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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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534 [2008/10/27]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Das Rote Imperium
[ http://perry-rhodan.net/aktuell/news/2008091701.html ]

1 . Michael Marcus Thurner / Die fossile Stadt / 化石都市
2 . Christian Montillon / Requiem für Druufon / ドルーフォンに鎮魂歌
3 . Wim Vandemaan / Die Zukunftsbastion / 未来砦

 Heyne 社刊行、書き下ろしポケットブック・シリーズ「赤い宇宙の帝国」。
 11月から、隔月刊行開始。

□ Perry Rhodan-Das Rote Imperium 1巻「化石都市」

 新銀河暦1344年、銀河系――

「自由テラナー連盟の主星系ソルは~」
「〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉に、包囲され~」
「希望が、ほとんど見えません」
「政庁首席ペリー・ローダンは~」
「藁にも、すがってみようかと」

 11月5日、惑星テラの都市ミュンヘン――

「昔の町並みが再現された、ヴィクトアリエン市場を、ウロウロする~」
「ペリー・ローダンと~」
「スタータック・シュレーダー――テレポーターにして、〈探知者〉」
「昨日、ぽっかり窓みたいなものが、開いたと、聞いて~」
「――調査だ」
「著名なヒトが、素顔で歩いていても~」
「周囲の反応は、有名人のマスクつけてる浮かれたヤツだぜ、程度」
「が」
「予想屋で小悪党、ヴィーゼル――予想屋組合と揉めて逃走中――は~」
「藁にも、すがってみようかと」
「著名なヒトの本物なら、と思って、こっそり追跡してみると~」
「昨日からの、封鎖区域へ」
「イザー博物館――ドランの攻撃で壊滅したドイツ博物館を再建――へ」
「と、そこには~」
「――!」
「輝く、転送機のアーチのようなもの」
「ローダン、〈窓〉の中の疑似人格から、誘いをうけます」
「――〈赤い宇宙〉から、〈反逆者〉との戦いを支援しましょう」
「――エルンスト・エラートにも、会えるかも」
「――早くしないと、ほら、閉じますよ」
「で」
「ローダンに続こうとする、スタータックを押しのけて~」
「ヴィーゼルは、〈窓〉=〈時碇〉へと、飛びこむ」
「〈窓〉が、ぱたん、と閉じたので~」
「ローダンの相方は、しばらく、ヴィーゼルです」

 〈時碇〉の向こう=西暦2040年に接触した、あのドルーフ宇宙――

「――!」
「――なんだか、オレが知ってるドルーフ宇宙と違う」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「いくつも並んだステーションのひとつで~」
「時間経過の差異をならす〈形質転換〉の期間を、過ごす」
「で」
「疑似人格の誘導に、従い~」
「〈化石都市〉まで、到達」
「――〈赤い宇宙〉へ、ようこそっ」
「ホジャト・ボイドと、アルピンダー・クレバナス」
「クロノント――〈赤い宇宙の帝国〉の入国管理官――両名に、迎えられます」
「――なんで、人類?」
「――なんで、ドルーフじゃ、ないの?」
「ここは、〈化石平面〉」
「宇宙の狭間の空間のようなトコロ――〈時ノ岬〉とも呼ばれます」
「〈赤い宇宙の帝国〉の入国管理官クロノントたちは~」
「異宇宙から〈化石平面〉に釣り上げたモノを、拾って~」
「いらない獲物は~」
「〈化石都市〉の穴――直径10km、深さ100m――に、溜めておく」
「いる獲物は~」
「クロノント事務所――30m×30mの安定領域――で、迎え入れる」
「で」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「〈時間酔い〉を、克服し~」
「通常宇宙のおよそ4000倍、ドルーフ宇宙の時間に適応していきます」
「――?」
「――なんで、7万2000分の1じゃ、ないの?」
「それは、さておき」
「事態の経緯を、少しは確認したいもの」

 7ヶ月前――新銀河暦1344年3月7日――

「それは~」
「惑星コペルニクスの科学者たちが~」
「以前から、暖めていた計画でした」
「それが~」
「〈反逆者〉の襲来で~」
「火急の案件と、なった」
「と、いう次第」
「――相対時間の異なる、ドルーフ宇宙に移住して~」
「――加速した時間の、中で~」
「――研究を、加速するのだ」
「――〈反逆者〉対抗策とか、超ハイテクとかを、開発するのだ」
「まずは~」
「ホーマー・G・アダムズに資金援助を、頼みます」
「――〈反逆者〉と戦うために、画期的なアイディアがあるのです」
「――何をやるのかは、教えません」
「――どうやるのかも、教えません」
「――研究費を、貸してください」
「で、却下」
「でも、1ヶ月後」
「どうにか、やりくりして~」
「科学者38万人が、ウルトラ戦艦20隻で~」
「ドルーフ宇宙に、移住」
「……」
「通常宇宙では、6ヶ月」
「ドルーフ宇宙では、2000年間」
「でも」
「人類を、2000年も、ほうっておいて~」
「紛争がないなんて、ありえない」

 現時点、〈化石平面〉――

「ゴリム・アンダーウォー指揮下~」
「〈赤い宇宙の帝国〉の反政府組織、アンジュミストの一団36名が~」
「こっそり、〈繭〉を運搬していました」
「そこを」
「――ばうっ!」
「セルビド――〈赤い宇宙の帝国〉の機械番犬――が、襲撃」
「部隊は、半壊」
「指揮官ゴリム・アンダーウォーは、瀕死の状態」
「指揮を引継いだ、トモコ・アマヤ・ヨのもと~」
「一行は、18名に減っていました」
「不幸中の、幸いにも~」
「〈繭〉は、無事」
「〈繭〉搬送担当、ジュダス・シュレイヴァーも、死んだフリして無事」
「が」
「――すぐに、〈赤い宇宙の帝国〉の正規軍が、来るっ」
「――3名は、仲間の遺体の戦闘服を遠隔操作して~」
「――正規軍を、陽動せよっ」
「で」
「仲間の屍を、踏みこえて~」
「トモコ・アマヤ・ヨが指揮する15名は~」
「クロノント事務所へ、突撃」
「――ばばばっ」
「クロノント事務所だって、武装しています」
「――ばばばばっ」
「突入できたアンジュミスト5名の、標的は~」
「――!」
「目的は、ローダン誘拐」
「最初の襲撃者はダゴルで、投げ飛ばした、ものの~」
「けっきょく」
「ローダンは捕らわれ、〈繭〉の中へ」
「〈繭〉ごと、運ばれていきます」
「が」
「あわや、という瞬間、駆けつけたのが~」
「超科学装備の女コマンドー」
「ファラシュー・ペルクノスちゃん――ほぼ14歳」
「単身、アンジュミストの残存戦力を撃破」
「生き残ったアンジュミスト2名」
「トモコ・アマヤ・ヨとジュダス・シュレイヴァーは~」
「〈繭〉を残して、転送機で逃走」
「が」
「アンジュミスト、トモコ・アマヤ・ヨが~」
「〈繭〉の中のローダンに、言い残したのが~」
「――〈骨都市〉を、ご覧なさいっ」
「という、気になる一言」
「……」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「少女戦士ファラシューちゃんの宇宙船《調停天使》で~」
「惑星ドルーフォンへ」

 星系シアメド、第16惑星ドルーフォン――

「宇宙船《調停天使》は、〈赤い宇宙の帝国〉の帝都近郊に、降下」
「――帝都ライデン・シティへ、ようこそっ」
「が」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「――なんで、人類ばかり?」
「――なんで、ドルーフが、いないの?」
「少女戦士ファラシューちゃん、説明して曰く」
「――ドルーフは、専用の居留地イントロポリスに、いるの」
「――どうして?」
「――どうしても」
「……」
「帝都ライデン・シティは、さながら理想郷」
「空中には浮遊住居が、ぷかぷか」
「人口は、650万人」
「で」
「一行の、この後の予定ですが~」
「ローダンは、〈赤い宇宙の帝国〉首脳部と、会談」
「ヴィーゼルは、適当に観光でも、しようかと」
「すると」
「少女戦士ファラシューちゃん」
「――あたしのDNA口座で、好きなモノを、買って良いですよ」
「と、太っ腹」
「……」
「ローダンが、〈赤い宇宙の帝国〉の政治中枢へ、おもむくと~」
「――政庁オヴーム・アルファへ、ようこそっ」
「政府代表は、総督バヴォ・ヴェリヌ」
「〈赤い宇宙の帝国〉の歴史など、語ります」

 7ヶ月前=2000年前――

「惑星コペルニクスの科学者たち38万人は~」
「ドルーフ――過去の対立については、すでに忘却――と、協定」
「星系シアメドの第12惑星コルティスに、入植」
「が」
「3年後――」
「突如、ドルーフが惑星コルティスを襲撃」
「あわや、入植者・皆殺し」
「と、なるところを~」
「宇宙船2隻、500名が、逃走成功」
「3つの惑星に、潜伏」
「200年後――」
「――報復だ」
「――征服よ」
「手始めに~」
「ご近所のトラウペック種族と、10年戦争・圧勝」
「恨み骨髄の科学者は、恐ろしい」
「クワントロニクス――いわば、時間の外側で稼働する、超コンピュータ」
「超装備、少女戦士」
「超兵装、流体戦艦」
「よくわからない発明で~」
「周囲の種族を、たちまち制圧」
「ドルーフだって、苦もなく制圧」
「以後、ドルーフは、専用の居留地イントロポリスに幽閉」
「かくして」
「〈赤い宇宙の帝国〉は~」
「さまざまなものを犠牲に、発展を遂げ~」
「惑星ドルーフォンに、壮麗な帝都ライデン・シティを建設するまでに」

 現時点、ライデン・シティ、政庁オヴーム・アルファ――

「総督バヴォ・ヴェリヌ、曰く」
「――それも、すべて~」
「――通常宇宙の皆さんの、お役に立てれば、と思えばこそ」
「――現在、〈赤い宇宙の帝国〉は~」
「――通常宇宙との双方向通路の、開通のため~」
「――大勢の科学者が、鋭意尽力中です」
「――開通の、暁には~」
「――〈反逆者〉艦隊との戦いに、全面協力する所存」
「と、総督バヴォ・ヴェリヌは、始終にこやか」
「――とはいえ、見返りなしというわけには、いきませんが」

 ライデン・シティ市街――

「ローダンは~」
「会談後~」
「少女戦士ファラシューちゃんの、案内で~」
「先端技術の見学など」
「――これは、通称〈キヨスク〉です」
「――数百人から数千人を、クワントロニクス制御で、接続して~」
「――開発のためのアイディアを、共有したり」
「――面倒な計算を、分担したり」
「ローダン、思うに」
「――(なんか、アブナイよなあ)」
「――(ていうか、この帝国、アブナイのかも)」
「……」
「一方」
「会談後、ヴィーゼルは~」
「市街で見つけたプム神大聖堂を、ふらっと訪問」
「大司教の話を、聞いてみると~」
「――ああ、ペリー・ローダンこそ、救世主なのよん」
「――総督バヴォ・ヴェリヌは、嘘つきの犯罪者なのよん」
「――カレは、ドルーフ宇宙だけでは、なくてよん」
「――通常宇宙の銀河系も征服、するつもりなのよん」
「ヴィーゼル、思うに」
「――(なんか、アブナイよなあ)」
「――(ていうか、この帝国、アブナイのかも)」
「……」
「夕食後~」
「情報交換してみる、ローダンとヴィーゼル」
「――なんか、アブナイよなあ」
「――ていうか、この帝国、アブナイのかも」
「となれば」
「――〈骨都市〉を、見てみるか?」
「――〈骨都市〉を、見てみましょう」
「で」
「ヴィーゼルが~」
「どこからか~」
「ナンバープレートなしの、大型グライダーを、手配」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「――発進っ」
「〈骨都市〉があるという、プジャ・ポトー大陸へ」
「もちろん~」
「少女戦士ファラシューちゃんは、追跡開始」
「〈赤い宇宙の帝国〉艦隊の女提督にも、追跡指令が出ました」

 プジャ・ポトー大陸――

「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「〈骨都市〉を、目指す」
「が」
「大型グライダーの計算脳は、封鎖地域への進入を拒絶」
「大型グライダーは、封鎖地域の縁で、不時着することに」
「で」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「徒歩で、〈骨都市〉へ」
「――高さ150mの建築物が?」
「――1000棟以上?」
「――!」
「――まさか?」
「――全部、建材は、異種族の骨?」
「――ドルーフも、トラウペック種族も、他の異種族も?」
「――男性も、女性も、老人も、子供も?」
「――骨・骨・骨ーっ?」
「ヴィーゼル、叫んで曰く」
「――この帝国、アブナイよーっ」
「と」
「反政府組織アンジュミストの、見知った2名」
「トモコ・アマヤ・ヨとジュダス・シュレイヴァーが、歩みよる」
「――おふたりの様子は、拝見していました」
「――さあ、おいでくださいっ」
「〈赤い宇宙の帝国〉艦隊が、到着する前に~」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「アンジュミストの宇宙船《真夜中ティンパニ》へ」
「で」
「船上で、両名を出迎える~」
「反政府組織アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノス」
「――反政府組織アンジュミストへ、ようこそっ」
「話を、聞くと~」
「――少女戦士ファラシューちゃんの、実の父?」
「ともあれ」
「――発進っ」
「アンジュミストの宇宙船《真夜中ティンパニ》は~」
「反政府組織アンジュミストのアジト〈シラプ・イヌア〉へ」
「向かうのでした」

 西暦1971年6月7日、惑星テラの都市ミュンヘン――

「それは~」
「US宇宙軍のペリー・ローダン少佐が、月飛行に発進する半月前のこと」
「エルンスト・エラートは~」
「ミュンヘナー・アーベントポストに、なにやら書いてる作家のようなもの」
「ミュンヘン市街のイングリッシュガーデンを、散歩中~」
「昨日までなかったはずの、変な小屋を発見」
「――?」
「近寄って、みると~」
「変な赤いドロドロしたものに、呑みこまれてしまう」
「じつは~」
「小屋は、〈時碇〉」
「赤いドロドロは、〈時泥〉――時間移行の衝撃を緩和する――というモノ」
「エルンスト・エラート、そのまま、異宇宙へ」
「……」
「〈形質転換〉を、経て~」
「青緑色の装備を着けた男と、対面」
「エネルギー場で、男の顔はよくわからない」
「金色の砂時計を、渡されました」
「――?」
「――時間旅行の理論?」
「――なんで、わたしが……」
「と」
「エルンスト・エラート、ここで意識喪失」
「――はっ」
「気がつくと~」
「――あれは、夢だったのかなー」
「夢だと思う、証拠には~」
「イングリッシュガーデンを、散歩しても~」
「あの変な小屋は、もうありません」
「が」
「夢ではない、証拠には~」
「エルンスト・エラートの、手元には~」
「あの金色の砂時計が、あるのです」

□ Perry Rhodan-Heft

2462 . Leo Lukas / Der Fund von Amienolc / アミエノルクで発見
2463 . Uwe Anton / Isokrain der Kosmitter / コスミッターのイソクライン
2464 . Arndt Ellmer / Das Archaische Programm / アルカイック・プログラム
2465 . Hubert Haensel / Nach der Stasis / 停滞の後
2466 . Michael Marcus Thurner / Galaxis der Antikrieger / 反戦士の銀河

□ Perry Rhodan-Heft 2462話「アミエノルクで発見」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2462.html ]

 新銀河暦1347年、ハンガイ銀河――

「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則が、オカシクなりはじめ~」
「探知も、ままならず」
「直進も、ままならず」
「普通の宇宙船は、まっすぐ航行できないありさま」
「で」
「目下、ハンガイ銀河では~」
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊が、惑星ウィノラIIIに基地設営」
「ロナルド・テケナー指揮下の《ソル》が、ウロウロ」
「孤立無援で、偵察活動中」

 ハンガイ銀河中心近く、アミエノルク星域、《ソル》――

「亜鈴型宇宙艦《ソル》」
「指揮するのは、細胞活性装置所持者、ロナルド・テケナー」
「大勢の、テラナー乗員」
「もっと大勢の、モム・セリマー種族」
「他に~」
「白いハルト人、ブロ・ラカネ」
「テス・クミシャ――テレパス」
「アルコン人、ジャキンタのベンジャメーン――〈夢幻ダンサー〉」
「スタータック・シュレーダー――テレポーターにして、〈探知者〉」
「トリム・マラート――〈宇宙感知者〉にして、危険な〈黒い双子〉を召喚」
「《ソル》には、多彩な乗員が、そろっています」
「ちなみに」
「スタータック・シュレーダーとトリム・マラートは~」
「《リチャード・バートン》から、移ってきたばかり」
「で」
「発見、するわけです」
「――次元断層?」
「――さしわたし、数光日?」
「で」
「――それだっ」
「ロナルド・テケナーの直感を、裏づける、かのように~」
「近隣の〈反逆者〉艦隊に、動揺の様子もなく」
「傍受した〈戦隊通信〉に、よれば~」
「――次元断層の中に?」
「――〈兵員宿舎〉が、出現する?」
「――ストレンジネス順応、させる?」
「――つまり、〈兵員宿舎〉は、異宇宙から来るのだな?」
「トリム・マラートの〈宇宙感知〉によれば~」
「――次元断層の中に?」
「――強力な精神の何者かが、いる?」
「で」
「――行くのだっ」
「ロナルド・テケナーと、しては~」
「是非とも、《ソル》で出向いてみたい」
「でも」
「――〈反逆タンク〉だらけで、見つからずに侵入するのは無理?」
「――否っ」
「――トリムの〈宇宙感知〉で、こう……上手い経路を、案内できないか?」
「なんとか、上手く、いきました」

 アミエノルク星域、次元断層内、《ソル》――

「で」
「発見、するわけです」
「――宇宙ステーション……のようなモノ?」
「――さしわたし、100km以上の、楔型?」
「――ストレンジネス、ばりばり?」
「――〈兵員宿舎〉だなっ」
「で」
「――ばーん」
「――ばばーん」
「〈兵員宿舎〉の随所で小爆発、を検知」
「推測するに~」
「――〈兵員宿舎〉は、巨大な肉挽き機みたいな機械施設で?」
「――恒久的な、過負荷の状態?」
「――このまま行けば、大爆発?」

 宇宙ステーション=〈兵員宿舎〉内部――

「そこでは~」
「ひとつの存在が、発生していたのです」
「自称、〈我等=此処〉」
「カオターク〈クズレイン〉から、与えられた任務が~」
「――〈世界片〉の、全壊を阻止せよっ」
「――〈世界片〉を、ふたたび繋ぎあわせる、その日までっ」
「〈世界片〉とは、〈兵員宿舎〉のこと」
「〈我等=此処〉は、〈兵員宿舎〉補給将校を、自任して~」
「粉骨砕身、尽力中」
「と」
「そこへ」
「――宇宙船、接近?」
「――爆発で失われた、物資やなにかを、アレで補填できるかも?」
「――さあ、来い……来い……来い……」
「――?」
「――待てっ……爆発を恐れて、帰るんじゃないっ」
「で」
「〈我等=此処〉は、考えた」
「――(そうだ、おびきよせるのだ、甘い声で)」
「宇宙船に、呼びかけます」
「――こちら、〈負都市〉っ」
「――ようこそ、〈時の祭典〉用〈喝采要員〉よっ」

 アミエノルク星域、次元断層内、《ソル》――

「ロナルド・テケナーは~」
「〈時称作戦〉――ローダン、《ジュール・ヴェルヌ》で過去へ――のコトを~」
「知りません」
「2000万年前、ローダンが〈負都市〉に潜入していたコトも~」
「ハナから、知りません」
「なので」
「――あからさまに、罠くさいぜっ」
「とか思うだけ、なのですが」
「そこへ、あらためて」
「トリム・マラート、〈宇宙感知〉して、曰く」
「――宇宙ステーションの中に?」
「――強力な存在が、やはりいる?」
「で」
「ロナルド・テケナー」
「突入部隊を、編成」
「――もちろん、オレが指揮をとるっ」
「――ブロ・ラカネっ」
「――テス・クミシャっ」
「――ジャキンタのベンジャメーンっ」
「――スタータック・シュレーダーっ」
「――トリム・マラートっ」
「――ステフ・ラ・ニーヴァント特命中佐と、モム・セリマーを適当にっ」
「搭載巡洋艦《スシ》に、乗組むと~」
「――発進っ」

 宇宙ステーション=〈兵員宿舎〉内部――

「突入部隊一行は~」
「超能力者たち4名の、道案内で~」
「――強力な存在?」
「――これ?」
「――いんや、これじゃないかなー」
「――もう、こっちで良いよー」
「謎の球体――直径70mの雪玉みたいな――を、発見」
「と」
「――さささ」
「――ぴぴぴ」
「一行は、精神的に、触診とかレントゲン撮影された、感じがして」
「期待して、待つこと、しばらく」
「〈雪玉〉から、その後の反応なし」
「――まさか、寝てる?」
「――おーい」
「起きてくれません」
「で」
「ジャキンタのベンジャメーン、超能力発揮」
「――〈夢幻ダンサー〉っ……ぐう」
「ゼロドリーム能力で、接触してみると~」
「〈雪玉〉の中の生命は~」
「――なんだか、とっても疲れた感じ?」
「――誰にも会いたくない?」
「――でも?」
「――ペリー・ローダン、みたいに?」
「――年の功で、話が通じるヒトなら、別だけど?」
「ならば」
「細胞活性装置所持者ロナルド・テケナーが~」
「ローダンみたいに、接触を試みては、どうでしょう」
「――は、はろー?」
「――(はろー?)」
「応答が、ありました」
「――アズドゥンの〈世界賢〉?」
「――寿命は、1000万歳以上?」
「――2000万年前、ペリー・ローダンと会った?」
「――いったい、何やってるんだ……アノヒトは?」
「それは、それとして」
「――この〈負都市〉の欠片が、到来したということは?」
「――1000年は、先にはなるけれど?」
「――いつか、カオターク〈クズレイン〉がこの地に顕現、ということ?」
「それは、それとして」
「――アズドゥンの〈世界賢〉は、ずーっとこんなしていて、疲れた?」
「――〈混沌の勢力〉のもとから、足抜けしたいと思う?」
「――ここが爆発すれば、死んで自由になれるかな?」
「そんな、話を聞かされて~」
「細胞活性装置所持者ロナルド・テケナーが、思うことは」
「――もったいない」
「――オレが、飼って……もとい保護して、話を聞き出してやるっ」
「――〈雪玉〉を、搬出するぞっ」
「――《ソル》を、横付けしろっ」
「アズドゥンの〈世界賢〉は、激しく抗議しますが~」
「ロナルド・テケナーは、聞く耳持たず」

 宇宙ステーション=〈兵員宿舎〉――

「〈我等=此処〉にとっては、好機到来」
「もちろん~」
「計り知れない価値がある〈世界賢〉を、奪われるわけにも、いかないわけで」
「〈我等=此処〉、攻撃開始」
「――すすすっ」
「なにやら、ナノ的なモノが~」
「《ソル》に、突撃」
「突入部隊一行を、襲撃」
「――すすすっ」
「なにやら、水晶的な構造体が~」
「《ソル》のロボットを、大量撃破」
「突入部隊一行は、壊滅の危機」
「で」
「トリム・マラート、久々の超能力〈黒い双子〉発揮」
「――むんっ」
「トリムの隣に、なにやら、黒いヒトの形をしたモノが、スーと出現」
「――ぼこぼこっ」
「なにやら、水晶的な構造体を、タコ殴り」
「――!」
「なにやら、水晶的な構造体、ひとたまりもなし」
「で」
「それを見ていた~」
「白いハトル人、ブロ・ラカネ、分析して曰く」
「――あの、水晶的な構造体は~」
「――超高次元周波領域で、相互接続しているのでは?」
「――だから、超高次元領域の申し子〈黒い双子〉の拳が、効いたのでは?」
「ならば」
「白いハトル人、ブロ・ラカネ、《ソル》に連絡して曰く」
「――超高次元周波領域の衝撃波を、こう、がーんて」
「で」
「《ソル》から~」
「超高次元周波領域の衝撃波が」
「――がーん」
「〈我等=此処〉は一気に、しゅん、となって~」
「もう、《ソル》を襲撃する、気力なし」
「〈雪玉〉を《ソル》格納庫に搬送しても、邪魔する、気力なし」
「〈兵員宿舎〉を維持する気力も、どうやら、皆無」
「《ソル》離脱から、間もなく~」
「――ばばばーん」
「〈兵員宿舎〉、大爆発で粉微塵」
「しばらく、して~」
「次元断層も、消滅です」

 アミエノルク星域、《ソル》――

「〈反逆者〉部隊が、押し寄せてくる前に~」
「――ハイパータクト駆動っ」
「《ソル》は、超空間へ逃走」
「無事に~」
「8000光年を、航行して~」
「惑星ウィノラIIIの基地へと、帰到」
「《ソル》格納庫の〈雪玉〉の中では~」
「〈世界賢〉が、ひとり憤っていたという」

 以下、次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 ドルーフ宇宙の方が何で時間が早いの……については、設定未詳。


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