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520 [2008/07/21]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ドイツSF大賞 2008
◇クルト・ラスヴィッツ賞 2008
◇ペリー・ローダン近況


◆ドイツSF大賞 2008

 本年の Deutscher Science Fiction Preis 受賞作品。
 7月19日、ミュールタルのSFCD大会で、発表・受賞式がおこなわれた。
 長篇・短篇共に、Frank W. Haubold が受賞。

・Bester Roman 長篇部門
 Frank W. Haubold / Die Schatten des Mars / 火星の影

・Beste Kurzgeschichte 短篇部門
 Frank W. Haubold / Heimkehr / 帰郷
 ――S.F.X.誌掲載

□ Die Schatten des Mars「火星の影」

「マーティン・ルンドグレンは、宇宙飛行士」
「――秘境=ガラス都市を、探すんだ」
「そこでは~」
「過去と未来の境界線が消えるとか、なんとか」
「レナは、プリマドンナ」
「――暗殺未遂事件で、両脚をなくしてしまったの」
「それでも~」
「世界の狭間の第一ダンサーになるとか、なんとか」
「ジュリアス・フロムバーグは、天才構築家」
「――ジュリアが、死んでしまったんだ」
「そうして~」
「ガールフレンドを蘇らせようとか、なんとか」
「ミリアムは、工作員」
「――火星は、孤独な星なのねー」
「そこで~」
「破壊された生命の痕跡を拾い集めるとか、なんとか」
「……」
「希望でいっぱいの、火星入植」
「災厄で終わった、火星入植」
「一握りの、生存者たちは~」
「百万年前の文明の痕跡を、見いだしますが」
「――まだ、生きてるような?」

 EDFC 刊

【関連サイト】
・ドイツSF大賞のサイト
[ http://www.dsfp.de/ ]
・Die Schatten des Mars「火星の影」のサイト
[ http://www.die-schatten-des-mars.de/ ]


◆クルト・ラスヴィッツ賞 2008

 本年の Kurd Laßwitz Preis を受賞したのは、以下のとおり。

・Bester Roman 長篇部門
 Andreas Eschbach / Ausgebrannt / 石油が枯渇するとき

・Beste Kurzgeschichte 短篇部門
 Michael K. Iwoleit / Der Moloch / モロク
 ――短篇集 Der Moloch und andere Visionen 4 収録

・Bestes ausländisches Werk 海外部門
 Sergej Lukianenko / Spektrum / СПЕКТР / スペクトル

・Beste Übersetzung 翻訳部門
 Hannes Riffel
 ――Hal Duncan 著 Vellum「ヴェルム」の翻訳にたいして

・Beste Graphik アート部門
 Franz Vohwinkel
 ――John Meaney 著 Tristopolis「トリストポリス」の装丁画にたいして

・Bestes Hörspiel ラジオドラマ部門
 ――該当なし

・Sonderpreis 特別賞
 Helmuth W. Mommers
 ――短篇SF全般、特に Visionen-Reihe に関わる飽くなき貢献にたいして
   Visionen-Reihe は、Shayol 社が毎年刊行する一連の短篇集

【関連サイト】
・Kued Laßwitz Preis のページ
[ http://www.epilog.de/Dokumente/Preise/SF/Lasswitz/ ]


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2448 . Hubert Haensel / Tage der Angst / 恐怖の日々
2449 . Hubert Haensel / Die Finale Schlacht / 決戦
2450 . Robert Feldhoff / Evolux / エヴォラクス
2451 . Michael Marcus Thurner / Die Metaläufer / メタランナー
2452 . Christian Montillon / Operation Kobaltblau / コバルトブルー作戦

□ Perry Rhodan-Heft 2448話「恐怖の日々」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2448.html ]

 2000万年前、タレ=シャルム銀河中心部――

「ペリー・ローダン一行は~」
「〈混沌の勢力〉の〈負都市〉から、女将軍カムコさんを、救出成功」
「《ジュール・ヴェルヌ》で、急遽退却」
「――恒星ロトラフルまで、たどりつければっ」
「そこには~」
「〈法〉付与機《ケオス=アキス》」
「〈法〉付与機《ケオス=デグ》」
「〈法〉付与機2基が、〈秩序の回廊〉を開くべく、待機中」
「が」
「――恒星ロトラフル方面に?」
「――終末戦隊〈反逆者〉の〈反逆タンク〉数千隻の艦隊?」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、転げるように、反対方向へ、逃げる」
「――300光年は、引き離したぞっ」
「さて」
「これから、どうしたものか」

 《ジュール・ヴェルヌ》、タレ=シャルム銀河中心部、航行中――

「《ジュール・ヴェルヌ》を指揮する、ローダンと、しては~」
「〈負の球体〉の建設現場を、さらに偵察、してみたい」
「――針路っ」
「――タレ・シャルム銀河中心へっ」
「――超巨大ブラックホール、マルギン=クリロクスへっ」
「接敵することなく、通常航法で12日間」
「順風満帆」
「と、航宙記には、書きたいところ」
「が」
「タレ・シャルム銀河は、すでに、原〈負の球体〉」
「物理法則は、すでに、変容しています」
「一般の宇宙船は、探知もできず・直進もできず」
「それが」
「タレ・シャルム銀河中心に、近づくほどに~」
「――凄いことに、なっていくのです」
「ちなみに」
「《ジュール・ヴェルヌ》に派遣中の、サイプロン種族の成員」
「スフェリカー――〈負の球体〉水先案内能力者――4名は~」
「正しい針路を、示すのが、お仕事」
「それが」
「タレ・シャルム銀河中心に、近づくほどに~」
「――難しいことに、なっていくのです」

 《ジュール・ヴェルヌ》、タレ=シャルム銀河中心部、航行中――

「ところで」
「救出してきた、女将軍カムコさん、ですが」
「――拷問されて、消耗・疲労が著しい?」
「――、だけでなく?」
「――〈ラボラトの爪〉を、うなじに移植されてる?」
「終末戦隊〈反逆者〉の構成員は~」
「〈ラボラトの爪〉を移植され、条件付けされるわけで」
「移植されれば、〈混沌の勢力〉の完全下僕」
「〈ラボラトの爪〉を、なんとか、しなければ~」
「女将軍カムコさんは、救われません」
「で」
「ローダン、即断して曰く」
「――アトレントゥス処置だっ」
「アトレントゥス処置――」
「危険な〈ラボラトの爪〉を、無力化する施術」
「それなりに、患者の負担も、大きいのです」
「――ぷす」
「女将軍カムコさんに、ナノテク組織の注射を1本」
「――ちゅうぅぅぅっ」
「ナノテク組織が、〈ラボラトの爪〉を、発見してカプセル化」
「――うーん」
「女将軍カムコさんは~」
「アトレントゥス処置を、耐え抜きました」
「が」
「やはり、無理に無理を重ねたわけで」
「術後、急速に容態悪化」
「医者としては、打つ手なし」
「――覚悟は、しておいてください」

 《ジュール・ヴェルヌ》、タレ=シャルム銀河中心部、航行中――

「科学者の重鎮、マルコム・S・デーリアン、報告して曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》のエネルギー備蓄は、万全です」
「――〈文脈改竄機〉のサイクロトラフも、万全です」
「これには、ローダンも、安心」
「が」
「《ジュール・ヴェルヌ》乗員のいくらかは、誓願して曰く」
「――もう、原〈負の球体〉の情報収集は、充分でしょう」
「――もう、タレ・シャルム銀河を、脱出しましょう」
「――もう、ファリスケ・エリゴン銀河に、戻りましょう」
「――もう、現実時に戻りましょう」
「これには、ローダン、とりあわずに却下」
「で」
「アラスカ・シェーデレーアが、やってきて曰く」
「――女将軍カムコさんが、快復したら~」
「――ベクトル・ヘルメットのことを、説明して」
「――返却したいと、かく思うのです」
「話せば、長くなる話」
「超知性体アルケティムが、女将軍カムコさんに与えた〈夜光鎧〉」
「〈兜〉〈胸甲〉〈脛甲〉で、一揃い」
「効能は、どこでも正しい方向感覚」
「じつは~」
「ファリスケ・エリゴン銀河で、先般~」
「この〈夜光鎧〉の盗難騒ぎ、がありました」
「女将軍カムコさんの手元に、もどったのは~」
「〈胸甲〉〈脛甲〉の2つ、のみ」
「じつは~」
「〈兜〉は、2000万年の歳月を、経て~」
「――ベクトル・ヘルメットっ」
「アラスカ・シェーデレーアの、所有するところに」
「そして、2000万年の歳月を、遡り~」
「本来の所有者のご近所に、戻ってきたという次第」
「とはいえ」
「女将軍カムコさんは、まだ、昏睡状態です」

 3日後、《ジュール・ヴェルヌ》――

「サイプロン種族のスフェリカー4名は~」
「タレ・シャルム銀河中心に、近づくほどに~」
「正しい針路が、難しい」
「疲労困憊」
「タレ・シャルム銀河中心まで、2000光年の、あたり」
「――むー」
「スランプ突入」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、危険星域で立往生」
「……」
「そんな時」
「アラスカ・シェーデレーアの船室から~」
「こんな会話が、聞こえたとか・聞こえないとか」
「――前回、普通の星域でも、ほとんど死にかけたのに?」
「――コレを、また使うのか使うのか、オレ?」
「――無理に使用すると、頭ぱーん、てなるかも?」
「――ええいっ……怯むな、オレ」
「《ジュール・ヴェルヌ》指令室に、あらわれたアラスカ・シェーデレーア」
「――ベクトル・ヘルメットっ」
「――!」
「方向感覚とか、土地勘みたいなモノが、働くようになりました」
「――右だ」
「――左だ」
「――きーっ」
「副作用で、酷い状態に」
「さすがに、アラスカの顔面カピン片も、危険を察し」
「――ぴかぴかー」
「アラスカ・シェーデレーアの精神の安定を、全力支援」
「――きーっ」
「――ぴかぴかー」
「――よし……そこを前進だっ」
「奮闘すること、およそ2時間」
「ようやく~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、見通しの良い航路に、乗せました」
「が」
「すでに、半死半生、のありさま」
「そこで」
「ローダンは、考えて曰く」
「――女将軍カムコさんは、〈太陽のオーラ〉を、発している」
「――だから、〈夜光鎧〉を、着用できる?」
「――オレだって、〈深淵の騎士〉のオーラを、発している」
「――なら、〈夜光鎧〉を、着用できる?」
「――ええいっ……度胸だ、オレ」
「――〈胸甲〉〈脛甲〉っ」
「――!」
「ローダン、その瞬間に、意識喪失」
「〈胸甲〉と〈脛甲〉は、、勝手に分離離脱」
「その瞬間、〈胸甲〉の意識を、感じたような」
「――こいつのオーラは、偽物だっ」
「――〈夜光鎧〉の所有者に、ふさわしくないよっ」
「すなわち」
「ローダンでも~」
「アラスカ・シェーデレーアでも~」
「〈夜光鎧〉を着用するのは、それなりに命懸け」
「……」
「とか、するうちにも~」
「アラスカ・シェーデレーアは、最後の力を、ふりしぼる」
「――きーっ」
「――ぴかぴかー」
「――よし……そこを前進……だっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、比較的安全な星域まで、誘導完了」
「ここにて、しばらく~」
「スフェリカー4名の快復を、待つとしましょう」

 〈ハイパー交差点〉、〈秩序の勢力〉前線基地――

「タレ・シャルム銀河に点在する8つの〈ハイパー交差点〉の、ひとつ」
「直径65万km、球状の閉鎖空間に~」
「現在」
「〈法行進〉艦隊、および、地元連合艦隊が、遊弋中」
「超知性体アルケティムの、錨のようなものも、顕現中」
「そこへ」
「タレ・シャルム銀河中心近く、恒星ロトラフルから~」
「――みょみょみょ」
「〈法〉付与機《ケオス=アキス》」
「〈法〉付与機《ケオス=デグ》」
「〈法〉付与機2基が、〈秩序の回廊〉を開いて、帰還」
「《ジュール・ヴェルヌ》の姿は、なし」
「超知性体アルケティムは、落胆です」
「――女将軍カムコさんなしで、やらねばなるまいっ」
「と、なれば」
「使者キ=ミョ――これまで伝令が主な任務――に期待するしか、ありません」
「――使者キ=ミョは、本日から将軍じゃっ」
「――奮励努力じゃっ」
「――全軍、決戦じゃっ」
「……」
「じつは」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョには、個人的な秘密があります」
「アエガン人の偉丈夫、と見える外観は、偽物」
「真の姿は、虚弱な年寄り」
「――人々に感銘をあたえないと、この仕事は務まらんでなぁ」
「――だから、若作りして、がんばってきたわけだがのぉ」
「――将軍なんて激務に、耐えられるかのぉ……本当のワシ」
「――ぶつぶつ」
「……」
「なんて」
「老人が繰り言、つぶやくうちに~」
「超知性体アルケティムは、ずんずん、作戦の進行・手配」
「――〈法〉付与機10基は~」
「――タレ=シャルム銀河外縁部、星系ビ=ゾトリングへっ」
「――カオプレッサー=超知性体コルトロクの注意を、惹きつけるのだっ」
「――将軍キ=ミョは~」
「――全艦隊を、指揮っ」
「――〈法〉付与機2基が開いた、〈秩序の回廊〉を抜けよっ」
「――タレ・シャルム銀河中心近くの〈ハイパー交差点〉へっ」
「――隠密裏に、展開じゃっ」
「やがて」
「――終末戦隊〈反逆者〉の大艦隊が?」
「――〈暗黒のエレメント〉も、同行して?」
「――星系ビ=ゾトリングに、進軍中?」
「――やったぞっ」
「――かかりおったな、カオプレッサー=コルトロクっ」
「かくして」
「超知性体アルケティムは~」
「タレ=シャルム銀河中心部に展開させた〈秩序の勢力〉連合艦隊に、号令」
「――全軍・出撃っ」
「――敵中枢〈グローリン反逆者〉を、直接攻撃じゃっ」

 《ジュール・ヴェルヌ》、タレ=シャルム銀河中心部、航行中――

「とりあえず、快復は、したものの~」
「サイプロン種族のスフェリカー4名」
「あいかわらず、疲労困憊」
「――むー」
「今も~」
「4名中2名が、消耗激しく、脱落すると~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「ハイパー空間から、通常空間へ~」
「いきなり、ぽっとん」
「で」
「この事態に~」
「《ジュール・ヴェルヌ》指令室に、あらわれたアラスカ・シェーデレーア」
「悲壮な決意で、ベクトル・ヘルメットを装着する」
「ローダンは、悲しい目をして、その姿を見る」
「と、その時」
「――探知?」
「――1.5光年先に?」
「――極端な、収束性・指向性の、放射?」
「――恒星から、大規模なエネルギー抽出と思われる?」
「で」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、慎重に接近」
「――〈混沌の勢力〉の、時空ルータ8基が?」
「――直径200万kmの転送場を、構築してる?」
「――〈反逆タンク〉半個艦隊が、いるけれど?」
「――12隻単位で、転送されていく、みたい?」
「――どこへ?」
「――もちろん、タレ=シャルム銀河中心部だっ」
「さらに」
「――時空ルータが発する〈戦隊通信〉を、傍受?」
「――全軍、集結し、支援に行け?」
「――なぜ……何が?」
「ローダンは、瞬間切替スイッチつき」
「瞬時に、結論を導き出します」
「――超知性体アルケティムが、ついに〈決戦〉に臨んだのだっ」
「――もちろん、行くのだ、われわれもっ」
「かくして」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、光速の70%まで緊急加速」
「ローダンは、疲弊しきったスフェリカーに、檄をとばす」
「――超空間を抜けて、転送場のすぐ前で、実体化したいのだっ」
「――敵に、対処の余裕をあたえないようにっ」
「――できるな……できるよなっ……できないで、どうするっ」
「――突入、ゴーっ」
「――ごごごっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「転送場の、わずか2万1000km前で、実体化」
「転送場まで、0.1秒もかからない」
「――!」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「未知の目標宙域に、転送されていくのでした」

 次号、決戦。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 2450話まで、あと1冊。


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