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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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540 [2008/12/08]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

18 . Timothy Stahl / Tod über Ekhas / エクハスを覆う死
19 . Christian Montillon / Die gläsernen Kinder / ガラスの子供たち
20 . Andreas Kasprzak / Splitter des Feindes / 敵のかけら
21 . (作者未詳) / Die Puppe Tanisha / 人形タニシャ
22 . Hermann Ritter / Feinde des Lebens / 生命の敵たち
23 . (作者未詳) / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . (作者未詳) / Kristallschmerz / 水晶の痛み

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。

「1~12話は Demetria-Zyklus / デメトリア星団サイクル」
「13~24話は Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル」
「好評なので、第3期・12話も刊行の運びとなったらしい」
「で」
「25話からは Wega-Zyklus / ヴェガ・サイクル」

 今回は、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の6冊目を……。

□ Perry Rhodan-Action 18話「エクハスを覆う死」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/18.html ]

 西暦2167年6月、星系ナラル――

「第3惑星は、エクハス」
「アルコン帝国植民惑星にして、名高い奴隷貿易惑星」
「第5惑星は、ダマラク」
「8つの衛星は、いずれも〈明るい色の振動水晶〉が産出するという」
「この〈水晶〉――」
「昨今、連合帝国大執政官ペリー・ローダンを、付け狙う~」
「〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンの、超能力の源」
「先だっても、この〈水晶〉を産する衛星が~」
「自律航行はするし、マグマは吐くし」
「アルコン植民惑星タルカロンの襲撃に、大活躍したのでした」
「名付けて、オプル衛星」
「――それが……8つも?」

 ナラル第5惑星ダマラクの氷原――

「連合帝国大執政官ペリー・ローダン」
「超能力者ベティ・タウフリー」
「なりゆきの同行者、アルコン人剣闘士奴隷レットカル」
「3名の、防戦の前に~」
「〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンは、グライダーで逃走」
「が」
「高空では~」
「オプル衛星――自律航行する月のようなもの――が、1つ」
「――じーっと」
「監視装置で、追跡」
「――どどーん」
「魚雷のようなもので、攻撃開始」
「そこへ」
「エクハス救助隊の、ヒキガエル型グライダーが、緊急降下」
「3名を収容して、緊急待避」

 ヒキガエル型グライダーは、緊急待避中――

「グライダーの中は~」
「隊員で、いっぱいですが~」
「ペリー・ローダンの視線は~」
「掃きだめの鶴=魅惑の美女に、釘付け」
「――リアールと、申します」
「――お目にかかれて、光栄です」
「リアールさんは~」
「惑星エクハスの、首席金融トレーナーにして、奴隷体制の絶対者」
「――惑星エクハスは、2112年に、エクハス連合になったのです」
「――だから~」
「――干渉なんて、しないでね」
「などと、ペリー・ローダンに、訴えたりする」
「と」
「突然」
「――第5惑星ダマラクの衛星が、8つとも?」
「――真っ赤に、燃えはじめた?」

 同じ頃、惑星エクハス、首都エント=タン――

「公園を散歩中の、ティグ=ドとアド=アム」
「と」
「あらわれたのが~」
「――女の子?」
「いきなり」
「ふたりの額に各1個、水晶みたいなモノを押しつけます」
「――う」
「――がっくり」
「水晶みたいなモノに、生命力的なモノを吸われて~」
「両名、絶命」
「女の子は、ふたりの死体を抱えて~」
「――テレポートっ」
「消えるのでした」

 惑星エクハス、首都エント=タン、刑務所区画――

「受刑中の奴隷シルヴァンは~」
「贖罪塔の独房生活が長すぎて、オカシクなりかけていました」
「と」
「あらわれたのが~」
「――女の子?」
「――と、死体が2つ?」
「女の子は、死体2つを置いて~」
「消えるのでした」
「受刑者シルヴァンは~」
「死体2つから、水晶みたいなモノ2つを、取り上げると~」
「自分のこめかみに、当ててみたり」
「と」
「女の子と、同様に~」
「消えるのでした」

 ヒキガエル型グライダーは、惑星エクハスへ向かう――

「ペリー・ローダンは~」
「迫り来る危機について、知識も経験も覚悟も、ありますが~」
「リアールさんは~」
「さっぱり、経緯がわかりません」
「と」
「突然」
「――第5惑星ダマラクの衛星ユスデキルが、軌道をはずれた?」
「――惑星エクハスを、目指している?」
「リアールさんは~」
「――!」
「――どーゆーことなのよっ」
「とりあえず、怪しげなペリー・ローダンに、銃を向けてみる」
「――あれは、オプル衛星だっ」
「簡潔すぎる、説明では~」
「疑惑は、ぜんぜん解けません」
「ともあれ」
「ヒキガエル型グライダーは、短距離遷移で惑星エクハスへ急行」
「エクホトラン大陸、首都エント=タン近郊に、緊急着陸」
「一行は、とりいそぎ政務宮へ」
「リアールさん、まず」
「――エクハス艦隊、出撃よっ」
「――ごごごっ」
「エクハス艦隊――巡洋艦・総勢150隻――が、発進」
「リアールさん、次に」
「――ペリー・ローダン、他2名っ」
「――どーして、衛星が動いて監視装置や魚雷を吐くのよっ」
「……」
「ペリー・ローダンの説明を、聞いて~」
「リアールさん、蒼白」
「ペリー・ローダン、落ち着いて曰く」
「――和議・最優先でいくべきだ」
「が」
「リアールさんに、そんな心のゆとりはありません」
「――防衛要塞群、全火力で衛星を殲滅よっ」
「が」
「――防衛要塞1基が、沈黙?」
「早速、オプル衛星の放射線に、やられたのでした」
「……」
「いろいろな重責に、耐えかねたのか~」
「リアールさん、最後に」
「――数時間、休ませてもらうわっ」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカルを、連れて~」
「どこぞで、リフレッシュしたとか、しないとか」

 6月10日早朝、首都エント=タン、政務宮――

「――衛星ユスデキル、外縁防衛線に到達っ」
「で」
「職場に復帰した、リアールさん」
「――部下の数が、足りない?」
「――失踪・死亡?」
「――いったい、何が?」
「一方」
「――第5惑星ダマラクの衛星・残り7つも、軌道をはずれた?」
「――どれも、惑星エクハスを、目指している?」
「一方」
「ペリー・ローダン」
「ベティ・タウフリー」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカル」
「3名は~」
「とりあえず、事態を見守るのみ」
「とはいえ」
「ベティ・タウフリーは、超能力者」
「――タニシャちゃん?」
「行方不明の、タルカ人超能力少女タニシャ・カビルちゃんと~」
「一時的に、精神的に接触できました」
「が」
「タニシャ・カビルちゃんが、伝えてきたのは~」
「――何か、救難信号的なもの?」
「――(まさか、誘拐犯だか殺人犯て?)」
「――(タニシャちゃんが、誰かに強制されて、やったの?)」
「なんて」
「緊迫する事態、の中~」
「ペリー・ローダンは~」
「――(ナラル第2惑星パリアトンには、USO秘密基地もあるし)」
「とかいう奥の手もあって、心にゆとり」
「で」
「ペリー・ローダン、宣言して曰く」
「――巷も騒がす、誘拐犯だか殺人犯」
「――このペリー・ローダンが、捜査してくれようっ」
「で」
「ペリー・ローダン」
「ベティ・タウフリー」
「両名は、奴隷バル=コンを、道案内=お目付役に~」
「政務宮から、いざ出陣」
「……」
「その間も~」
「情勢は、さらに緊迫」
「――ダマラク衛星の2つに損害を負わせたけれど、掠り傷?」
「――惑星エクハスの住民避難が、難航してる?」
「情報の中枢から、離れたペリー・ローダンですが~」
「同行するベティ・タウフリーは、超能力者」
「ラジオの代用品として、けっこう便利です」

 首都エント=タン――

「奴隷パッタは~」
「本当は、1年毎更新の契約奴隷ですが~」
「死装束職人の匠ジャル=エドのもとで、長年、お仕えしてきました」
「でも」
「死装束職人の匠ジャル=エドは、重い病に罹って~」
「自分の死装束を、制作すると~」
「――ぽっくり」
「逝ってしまいました」
「奴隷パッタは~」
「――旦那さまの死装束の裏打ちに、腐食苔が必要だで」
「――地下洞窟に、腐食苔を摘みにいくだ」
「と」
「地下洞窟で」
「――こんなところで?」
「――あのエクハス人でなさげな、ヒト?」
「――安物の宝飾品を、赤・緑・青に、仕分けて?」
「――何、してるだ?」
「と」
「なにもない空中から」
「いきなり、誰かが、あらわれました」

 首都エント=タン、刑務所区画――

「ペリー・ローダン一行は~」
「奴隷バル=コンの案内で~」
「怪奇な事件があった、贖罪塔へ」
「――独房に、死体が2つ?」
「――でも、受刑中の奴隷シルヴァンは、姿を消していた?」
「と」
「あらわれたのが~」
「――シルヴァン?」
「テレキネシスで、一行に襲いかかる」
「標的は……どうやら、ペリー・ローダン」
「――!」
「闘いの結果~」
「ペリー・ローダンとベティ・タウフリーが~」
「圧倒し、押さえつけると~」
「奴隷シルヴァンは、〈水晶〉2個を残して~」
「消えるのでした」

 首都エント=タン、地下洞窟――

「奴隷パッタの前に、あらわれたのは~」
「ひとりの女の子」
「で」
「洞窟でなにやらしていたヒト VS 女の子」
「壮絶な、超能力の決闘・開始」
「――闘ってる、だか?」
「――ワシには、武器も拳も、見えんけど?」
「――ぐはっ」
「……」
「激闘を繰り広げた両名は、姿を消し~」
「巻きこまれた奴隷パッタの遺体だけが、残されていたという」

 首都エント=タン、政務宮――

「ペリー・ローダンとベティ・タウフリーは~」
「奴隷バル=コン――先刻の戦闘で負傷した――を連れて、一度、政務宮へ」
「と」
「――また行方不明になった政府要員が一名」
「――名前は……フラウル=トア?」
「――捜索だ」
「ペリー・ローダン」
「ベティ・タウフリー」
「両名は、アルコン人剣闘士奴隷レットカルを、ともなって~」
「再度・出陣」
「で」
「一行は~」
「――見つけた、あのヒトだっ」
「フラウル=トアを発見、したのですが」
「――同僚のシャン=ダイさんに?」
「――水晶のようなモノを、押しつけてる?」
「――こら、待て」
「両名は、テレポートして~」
「消えるのでした」
「……」
「ところで」
「ベティ・タウフリーは~」
「――タニシャちゃん?」
「行方不明の、タルカ人超能力少女タニシャ・カビルちゃんと~」
「ふたたび、精神的に接触」
「――〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンを、追跡中?」

 〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジン――

「タニシャ・カビルちゃんは、オプル衛星の力を縦横無尽」
「――オプル衛星が、惑星エクハスに来るわっ」
「――だって、仇敵がいるんだもの」
「――ひゃはは」
「対して」
「〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンは、じり貧です」
「〈水晶〉は〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンの、超能力の源」
「でも」
「先だって、やむなく置いてきたので~」
「手元に、〈水晶〉の蓄えがありません」
「――こんなところに、あるではないかー」
「――ひーっ」
「エクハス人女性レッコ=ゼ――月の石を商う――を、殺害して~」
「――がさごそ」
「〈水晶〉を、かき集めている、ところに~」
「――みつけたわーよー」
「で」
「ロク=アウラジン VS タニシャ・カビルちゃん」
「超能力の決闘・第2部開始」
「が」
「タニシャ・カビルちゃんは、オプル衛星の力を縦横無尽」
「〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジン、敵う道理がありません」

 首都エント=タン、政務宮――

「リアールさんは~」
「オプル衛星というモノの存在と知性、認めないといけないわね」
「ペリー・ローダンとベティ・タウフリーを、呼びつけて~」
「――オプル衛星と、和議って?」
「――どーやって、連絡をとれば良いのよ?」
「などなど、検討」
「と」
「あらわれたのが~」
「――タニシャ?」
「タニシャ・カビルちゃん、語って曰く」
「――衛星たちは、自我に目覚めたのよー」
「――長年のエクハス人の資源採掘で、衛星はたちは、もう死にそうなの」
「――だから」
「――仇敵、エクハス人めっ」
「――惑星エクハスごと、破壊してやるっ」
「――ひゃはは」
「と」
「あらわれたのが~」
「〈水晶〉――〈オプルの子供〉――を身につけた、20名」
「――!」
「――なんで?」
「――〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンまで、混じってるの?」
「まあ……いろいろ、あったわけで」

□ Perry Rhodan-Heft

2468 . Uwe Anton / KOLTOROCS Kinder / コルトロクの子ら
2469 . Uwe Anton / Das Paramorphische Feld / パラ形態場
2470 . Horst Hoffmann / Finsternis über Terra / テラを覆う闇
2471 . Arndt Ellmer / Das Geschenk der Metaläufer / メタランナーの贈り物
2472 . Michael Marcus Thurner / TRAICOON 0096
/ 《反逆コーン0096》

□ Perry Rhodan-Heft 2468話「コルトロクの子ら」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2468.html ]

 新銀河暦1347年6月、銀河系――

「銀河系は~」
「〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の、占領下」
「自由テラナー連盟の、中心星系ソルだけが~」
「テラノヴァ・バリアを頼りに、いまも泥沼の籠城戦」

 〈反逆タンク〉《ダーク・グール》――

「テラナーが拿捕した〈反逆タンク〉」
「正式艦名《反逆タンク1199188》」
「あんまり、桁が多いので~」
「テラナーたちは、《ダーク・グール》と称しています」
「指揮するのは~」
「ロワ・ダントン――双頭大佐ダンティレンの着ぐるみを装着」
「乗員は~」
「TLD工作員――敵種族の着ぐるみを装着」
「という、偽装艦」
「……」
「《ダーク・グール》は~」
「〈二百の太陽の星〉偵察作戦を無事終了」
「星系ソルに、一時帰到、すると~」
「〈平和ドライバー〉に、依頼して曰く」
「――〈カラポル構造バーナー〉魚雷を、投入して~」
「――〈二百の太陽の星〉キャビネット化を、阻止してほしいっ」
「で」
「《ダーク・グール》は~」
「続いて、敵戦力が集結する、銀河系中心部へ」

 6月10日、銀河系中心部――

「ロワ・ダントンの、当初の目標は~」
「――敵・執務城《クルルト》を、なんとか機能停止にっ」
「と、勇ましい」
「が」
「さしたる策もなく、足踏み状態」
「で」
「現在」
「ロワ・ダントンが、心惹かれるのが~」
「――ご近所に、敵戦力集結中?」
「――〈反逆タンク〉が、10万隻?」
「――起動要塞〈反逆コーン〉が、何隻も?」
「――シラグ星域を、封鎖する?」
「――なんで?」
「〈戦隊通信〉の広報に、よれば~」
「――立ち入らない・立ち入らせない・シラグ星域」
「――この一帯は、今後、禁断星域としまーす」
「ロワ・ダントンの好奇心は、果てしない」
「――ええいっ……《ダーク・グール》、発進だっ」

 シラグ禁断星域――

「《ダーク・グール》は、一気に超空間を抜けて~」
「禁断星域の中心に、実体化」
「――全機関・全機器、停止っ」
「――死んだふりで、いくのだっ」
「哨戒中の〈反逆タンク〉部隊を、やりすごす」
「で」
「受動探知で発見したのが、未知の構造物」
「――偵察だっ」
「マイクロけだものセネゴ・トラインズ、指揮下~」
「〈マイクロけだものアカデミー〉所属マイクロけだもの8体が~」
「――〈暗黒カプセル〉、発進っ」

 〈暗黒カプセル〉は、未知構造物に接近、偵察――

「〈暗黒バリア〉に隠れて、様子をうかがうと」
「――相互連結した、同型の宇宙船3隻?」
「――それぞれ、全高3880m、全幅3078m」
「――どこかで見た形、なんですけど」
「――あ……何カ月も前、ブリーのところで見せてもらったアレだ」
「――クリスマス・ツリーっ」
「――モミの木だ、モミの木」
「モミの木が、横に繋がって3本」
「さらに、偵察してみると」
「――3隻とも、乗員満杯?」
「――ストレンジネス放射の余韻が、残ってる?」
「――全然、気づかれそうにないぞ」
「〈暗黒バリア〉を切って、そーっと、《ダーク・グール》へと帰到」
「で」
「ロワ・ダントンの好奇心は、果てしない」
「――ええいっ……《ダーク・グール》で、乗りこむのだっ」

 《ダーク・グール》は、〈モミの木〉船団に接近――

「邪魔も入らず、接近成功」
「哨戒艦艇に見つからぬように、指向性通信で~」
「――《反逆タンク1199188》でーす」
「身元を、告げると~」
「3隻とも、いたって事務的に、受領確認」
「接舷、してみましょう」
「――?」
「――(ががが)」
「――3隻の船内で、間断なく何百万もの無線通信?」
「――遮蔽して、3隻から漏らさないようにしているんですねー」
「――ところで、これ、何語でしょう?」
「〈反逆コム〉――〈終末戦隊〉の公用語――では、ありません」
「ともあれ」
「双頭大佐ダンティレン(ロワ・ダントン)は~」
「エアロック制御脳と、通信接続」
「――双頭大佐ダンティレンであるっ」
「身元を、告げると~」
「いたって事務的に、乗船許可」
「が」
「――隔壁を開くエネルギーが、ない?」
「乗員(TLD工作員)たちが~」
「――んしょ」
「手動で開放」
「ここまで、一切の問題なし」

 〈モミの木〉船、船内――

「〈暗黒バリア〉に隠れて、潜入してみましょう」
「――うわ……なんだか、シロアリの巣みたいな」
「――うわ……本当に、シロアリだよ」
「乗員は、体長1.5mの昆虫種族」
「体色は、白から薄黄色」
「声を使わず、無線で意思疎通をしているような」
「観察して、キーワードがわかってくると~」
「無線言葉を、翻訳できるようになりました」
「――種族名は、タルニー・コルトロク?」
「――タルニー・コルトロク=〈コルトロクの子供たち〉?」
「――〈子供〉とは違うか……〈被後見人〉?」
「で」
「さらに、偵察してみましょう」
「――細かく枝分かれ、してますねー」
「――絡んでますねー」
「――あ、このへんから、隣の船だ」
「隣の船では~」
「乗員の体色は、緑色から青緑」
「――あ、このへんから、3番目の船だ」
「3番目の船では~」
「乗員の体色は、黒からメタリックな黒」
「と、いうことで」
「整理してみましょう」
「巣船1隻目――白肌タルニーの《エヴェルポナー》」
「巣船2隻目――緑肌タルニーの《ネケティリス》」
「巣船3隻目――黒肌タルニーの《タピアヌト》」
「船1隻――というか、〈モミの木〉1本――ごとに、女王が1体」
「で」
「――個体は、そんなに思考能力がない、みたいですが」
「――群れとしては、知性を有している、ような」
「と、いうのも」
「ロワ・ダントンの告白に、よれば」
「――オレ、〈暗黒バリア〉展開するのを、忘れてさ」
「――タルニーに、はっきり見られたのだけれど」
「――気にも、されなかったよ」
「つまり」
「周囲にあるモノでも、いらないモノは、関知しない」
「〈モミの木〉船の設備は、知覚するけれど」
「関係ないモノ=ロワ・ダントンのコトは、知覚しない」
「と、いうことは」
「なにか連中を制御するフィールド的なモノが、あるのでしょうか」
「ロワ・ダントンの証言に、よれば」
「――オレ、頭がちょっとムズムズして」
「――ああ、こっちに行かなきゃ、とか思ったけど」
「――行かなかったよ、意志、強いから」

 〈モミの木〉船、船内、2日経過――

「さらに、調査は進展」
「――船1隻ごと、タルニーの個体数は400万体?」
「――〈終末戦隊〉のコトを、知らない?」
「――タルニーは、〈終末戦隊〉のコトを、知らない?」
「――シラグ禁断星域自体、巨大な飼育施設みたいなものかも、ですねー」
「――タルニーは、超知性体コルトロクのコトも、知らない?」
「さらに、調査は進展」
「――女王の産卵房を3つとも、観察しましたが~」
「――各女王が各群れを指揮している、のとは、違うようです」
「ならば」
「どういう風に、なっているのでしょう」
「――脱皮すると、〈巣通信〉受信機を、脳に埋めこまれる?」
「――2回目の脱皮・移植は、ほとんど生きのびられないみたいな」
「全面的に管理されて、いるのでした」
「さらに、判明したことに」
「――人工的に進化を維持促進する仕組みが、あるようです」
「というのも」
「――!」
「――緑肌タルニーの《ネケティリス》の女王が、殺害された?」
「犯人は、ティブリス・ロコク(オス)」
「すなわち~」
「白肌タルニーの《エヴェルポナー》の女王が、送った刺客」
「刺客ティブリス・ロコクは~」
「〈光のない空間〉を経由して、同族のもとに、無事・凱旋」
「白肌タルニーの《エヴェルポナー》の女王が~」
「――(ががが)ティブリス・ロコクが、《ネケティリス》の新王ですっ」
「と、宣言すると~」
「刺客ティブリス・ロコクは~」
「緑肌タルニーの《ネケティリス》の王女房から、新女王を選んで~」
「新王ティブリス・ロコクになる」
「という、仕組み」
「ところで」
「そもそも、タルニーは~」
「周囲にあるモノでも、いらないモノは、関知しない」
「普通なら」
「隣の巣のことも、関知しない」
「侵入者のことも、関知しない」
「いろいろなコトを、関知しない」
「でも」
「どうやら、刺客タルニーは、別格のようです」
「ロワ・ダントンは~」
「――どうせ、タルニーには、見えても、知覚されないし」
「と、堂々と行動、していました」
「が」
「白肌タルニーの《エヴェルポナー》にて」
「――!」
「――新王ティブリス・ロコクには、オレが見えてる?」
「――会話まで、成り立つ?」
「で」
「あれこれ、意思疎通」
「が」
「話題が、刺客仕事におよんだところで」
「――(ががが)〈光のない空間〉経由で逃走したときは~」
「――(ががが)同族のもとに、無事・凱旋したい、一心だったのだ」
「――(ががが)怖かったぞ」
「――(ががが)暗い中に、なんか醜く潰れた自分とか、見えるし」
「――(ががが)見えるし」
「その、特異な現象について~」
「ロワ・ダントン、思い当たるモノは、いくつか」
「――〈暗黒量子〉?」
「――〈暗黒捜査官〉?」
「周知のとおり~」
「〈暗黒捜査官〉は、〈泉快速艇〉+〈暗黒量子〉で出来ています」
「ロワ・ダントン、思うに」
「――〈光のない空間〉て、合体前の〈暗黒量子〉のこと?」
「――何にしても、マズイよな?」
「――即時撤退っ」
「ロワ・ダントン、あわてて《ダーク・グール》に命令通報しようと……」
「が」
「――通信が、繋がらない?」
「とりいそぎ」
「手元の高次観測装置で、計測してみると~」
「――〈モミの木〉船団から、200mと離れていないところに?」
「――黒いシミが、ひとつ?」
「――〈暗黒捜査官〉?」
「さらに」
「――黒いシミ、5つ、出現?」
「――うち、最後の、ふたつは?」
「――一方が、一方を曳航しているみたいな?」

【関連サイト】
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◆今回のひとこと

 Perry Rhodan-Action……人気、あるんですね。


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