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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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549 [2009/02/09]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Das Rote Imperium
[ http://perry-rhodan.net/aktuell/news/2008091701.html ]

2 . Christian Montillon / Requiem für Druufon / ドルーフォンに鎮魂歌
3 . Wim Vandemaan / Die Zukunftsbastion / 未来砦

 Heyne 社刊行、書き下ろしポケットブック・シリーズ「赤い宇宙の帝国」。
 その2巻目。

□ Perry Rhodan-Das Rote Imperium 2巻「ドルーフォンに鎮魂歌」

 〈飛び領土〉実験――

「それは~」
「惑星コペルニクスの科学者たちが~」
「以前から、暖めていた計画でした」
「それが~」
「〈反逆者〉の銀河系制圧で~」
「火急の案件と、なった」
「と、いう次第」
「――相対時間の異なる、ドルーフ宇宙に移住して~」
「――加速した時間の、中で~」
「――研究を、加速するのだ」
「――〈反逆者〉対抗策とか、超ハイテクとかを、開発するのだ」
「そして~」
「新銀河暦1344年11月――」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンと~」
「なりゆきで同行の、ミュンヘンの詐欺師ヴィーゼルは~」
「〈赤い宇宙の帝国〉へ」

 現在:惑星ドルーフォン、プジャ・ポトー大陸〈骨都市〉――

「ここに来て」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「――!」
「――〈赤い宇宙の帝国〉って、ヤバいかも?」
「と、感じはじめていました」
「接近する、〈赤い宇宙の帝国〉正規軍」
「両名を追跡する、少女戦士ファラシューちゃん」
「そこで」
「ローダンは、反政府組織アンジュミストと再接触」
「――さあ、おいでくださいっ」
「ローダンの替え玉100人をバラまき、追っ手の目をそらし~」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「アンジュミスト船《真夜中ティンパニ》へ」
「で」
「船上で、両名を出迎える~」
「反政府組織アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノス」
「――発進っ」
「アンジュミスト船《真夜中ティンパニ》は~」
「反政府組織アンジュミストのアジト〈シラプ・イヌア〉へ」
「発進しようと、したのですが」
「――!」
「少女戦士ファラシューちゃんが、操る~」
「流体戦艦《調停天使》が、猛追」
「じつは」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「少女戦士ファラシューちゃんの実の父、とか語ります」
「父は、娘を気にかけていますが~」
「改造されている娘の方は、ヘでもない」
「さらに」
「――!」
「惑星ドルーフォン上空は~」
「〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊が、完全封鎖」
「で」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「ローダンとヴィーゼル、両名と~」
「同志12名を、ともなって~」
「搭載艇で、〈骨都市〉に舞いもどる」
「それを追う少女戦士は、超兵器」
「白兵戦で、勝ち目はありません」
「少女戦士ファラシューちゃんは、フィナン・ペルクノスを~」
「――ばーん」
「――あ、あぶないっ」
「割って入って、替わりに撃たれてしまう、ローダン」
「――ダメだ、父娘で殺し合いなんて……」
「少女戦士ファラシューちゃんは~」
「――ローダンを生きたまま、捕獲しろ……って命令、だったのに」
「――え……あたし任務失敗……任務失敗?」
「動揺している、ところを~」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスが、麻痺銃で~」
「――ばーん」
「……」
「惑星ドルーフォン上空では~」
「〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊が~」
「包囲した、アンジュミスト船《真夜中ティンパニ》を~」
「――どどーん」
「と、撃沈」
「でも」
「搭載艇で、難を逃れた~」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「高度な医療のおかげで、一命をとりとめた、ローダンと~」
「ヴィーゼルと~」
「捕獲した、少女戦士ファラシューちゃんを、伴って~」
「反政府組織アンジュミストのアジト〈シラプ・イヌア〉へ」

 現在:虚空に位置する中空の月、シラプ・イヌア――

「ローダンは、次第に快復」
「でも、驚きは連続」
「――キングリス・インサさん?」
「――なんだか、人間と違うような、同じような……?」
「キングリス・インサさんは、設計人間」
「人間でないモノが、混ざっているようです」
「一方」
「少女戦士ファラシューちゃんは、昏睡させたまま監視下にある」
「……」
「少女戦士は、危険な兵器」
「素材は、思春期前の女性限定」
「身に帯びるのは、クワントロニクス戦闘服」
「クワントロニクスは、計算経緯0秒の超コンピュータ」
「透明で四角いヘルメットには、思考物質トランスパテインがたっぷん」
「トランスパテインは、少女と戦闘服を連動させて、超兵器に変える」
「たとえば」
「――手が変形して、刃物に?」
「――腕が変形して、マシンガンに?」
「身体機能は、すばらしい」
「キズひとつ負わせるのだって、難しい」
「トランスパテインを、摂取すると」
「――一時的に、超能力が?」
「でも」
「心はいろいろ、不安定」
「そこで」
「鼻の長い人形――お目付ロボット〈リニ=オー〉――が、ひとりに1体」
「ファラシューちゃんの〈リニ=オー〉の名前は、シュール・パリ」
「さらに」
「トランスパテインを常時補給していないと、死んでしまう」
「思春期を迎えると、トランスパテインに喰われて、死んでしまう」
「……」
「設計人間キングリス・インサさんは~」
「ファラシューちゃんを、調査」
「トランスパテインを、触ってみようとして」
「――ばーん」
「負傷して、しまうのでした」
「で」
「その間も~」
「クワントロニクス戦闘服は、どこかと通信」
「――デスレ……アウニケ……来て」
「クワントロニクス戦闘服は、人工昏睡打破の対抗薬を開発」
「――はっ」
「かくして、少女戦士ファラシューちゃん、再起動」
「――どどど・ばばば・がらがらがっしゃんっ」
「反政府組織アンジュミストのアジト〈シラプ・イヌア〉、半壊」
「ローダンは、少女戦士ファラシューちゃんを、追跡して~」
「――待て、待つんだ……うっ」
「爆発に巻きこまれ、負傷」

 現在:虚空の月シラプ・イヌアを脱出する、自力航行シェルター1基――

「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「意識不明の、ローダン」
「ヴィーゼル」
「設計人間キングリス・インサさん」
「同志数名を、伴って~」
「自力航行シェルターで、辛くも脱出」
「ローダンが、ようやく覚醒した頃」
「――!」
「虚空の月シラプ・イヌアに、接近する~」
「少女戦士デスレちゃんと、アウニケちゃんの、流体戦艦2隻」
「少女戦士ファラシューちゃんを、救出後~」
「――ばーん」
「虚空の月シラプ・イヌアを、一瞬で破壊」
「行ってしまいました」
「……」
「自力航行シェルター内部、では~」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスから~」
「今後の行動指針が、語られたり」
「――惑星ドルーフォンの、ドルーフ抑留地イントロポリスへ、行きます」
「――ドルーフや、他のカルウィク銀河原住種族たちは、同盟者なのです」
「……」
「カルウィク銀河とは、この銀河の旧称」
「〈赤い宇宙の帝国〉が、覇を唱えてからは~」
「ロートハイム銀河――赤家銀河――と、呼ばれているのですが」
「……」
「自力航行シェルターは~」
「ドルーフの転子状船《常昼の我等》に、拾われて~」
「惑星デプラ・デンゴへ」

 現在:〈赤い宇宙の帝国〉の辺境、惑星デプラ・デンゴ――

「住民たちは、奴隷あつかい」
「――ジャーッコ・パトロ博士の、趣味の医学実験に奉仕するのだっ」
「――ひーっ」
「――稀少物質プシトロピンを、製造するのだっ」
「――ひーっ」
「なんて、非人道的な社会の裏で~」
「反政府組織アンジュミストは、秘密基地を常設」
「……」
「ローダンは、ドルーフ将軍ゴユル・ポクと対面」
「――来たるべき反乱軍蜂起に、臨んでは~」
「――自分が、最高司令官を務めるのであるっ」
「ドルーフ将軍ゴユル・ポクと伴侶アウンパウンさんは~」
「ローダンたちと、数日同行」
「――〈赤い宇宙の帝国〉総督バヴォ・ヴェリヌは~」
「――通常宇宙も支配したい、のであるっ」
「ローダンは、計画の重要な駒らしい」
「――〈赤い宇宙の帝国〉女将軍ジョハリ・イファマの侵略艦隊は~」
「――宇宙間転移門の前に集結中、なのであるっ」
「なんて話を、聞かされたり」
「……」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「ローダンと、ヴィーゼルを、伴って~」
「転送機で、惑星ドルーフォンのドルーフ抑留地イントロポリスへ」
「なお」
「設計人間キングリス・インサさんは~」
「――トランスパテインを、もう少し分析したいの」
「と、惑星デプラ・デンゴの基地に居残り」

 現在:惑星ドルーフォン、ドルーフ抑留地イントロポリス――

「到着早々」
「――あら?」
「思いがけず、再会したのが~」
「以前、帝都ライデン・シティで知り合ったプム教の大司教」
「スレイマ・ラウレンティナ3世」
「以前には~」
「――ああ、ペリー・ローダンこそ、救世主なのよん」
「――総督バヴォ・ヴェリヌは、嘘つきの犯罪者なのよん」
「なんて、反政府組織寄りの雰囲気、だったのですが」
「今回は、こっそり、総督バヴォ・ヴェリヌに密告」
「……」
「総督バヴォ・ヴェリヌは、少女戦士ファラシューちゃんを、派遣します」
「少女戦士ファラシューちゃんは、そろそろ、お年頃」
「すなわち、戦士生命の終わり=死期が近づいています」
「――今度は、失敗しないわよっ」
「――挽回よ挽回するの」
「ドルーフ抑留地イントロポリスを目指して、出撃」
「でも」
「心はいろいろ、不安定」
「ドルーフ抑留地イントロポリスを囲むバリアを~」
「――突破っ」
「――ぽよーん」
「――ぽよよーん」
「――あ、なんか楽しい」
「少し道草も、してしまう」
「……」
「ファラシューちゃんが、遊んでいる、間に~」
「ローダンは、抑留地自治会長ジウ・ポクと対面」
「――〈赤い宇宙の帝国〉の、本当の歴史はのー」
「――こんな、なのじゃ」
「なんて話を、聞かされたり」
「していると」
「――!」
「全身武器化して、少女戦士ファラシューちゃん、乱入」
「――うっ」
「周囲にいたドルーフ、死亡」
「――うっ」
「いあわせて、いた~」
「ドルーフ将軍ゴユル・ポクと伴侶アウンパウンさんも、死亡」
「――ローダン、おとなしく拉致られなさいっ」
「ローダン、つぶやきます」
「――オレ、通常宇宙侵略作戦の重要な駒、なんだっけ?」
「――捕獲されたら、マズいよな?」
「――だったら……むしろ死んでやるっ」
「少女戦士ファラシューちゃん、ローダンの自害を阻止しようとします」
「が」
「――さっくり」
「――!」
「大人を、あまり舐めてはいけません」
「ローダンの策略に、はまって~」
「刃物化した自分で、自分をざっくり」
「再生するまでの、わずかな隙に~」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「ローダンと、ヴィーゼルを、伴って~」
「転送機で、辺境惑星デプラ・デンゴへ」
「でも」
「ヴィーゼルは~」
「――ダメだ……もどって転送機を破壊しないとっ」
「と、惑星ドルーフォン、ドルーフ抑留地イントロポリスに、とってかえす」
「転送機は、破壊しました」
「が」
「少女戦士ファラシューちゃんに捕獲された、ヴィーゼル」
「拷問される前に、持っていた銃で自分を」
「――ばーん」

 現在:辺境惑星デプラ・デンゴ――

「ドルーフ将軍ゴユル・ポクの、死によって~」
「――だれが、反乱軍の最高司令官を、務めるの?」
「ローダンにそそがれる、周囲の目」
「これまで、〈赤い宇宙の帝国〉の非道ぶりを見てきた、ローダンは~」
「――よかろう」
「――ここは、アンジュミストのために、一肌脱ごうではないかっ」
「とか、やっていると」
「――女将軍ジョハリ・イファマ指揮下の艦隊が?」
「――アンジュミスト基地を、次々、攻撃しはじめた?」

 現在:かくして、星系ツィム近傍――

「女将軍ジョハリ・イファマ指揮下〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊と~」
「ローダン指揮下、反乱軍艦隊が~」
「対峙」
「ローダン、通信をつないで」
「――全面衝突は、避けたいっ」
「――アンジュミストの自由な撤退を、要望するっ」
「女将軍ジョハリ・イファマ、応じて曰く」
「――ペリー・ローダンの身柄引渡しが、条件よっ」
「丁々発止」
「でも、そんなのは、おたがい牽制で」
「〈赤い宇宙の帝国〉の宇宙揚陸隊が~」
「ローダンの旗艦《常昼の我等》に、とりつく」
「一方、アンジュミストは、ウィルス鈎で~」
「女将軍ジョハリ・イファマの旗艦《コペルニカ》のバリアを、破る」
「ドルーフ船1隻の特攻、により~」
「《コペルニカ》撃沈」
「――ばーん」
「〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊は、混乱です」

 過去:通常宇宙、銀河系、植民惑星スアフィム――

「今日の、〈赤い宇宙の帝国〉の最高権力者、総督バヴォ・ヴェリヌは~」
「新銀河暦1294年生まれ」
「偉大な科学者だった父、の重圧のもと~」
「歪んで、成長しました」
「仲間たちを観察する目は、超一流」
「――オマエ、図書館でこんな雑誌、借りただろ?」
「――やめて、家族には言わないでっ」
「情報を有効活用すること、超一流」
「かくして、楽して実り豊かな人生を、驀進です」
「……」
「バヴォ・ヴェリヌ、12歳のとき」
「手製の立体投影機で~」
「――ブルー人が、小さなマリちゃんを誘拐しようとしてるぞっ」
「という事件を、演出」
「――ボクが助けたから、もう安心さ」
「英雄に、なりました」
「が」
「何年かたって~」
「バヴォ・ヴェリヌは、公衆の面前でマリちゃん13歳にキス」
「――まあ」
「周囲のヒトから、変質者あつかいされて~」
「家名を汚したと、偉大な父に殴られて~」
「バヴォ・ヴェリヌは、心にキズを負ったまま~」
「例の人脈から資金を募って、惑星スアフィムを出奔」
「――科学の本場、惑星コペルニクスで、成功してやる」
「かく、思うのでした」

 過去:通常宇宙、銀河系、科学者の惑星コペルニクス――

「バヴォ・ヴェリヌは~」
「女性ハイパー物理学者アルマナ・アシシュさんに、師事」
「と、いうのも」
「アルマナ・アシシュさんは、不治のシュウラン症候群に罹った気の毒なヒト」
「――愛してます、アルマナさん」
「――〈飛び領土〉実験の首席科学者なんて地位は、関係ありません」
「なんて、適当なコト言いながら~」
「地歩を、固める」

 過去:新銀河暦1343年――

「狙った、とおり~」
「〈飛び領土〉実験の首席科学者に任じられた、バヴォ・ヴェリヌは~」
「遺伝子学者マウロ・クィンと、親交を深める」
「――秘密計画〈支体房〉?」

 過去:新銀河暦1344年――

「〈飛び領土〉実験は、進展順調」
「ドルーフ宇宙へ移住した、この年は内時暦0年」
「移住した人々の暦が、始まりました」
「ドルーフは、科学者たちに曰く」
「――恒星ゲディミナスの第3惑星フォンテノトへの居住を、許可します」
「やがて」
「惑星フォンテノトは、惑星〈新コペルニクス〉と呼ばれるように」
「で」
「バヴォ・ヴェリヌは、惑星〈新コペルニクス〉調査を担当」
「発見したのが」
「――ハイパー放射する、水晶のようなモノ?」
「――血がつくと……血液を吸収して、液体化?」
「――治癒効果が、ある?」
「――精神的、肉体的、増強効果も?」
「やがて、わかったのは」
「――惑星〈新コペルニクス〉全体に、鉱脈が?」
「のちに、バヴォ・ヴェリヌは~」
「――液体化した水晶、トランスパテインと命名しよう」

 過去:遺伝子学者マウロ・クィン――

「バヴォ・ヴェリヌは~」
「遺伝子学者マウロ・クィンと、さらに親交を深める」
「――秘密計画〈支体房〉とは?」
「――〈支体〉を作る計画?」
「〈支体〉とは~」
「精神的、肉体的にまったく同一の、複製人間」
「〈支体〉と本体の心は、恒常的につながっていて~」
「本体を深層睡眠させても、〈支体〉の経験は共体験できるわけで」
「つまり、実用的な不死を実現する技術」
「――すばらしいっ」
「……」
「ところで」
「遺伝子学者マウロ・クィンは、アルマナ・アシシュさんと結婚」
「子供がつくれない、遺伝子学者マウロ・クィンは~」
「遺伝子操作で、一子イザイをもうける」
「遺伝子の一部は、ドルーフ」
「遺伝子の一部は、ドルーフ宇宙の鳥のようなモノ」
「一部だけ、皮膚が黒かったり」
「一部だけ、羽毛が生えていたり」
「これが、いわゆる設計人間のはじまり」
「遺伝子学者マウロ・クィンは~」
「息子イザイが、そういうモノ――であるのを、隠蔽するため~」
「パトロという名を、与えてみたり」
「……」
「遺伝子学者マウロ・クィンと、アルマナ・アシシュさんが~」
「自慢の息子イザイを、連れて~」
「バヴォ・ヴェリヌの研究所を、訪ねたとき」
「――ぽとん」
「ついてきたハエが数匹、トランスパテインの中へ」
「――トランスパテインの中で、生きてる?」
「――トランスパテインと共生関係?」
「――すばらしいっ」
「で」
「バヴォ・ヴェリヌは~」
「クワントロニクス戦闘服の開発を、開始」
「いつものことながら、周囲には内密に」

 過去:そして、〈支体房〉3基が、完成――

「遺伝子学者マウロ・クィン」
「伴侶、アルマナ・アシシュさん」
「友人筆頭、バヴォ・ヴェリヌ」
「3名で、使ってみることに」

 過去:数十年後――

「バヴォ・ヴェリヌのクワントロニクス戦闘服の開発は、芳しからず」
「――制御が、巧くいかないんだよな」
「――あ、死んだ」
「遺伝子学者マウロ・クィンの〈支体〉を、被験体にして~」
「死なせて、しまいました」
「遺伝子学者マウロ・クィンの伴侶、アルマナ・アシシュさんは~」
「息子のために〈支体房〉を譲ろうと、すでにこの世を去っています」
「バヴォ・ヴェリヌ、遺体を前に、思います」
「――遺伝子学者マウロ・クィン(本体)が、消えれば~」
「――秘密は全部、オレのもの」

 過去:以後、数百年――

「バヴォ・ヴェリヌは、同時に多数の〈支体〉を、操り~」
「本体は、めったに活動しないことに」
「〈支体〉の大量生産で、不良品の発生もそれなりに」
「――形が変だったり、頭が機能しないのは~」
「――すぐには殺さず、ゴミ山へ」
「ゴミ山を名づけて〈死人都市〉」
「〈死人都市〉を、観察していると~」
「不良品同士で、勝手に増殖している?」
「バヴォ・ヴェリヌは、女性の〈支体〉とのあいだで、一子をもうけ~」
「〈死人都市〉で生まれた息子は、サレシュ・ファーロム」
「優秀な外交手腕で、バヴォ・ヴェリヌに仕えます」

 過去:内時暦726年――

「サレシュ・ファーロムの優秀な外交手腕で、ドルーフを動かし~」
「ドルーフは、科学者たちに曰く」
「――惑星ゾイへの居住を、許可しましょう」
「惑星ゾイは、ドルーフの言葉で〈水底の平野〉ですが~」
「科学者たちは形容して〈花盛りの島々〉」
「惑星フォンテノト=〈新コペルニクス〉は、無人となって~」
「バヴォ・ヴェリヌは~」
「――これで、惑星〈新コペルニクス〉は、オレのもの」
「――トランスパテイン水晶を、大規模に採掘だ」

 過去:内時暦937年――

「バヴォ・ヴェリヌのクワントロニクス戦闘服の開発が、進展したのは~」
「ジャーッコ・パトロ博士を、雇ったから」
「博士は、幼い娘のシリーちゃんの手を引いて、やってきましたが~」
「まぎれもなく、天才」
「わずか1年で~」
「――完全に機能するプロトタイプが、完成しました」
「じつは」
「クワントロニクス戦闘服を装着すると~」
「――どろー」
「すぐに、喰われてしまう、のですが~」
「それは、それ、として」
「ドルーフを誤魔化して、許可を得て~」
「惑星ドルーフォンの衛星ガールで、早速、動物試験してみましょう」
「実験動物の身体は、早速、武器へと変形し~」
「――あ」
「檻から脱走」
「科学者たちは、ぎりぎり脱出できましたが~」
「実験動物のおかげで、衛星ガールは全域壊滅」
「で」
「バヴォ・ヴェリヌ、事件をもみ消すため、喧伝して曰く」
「――ドルーフが、民間船1隻を破壊したのだ」
「――これは、もう戦争だっ」

 過去:1年間は、事態は進展せず――

「その間に~」
「バヴォ・ヴェリヌは、女兵士ジョハリ・イファマと結婚」
「そして」
「クワントロニクス戦闘服の開発に、新展開」
「――シリーちゃんっ」
「誤って、クワントロニクス戦闘服に、触れてしまった~」
「ジャーッコ・パトロ博士の、幼い娘のシリーちゃん」
「――生きてる?」
「――制御できてる?」
「つまり」
「――少女を使えば、超戦士が製造できるのだっ」
「かくして~」
「少女戦士・製造開始」
「……」
「わずか数年で、ドルーフは大敗を喫し~」
「内時暦943年には、全面降伏」

 過去:内時暦949年、〈赤い宇宙の帝国〉創始――

「〈支体房〉3基で、実質的不死を維持する~」
「総督バヴォ・ヴェリヌ」
「ジャーッコ・パトロ博士」
「女将軍ジョハリ・イファマ」
「三頭支配者による、独裁開始」
「で」
「ドルーフは、抑圧」
「――ぎゃー」
「歴史は、改竄」
「――ぎゃー」
「さらに」
「――商業種族スタフが?」
「――トランスパテイン大量生産のための、血液供給源として、理想的?」
「――ぎゃー」
「スタフ種族の骨は、仮想敵への示威のため〈骨都市〉建設に用立てられて~」
「スタフ種族の惑星は、トランスパテインに覆われ~」
「〈スタフ供養塔〉と、呼ばれているという」
「――ぎゃー」
「……」
「総督バヴォ・ヴェリヌ、思うに」
「――次は、通常宇宙、銀河系だ」
「――ペリー・ローダンを、おびきよせるのだ」

 現在:惑星〈新コペルニクス〉――

「〈赤い宇宙の帝国〉の総督バヴォ・ヴェリヌ(本体)は~」
「〈支体〉製造中」
「――今度の〈支体〉は、どーかーな?」
「でも」
「どうやら、うまく出来なかったみたいで」
「生成された〈支体〉は、超能力を有していますが~」
「――ボクは、コルキー」
「――テレポートっ」
「勝手に〈死人都市〉へ、行ってしまいました」
「――おいこら」
「総督バヴォ・ヴェリヌ(本体)は、深層睡眠へ」
「総督バヴォ・ヴェリヌ(常用支体)が~」
「〈死人都市〉まで、追いかけます」
「――見つけたぞっ」
「始末しようとしますが、逃がしてしまうのでした」

 現在:星系ツィム、戦闘宙域――

「もちろん、ローダンは~」
「〈支体〉のことを、知りません」
「先刻の《コペルニカ》撃沈で~」
「当然、女将軍ジョハリ・イファマは、死んだものだと、思っています」
「が」
「〈スタフ記念碑〉近傍の敵艦が、突然」
「――こちら、《コペルニカ》よっ」
「――女将軍ジョハリ・イファマは、不死なのよっ」
「とか、言うので~」
「ローダン指揮下、反乱軍艦隊は、総崩れ」
「さらに」
「追い打ちをかける、かのように~」
「〈スタフ記念碑〉に潜んでいた、流体戦艦3隻が、出現」
「ローダンの旗艦《常昼の我等》に、とりつきます」
「――どどど・ばばば・がらがらがっしゃんっ」
「少女戦士ファラシューちゃん、デスレちゃんと、アウニケちゃんが~」
「司令室へ、向かう」
「遮る手段が、あろうはずなし」
「艦内転送機も、遠隔操作されて~」
「旗艦《常昼の我等》から、逃走することもできず」
「追い詰められた、司令室の面々」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「構えた銃を、あきらめ顔で投げ捨てました」
「アウニケちゃんは、嬉しそうに~」
「拾った銃で、フィナン・ペルクノスを~」
「――ばーん」
「――!」
「大人を、あまり舐めてはいけません」
「仕掛けした銃は、爆発」
「アウニケちゃんは、再生不能なくらいバラバラに」
「――きーっ」
「デスレちゃんの刃物化した手が、フィナン・ペルクノスの首を、すっぱり」
「で」
「ファラシューちゃんが、ローダンを抱え~」
「少女戦士2名は、撤退」

 〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊旗艦《コペルニカ》――

「女将軍ジョハリ・イファマは~」
「ローダンに向かって、曰く」
「――アナタには、協力してもらうわよっ」
「――この装置で、気持ちよくおなりなさいっ」
「なんだか絶対に気持ちよくない感じの装置に、かけられるローダン」
「――ぎゃー」
「……」
「その悲鳴を、廊下で立ち聞きしたファラシューちゃんは~」
「――ふふふ」
「溜飲を下げるのでした」

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

23 . Timothy Stahl / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . Christian Montillon / Kristallschmerz / 水晶の痛み

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 今回は、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の11冊目を……。

□ Perry Rhodan-Action 23話「獲物はローダン」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/23.html ]

 西暦2167年6月、星系ナラル――第3惑星は、エクハス――

「〈明るい色の振動水晶〉――」
「昨今、連合帝国大執政官、ペリー・ローダンを、付け狙う~」
「もと〈エネルギーの君主〉、ロク=アウラジンの、超能力の源」
「オプル衛星――」
「問題の〈水晶〉を産する、天体」
「自律航行はするし、致死性放射線はまくし、マグマは吐くし」
「オプル水晶を身につけた人々――〈ガラスの子供〉たち――を、操るし」
「なんて、オプル衛星が、星系ナラルに大挙・集結」
「――マズイっ」
「――なんとか、和平をっ」
「ところが」
「ロク=アウラジンの謀略に、よって~」
「エクハス艦隊 対 オプル衛星群 戦、勃発」

 オプル衛星のひとつ――

「エクハス艦隊は、オプル衛星を一斉射撃」
「崩落の続く、縦穴の底」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンは、絶対絶命」
「文字通り、最期の瞬間に~」
「〈ガラスの子供〉ひとりが、いきなり出現」
「――テレポートっ」
「ローダンを救出して、惑星エクハスへ」
「ところで」
「――一緒にいた、ふたりは、どうなったの?」
「ローダンは、気がかりですが、消息は不明のまま」

 惑星エクハス、〈ガラスの子供〉たちの集会――

「ローダンは、〈ガラスの子供〉たちを介して~」
「オプル衛星たちとの交渉に、臨む」
「ローダンの真摯な態度に打たれた、のでしょうか」
「オプル衛星たちは、言葉を聞きいれ、交換条件2つを提示」
「――ひとつ……エクハス艦隊による攻撃の、即時停止っ」
「――ひとつ……ロク・アウラジンの、身柄引渡しっ」
「ローダンは、条件を了承」
「エクハス艦隊旗艦《カイランドレ》へ、テレポートしてもらう」
「が」
「惑星エクハス政府代表、リアールさんは~」
「激高する士官たちを、まったく抑えられない状況」
「エクハス艦隊による攻撃は、やまず」

 惑星間空間のグライダー、ロク=アウラジン――

「駆動系の損傷により、制御不能になったグライダーは~」
「外部では~」
「――燃える、衛星や小惑星や岩塊?」
「どんどん、近づいてきます」
「――うわーっ」
「という状態」
「内部では~」
「もと〈エネルギーの君主〉、ロク=アウラジン」
「――逃がさんっ」
「追いかけて、、組みついたまま、ついてきた~」
「アルコン人剣闘士奴隷、レットカル」
「両名の戦闘、継続中」
「レットカルは、心理トリックにより、ロク=アウラジンを打倒」
「――わはは」
「生かしたまま、捕虜にします」
「グライダーも、応急修理」
「オプル衛星から逃れて、惑星エクハスへ」
「が」
「惑星エクハスに到着する、までに~」
「ロク=アウラジンは、レットカルを打倒」
「――わはは」
「捕虜にします」

 レジナルド・ブル指揮下、太陽系帝国艦隊――

「戦況を見守って、いると~」
「――オプル衛星が、2群に分かれた?」
「――大半からなる1群は、星系外へ?」
「――2群10個は、星系内へ?」
「数は減っても、星系ナラルにとって、状況はより深刻」
「レジナルド・ブルは、ローダンに報告」
「――オプル衛星たちは、デメトリア星団を目指してますね」
「――あと、科学者連中が言っとるんですが~」
「――オプル衛星が発する衝撃派の波形は、恒星ナラルと同じだそうです」
「――でも~」
「――デメトリア星団の、星系デザートにも~」
「――スペクトル分析すると、同じ波形のが、あるそうで」
「……」
「デメトリア星団は~」
「ロク=アウラジンの昔の拠点です」

 惑星エクハス――

「ロク=アウラジンは、自分の秘密基地に到着」
「ローダンに連絡をとり、うそぶき半分で、曰く」
「――レットカルの生命は、わたしの思うままだ」
「――オプル衛星たちも、まだまだ制御可能だ」
「ロク=アウラジン、どうやら、少しオカシクなりかけている、ようです」
「でも」
「――ローダン、ひとりで来いっ」
「そこらへんだけは、揺るがない」
「……」
「ローダン」
「レジナルド・ブル」
「惑星エクハス政府代表、リアールさん」
「3名は、協議しますが~」
「――オプル衛星たちも、まだまだ制御可能だ?」
「の方の、真偽が定かでない」
「けっきょく、ローダンは決断する」
「――要求どおり、わたしがひとりで行こう」
「――もちろん、完全装備でな」
「……」
「かくして」
「ローダンは、ロク=アウラジンの秘密基地へ単身突撃」
「権謀術策・完全装備を、全力投入」
「すべての罠を、かいくぐり~」
「レットカルを、無事解放」
「が」
「一歩退いて観察していた、ロク=アウラジン」
「爆弾の点火スイッチを、握りしめ」
「――さあ、爆弾だ爆弾だっ」
「――わはは」
「が」
「――させないわよ、ロク=アウラジンっ」
「リアールさん――ローダンを尾行してきた――が、突進」
「爆弾点火は、阻止しましたが~」
「――ばーん」
「――うっ」
「リアールさん、重傷」
「すぐに、ローダンが、駆けつけますが~」
「ロク=アウラジンは、逃げてしまいました」

 星系ナラル第1惑星――

「オプル衛星がひとつ、墜落」
「――どっかーん」
「それを、期に~」
「エクハス艦隊は、攻撃を一時中止」
「暴走していた、士官たちも~」
「ようやく、泥沼の消耗戦であることを、理解したようです」

 惑星エクハス――

「リアールさん、曰く」
「――う……惑星エクハス政府代表なんて、もう辞めてやる」
「――う……レットカルと一緒に、惑星テラに亡命させて」

 そうして――

「――残っていたオプル衛星が、星系ナラルを離脱して?」
「――デメトリア星団へ?」
「――ロク=アウラジンの、逃走先も?」
「――デメトリア星団?」
「と、なれば」
「太陽系帝国艦隊も、デメトリア星団へ」

 惑星エクハス――

「〈ガラスの子供〉たちが~」
「――はっ」
「と、われにかえる」
「額に食いこんだ、オプル水晶は~」
「もう、輝いては、いませんでした」

□ Perry Rhodan-Heft

2477 . Christian Montillon / Die Gründermutter / 創設母
2478 . Christian Montillon / LICHT VON AHN / アーンの光
2479 . Arndt Ellmer / Technomorphose / テクノモルフォーゼ
2480 . Uwe Anton / Die Prognostiker / 予後学者
2481 . Wim Vandemaan / Günstlinge des Hyperraums / 超空間の寵児
   (中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地

□ 新サイクル Stardust「スターダスト」

「憶えているでしょうか?」
「〈反逆者〉に包囲された、星系ソルから~」
「数千万人が、避難した~」
「〈遠隔転送転轍機〉の向こうの避難所=遠いどこかの星系スターダスト」
「2500話からは~」
「そこいらへんが、テーマになるようです」

□ Perry Rhodan-Heft 2477話「創設母」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2477.html ]

 新銀河暦1347年9月5日、おとめ座銀河団、アルタシント銀河――

「〈平和ドライバー〉組織の11人の〈保証人〉のひとり、カンティラン」
「〈平和ドライバー〉コスミュエル・ケインさん」
「〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバル」
「〈平和ドライバー〉組織を指揮していた〈出資者〉チュンドルの遺体」
「一行を乗せた、オレオン・カプセル《アシュ・アファガ》は~」
「〈平和ドライバー〉本部に、到着」

 星系ロゼラ・ロザド――

「巨大ガス惑星をめぐる、同一軌道の衛星8個――〈月鎖〉」
「衛星は、居住区や、造船所や、さまざまな施設」
「ここは、〈平和ドライバー〉本部です」
「……」
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「居住衛星ロゼラ・フマトの都市エレガトの古巣に、移り住む」
「で」
「――これは?」
「――〈出資者〉チュンドルさんの、声の遺言状?」
「再生してみましょう」
「――きゅるきゅるきゅる」
「――たとえば、わたしが、死んだら~」
「――カンティラン、キミが〈出資者〉を継いでほしい」
「が」
「カンティラン、曰く」
「――ボクが立候補なんて、ダメだってば」
「〈平和ドライバー〉コスミュエル・ケインさんが、説得しても」
「〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバルが、説得しても」
「――ダメだってば」

 〈礼拝堂衛星〉オスペラにて、〈出資者〉チュンドルの告別式――

「列席の〈平和ドライバー〉は、1000人以上」
「遺体は、〈ガラス礼拝堂〉の近くに埋葬です」
「――チュンドルさーんっ」
「カンティランは、熱く弔辞を読み上げながら、考えていたのは」
「――ああ、伝説の〈創設母〉の生存を、証明したい」
「……」
「2500年前~」
「エントン人とヴァリア人を頂点とする、種族連合は~」
「――かみのけ座銀河団の〈負の球体〉を、粉砕するぞ」
「――冷酷無比の〈エレメントの支配者〉を、撃滅するぞ」
「――超知性体〈アーンの光〉に、加勢するぞ」
「善戦むなしく、敗退」
「〈創設母〉の助力をうけて、〈平和ドライバー〉組織を創設したという」
「その〈創設母〉が~」
「――今でも、〈礼拝堂衛星〉オスペラで、暮らしている?」
「なんて、都市伝説が、あるのです」
「……」
「〈出資者〉チュンドル葬儀の場で~」
「カンティランは、耳にしたのですが~」
「――ファリグ・スコト・エリーンが、〈出資者〉選挙に立候補する?」
「ファリグ・スコト・エリーンも、11人の〈保証人〉のひとり」
「――ファリグ・スコト・エリーンの公約に、曰く?」
「――〈平和ドライバー〉は?」
「――〈負の球体〉建設反対運動の戦線から、離脱し?」
「――古き良き時代に、立ちかえるのだ?」
「カンティラン、愕然」
「でも」
「――ボクが立候補なんて、ダメだってば」
「と、あいかわらず、心を決められない」

 〈平和ドライバー〉総集会、開幕まで20時間――

「けっきょく」
「他の〈保証人〉は~」
「ファリグ・スコト・エリーンに、異を唱えようとは、しませんでした」
「カンティランとしては、やむなく~」
「監査員ポルム・オムバルに~」
「――立候補するって、公示してください」
「と、意思表明」
「このニュースは、野火のごとく広がり~」
「政敵ファリグ・スコト・エリーンは、渋い顔」
「ところが、すぐ」
「政敵ファリグ・スコト・エリーンの顔が、ほころびます」
「――カンティランは、総集会に参加しない、かも?」
「――オレオン・カプセル《テレメII》で、〈礼拝堂衛星〉オスペラへ?」
「――〈創設母〉を探すんだ、みたいな?」
「――わはは」
「この情報を、精一杯に有効活用」
「ファリグ・スコト・エリーンは~」
「総集会開催までに、多数の〈平和ドライバー〉の支持を、とりつける」

 〈平和ドライバー〉総集会、開催――

「ファリグ・スコト・エリーンは~」
「勝利を確信、していました」
「でも」
「監査員ポルム・オムバル、曰く」
「――公正を、期すため~」
「――監査員として、不在の立候補者カンティランに、代わり~」
「――選挙公約などを、説明したい」
「と、熱弁をふるってみたり」
「――最後に、前〈出資者〉チュンドルさんの声の遺言状が、これだっ」
「――きゅるきゅるきゅる」
「――〈負の球体〉建設を、断固阻止っ」
「――(中略)」
「――たとえば、わたしが、死んだら~」
「――カンティラン、キミが〈出資者〉を継いでほしい」
「かくして」
「不在の立候補者カンティランが、〈出資者〉に当選したという」

 〈礼拝堂衛星〉オスペラ――

「本来は、〈ガラス礼拝堂〉以外は、禁足地」
「でも」
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「以前、こっそり〈創設母〉を探索した時に~」
「――ヒトが、住んでいた?」
「アヤシイ洞窟を、発見して……」
「しばらくの期間、その記憶を失っていたのです」
「……」
「今回~」
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「オレオン・カプセル《テレメII》で、直接、アヤシイ洞窟へ」
「――ばささっ」
「ハゲワシみたいなオスペラ鳥が2羽、洞窟入口を護っています」
「が」
「近寄って、撃ってみると~」
「――立体映像?」
「両名は、するっと侵入」
「岩肌の大広間へ」
「が」
「近寄って、撃ってみると~」
「――壁も、立体映像?」
「岩肌は消え失せ、黒い金属壁」
「人目につきにくい扉を開いて、忍び足」
「スパルタ様式風の住居の、中に~」
「――電源が来ている、人用転送機?」
「――しゅるんっ」
「転送機を使って、次の住居へ」
「――また人用転送機?」
「――しゅるんっ」
「次の住居へ」
「という具合に、4つの住居を巡ったものの、住人はいない」
「で」
「カンティランは、ひらめいた」
「――人用転送機は、別の住居にも行けるはずだっ」
「転送機を、調べてみましょう」
「――!」
「――別の住居に、行けるかも?」
「――パスワードが、必要です?」
「――完璧なパスワードなんて、わかるはずないでしょ」
「――いや、たぶん〈平和ドライバー〉所縁の言葉だ」
「検討の結果」
「――〈アーンの光〉っ」
「――しゅるんっ」
「両名は、壁が金属で出来た、転送機室へ」
「探知機で、周囲を探ってみると~」
「――直径8.5kmの構造物、の中?」
「――どこにあるの?」
「――構造物の外まで探知が届かないから、わからないなー」
「転送機室から、造船設備を思わせる大広間が見える」
「とりあえず」
「――転送機の監視カメラの映像記録を、調査したら?」
「――以前に転送機を使ったヒトの姿が、写っているかも?」
「――きゅるきゅるきゅる」
「――!」
「――黒いコンビネーションのヒト?」
「――コンビネーションの上から?」
「――青っぽい灰色の〈胸甲〉と〈脛甲〉を、装着してる?」
「――ベルトには、掌サイズ・青っぽい灰色の小箱が、ぶらぶら?」
「……」
「先日、カンティランは~」
「2000万年前から帰還したばかりの父、ペリー・ローダンと情報交換」
「その際に~」
「2000万年前のあれこれを、聞かされています」
「――あれって……〈夜光鎧〉?」
「――あのヒトは……女将軍カムコさん?」

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◆今回のひとこと

 長い戦いでした。


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