ポルヴィスタルは~」
「《ミクル=ジョン》外殻にとりついたゾンデ――プシ物質満載――が~」
「相当に気になるようです」
「――どうやって、あのハイパー物質を持ってきたのだ?」
「――どこから、あのハイパー物質を持ってきたのだ?」
「聞き出そう、としますが」
「ペリー・ローダンは~」
「相手に情報を与えるつもり、まるでなし」
「――どーして、ハイパー物質は、全部トリョニック同盟のモノなんですか?」
「はぐらかします」
「アデントコ・ポルヴィスタルの方は、力説して曰く」
「――ハイパー物質が出現するには、〈林道〉という宙域だが~」
「――トリョニック同盟の領土にあるのだ」
「――だから、ハイパー物質はトリョニック同盟のモノなのだ」
「――トリョニック同盟は、いつも〈林道〉を哨戒しているのだ」
「――異船がハイパー物質とともに出現したら~」
「――トリョニック同盟が率先して、〈宙賊〉から保護しているのだ」
「と」
「このあたりで~」
「アデントコ・ポルヴィスタルも~」
「――オレ、こいつに情報を吸われてるだけ?」
「押し負けているのに、気づいたようです」
「――失礼だが~」
「――所用があるので、会談はここまでっ」

 《パカデモ》格納庫、《ミクル=ジョン》――

「ペリー・ローダン」
「コンセプト、フェルマー/ラス」
「スコティ・スッター曹長」
「3名は~」
「《ミクル=ジョン》――バリアと拘束場に捕らわれたまま――に戻されました」
「ペリー・ローダン、思うに」
「――つまり?」
「――アデントコ・ポルヴィスタルは、異人にも異船にも興味はない?」
「――プシ物質が欲しい、だけ?」
「――どこから来るのか知りたい、だけ?」
「――つまり?」
「――連中は、〈タリン=アンスレスタ〉のコトを知らない?」
「さらに、3名が見てきたことをもとに、推測するに」
「――トリョニック同盟の4種族は?」
「――どーしたわけか、銀河系やアンドロメダ銀河の既知の種族ぽいですね?」
「――つまり?」
「――超知性体〈それ〉が、いろいろ画策した結果、こーなってるってこと?」
「――アトル人が……ハトル人?」
「――アシャイ人が……シューワッシュ人?」
「――アナ人が……モタナ種族?」
「――アルキ人が……バルコン人?」

 トリョニック同盟 対 ペリー・ローダンの会談、第2回戦――

「ペリー・ローダンは~」
「《パカデモ》指揮官アデントコ・ポルヴィスタルに、提案して曰く」
「――2回目の会談は~」
「――《ミクル=ジョン》船内で~」
「――トップ同士で、ハラを割った話をしようではないか?」
「かくして」
「《ミクル=ジョン》――バリアと拘束場に捕らわれたまま――に~」
「アデントコ・ポルヴィスタルが、来訪」
「ペリー・ローダン、ハラを割った話ということで、曰く」
「――じつは~」
「――宇宙の高次勢力から使命を、さずかって~」
「――ハイパー物質=プシ物質を返送する任務を、しているのだ」
「――だから~」
「――このプシ物質を、トリョニック同盟に渡すわけには、いかんのだ」
「アデントコ・ポルヴィスタル、曰く」
「――宇宙の高次勢力とは?」
「――それは……周波王国と、何か関係してるのか?」
「ペリー・ローダン、ハラを割った話ということで、曰く」
「――キミは、宇宙の高次勢力〈サレナーヴァ〉を、知っているか?」
「アデントコ・ポルヴィスタル、いろいろと動揺して、叫ぶ」
「――嘘だっ……キサマは、嘘を言っているっ」
「もちろん~」
「ペリー・ローダンの話は~」
「最初から、全部デタラメです」
「でも~」
「アデントコ・ポルヴィスタルが~」
「真偽を見抜くほど、事情に詳しいとも、思えない」
「今回は、おおむね引き分け、と思われました」
「が」
「アデントコ・ポルヴィスタルのもとに、緊急連絡」
「――《パカデモ》船内に、不審者侵入?」
「と、なれば~」
「ペリー・ローダンと、化かしあっているような余裕は、ありません」
「――失礼だが~」
「――所用があるので、会談はここまでっ」
「あわただしく、戻っていくのでした」

 トリョニック同盟《パカデモ》船内――

「じつは~」
「本日の会談をはじめるにあたり~」
「アデントコ・ポルヴィスタルが~」
「《ミクル=ジョン》を封鎖するバリアに隙間を作って、訪問したとき~」
「《ミクル=ジョン》から、光学迷彩した精鋭部隊が出撃していたのです」
「精鋭部隊とは~」
「ペリー・ローダン(本物)」
「コンセプト、フェルマー/ラス」
「スコティ・スッター曹長」
「3名は~」
「要所に、爆弾と監視装置を設置」
「で」
「途中までは、順調だったのですが~」
「ある区画で~」
「怪しいヒューマノイド1体と、遭遇」
「――頭に、髪も鼻も耳も口もない?」
「――目だけ2つ、ちゃんとある?」
「――あ……こっちを見た?」
「――いや……見えないだろ?」
「――見えないはずだよな?」
「が」
「しばらくすると~」
「――!」
「――警報?」
「――あ……光学迷彩が効かなくなってる?」
「――武装した部隊が、《ミクル=ジョン》に向かってるぞっ」
「危急の事態に~」
「ペリー・ローダン、決断して曰く」
「――情報収集を、急ぐぞっ」
「――その上で、迅速に撤退だっ」
「3名は~」
「コンセプト、フェルマー/ラスの超能力で~」
「――テレポートっ」
「《パカデモ》の司令室へ」
「スコティ・スッター曹長は~」
「テレポートの前に、あらかじめ用意していたマイクロ・ロボットを~」
「――(それ、行けっ!)」
「――(ぴょん)」
「テレポートしてきた瞬間に、ささっと出撃させたりして」
「で」
「3名が、再実体化したのは~」
「アデントコ・ポルヴィスタルの、目の前でしたが~」
「さすが~」
「アデントコ・ポルヴィスタル、あわてず騒がず」
「――捕獲しろっ」
「――装備を剥奪するのだ……宇宙服ごとっ」
「3名は、収容所に連行されますが~」
「さすが~」
「ペリー・ローダン、あわてず騒がず」
「――50分、時間をやろうっ」
「――われわれを、解放するのだっ」
「――われわれの船の、バリアと拘束場も解除するのだっ」
「強気です」
「もちろん」
「アデントコ・ポルヴィスタルは~」
「捕虜がハッタリをかますのなんて、聞く耳をもたない」
「強気です」
「が」
「この捕虜たちは、じつは、デキルのです」
「スコティ・スッター曹長は~」
「あれこれして~」
「収容所のエネルギー格子に、隙間をつくり~」
「――(ぴょん)」
「――(おー、帰ってきた・帰ってきた)」
「出撃していたマイクロ・ロボットを、回収したりして」
「マイクロ・ロボットが収集した情報を、確認してみましょう」
「――まず、1個目――」
「――〈林道〉は、アンスレスタ銀河の核部にある?」
「――全長1万光年・直径500光年の、細長い宙域?」
「――何百年も前から、あったに違いない、と思われている?」
「――つづいて、2個目――」
「――盗み聞き、したところに、よれば?」
「――《パカデモ》は?」
「――寄り道なんかは、一切しないで?」
「――商星《ジェルガル》に急行している?」

 50分経過――

「《パカデモ》船内の要所に設置した爆弾が~」
「――ばーん」
「収容所の3名は~」
「コンセプト、フェルマー/ラスの超能力で~」
「――テレポートっ」
「《ミクル=ジョン》の司令室へ撤退」
「ちなみに」
「《ミクル=ジョン》司令室にいた、ペリー・ローダン(偽物)は~」
「ペリー・ローダン(本物)が、帰ってくると~」
「――おかえりなさいませっ」
「もとのミクルの姿に、戻るのでした」
「で」
「《ミクル=ジョン》を閉じこめていた、周囲のバリアも」
「――ばーん」
「《ミクル=ジョン》を縛っていた、拘束場も」
「――ばーん」
「ところが」
「――隔壁に設置した爆弾が……信管をはずされてる?」
「《ミクル=ジョン》は、格納庫内の武装部隊の砲火に、さらされ~」
「――どどーん」
「――脱出は不可能かも」
「と、思われました」
「が」
「そんな、危機的状況にあって~」
「スコティ・スッター曹長は~」
「歴戦の猛者、でした」
「――爆弾なんて、また設置すれば良いのだっ」
「――オレを、格納庫内に、運んでくれっ」
「コンセプト、フェルマー/ラスの超能力で~」
「――テレポートっ」
「もちろん」
「《ミクル=ジョン》を包囲する武装部隊は~」
「――どどーん」
「スコティ・スッター曹長の作戦を、全力で阻止にかかる」
「――どどーん」
「コンセプト、フェルマー/ラスは~」
「スコティ・スッター曹長の爆弾設置を、巧く支援できそうにない」
「でも」
「そんな、危機的状況にあって~」
「スコティ・スッター曹長は~」
「歴戦の猛者、でした」
「――爆弾なんて、こうすれば、ほーら爆発……あ」
「――ばーん」
「スコティ・スッター曹長は、隔壁といっしょに、宇宙に吹き飛びました」
「かくして」
「――スコティ・スッター曹長の尊い犠牲、無駄にはせぬっ」
「――《ミクル=ジョン》、発進っ」

 《ミクル=ジョン》、逃走中――

「コンセプト、フェルマー/ラスは、超能力で~」
「――テレポートっ」
「宇宙空間を漂うスコティ・スッター曹長を、なんとか救出」
「――さあ、逃げるぞっ」
「とはいえ」
「トリョニック同盟の船は、破損した《パカデモ》も合わせて、そもそも5隻」
「そもそも、この5隻に包囲されて、捕獲されたわけで」
「そもそも、逃げ切れそうにありません」
「さらに」
「――周波王国の、戦光艦隊が、増援に来た?」
「本当に、逃げ切れそうにありません」
「その時~」
「――!」
「探知機に、あやしい影が映ったりする」
「――あれって?」
「――〈タリン=アンスレスタ〉にいた、網のような影っぽいモノでは?」
「――お……戦光艦隊が、網のような影っぽいモノを回避してる」
「――だよな……アレにつかまったら、どこに遷移されるかわからんし」
「――だよな……どこに遷移されるかわからんし」
「大事なことを2回言った、ペリー・ローダンは~」
「迷わず《ミクル=ジョン》の進路を、変更」
「網のような影っぽいモノは~」
「一瞬で《ミクル=ジョン》をくるむと~」
「――!」
「遷移は~」
「〈タリン=アンスレスタ〉で体験したときと同じくらい、痛いものでした」
「でも」
「今回、ペリー・ローダンは意識を失いながら~」
「――あれ……自分の精神から何か流れ出てしまったような……」
「多少、ヤバげなものを、感じたりもしていたのでした」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 アシュ人とか、アルク人にしておくべきでしたか。


d-information ◆ 639 [不定期刊] 2010/11/01
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