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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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529 [2008/09/22]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

13 . Frank Borsch / Die Trümmerwelt / 廃墟惑星
14 . Marc A. Herren / Die Plasma-Pendlerin / プラズマ往復女
15 . Achim Mehnert / Trabant der Opulu / オプルの人工衛星
16 . Marc A. Herren / Tarkalons Abgrund / タルカロンの奈落
17 . Hans Kneifel / Das Auge des Kosmos / 宇宙の眼
18 . Timothy Stahl / Tod über Ekhas / エクハスを覆う死

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 13話からは、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル 開始。

 □ Perry Rhodan-Action 13話「廃墟惑星」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/13.html ]

 西暦2167年6月5日、銀河系、惑星タルカロン――

「アルコン植民惑星タルカロン――住民はタルカ人」
「先だっての内戦で、ほぼ全域が壊滅したという」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダン率いる、公式使節団が~」
「このたび、来訪」
「ところが」
「――チーフは、どこ行った?」
「……」
「大執政官ローダンは~」
「直接、地元住民と親睦を深めたい」
「――〈雲乗り〉?」
「――ご当地の若者たちが興じる、スポーツ?」
「――どっぱーん」
「――間欠泉の噴射に、乗って?」
「――手作りの防護服着て、大空へダイブ?」
「――オレもやるぞオレもやるぞ」
「――すごいぜ、850mっ」
「――あ」
「黒髪の女の子と、接触事故」
「墜落したローダンは~」
「反重力の防護ネットに、ぽっとん」
「が」
「なぜか、女の子の姿がない」
「――?」
「とか、やっていると」
「――こちらでしたか」
「――勝手な行動は、困ります」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターが、お迎えに」

 過去:西暦2156年1月12日――

「シルミ・カビルさん――臨月のお腹をかかえたテラナー女性――が~」
「タルカル宙港に、到着」
「――ここで、第2の人生よっ」
「出迎えは~」
「姉ルナさん」
「その相棒――タルカ人のケレムダン」
「ここ、惑星タルカロンでは、内戦がようやく終結したばかり」
「ふたりの仕事は、地雷撤去屋」
「――不発弾や~」
「――戦闘ロボットや~」
「――内戦の負の遺産を、整理するのが、仕事なのよ」
「シルミ・カビルさんは、医者なので」
「――ふたりと一緒に、仕事できれば」
「……」
「その夜、ベランダで――」
「シルミ・カビルさんが、ふと、思い出したのが~」
「曾祖母のこと」
「西暦1971年、惑星テラでは――」
「パキスタンからバングラデシュが、独立」
「シルミ・カビルさんの曾祖母、タニシャさんは~」
「バングラデシュから、身ひとつで逃れたとか」
「直後――」
「ゴビ砂漠で〈第三勢力〉成立」
「その新天地へ、流れていったとか」
「なんて話を~」
「心の中で、いろいろ重ねて~」
「――娘の名前、タニシャに決めたわ」

 現在:西暦2167年6月5日――

「惑星タルカロン臨時政府代表メクターは~」
「連合帝国大執政官ローダンを、輿に乗せ~」
「都市を、練り歩く」
「――ありがたや・ありがたや」
「どうやら、復興の救世主扱い」
「ローダンを乗せた輿が、たどりついたのは~」
「〈天谷〉――メタン戦争当時の小惑星墜落跡――の、バラット山」
「で」
「たくさんある洞窟から~」
「少年兵たちが、わらわら出現」
「ローダンが、特製栄養チョコレートを、手渡すと~」
「――ありがとうございますっ」
「かわりに~」
「少年兵たちは、武器をローダンに差し出して」
「どこかで昔あったかも、という式典風景」
「……」
「公式使節団は~」
「重巡《ウガンダ》、《ケニアII》、《タンザニア》と~」
「支援物資満載、貨物船――直径800m――12隻」
「重巡《ウガンダ》艦長は、カール・デリングハウス――30歳」
「あの、コンラッド・デリングハウスの息子です」
「――ぴぴぴ」
「ローダンを、呼び出すと」
「――全作業、片付きました」
「――重巡《ケニアII》と《タンザニア》は、宇宙空間で待機します」

 過去:西暦2164年3月20日――

「惑星タルカロンでは、まだまだ危険な地域があるのです」
「大人は、来るな、と叱るわけですが」
「子供は、そんなこと、聞きません」
「タニシャ・カビルちゃん――8歳――と~」
「弟グリシェンくん――血はつながっていない――は~」
「――ルナおばさんと、ケレムダンおじさんのお仕事を、追跡よ」
「――ボク、光線銃もってきたから、安心だよ」
「荷箱に隠れて、ついていく」
「で」
「問題の地域――」
「ルナさん、地域を調査中~」
「――うぉぉぉっ」
「ひとりの暴徒が、手榴弾投擲」
「――ばーん」
「ルナさんは、破片を腹部にくらって重傷」
「弟グリシェンくんは~」
「――ぱーん」
「光線銃で、賊を撃退」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「弟グリシェンくんに、助けを呼びに走らせます」
「が」
「――ああ、血が止まらないっ」
「――間に合わない?」
「――助けて、ママっ」
「思った、途端」
「なぜだか、そこはママの部屋」
「事情は、ともあれ」
「シルミ・カビルさんは、医師として、懸命に治療」
「でも」
「ルナおばさんは、助かりませんでした」

 現在:西暦2167年6月6日――

「バラット山の丘の上」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターは~」
「ローダンを招いて、曰く」
「――今日は、〈三月宵〉の日なのです」
「――300年に1回~」
「――〈ネルトの涙〉=3つの月――ルテ、ティモン、ダラン――が~」
「――陽光を遮る、大日蝕なのです」
「惑星タルカロンの歴史、を語ったり」
「――メタン戦争時代~」
「――ペンタル家の一族が、惑星タルカロンに入植地を拓きました」
「――ペンタル家は、のちに、タルカロン家を称するように、なり~」
「――ネルトと住民は、そこそこ上手くやっていた、らしいのです」
「ちなみに」
「ネルトとは――」
「アルコンでいう、3級貴族――惑星領主は、おおむねネルト」
「テラ史にいう、男爵くらい」
「が」
「――タルカロン家の最後のネルト、ヘルモンは~」
「――短気で、暴君」
「――西暦2140年には、エクハスから独立」
「――やりたい放題の、恐怖政治」
「で」
「メクターと同志は、バラット山の山頂の宮殿を、爆破」
「――ばーん」
「――でも、タルカロン家のヘルモンの支持者も、おりまして」
「――どどーん」
「――と、内戦、勃発です」
「――内戦を、戦い抜いて~」
「――ようやく、臨時政府設立に、漕ぎつけたのです」
「が」
「――タルカ人の間に、噂があるのです」
「――〈三月宵〉の日蝕のとき~」
「――ある種の力が、働いて~」
「――伝説のネルトが、蘇る」
「――とか」

 過去:西暦2166年12月11日――

「タニシャ・カビルちゃんは~」
「家出、して~」
「ひとり、首都へ向かう」
「――惑星タルカロンから、出て行くの」
「――ママは、アル中みたいに、なっちゃったし」
「――箪笥からもってきたお金で、切符を買うの」
「……」
「タルカル宙港には~」
「古いスプリンガーの転子状船が1隻だけ」
「――隣の惑星まで、乗せてください」
「スプリンガーのおばさんは~」
「――(カモが来たわ)」
「と、ニッコリ」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「有り金を、まきあげられた上~」
「それ以上のものを、求められて~」
「怖くなって、逃げ出す」
「……」
「とぼとぼ、歩いていると~」
「――どっぱーん」
「――間欠泉の噴射に、乗って?」
「――手作りの防護服着て、大空へダイブ?」
「――アタシもやるアタシもやる」
「〈雲乗り〉と出会って、間欠泉への乗り方を教えてもらったり」
「――どっぱーん」
「はじめて、間欠泉の噴射に、乗れたとき~」
「――あ、空の彼方に、あのスプリンガー船がっ」
「――きーっ」
「怒った、途端」
「なぜだか、そこは自分の家」
「あの超能力が、再度・発現したのでした」

 現在:西暦2167年6月6日――

「バラット山の丘の上」
「数百万のタルカ人が、集まって~」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターも~」
「ローダンと一緒に~」
「〈三月宵〉を、迎える」
「で」
「両名の周囲に、タルカ人が次々寄って来ては~」
「――ネルトが、〈三月宵〉に蘇る?」
「とかいう不安を、隠さない」
「――〈三月宵〉の日蝕は、35分です」
「――だから、35分、何もなければ……」
「で」
「日蝕開始」
「――(しーん)」
「となって、12分」
「――ぴぴぴ」
「ローダンのアームバンドが、鳴りました」

 過去:西暦2167年初頭――

「タニシャ・カビルちゃんは~」
「以前、何度か発揮した〈跳躍〉能力を~」
「自己分析して、切磋琢磨」
「どうやら~」
「――一度でもさわったコトのあるヒトを、標識みたいにして~」
「――そこに、〈跳躍〉っ」
「できるのです」
「で」
「〈雲乗り〉仲間たちは~」
「――すげー」
「受容して、くれたのです」
「が」
「一般に、周囲のヒトたちから、すれば~」
「――ひーっ」
「不気味なコとして、疎まれます」
「そんな、ある日」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「――〈跳躍〉っ」
「して~」
「――惑星タルカロン臨時政府の会議?」
「盗み聞き、していると~」
「――大執政官ローダンさんが、来る?」
「――ここだと、アタシは不気味なコ扱いだもの」
「――大執政官ローダンさんに、直接会って、お願いしよう」
「――いつか、惑星テラに、行きますから」
「――ミュータント部隊に、入れてください、って」

 現在:西暦2167年6月6日――

「重巡《ウガンダ》艦長カール・デリングハウスから、緊急通信」
「――未確認宇宙船11隻が、星系に侵入」
「――船体は、750mから1100mまで、まちまち」
「――当方の誰何に、応答なし」
「――交渉にのぞんだタノ・ヒカシャ艦長の重巡《ケニアII》は~」
「――破壊、されました」
「――星系の反対側にいる重巡《タンザニア》は~」
「――連絡が、とれません」
「――艦隊司令部に、救援要請しましたが~」
「――トマス・リーメイ提督の救援艦隊は、到着まで2時間」
「――とりいそぎ~」
「――スペースジェットが、迎えに行きます」
「――重巡《ウガンダ》は、緊急発進・準備」
「さらに」
「――未確認宇宙船の素姓、ですが~」
「――どうやら、ポスビ、と思われます」
「……」
「重巡《ウガンダ》のスペースジェットは~」
「バラット山へ、飛行中」
「――!」
「――都市の、あちこちに?」
「――可搬エネルギー砲?」
「――ネルト主義者=臨時政府転覆活動家?」
「――あ」
「――待て、やめろっ」
「――どどーん」

 過去:西暦2167年初頭――

「タニシャ・カビルちゃんは~」
「困って、いました」
「フェスクという男が~」
「――弟とママが、どーなってもいーのか?」
「――だったら、この使命を果たせ」
「――テレポーターにしか、出来ない仕事だ」
「タニシャ・カビルちゃん、としては~」
「まずは」
「誤解を解いておきたい、ところ」
「――アタシの〈跳躍〉は、テレポートと違うの」
「――一度でもさわったコトのあるヒトを、標識みたいにして~」
「――そこに、〈跳躍〉できるだけなの」
「――会ったことないヒトのところには、行けないのっ」
「でも」
「フェスク、としては~」
「そんな言い訳、聞く耳持たず」
「――いいなっ」
「――〈三月宵〉に、なったら~」
「――この爆弾で、ローダンを片付けるんだっ」
「で」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「やむなく、承諾」
「――えーと」
「あれこれ、考えて~」
「間欠泉で、ローダンと接触事故して、準備を進める」

 現在:西暦2167年6月6日――

「重巡《ウガンダ》艦長カール・デリングハウスは~」
「追い詰められて、いました」
「――ネルト主義者=臨時政府転覆活動家が?」
「――スペースジェットを、撃墜した?」
「――スペースジェットの墜落で、死者・行方不明者が数千人?」
「その間にも~」
「ポスビ船11隻は、接近」
「重巡《ウガンダ》艦長カール・デリングハウスは~」
「――やむをえんっ」
「――重巡《ウガンダ》緊急発進っ」
「同時に、艦隊司令部に確認すると」
「――トマス・リーメイ提督の救援艦隊が、到着まで132分?」
「――ポスビ船11隻は、26分で、惑星まで来るぞ」
「重巡《ウガンダ》は~」
「――どどーん」
「ネルト主義者=臨時政府転覆活動家の地上砲火を、バリアで防いで~」
「ようやく、バラット山の上空へ」
「――ポスビ船の到着前に、チーフを救出するのだっ」
「ところが」
「――!」
「ポスビ船団は、いきなり、リニア駆動」
「宇宙空間から、いきなり惑星タルカロン上空へ」
「惑星タルカロン地表は、重力震で、すごいことに」
「で」
「重巡《ウガンダ》艦長カール・デリングハウスは~」
「もう、後がありません」
「――小型宇宙船2隻を、探知した?」
「――1隻は、30m?」
「――もう1隻は、100m?」
「――どちらも、ポスビの船ではない?」
「なんていう、報告も~」
「もう、どうでも良いかんじ」
「――ポスビ船1隻が、砲門を〈天谷〉のバラット山に、向けた?」
「――チーフの生命を、守るのだっ」
「重巡《ウガンダ》艦長カール・デリングハウス、漢の決断」
「――当該ポスビ船に、衝突コースっ」
「――ごごーん」

 同時刻、惑星タルカロン地表――

「タニシャ・カビルちゃんは~」
「ネルト主義者=臨時政府転覆活動家の、爆弾庫で~」
「爆弾を抱えて、呆然自失」
「――とにかく、家にっ」
「フェスクが潜む、地雷撤去屋さんたちの宿営地に〈跳躍〉」
「と」
「施設は、壊滅」
「ママも、フェスクも、全員死亡」
「抱えた爆弾の導火線に点火すると~」
「フェスクの遺体のとなりに置いて~」
「――大執政官ローダンのところにっ」
「〈跳躍〉すると、そこは、バラット山」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターは~」
「――このコは、いったい?」
「――何しに、来たの?」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「じつは、ポスビ船の出現以来~」
「何度か、なにか奇妙な暖かいものを、感じていました」
「なんだか、良くはわからないけれど」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「思いついたままに、行動することに」
「――このヒトを」
「大執政官ローダンの手を、つかむと~」
「――あそこにっ」
「ポスビ船に向かって、〈跳躍〉したのでした」

□ Perry Rhodan-Heft

2457 . Arndt Ellmer / Dantyrens Rückkehr / ダンティレン生還
2458 . Leo Lukas / Der zweite Dantyren / ダンティレン2号
2459 . Wim Vandemaan / Komplex Astrovent / アストロヴェント複合体
2460 . Horst Hoffmann / Soldaten der NACHT / 〈夜〉の兵士たち
2461 . Horst Hoffmann / Der unendliche Raum / 無限空間

□ Perry Rhodan-Heft 2457話「ダンティレン生還」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2457.html ]

 新銀河暦1347年、銀河系――

「銀河系は~」
「目下、〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の占領下」
「自由テラナー連盟の、中心星系ソルは~」
「テラノヴァ・バリアを頼りに、泥沼の籠城戦」

 4月25日、星系ソル――

「ロワ・ダントンに、連れられて~」
「〈反逆者〉から、脱走した~」
「マイクロけだもの――シガ人寸法のけだもの種族――1800体」
「マイクロけだもの指揮官を自任するひとり、セネゴ・トラインズ、曰く」
「――新たな故郷の都市の名前は、民主的な投票により~」
「――〈マイクロけだものアカデミー〉とするっ」
「――ここが、諸君の家であり、学舎だっ」
「なんて」
「熱血してから、半年あまり」
「――これが、最後の総合演習だっ」
「――おぉーっ」
「が」
「日だまりのような、学園生活に~」
「適応できない生徒も、います」
「いちおう指揮官代行、武闘派マイクロけだもの、モル・ルラントは~」
「――演習にまぎれて、セネゴ・トラインズを、ぶっすりだ」
「なんて」
「もくろんで、いたのです」
「が」
「――ばーん」
「――ど、どうして、オレが? ……がっくり」
「不良生徒代表、モル・ルラントは~」
「本懐直前、自分が撃たれて、あえなく死亡」
「不良生徒のもくろみを、止めたのは~」
「以前、不良生徒に足蹴にされていた~」
「一優等生キズ・ツラッガだった、とかいう話」

 星系ソル、レジナルド・ブル――

「――!」
「高次観測装置〈カンター型ウルトラ計測器に、よれば~」
「――テラノヴァ・バリアを包囲する〈反逆者〉陣営に?」
「――高次元周波域の巨大なポテンシャルなモノが?」
「――星系ソルを、ぐるりと一周?」
「――あ、反応、消えました」
「――再現、しませんねえ」
「で」
「――ブリー、なんかヤバイ感じが、しませんか?」
「――すっごい、する」

 星系ソル、ロワ・ダントン――

「――惑星リフォルノから?」
「――〈ダンティレン〉が、執務城《クルルト》に収束通信?」
「――〈アストロヴェント複合体〉開発の進捗具合に、ついて取り合わせ?」
「……」
「双頭大佐〈ダンティレン〉――」
「不甲斐なくも捕らわれた、ロワ・ダントンの複製が~」
「〈反逆者〉種族モルダエル人、イレンディルの複製と、縫いあわされて~」
「洗脳されて~」
「――双頭大佐ダンティレンっ」
「――わはは」
「敵幹部として大活躍、とかいう話」
「……」
「――双頭大佐ダンティレン1号は?」
「――死んだ……はず」
「――双頭大佐ダンティレン2号の材料=複写ロワ2号は?」
「――複写が失敗だったので、廃棄された……はず」
「――ならば?」
「――惑星リフォルノの〈ダンティレン〉て?」
「気になります」
「で」
「ロワ・ダントンは、潜入調査作戦を計画」
「まずは、セネゴ・トラインズに、連絡をとる」
「――惑星リフォルノに、同行してはくれまいか?」
「なんて」
「着々と、準備を進めていたら」
「そこへ」
「あの、〈星系ソル外周に謎の高次元周波域の巨大なポテンシャル〉事件」
「ロワ・ダントンの潜入作戦は、別の方面からも期待されたり」
「――敵地で、潜入捜査?」
「――潜入捜査といったら、変装でしょ」
「――地位が高い方が、情報も収集しやすいでしょ」
「――やっぱり、双頭大佐?」
「――双頭大佐でしょ」
「――片方の頭は、本人がいるし」
「――惑星テラの技術の粋を、結集だっ」
「――おぉーっ」
「ロワ・ダントンの意志とは、無関係」
「勝手に、準備は進んでいく」

 発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》――

「ロワ・ダントン」
「マイクロけだもの1800体」
「TLD工作員もふんだんに、乗りこんで~」
「銀河系サウスサイドへ」
「距離2万7000光年」
「――目標、星系オウフルっ」
「西暦2211年~」
「アレクサンダー・オウフル少佐が発見」
「現在は~」
「〈反逆者〉の無線探知基地」
「――双頭大佐ダンティレンからの、心のフィードバックを介して~」
「――基地の様子は、もとより承知」
「――司令官はカルバロン、シス・シッコル」
「――比較的警戒手薄な、この基地で~」
「――潜入作戦の為、〈反逆タンク〉1隻を入手、てな塩梅だ」
「ところで」
「マイクロけだもの指揮官、セネゴ・トラインズは~」
「暴走して死亡した、武闘派、モル・ルラントにかわり~」
「――ドライ・ケルヴィスを、指揮官代行に任命するっ」

 発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》――

「今回は、特に最新型の着ぐるみを、多数搭載」
「――モルダエル人になる、TLD工作員の皆さーん」
「――この列、でーす」
「――ガンシュカル人になる、TLD工作員の皆さーん」
「――この列、でーす」
「――マイクロけだものさんには、〈混沌の暗殺団〉の青灰色の制服を~」
「――支給でーす」
「さらに」
「今回は、特に優秀な技術者が、多数乗艦」
「――このモルダエル人の着ぐるみ、イレンディルそっくりでしょ」
「――ほーら、骨格は捕虜にしたモルダエル人の骨を、使ってるんですよー」
「――カクカク」
「――ロワ・ダントンさーん」
「――試着の時間ですよー」
「――ひーっ」
「双頭大佐ダンティレンには~」
「横にならんで、頭がふたつ」
「向かって左側は~」
「モルダエル人――トカゲのような戦士種族――、イレンディル」
「向かって右側は~」
「テラナー、ロワ・ダントン」
「で」
「着ぐるみを装着してみた、ロワ・ダントン」
「――はい、頭、少し左でーす」
「――う」
「――双頭大佐みたいに、背筋のばしてー」
「――う」
「――ダメですよ……それだと、イレンディルさんが、ガックンしちゃう」
「――う」
「――はい、頭、あと少し左でーす」
「――ぐきっ」
「――えーと?」
「――(痛い……)」
「――脱臼しても、ポーズとったまま……さすがですねー」
「――(痛くて動けないんだよオイコラ)」

 5月8日、星系オウフルまで17光年の星域――

「発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》は~」
「――ヤヌス級小型球形搭載艇、射出っ」
「この搭載艇、残骸同然……」
「というより、本当に残骸」
「あと1回、17光年の超光速航行がやっと、です」
「乗艦するのは~」
「ロワ・ダントン=双頭大佐ダンティレン」
「戦隊けだもの600体」
「――目標、星系オウフルっ」

 星系オウフル――

「テラナー搭載艇の残骸から~」
「双頭大佐ダンティレンが、不機嫌な感じで、救難要請」
「〈反逆者〉の無線探知基地では~」
「司令官シス・シッコルが、不信感の塊で、救援受諾」
「――乗っていた〈反逆タンク〉が、テラナーに撃沈されたのだっ」
「――テラナーの搭載艇を奪取して、戦術的撤退したのだっ」
「――が」
「――イレンディル半身の方を、負傷してしまってっ」
「――カクカク」
「――治療が、必要だっ」
「――新しい〈反逆タンク〉も、必要なのだっ」
「で」
「〈反逆者〉無線探知基地司令官シス・シッコルは~」
「かわらず、不信感の塊」
「が」
「そこは、有能な中間管理職」
「逆らうことなく、双頭大佐ダンティレンを、基地に収容」
「職場に居つかれたら、たまりませんから」
「――双頭大佐ダンティレン閣下に、至急、最上の部屋をっ」
「そうして」
「基地で最上の部屋」
「双頭大佐ダンティレンは~」
「監視カメラのチェックも、そこそこに~」
「――ふーっ」
「着ぐるみを抜いで、柔軟体操」
「――このくらいが、限界だ」
「――これ以上やったら、体型が変わってしまう」
「――今後の作戦は、スケジュール重視でいかんとな」

 数日後――

「双頭大佐ダンティレンの治療は、遅々として進まず」
「イレンディル頭は、相変わらずカクカク」
「それでも~」
「活動時間は、徐々に伸びているようです」
「と」
「〈反逆者〉無線探知基地司令官シス・シッコルから~」
「双頭大佐ダンティレンに、うれしい報せ」
「――近所を巡航中の〈反逆タンク〉1隻を、呼びよせた?」
「――でかしたっ」
「双頭大佐ダンティレンは~」
「《反逆タンク1199188》に、乗艦」
「特権行使で、指揮権掌握」
「《反逆タンク1199188》所属の、戦隊けだもの60体は~」
「双頭大佐に従う、マイクロけだもの600体に、不信感全開」
「が」
「そこは、洗練された階層組織」
「逆らうことなく、双頭大佐ダンティレンに、指揮権委譲」
「――目標、巨嘴鳥座47球状星団っ」
「――極秘任務なのだっ」
「――裏切った〈暗黒捜査官〉を、そこで発見できるかもしれんのだっ」

 巨嘴鳥座47球状星団、《反逆タンク1199188》――

「双頭大佐ダンティレンは~」
「――(こっそり)」
「《反逆タンク1199188》艦載脳に、アクセス」
「特権コードで、示唆したことが」
「――当艦の乗員は、全員グルになって反乱を計画中だっ」
「――全員を失神させる手段は、あるかっ?」
「――あるなっ?」
「――よし、実行っ」
「一方」
「双頭大佐に従う、マイクロけだもの600体は~」
「《反逆タンク1199188》所属の、戦隊けだもの60体を、拘束」
「が」
「1体――名をヘンス・ゴタル――が、逃走成功」
「〈暗黒カプセル〉のすぐそばまで、たどりつきますが~」
「通信を、送る間もなく」
「あえなく、戦死」
「……」
「やがて」
「発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》が、接舷」
「麻痺した乗員と、拘束した戦隊けだものを、搬出」
「TLD工作員、着ぐるみ部隊が、移乗」
「マイクロけだもの、残り1200体も、移乗」
「で」
「《反逆タンク1199188》の司令室」
「ロワ・ダントンは」
「――ふーっ」
「柔軟体操しながら」
「――目標……惑星リフォルノっ」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 やってくれました。


d-information ◆ 529 [不定期刊] 2008/09/22
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