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615 [2010/05/17]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2543 . Hubert Haensel / Flucht nach Talanis / タラニスへの逃避行
2544 . Leo Lukas / Gefangene des Handelssterns / 商星に捕らわれて
2545 . Michael Marcus Thurner / Vatrox-Tod / ヴァトロクス=〈死〉
2546 . Arndt Ellmer / 26 Minuten bis ITHAFOR / 《イタフォル》まで26分
2547 . Marc A. Herren / Garrabo in den Tod / 死ぬまでガラボ

□ Perry Rhodan-Heft 2543話「タラニスへの逃避行」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2543.html ]

 新銀河暦1463年2月、星系スターダスト第4惑星アヴェダ――

「両親を事故で亡くした、シャンダ・シャーモットさん――17歳」
「ずっと、超能力らしき能力を、隠して暮らしてきました」
「ある日」
「スターダスト・シティの職場の倉庫を訪ねてきた、3人組」
「園芸ロボットに乗った、シガ人ヴォレマー・コレマ」
「宇宙考古学者、フスリク・ヴァルティング」
「名状しがたいバットのようなモノを抱えた、護衛のヒト」
「シガ人ヴォレマー・コレマ、曰く」
「――〈黄金放射雨〉に触れた両親から、生まれたアナタは~」
「――超能力者、に違いないです」
「――星系スターダストは、危機的状況です」
「――スターダスト人類の大義のため、ご同行くださいです」
「シャンダさんの目線から、すれば~」
「――こわいよー」
「電波的一団、あるいは単なる変質者」
「一度は、きっぱり断ったのに」
「変質者の一団は、上司ファカン・ノーゲグに暴力を働き~」
「倉庫の中まで、不法侵入」
「――ひーっ」
「……」
「なんて、やっている間に~」
「星系スターダストを守ってきた6次元ヴェール、ついに崩壊」
「――!」
「ヴァトロクス=ヴァム、降臨」

 惑星アヴェダ、首都スターダスト・シティ郊外――

「シャンダ・シャーモットさんは~」
「――何百万人もからなる敵に、じーっと走査されてる、みたいな?」
「――ひーっ」
「必死で抵抗、意識喪失」
「……」
「――はっ」
「シャンダさん、意識回復」
「そこは、勤務先の倉庫の事務所」
「意識喪失したまま、2名が倒れています」
「シガ人ヴォレマー・コレマ――変質者1号――は、放置としても~」
「上司、ファカン・ノーゲグには、目覚めてほしい」
「――あのー」
「――つんつん……ぼこっ……げしっ」
「努力の甲斐なく、上司は目覚めず」
「そこへ」
「――ずずず、ずりっ」
「事務所の玄関先に~」
「フスリク・ヴァルティング――変質者2号――が~」
「意識をなくした護衛のヒト――変質者3号――を、引き摺って到着」
「シャンダさん、退路を断たれます」
「――ひーっ」
「でも」
「変質者2号、曰く」
「――ちょ……ちょっと待て、話だけでも聞いてくれっ」
「シャンダさんだって、考えます」
「――(信用なんて、できないけれど)」
「話だけでも、聞いてみましょう」
「――推測まじり、だけれど?」
「――スターダスト・シティで?」
「――スターダスト・シティ以外でも?」
「――みんな、意識喪失、かも?」
「確認して、みましょう」
「スターダスト・シティの中枢ポジトロニクスにつないでみる、と」
「――目覚めて活動する特定個人がいるらしい……徴候は、つかんでいる?」
「――でも、場所の特定まで……している余裕が、ない?」
「――動けない人たちのお世話や、非常事態対策だけで、オーバーワーク?」
「――使えないわねー」
「そんな、非日常の緊急事態」
「なのに」
「シャンダさんと、フスリク・ヴァルティングは~」
「なにゆえ、意識を保っていられるのか」
「シャンダさんだって、考えます」
「――変質者が言う、とおり?」
「――〈黄金放射雨〉に触れた両親から、生まれたから?」
「フスリク・ヴァルティングだって、考えます」
「――そう、変質者……ヴォレマーが言う、とおり」
「――オレが、超知性体〈それ〉の施設で、神隠しに遭ったから?」
「つまり」
「シガ人ヴォレマー・コレマの主張は、どうやらけっこう正論なのでした」

 首都スターダスト・シティ――

「レンス・エビオンは~」
「――デート・デートっ」
「グライダーで、彼女のもとへ急行中」
「――!」
「ヴァトロクス=ヴァム、降臨」
「意識喪失」
「兆候をとらえた、交通管制システムは~」
「一帯を飛行する全グライダーを、停止させる」
「……」
「――はっ」
「レンス・エビオン、意識回復」
「――うわ……オレの愛車にでっかい穴がっ」
「穴から脱出、援体に隠れてキョロキョロ」
「――誰が、何かで撃ったんだ……よな?」
「狙撃手は、見あたらず」
「レンス・エビオン、ついつい、考えます」
「――不幸だなー」
「――これも、オレが、〈黄金放射雨〉に触れた両親から、生まれたから?」
「なんて、やっていると~」
「レンス・エビオンの脳裏に、声が響いたり」
「――タラニス島に逃げるのだ、ふははは」
「レンス・エビオンは~」
「――へ?」
「――何……いまの、幻聴?」
「――オレの潜在意識が生みだした、ソラミミ?」
「気にするのは、やめにして~」
「周囲の探索を、続行するのです」

 数時間経過、スターダスト・シティ――

「レンス・エビオンが、いろいろなことに目をつぶって歩いている、と」
「――意識を回復したヒトたちが、ちらほら?」
「――でも、夢遊病みたい?」
「――ぎこちなく、動いて?」
「――おたがい、触れあって?」
「――なんだか電波的言葉で、話し合ってる?」
「レンス・エビオン、目を合わさないように気をつけながら」
「相手を選んで、対話を試す」
「――お嬢さん、どうぞ水を」
「と」
「認識してもらえた、らしい」
「でも」
「周囲のヒトたちにも認識してもらえた、らしい」
「――?」
「周囲のヒト、誰ひとりとして~」
「レンス・エビオンと、まともに会話するでなし」
「――ずんずんずん」
「押し寄せてきて~」
「レンス・エビオンを拘束しよう、とします。」
「――声なんか、かけるんじゃなかったぁぁっ」
「――みんな、足下もおぼつかないクセにーっ」
「――無尽蔵に、湧いてくるーっ」
「――ひーっ」
「――はーっ」
「――ふーっ」
「――はぁはぁ……なんとか、捲いたかな?」
「と、その時」
「ココロで、声が聞こえました」
「――誰?」

 首都スターダスト・シティ郊外――

「シャンダさん、曰く」
「――タラニス島に、逃げましょう」
「シャンダさんと、フスリク・ヴァルティングは~」
「シガ人ヴォレマー・コレマ」
「ファカン・ノーゲグ」
「意識不明のままの両名を、連れていきたい」
「フスリク・ヴァルティングは~」
「――昔とった杵柄、だけれど……」
「記憶している、高い権限のコードを試してみると~」
「――カチャリ」
「手近なグライダーを、拝借」
「シガ人ヴォレマー・コレマは移動ロボットごと、積みこんで」
「ファカン・ノーゲグも、積みこんで」
「――発車オーライっ」
「……」
「すぐに~」
「――うぅっ」
「シガ人ヴォレマー・コレマ、覚醒」
「――〈スターダスト岩柱〉に、行くのだっ」
「もちろん」
「シャンダさんと、フスリク・ヴァルティングは、すぐ気づきます」
「――さっきまでの変質者の気配と、違うわっ」
「――ヴォレマーじゃ、ない?」
「べつに、先方も正体を隠す気はないようで」
「――わが名は、ヴァトロクス=ヴァムっ」
「――この個体が、タラニス島に行った経験を有する、らしいので~」
「――この個体を通じて、話をしてみているのだっ」
「――〈スターダスト岩柱〉に、行くのだっ」
「シャンダさんも、フスリク・ヴァルティングも~」
「――いやっ」
「――断るっ」
「きっぱり拒絶し~」
「フスリク・ヴァルティングは、グライダーを着陸させたり」
「が」
「うっかりした、ことに~」
「シガ人ヴォレマー・コレマの移動ロボットは、武装したまま」
「――この娘を殺されたくなければ、〈スターダスト岩柱〉へ行くのだっ」
「やむなく」
「フスリク・ヴァルティングが、再発進しようとしたとき~」
「――!」
「グライダーの前に、レンス・エビオンが飛び出す」
「グライダーの緊急停止装置が、急ブレーキを掛ける」
「シガ人ヴォレマー・コレマ――ヴァトロクス=ヴァムが操る――は~」
「一瞬、オタオタして、シャンダさんを殺すに至らず」
「その一瞬、のうちに」
「――じゅぅぅぅぅっ」
「シガ人ヴォレマー・コレマの移動ロボットの武器アームが、溶けました」
「――?」
「すなわち」
「少し前、シャンダさんは、超能力のようなもの、発揮」
「見知らぬ誰かに、助けを求め~」
「たった今、レンス・エビオンは、超能力のようなもの、発揮」
「シガ人ヴォレマー・コレマの移動ロボットの武器アームを、溶かしたという」
「レンス・エビオンとしては、いまさらながらの認識、ですが」
「――グライダーの穴、開けたのって……つまり、オレ……だったのか?」
「で」
「シガ人ヴォレマー・コレマは~」
「――ぼこっ……げしっ」
「ふたたび、意識喪失」
「……」
「かくして」
「レンス・エビオン」
「シャンダさん」
「フスリク・ヴァルティング」
「3名は、タラニス島を目指す」
「で」
「フスリクの親友、シガ人ヴォレマー・コレマ」
「シャンダさんの上司、ファカン・ノーゲグ」
「両名は、もちろん、その場に残していくのが得策です」

 3名が乗るグライダーは、無事、タラニス島へ到着――

「――うわあ……蝶がいっぱい?」
「――うわあ……ケンタウロスが、幾頭も?」
「さらに」
「シャンダさんの脳裏に、ささやき声のようなモノが、響いたり」
「――わたしたちの同類の……声?」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]


◆今回のひとこと

 ヴァトロクス=ヴァム側を、応援したくなってきました。


d-information ◆ 615 [不定期刊] 2010/05/17
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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