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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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527 [2008/09/08]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

12 . Christian Montillon / Die Robotgarde / ロボット親衛艦隊
13 . Frank Borsch / Die Trümmerwelt / 廃墟惑星
14 . Marc A. Herren / Die Plasma-Pendlerin / プラズマ往復女
15 . Achim Mehnert / Trabant der Opulu / オプルの人工衛星
16 . Marc A. Herren / Tarkalons Abgrund / タルカロンの奈落
17 . Hans Kneifel / Das Auge des Kosmos / 宇宙の眼
18 . Timothy Stahl / Tod über Ekhas / エクハスを覆う死

 企画物ヘフト・シリーズ。
 隔週刊で12話完結……のはずが、第2期・12話も刊行の運びとなった。
 今回は、第1部「デメトリア星団サイクル」の最終話。

 □ Perry Rhodan-Action 12話「ロボット親衛艦隊」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/12.html ]

 西暦2166年4月、デメトリア星団――

「連合帝国の大執政官ペリー・ローダンは~」
「〈エネルギーの君主〉一党を、追跡」
「寝返った〈エネルギーの君主〉ジリアナ・ミリオスさんの、手引きで~」
「グッキーをともない、敵旗艦《アウラティア》に潜入」
「現在は、無力な捕虜のふり」

 〈エネルギーの君主〉たちの旗艦《アウラティア》――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン」
「独房のローダンに対して、曰く」
「――惑星テラを、アルコン爆弾で破壊してやるっ」
「目の前に表示される、星系ソルの光景」
「――《アウラティア》の現在位置は……火星と木星の間?」
「――〈エネルギーの君主〉の最終兵器=ロボット親衛隊が?」
「――太陽系艦隊を、破壊・破壊・破壊?」
「――惑星テラの地表でも?」
「――エッフェル塔が、ばーん……て?」
「――おいこら……エッフェル塔なら、52年前にローリンが破壊してるぞ」
「つまり」
「作り物の映像、ということ」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン、うそぶいて曰く」
「――一瞬でも、キサマの苦悶が見れたから……満足だ」
「とか」
「そうこうする、うちにも~」
「旗艦《アウラティア》は、次の目標星域へ到達」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは~」
「ローダンをかまうのを、やむなく中断」
「司令室へ」
「目の前の恒星に~」
「――コード発信っ」
「すると」
「――ごぽごぽごぽ……ごぽっ」
「恒星内部から、浮上するロボット親衛隊」
「――これで、ロボット親衛艦隊は、合計8893隻」
「――さあ、惑星ファルカンを、攻撃だっ」

 《アウラティア》艦内――

「その隙に~」
「寝返った〈エネルギーの君主〉ジリアナ・ミリオスさんは~」
「ローダンの独房へ」
「――監視機能を、停止したわ」
「――さあ、出るのよっ」
「ちなみに」
「ジリアナ・ミリオスさん、説明して曰く」
「――この赤い水晶製のロボットは、ピルーム」
「――もともとは~」
「――〈エネルギーの君主〉たちの制御用機器なのだけれど」
「――もともとは~」
「――マガドン人でないわたし用に、作り込みがしてあるの」
「ジリアナ・ミリオスさんは、本当は変形能力者」
「他の〈エネルギーの君主〉たちと同じマガドン人の、フリをしているだけ」
「〈エネルギーの君主〉の装備=超能力増幅水晶も、携行するものの~」
「――ピルームが近くにあれば、グッキーとテレパシー連絡もできるし」
「という、ことらしい」
「……」
「ジリアナ・ミリオスさんは~」
「いろいろ、仕組んで、細工は流々」
「――《アウラティア》艦載脳〈知識の刃〉に~」
「――〈ロボット親衛艦隊・惑星ファルカン攻撃計画〉より」
「――もっと優先度を高くした命令を、投入よっ」
「――さあ〈ハイパー空間を出たら、そこの恒星に特攻計画〉よっ」
「ロボット親衛艦隊8892隻中、8749隻が、恒星特攻」
「残ったのは、たったの143隻」
「さらに」
「――《アウラティア》の駆動系を~」
「――少なくとも数時間、麻痺させたわよっ」
「さらに」
「――惑星ファルカン攻撃計画を、警告よっ」
「――テラ級重巡《星塵》にも、連絡よっ」
「このあたりで~」
「さすがに、〈エネルギーの君主〉たちも、異変に気づきますが~」
「時すでに、遅し」

 惑星ファルカン近傍、《アウラティア》艦内――

「ローダン、グッキー、ジリアナ・ミリオスさんは~」
「ロボット〈オ=マレ=テスカの子供〉たち4体を、お供に連れて~」
「テレポートして、指令室に突入」
「……」
「――ばーん」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは~」
「いきなり、ピルームを破壊」
「ジリアナ・ミリオスさんは、超能力を封じられて、劣勢に」
「……」
「一方」
「――うっ」
「――うぅっ」
「グッキーは、〈エネルギーの君主〉2名を、排除」
「これで~」
「残る〈エネルギーの君主〉は、ロク・アウラジンただひとり」
「ローダンが、追いますが~」
「ロク・アウラジンは、瓦礫の山と化した司令室から、逃走成功」
「そこへ」
「ミルトン・シュラム少尉指揮下、テラ級重巡《星塵》から、報告」
「――陸戦部隊を、《アウラティア》に、突入させましたっ」
「――惑星ファルカン防衛成功……ただし、敵ロボット艦10隻は、逃走っ」
「と」
「――(警報音)!」
「――これは?」
「――ロク・アウラジンめっ」
「――《アウラティア》の自沈装置を、作動させのかっ」
「――撤退だっ」
「ところで」
「――ジリアナ・ミリオスさんは?」
「――そういえば、さっきから姿が見えないぞ」
「――あ」
「――瓦礫の下に?」
「――ジリアナ・ミリオスさんの脚……だけ?」
「どうやら、先刻の戦闘でロク・アウラジンにやれたらしい」
「――嘘……だろ?」
「ローダンも、それなりに衝撃をうけた様子ですが」
「――(警報音)!」
「――とにかく、撤退だっ」
「……」
「ローダンたちが、撤退すると~」
「ロク・アウラジンは、おもむろに自沈装置を停止」
「――憶えていろよっ」
「《アウラティア》は、急加速」
「途中、第8惑星トリュマの衛星ラマル=グラルに、立ち寄ると~」
「マガドゥ種族数名を餌食に、ロク・アウラジンはエネルギー補給」
「そのまま、いずこかへ、逃走成功」

 ローダンは、テラ級重巡《星塵》で、惑星テラへ――

「到着すると、まずは~」
「同乗する、アルコン貴族ファルカンのアトゥルンを~」
「アルコン本国へ帰還させる、手配」
「……」
「つづいて~」
「太陽系元帥レジナルド・ブルからの、報告」
「――アルコン艦隊基地スルコスに、ヤツの攻撃です」
「――たぶん、陽動作戦だ」
「――居場所を、突き止めましょう」
「同行願った、マガドゥ種族一行に、協力要請」
「マガドゥ種族一行20名、超能力発揮」
「――むん」
「――あ、〈オ=マレ=テスカの子供〉たちの、水晶を手がかりに……」
「――あ、オ=マレ=テスカさんの遺体の場所を、感知できるかも……」
「――あ、《アウラティア》の場所が、わかりました……」
「――あ、ロク・アウラジンの計画が、わかりそうな……」
「――あ……」
「――どうした?」
「――あ、《アウラティア》を惑星テラの核で再物質化して……」
「――あ、惑星破壊……」
「いきなり、危機的状況」
「ローダンとしては、ここで~」
「マガドゥ種族一行に、さらに協力要請」
「――あ、でも《アウラティア》は、もう超空間にいて……」
「――あ、でもオ=マレ=テスカさんの遺体を目印にすれば……」
「――あ、でも生命エネルギーが足りないよ……」
「で」
「けっきょく、ローダンの細胞活性装置から、生命エネルギー抽出」
「マガドゥ種族一行、超能力発揮」
「――テレポートっ」

 超空間航行中、《アウラティア》――

「マガドゥ種族一行は~」
「力尽きて、死んでしまいました」
「だから、ローダン、孤立無援」
「しかも」
「敵艦内には、敵のロボットが徘徊しています」
「が」
「ローダンは、敵ロボットの指令コードを入手済」
「――駆動系を、破壊だ」
「とりいそぎ、命令」
「と」
「――ペリー・ローダンっっ」
「気配を察して駆けつけた、ロク・アウラジン」
「襲いかかる」
「そこへ」
「――ばーん」
「――!」
「《アウラティア》駆動系停止」
「《アウラティア》は、通常空間に、すとん」
「目標――惑星テラ中心で再実体化――まで、あと2分というところでした」
「――またしてもっ」
「ロク・アウラジン、怒り心頭」
「ロボットの命令を切り替えて、相打ち・自滅させて」
「――ペリー・ローダンっっ」
「もう、こいつだけでも殺ってやる、的な、壮絶な超能力攻撃」
「ローダン、武器をはじき飛ばされて~」
「――うっ」
「ローダン、死す?」
「もちろん、ありがちな作戦です」
「敵を引きつけ、武器を拾って……」
「――ばーん」
「ビームは周囲の機械群を、破壊」
「――ばりばりばりっ」
「放電と連鎖反応で、あたりは壮絶なことに」
「で」
「ローダンは~」
「隙間から、なんとか宇宙空間へ脱出」
「重傷を負ったロク・アウラジンは~」
「最後の瞬間、無目的テレポートっ」
「《アウラティア》は~」
「――ばーん」

 宇宙空間、ペリー・ローダン――

「――誰かココ、わかるかなー」
「なんて、漂流していると~」
「さすが優秀な、太陽系帝国艦隊」
「星系ソルにほど近い、怪しい爆発現場を~」
「ちゃんと調査に、来るのでした」

 第1部完。
 13話からは、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル 開始。

□ Perry Rhodan-Heft

2455 . Uwe Anton / Sieg der Moral / モラルの勝利
2456 . Arndt Ellmer / Akademie der Mikro-Bestien / マイクロけだものアカデミー
2457 . Arndt Ellmer / Dantyrens Rückkehr / ダンティレンの帰還
2458 . Leo Lukas / Der zweite Dantyren / ダンティレン2号
2459 . Wim Vandemaan / Komplex Astrovent / アストロヴェント複合体

□ Perry Rhodan-Heft 2455話「モラルの勝利」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2455.html ]

 新銀河暦1346年4月、タレ・シャルム銀河中心部――

「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「コスモクラートの超工廠惑星、エヴォラクスで~」
「生産工程最高検査官ディラメシュに、目をつけられて~」
「修理も、発進も、許可されず」
「足止め中」
「で」
「この生産工程最高検査官ディラメシュ」
「配下の種族から、あまり評判がよろしくない」

 工廠惑星エヴォラクス、ベリオサ区画、斜線都市――

「――《ジュール・ヴェルヌ》窃盗団モンドラ一味の、不埒な企てを~」
「――生産工程最高検査官ディラメシュさまは、見事阻止」
「――コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》は、無事でした」
「工廠惑星エヴォラクスの全土に、テレビ・ニュース配信」
「生産工程最高検査官ディラメシュの株は、急上昇」

 居住区画マカロ――

「かつて~」
「ヤコント種族のワン・アーリマンと8人の評議員は~」
「工廠惑星エヴォラクスの管理部門をまかされ、職務邁進」
「でも」
「900年前~」
「コスモクラートは、生産工程最高検査官ディラメシュを、派遣」
「――生産性0.35%・向上っ」
「ヤコント種族の9人評議会は、全員、更迭・病院送り」
「で」
「このヤコント種族の指導者ワン・アーリマン」
「生産工程最高検査官ディラメシュに、闘志を燃やす」
「――でも、モラルをなくせば、企業人として失格だっ」
「じっと我慢」

 ベリオサ区画、斜線都市――

「窃盗団モンドラ一味は~」
「警備員種族サトックスの詰所の最上階に、拘留中」
「ヤコント種族ヴァンタ・アキント――モンドラ一味の企てを内通――は~」
「生産工程最高検査官ディラメシュの、威を借りて~」
「――なぜコバルトブルー転子状船を、狙ったっ」
「――黒幕は、誰だっ」
「そもそも、企みはモンドラ・ダイアモンドさんの思いつき」
「白状すること自体が、ありません」
「だから、尋問も、終わりがみえない」
「やがて」
「生産工程最高検査官ディラメシュ、やれやれ、って感じで曰く」
「――恩赦を、与えましょう」
「――一生ここで働く仲間、なんですから」

 同じ頃、アルフィル星域、ヤコント種族の高速巡洋艦《リリオ》――

「指揮官は、ヤコント種族のカストゥン・オゴラス」
「ペリー・ローダンは~」
「便乗して~」
「惑星テストスの遺物博物館を、経由して~」
「アルフィル星域に、到達」
「虚空に開いた通路に、突入すると~」
「そこには、直径1126kmの金色の球体――1基の〈法〉付与機」
「……」
「高速巡洋艦《リリオ》は、手前で一時停止」
「〈深淵の騎士〉の資格を有するペリー・ローダンが、心で呼びかけると~」
「――ぱっくり」
「搭乗口が、開いて~」
「ペリー・ローダン」
「イホ・トロト」
「ヤコント種族、カストゥン・オゴラスの七人隊」
「一行は~」
「〈法〉付与機に、移乗」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――わたしとトロトスは、司令室へ急ぐから」
「――カストゥン・オゴラスさんたちは、〈アム〉を探してみてはくれまいか」
「一行は、二手にわかれる」
「……」
「司令室――」
「ペリー・ローダン」
「イホ・トロト」
「両名を、機械音声が、出迎えます」
「――ワタシハ、《ケオス・タイ》」
「――ようこそ、〈深淵の騎士〉ぺりー・ろーだん」
「……」
「ヤコント種族、カストゥン・オゴラスの七人隊は~」
「――むん」
「パラ・ブロックを、形成」
「広大な格納庫の、ひとつに~」
「黒いオベリスク――全高8m、〈アム〉の真の姿――を、発見」
「――ヤコント種族は、2000万年前の〈負サイプロン〉の子孫ですね」
「――ああ、子孫です」
「ひととおり、確認が終わると~」
「昔の出来事を、語ってくれるのでした」

 2000万年前――

「アムガス種族は、水素メタン呼吸生物」
「――さらに、一段、進化の階梯を昇りたい」
「――その手段、として~」
「――どこかで、高次なヒトたちにお仕えしたい」
「が」
「〈秩序の勢力〉も、〈混沌の勢力〉も、労働力は充分らしい」
「なかなか、機会は、到来しない」
「いつしか、アムガス種族は、精神存在に、変貌」
「〈アム〉――アムガス精神存在の濃縮状態――を、形成」
「プシ物質で生成した、特製身体を~」
「最後の宇宙船《ガヒシュ》――漆黒のオベリスク型――に、乗せて~」
「宇宙空間を、うろうろ」
「……」
「そして、最初の災難」
「――ブラックホールの周囲で、なにかやってる?」
「〈回帰跳躍〉――〈混沌の勢力〉所属〈暗黒捜査官〉の救済儀式――に遭遇」
「――あ」
「迷子の〈暗黒量子〉と、接触事故」
「――うわわわ……なんか、苦しい、気持ち悪い」
「〈アム〉特製身体+〈暗黒量子〉が、混ざってしまいました」
「――接し方が、わからないよー」
「〈アム〉特製身体+〈暗黒量子〉は、超空間に逃避」
「通常空間には、疑似身体を投影、していますが~」
「すっかり、影が、薄く」
「と、いうか」
「影が、なくなってしまいました」
「……」
「そして、次なる災難」
「――〈混沌の勢力〉が、なにかやってる?」
「タレ=シャルム銀河で、〈負の球体〉建設工事、本格化」
「――ぶーん」
「〈振動プシ〉が、タレ=シャルム銀河に充満」
「――うわわわ……もっと、苦しい、気持ち悪いっ」
「――うわわわ……しかも、上下左右もわからないっ」
「誰かに助けを求めようか、なんて思うのは、数百万年ぶり」
「避難所を求め、《ガヒシュ》が、たどりついたのが~」
「惑星サイプロナ――サイプロンの故郷」
「サイプロン種族は、〈振動プシ〉に適応・特殊能力に覚醒した〈放射体〉」
「〈負サイプロン〉は、〈負の球体〉で上下左右がわかる〈放射体〉」
「で」
「〈負サイプロン〉たちは、〈アム〉疑似身体の中にテレポートしたり」
「あれこれ、したようですが」
「けっきょく~」
「〈アム〉にとって、助けというには、いまひとつ」
「とはいえ~」
「〈負サイプロン〉たちにとっては、ひとつの転機」
「もどった、〈負サイプロン〉たちは~」
「パラ・モデュレーション――変身能力――を、身につけていました」
「――つまり?」
「――超空間に本体を置いて、通常空間に疑似身体を投影する技を、憶えた?」
「そして~」
「死んだ、〈負サイプロン〉は~」
「影を落とさないオベリスクに、変わるように、なったのです」
「……」
「そして」
「――苦しいよ、気持ち悪いよー」
「――上下左右も、わからないよー」
「迷走する、《ガヒシュ》」
「――〈秩序の勢力〉が、なにかやってる?」
「タレ=シャルム銀河で、〈負の球体〉建設阻止、最終段階」
「〈負の球体〉になりかけたタレ=シャルムを、一挙〈反転〉」
「――ごごごごごっ」
「壮絶なプシ嵐が、タレ=シャルム銀河全域に、吹き荒れて」
「――うわわわ……どこかどこか安全なところっ」
「たどりついたのが~」
「アルフィル星域」
「と」
「そこへ~」
「同じことを考えて、やってきた〈法〉付与機」
「〈アム〉がポジティヴな存在である、と確認すると」
「――ワタシハ、《ケオス・タイ》」
「――イッショニ、時間ばりあニ避難シマスカ?」
「以来、今日のこの日まで~」
「ここでこうして、休止の状態」

 2000万年前――

「〈法〉付与機《ケオス・タイ》が参加した〈秩序の勢力〉陣営は~」
「〈負の球体〉になりかけたタレ=シャルムを、一挙〈反転〉」
「――ごごごごごっ」
「壮絶なプシ嵐が、タレ=シャルム銀河全域に、吹き荒れて」
「そうでなくても~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、損傷多数・半壊状態」
「内部では~」
「――〈熱力技術者〉も、全滅?」
「――テフタ・ラファ種族も、全滅?」
「生存者なし」
「――ドコカ安全ナトコロっ」
「コスモメッセンジャー1基に併航して、たどりついたのが~」
「アルフィル星域」
「時間バリアに、隠れて~」
「自己修復するだけで、10万年」
「通常空間に、細い通信回線を1本開いて~」
「以来、今日のこの日まで~」
「ここでこうして、待機の状態」

 2000万年後、アルフィル星域――

「ペリー・ローダン、曰く」
「――この〈深淵の騎士〉ペリー・ローダンの指示に、従うと?」
「――100%、従うと?」
「ならば」
「――目標は、〈秩序の勢力〉の工廠惑星エヴォラクス」
「――発進ゴーっ」
「……」
「道中――」
「高速巡洋艦《リリオ》のヤコント種族は~」
「〈アム〉と精神的接続」
「苦痛をやわらげようと、努力したという」

 1時間後、〈法〉付与機《ケオス・タイ》工廠惑星エヴォラクスに到着――

「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の直径は、1126km」
「――!」
「当然ながら、工廠惑星エヴォラクス全土に警報発令」
「ヤコント種族の防衛艦隊30万隻が、立ちふさがります」
「……」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》から~」
「ペリー・ローダン、生産工程最高検査官ディラメシュに連絡して、曰く」
「――すみやかに《ジュールヴェルヌ》を、解放せよっ」
「――さもないと……っ」
「……」
「生産工程最高検査官ディラメシュは、沈着冷静」
「――あれは、〈法〉付与機?」
「――ならば」
「――オレの地位を認識すれば、オレの命令をきくはずだっ」
「と」
「――もしもーし」
「が」
「ペリー・ローダンだって、海千山千」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》宛の、通信は~」
「イホ・トロトが検閲してから、中枢計算脳に届く仕掛け」
「生産工程最高検査官ディラメシュの声は、聞こえない」
「……」
「生産工程最高検査官ディラメシュは、沈着冷静」
「――ならば」
「――オレの威信にかけて、力づくでっ」
「かくして」
「――コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》、発進っ」
「で」
「コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》は~」
「テントン人、アルン=ゾリスの、指揮のもと~」
「――ごごごっ」
「ヤコント人高速巡洋艦15万隻に、護衛されて~」
「――ごごごごごご……よろっ」
「――よろっ?」
「――よろろろろ」
「コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》は~」
「発進して、墜落しかけて~」
「テントン人、アルン=ゾリスの、手動操艦により~」
「なんとか、墜落を免れる」
「で」
「生産工程最高検査官ディラメシュ、顔面蒼白です」

 工廠惑星エヴォラクス、ベリオサ区画、斜線都市――

「900年前~」
「コスモクラートは、生産工程最高検査官ディラメシュを、派遣」
「生産工程最高検査官ディラメシュは~」
「工廠惑星エヴォラクスの体制刷新・効率改善」
「――生産性0.35%・向上っ」
「努力してきた、わけですが」
「――仕上げが、杜撰になっとりゃせんかの?」
「――品質は、大丈夫じゃろうか?」
「現場の不満と不安も、多数」
「そして、今」
「――新体制下、完成した1番艦に、たった5分で事故発生?」
「――工廠惑星エヴォラクスの品質管理に、重大な欠陥?」
「――コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》、まさかの失態?」
「全惑星注視のもと~」
「もみけすことも、できません」
「――だから、言ったじゃろ」
「――偉いヒトは、何もわかっておらんのじゃ」
「現場の不満と不安、一気に噴出」

 居住区画マカロ――

「ヤコント種族の指導者ワン・アーリマンは~」
「――企業人としての誇りを、とりもどすのだっ」
「ヤコント種族の全員に、公然とストライキを呼びかけ」
「で」
「工廠惑星エヴォラクス防衛艦隊も、機能を停止」

 ベリオサ区画、斜線都市――

「生産工程最高検査官ディラメシュは~」
「シミュレーションする」
「――このままでは?」
「――生産性0.35%・向上どころか?」
「――生産性4%から6%の効率低下?」
「つまり」
「――オレは、このままでは、任務を果たせない?」
「――ここは経営的視点から、早急に手を打つところではないか?」
「――オレ、本日をもって転任を命ず」
「――ヤコント種族、後任を命ず」
「あとは、ひたすら引っ越し準備」
「……」
「ヤコント種族ヴァンタ・アキント――ディラメシュの威を借る――は~」
「これを機会に、体制を手中にしたい」
「が」
「工廠惑星エヴォラクスの技術者たちの、支持を得られず」
「そして~」
「ヤコント種族のワン・アーリマンと8人の評議員――以前の経営陣――は~」
「技術者たちの圧倒的支持をうけて、斜線都市へ」
「……」
「生産工程最高検査官ディラメシュは~」
「自分のジオメトリック・ヨットで、こそこそ発進していくのでした」

 ゲレファント区画、《ジュール・ヴェルヌ》――

「ペリー・ローダンは~」
「アルゴリアン種族、クルカリェン・ヴァランティル」
「同じく、レ・アニャンテさん」
「両名と相談して、曰く」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》を、操艦してはもらえまいか」
「――他に考えたいコトも、あるからねー」
「――検討しましょう」
「……」
「ペリー・ローダンと~」
「ヤコント種族のワン・アーリマンとの、会談」
「同席した、テントン人、アルン=ゾリス、ぽつりと曰く」
「――コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》は、良い船ですねえ」
「――あれで、操縦桿に、何かはさまってなければねえ」
「ペリー・ローダン」
「――(ひょっとして、ワザと?)」
「とか、思いますが、そこは追究しないのが礼儀というもの」
「で」
「ヤコント種族のワン・アーリマン、曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》を完璧修理していきませんか?」
「が」
「ペリー・ローダン、答えて曰く」
「――残念だが」
「――ハンガイ銀河の〈負の球体〉建設阻止が、急務なのだ」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》――

「アルゴリアン種族、クルカリェン・ヴァランティル」
「同じく、レ・アニャンテさん」
「両名、曰く」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》を、操艦するねー」
「――でーもー」
「――子供たちは、工廠惑星エヴォラクスで預かってもらうよー」
「――ハンガイ銀河の作戦が、完了したらー」
「――そのまま、〈法〉付与機《ケオス・タイ》を、操艦してー」
「――工廠惑星エヴォラクスに、戻るよー」
「――こんな技術、テラナーが持ってるとロクなこと、ないからねー」
「……」
「離陸した、《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の、大格納庫――〈アム〉がいた――へ」
「あわただしい、帰郷準備の中~」
「――すーっ」
「メタランナー――修理大好き――は~」
「最後まで、《ジュール・ヴェルヌ》の修理を続けたいらしい」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦載脳〈ネモ〉の予測によれば~」
「距離4500万光年の銀河系まで、66日間の旅」
「そして」
「――発進、ごーっ」

 工廠惑星エヴォラクス、ベリオサ区画、斜線都市――

「ヤコント種族ヴァンタ・アキントは~」
「事情はどうあれ~」
「ヤコント種族を裏切り、ディラメシュの側についた男」
「身柄を拘束されて~」
「周囲のモノたちの怒りの、はけ口として~」
「――生きたままオベリスクになる刑っ」
「を、宣告されますが~」
「そこへ」
「〈アム〉介入」
「――それは、ちょっと野蛮が過ぎるかも?」
「――重禁固くらいが、適当かも?」
「すさんだ技術者たちの、心に~」
「モラルの風を、運んできたとか」

【関連サイト】
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◆今回のひとこと

 Moral は士気と道徳の両義かも。


d-information ◆ 527 [不定期刊] 2008/09/08
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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