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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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553 [2009/03/09]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ ATLAN Monolith-Zyklus

3 . Hans Kneifel / Echo der Verlorenen / 失われた者たちの残響
4 . Marc A. Herren / Der Silbermann / 銀男

 Fan-Pro (Fantasy Productions) 社が刊行する、ポケットブックシリーズ。
 謎の古代施設〈モノリス〉の話は、全6巻の予定。

□ ATLAN Monolith-Zyklus 3巻「失われた者たちの残響」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/buecher/monolith/3.html ]

 新銀河暦3112年4月、巨大惑星アジャタンの衛星ルンバゴー――

「衛星ルンバゴーの、ジャングルの上~」
「原住民セルーミの飛行船が、ぷかぷか」
「〈浮き金稼ぎ〉氏族の飛行船《三角州儲け》の船長アスベルファーンは~」
「――天から、2つの光るモノが?」
「――〈神指山地〉に、落ちた?」
「で」
「――!」
「突然、心に湧きあがる、怒りと恐慌に~」
「意識を、失ってしまうのです」

 惑星シャコンアル――

「100万年以上、平和な星間帝国の平和な首都惑星でした」
「高度な文明、高度な科学」
「が」
「――銀河系のアチラの方で、戦争だそうだよー」
「――コチラに、近づいている、ということだよー」
「――まあ、怖ろしいっ」

 《永劫夢》――〈銀主〉たちの宇宙船の1隻――

「――はっ」
「USO工作員サンチュン、医務室で意識回復」
「――え……と?」
「――大提督アトランと、いっしょに?」
「――惑星タナトンで、太古遺物〈モノリス〉を、発見して?」
「――巡洋艦《イマソ》で、〈銀主〉筆頭マルチャーを追跡して?」
「――星系ザルティリットで、また、逃げられて?」
「――オレは単身、小型駆逐機《ムーンダンサー》で、追跡して?」
「――この《永劫夢》に、捕獲されて?」
「タナトン人の女医タリア・ラクロワさんは~」
「――ごはんよー」
「――(アナタに、恨みは、ないのよー)」
「世話してくれます」
「が」
「《永劫夢》船長オンジャル・マリクは~」
「別に、恨みはないけれど~」
「――〈モノリス〉の秘密を、吐けっ」
「有益な情報を入手したい」
「拷問に、サンチュンはもう死にそう」
「と」
「――!」
「大気圏に突入した《永劫夢》は、攻撃を受けます」
「混乱の中~」
「タナトン人の女医タリア・ラクロワさんは~」
「サンチュンを、逃がそうとしてみたり」
「動機は、とってもネガティヴで~」
「《永劫夢》船長オンジャル・マリクは、じつは前夫」
「――(コイツには、恨みが、あるのよー)」
「だけなのでした」

 4月19日、USO巡洋艦《イマソ》――

「艦長ナイレス・シマーズさんの、指揮のもと~」
「USO巡洋艦《イマソ》は、《永劫夢》――直径200m――を、追跡」
「72時間かけて、距離8530年を、踏破」
「星系ルンバゴーに、到着すると~」
「――ハイパー・エネルギー衝撃波を、探知した?」
「――惑星タナトンや星系ザルティリットの〈モノリス〉と、同じ?」
「USO巡洋艦《イマソ》艦内に警報、戦闘準備」
「……」
「――はっ」
「USO大提督アトラン、生命維持カプセルで意識回復」
「――え……と?」
「――サンチュンが、〈銀主〉マルチャーを追いかけて?」
「――両者共、リニア空間に入ったあたりで?」
「――なぜだか、細胞活性装置が、調子悪くなって?」
「――オレ、昏倒?」
「USO大提督アトランが、司令室に行ってみると~」
「まさに、USO巡洋艦《イマソ》対〈銀主〉船《永劫夢》、戦闘開幕」
「――どどーん」
「共に、損傷を負い~」
「衛星ルンバゴー――〈モノリス〉から約100km――に、墜落」

 衛星ルンバゴー、飛行船《三角州儲け》――

「――はっ」
「船長アスベルファーンと氏族50名、意識回復」
「――なんだか、妙な夢を見たような?」
「心から消えない、怒りと憎しみ」
「――そうだ……侵入者が、平和を壊すんだっ」
「――飛行船《三角州儲け》の針路を、連中が墜ちたジャングルへっ」
「……」
「高さ300mの〈漏斗樹〉がひしめく、ジャングルには~」
「古くから、〈泥虫〉と〈夢見せ〉と〈銀僕〉、の言い伝えが、あります」
「連中は、〈漏斗樹〉に、住んで~」
「種族の夢を、紡いでいる、と言うのです」
「〈泥虫〉は、よく見かけますが、〈夢見せ〉は、ほとんど姿を見ない」
「さきほどの夢は~」
「〈夢見せ〉が、惑星シャコンアルのことを、夢に紡いで見せたのです」
「〈浮き金稼ぎ〉氏族の飛行船《三角州儲け》の乗員たちは~」
「さまざまなコトを、見せられたのですが~」
「理解できては、いませんでした」

 120万年前、惑星シャコンアル――

「ここに、〈失われた者たち〉を自称する党派、結成」
「数千年の、うちに~」
「――ふかーく、科学と芸術を愛しー」
「――ふかーく、戦争なんて忘れているのー」
「すると」
「これを批判する者たちも、いる」
「――ふかーく、国を憂いー」
「――ふかーく、キミたちを糾弾するー」
「で」
「――わーわー」
「やっている、と」
「――!」
「――〈軍勢〉が、この惑星に、気づいた?」
「――ふかーく、反省しろっ」
「――とにかく、防衛艦隊を、建造しよう」
「――とにかく、兵器技術を、研究しよう」
「なんて具合に、暗黒時代のはじまり」
「……」
「そんな物語を、〈夢見せ〉は伝えたのですが~」
「飛行船《三角州儲け》の船長アスベルファーンと乗員たちに、伝わったのは~」
「怒りと、憎しみと」
「――侵入者は、敵だっ」

 衛星ルンバゴー、ジャングルがとりまく湿地帯――

「墜落したUSO巡洋艦《イマソ》では、死者と負傷者、多数」
「――避難キャンプを、設営よっ」
「――ハイパー無線機は……ダメ?」
「最後に送った通信が、USO司令部に届いていると、良いのですが」
「いずれにせよ、現在、生存者たちは孤立無援」
「さらに」
「――〈銀主〉船は、ここから120kmの地点に墜落?」
「――あちらの方が、〈モノリス〉に近い?」
「――マズイな」
「ともあれ」
「ロボットを展開して、避難キャンプをバリアで防衛」
「など、していると」
「探知技師トルベン・サントリン、曰く」
「――〈モノリス〉が、致死性放射線を放射してますねー」
「――有効半径200km……どんどん、広がってますねー」
「――マズイですねー」
「アトランは~」
「シフト3台、単座戦闘機1機、の部隊を編成」
「――〈モノリス〉の致死性放射線を、止めるのだっ」
「と」
「――!」
「突然、心に湧きあがる、怒りと憎しみ」
「数分後には、消えたのですが」
「――何だったんだ?」

 〈銀主〉船《永劫夢》、墜落現場――

「USO工作員サンチュンに、対して~」
「《永劫夢》船長オンジャル・マリクは~」
「あいかわらず」
「――〈モノリス〉の秘密を、吐けっ」
「その真意は~」
「――(〈銀主〉マルチャーを陥れて、オレはのしあがるっ)」
「――(そのためにも、〈モノリス〉の情報が必要なのだっ)」
「サンチュンとしては~」
「《永劫夢》船長オンジャル・マリクと~」
「タナトン人の女医タリア・ラクロワさんを~」
「対立させて、時間を稼ぐ作戦」
「と」
「《永劫夢》船長オンジャル・マリクは~」
「戦術を、転換し~」
「サンチュンにささやいて、曰く」
「――〈銀飾品〉をやるから、仲間にならぬか?」

 ジャングル、飛行船《三角州儲け》――

「飛行船《三角州儲け》の、乗員一同は~」
「〈夢見せ〉に、感化されて~」
「――侵入者は、敵だっ」
「〈泥虫〉たちも~」
「〈夢見せ〉に、感化されて~」
「――ざさささ(侵入者は、敵だっ)」
「共に、侵入者が跋扈する沼地へ」

 ジャングル上空、アトラン部隊――

「シフト1台が、〈漏斗樹〉の梢に接触」
「――ゆさゆさ……ばーん」
「墜落、してしまいました」
「と」
「――!」
「ふたたび、プシ嵐――心に湧きあがる、怒りと憎しみ」
「また、数分後には、消えたのです」
「ともあれ」
「アトランは、決意」
「――上空は、危険だっ」
「――ジャングルの中を、シフトで進もうっ」
「――ダルフ・カールソンの単座戦闘機は、避難キャンプへ戻るのだっ」
「ところで」
「補給を担当する、イアサナ・ウェイランドさんが~」
「剣闘士型戦闘ロボットの1台に、なにやら細工」
「――星系ザルティリットの〈モノリス〉に~」
「――レムール製ロボット、カリファーがいたでしょう?」
「――わたしの宇宙服に、基本ソフトウェアがダウンロードしてあったから~」
「――インストールしてみたの」
「ロボット・カリファー・シム7、起動」
「――ワタシの名前は……カリファー?」
「と」
「――!」
「またもや、プシ嵐――心に湧きあがる、不安と幻覚」
「アトランは、意識をもっていかれながら~」
「――(この衛星の植物相と、関係があるの……かな?)」
「思うのです」

 120万年前、惑星シャコンアル――

「〈失われた者たち〉は~」
「到来した〈オービター〉のひとりの、支援をうけて~」
「〈軍勢〉と、戦いました」
「惑星シャコンアルは、文明衰退・資源消耗」

 ジャングル、アトラン部隊――

「プシ嵐が、去ったあと~」
「――装備が、変?」
「――わ……壊れてるよ」
「そこへ」
「――!」
「――原住民が、原始的武器で攻撃してきた?」
「アトランと《イマソ》艦長だったナイレス・シマーズさんと、麻酔銃で」
「――ばーん」
「……」
「――はっ」
「原住民が意識を回復したら、翻訳機の出番」
「――キミは……飛行船《三角州儲け》の船長アスベルファーン?」
「――そのとおり……われわれは、平和を脅かしに来たのではないっ」
「意思疎通してみると、怒りも憎しみも、もう、おさまっていて~」
「襲撃は、そもそも、プシ嵐が原因」
「――この〈浮き金稼ぎ〉氏族の飛行船《三角州儲け》が、運んでやるよー」
「嬉しい申し出、ですが~」
「アトラン一行は、少々不安」
「――飛行船1隻だと、シフト1台が限界では?」
「飛行船《三角州儲け》の船長アスベルファーン、めげません」
「――他の氏族にも、頼んでやるよー」

 〈銀主〉船《永劫夢》、墜落現場――

「USO工作員サンチュンは~」
「タナトン人の女医タリア・ラクロワさんを、懐柔」
「――そーっと」
「戦闘ロボットのプログラムを、いじってみたり」

 120万年前、惑星シャコンアル――

「〈失われた者たち〉は~」
「一方で」
「〈軍勢〉と、正面きって、戦いながら~」
「一方で」
「最後の資源を投入して、極秘作戦を推進したり」
「当然ながら~」
「――人材が、足りないぞー」
「――クローン労働者を、量産だー」
「――そんなことして、種族退化を招かないかと……」
「――ええい、そんな場合と違うっ」
「――わーわー」
「なんて、やっていると~」
「連合から、オービターが来訪」
「――やめるのでーす」
「――そんなコトしていたら、将来とんでもないことに……」
「――おーい」
「〈失われた者たち〉は~」
「――ええい、そんな場合と違うっ」
「――わーわー」

 ジャングル上空、飛行船《三角州儲け》+シフト――

「通り道のジャングルが、なにやら騒がしい」
「――〈泥虫〉だよー」
「1本の〈漏斗樹〉の幹に~」
「〈泥虫〉が、びっしり、這いのぼる」
「〈漏斗樹〉突端の、漏斗の縁を、越えて~」
「漏斗に溜まった、泡立つ液体の中へ~」
「〈銀僕〉を、抛りこむと~」
「また、下界へもどっていく」
「――まるで、〈漏斗樹〉の要望に、応じたてやっているみたいな」
「――あ、〈漏斗樹〉の漏斗が……」
「ぐるん・ぐるん」
「風もないのに、回りはじめて」
「すると」
「――!」
「プシ嵐、発生――心に湧きおこる、軽い幻覚」
「アトランの頭の中で、付帯脳、曰く」
「――〈漏斗樹〉は、〈泥虫〉または〈銀僕〉と、共生関係にあるっ」
「――〈銀僕〉または〈夢見せ〉は、〈漏斗樹〉が形作る思考を、補強っ」
「――だが、活動開始した〈モノリス〉が、これをプシ嵐にしてしまうのだっ」
「……」
「〈浮き金稼ぎ〉氏族の飛行船《三角州儲け》は~」
「〈木浮き〉氏族の飛行船《梢急滑り》と、ばったり」
「シフトの運搬を、頼んでみると~」
「《梢急滑り》船長タインマールトは、ふたつ返事」
「――運んでやるよー」
「さらに」
「〈嵐の〉氏族の飛行船《風女神》」
「――運んでやるよー」

 《永劫夢》を出発した、オンジャル・マリク一行――

「当然、USO工作員サンチュンも、同行」
「一行は~」
「なにごともなく、〈モノリス〉へ到着」

 120万年前、惑星シャコンアル――

「〈失われた者たち〉は~」
「研究に費やすこと、数百年」
「ついに、求めていた機器――避難所〈遠心〉に種族を逃す――を完成」
「が」
「――〈遠心〉と、繋がらない?」
「――どうして?」
「苦悩・絶望」
「ならば」
「――この機器〈モノリス〉を、武器として投入するのだー」
「――〈軍勢〉を派遣した敵〈セト=アポフィス〉に、一矢報いるのだー」

 ジャングル上空、飛行船《三角州儲け》+シフト――

「通り道のジャングルに~」
「――あれは?」
「――けだもの種族の宇宙船……の残骸?」
「墜落した経緯、定かならず」
「……」
「通り道のジャングルに~」
「――あれは?」
「――〈銀主〉船……の残骸?」
「いきなり」
「――どどーん」
「撃ってきましたが~」
「すべて、狙いが逸れています」
「ロボット・カリファー・シム7、分析して曰く」
「――誰か、あそこのロボットたちのプログラムを改変してます」
「アトラン、親指を立てて曰く」
「――よし……サンチュンは、健在だっ」
「……」
「またも、プシ嵐」
「アトランは」
「――誰かが、オレと話したがっている?」
「――どこだ?」
「――そこかぁぁっ」
「衝動的に、シフトを飛行船から切り離すと~」
「〈漏斗樹〉の漏斗の中へ」
「――ぽっちゃん」
「かくして」
「アトランは、〈夢見せ〉と直接接触」
「――つまり?」
「――キミたちは、〈失われた者たち〉なのだな?」

 120万年前――

「〈失われた者たち〉は~」
「すっかり、希望をなくしています」
「幾多の惑星で、種族は退化をはじめ~」
「衛星ルンバゴーでは、〈泥虫〉と〈夢見せ〉と〈銀僕〉に、退化」
「受動的ながら有するプシ能力で〈漏斗樹〉と、共生」
「残された意志は、ただひとつ」
「――(衛星ルムバゴーを、あらゆる敵から防衛しよう)」
「なんとか、防衛してきたのです」

 現在――

「でも」
「つい先日、〈モノリス〉が、起動」
「防衛してきた衛星ルムバゴー、最大の危機なのでした」
「感じ入ったアトラン、約束して曰く」
「――〈モノリス〉は、止めてみせるっ」
「で」
「アトラン」
「イアサナ・ウェイランドさん」
「ミルトン・エルクス」
「ラミト・クロードリン」
「ロボット・カリファー・シム7」
「一行は、ゼロ時間で、〈モノリス〉へ送られて~」
「残された、飛行船《三角州儲け》は、単独〈モノリス〉を目指す」

 〈モノリス〉正面、アトラン一行――

「〈モノリス〉と対面した、ロボット・カリファー・シム7は~」
「――ワタシの名前は、カリファーです……しゃーっ」
「星系ザルティリットの〈モノリス〉にいた時分の雰囲気に、もどってみたり」
「入口をかためる、〈銀主〉のロボットなんて、一瞬で蹴散らして~」
「――しゃーっ」
「アトランは、細胞活性装置が供給する生命エネルギーが、弱った気がして」
「――うっ」
「他の面々が、続いて、一行は〈モノリス〉内部へ」
「――制御施設〈ブンカー〉を、探せっ」

 〈モノリス〉内――

「USO工作員サンチュンは~」
「心身共に、もう限界」
「――あ、熱で幻覚が見える」
「――アトランが、来た」
「――ミルトン・エルクスが、やられた」
「――ロボット、凄いっ」
「ようやく、救出されたのでした」
「……」
「オンジャル・マリクは~」
「無線で〈銀主〉マルチャーに報告」
「――〈モノリス〉を、押さえました」
「で」
「科学者たちと、〈ブンカー〉内へ」
「……」
「やがて~」
「ナイレス・シマーズさん率いる後続部隊が、到着」
「――アトランは、どこ?」
「――とにかく、致死性放射線とプシ嵐を、止めるのよっ」

 120万年前――

「〈失われた者たち〉は~」
「――〈モノリス〉は、もともと〈遠心〉への移動手段だけれどー」
「――こうすれば、武器として使える……」
「――あ……」
「かくして」
「星系ザルティリットの恒星は、ブラックホールと化し~」
「星系ザルティリットの惑星は、すべて荒廃」
「〈失われた者たち〉は~」
「完全に、失われたのでした」

 〈モノリス〉内――

「ナイレス・シマーズさん率いる部隊は、〈ブンカー〉を目指す」
「……」
「その頃」
「アトラン一行+サンチュンは、〈ブンカー〉突入」
「生命エネルギーを〈モノリス〉に吸われて、2名、死にそうです」
「……」
「オンジャル・マリクは~」
「〈銀主〉マルチャーに、報告」
「――秘密転送機を、解錠しました」
「……」
「アトラン一は~」
「ナイレス・シマーズさんに、通信で曰く」
「――〈モノリス〉内部のレムール製・後付機器をすべて爆破するのだっ」
「――わたしたちは……よくわからん転送機で、〈銀主〉を追うっ」

 4月30日、衛星ルムバゴー――

「USOのウルトラ戦艦《レオナルド・ダ・ヴィンチ》が、軌道上に到着」
「巡洋艦《イマソ》の乗員を、収容」
「原住民セルーミの飛行船乗りたちに、約束どおり報酬を支払いました」
「で」
「転送機に消えた~」
「アトラン」
「サンチュン」
「ロボット・カリファー・シム7」
「2名と1体は、行方不明のままなのでした」

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-action.de/ ]

25 . Michael Marcus Thurner / Mutantensterben / ミュータントの死
26 . Carolina Möbis / Der Tod in Terrania / テラニアの死神
27 . (作者未詳) / Mutantenschule Crest / ミュータント学校クレスト
28 . (作者未詳) / Das Venusgehirn / 金星脳
29 . (作者未詳) / Das Wanderer-Backup / ワンダラー・バックアップ
30 . (作者未詳) / Das dunkle Korps / 闇部隊
31 . (作者未詳) / Das Erbe des Divestors / 追い剥ぎの遺物
32 . (作者未詳) / Eismond Iridul / 氷衛星イリドゥル
33 . (作者未詳) / Zwischen 42 Welten / 42惑星の間
34 . (作者未詳) / Kind des Asteroiden / 小惑星の子
35 . (作者未詳) / Zielpunkt Physiotron / 標的ヒュジオトロン
36 . (作者未詳) / Sonnendämmerung / 星々のたそがれ

 活劇主体の企画物ヘフト・シリーズ。
 第3部は Wega-Zyklus / ヴェガ篇。

□ Perry Rhodan-Action 25話「ミュータントの死」
[ http://www.perry-action.de/cgi-bin/heft_zyklus_3.pl/1.html ]

 西暦2169年6月19日、連合帝国首都テラニア――

「テラニア創立記念日の、今日~」
「コンベンションセンターでは、テラニア小売店連盟の祭典」
「催し物のひとつとして、童話語りロボットが、来るとかいう」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンと~」
「ネズミビーバーのグッキーは~」
「会場を、うろうろ」
「と」
「いきなり」
「――うっ」
「グッキーが、体調不良」
「本日は、お開き、ということで~」
「ローダンを連れて、インペリウム・アルファまで、テレポートしようと……」
「――うっ」
「テレポート、失敗」
「ローダン、思うに」
「――まさか……敵襲?」
「――とにかく、安全なところへっ」
「コンベンションセンターを出たところで~」
「〈キラキラ噴水〉のキラキラが、両名を襲う」
「――牽引フィールド……それとも、テレキネシス?」
「ローダンは、一時~」
「グッキー――超能力がもうまったくダメ――から、引き離されて~」
「――援護してくれっ」
「童話語りロボット――アルコン戦闘ロボット――に援護を、頼み~」
「ふたたび、グッキーのもとへ」
「――大丈夫かっ」
「と、その瞬間」
「頭の中に、鮮明な光景が……」
「――グッキーの郷里惑星トラムプ?」
「ローダン、思うに」
「――まさか……襲撃者は、グッキーの超能力を、アレコレしてる?」
「ローダンは、余力をふりしぼって~」
「童話語りロボットに、指示をひとつ」
「――麻痺銃で……グッキーを撃ってくれっ」
「――ばーん」
「……」
「直後」
「ナリム・トロク指揮下の治安部隊が、現場到着」
「グッキーは、病院へ」
「ナリム・トロクの部下たちは~」
「襲撃者の居場所を、特定」
「追撃しようと、します」
「が」
「――どどーん」
「随所で、爆発」
「襲撃者は爆煙に紛れて、もうわからない」
「巻きこまれて~」
「死者3名、負傷者1ダース以上」

 事件後――

「捜査は、進展なし」
「ゴノツァル・アルコン大学の医学部で治療をうける、グッキーの証言も~」
「――誰かが、ボクの心に入ってきて……」
「――そこらをかきまわして、強引に超能力を使わせたんだ」
「と、役に立たない」
「グッキーの治療にあたる、カル=アジム先生も~」
「プシ研究の専門家も~」
「有効な助言は、できません」
「……」
「ナリム・トロクは、関連事件を調査」
「と」
「――グッキーと同じ感じに殺害された被害者が、他にいる?」
「――みんな、直接の死因は、脳溢血?」
「最初のひとりは、超能力を有しない一般人でしたが」
「――ジェメリアン・ロカショウ?」
「――ジャワラル・ヴァジェー?」
「――エラ・マッギンリー?」
「――ミュータント部隊の隊員が、3人も?」
「そして、さらに超能力者がひとり、犠牲に」
「――ニクロス・スゾロッシ?」
「――一命を、とりとめた?」
「とはいえ」
「超能力者ニクロス・スゾロッシは、重度の精神障害」
「――許さんぞ、〈幽霊〉っ」
「〈幽霊〉は、謎の襲撃犯についた通称です」
「……」
「ローダンは、退院したグッキーと連れだって~」
「ニクロス・スゾロッシを、見舞いに訪問」
「グッキーは、テレパシーで接触しようとしますが~」
「――人格が、完全に破壊されてるよー」
「……」
「捜査に、光明が見えたのは~」
「童話語りロボットの、証言から」
「――ワタシ、2114年に、生体部品を組み込んでますので~」
「――人格もあるし、脳みそ腐った妄想なんかも、するんです」
「――アルコン戦闘ロボットだから、脳ないんですけど」
「――ははは」
「――で、妄想、聞いてもらえます?」
「――あの時、みなさんが特定した場所には、いなくて、ですね~」
「――超能力・壁抜け、して、逃げたのでは?」

 ローダンは、〈幽霊〉に罠を仕掛ける――

「〈幽霊〉は、囮を演じたリ・ケムヒンを、襲撃」
「リ・ケムヒンは、助かりませんでした、が~」
「〈幽霊〉に発信器を貼りつけることに、成功」
「続く、戦闘」
「コスモ・サトゥラノス――ナリム・トロクの同僚――は、善戦しますが~」
「戦闘は、公衆の面前で繰り広げられたので~」
「――このままでは、被害がっ」
「ローダンは、やむなく、追撃を断念」
「でも」
「――発信器は、ついたままみたいだ」
「――逃げた先は?」
「――大使館街の、〈紅玉宮〉?」
「――フェロン人外交官のサクオラ氏が、〈幽霊〉に関係している?」
「で」
「ローダンとグッキーは、部隊を率いて、〈紅玉宮〉へ」
「――逃げた?」
「――いや……別荘に隠れたんだっ」
「追いつめられた、サクオラ=〈幽霊〉は~」
「グッキーの超能力を、ふたたび拝借すると~」
「テレポートで、逃走したのでした」
「――うっ」
「グッキーは、くずおれて、ご臨終」

 数分後――

「現場に、救急隊が到着」
「グッキーを、なんとか蘇生させました」
「その間」
「ローダンは、サクオラの遺留品を捜索して~」
「一挺の古い拳銃を、発見」
「――コルト・ピースメーカー?」

 かくして、事件は意外な方向へ。

解説:童話語りロボット

「アルコン戦闘ロボット」
「製造番号AKH-6ーSTKNOT」
「〈永遠の生命の星〉探索のとき~」
「銀河の時空を抜けて、惑星フェロルの過去に同行した、ロボット」
「当時の通称〈ロビー〉」
「つまり、ローダンとは、昔なじみ」
「その後、生体部分を付与されて~」
「オカシナことに、なっているようですね」

□ Perry Rhodan-Heft

2481 . Wim Vandemaan / Günstlinge des Hyperraums / 超空間の寵児
2482 . Leo Lukas / Der ewige Kerker / 永遠の地下牢
2483 . Uwe Anton / Die Nadel des Chaos / 混沌の針
2484 . Horst Hoffmann / KOLTOROCS Atem / コルトロクの息吹
2485 . Arndt Ellmer / Hyperflackern / ハイパー・フリッカー
   (中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地

□ Perry Rhodan-Heft 2481話「超空間の寵児」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2481.html ]

 新銀河暦1347年5月、ハンガイ銀河――

「目下~」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「周囲も内部も、終末戦隊〈反逆者〉が、うようよ」
「ハンガイ銀河の中心部では~」
「〈グローイン反逆者〉――〈負の球体〉中核施設――の建造が、急ピッチ」
「戦隊要塞〈反逆コーン〉を、連結して・連結して~」
「目標、1008基」
「全長、9072km」
「〈グローイン反逆者〉は、〈混沌の針〉とかも言われます」

 《前段パーツ3h3h2》――

「戦隊輸送艦15隻が~」
「《前段パーツ3h3h2》――戦隊要塞24基からなる――を、輸送中」
「その~」
「《前段パーツ3h3h2》内には~」
「ギャラクティカーに与する、アズドゥンの〈世界賢〉の水槽、があって~」
「その水槽、には~」
「かつてのコスミッター、イソクラインが~」
「隠れています」
「水槽の基部、には~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉と~」
「世話係ローレンス・サヴォワール博士が~」
「隠れています」
「その~」
「ローレンス・サヴォワール博士、曰く」
「――拾ってきたデータ水晶を、解読してほしい」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉が、解読してみると~」
「――〈ラティファルク=8=8〉の編年記?」
「――読み物でも、映像でもない?」
「――ココロの俯瞰図?」
「で」
「ローレンス・サヴォワール博士は、一時的に幽体離脱」
「〈エッシャー〉のハイパー次元マトリクスに、入って~」
「〈ラティファルク=8=8〉の編年記を、俯瞰してみることに」

 大昔――

「〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の密使がひとり」
「――買い物を、頼まれたぞ」
「――名前はないけど、強力なヒトから、買いつけだ」
「――先方が、拒絶する気に、なったら~」
「――どんなにしても、強要は無理、てくらい強力なヒト?」
「厳しい、任務です」
「が」
「――〈秩序の勢力〉より〈混沌の勢力〉がするコトの方が、オモシロそう」
「商談以前に、合意成立」
「――パルカリ種族を、無償提供してもらったぞー」

 惑星パルカロン――

「周回軌道には、〈反逆者〉の宇宙ステーション2基」
「でも、カタツムリ似のパルカリ種族――本当の発祥惑星は不明――は~」
「宇宙ステーションを、月だと思っています」
「惑星パルカロンは、直径90kmの人工惑星」
「半分が、超空間に押しこまれ~」
「重積ゾーンには~」
「ときおり、〈次元荒天〉発生」
「――ごぉぉぉっ」
「〈次元荒天〉が、通り抜けた跡は~」
「土地は全面、鏡のようにツルツル・テカテカに」
「生命体は、不気味にグニャグニャに」
「でも」
「〈次元荒天〉が、かすめた一帯では~」
「――ぴきーん!」
「パルカリ種族に、ハイパー数学能力が、開花するのです」

 惑星パルカロン――

「毎年、〈ハイパー計算大会〉が、開催されます」
「会場は~」
「〈奥義門〉――惑星全土、36カ所にある六角ピラミッド――の前」
「――今年の課題は?」
「11日以内に、課題を解けば~」
「――不朽の栄誉が、約束されるぞ」
「――〈奥義門〉通過権を、獲得できるぞ」
「――うおぉ」
「……」
「パルカリ種族の若者ラティファルクの、ご近所で~」
「〈次元荒天〉、通過」
「――ぴきーん!」
「ハイパー数学能力が、開花しました」
「で」
「参加した、〈ハイパー計算大会〉」
「――ぴきーん!」
「11日以内に、課題・正解」
「が」
「――それなのに?」
「親友カンズリが、功績を横取り」
「〈奥義門〉を通過して、行ってしまいました」
「――許さなーいっ」
「復讐のため、ラティファルクは精進」

 何年か後の〈ハイパー計算大会〉――

「パルカリ種族ラティファルクは」
「――ぴきーん!」
「11日以内に、課題・正解」
「で」
「〈奥義門〉を抜けた先は、月だと思いこんでいた宇宙ステーション」
「ガンシュカル人司令官ポセリン、曰く」
「――選抜された優秀な、パルカリ種族は~」
「――T誤謬予報士と、なって~」
「――スープラトロニクスのバグを、事前に訂正して~」
「――〈反逆者〉と〈混沌の勢力〉の大事な作戦で、お役に立つのです」
「で」
「以後、幾十年」
「パルカリ種族のラティファルクは、仲間と共に~」
「――教育訓練・試験合格っ」
「――教育訓練・試験合格っ」
「あけくれます」
「もちろん」
「もと親友カンズリとも、再会」
「が」
「両名が乗る、訓練宇宙船が~」
「――ごごごごっ」
「――ブラックホールに墜落?」
「しそうに、なって~」
「ラティファルクは、訓練宇宙船を救う」
「――それなのに?」
「もと親友カンズリが、功績を横取り」
「しかも」
「――あれはラティファルクが、原因なんです」
「カンズリは~」
「一足先に、〈グローイン反逆者〉に、行ってしまいました」
「――許さなーいっ」
「復讐のため、ラティファルクは一層・精進」

 戦隊解剖学者の〈スカパルム小船〉――

「パルカリ種族ラティファルクは~」
「改造手術を、うけます」
「――脳と中枢神経を~」
「――サイボーグ肉体に、移植するのじゃ」
「直径2.8mの歯車型――左右に軸が、突き出ています」
「計算能力は、数段向上」
「寿命は、おそらく数百年」
「――これまで、87体のT誤謬予報士が誕生しておる、からな~」
「――今日から、ソナタは~」
「――〈ラティファルク=8=8〉じゃ」
「新任のT誤謬予報士、88号は~」
「さまざまな宇宙的事件に、投入されます」
「……」
「T誤謬予報士の仕事は~」
「スープラトロンと、直接接続」
「拡張オプション――バグを事前察知・訂正する――として、機能すること」
「――計算プロセスに、バグ……?」
「――ぴきーん!」
「勘と経験と度胸で~」
「曲がった計算も、まっすぐ矯正」

 トロウメリー銀河――

「T誤謬予報士〈ラティファルク=8=8〉は~」
「完成直前の〈負の球体〉トロウメリーに、配属」
「当地の〈グローイン反逆者〉のハイパー末端――超空間に突出――で~」
「もと親友カンズリと、対決することに」
「でも」
「T誤謬予報士〈ラティファルク=8=8〉は、~」
「新参者ゆえ、〈グローイン反逆者〉に不案内」
「もと親友カンズリの方が、有利な展開」
「――あ」
「〈ラティファルク=8=8〉は、超空間に抛り出されそうに、なりました」
「でも」
「――それなのに?」
「もと親友カンズリは~」
「T誤謬予報士〈ラティファルク=8=8〉の身代わりに、超空間へ」
「――助けてくれた?」
「――それとも……超空間にすばらしい解答でもあったの?」

 数十年後、ハンガイ銀河――

「T誤謬予報士〈ラティファルク=8=8〉は~」
「建設途中の〈負の球体〉ハンガイに、配属」
「当地の〈グローイン反逆者〉の《前段パーツ3h3h2》で~」
「同僚1名と共に、〈純粋宮〉で計算中」
「――ぴきーん!」
「――謎の侵入者?」
「でも」
「T誤謬予報士〈ラティファルク=8=8〉は~」
「――何が、したいんだ?」
「好奇心から、当局への通報を保留」
「けっきょく~」
「侵入者が放ったナノマシンに、侵されて~」
「敢えなく死亡」

 《前段パーツ3h3h2》内、パラポジトロニクス〈エッシャー〉――

「〈ラティファルク=8=8〉編年記の、体験を終えて~」
「ローレンス・サヴォワール博士は、この世に復帰」
「……」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉自体は~」
「――《前段パーツ3h3h2》のシステムを、制御下に置いたぞ」
「のみ、ならず~」
「戦隊輸送艦15隻の1隻、《パッサグ》に、干渉し~」
「――ギャラクティカーの意に沿うように、説得したぞ」
「で」
「そんな、パラポジトロニクス〈エッシャー〉を、見ながら」
「ローレンス・サヴォワール博士、考えるに」
「――〈エッシャー〉のヤツ?」
「――なにやら、《ソル》がらみで、何やら別の秘密作戦でも、あるのかも?」
「……」
「そして~」
「《前段パーツ3h3h2》は、〈グローイン反逆者〉建造現場に、到着」
「その中で~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「なにやら、計画を語りはじめます」

 以下、次号。

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◆今回のひとこと

 Prognostiker ――辞書の言葉「予後学者」から、恣意的訳「誤謬予報士」にあらためました。


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