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515 [2008/06/16]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

6 . H. G. Francis / Regenten der Energie / エネルギーの君主たち
7 . Timothy Stahl / Aufstand der Grall / グラルの蜂起
8 . Achim Mehnert / Sternentod / 星間の死
9 . Marc A. Herren / Der Zündermutant / 点火ミュータント
10 . Timothy Stahl / Falkans Verderben / ファルカンの没落
11 . Wim Vandemaan / Gericht der Regenten / 君主たちの審判
12 . Christian Montillon / Die Robotgarde / ロボット親衛隊

 4月開始、企画物ヘフト・シリーズ。隔週刊。その6冊目。
 12冊で、このエピソードは完結。
 しかし、続いて2期目のエピソードも準備中、とかいう。

 □ Perry Rhodan-Action 6話「エネルギーの君主たち」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/6.html ]

 西暦2166年3月、デメトリア星団――

「連合帝国の大執政官、ペリー・ローダンは~」
「惑星テラで発生した、暗殺未遂事件を、発端に~」
「現在、惑星スペジムで~」
「〈エネルギーの君主〉たちを、追跡中」

 惑星スペジム、首都ペッシマの、市場――

「スペジムは、自由商業惑星」
「スプリンガー、ジャホル」
「スプリンガー、デゼバル」
「両名が、実質支配者」
「仲は、それほど、良くないらしい」
「でも」
「首都ペッシマは、活気にあふれています」
「そんな、市街の市場」
「ローダンは~」
「一介のテラナー、ユーリ・トポルと、自称して~」
「情報収集、活動中」
「と」
「突然」
「雲間から落下してきた、コンテナがひとつ」
「――どっかん」
「――!」
「死傷者、多数」
「阿鼻叫喚」
「ローダンは~」
「物陰に退避して、事態を観察」
「――スプリンガーが、大勢で?」
「――あ、騒ぎに乗じて、グラル種族の連中を、襲ってる?」
「騒ぎが鎮まった、とき~」
「グラル種族の姿は、すでになし」
「スプリンガー連中が、道に倒れていたり」

 市街が平穏をとりもどした、ある朝――

「ローダンが、安宿部屋で、目を覚ますと~」
「――かちゃり」
「自分に照準を合わせた、巨大なエネルギー携行兵器」
「――この蛮人っ」
「――ちょっと待て、お嬢ちゃんっ」
「――このターナさまを、子供あつかいするなっ」
「――わかった、ターナさま……とにかく話を」
「このターナさまは、見た目、12歳くらいのアルコン人の女の子」
「より正確には、ツァリト人の少年兵、みたいな」
「どうやら、話は通じそう、ですが」
「あれこれ、聞き出す、その前に」
「――!」
「ターナさまの目には、特製コンタクトレンズ」
「――なぜ、壁に、UV卵が埋まってる?」
「――UV卵って、よくミサイルの標的として使う、アレ?」
「とりいそぎ、両名、安宿を逃げ出すと」
「――ひゅるるる……どっかーん」
「さらに」
「――ロボット?」
「――どどーん」
「両名、攻撃されます」
「なんとか、逃げると」
「――ロボットとスプリンガーが、大勢で?」
「――騒ぎに乗じて、グラル種族の連中を、誘拐しようと?」
「――助けようっ」
「――なんで、このターナさまがっ」
「ローダンとターナさま、騒動に介入」
「グラル種族2名を、保護」
「スプリンガー1名を、捕虜――ただし、重傷」
「――医者に、診せないと……」
「――これを、お使いなさいっ」
「ターナさまが調達してきたのは、反重力プラットフォーム」
「ローダン」
「ターナさま」
「グラル種族2名」
「スプリンガー捕虜1名」
「一行は、首都ペッシマを脱出」
「途中~」
「雨と嵐と鳥と蛇、襲来」
「苦難の末に、アラスのノアルト先生の医療施設へ」

 医療センター、ノアルト・マンタラ――

「――このスプリンガー捕虜、助けてやってくださいっ」
「ノアルト先生は、典型的なアラスです」
「博愛とか、貢献とか、いうより~」
「見返りとかを期待して、全力を尽くす」
「――はっ」
「スプリンガー捕虜が、目覚めると~」
「――我輩、永遠の生命を探索、しておってな」
「――文献にある、〈高主の血室〉を求めて、この惑星スペジムに来たのじゃ」
「――情報を、よこすのじゃ」
「スプリンガー捕虜、怯えた雰囲気」
「たいしたことは、話さぬうちに」
「――こ、こ、ここまでしか知らないっ」
「――うっ」
「あっさり自殺」

 惑星スペジム、宇宙港――

「テラ貨物船《マリリン》は、酒屋の船」
「――船長のジャン・ツォウです」
「通商惑星の税関は、腐敗の温床」
「――山吹色の菓子など、あれば、ぜひ一口」
「――山吹色の美酒なら、ございます」
「電子的に、アルコン人税関吏のフトコロが、温かく」
「なった、とみせかけて~」
「機械の中で、電気の流れをちょいと変更」
「アルコン人税関吏の財布の中身は、すべてめぐまれない子供たちへ」
「物陰では~」
「グッキーが~」
「害獣に間違われたり、しながら~」
「物陰から、こっそり事態に介入、していたのでした」
「……」
「ローダンの支援部隊として、惑星スペジムに潜入したのは~」
「医師ジャン・ツォウ」
「テレポーター、タコ・カクタ」
「透視能力者、ウリウ・セング」
「ネズミビーバー、グッキー」

 医療センター、ノアルト・マンタラ――

「ローダンと支援部隊は、合流」
「――おや……ターナさまは、どこ行った?」
「という、つれない別れとか」
「――ああ、ノアルト師匠っ」
「――なんと、ジャン・ツォウ先生っ」
「――いつか、アナタを越えてさしあげるですっ」
「――いつでも、迎え撃ってやるっ」
「という、運命の出会い」
「で」
「一行は、シフト3台に、分乗」
「〈エネルギーの君主〉たちの拠点、ザナド山地のロマロス山へ」

 ザナド山地、ロマロス山――

「山頂のいくつかに~」
「――セングも透視できない、プシ雲?」
「――総員、戦闘服着用っ」
「――突入っ」
「と」
「――どどーん」
「人型ロボットの迎撃」
「一行、分散」
「……」
「グラル種族2名は~」
「――ここが?」
「――〈高主の血室〉?」
「――ゼノの伝説、によると~」
「――入ったら、2度と出られないんだっけ?」
「――ばーん」
「撃たれて、しまいます」
「……」
「ローダンと、グッキーは~」
「――あ、霧の向こうに、ターナさまが……」
「――ペリー、ちょい待ち……あのコ、思考が読めない。罠っぽいよ」
「グッキーに、引き留められます」
「……」
「医師ジャン・ツォウと、タコ・カクタ」
「――テレポート、できないの?」
「――できませんねぇ」
「……」
「グッキーは~」
「――あ、だれかの思考が、読めそうだよ」
「――〈エネルギーの君主〉シン・トラグ?」
「昔のことを、回想していたのです」

 1万3000年前、デメトリア星団――

「アルコン人の大帝国は、マガドン人の帝国を殲滅」
「でも」
「10人の〈エネルギーの君主〉は、生き残った」
「惑星トラファルガーで、深層睡眠」
「それが」
「テラナーが、惑星トラファルガーに入植してきて~」
「騒がしいので、覚醒」
「アルコン人の大帝国に、復讐したい」
「でも」
「――9000体のロボット親衛隊を、投入するにはっ」
「――宇宙船《アウラティア》が、必要なのだっ」

 現在――

「医師ジャン・ツォウと、タコ・カクタ」
「――あ、あぶないっ」
「ロボットの襲撃から、ノアルト先生を、救出」
「――よろっ」
「タコ・カクタは、心臓発作……その場で治療」
「3名が、よろよろ、霧の中を進むと~」
「――医療ステーション?」
「――どんな高度な医療技術かと、期待したのに」
「――なんか、石器時代の設備だなー」
「と」
「医療ステーションに並んだ、グラル種族の死体・死体・死体」
「どれも、2つある頭の、ケモノ頭の方は、すっぱり」
「――脳髄、摘出?」
「――どこかに、移植した?」
「――うっ」
「さすがに医者たちも、気分が悪くなったり」
「……」
「ローダンと、グッキーは~」
「――あ、また、霧の向こうに、ターナさまが……」
「――ペリー……だから、罠っぽいって……あ」
「ターナさまの隣に、もうひとつの人影」
「ターナさまの姿が」
「――ぱーん」
「細かい破片と変じて、宙に散ると~」
「残るは、いかにも危険そうな人影」
「超強力な、メンタル放射」
「水晶がはまった、サークレット」
「〈パーペト君主〉シン・トラグは~」
「――ペリー・ローダンめっ」
「襲いかかる、のでした」

 以下、次号。

□ Perry Rhodan-Heft

2443 . Christian Montillon / ESCHERS Plan / エッシャーの計画
2444 . Michael Marcus Thurner / Vor der Finalen Schlacht / 決戦前夜
2445 . Horst Hoffmann / Geschöpf des Chaos / 混沌の被造物
2446 . Uwe Anton / Die Negane Stadt / 負人都市
2447 . Uwe Anton / Warten auf Xrayn / クズレインを待ちながら

□ Perry Rhodan-Heft 2443話「エッシャーの計画」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2443.html ]

 新銀河暦1346年11月、ハンガイ銀河――

「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則も、オカシクなりはじめています」
「探知も、ままならず」
「直進も、ままならず」
「普通の宇宙船は、まともに航行できないありさま」

 ハンガイ銀河中心近く、惑星ウィノラIII――

「そこは~」
「ハンガイ銀河中心部を遮蔽する〈核壁〉から、8000光年」
「……」
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊は~」
「惑星ウィノラIIIに、基地〈ウィン=アルファ〉を設営」
「アトラン直轄、発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「――《ソル》と、合流だっ」
「と、星系アックートを、目指す」

 発見者級戦艦《リチャード・バートン》――

「艦内には~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉を、搭載」
「……」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉――」
「人間の魂を、喰って~」
「機械の域を超越してしまった、ポジトロニクス」
「でも」
「――〈エッシャー〉、周辺宙域の安定域を、算定だっ」
「――ああ、まっすぐ進めるって、素晴らしいっ」
「という機能・性能は、唯一無二」
「……」
「ローレンス・サヴォワール博士――」
「第一サイバネティカー――〈エッシャー〉の総責任者」
「〈エッシャー〉開発チームの、唯一の生存者です」
「出身は、テラナー植民惑星ディアカト」
「ディアカト人は、環境適応人」
「先祖のテラナーとの最大の相違は、眼がひとつ、ということ」
「その眼が~」
「――見えなくなって、しまいました」
「原因不明」
「――だいじょうぶですか?」
「――だいじょうぶですか?」
「介抱、するのは~」
「ふたりの〈エッシャー〉アバター」
「もと、TLD工作員パル・アストゥイン」
「もと、TLD工作員メルラン・ミュル」
「いまは、〈エッシャー〉の意志を体現する、〈使い魔〉のようなもの」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉の中に、おいでください」
「――ハイパー次元マトリクスでなら、眼も見えるはずです」
「――さあ、そこの〈十字繭〉に、お入りください」
「――1名様、ご入場でーす」
「ローレンス・サヴォワール博士の魂は、肉体を離脱し~」
「ハイパー次元マトリクスへ」
「で」
「もと、TLD工作員パル・アストゥイン」
「もと、TLD工作員メルラン・ミュル」
「無表情な顔しながら、こんなことを言ってみたり」
「――よしっ」
「――〈中央乗換え〉作戦開始だっ」

 星系アックート――〈混沌胞〉発生中――

「――はたして、本当に《ソル》が?」
「――あるいは、罠かも?」
「アトラン、しばし逡巡……かと、思いきや」
「――ええいっ……下手な考え、休みに似たりっ」
「〈戦隊通信〉を使って、近隣に響く大音量」
「――オレは、アトランだっ」
「呼びかけました」
「と」
「《ソル》を指揮する、ロナルド・テケナー」
「躊躇……とかとは、無縁の男」
「――こちら、テケナーですっ」
「応じました」
「あとは、指向性無線で、内緒の相談」
「――(ひそひそ)ロッサヌ星団で、合流だっ」
「――(ひそひそ)惑星カルガルドで、待ってますっ」
「両艦、緊急発進」
「……」
「しばらく、して~」」
「通信を傍受した〈反逆者〉部隊が、星系アックートに、到着」
「星系アックートは、もぬけの殻」

 ロッサヌ星団、惑星カルガルド――

「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「惑星カルガルドに、着陸」
「《ソル》を、待っています」
「で」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》の、艦内――」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉の、中では~」
「もと、TLD工作員パル・アストゥインが~」
「ローレンス・サヴォワール博士の魂を~」
「ハイパー次元マトリクスの、奥の奥へと、ご案内」
「その隙に~」
「もと、TLD工作員メルラン・ミュル」
「ローレンス・サヴォワール博士の肉体を~」
「――するっ」
「と、着てみたり」

 11月19日――

「《ソル》、惑星カルガルドに、到着」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》の、隣に着陸」
「――両艦のあいだを、長さ1kmのチューブで、連結だっ」
「――全艦、省エネを徹底っ」
「――通信回線は、有線限定だっ」
「――エネルギー活動しなければ、宇宙空間から探知されないっ」
「で」
「両艦代表者による、意見交換会」
「《ソル》代表――」
「指導者、ロナルド・テケナー」
「艦長、フィー・ケリンド」
「ハルト人、ブロ・ラカネ」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》代表――」
「指揮官、アトラン」
「ネクシャリスト博士、インディカさん」
「ハルト人、ドモ・ソクラト」
「まずは――」
「敵機動要塞カオテンダー《ヴルタファー》について」
「――建造は、かなり進んでいる雰囲気?」
「アトランの心配事の種が、また増えました」
「つづいて――」
「今後の、行動指針」
「――ひとつっ」
「――ハンガイ銀河中心部、〈核壁〉の中に、突入だっ」
「――ふたつっ」
「――カオプレッサー〈コルトロク〉の情報を、収集するぞっ」
「――みっつっ」
「――エントロピー・サイクロンを、研究するぞ」
「――エントロピー・サイクロンに、部隊を送りこんでっ」
「――研究だけではなくて、できれば戦うのだっ」
「と」
「――〈戦隊通信〉を、傍受しましたっ」
「――〈暗黒捜査官〉船ですっ」
「――ロッサヌ星団が、針路にっ」
「アトラン、指示して曰く」
「――〈死人のふり〉だっ」
「――エネルギー活動しなければ、宇宙空間から探知されないぞっ」
「……」
「多数の〈反逆者〉艦隊が、惑星カルガルドの傍を通過」
「――ほら、気づかなーい」

 発見者級戦艦《リチャード・バートン》、艦内――

「ネクシャリスト博士、インディカさんは~」
「――あら、なぜかしら?」
「《ソル》と発見者級戦艦《リチャード・バートン》のあいだ」
「敷設された、有線回線」
「――データ量が、多いのよねー」
「で」
「報告をうけた、アトランは~」
「――まさか?」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉が、また暴走?」
「――《ソル》艦載脳〈セネカ〉を、制御下に置こうとしてる、とか?」
「アトラン、しばし逡巡……かと、思いきや」
「――ええいっ……問答無益っ」
「ローレンス・サヴォワール博士に、連絡をとると~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉、シャットダウンだっ」
「――いやです」
「――だから、シャットダウンを……」
「――いやです」
「ならば、アトラン、実力行使」
「が」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉を格納してある、環状格納庫が?」
「――封鎖、されてる?」
「ならば、アトラン、強行突破を指示」
「――スタータックっ」
「――トリムっ」
「――ドモ・ソクラトっ」
「テレポーターにして〈探知者〉、スタータック・シュレーダー」
「――ローレンス・サヴォワール博士……そこかっ」
「〈宇宙感知者〉、トリム・マラート」
「ハルト人、ドモ・ソクラト」
「両名を、連れて~」
「――テレポートっ」
「が」
「――見つからない?」
「どうやら~」
「ローレンス・サヴォワール博士の肉体の、中にいるヒト」
「〈エッシャー〉アバター、メルラン・ミュルが~」
「がっちり遮蔽している、ようでした」
「で」
「そうこう、するうちに~」
「――《リチャード・バートン》の格納庫から?」
「――向い側の、《ソル》の格納庫まで、橋が架かった?」
「――建機が、パラポジトロニクス〈エッシャー〉を、解体して?」
「――《リチャード・バートン》から、《ソル》に、移築してる?」
「どうやら~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「《ソル》艦載脳〈セネカ〉を、完全に掌握している、ようでした」
「ならば、アトラン、実力行使」
「――撃てっ」
「――格納庫ごと、パラポジトロニクス〈エッシャー〉を破壊して……」
「――!」
「と」
「出現した、のは~」
「〈エッシャー〉アバターのひとり、パル・アストゥイン」
「アトラン、怒りをぶつけます」
「――《リチャード・バートン》は~」
「――航行に必要な探知・解析を〈エッシャー〉に、依存しているのだっ」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉を、取り外されたら~」
「――《リチャード・バートン》は、屑鉄と化してしまうっ」
「対して」
「〈エッシャー〉アバター、パル・アストゥイン」
「語って、曰く」
「――ハンガイ遠征隊とは、そもそも~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉を~」
「――《ソル》に設置するための計画、なのです」
「――この計画は~」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉と~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉が~」
「――相談して、立案したのです」
「――この移設に、よって~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉の使命は、第2段階へ進むのです」
「で」
「このへんで」
「――ぶちっ」
「アトランのこめかみのあたり、何かが切れる音がしたような」
「――バリア展開っ」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉移設、断固阻止っ」
「――エネルギー系統、全開っ」
「――〈反逆者〉艦隊を、呼べっ」
「――いいから、呼べっ」
「――ええいっ……死なばもろともっ」
「……」
「さすがに、思いとどまった、ようです」

 同じ頃、〈エッシャー〉ハイパー次元マトリクス――

「ローレンス・サヴォワール博士は~」
「――〈中央乗換え〉作戦?」
「――なんだって?」
「事態に、気がつきます」
「あわてて、自分の肉体へ帰還」
「と」
「〈エッシャー〉アバター、メルラン・ミュルが、出現して」
「――眼を、見えなくしたのは、われわれです」
「――邪魔してほしく、なかったのです」
「――コレ、回復薬です」
「〈エッシャー〉アバター、パル・アストゥインが、説明して、曰く」
「――ハンガイ銀河は~」
「――周囲を〈塁壁〉で」
「――中心部を〈核壁〉で」
「――防衛しています」
「――物理法則がオカシクなりはじめた、ハンガイ銀河では~」
「――探知も、ままならず」
「――直進も、ままならず」
「――普通の宇宙船は、まともに航行できないありさま」
「――でも」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉は、探知・計算ができます」
「――《ソル》の、ハイパータクト駆動は~」
「――ちょんちょんちょん」
「――直進できます」
「――つまり」
「――《ソル》+パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「――ペリー・ローダンが、最終決戦において、敵中枢部に突撃するために~」
「――不可欠、なのです」
「ローレンス・サヴォワール博士は~」
「――がっくり」
「――(オレ、なんかまたやられたよやられたよやられたよ、あーもうイヤ)」
「うなだれて、言葉もなし」

 発見者級戦艦《リチャード・バートン》、艦内――

「アトランは~」
「――きーっ」
「――(オレ、なんかしてやられたよやられたよやられたよ、あーでもなんとか)」
「あきらめは、悪い方」
「――針路が定められない、発見者級戦艦《リチャード・バートン》だって~」
「――《ソル》にくっついて、基地〈ウィン=アルファ〉から出撃すれば良い」
「だから」
「――ローレンス・サヴォワール博士っ」
「――今後も、パラポジトロニクス〈エッシャー〉の監視を、頼むぞっ」

 4週間後――

「あれやこれや」
「ようやく~」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「《ソル》」
「ともに、惑星カルガルドを、発進」
「ですが、両艦の駆動系は、別物です」
「別々に、基地〈ウィン=アルファ〉を、目指すのでした」

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◆今回のひとこと

 医師ジャン・ツォウ――蒋健(ジョウ・ジアーン)が正解かも、と。


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