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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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521 [2008/07/28]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

9 . Marc A. Herren / Der Zündermutant / 点火ミュータント
10 . Timothy Stahl / Falkans Verderben / ファルカンの没落
11 . Wim Vandemaan / Gericht der Regenten / 君主たちの審判
12 . Christian Montillon / Die Robotgarde / ロボット親衛隊

 4月開始、企画物ヘフト・シリーズ。隔週刊。その9冊目。

 □ Perry Rhodan-Action 9話「点火ミュータント」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/9.html ]

 西暦2166年4月、デメトリア星団、惑星ファルカンの洋上――

「――どどーん」
「連合帝国の大執政官、ペリー・ローダンと~」
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは~」
「苦戦中」
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンには~」
「イワンとイワノヴィッチ――ふたつの頭」
「ふたりで同時に、標的を目視しないと、点火はできません」
「――ざっぱーん」
「噴き上げる、水柱と水蒸気」
「――見えないよー」
「――むう」
「そこへ、敵の一撃」
「――!」
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは、海に落ちて~」
「四肢が麻痺して、動かない」
「――ぶくぶく」
「沈んで、いくのです」

 数日前、4月1日、惑星ファルカン――

「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンが、統治する~」
「ファルカン侯爵領の、中心惑星」
「で」
「ペリー・ローダンの、急な来訪の、知らせに~」
「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンは~」
「――蛮人が、来る?」
「しぶしぶ、ですが~」
「――〈ソツなく、やりすごすのだ〉」
「付帯脳の助言なんかも、うけながら~」
「いやいや、饗応準備」
「……」
「ローダンは~」
「グラル種族の宇宙船《マガルブリュテ》で~」
「惑星ファルカン、到着」
「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンの御殿の、門前で~」
「テラナー植民惑星トラファルガーの執政官コスマイ・セトラさんと、再会」
「ひしっ、と抱擁なんかで、再会を喜んだりして」
「いざ」
「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンの御殿へ」

 さらに1日前、3月31日、惑星ファルカンの海底――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン、率いる~」
「〈エネルギーの君主〉一党は~」
「探し求めていた、かつての旗艦《アウラティア》へ~」
「ついに」
「――長距離テレポートっ」
「――よし、旗艦《アウラティア》の、艦内だ」
「ところが」
「――?」
「――バリアも、武器も、機能停止?」
「――というより、防護服の機能が?」
「――うっ……ぜいぜい……」
「――ヘルメットを開け、ばかもんっ」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは、一喝」
「〈エネルギーの君主〉たちは、窒息死を免れます」
「が」
「そこへ」
「――ばーん」
「ロボット部隊の、攻撃」
「――むんっ」
「〈エネルギーの君主〉たちは、プシオン力で、なんとか迎撃」

 アトゥルン御殿――

「多芸多才な、ペリー・ローダン」
「アルコン貴族の扱いにおいても、経験浅からず」
「――という、次第で」
「――寛大なるご配慮を、賜りたいのだが?」
「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンも」
「――よきにはからえ」
「ところが」
「意外と迂闊な、ペリー・ローダン」
「――よし」
「――ミュータント部隊を、呼ばせてもらおう」
「そんな手配は、御殿を出てからで、良かったのに」
「多彩な趣味では、宇宙一」
「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンの、目の色が、ちょいと変わります」
「――イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは、来ないのか?」
「――タマ・ヨキダなんて、いらぬから」
「――イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンに、会ってみたいのぉ」
「――寛大なるご配慮を、賜りたいのだが?」

 惑星ファルカン海底、《アウラティア》、戦闘継続中――

「〈エネルギーの君主〉たちの、かつての旗艦《アウラティア》」
「しかし~」
「グラルの最高奴隷戦士オ=マレ=テスカが~」
「盗んで、隠して~」
「こんなことに」
「――グラルの最高奴隷戦士オ=マレ=テスカが?」
「――《アウラティア》の〈血室〉を、起動して?」
「――エネルギー緩衝場も、起動して?」
「――ロボット部隊が、本当の主であるオレたちを?」
「〈エネルギーの君主〉一党は~」
「パニック寸前・挙動も怪しく」
「――逃げるな、ばかもんっ」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは、一喝」
「〈エネルギーの君主〉パル=シンガロを~」
「犠牲に、して~」
「楯に、して~」
「――《アウラティア》の〈血室〉を、奪回するのだっ」
「さらに、進軍」

 イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは、惑星ファルカンへ――

「道中~」
「――どうした、イワン?」
「――むう」
「――頭痛いのか、イワン?」
「――むう」
「頭の片方は、なにやら、ふさぎこんでいます」
「……」
「惑星ファルカンに、到着」
「ローダンが、出迎えても」
「――むう」
「グッキーが、出迎えても」
「――むう」
「タコ・カクタが、出迎えても」
「――むう」
「ふさぎこんでいます」

 惑星ファルカン海底、《アウラティア》、戦闘継続中――

「――もう、手加減なしだっ」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは、一喝」
「――《アウラティア》を破壊するつもりで、行けっ」
「じりじりと、進軍」

 アトゥルン御殿――

「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンは~」
「イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンと、ローダンと、会食」
「目の色が、なにやらアヤシイ」
「――むう」
「という雰囲気の、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンを、眺めて~」
「――こんな傑物に、星間帝国をまかせてみたら」
「とか」
「なにやらアヤシイ、思考のプロセス」
「……」
「一方」
「ローダンの指示により~」
「ネズミビーバー、グッキー」
「テレポーター、タコ・カクタ」
「透視能力者、ウリウ・セング」
「3名は~」
「惑星ファルカンの、内海で~」
「〈エネルギーの君主〉たちの、かつての旗艦《アウラティア》を、探索開始」

 惑星ファルカン海底、《アウラティア》――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン、率いる~」
「〈エネルギーの君主〉たちは~」
「《アウラティア》の〈血室〉を、制圧・停止」
「エネルギー緩衝場も、制圧・停止」
「――《アウラティア》艦載脳〈知識の響き〉を、起動だっ」

 アトゥルン御殿――

「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンは~」
「――なに?」
「――グラル種族が、上陸許可を求めてる?」
「――〈エネルギーの君主〉たちの掃討に、協力したい?」
「――同乗する、マガドゥも?」
「――〈エネルギーの君主〉たちの探索に、助力したい?」
「――よきにはからえ」

 惑星ファルカン海底、《アウラティア》――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは~」
「――偵察ゾンデが?」
「――海上で当方を捜索中の、ローダン一党を、発見?」
「――グラル種族も、いる?」
「――マガドゥたちも、いる?」
「――アンドロイド部隊、出撃だっ」
「一切、作戦も迷いも、ありません」
「――どどーん」
「と、戦闘開始」

 海面――

「――どどーん」
「〈エネルギーの君主〉たちのアンドロイド部隊は、海底から攻撃」
「まず、マガドゥたちが、全滅」
「イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは~」
「――むんっ」
「――むんっ」
「点火能力・発揮」
「――!」
「海面が、裂けました」
「イワン・ゴラチン――ふさぎこんでいる方――は~」
「――(オルガおばさんの昔話に、あったよなー)」
「――(双頭怪物ツァルポリコワの話)」
「――(やっぱり、怪物は駄目だよな・怪物は)」
「なんて、ぶつぶつ」
「迷いが、あります」
「戦況、芳しからず」
「そこへ、直撃」
「――!」
「イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは、海に落ちて~」
「――ぶくぶく」
「沈んで、いくのです」

 海面――

「――どどどーん」
「さらに、未知の戦闘ロボット、数ダースが、出現」
「さすがに、ローダンも青い顔」
「ところが」
「――?」
「あとから出現した、未知の戦闘ロボット部隊は~」
「はじめに出現した、アンドロイド部隊を~」
「――どどどーん」
「と、攻撃」
「で」
「その隙に」
「ペリー・ローダン」
「イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンを、救助」
「イワン・ゴラチン」
「うなされて、曰く」
「――ボクは、武器じゃないし……」
「――ボクは、武器として使われたくないし……」
「――オーヴァヘッドとか……」
「――ぺりー・ローダンとか……」
「そんな、ところへ~」
「ぺりー・ローダン、一言」
「――ボクたちは、友達だ」
「――友達だから、助け合うのだ」
「なんて、語りかけて、みるのでした」
「イワンから、すれば~」
「ココロから納得した、わけでは、ないのでしょうが」
「ま、それは、それ」
「で」
「そうする、間にも~」
「あとから出現した、未知の戦闘ロボット部隊は~」
「はじめに出現した、アンドロイド部隊を~」
「――どどどーん」
「殲滅完了」
「無言のまま、撤退していきます」

 アトゥルン御殿――

「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンは~」
「事態の経緯を、カウチに寝そべりながら、モニター越しに、視ていました」
「――大変なコトに、なってしまったのぉ」
「――惑星全土に、戒厳令を敷かんとなぁ」

 以下、次号。

□ Perry Rhodan-Heft

2449 . Hubert Haensel / Die Finale Schlacht / 決戦
2450 . Robert Feldhoff / Evolux / エヴォラクス
2451 . Michael Marcus Thurner / Die Metaläufer / メタランナー
2452 . Christian Montillon / Operation Kobaltblau / コバルトブルー作戦
2453 . Christian Montillon / In der Steilen Stadt / 傾斜都市

□ Perry Rhodan-Heft 2449話「決戦」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2449.html ]

 2000万年前、タレ=シャルム銀河――

「〈秩序の勢力〉所属~」
「〈負の球体〉撲滅委員会、超知性体アルケティムさまの、決断」
「――〈混沌の勢力〉との、決戦は~」
「――女将軍カムコさんなしで、戦わねばなるまいっ」
「かくして」
「一介の伝令キ=ミョは、将軍職を仰せつかることに」
「が」
「新米将軍キ=ミョには、個人的な秘密がひとつ」
「アエガン人の偉丈夫、と見える外観は、つくりもの」
「本当の自分は、立っているのがやっと、の高齢者」
「――無理・無理・無理」
「心にしっかり、バツ印」
「――そういえば……艦隊は、どこへ行けば良いのか、のぉ?」
「――何にも、思い出せぬが、のぉ?」
「超知性体アルケティムさまと、しては~」
「――記憶をブロックしてあるのだ、ばかものっ」
「という、事情ですが」
「やる気なし、でも困るので~」
「やれやれ、とばかりに、心のケア」
「意識断片を、新米将軍キ=ミョのもとに、派遣して~」
「――がんばれー」
「……」
「かくして」
「発進する、〈秩序の勢力〉連合艦隊100万隻」
「〈法〉付与機2基が開いた、〈秩序の回廊〉を抜けて~」
「タレ・シャルム銀河中心部へ」
「巨大ブラックホール、マルギン=クリロクスの近傍へ」
「潜伏していた〈法〉付与機56基と、合流」
「というのも」
「タレ・シャルム銀河も、中心部となれば~」
「物理法則の崩壊具合は、壮絶です」
「が」
「〈秩序の勢力〉連合艦隊100万隻に随行する、〈法〉付与機58基は~」
「物理法則を、局地的に修復」
「〈秩序の勢力〉連合艦隊は~」
「本来の力を、存分に発揮できる……はず」
「そして」
「――敵中枢〈グローイン反逆者〉、探知っ」

 タレ=シャルム銀河中心部、〈グローイン反逆者〉――

「〈グローイン反逆者〉は~」
「戦隊要塞〈反逆コーン〉1008基が合体した、二重螺旋構造物」
「全長9072km」
「両端は、超空間に霞んで、見えません」
「周囲に、遊弋するのは~」
「〈反逆タンク〉10万隻以上」
「〈時空ルータ〉数百基」
「戦隊マシーン、5基」
「数基ずつ合体した戦隊要塞〈反逆コーン〉も、ちらほら」
「……」
「〈秩序の勢力〉連合艦隊」
「旗艦《タロシ》の、司令室」
「新米将軍キ=ミョの、頭の中に~」
「超知性体アルケティムさまは、通信して曰く」
「――〈グローイン反逆者〉は~」
「――タレ=シャルム銀河の、内側のプシオン網と~」
「――タレ=シャルム銀河の、外側のプシオン網を~」
「――すっぱり」
「――結果として、〈塁壁〉を生成しておる」
「曰く」
「――いま、ここで~」
「――真の作戦を、明かそうっ」
「――まず~」
「――〈グローイン反逆者〉を、破壊っ」
「――次に~」
「――分断されたプシオン網を、修復っ」
「――さすれば~」
「――周辺に待機中のコスモメッセンジャーが、突入っ」
「――こうして~」
「――原〈負の球体〉タレ=シャルム銀河は、〈反転〉完了」
「――という、塩梅じゃ」
「……」
「かくして」
「決戦、開始」
「〈秩序の勢力〉連合艦隊100万隻は、猪突猛進」
「――どどーん」
「〈グローイン反逆者〉は、超バリア〈フラクタル亀裂鐘〉を、重層・全開」
「――ばりばりばりっ」
「が」
「女将軍カムコさん、ならざる、新米将軍キ=ミョ、では~」
「気力もなければ、体力もない」
「経験もなければ、勇気もない」
「〈夜光鎧〉――〈負の球体〉内でも方向感覚100%――も、ない」
「指揮に生じた迷いは、自軍の損失に、直結します」
「〈秩序の勢力〉連合艦隊は~」
「被害甚大」
「が」
「そこへ」
「――!」
「〈法〉付与機の真打ち《ケオス・タイ》、登場」
「巨大なプシ物質塊のようなもの――超知性体アルケティムさま――、顕現」
「――わはは」
「――この〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、特別仕様っ」
「――この超知性体アルケティムさま顕現の道具として、機能するのだっ」
「――わはは」
「と」
「そこへ」
「――!」
「〈グローイン反逆者〉の、両端」
「超空間に霞んで見えなかった、部分が~」
「――ずるずる」
「通常空間に、全貌をあらわしました」
「じつは」
「〈グローイン反逆者〉は~」
「戦隊要塞〈反逆コーン〉3024基が合体した、二重螺旋構造物」
「全長2万7216km」
「超巨大」
「超強力」
「が」
「――ごごごっ」
「〈法〉付与機や、なにやらの特攻で~」
「中央付近、戦隊要塞〈反逆コーン〉1基が、大破」
「――ぽっきり」
「〈グローイン反逆者〉、崩壊」
「部品=戦隊要塞〈反逆コーン〉は~」
「巨大ブラックホール、マルギン=クリロクスの降着円盤へ、墜落」
「10分後には、1基も残っていませんでした」
「で」
「超知性体アルケティムさまは~」
「――分断されたプシオン網を、修復するぞっ」
「と、次の段階に、進もうとします」
「が」
「そこへ、予測していなかった事態」
「――!」
「〈暗黒のエレメント〉、出現」
「事前の、陽動作戦で~」
「〈暗黒のエレメント〉は、星系ビ=ゾトリングにおびき寄せた、はずでした」
「一部が、本拠に残っていた、のですね」

 タレ=シャルム銀河中心部、《ジュール・ヴェルヌ》――

「ペリー・ローダンは~」
「号令一下」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「〈混沌の勢力〉が〈グローイン反逆者〉救援のため開いた巨大転送機に突入」
「抜け出た、先は~」
「吹き荒れる、150メグのハイパー嵐」
「身動きも、ままならない」
「その上、ここは戦闘宙域」
「――どどーん」
「いきなり、〈反逆タンク〉包囲陣から、集中砲火」
「――赤道環モジュール2基、破損っ」
「――外装も、かなり損傷っ」
「――パラトロン・コンヴァーターも、いけませんっ」
「――メタグラヴは?」
「――とにかく、短距離で良いから、跳ぶのだっ」
「――ちょん」
「とりあえず」
「撃沈だけは、なんとか回避」
「……」
「そんな中~」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内では~」
「――はっ」
「女将軍カムコさん、転送の衝撃で覚醒」
「ペリー・ローダンは~」
「アラスカ・シェーデレーアをつれて、女将軍カムコのもとへ、急ぐ」
「で」
「状況説明」
「――〈ラボラトの爪〉を、移植されていたから?」
「――奪還後、アトレントゥス処置した?」
「――〈夜光鎧〉も、奪還した?」
「――〈胸甲〉〈脛甲〉……なんで、行方不明の〈兜〉があるの?」
「――やっぱり、盗んだのはアナタ?」
「――きーっ」
「若干、誤解もあるようですが」
「些細なこと・些細なこと」
「で」
「女将軍カムコさんは、〈夜光鎧〉全装着」
「――すっきり・すっきりだわっ」
「原〈負の球体〉の内部でも、方向感覚は、完璧」
「さらに」
「〈夜光鎧〉は~」
「《ジュール・ヴェルヌ》の艦載脳〈ネモ〉と、自動接続」
「原〈負の球体〉の中でも、方位安定」
「ハイパー嵐の中でも、航行安定」
「――さあっ」
「――旗艦《タロシ》を探して、戻るわよっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「女将軍カムコさんの操艦で、戦場を駆け抜ける」
「が」
「現在の《ジュール・ヴェルヌ》は、単なるボロ船です」
「――パロス影バリアが、一瞬しかもたない?」
「――なんとか擦り抜けたけれど、次はないかも?」
「――パラトロン・バリアは、効率半分?」
「――HÜバリアは、効率20%?」
「――あ、あぶないっ」
「その場は~」
「泥棒種族ラオソールの《ラオマーク》に、偶然、救われたり」
「そんな、ていたらく」
「――ちょっと?」
「――ペリー?」
「しかし」
「現場責任者であるはずの、ペリー・ローダンは~」
「高次観測装置〈カンター型ウルトラ計測器〉の計測結果に、とっても夢中」
「――〈負の球体〉〈反転〉作戦の、観測データ」
「――ほら、すばらしい記録だろっ」
「――このデータを、なんとか〈ニュークリアス〉への手土産にっ」
「――だから、この《ジュール・ヴェルヌ》を~」
「――危険にさらさないで、いただきたい」
「ようするに、この男」
「タレ=シャルム銀河の運命なんか、興味なし」
「目的はあくまで、自分本位の調査観測」
「女将軍カムコさん」
「キレました」
「――もう、いいっ」
「――ひとりで、旗艦《タロシ》に戻るっ」
「スペースジェット《SJ=10》で、単身・離艦」

 タレ=シャルム銀河中心部、〈暗黒のエレメント〉――

「遅ればせ、ながら~」
「戦闘宙域に到着した、〈暗黒のエレメント〉」
「物理法則の欠如=究極の闇の体現」
「――ぱっくん」
「敵も味方も、おかまいなし」
「対峙した、超知性体アルケティムさまも~」
「腹を、くくります」
「……」
「そもそも~」
「超知性体は、プシオンの塊」
「ある意味、〈暗黒のエレメント〉の対極に、位置します」
「今回~」
「超知性体アルケティムさまは~」
「容量の半分を~」
「原〈負の球体〉タレ=シャルムの〈反転〉に、使用するつもり」
「そのプシオン質量は~」
「カスタム〈法〉付与機《ケオス・タイ》を、触媒として~」
「当地に、顕現」
「うち30%は~」
「すでに、途中のプシオン網に道をつけるのに、使っています」
「残りを、銀河中心で解放して~」
「分断されたプシオン網を、修復するのが当初の計画」
「ならば」
「ついでに、〈暗黒のエレメント〉も撃破してやりましょう」
「充分に、引きつけて~」
「充分に、引きつけてから~」
「――ぴかーっ」
「闇の中心を標的に、プシオン網を繋いだ、蛇口全開で」
「――ばーん」
「〈暗黒のエレメント〉、雲散霧消」
「が」
「勢いあまって~」
「力を、出しすぎました」
「――ぱーん」
「超知性体アルケティムさまの意識も、雲散霧消」
「精神構造が、オカシクなってしまいました」
「……」
「しかし」
「超知性体アルケティムさまが、いなくなっても~」
「〈反転〉プロセスは、自動進行」
「プシオン網の、衝撃は~」
「超光速でタレ=シャルム銀河中心から、辺縁部へ」
「タレ=シャルム銀河の、内側のプシオン網と~」
「タレ=シャルム銀河の、外側のプシオン網を~」
「――ぴったり」
「〈塁壁〉、消滅」
「で」
「〈塁壁〉が崩壊した、周辺部から~」
「コスモメッセンジャーが、次々、突入」
「――!」
「タレ=シャルム銀河全域は、壮絶なプシ嵐」
「……」
「〈秩序の勢力〉連合艦隊・旗艦《タロシ》」
「新米将軍キ=ミョの、頭の中」
「超知性体アルケティムさまからの、通信が~」
「――ぷっつん」
「切れました」
「――超知性体アルケティムさま・超知性体アルケティムさま?」
「そして」
「壮絶なプシ嵐」
「新米将軍キ=ミョは、悟りました」
「――終わった」
「新米将軍キ=ミョは~」
「サイプロン艦隊――〈秩序の勢力〉連合艦隊に地元参加――に、回線接続」
「サイプロン艦隊の指揮官ランダ・エイスを、呼び出すと」
「――以後、全艦隊の指揮権を、キミに引き継ぐっ」
「――全軍を率いて、撤退してくれっ」
「――作戦は、成功……だ」
「――がっくり」

 タレ=シャルム銀河中心部、《ジュール・ヴェルヌ》――

「壮絶なプシ嵐」
「大破した《ジュール・ヴェルヌ》は、もう限界です」
「が」
「ペリー・ローダンは~」
「余裕をもって、号令一下」
「――緊急〈文脈跳躍〉、準備っ」
「――帰るのだ、新銀河暦1346年4月19日にっ」
「ところで」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内には~」
「この時代の客人が、いくらか乗艦中」
「エカトゥス・アティモス殿」
「サイプロン種族のスフェリカーが、4名」
「泥棒種族ラオソールが~」
「大泥棒三兄弟――首領ポタウク、ヴィズクエガトミ、リムボクス」
「泥棒アカデミーの学生ケチュアくん」
「およそ200名」
「かれらについては、問題ないのでしょうか?」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――気にしていては、全滅だっ」
「――あとで説明するから、大丈夫さっ」
「と」
「――救難信号?」
「――女将軍カムコさんの《SJ=10》?」
「無視するわけにも、いきません」
「激しさを増す、プシ嵐の中~」
「なんとか、《SJ=10》を捕捉」
「――よしっ」
「――〈文脈跳躍〉っ」
「……」
「が」
「〈文脈跳躍〉の瞬間~」
「女将軍カムコさんの〈夜光鎧〉は、この現象を危険と判断しました」
「――回避っ」
「――ちょっと待っ……あ」
「――!」
「女将軍カムコさんは~」
「跳ね飛ばされて、超空間へ」

 こうして、《ジュール・ヴェルヌ》は、未来へ帰還したという――

【補遺】

「〈反転〉と、書いて~」
「〈レトロバージョン〉と、ルビを振りたい」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 Perry Rhodan-Heft に毎号掲載される LKS「読者のお便りページ」。
 作家のひとり Arndt Ellmer が担当してから、なんでも1000回、らしい。


d-information ◆ 521 [不定期刊] 2008/07/28
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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