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601 [2010/02/08]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2529 . Frank Borsch / Der Weg des Vatrox / ヴァトロクスの道
2530 . Frank Borsch / Der Oxtorner und die Mehandor / オクストーン人とメハンドールたち
2531 . Marc A. Herren / Das Fanal / 烽火
2532 . Michael Marcus Thurner / Der Tod eines Maahks / あるマークスの死
2533 . Wim Vandemaan / Reise in die Niemandswelt / 無人惑星への旅
2534 . Christian Montillon / Der Gesandte der Maahks / マークスの使節

□ Perry Rhodan-Heft 2529話「ヴァトロクスの道」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2529.html ]

 新銀河暦1463年、銀河系――

「周波王国の周波トレーサー、シンナフォックは~」
「自由テラナー連盟に奪取された、ポリポート駅《イタフォル》を~」
「奪還せんとして、またもや自分が捕獲されてしまう」
「連日の、尋問」
「――ヴァトロクス=ヴァムとは、何かっ」
「――い……言うものかっ」
「と、鋼の根性」
「で」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは~」
「――もっと、強力な尋問手段を……」
「――あるいは?」
「――一緒に合宿して登山して、かんどー……とか?」
「妙な知恵を、絞ってみたり」

 囚われの周波トレーサー、シンナフォック――

「――はっ」
「――ここは……どこだ?」
「シンナフォックは、見知らぬところで、覚醒」
「尋問は、されないようです」
「一切の事情が、わからず」
「――されど、罠には違いあるまい」
「内蔵する誘導細胞は、ひっきりなしに~」
「――(自決せよ・自決せよっ)」
「でも、シンナフォックは~」
「――まだ、がんばるっ」
「と、鋼の根性」
「出会ったのが~」
「――オクストーン人、スティーリオン・ハルトク?」
「――連れのオクリル、フィリップ?」
「オクストーン人、スティーリオン・ハルトク、曰く」
「――ここは、苛酷な惑星オクストーンです」
「――生きるための、最低限の装備をもって~」
「――デシュワン・ジャンコフ追悼巡礼行――ほぼ3000名――に~」
「――参加、するのです」
「シンナフォックは~」
「――なぜ、巡礼行に、参加?」
「頭の中が、疑問符でいっぱい」
「……」
「ともあれ」
「巡礼行、開始」
「シンナフォックは~」
「――うわぁっ」
「襲いかかる、巡礼行のあれこれのお約束に、苦悩」
「――はっ」
「苦悩の結果、シンナフォックの諸事の見方も、変わってきたり」
「ある日」
「――この調子で消耗したら、死んでしまうっ」
「内蔵する誘導細胞の、助言と計画のもと~」
「――(こーやって逃げるのだっ)」
「脱走してみたり」
「が」
「シンナフォックは、惑星オクストーンの苛酷さを、舐めていました」
「――うわぁぁっ」
「――(もはや、これは自決と同じでは?)」
「という疑問が、頭をよぎった瞬間に~」
「――はっ」
「オクストーン人、スティーリオン・ハルトクに、救われて、諭されたり」
「――この巡礼行は、フツーの巡礼行では、ないのです」
「――懲罰囚も、混ぜてあるのです」
「――マトモな巡礼行のように、辛苦を共にしながら~」
「――魂の更正を、促すわけです」
「――でも~」
「――逃げた懲罰囚は、確実に死ぬよう、隅々まで検討してあるのです」
「とかいう現実を、突きつけられても~」
「シンナフォックは、諦めない」
「――脱出の機会は、まだあるっ」
「と、鋼の根性で、計画を練るのでした」

 オクストーン人、スティーリオン・ハルトク――

「――むむむ?」
「オクストーン人、スティーリオン・ハルトクは~」
「――シンナフォックの鋼の根性に、感銘したっ」
「とか、思わず独白」
「……」
「じつは~」」
「オクストーン人、スティーリオン・ハルトクは、工作員」
「首に下げた護符は、位置標識だったり、通信装置だったり」
「すべてを盗聴していた、レジナルド・ブルは~」
「――なんだか、微妙な展開かも?」
「……」
「辛苦を共にする、巡礼行」
「同行者のあいだでは、共感なり、芽生えもします」
「シンナフォックだって、熱く語るときは、語ります」
「――巨悪から、周波王国を救うためっ」
「――それゆえ、是が非でも、アレを見つけ出さねばっ」
「オクストーン人、スティーリオン・ハルトクは~」
「――巨悪から、種族を救う?」
「――シンナフォックの鋼な志に、超感銘したっ」
「さらに、アヤシイ展開に」
「――ああ、このヒトこそ、オレのテングリ・レトス」
「――ああ、このヒトに一生ついていきたい」
「かくして」
「シンナフォックの、脱走計画は~」
「オクストーン人の協力を得て、するする進む」
「――このシンナフォックに従う、と言うのならっ」
「――これまでの人生を、捨てるのだっ」
「――その護符も、捨てるのだっ」
「オクストーン人、スティーリオン・ハルトク」
「――むむむ?」
「――どうする、オレ?」
「一瞬の逡巡の、すえ~」
「オクストーン人、スティーリオン・ハルトクは~」
「首に下げた護符――位置標識だったり、通信装置だったり――を~」
「川へ、投げる」
「――ちゃっぽん」

 自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル――

「――!」
「――え……?」
「――ちゃっぽん?」
「――この作戦を強行するのに議会で熱弁ふるった、オレの立場は?」
「――どうする、オレ?」
「……」
「シンナフォックは~」
「スティーリオン・ハルトクと、オクリル、フィリップを、引き連れて~」
「脱走、無事成功」
「あとには、不運な巡礼の骸が、いくつか転がっていた、という」

 ちなみに――

「周波トレーサー、シンナフォックが~」
「オクストーン人、スティーリオン・ハルトクに~」
「熱く語った、内容とは――」
「……」
「――宇宙の生命すべてに、ヴァムはある」
「――ヴァムは、生命と非生命を分けるもの」
「――生命が死ねば、ヴァムも消える」
「――時のはじまり以来、そうだった」
「――しかし、それも~」
「――われらヴァトロクス種族が、あらわれるまでは、である」
「――われらヴァトロクス種族は、選ばれし民、である」

 過去:最初のハイパー物理学的抵抗増大の時代――

「――ヴァトロクス種族は、惑星ヴァトで進化をとげた」
「――ヴァトロクス種族のヴァムだけは、死後も消えない」
「――だから」
「――惑星ヴァトは、年を経るごとに、ヴァムで満たされ~」
「――ヴァトロクス種族は、ヴァムを吸い、ヴァムを吐いた」
「――年を経るごとに、ヴァムは溜まり、濃度を増した」
「――ヴァムの蓄積から、ついに生命が生まれた」
「――新たな純粋な生命に、もはや死すべき肉体の殻はいらない」
「――生まれた存在は、3体」
「――ヴァトロクス=ヴァム」
「――ヴァトロクス=クール」
「――ヴァトロクス=ダーグ」
「――そして、3体=三頭支配者はわれらを導き……」

 過去:黄金時代――

「――三頭支配者は、ヴァトロクス種族の幸福のために、尽くした」
「――ヴァトロクス=ヴァムは、序列の1位」
「――ヴァトロクス=クールは、序列の2位」
「――ヴァトロクス=ダーグは、序列の3位」
「――三頭支配者は、慈愛深き親権者にして、われらの幸福だけを考えて」
「――尽くすことに、倦むことなく」
「――満たすことに、満たされることなく」
「――三頭支配者は、ヴァトロクス種族のヴァムを、さらに集積」
「――新たな生命――3体の弱点と限界を克服した――を創造しようと試みた」
「――そして、被造物が生まれ……」

 過去:崩壊――

「――被造物は、親である三頭支配者に反旗を翻し~」
「――戦いが、はじまった」
「――10昼夜の、戦闘で~」
「――惑星ヴァトは、荒廃し~」
「――ヴァトロクス種族が多数、恐怖に怯えながら死んだ」
「――ヴァムの蓄積は、宇宙に四散した」
「――ヴァトロクス=クールとヴァトロクス=ダーグは、戦いを挑み~」
「――力を使い果たして、敗走した」
「――われらヴァトロクス種族は、宇宙船で故郷惑星ヴァトを逃れ~」
「――幾光年も離れたところで、戦いの趨勢を見守った」
「――ヴァトロクス=ヴァムが、惑星ヴァトに踏みとどまった」
「――ヴァトロクス=ヴァムは、決戦を挑み~」
「――7昼夜の、戦闘で~」
「――大地は炎上し、大洋は蒸発し~」
「――やがて、ヴァトロクス=ヴァムは、力を使い果たした」
「――被造物の、勝利の雄叫びが~」
「――幾光年も離れて、見守るわれらを、震撼させた」
「――しかし」
「――被造物は、ヴァトロクス=ヴァムを抹消はしなかった」
「――一面では創造主に憧れる、被造物は~」
「――ヴァトロクス=ヴァムの名を奪い、ヴァトロクス=ヴァムを称した」
「――そして……」

 過去:暗黒の時代――

「――われらヴァトロクス種族の宇宙船は、ひたすら逃げた」
「――逃走の途上、多くの者が死んだ」
「――死者たちのヴァムの、幸運な一部は~」
「――ヴァトロクス=クールとヴァトロクス=ダーグに、取りこまれ~」
「――死者たちのヴァムの、不運な大部は~」
「――星々のはざまに、飛散した」
「――宇宙船は、休む間もなく、逃げつづけた」
「――やがて」
「――船内の状態は、生者が死者を羨むほど、苛酷になった」
「――飢えと乾きが避難民を襲い、やがて空気までが乏しくなる」
「――それでも」
「――ヴァトロクス=クールとヴァトロクス=ダーグは~」
「――宇宙船を、先へ先へと駆り立てる」
「――やがて」
「――宇宙船の航続距離が、もう限界、という時に~」
「――宇宙ステーション1基が、われらの前にあった」
「――ヴァトロクス種族の最大の宇宙船より、幾倍か大きい」
「――宇宙ステーションの主は、アンスリアン人」
「――ヴァトロクス種族は、アンスリアン人の従者として、生きのび……」

 過去:アンスリアン人の庇護下――

「――アンスリアン人が死ねば、アンスリアン人のヴァムは消える」
「――それゆえ」
「――ヴァトロクス種族とは異なり、アンスリアン人は真の生命ではない」
「――しかし」
「――アンスリアン人は、非凡な才能を発揮し~」
「――幾多の銀河を互いに結び、ポリポート駅網を、建設していた」
「――さて」
「――アンスリアン人は、楽観視していたが~」
「――われらヴァトロクス種族は~」
「――脅威が失せた、わけではない」
「――と、知っていた」
「――もとより、新生ヴァトロクス=ヴァムは~」
「――われらヴァトロクス種族のヴァム、から生まれたのだし」
「――宇宙最後の日まで追ってくる、に決まっていたのだ」
「――われらは、独力で将来の戦いに向け、準備を始めた」
「――そして、ハトルジャン銀河に、ヴァトロクス種族の隠れ家を建設し……」

 過去:ヴァム――

「――ヴァムは生命である」
「――われらヴァトロクス種族のヴァムだけが、死後も存在を続ける」
「――われらヴァトロクス種族だけが~」
「――真の生命、である」
「――選ばれし民、である」
「――生命は、生存のために順応する」
「――真の生命も、また順応する」
「――最初に、ヴァムがあった」
「――われらヴァトロクス種族は~」
「――ヴァムから、三頭支配者を生んだが~」
「――三頭支配者の時代は崩壊し、その道はついえた」
「――だから」
「――われらヴァトロクス種族は~」
「――アンスリアン人の庇護のもと、新たな戦いの道を模索し~」
「――ついに、見つけたのだ」
「――われらヴァトロクス種族の時代は、まもなくだ」
「――今となっては~」
「――アンスリアン人の庇護は、邪魔な軛でしかない」
「――われらヴァトロクス種族が、主としてふさわしい」
「――われらヴァトロクス種族は、選ばれし民、なのである」

 以下、次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 思い出話は、長くなります。


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