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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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571 [2009/07/13]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-action.de/ ]

34 . Marc A. Herren / Kind des Asteroiden / 小惑星の子
35 . Timothy Stahl / Zielpunkt Physiotron / 標的ヒュジオトロン
36 . Alexander Huiskes / Sonnendämmerung / 星々のたそがれ

 活劇主体、西暦22世紀が舞台の企画物ヘフト・シリーズ。
 売行き不振から、36話でシリーズ終了、とのこと。

□ Perry Rhodan-Action 34話「小惑星の子」
[ http://www.perry-action.de/cgi-bin/heft_zyklus_3.pl/10.html ]

 西暦2169年7月、星系ヴェガ、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――

「連合帝国大執政官ペリー・ローダンは、絶望していました」
「――オレ、超能力テロリスト、サクオラに操られてた?」
「――まだ、操作されている?」
「そこへ出現した、救いの主――ホムンク」
「ホムンクは~」
「一時的に、ローダンを、サクオラの影響から遮蔽して、曰く」
「――サクオラの生い立ちを、語りましょう」

 同じ頃、首都トルタの宮殿の別の場所――

「マルチな超能力者、ベティ・タウフリーさんと~」
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは~」
「ローダンを、捜索中」
「――チーフの思考が、見つからないのよ」
「原因は、ホムンクが遮蔽しているから、なのですが」
「……」
「黒部隊――超能力テロリスト、サクオラの配下――は~」
「宮殿に突入した、ところで~」
「――ばーん」
「――どどーん」
「宮殿警護の親衛隊と、衝突」
「激戦・勃発」
「で」
「マルチな超能力者、ベティ・タウフリーさんと~」
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは~」
「巻きこまれて、しまうのでした」

 過去・西暦2132年、星系ヴェガ――

「小惑星ファルクで~」
「上級採鉱者フェナトルと技術者ガリンタさんは、運命の出会い」
「ちょうど35週間後、息子サクオラが、誕生したという」

 過去・西暦2141年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――

「サクオラ少年は、早熟の天才」
「と、いうのも」
「他人の知恵を、簡単に自分のモノにしてしまう能力を、有しているから」
「でも」
「――能力がバレたら、超能力専門学校に、送られてしまう?」
「――能ある鷹は爪を隠す、のだ」
「と、心に決めます」
「そんな頃」
「――ボクは、ナーロン」
「――ボクは、ボラム」
「双子の兄弟と、知り合います」

 過去・西暦2143年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――

「サクオラは、双子たちの見分けがつきます」
「――両親だって、識別できないのに」
「――すごいや」

 過去・西暦2145年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――

「双子たちは、サクオラに、自分たちの超能力のことを告白」
「ナーロンは、テレキネシス能力者」
「ボラムは、テレパス」
「サクオラは~」
「――これは、ボクらだけの秘密だっ」
「――特訓して、使いこなせるようになるんだっ」

 現在、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――

「マルチな超能力者ベティ・タウフリーさんは~」
「――タコ……と?」
「――ボラム?」
「テレパシーで、両名を感知」
「――ふたり共、もう、サクオラ黒部隊の配下ではない?」
「――なら、合流しましょう」
「とか、考えます」
「が」
「サクオラの息のかかった、スプリンガーが~」
「――ばーん」
「宮殿に突入」
「攻撃してきて、それどころでない」

 過去・西暦2146年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――

「サクオラと双子たちの超能力実験」
「――どどどっ」
「ナーロンのテレキネシスのおかげで、地殻に断層が発生」
「サクオラは、地割れに落ちました」
「ところが」
「――!」
「――地中に、人工の環境が?」
「――人工の獣と、人工の昆虫が?」
「しばし、考えて」
「――この発見は、ボクだけの秘密だっ」
「けっきょく~」
「秘密ステーションの存在は、救助隊にも隠しとおしました」

 現在、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――

「テレポーター、タコ・カクタは~」
「マルチな超能力者、ベティ・タウフリーさんと~」
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンと、合流」
「――ばーん」
「――どどーん」
「侵入してきた、スプリンガーと戦ったり」
「――ばーん」
「――どどーん」
「宮殿警護の親衛隊を、助けたり」
「――チーフの思考が、見つからないのよ」
「ローダンを、捜索するのです」

 過去・西暦2146年から2147年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――

「双子たちが超能力者である事実が、発覚し~」
「小惑星ファルクから、余所へやられてしまいました」
「サクオラは、あいかわらず能力を隠し~」
「というか、超能力がなくなり~」
「――どうやら、ボクは超能力者というより~」
「――超能力者と親和性がある、ってことなのだ」
「気づきました」
「……」
「サクオラは~」
「それからも、秘密ステーションを探索」
「〈銀河の謎〉の研究書や伝説を、調べたり」
「自分が5次元思考ができる、と気づいたり」
「秘密ステーションにある〈考えただけで操作できる技術〉を、研究したり」
「うまく隠していた、つもりなのですが」
「父親に、バレました」
「が」
「――がんばれよ」
「変に理解のある、父でした」

 現在、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――

「戦闘は、激化の一途」
「――!」
「サクオラ配下の超能力者も、加わり~」
「戦局は、さらに分からないことに」

 過去・西暦2149年、星系ヴェガ――

「サクオラは、惑星フェロルの士官学校で研鑽を積み~」
「そうしながら」
「可搬型転送機を、こっそり持ちこみ~」
「秘密ステーションを、しばしば極秘裏に訪れていました」
「サクオラは~」
「――ハイパー空間泡の原理?」
「――ボクの秘密ステーションは、ハイパー泡に埋めこんであるのかな?」
「――そこから、発生した拡散放射が?」
「――双子とボクに超能力が発現した、原因とか?」
「で」
「――ボクは、選ばれた人間なのだ」
「――〈銀河の謎〉も、本当はボクのものだったのだ」
「――ペリー・ローダンは、ボクの〈銀河の謎〉を簒奪したのだ」
「行きついて、しまうのでした」

 過去・西暦2162年――

「サクオラは、長期出張に出掛けた際に~」
「――メルラ=メルカ種族?」
「――寄生体ピチュス?」
「知り合うのですが」
「――あれ?」
「――超能力者といる時みたいに、頭の中で声が聞こえる」

 過去・西暦2163年――

「サクオラは、テラ大使館の大使となり~」
「以後、幾年かけて~」
「――惑星テラの超能力者を、配下にしてやる」
「画策するのでした」
「――ボクの超能力は、また強くなったみたいだ」

 現在、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――

「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは~」
「――ベティが、危ない」
「――かっ」
「間一髪」
「マルチな超能力者、ベティ・タウフリーさんを、手にかけようとした~」
「敵超能力者、ハパライネンを先に沈黙させたり」
「……」
「テレポーター、タコ・カクタは~」
「テレポーター、ナスビトと戦闘中~」
「――テレポートっ……て、ここは一体?」
「描写不可能な感じの場所に、迷いこんで~」
「――テレポートっ」
「なんとか、生還」
「でも」
「テレポーター、ナスビトは、帰ってきませんでした」

 惑星フェロル、首都トルタの宮殿――

「ホムンクは~」
「ローダンを、関係者のところに連れていくと~」
「曰く」
「――人工惑星ワンダラーの〈それ〉は~」
「――秘密ステーションのに、安全措置を施しておいたのです」
「――秘密ステーションのヒュジオトロンを、まともに稼働させると~」
「――秘密ステーションは、自壊するのです」

 秘密ステーション――

「サクオラは~」
「――ヒュジオトロンを、稼働させるぞ」
「――喜べ、キサマは最初に処置をうけるのだ」
「超能力者イリヤキンは、ヒュジオトロンに入り~」
「生きたまま、出てきた、のですが」
「――!」
「身体の一部が、金属に変容していました」
「つづいて」
「――ごごっ」
「ヒュジオトロン、灼熱」
「ステーションの空は~」
「快晴から乱雲迫る感じに、色を変えていました」

□ Perry Rhodan-Heft

2499 . Uwe Anton / Das Opfer / 犠牲
2500 . Frank Borsch / Projekt Saturn / サターン計画
2501 . Christian Montillon / Die Frequenz-Monarchie / 周波数君主国
2502 . Christian Montillon / Im Museumsraumer / 博物館宇宙船にて
2503 . Andreas Eschbach / Die Falle von Dhogar / ドガルの罠

□ Perry Rhodan-Heft 2499話「犠牲」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2499.html ]

 新銀河暦1347年11月、ハンガイ銀河、双大都市――

「ペリー・ローダンと、モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「――転送機でっ」
「超知性体コルトロクのもとから、双大都市の明るい面へと、戦術的撤退」
「――ハイパー無線信号弾で、目眩ましだっ」
「超知性体コルトロクの注意を、逸らし~」
「――この隙に、〈降格器〉をっ」
「ローダンは、2つの筒状のアンプルみたいなモノを、背嚢から取り出します」
「が」
「用意する間も、なく~」
「――あ」
「2名の居場所は~」
「〈弦特使〉――超知性体コルトロクの使い魔のようなもの――たちに~」
「見つかって、しまいます」
「――転送機でっ」
「超知性体コルトロクの仮の姿、出現」
「双頭生物です」
「一方は、昆虫生物」
「一方は、見目麗しいヒューマノイド」
「で」
「もはや、言葉ひとつ、かけるでなし」
「いきなり」
「ローダンの〈深淵の騎士のオーラ〉を、引き剥がしに掛かります」
「――みょーん」
「ローダンは、自分のオーラなるモノを、はじめて体感したのですが」
「――うわ……オレの〈深淵の騎士のオーラ〉が伸びるっ」
「〈深淵の騎士のオーラ〉は、総力あげて抵抗」
「――みょーん」
「というより」
「持ち主の同意なしには剥がれないよう、出来ています」
「超知性体コルトロクが、力で引いても~」
「――みょーん」
「手詰まり」
「と」
「周囲を、〈弦特使〉たちが、取り囲み~」
「鏡能力を駆使して、ローダンに、星系ソルの光景を見せる」
「超要塞《ヴルタファー》が、星系ソルの〈テラノヴァ・バリア〉を~」
「――どどーん」
「ローダンを心理的に追い詰める作戦、再開です」
「――何を意地になっている、のだね?」
「――〈深淵の騎士のオーラ〉なんて~」
「――コスモクラートが〈深淵の騎士団〉をアレコレするためのモノであろ?」
「――わはは」
「ローダンは、考える」
「――(なんとかしてっ)」
「――(超知性体コルトロクの注意を、逸してっ)」
「――(その隙に、〈降格器〉をっ)」
「モンドラさんは、考える」
「――(そうよっ)」
「――(これだわっ)」
「モンドラさん、ポケットから取り出したのが」
「――タルニー・コルトロクの卵っ」
「取り出した卵を、さしのべると~」
「――ほら、卵っ」
「――割っちゃうわよ、卵っ」
「でも」
「あっさり」
「人質卵は、テレキネシスで取り上げられて」
「超知性体コルトロクは~」
「モンドラさんを心理的に追い詰める反攻作戦、展開」
「――生き別れのご子息の名前は、デロリアンといったな?」
「――吾輩は、ご子息をその腕に返すことも、できるのだがな?」
「――わはは」
「モンドラさんは、考えるまでもなく」
「――拒否よっ」
「ローダンと、モンドラさんと、デロリアンの家族の問題は、複雑怪奇」
「他人に、とやかく言われたくない」
「で」
「超知性体コルトロクは~」
「ローダンの〈深淵の騎士のオーラ〉を、引くことをやめず」
「――みょーん」
「ローダンは、考える」
「――(コイツは、オレから、〈深淵の騎士のオーラ〉を、剥がしたら~)」
「――(あっさり、オレを、殺すんだろーな)」
「――(ならば、これが最後のチャンスっ)」
「超知性体コルトロクが、〈深淵の騎士のオーラ〉を全力で引いた、瞬間」
「――みょみょみょーん」
「ローダンは、〈深淵の騎士のオーラ〉を、手放しました」
「――ぱっちん」
「――うっ」
「超知性体コルトロクは、転倒し~」
「――!」
「暴れる〈深淵の騎士のオーラ〉を逃がさぬように、必死です」
「――うっ」
「ローダンを襲った苦痛は、あたかも心が引き裂かれる、みたいな」
「でも」
「作戦成功」
「超知性体コルトロクは、〈深淵の騎士のオーラ〉に夢中で~」
「ローダンと、モンドラさんなんかは、すでに眼中になし」
「で」
「ローダンは~」
「――〈降格器〉第1弾っ」
「〈降格器〉を構え、アンプルの蓋を、パカっと開放」
「――ぷしゅっ」
「〈降格器〉の正体は~」
「もと〈力強き者〉ヌスコギヌス特製、〈播生素〉のミニアンプル」
「ふりかけた〈播生素〉が効果をあらわすまで、待つこと暫し」
「……」
「憶えて、いるでしょうか」
「超知性体コルトロクの発祥は、7000万年前のセルドラゴン銀河」
「昆虫種族コロゴムと~」
「ヒューマノイド種族アウペル・コモは~」
「〈秩序の勢力〉コスモクラートの介入で、対立の時代に終止符」
「和平会議の会場に~」
「平和を仲介するポテンシャル場――材料は〈播生素〉――が設置されたり」
「そこが~」
「〈暗黒のエレメント〉に襲撃されたり」
「で」
「昆虫種族コロゴムと、ヒューマノイド種族アウペル・コモ」
「ポジティヴな〈播生素〉と、ネガティヴな〈暗黒量子〉」
「相対する2成分を内包した、ポテンシャル場=コルトロクは~」
「相対する2成分を内包するがゆえに、進化を続け~」
「相対する2成分を内包するがゆえに、超知性体となり~」
「オカシな道を、歩んできたのでした」
「……」
「かくして、現在」
「直接ふりかけた、〈播生素〉は~」
「超知性体コルトロクが内包する、相矛盾する要素をつなぐニカワを中和し~」
「――な、内部分裂ー」
「高次存在=不死の超知性体コルトロクを~」
「低次存在=不死でない階梯の存在に、引き下ろしたのでした」
「――カササ(人間……美味い?)」
「――さ、殺虫剤をっ」
「コルトロクが、内部分裂したモノ同士で戦っている、うちに~」
「ローダンは~」
「――〈降格器〉第2弾っ」
「〈降格器〉を構え、アンプルの中身を直接コルトロクに」
「――ぷしゅっ」
「この時」
「ローダンは、通常兵器を手にして、コルトロクを撃つかまえ」
「が」
「撃つまでも、ありませんでした」
「――ぶ、分裂ー」
「超知性体コルトロクの化身が~」
「――ぷっつり」
「2体に、分かれました」
「一方は、昆虫種族コロゴム」
「一方は、ヒューマノイド種族アウペル・コモ」
「昆虫種族コロゴムは~」
「――カササ(人間……美味い?)」
「――ひー」
「――むしゃむしゃ」
「残ったのは~」
「――カササ(人間……美味しかったよー)」
「無数の這いまわるコロゴム昆虫と、集合意識だけ」
「で」
「吹き上がるプシ嵐」
「――ごーっ」
「ローダンは~」
「プシ嵐にはためく〈深淵の騎士のオーラ〉を、再度装着しようとします」
「でも」
「――う、上手く着れないっ」
「もたもた、しているうちに~」
「――あ」
「〈深淵の騎士のオーラ〉は、彼方に吹き飛ばされ~」
「――ごーっ」
「プシ嵐は、やみました」

 ハンガイ銀河、双大都市――

「かくして」
「超知性体コルトロクは、死を迎えました」
「が」
「ペリー・ローダンにとって、問題はまだ残ったまま」
「周囲を取り囲んだ〈弦特使〉たちは、硬直して動かない」
「でも」
「鏡能力は健在で、ローダンに、星系ソルの光景を見せつける」
「超要塞《ヴルタファー》が、星系ソルの〈テラノヴァ・バリア〉を~」
「――どどーん」
「ローダンとしては、やめさせたい」
「でも」
「唯一、撤退を命令できる超知性体コルトロクは、すでにこの世のモノでなし」
「そこで」
「ローダンは、無謀なことを、思いつき」
「無数の這いまわるコロゴム昆虫の群体の中に、突入してみたり」
「コロゴム昆虫の群体は~」
「――カササ(コレも……美味しい?)」
「ローダンの宇宙服の上から、タカってくる」
「――カササコリコリ(コレ……固いよ?)」
「その時、奇蹟がおきました」
「もともと」
「超知性体コルトロクは、昆虫種族コロゴムとヒューマノイドで出来ています」
「ローダンが、ヒューマノイドの位置に、はまり~」
「超知性体コルトロクの残滓と、精神的なフィードバック」
「一瞬だけ」
「超知性体コルトロクのようなものが、新生し~」
「――星系ソル攻撃は、即刻中止だっ」
「――全軍、撤退っ」
「短い命令を、超要塞《ヴルタファー》に発して、消えたという」

 銀河系、自由テラナー連盟、星系ソル――

「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは~」
「超要塞《ヴルタファー》+〈反逆タンク〉26万隻の、襲来に~」
「――〈テラノヴァGS〉は、操業全開っ」
「――〈テラノヴァ・バリア〉で、防ぎきるのだっ」
「で」
「自分も、グローバリストに志願すると~」
「〈テラノヴァGS〉で、魂の熱い鼓動・全開」
「それでも、〈テラノヴァ・バリア〉を、支えます」
「――うおーっ」
「生命を、すりへらして~」
「もう限界」
「当然、周囲のグローバリストたちも~」
「――ぅぉーっ」
「もう限界」
「魂の鼓動を中継する、意識部品〈バッテリー〉も~」
「もう限界」
「……」
「ついに」
「――ぱーん」
「〈テラノヴァ・バリア〉、崩壊」
「――終わった……」
「でも」
「――敵の、進軍も?」
「――惑星の、被害も?」
「――皆無?」
「――えーと?」
「――つまり……助かったの?」
「レジナルド・ブルは~」
「信じられない思いで、政庁に戻るのでした」

 ハンガイ銀河、双大都市――

「〈弦特使〉たちの鏡能力は健在で、星系ソルの光景を見せつづける」
「超要塞《ヴルタファー》と〈反逆タンク〉が、攻撃を中止し~」
「星系ソルの周囲から、消えて」
「――やったぜ」
「ローダンは、ほっと一息つく間もなく」
「宇宙服の上から、タカってくるコロゴム昆虫が」
「――カササコリコリ(コレ……固い)」
「――ゴリっ(コレ……あ……噛み砕けるかも)」
「危機的状況です」
「そこで」
「モンドラさんは、考える」
「――(そうよっ)」
「――(これだわっ)」
「モンドラさん、ポケットから取り出したのが」
「――タルニー・コルトロクの卵の残りっ」
「すべて、投擲すると~」
「――カササ(コレ……食べ物)?」
「コロゴム昆虫は、ローダンを離れ、卵を食す」
「その隙に」
「ローダンとモンドラさんは、宇宙服で上空へ」
「上空から見下ろすと~」
「卵を食し終わった、コロゴム昆虫は、共食いをはじめ~」
「〈弦特使〉たちは、ゆっくりと朽ちはじめ~」
「双大都市も、瓦解をはじめ~」
「――ぐしゃ」

 11月22日、ハンガイ銀河、星系ヴァト――

「ローダンと、モンドラさんは~」
「126番目の〈コンタクト森〉経由で~」
「星系ヴァトの〈コンタクト森〉に、到着」
「その際」
「ローダン、思いついて〈コンタクト森〉に曰く」
「――生き残った〈コンタクト森〉だが?」
「――銀河系に定住、してはいかがかな?」
「とても素敵な提案に~」
「〈コンタクト森〉は、ふたつ返事」
「善は急げと、早速に~」
「〈コンタクト森〉船団は、銀河系へと発進していく」
「1番目の〈コンタクト森〉は、ローダンを呼ぶと」
「――転居先の座標を、ソナタだけに教えておくのじゃ」
「――さらばじゃ」
「……」
「ローダンと、モンドラさんは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、ようやく帰艦」
「その際」
「モンドラさん、思い出してみるに」
「――そういえば?」
「――超知性体コルトロクが、双大都市で、妙なコト、言ってたような?」
「――この瞬間にもキミが大事に思う生命ひとつを奪った、とか?」
「モンドラさんが、自室に戻ると~」
「――!」
「ペットのミニ象、ノーマンがくったり、なっていたという」

 星系ヴァト――

「――資源銀河にされていた、ご近所の銀河すべてから~」
「――終末戦隊〈反逆者〉は、撤退していくみたいですねー」
「――もちろん、ハンガイ銀河からも、撤退ですねー」
「ところが」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の超優秀な探知機器が~」
「――!」
「――未知の超高次元周波帯ポテンシャルが?」
「――星系ヴァトに、接近中?」
「で」
「出現した未知の超高次元周波帯ポテンシャルは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》の正面で、停止」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内に、送りこんできたのが~」
「――ローレンス・サヴォワール博士?」
「超存在〈世界賢者〉のアバター、なのでした」
「積もる話が、終わった後で~」
「超存在〈世界賢者〉、曰く」
「――〈平和ドライバー〉に、提案があるのです」
「――ご子息カンティランに、取り次いでください」
「……」
「一方」
「銀河系帰還組の準備は、着々と進み~」
「銀河系へ帰還する艦艇は、順次〈法〉付与機《ケオス・タイ》の格納庫へ」
「と」
「そんな中~」
「ローレンス・サヴォワール博士――〈世界賢者〉のアバター」
「カンティラン――〈平和ドライバー〉組織のパトロン」
「カムコさん――〈平和ドライバー〉組織の創設母」
「エカトゥス・アティモス殿――もと双頭大佐」
「一同は、ローダンと至急会談を持ちたいとか」
「で」
「カンティラン、父ペリーに向けて曰く」
「――ボクたちの未来のコト、なのです」
「――〈平和ドライバー〉組織は~」
「――〈アーンの光〉が抜けた穴を、〈世界賢者〉で埋め合わせ~」
「――この先も、終末戦隊〈反逆者〉と戦うことに、したいのです」
「――エカトゥス・アティモス殿も、賛同してくれて~」
「――〈平和ドライバー〉拠点星系ロゼラ・ロザドまで同行、なのです」
「父ペリー、としては~」
「――つまり、今生の別れ、ってこと?」
「――そうなのです」
「と」
「そうこう、するうちに~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の発進準備が、完了しました」
「……」
「かくして」
「〈平和ドライバー〉船団+〈世界賢者〉は、おとめ座銀河団へ」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、銀河系へ」
「――発進っ」

 12月1日、銀河系、星系ソル――

「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「途中なにごともなく、星系ソルへ到着」
「長い籠城戦を戦い抜いた惑星テラは、歓喜・熱狂ではちきれんばかり」
「ですが」
「ローダンには、まだ仕事が残っています」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》艦上に~」
「レジナルド・ブルとホーマー・G・アダムズを、呼び寄せると~」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、タレ=シャルム銀河へ帰るのだ」
「なんて、別れの儀式をとりおこなう」
「と」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の超優秀な探知機器が~」
「――!」
「――惑星テラから〈バッテリー〉が上昇して?」
「――無数の光点に、分かれて?」
「――星系ソル全域に散らばる、グロービストたちのところへ?」
「――はらはらー」
「と」
「そうこう、するうちに~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の格納庫から~」
「《ソル》」
「《ジュール・ヴェルヌ》」
「運んでもらった艦艇が、次々離脱」
「で」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「タレ=シャルム銀河の惑星エヴォラクスへ、向かうわけですが」
「ローダンは~」
「まず、以前から行く気でいたアルゴリアン夫妻に、別れの挨拶」
「つづいて」
「ヌスコギヌス率いる、もと異宇宙の〈力強き者〉7名は~」
「――このところの働きが、認められたら~」
「――コスモクラートのところで、また使ってくれるかも」
「――希望を抱いて、同行してみるよー」
「とか、言う」
「さて」
「2000万年前から連れて来た、泥棒種族ラオソール一党は~」
「――惑星テラに、住むにゃ」
「――ワリンジャー・アカデミーの近所に、アジトに良い場所を見つけたにゃ」
「と、地上に降りる」
「かくして」
「ローダンと、モンドラさんが、手をとりあって~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》を、離艦すると~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「タレ=シャルム銀河の惑星エヴォラクスへ」
「――発進っ」
「――ごごご」
「……」
「ペリー・ローダン、願うには」
「――この平和、100年くらいは、続くかな?」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 犠牲は、オーラなんですね。


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