rlmdi.
| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

d-information

537 [2008/11/17]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

[このメールは登録者に無料で配布しています]
[解除はこちらから http://www.rlmdi.org/rlmdi/di/ ]


◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ ATLAN Monolith-Zyklus

1 . Uwe Anton / Planet der Silberherren / 銀主の惑星
2 . Rüdiger Schäfer / Todeszone Zartiryt / 死の領域ザルティリット

 Fan-Pro (Fantasy Productions) 社が刊行する、ポケットブックシリーズの新作。6冊くらい、続くらしい。

□ ATLAN Monolith-Zyklus 1巻「銀主の惑星」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/buecher/monolith/1.html ]

「アトランが~」
「USO巡洋艦《イマソ》機関室で~」
「艦長ナイレス・シマーズさんと、ロボットに包囲され~」
「――ばーん」
「――あ、オレ、死んだ」
「物語は~」
「そんな回想シーンから、始まります」

 第1段階――

「――ここは、どこ?」
「――この銀色の腕輪は、何?」
「――!」
「――襲われて、投げ飛ばしたけれど……これって、ダゴルの技?」
「――オレ、ダゴルが使える?」
「――あれ?……記憶がない」
「――あれ?……投げたプラズマ生物が、オレに似た姿に」
「――あれ?……何か、言おうとしてる?」
「――アトラン?」
「――オレ、アトラン?」
「そこへ」
「USO巡洋艦《イマソ》の女艦長ナイレス・シマーズ少佐、登場」
「――そいつの言うことを、聞いちゃダメよっ」
「が」
「――あっ……プラズマ生物が、オレにぴったり」
「――あっ……やめろ、入ってくるなっ」
「そこで、頭の中で、プラズマ生物の声が」
「――〈ようやく、またひとつになれたぞ……バカものっ〉」

 第2段階――

「USO巡洋艦《イマソ》の機関室で~」
「――はっ」
「気がつくと~」
「――大提督?」
「なんて、声をかけた、クリスティナ・ガブリエル中佐の説明、要領を得ず」
「付帯脳も、相手をしてくれない」
「――そういえば、あの銀色の腕輪は?」
「もう、つけていないのでした」
「とりあえず~」
「――艦長のところへ、行こう」
「と」
「通路で鉢合わせた、ロボット1台、曰く」
「――誰も、信じちゃいけないよ」
「――ボクだって、本当はネズミビーバーなんだ」
「とりあえず~」
「キャビンで、一休みしよう」
「と」
「出現した、ネズミビーバー、グッキー、曰く」
「――忘れないで、欲しいのは~」
「――あんたが、アトランで~」
「――正しく、死なないといけない、ってこと」
「で」
「アトランは、反重力シャフトへ転落していくのです」

 第3段階――

「ここは、エクスプローラー船《EX2714》」
「ロボットに、占領されて~」
「伍長の指揮は、的をはずしてばかり」
「なりゆきで~」
「ル=ゲルプは、乗員18名を指揮して~」
「決死の、敵陣突入」
「ル=ゲルプが見つけた、生存者が~」
「口走った言葉が、曰く」
「――サンチュン、 サンチュン……」
「そんな、戦闘に~」
「USOの装備をつけた背の高い男が、介入」
「――USO大提督アトラン?」
「が」
「ル=ゲルプは~」
「ヘルメットをとったUSO大提督の顔を見て、呆然」
「――オレと、同じ顔?」
「――そうだ。アトランは、ふたりも要らない」
「――ばーん」
「ル=ゲルプは、撃たれてしまうのです」

 第4段階――

「ここは、エクスプローラー船《EX2714》」
「アレクサンダー大尉に説教された、コックニー・フォーセットは~」
「サフィラ・パンドルーさん――片想い中――のコト、など~」
「考えながら、キャビンへ」
「と」
「サフィラ・パンドルーさんが、自分のベッドで待っている」
「――アナター」
「――フメヌイキグリから、アナターを守らなくちゃいけないのー」
「――(ちょっと待て)」
「――(そりゃ、嬉しいけれど)」
「――(こんなの、サフィラさんと違うっ)」
「で」
「船内通路で~」
「コックニー・フォーセットを襲う、調理師見習い」
「救ってくれた、同室のハワードも、言うことが変」
「――オレは、付帯脳の最後のインカーネーションだ」
「そして」
「サフィラ・パンドルーさんへの、イロイロな想いが膨らむ」
「で」
「――アナター」
「――再生タンクに、入るのよー」
「と、サフィラ・パンドルーさんに、導かれたり」
「――フメヌイキグリは、歓迎する」
「と、頭の中で、声がしたり」
「――ばん・ばーん」
「サフィラさんと、艦長が撃ちあって、両方とも灰になったり」
「もう、何も考えられなく、なって~」
「再生タンクに、歩んでいくのです」

 第5段階――

「ここは、エクスプローラー船《EX2714》?」
「というより、どこかの塔の座敷牢のような」
「頭の中に~」
「サフィラ・パンドルーさんへの、イロイロな想いが膨らむ」
「で」
「寄ってきたのが、プラズマ生物2体」
「ペット=ア=パンク――こちらが、師匠」
「レーア=ア=ドゥク――こちらが、弟子」
「――何か、大きなコトが迫っている?」
「――アトランの顔に、なる?」
「――こいつらが、フメヌイキグリ?」
「形成を完了したレーア=ア=ドゥクを、顔に装着」
「――オレは~」
「――アトランで、レーア=ア=ドゥク」
「――アルコン人で、フメヌイキグリ」

 第6段階――

「アトランは~」
「――はっ」
「USO巡洋艦《イマソ》の医務室で、気がつきます」
「アラス医師ゲリオク・アタイル、曰く」
「――プシオン的刷りこみに、やられていたのです」
「経緯を、確認してみると~」
「エクスプローラー船《EX2714》から、数光日の宙域で~」
「アトランの救命カプセルを、発見したとか」
「――エクスプローラー船《EX2714》は~」
「――フメヌイキグリ種族と、接触しようとしていました」
「――フメヌイキグリ種族は~」
「――パラ能力を、有していて~」
「――とてつもなく、異種族を怖がります」
「――エクスプローラー船《EX2714》で、生き残ったのは~」
「――大提督アトラン、あなただけです」
「アトランは~」
「このへんで、気づいてしまいました」
「――USO巡洋艦《イマソ》の乗員が、なぜオレの任務にこんなに詳しい?」
「――まだ……プシオン的刷りこみ、の中?」
「アラスを殴打して、逃走」
「機関室で~」
「艦長ナイレス・シマーズさんと、ロボットに包囲され~」
「――ばーん」
「――あ、オレ、死んだ」

 そして、覚醒――

「アトランは~」
「――はっ」
「グッキーが、顔をのぞきこむ」
「――現実へ、ようこそ」
「USO巡洋艦《イマソ》艦長ナイレス・シマーズさんと~」
「アラス医師ゲリオク・アタイル、曰く」
「――フメヌイキグリ種族は、プシオン的刷りこみで~」
「――あなたを自爆テロ要員に、していたのです」
「――呪縛は、あなたが死ぬまで、解けません」
「――真剣に死んでもらわなければ、ならなかったのです」
「でも」
「――このアトランは、精神安定化処置を受けているのに?」
「――フメヌイキグリ種族、恐るべし」
「アトランと付帯脳は、あれこれ、考察」
「その中で~」
「一瞬、自分を殺したがっている少年の姿なんかが、目に浮かぶのでした」
「……」
「女宙賊ティーパ・リオルダンの《バタフライ》が~」
「USO巡洋艦《イマソ》の、アトランを訪問」
「しばらく、ティーパ婆さんと、情報交換」
「――なんだか、酷い目にあってしまってな」
「――そいつは、アンタの行いが悪いからじゃ」
「やがて」
「話題が~」
「第一段階で、装着していた銀色の腕輪に、及ぶ」
「と」
「ティーパ婆さん、曰く」
「――装着するだけで、健康になる銀色の装飾品じゃろ?」
「――それなら、惑星タナトンのUSO工作員から、高値で買ったぞい」
「――!」
「ところで」
「ティーパ婆さんは、なぜやってきたのでしょう」
「――救命カプセルを、拾ったら~」
「――中身が、USOの危険工作員1名でな」
「――惑星ランジュカンで、極秘任務に就いていたとかいう」
「――そいつを、届けに来たんじゃ」
「――名は、サンチュンとかいう」
「――!」
「第3段階で、聞いた名前です」
「ティーパ婆さんは~」
「アトランの表情の変化を、見逃しませんでした」
「――さて、銀色の腕輪とこのサンチュン、いくらで買う?」
「――超高性能なポジトロニクスが、欲しいんじゃが……」

 USO巡洋艦《イマソ》――

「アトランと、艦長ナイレス・シマーズ少佐は、作戦会議」
「――惑星タナトンには、USO拠点がひとつ」
「――USO工作員テリー・ウルカラクと、リオン・パースが、詰めています」
「――文明程度は、テラの19世紀くらい」
「――タナトン人は、レムール人の直系の子孫です」
「――5万年前の、ハルト人との戦争以前に、植民したようで」
「――現在は~」
「――銀主という特権階級が、統治しています」
「――100年来、銀河系諸勢力が、接触しようと、していますが~」
「――成果は、上がっていません」
「……」
「ところで」
「――USO工作員サンチュンも、プシオン的刷りこみを、受けている?」
「――キサマ、裏切り者かっ」
「――ばーん」
「いきなり撃たれた、USO工作員サンチュンは~」
「――あ、オレ、死んだ」
「と、思いました」
「が」
「――安心しろ、麻酔銃だ」
「――安心しろ、これでプシオン的刷りこみは、解けたぞ」
「そんな説明、されたって~」
「なかなか、素直には喜べないのです」
「……」
「ところで」
「アトランは、惑星タナトンのUSO拠点にハイパー通信」
「が」
「先方のUSO工作員、そわそわしています」
「そして」
「通信が、ぷっつん」
「――はっ」
「――オレは、馬鹿か?」
「――どうして、連中を警戒させるようなコトを?」
「過ちというのは、素直に認められないもので」
「――プシオン的刷りこみの、後遺症かも」
「――〈だとしたら、なお困るだろう、バカものっ〉」
「とか」
「不安をいくつも、抱えたまま~」
「USO巡洋艦《イマソ》は、惑星タナトンへ」
「出撃するのは~」
「不安をいくつも、抱えたままの~」
「事件の当事者、アトランとサンチュンです」

 西暦3112年4月6日、惑星タナトン――

「アトランとサンチュンは~」
「宇宙服で、大港湾都市タル・ハール――USO拠点がある――近郊に、着地」
「ひとりの行商人と、連れだって~」
「銀飾品の卸問屋アトグ・マルと、つなぎをとると~」
「――ここ数年、銀製品が品薄なんでさ」
「――銀主さまが、お山へ銀色金属を持っていってしまうもんで」
「USO拠点に、足を向けると~」
「――!」
「――瓦礫と灰しか、残ってませんね」
「夜を待って、USO拠点の廃墟を探索」
「――壁に塗りこめられた、USO工作員リオン・パースの、遺体?」
「――首から上が、残ってませんね」
「――殺ったのは、相棒テリー・ウルカラク?」
「遺体から摘出したデータ水晶に、よると~」
「――USO工作員リオン・パースが、当地の女性カオル・ハさんと結婚して?」
「――異惑星の話なんかを、したものだから?」
「――カオル・ハさんは……わたしを宇宙に連れて行ってよ?」
「――USO工作員リオン・パースは……それは出来ないよ、ハニー?」
「――カオル・ハさんは……旦那の同僚テリーに、おねだり?」
「――かくして?」
「――痴情のもつれから、USO拠点壊滅?」
「アトランとサンチュンは~」
「大港湾都市タル・ハールから~」
「山麓の内陸港マクラコル――銀色金属の産地で、銀主さまの座――へ~」
「で」
「川を上る、船上で~」
「アトランが、住民たちの細胞を検査してみると」
「――商人、冶金死師、都市住民は、農夫より長生き?」
「――農夫が入手しにくい銀飾品、のおかげで?」
「と」
「USO巡洋艦《イマソ》から、アトランに通信」
「――惑星タナトンに、素姓不明の小型貨物船が降下した?」

 アトランは、付帯脳と共に分析した結果を、サンチュンに語る――

「――プシオン的刷りこみで体験した7段階を、こう分析しているのだ」
「――まず~」
「――フメヌイキグリ種族なんて、本当はいない」
「――敵の、目くらましなのだ」
「――第1段階、第2段階は~」
「――わたしの意識が、付帯脳に抵抗しようとして、生じた」
「――第3段階は、事実についての記憶だが~」
「――このアトランの記憶、ではない」
「――第4段階、第5段階は~」
「――精神の未熟な者の典型的な空想と、妄想の架空世界」
「――そして~」
「――第3段階は、サンチュン、キミの体験だ」
「とか言われた、サンチュン」
「――違うでしょ?」
「――だって……」
「――エクスプローラー船《EX2714》が、占領された、とき~」
「――ロボットなんて、どこにも、いないし」
「――いたのは……あれ?」
「――謎の少年が、ひとり?」
「――なんか……思い出してきました」
「――惑星ランジョクハンで、謎の少年の記憶操作能力にやられて?」
「――救命カプセルに、押しこまれて?」
「謎の少年には~」
「アトランも、心覚えがあります」

 4月11日、銀色金属の産地の山中――

「アトランとサンチュンは~」
「銀色金属の産地の手前、最後の数kmは、徒歩にて接近」
「目標地点には、こんもりした森」
「――これって、やはり銀色金属のおかげ?」
「そこに横たわる、巨大な〈モノリス〉」
「――うわ、〈モノリス〉の上まで、木が生えてるよ」
「と」
「そこで」
「アトランとサンチュンは~」
「銀飾品の卸問屋アトグ・マルと、再会」
「――銀主のところまで、案内してはもらえまいか」
「強引に頼みこみ、奥に進むと」
「警備兵に、発見されて」
「――ばーん」
「銀飾品の卸問屋アトグ・マル、死亡」
「アトランとサンチュンは、侵入成功」
「……」
「一方」
「USO工作員テリー・ウルカラクは~」
「――銀飾品を他惑星に横流ししたせいで、USOがここに来た、と知れたら」
「とか、不安を抱えて、銀主たちの陣営へ」
「対する~」
「銀主筆頭マルチャーさまは~」
「銀飾品をじゃらじゃら身につけ、延命効果を最大限に享受」
「年齢150歳以上の、狡猾なテラナーです」
「かねてより~」
「――いつか、どこかの組織に、嗅ぎつけられるだろ」
「なんてコトは、織りこみ済」
「銀装飾をつけた背の高い少年――名はテプロス――に~」
「――ワシが撤退するまで、時間を稼げ」
「――あと、USO工作員テリー・ウルカラクは、始末だ」
「命じて、自分は撤収」
「少年は、超能力者」
「侵入者――アトランとサンチュン――を、〈思考迷宮〉で足止め」
「で」
「アトランとサンチュンが、気づいた時には~」
「すでに〈モノリス〉は、もぬけの殻」
「両名は、急いで、〈モノリス〉の奥に分け入ります」
「が」
「一見、機能のわからないレムール施設が、続くばかり」
「ところが」
「アトランの細胞活性装置に、中てられたのか~」
「突然、未知の施設の、未知の機能が、暴走開始」
「――!」
「超強力なハイパー・エネルギーが、びびびっ」
「どんどん強力に、びびびっ」
「アトランは、細胞活性装置のおかげで、無事ですが~」
「サンチュンは、もう死にそう」
「アトランは、瀕死のサンチュンをかかえて」
「――撤退だ」
「と」
「――!」
「銀飾品の少年テプロスが、立ちふさがって」
「――今度こそ、殺してやる」
「つまり、こいつが」
「アトランとサンチュンに、プシオン的刷りこみをした、謎の少年ということ」
「アトラン、サンチュンを抱えて、身動きならず」
「――うわぁぁ……」
「――エクスプローラー船《EX2714》が、占領される?」
「――また、オレたちを、プシオン的刷りこみに?」
「――うわぁぁ……」
「アトランが~」
「――はっ」
「気がつくと、現実」
「銀主筆頭マルチャーさまは~」
「銀飾品に力を、吸いつくされ~」
「血を吐いて、死んでいました」
「ところで」
「〈モノリス〉の、超強力なハイパー・エネルギー放射は~」
「さらに、どんどん強力に、びびびっ」
「このままでは、時空がどうにかなってしまいます」

 小惑星帯、潜伏中のUSO巡洋艦《イマソ》――

「探知したのが~」
「――惑星タナトンから、宇宙船1隻?」
「直後」
「――星系全域に、超強力なハイパー・エネルギー現象?」
「――発生源は、惑星タナトン?」
「――潜入中の大提督アトランから、救難信号?」
「艦長、ナイレス・シマーズ少佐は~」
「――短距離リニア駆動よっ」
「USO巡洋艦《イマソ》は、惑星タナトン近傍へ」
「と」
「――惑星タナトンから、さらに宇宙船2隻?」
「撃ってみましたが~」
「けっきょく2隻とも、逃がしてしまう」
「そうこう、するうちに~」
「超強力なハイパー・エネルギー現象は、さらに強力に」
「艦長、ナイレス・シマーズ少佐は~」
「――発生源を、破壊するしか、ないわっ」
「接近して~」
「アトランとサンチュンを、救出」
「――砲撃っ」
「――どどーん」
「で、ようやく」
「超強力なハイパー・エネルギー放射、完全停止」
「……」
「アトラン、〈モノリス〉の素姓に思いを馳せて」
「――細胞活性装置に、反応したのだから~」
「――〈島の王〉と、関係あるとか?」
「――超知性体〈それ〉と、関係あるとか?」
「破壊してしまったので、由来は謎のまま」
「でも」
「事後調査で、明らかになったのは」
「――〈モノリス〉自体は、100万年から、150万年前のモノ?」

 4月15日、USO巡洋艦《イマソ》――

「――ハイパー・エネルギー衝撃波を、探知した?」
「――惑星タナトンの〈モノリス〉と、同じ?」
「アトラン、即決して曰く」
「――発進だっ」
「――目標、惑星ザルティリット」

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

17 . Hans Kneifel / Das Auge des Kosmos / 宇宙の眼
18 . Timothy Stahl / Tod über Ekhas / エクハスを覆う死
19 . Christian Montillon / Die gläsernen Kinder / ガラスの子供たち
20 . Andreas Kasprzak / Splitter des Feindes / 敵のかけら
21 . (作者不詳) / Die Puppe Tanisha / 人形タニシャ
22 . (作者不詳) / Feinde des Lebens / 生命の敵たち
23 . (作者不詳) / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . (作者不詳) / Kristallschmerz / 水晶の痛み

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 13話開始の、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の5冊目。

□ Perry Rhodan-Action 17話「宇宙の眼」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/17.html ]

 西暦2167年6月、アルコン植民惑星タルカロン――

「なにやら強要された、オプル衛星――自律航行する月のようなもの――が~」
「いきなり、強襲」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダン」
「超能力者ベティ・タウフリー」
「巻きこまれた、両名の手をとったのは~」
「現地の超能力者少女タニシャ・カビルちゃん――10歳」
「――追いかけるのよっ」
「――誰を?」
「――決まっているじゃない……ロク・アウラジンよっ!」
「――テレポートっ」

 未知の場所――

「――ばささばさささっ」
「肉食鳥が、群れをなして~」
「ペリー・ローダンとベティ・タウフリーを、襲撃」
「――タニシャっ」
「――どこにも、いないわっ」
「――ばささばさささっ」
「取り残された、ペリー・ローダンとベティ・タウフリー」
「当面、肉食鳥の群れから、身を守るので、精一杯」
「そのうち、落ち着くと~」
「――ここは、ドームの中?」
「――肉食鳥は、本物とコピーロボットと半々よっ」
「と」
「アルコン人の偉丈夫と、遭遇」
「――オレは、剣闘士奴隷レットカルっ」
「――このドームは、オレの道場だっ」
「どこの惑星か、聞いてみましょう」
「――ナラル第5惑星?」
「――そうだっ」
「――第3惑星がエクハスの、あの恒星ナラル?」
「――そうだっ」
「……」
「ペリー・ローダン、訝しげに曰く」
「――タニシャに、星系間テレポートなんて、できない……よな?」
「タニシャ・カビルちゃんのテレポート能力は、目標限定」
「一度でも触ったヒトを標識にして、跳躍できるだけ」
「――知らないヒトのところには、行けないんだからね」
「しかも、比較的・近距離限定」
「だった、はず」
「――それなのに、どうやって?」

 ナラル第5惑星、剣闘士道場――

「アルコン人剣闘士奴隷レットカルは~」
「――師匠サニルト、道場に、客人がっ」
「師匠サニルトは、さっそく惑星エクハスに通信」
「――迎えは、じきに参りますぞっ」
「で」
「待ち時間の、あいだ~」
「ペリー・ローダン、思い出にひたって曰く」
「――惑星タルカロンを、公式訪問する前に~」
「――ゴシュン湖畔で、ブリーと飲んだっけ」
「――ワイングラスかなんか、優雅にくゆらせて」
「と」
「突然」
「――ずずどどーん」
「ドームを貫く、振動」
「――ふっ」
「動力壊滅」
「師匠サニルトは、全員を指揮して~」
「――避難装備を、着用じゃっ」
「――隣のドームまで、6km歩きじゃっ」
「ドームを脱出、すると~」
「――ひゅるるるるー」
「周囲は、氷点下60度――夜間は120度以下――の、永久凍土」

 ナラル第5惑星、氷原――

「徒歩の一団を、こっそり追跡するグライダー1機」
「搭乗者は、復讐の鬼ロク=アウラジン」
「――ペリー・ローダンめっ」
「で」
「――テレキネシスっ」
「――ごろごろっ」
「大岩がひとつ、転がってきたり」
「でも」
「ベティ・タウフリーも、超能力者」
「――テレキネシスっ」
「大岩、停止」
「さらに」
「――テレキネシスっ」
「グライダーが、着地させられそうに、なったので~」
「復讐の鬼ロク=アウラジンは、グライダーから、飛び降りると~」
「手にした光線銃で、直接攻撃……しようと、します」
「が」
「――テレポートっ」
「タニシャ・カビルちゃん、突然の介入」
「猛烈な、超能力で~」
「ロク=アウラジンの額から、水晶がはまったサークレットを、むしり取る」
「明るい色の振動水晶は、ロク=アウラジンの超能力の原動力」
「奪われた、今~」
「復讐の鬼ロク=アウラジンは、無能力者」
「グライダーは、飛び去り~」
「――ひゅるるるるー」
「周囲は、氷点下60度――夜間は120度以下――の、永久凍土」

 ナラル第5惑星、剣闘士第2道場――

「徒歩の一団は、隣のドームに到着」
「――あー、凍え死ぬかと思った」
「が」
「――師匠っ?」
「――がっくり」
「師匠サニルトは、あえなく凍死」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカルは~」
「なんとか、ドームの動力を起動します」
「――ぽかぽかー」
「してきた、ところに」
「――テレポートっ」
「タニシャ・カビルちゃん、出現」
「手には、ロク=アウラジンのサークレット」
「なんだか、動きがカクカクして、操られているような……」
「そんな、タニシャ・カビルちゃん、語ります」
「――この水晶は、〈宇宙の眼〉っていうのよっ」
「――〈宇宙の眼〉が、何かって?」
「――そんなコト、教えてあげないわ」
「――だって、まだ時期が来ていないんだもの」
「――ロク=アウラジンに、気をつけた方が良いかもね」
「――疲労困憊だけれど、執念不屈だし」
「――テレポートっ」
「タニシャ・カビルちゃん、またも突然の退場」

 ナラル第5惑星、氷原――

「復讐の鬼ロク=アウラジンは~」
「見失ったグライダーを、ようやく発見」
「――ペリー・ローダンめっ」
「ドームに、突入」
「と」
「――ばささばさささっ」
「肉食鳥が、群れをなして~」
「――がしゃんがしゃんっ」
「戦闘ロボットが、足並み揃えて~」
「――ばばーん」
「防衛設備も、機能全開」
「さらに」
「――ロク=アウラジンっ」
「ペリー・ローダンとベティ・タウフリー」
「多勢に無勢」
「それでも」
「復讐の鬼ロク=アウラジンは、不屈の執念」
「が」
「――ごごごっ」
「救助船が、惑星エクハスから到着すると~」
「さすがに、逃走するしか、ありません」
「――憶えていろよーっ」
「――こら待て、師匠サニルトの仇っ」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカルが、追跡しますが~」
「けっきょく、復讐の鬼ロク=アウラジン、逃走成功」
「……」
「復讐の鬼ロク=アウラジンが~」
「グライダーの荷積み場に、残していったのが~」
「――水晶満載の……箱?」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカル、訝しげに曰く」
「――なんで、わざわざ、こんなモノを?」
「――こんなモノ、星系ナラルの8つの衛星どれにも、山ほどあるぞ?」
「聞いた、ペリー・ローダン、思うに」
「――つまり?」
「――あのオプル衛星が、8つってことか?」

□ Perry Rhodan-Heft

2465 . Hubert Haensel / Nach der 〈停滞〉 / 停滞の後
2466 . Michael Marcus Thurner / Galaxis der Antikrieger / 反戦士の銀河
2467 . Christian Montillon / Mentale Revision / 精神監査
2468 . Uwe Anton / KOLTOROCS Kinder / コルトロクの子ら
2469 . Uwe Anton / Das Paramorphische Feld / パラ形態場

□ Perry Rhodan-Heft 2465話「停滞の後」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2465.html ]

 新銀河暦1347年7月2日、銀河系まで4400万光年――

「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「タレ・シャルム銀河で、立往生」
「――急いで、銀河系に帰らねば」
「ペリー・ローダンが拾ってきたのは、直径1126kmの巨大構造物」
「2000万年前の超兵器=〈法〉付与機《ケオス・タイ》」
「が」
「発進してから、問題が明らかに」
「――操縦を、拒否します?」
「――金色ロボットたちが、襲撃してきた?」
「――ぽい」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、未知宙域に放擲」
「……」
「唯一の希望、というのが~」
「――状況を打破するのは、わたしたちよっ」
「モンドラ・ダイアモンド配下の、一隊が~」
「《ジュール・ヴェルヌ》放擲直前、《ケオス・タイ》内部へ突入・潜伏」
「通信を傍受、してみると」
「――〈タイ=サーボス〉?」
「――ティベリアン・メレク=〈フィクティヴ告発者〉インクー・セレクソン?」
「――謎を解き明かすのは、わたしたちよっ」
「意気込みや、良し」

 時間は少し前、〈法〉付与機《ケオス・タイ》のどこかで――

「――はっ」
「ティベリアン・メレク種族のひとり、覚醒」
「名前は、インクー・セレクソン」
「〈熱力技術者〉アホメレク種族に、似ているけれど、別種族」
「――目覚めさせたのは……なんで、最下層階級の〈タイ=サーボス〉?」
「――〈熱力技術者〉アホメレク種族は?」
「――〈熱力技術者〉アホメレク種族にしか、操艦の権限はないはずだよ?」
「――そういえば、オレ」
「――〈停滞〉前の記憶が、ほとんど抜け落ちてる?」
「――〈精神監査〉のせい?」
「インクー・セレクソンが、周囲を見渡すと~」
「覚醒した同族が、次々死んでいく」
「――うわ……どうしたの?」
「――伝染病かも?」
「――薬、薬、敗血症の経口予防薬を、くれっ」
「けっきょく」
「無事・覚醒したティベリアン・メレク種族は、321名」
「で」
「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「《ケオス・タイ》艦載脳から、こういう扱い」
「――貴殿は、現在、《ケオス・タイ》で最上層階級のヒトです」
「――貴殿の第2級指揮権を、承認します」
「――これにより~」
「――既存の指揮系統は、無効になります」
「さらに」
「自分を目覚めさせた〈タイ=サーボス〉タファナロから、こういう進言」
「――《ケオス・タイ》艦内に、侵入者がいるのです」
「――《ケオス・タイ》を、強奪しようとしてるのです」
「と、聞けば、当然」
「金色ロボットの部隊に、こういう命令」
「――〈タイ=防衛隊〉、侵入者を排除するのだ」
「かくして」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「――ぽい」
「侵入者の船《ジュール・ヴェルヌ》を、そこらへんに放擲」
「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「――砲撃するのだ」
「しかし、砲はどうやら機能しない」
「――まあ、いいか」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、超空間へ」
「3500光年、距離をあけて、通常空間に復帰」
「当面、そのまま半光速で、航行継続」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》艦内――

「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「〈タイ=サーボス〉に命じて、曰く」
「――〈停滞保管槽〉すべてを、捜索して~」
「――できるかぎり大勢を、覚醒させるのだ」
「――〈熱力技術者〉アホメレク種族さんが、見つかると良いな」
「とか、言いながら」
「うろうろ、してみます」
「――ここが、〈熱力技術者〉さんが使っていた部屋?」
「――これは……?」
「――〈熱力技術者〉エレギタ・マス・ガウムの記録?」
「読んでみましょう」
「――コスモクラートから?」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》の構成変更の指示を受けて、実施した?」
「――つまり?」
「――当時の乗員すべてを、〈停滞〉させて?」
「――当時の乗員すべてに、〈精神監査〉を受けさせて?」
「――覚醒させた時に、まっさらな任務につけるように?」
「――そこまで、しておいて?」
「――けっきょく、覚醒させなかっった?」
「――つまり?」
「――オレたち、いらない子なの?」
「知らない方が、幸せなコトがあります」
「知ってしまうと、不幸になるコトがあります」
「で」
「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「ティベリアン・メレク種族の生存者と、協議して、曰く」
「――では~」
「――《ケオス・タイ》は、オレたちが生きるために使う、ってことで」
「――もう、コスモクラートには返却しない、ってことで」
「――賛成ー」
「……」
「でも」
「ティベリアン・メレク種族の生存者の肉体に、つぎつぎと異変」
「――うっ」
「――うわ……どうしたの?」
「――長期の〈停滞〉の副作用かも?」
「――細胞増殖に襲われて?」
「――とうとう、ひとり、死んだ?」
「インクー・セレクソンも~」
「――うわ……オレも?」
「――とりあえず、すぐには死なない、みたい……だけれど」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》艦内――

「〈タイ=サーボス〉タファナロは~」
「――ここは?」
「――封印された、〈停滞保管室〉?」
「――〈熱力技術者〉さんが、ひとり保管されています」
「名札を、確認してみましょう」
「――〈熱力技術者〉……エレギタ・マス・ガウム?」
「――てことは?」
「――インクーさんに、連絡したら……修羅場?」
「――ぶるぶる」
「――とりあえず、ボクひとりで覚醒させよう」
「が」
「同僚〈タイ=サーボス〉カファラインが~」
「こっそり、ご注進」
「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「血相変えて、〈停滞保管室〉に、まっしぐら」
「――インクーさん?」
「――インクーさんっ!」
「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「覚醒したばかりの、〈熱力技術者〉エレギタ・マス・ガウムを~」
「――ティベリアン・メレク種族の運命を、これ以上、好きにはさせんっ」
「――んぐ……がっくり」
「縊り殺して、しまうのでした」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》司令室――

「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「――調査するのだ、ご近所を」
「――《ケオス・タイ》が、長期滞在できるかどうか」
「現在位置は~」
「銀河〈バーマンド星泉〉の、ハローの中」
「――群雄割拠?」
「――きわだっているのは、〈反戦士同盟〉?」
「で」
「――星系ヴァカコールから、〈反戦士同盟〉の通信?」
「――この星系に、超優秀な遺伝子工学者がいる?」
「――よし、行くのだ、星系ヴァカコールへ」
「というのも」
「――ティベリアン・メレク種族の病気を、なんとかできるかも」
「と思うが故、なのですが」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 だから、拾ってきた機械、ですから。


d-information ◆ 537 [不定期刊] 2008/11/17
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.org/rlmdi/di/ ]

 このメールマガジンは Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りしています。

【ご注意】記事の性格上、伝聞・広告・ひろい読みにもとづく不確かな情報が多くふくまれます。より正確な情報を望まれる方は、紹介する関連サイトなどをかならずご自身でご確認ください。


このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています。[http://www.mag2.com/ ]