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607 [2010/03/22]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2535 . Frank Borsch / Der Seelen-Kerker / 魂魄房
2536 . Arndt Ellmer / Der verborgene Raum / 隠れ空間
2537 . Leo Lukas / Der Handelsstern / 商星
2538 . Robert Feldhoff & Uwe Anton / Aufbruch der LEUCHTKRAFT / 《光力》の旅立ち
2539 . Marc A. Herren / Schreine der Ewigkeit / 永遠の社
2540 . Christian Montillon / Unter dem Schleier / ヴェールの下

□ Perry Rhodan-Heft 2535話「魂魄房」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2535.html ]

 新銀河暦1463年、ハトルジャン銀河=アンドロメダ銀河――

「周波王国の周波トレーサー、シンナフォックは~」
「オクリル、フィリップを、ともない~」
「自由テラナー連盟のもとを、からくも脱走」
「〈戦光艦〉で、本拠ハトルジャン銀河まで」
「航程、およそ1週間」
「到着する、と~」
「――周波メディエーター、ケドスモ閣下から、出頭命令?」
「……」
「周波王国の周波トレーサー、シンナフォック、思うに」
「――オレって、英雄あつかい、かも?」
「――敵テラナーの考え方とか、重要情報ももちかえったし」
「――ポリポート駅《イタフォル》奪還に失敗したコトは、したけど~」
「――些細なこと、であろ?」

 周波王国の拠点惑星〈越冬6〉――

「周波メディエーター、ケドスモ老は、ハトルジャン銀河最高司令官」
「ケドスモ老のかたわらには、戦闘従卒ヴェルトレビス」
「出迎えは、あまりに事務的で~」
「周波トレーサー、シンナフォック、思うに」
「――オレなんか、28生報国、周波王国のために、尽くしてきたのに」
「――アイツは、ずーっと安全な惑星に居座って、事務仕事?」
「――けっ」
「そのうえ」
「周波メディエーター、ケドスモ老、ネチネチと曰く」
「――なんで、あんな敵に負けるの?」
「――しかも、2回も?」
「――〈戦光艦〉も、タダと違うのよ?」
「――しかも、捕虜にされて?」
「――信じられなーい」
「周波トレーサー、シンナフォックも、反論をこころみますが~」
「――惑星オクストーンで、新たな認識を得たのですが……」
「――信じられなーい」
「まったく話が通じない、まま~」
「――ヴァトロクス=クールさまの名のもとに~」
「――現時点から、一介の〈戦光艦〉艦長に、降格よ」
「――周波トレーサーの称号は、そのままにしてあげる」
「――でも、戦闘従卒を従えるのは、ダメよ」
「周波トレーサー、シンナフォックは~」
「心中、煮えたぎり」
「――(この屈辱、千倍にして返してくれるっ)」

 戦光艦《コラルソ》艦長、シンナフォック――

「ところで」
「周波トレーサーが、脳に埋めこむ〈帰納細胞〉には~」
「シントロニクス級の計算能力、があって~」
「反応速度・加速、の効果も、あるのです」
「……」
「周波トレーサー、シンナフォックは~」
「補助種族オクリヴァルに、命じて~」
「オクリル、フィリップに〈帰納細胞〉を、移植」
「――がう(ボク、知性的になった?)」
「――がう(ボク、好奇心旺盛になった?)」

 戦光艦《コラルソ》艦長、シンナフォック――

「ところで」
「周波王国の補助種族オクリヴァルの資質は~」
「技術者の才だけでも、ないようです」
「……」
「周波トレーサー、シンナフォックは~」
「オクリヴァル、クルーペル――前任者により降格人事されていた――を~」
「先任将校に、任命」
「先任将校クルーペルは~」
「――テ、テフローダー艦隊200隻に、タ、退路を断たれましたっ」
「――ハ、はったりで、タ、退路を開きましたっ」
「かなり、有能でした」

 戦光艦《コラルソ》艦長、シンナフォック――

「本日は~」
「テフローダーの1艦隊に、勝利しました」
「降伏する敵と、交渉中~」
「周波トレーサー、シンナフォックが、耳にしたのが」
「――〈商星〉の攻撃で?」
「――テフローダー版図の恒星のひとつが?」
「――半時間前に、超新星化?」
「周波トレーサー、シンナフォック、思うに」
「――チャンスだっ」
「超新星の影響で~」
「時空構造は、ぐらぐら振幅」
「周波王国の銀河規模の情報通信網は、機能停止」
「戦光艦《コラルソ》の、艦載脳は~」
「ふだんは許可しない、艦隊データバンクへの、アクセスを~」
「――緊急事態ト判断シ、承認シマス」
「で」
「周波トレーサー、シンナフォックは、ここぞとばかり、情報収集」
「――ポリポート駅《ダラスト》と《ダルワグ》への、アクセスが?」
「――引き続き、ダメ?」
「――周波メディエーター、ケドスモ著?」
「――ガイド人とテフローダー攻略本?」
「――うわ……ひどい戦略」
「そんな、ところで~」
「周波王国の情報通信網、復旧」
「――緊急事態宣言・解除」
「――艦隊でーたばんくヘノあくせす権ヲ、停止シマス」
「――ぷつん」
「当然、この不正アクセスは、当局の知るところと、なり~」
「――周波メディエーター、ケドスモ閣下から、また、出頭命令?」

 周波王国の拠点惑星〈越冬6〉――

「今回」
「出迎えは、ダルチュルカ兵16名」
「周波トレーサー、シンナフォック、思うに」
「――周波メディエーター、ケドスモ老も、オレの偉大さに気づいたとか?」
「――オレの名誉を回復して、詫びを入れようとか?」
「――なら、許してやらないことも、ないぞ」
「ところが」
「案内されたのは、無人の謁見広間」
「数分しても、誰も来ない」
「ダルチュルカ兵隊長がいなければ、暴れていたかも」
「そこへ」
「ケドスモ老の戦闘従卒ヴェルトレビス、登場」
「――艦隊網への不正アクセスは違法、です」
「――今度、越権行為をしたなら、です」
「――とてもとても、イヤな処分が待っている、です」

 戦光艦《コラルソ》艦長、シンナフォック――

「ところで」
「戦光艦《コラルソ》の、先任将校クルーペルは~」
「すばらしい不正アクセスの才、がありました」
「周波トレーサー、シンナフォックは~」
「――その才能を、オレのため、役立てるのだ」
「――さもないと、キサマの故郷惑星カンシロムは……ばーん」
「脅してみたり」
「でも」
「戦光艦《コラルソ》の、先任将校クルーペルは~」
「小心者でした」
「――モ、もう死ぬしかないっ」
「――ビリビリっ」
「衝動的に、防護服を切り裂いたり」
「周波王国の補助種族オクリヴァルは、水素=メタン呼吸生物」
「――しゅううううっ」
「――シ、死ぬっ」
「と」
「のこのこ近づいた、オクリル、フィリップ」
「――がう(ペロペロ)」
「防護服の裂け目を、唾液で塞いでくれました」
「――ナ、なんで助けたんだぁぁぁっ」
「一時は、恨みもしたのですが」
「――がう(ボク、オクリル)」
「――がう(オクリ……仲間?)」
「――がう(……?)」
「戦光艦《コラルソ》の、先任将校クルーペルは~」
「オクリル、フィリップに~」
「〈思考描画機〉――思考を形にする機械――を、取り付け~」
「言葉なんかを、教えるようになり」
「……」
「かくして」
「周波トレーサー、シンナフォックは~」
「あらためて、艦隊網に不正アクセスできる環境を整え~」
「――〈戦光艦〉艦隊の、戦況報告?」
「――秘密情報部の、報告?」
「――テフローダーが、しぶとく抵抗してる?」
「――テフローダーと、ガイド人と、マークスの同盟が、成立した?」
「――え?」
「――ヴァトロクス=クールさまは?」
「――ハトルジャン銀河の戦力を、縮小?」
「――よその戦力を、増強してる?」
「――アンスレスタ銀河の、球状星団ファー・アウェイ?」
「――あの、スターダストとかいう星系が、ある?」
「――つまり?」
「――最近、思いがけず往来可能になった星団を?」
「――なんとしても、先んじて占拠したい?」
「――おーい?」
「――種族の脅威、ヴァトロクス=ヴァム対策は?」
「――あとまわし、で本当に大丈夫なの?」
「――むう」
「――ダメだ、こりゃ」
「一念発起」
「――周波王国のため、ヴァトロクス種族のためにっ」
「――このシンナフォックが、奮起してくれようっ」
「そのため、には~」
「――まずは、失地回復だな」
「手段を探す、ついでに、見つけたのが~」
「――〈魂魄房〉……死より怖ろしい、懲罰手段?」
「――ヴァムを捕らえて、押しこめて、永劫に放置……かも?」

 戦光艦《コラルソ》艦長、シンナフォック――

「オクリル、フィリップは~」
「いまや、〈思考描画機〉のおかげで、話も通じる」
「周波トレーサー、シンナフォックは~」
「――あーもあろ」
「――がう(こーもあろ?)」
「オクリル、フィリップに、語りかけ~」
「作戦を、練る」
「一方」
「先任将校クルーペルは~」
「艦隊網への不正アクセスにより~」
「――コ、〈魂魄房〉の設計図を、ついに発見」
「組み立てて~」
「オクリル、フィリップの〈思考描画機〉に、仕込みました」
「――がう(なーに?)」
「で」
「戦光艦《コラルソ》の、先任将校クルーペルは~」
「――モ、もう辞めさせてくださいっ」
「――ビリビリっ」
「提出した辞表は、破られてしまうのです」
「……」
「かくして」
「周波トレーサー、シンナフォックは~」
「ついに、準備万端」
「――不正アクセスを、検知させるのだっ」
「またもや、不正アクセスは、当局の知るところと、なり~」
「周波メディエーター、ケドスモ閣下から、出頭命令」

 周波王国の拠点惑星〈越冬6〉――

「今回」
「周波トレーサー、シンナフォックと~」
「オクリル、フィリップが、到着すると~」
「出迎えは、武装したダルチュルカ兵16名」
「安全装置、はずしてます」
「案内されたのは、無人の謁見広間」
「すぐに、ケドスモ老の戦闘従卒ヴェルトレビス、登場」
「――艦隊網への不正アクセスは違法、です」
「――とてもとても、イヤな処分が待っている、と言った、です」
「対して、周波トレーサー、シンナフォック」
「――そーだっけ?」
「――いつぅ? 何時何分何十秒?」
「挑発に、乗せられて~」
「――!」
「戦闘従卒ヴェルトレビスが、シンナフォックに襲いかかると~」
「オクリル、フィリップは、舌先から電撃一閃」
「――きしゃぁぁっ」
「ケドスモ老の戦闘従卒ヴェルトレビス、あえなく死亡」
「で」
「周波トレーサー、シンナフォック」
「オクリル、フィリップ」
「主従のタッグは~」
「――きしゃぁぁっ」
「周囲のダルチュルカ部隊――指揮官を亡くして烏合の衆――を、瞬殺」
「その上で」
「――周波メディエーター、ケドスモ老を探せっ」
「かくして」
「周波メディエーター、ケドスモ老は、捕獲され~」
「――殺されても、どうせ再生されるのよ」
「――再生されたら、すぐに告発してやる」
「――憶えて、らっしゃいな」
「と、へらず口」
「周波トレーサー、シンナフォック、命じて」
「――やれ」
「――きしゃぁぁっ」
「オクリル、フィリップは~」
「周波メディエーター、ケドスモ老を、瞬殺」
「周波メディエーター、ケドスモ老の遺体から抜けでる、ヴァムを~」
「周波トレーサー、シンナフォックは~」
「――〈魂魄房〉っ」
「永劫に、幽閉してしまうのでした」

 周波王国の拠点惑星〈越冬6〉――

「周波トレーサー、シンナフォックは~」
「――ハトルジャン銀河の、新たなる最高司令官であるっ」
「と通達して、周波王国総員集会を開催」
「――周波メディエーター、ケドスモ閣下と、戦闘従卒は~」
「――ヴァトロクス=クールさまより、新たな使命を授けられたっ」
「――そこで~」
「――周波メディエーター、ケドスモ閣下は~」
「――このシンナフォックを、後継者に任じたっ」
「――現時点、より~」
「――このシンナフォックが、ハトルジャン銀河の最高司令官であるっ」

 ちなみに――

「周波トレーサー、シンナフォックが~」
「不正アクセスしたり、しながら~」
「熱く回想した、ヴァトロクス種族の歴史とは――」

 1000万年前、ヴァトロクス種族のクーデター――

「ヴァトロクス種族は、アンスリアン人の軛を脱し~」
「手足となる技術種族を、探してみたり」
「と」
「そんな、折りも折り」
「――!」
「ハイパー物理学的抵抗の増大で~」
「ハイテクがみんなダメ、な時代の到来」
「ヴァトロクス種族は~」
「数千年来、こつこつ集めてきたプシ物質を~」
「アンスレスタ銀河のとある大洋に、溜めこんだり」
「さらに」
「3万年かけて、さらに膨大なプシ物質を、集積」
「プシ物質の大洋=名づけて〈パラロクス武器庫〉」
「――これで、ヴァトロクス=クールさまのもと~」
「――ヴァトロクス=ヴァムと戦えるぞ」
「――わはは」
「――恒星でも、星団でも、破壊できるぞ」
「――わはは」
「ヴァトロクス種族は~」
「〈パラロクス武器庫〉を、武器として~」
「ポリポート駅網が結ぶ11の銀河に、君臨」
「が」
「8万年が、経過し~」
「――!」
「ハイパー物理学的抵抗が、通常にもどると~」
「ヴァトロクス種族の技術は、とりわけ優秀……というわけでもない」
「配下にしていた諸種族は、分離独立」
「11銀河の帝国は、瓦解です」
「で」
「ヴァトロクス種族は~」
「〈パラロクス武器庫〉のプシ物質を~」
「ポリポート駅と、〈配送デポ〉と、〈商星〉に、持ちこむと~」
「ポリポート駅網を、別の存在平面に移行」
「ハイパー物理学的抵抗の増大の時代が、ふたたび到来するその日まで~」
「ポリポート駅網を、保存することに、したのです」
「さらに」
「ヴァトロクス種族は~」
「惑星8つに、〈冬眠〉施設を設置」
「6個は、ハトルジャン銀河に」
「2個は、アンスレスタ銀河に」
「そうして」
「ヴァトロクス種族は、種族総自決」
「〈冬眠惑星〉の遺伝子ストックに、身を捧げたのでした」

 150万年後、次なるハイパー物理学的抵抗増大の時代が、到来――

「〈冬眠惑星〉から再生した、ヴァトロクス種族は~」
「11銀河を、ふたたび支配」
「プシ物質を収集し、〈パラロクス武器庫〉に集積します」
「が」
「2万7000年が、経過し~」
「――!」
「ハイパー物理学的抵抗が、通常にもどると~」
「また、待機状態」

 第3のハイパー物理学的抵抗増大の時代が、到来――

「〈パラロクス武器庫〉のプシ物質は、あふれんばかり」
「ほとんど、危険水域に到達」
「で」
「ヴァトロクス種族は、考える」
「――次のハイパー物理学的抵抗増大の時代が、到来したら~」
「――〈パラロクス武器庫〉の力で、11銀河の物理法則を固定しよう」
「――さすれば~」
「――もう、冬は来ない」
「――冬眠する必要も、ない」
「――ヴァトロクス種族の歴史は、永久に春っ」
「かくして、待機状態へ」

 第4のハイパー物理学的抵抗増大の時代が、到来――

「ヴァトロクス種族は、勢いこんで」
「――さあっ」
「――〈パラロクス武器庫〉の力で、11銀河の物理法則を固定だっ」
「ところが」
「――ポリポート駅網の一部が?」
「――幾千年前に、通常宇宙に落下してる?」
「――ポリポート駅の一部は、壊れているし?」
「――ポリポート駅の一部を、余所者が、使っている?」
「これだけでも、由々しき事態、なのですが」
「――!」
「――〈パラロクス武器庫〉が……盗まれてる?」

 かくして、物語は現在につながる……。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 気が長いのも、善し悪しです。


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