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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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503 [2008/03/24]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Ara-Toxin

6 . Michael Marcus Thurner / Der Unlichtplanet / 無光惑星

 Heyne 社の書き下ろしポケットブック・シリーズ〈アラス毒〉。
 全6巻の最終巻。

□ Perry Rhodan-Ara-Toxin 6巻「無光惑星」
[ http://perry-rhodan.net/produkte/buecher/heyne/aratoxin/6.html ]

 新銀河暦1340年7月、銀河系、星系クジュイス――

「宇宙ステーション〈瓦礫橋〉商店街は、大崩壊」
「〈瓦礫橋〉中心街は、巨大宇宙船《MO》として、航行開始」
「――ごごごっ」
「巨大宇宙船《MO》は、完全武装」
「しかも、モビー3体の護衛つき」
「駆けつけた、アルコン帝国艦隊・新鋭戦艦グワロン級16隻の、制止なんて」
「――ばーん」
「全艦撃沈」
「で」
「惑星規模の半生命体モビー3体は~」
「巨大宇宙船《MO》の前方で、三角形に陣を組みました」
「モビーの餌は、恒星です」
「すなわち、モビーの体内には恒星の5次元エネルギーが、みっしり」
「すなわち、同種の恒星の5次元エネルギーが、三角形を構成すると~」
「すなわち、恒星転送機、完成」
「――ばりばりばり……ばしゅっ」
「巨大宇宙船《MO》は、巨大な転送場を抜けて~」
「銀河系とアンドロメダ銀河のあいだの、虚空へ」

 巨大宇宙船《MO》――

「ぴょっこり突き出た、もと〈瓦礫橋〉貧乏桟橋」
「祖国を追われ、流れついたテフローダーが~」
「〈瓦礫橋〉の喧騒の陰、日銭を稼いで暮らしてきました」
「――ぴぴぴ」
「憶えて、いるでしょうか?」
「テフローダーは~」
「頭の中に、他の人類種族にはない〈パラ腺〉が、あって~」
「高次元のモノに、敏感なのです」
「――ぴぴぴ」
「じつは~」
「貧乏桟橋のテフローダー」
「みんな、こっそり、手術されていました」
「〈パラ腺〉に、ハイパー電波受信チップ」
「巨大宇宙船《MO》の司令室から、ハイパー電波」
「――ぴぴぴ(乗員トシテ勤務スルノデス)」
「が」
「よく見れば、挙動不審なテフローダーが3名」
「1名は、TLD連絡員イズナツ・ゴルギデス――麻薬中毒者」
「――(ぼー)ぴぴぴー?」
「エイェマリン麻薬の、おかげで~」
「ハイパー放射の効きが、弱いらしい」
「あとの2名は、いわずとしれた」
「テフローダーぽく変身して、潜入作戦中」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「……」
「そもそも、事件のはじまりは~」
「ザナウタさん――アラス秘密組織の超有能な女暗殺者――が~」
「謎の依頼人の、依頼をうけて~」
「ペリー・ローダンとティフラーを、誘拐」
「3名は、なしくずしに~」
「〈アラス毒〉――感染惑星が生物もろともモビーになる病気――の謎を~」
「追いかけて~」
「ついに」
「〈アラス毒〉事件の、実行犯なのか・首謀者なのか」
「巨大宇宙船《MO》の司令室に、こもる~」
「変形能力者シヌイト――現在はアラス医師ショプスナの姿――を~」
「追いつめた、という次第」
「……」
「巨大宇宙船《MO》船内に~」
「モビー三角転送機による超長距離転送の、衝撃!」
「――うっ」
「――うぅっ」
「ペリー・ローダンとティフラー」
「細胞活性装置のおかげで、一足先に行動可能」
「――むんっ」
「ザナウタさん」
「アラス秘密組織のきびしい特訓の賜物で、一足先に行動可能」
「で」
「ティフラーとザナウタさんが~」
「そこいらへんで、陽動作戦」
「ペリー・ローダンは~」
「テフローダー、イズナツ・ゴルギデスを、引きずって~」
「――ついに、〈アラス毒〉実行犯・首謀者と、対決だっ」
「気合いを入れて、司令室へ」

 巨大宇宙船《MO》、司令室――

「アラス医師ショプスナ(変形能力者シヌイト)は~」
「テフローダーなら、ノーチェック」
「テフローダー(ペリー・ローダン)は~」
「――問題のハイパー放射発信器を、破壊したい」
「――機械のまわりのバリアを、解除できるか?」
「テフローダー、イズナツ・ゴルギデスは~」
「それなりに、優秀な技術者です」
「――(ぼー)できるよー」
「が」
「アラス医師ショプスナ(変形能力者シヌイト)が~」
「テフローダーの不審な行動に、気がつきました」
「――なにをしているっ」
「――ここまでかっ」
「ペリー・ローダンは~」
「小型ゾンデに仕掛けして置き土産に、と最後の細工」
「と」
「――(ぼー)あぶなーいー」
「――ばーん」
「テフローダー、イズナツ・ゴルギデスは~」
「楯になって、ご臨終」
「ペリー・ローダンも、危険な状況です」
「が」
「――ペリーっ」
「――ばーん」
「ティフラーとザナウタさんが、駆けつけて~」
「ペリー・ローダンと、3名で、戦術的撤退」
「ところで」
「アラス医師ショプスナ(変形能力者シヌイト)は~」
「まだ、〈テフローダー〉の正体に、気づいていません」
「――ハイパー放射が効かないテフローダーが、あんなにいたとは……」

 巨大宇宙船《MO》、船内――

「ペリー・ローダン、ティフラー、ザナウタさん」
「戦術的撤退の、途上」
「――あのー」
「――!」
「出会ったのは、植物知性体ザチュスク人のザムトシャルフ」
「――ザチュスク人の同族は、みんな、〈瓦礫橋〉の両端に」
「――あんな大規模災害で、みんな、燃えたか枯れたか腐ったか」
「――惑星地表に根をおろし、種を飛ばすか株分けしたい」
「同行者に、なりました」
「――あのー」
「――!」
「出会ったのは、テフローダーの少女セムタちゃん」
「――セムタ、11歳だよ」
「――セムタ、逃げてきたよ」
「同行者に、なりました」
「計5名は、適当な隠れ家を、見つけて潜伏」
「……」
「そうする、間にも~」
「巨大宇宙船《MO》は~」
「受信側モビー三角転送機を、離れ~」
「〈無光惑星〉――恒星をもたない――の、周回軌道へ」
「周回軌道の宇宙ステーション《フォアリ》は~」
「〈MO親衛隊〉の、お休み処」
「今も数名、〈アラス毒〉に関わる不死のアラス医師たちが、深層睡眠中」
「そして~」
「〈無光惑星〉の、地表には~」
「事態のすべての発端となった男が、いるのでした」

 紀元前2万4000年前、レムール人、アセト・ラドル――

「アガイア・テティンは、レムール人13名に細胞活性装置を授与」
「アセト=ラドルは、そのひとり」
「そうして~」
「13名は〈島の王〉となり~」
「アンドロメダ銀河と銀河系を、陰から統治」
「周知の、とおり~」
「〈島の王〉の筆頭ファクターIの正体は、内緒のまま」
「でも」
「知らない方が、良いことを~」
「知ってしまった者が、います」
「当時のファクターVI、アセト=ラドルは、そのひとり」
「知ってしまった、ということを~」
「知られてしまった者も、います」
「アセト=ラドルは、特別なひとり」
「ファクターI、ミロナ・テティン、曰く」
「――わらわの正体を、知ったの、ねーん」
「――かくなる上は~」
「――わらわの忠実な下僕、スパイになるの、よーん」
「――他の〈島の王〉たちの謀反があれば、知らせるの、よーん」
「――さからうと、細胞活性装置を、ばーん、よーん」
「アセト=ラドルは、一介の研究者」
「権力に、興味はありません」
「もちろん、死んだら、大好きな研究が、できません」
「――ボク、思うんだけど……スパイになっても、いいんじゃない?」

 アセト=ラドルは、研究に没頭――

「――惑星タマニウム産のハイパー水晶、アルトリト?」
「――ボク、思うんだけど……すごいこと、できそうじゃない?」
「アセト=ラドルは、才気あふれる研究者」
「ハイパー水晶アルトリトの特性を、利用して~」
「――惑星が生物もろとも、巨大な半生命体に?」
「――ボク、思うんだけど……これって、使えるんじゃない?」
「巨大な半生命体は、〈ダルロス〉と命名」
「ファクターIに、報告すると」
「――アンドロ・ベータ銀河を封鎖するとか、ねーん」
「――使えそう、ねーん」
「興味を示して、もらえました」

 アセト=ラドルに、ファクターIから、辞令が――

「――アプスホル銀河へ行くの、よーん」
「――新種族アルコン人が、発展をはじめたの、よーん」
「――アプスホルとカラホル、両銀河制覇のわらわの夢に~」
「――役立てるの、よーん」
「アプスホルは、現在の銀河系のレムール語名」
「カラホルは、アンドロメダ銀河のレムール語名です」
「さて」
「ここは、前向きに、考えましょう」
「――ボク、思うんだけど……新しい研究も、いいじゃない?」
「〈ダルロス〉研究は、一時中断」
「一路、異動先へ向かいます」

 紀元前1万8334年、アプスホル銀河――

「中央戦争――アルコン独立戦争――の、7年前」
「アセト=ラドルは、アプスホル銀河へ到着」
「祖先の故郷惑星レムールのほど近くに、基地設営」
「アセト=ラドルは、知的好奇心旺盛な研究者」
「――ボク、思うんだけど……いろいろ、試してみたいじゃない?」
「アルコン帝国を、背後から操作する、ために~」
「アルコン人の一派を、自分の補助種族みたいに、育成」
「補助種族みたいなのは、〈ア(セト=)ラ(ドル)ス〉と命名」
「研究熱心な良い種族が、育ちました」
「とはいえ」
「中断を余儀なくされた、〈ダルロス〉研究は、いまも心の隅に」
「――〈ダルロス〉の本能脳は、こうすれば操縦できるじゃない?」
「くすぶりつづけて、いるようです」

 紀元前8千年紀――

「〈島の王〉ファクターXI、コリン=ウンス」
「こちらは、別のものが、くすぶりつづけて、いました」
「――ファクターIは、横暴だっ」
「――ファクターIは、専制だっ」
「6人評議会――〈島の王〉労働組合のようなもの――、設立」
「――アセト=ラドル……オマエも理不尽な異動に、一言あるだろっ」
「勧誘されて、6人評議会に参加」
「席上~」
「〈島の王〉ファクターXI、コリン=ウンスは~」
「爆弾発言」
「――オレは、〈島の王〉の筆頭ファクターIの正体を、見切ったっ」
「――オレたちは、直接交渉に、臨むのだっ」
「かつて~」
「アセト=ラドルは、研究のために誇りを捨てました」
「いま、心の中で、カチリと解除されたのは~」
「後催眠ブロック」
「一路、ファクターIのもとへ、馳せ参じます」
「――謀反なの、ねーん」
「で」
「ファクターXI、コリン=ウンスの細胞活性装置は、ばーん」
「他の謀反人も、ばーん」
「ついでに」
「アセト=ラドルの細胞活性装置も、ばーん」
「の、はずでした」
「が」
「アセト=ラドルは、真面目な研究者」
「課題があるなら、答案を作成していたり、します」
「――〈ダルロス〉の肉厚の体は、点火インパルスを通さないんじゃない?」
「身代わりデュプロを、ばーん」
「こうして、死んだふり」
「こっそり、〈ダルロス〉10体を、連れて~」
「こっそり、アプスホル銀河へ、逃れます」
「……」
「そんな時代のこと、でした」
「アセト=ラドル――研究一筋」
「青年シヌイト――自分探しの、旅の途中」
「運命の出会い」
「――オレ、先生の研究者魂に、感動したっす」
「――オレ、分子変形能力者ギュス=フォールベーラー種族っすけど」
「――オレ、種族を追放された身っすけど」
「――オレ、やさぐれてるっすけど」
「――師匠と呼んでも、良いっすか?」
「――いいんじゃない?」
「変形能力者シヌイトは、不死でこそ、ありませんが~」
「いろいろ、熱心」
「深層睡眠とか、技術を駆使」
「現在まで、アセト=ラドルに師事することに」

 紀元前1千年紀――

「アセト=ラドルは、アラス医師に化けて~」
「――集団で、研究してみても良いじゃない?」
「――ボク、今日から……オスティアム・メハロ先生っ」
「で」
「オスティアム・メハロ先生の、熱い研究者魂に~」
「いつしか、アラスの若き才能が、集結」
「トランティポンが、師事」
「クレオリンも、師事」
「ショプスナ(変形能力者シヌイト)も、師事」
「他、大勢が、師事」
「――われら、〈MO親衛隊〉っ」
「MO、すなわち、メハロ/オスティアム先生の略」
「……」
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――ボク思うんだけど……不死血清、完成させてみない?」
「〈MO親衛隊〉は、不死血清を実用化」
「全員、不死になりました」
「――ボク思うんだけど……ボクだけ、老衰してない?」
「――先生っ!」
「――がっくり」
「オスティアム・メハロ先生だけ、効果がないふり」
「身代わりアラスが、がっくり」
「こうして、死んだふり」
「それから~」
「〈MO親衛隊〉の不死者たちは~」
「年齢を、ごまかせなくなると~」
「宇宙ステーション《フォアリ》で、深層睡眠」
「歴史の表と裏を、行ったり来たり」
「ところで」
「宇宙ステーション《フォアリ》――」
「もともと……は、アセト=ラドルの宇宙船《インスティン》」
「発見した……と、うそぶいたのは、ショプスナ(変形能力者シヌイト)」
「当然、仕掛けがあります」
「〈MO親衛隊〉の不死者たちは~」
「宇宙ステーション《フォアリ》で、深層睡眠する、あいだ~」
「――ボク思うんだけど……ボクのアイディア、聞いてくれない?」
「――MO先生っ!」
「ヒュプノ放射を、たっぷり」
「目覚めれば、アイディア満載」
「――燃える、研究者魂っ」
「――われら、〈MO親衛隊〉っ」
「MO先生(アセト=ラドル)の、操り人形」
「……」
「ところで」
「アセト=ラドル自身も、もちろん研究します」
「――銀河間虚空に、研究拠点を作れたら、良いんじゃない?」
「〈無光惑星〉建設」
「――〈ダルロス〉で、恒星転送機ぽいものが、できるんじゃない?」
「モビーを3体ずつ、遠距離転送機がわり」
「銀河系イーストサイドと、アルコン帝国近郊と、〈無光惑星〉」
「3点を結ぶ秘密の航路を、建設」
「……」
「とはいえ」
「アセト=ラドルは、このところ過熱ぎみ」
「――なんか頭の回転、鈍くない?」
「長命だから、記憶が溜まりすぎたのです」
「忘れてしまいたい、ことは~」
「忘れてしまい、ましょう」
「――でも、ちょっと、勿体ないんじゃない?」
「〈無光惑星〉に生えたヤクヴァ樹を、聞き手に~」
「忘れたいイタい記憶を、語っては忘れ、語っては忘れ」
「ヤクヴァ樹は、純真無垢な半知性体」
「――さやさやー」
「――ころころー」
「意味もわからず、ただ記憶を堆積していきます」
「……」
「さて」
「アセト=ラドルは、絶好調」
「ですが」
「中断を余儀なくされた〈ダルロス〉研究は、いまも心の隅に」
「――〈ダルロス〉生産技術=〈ラドル毒〉?」
「――惑星が生物もろとも、巨大な半生命体に?」
「――感動です、先生っ」
「と、弟子たちに、言わせたい」
「でも」
「ハイパー水晶アルトリトは、惑星タマニウム以外に産せず」
「――ああ、銀河系に、ハイパー水晶アルトリトが、あればねえ~」
「――ボク……また、〈ダルロス〉を作れるじゃない?」
「くすぶりつづけて、いたのです」

 新銀河暦1331年、ハイパー物理学的抵抗増大――

「――ハイパー物理学的抵抗増大の影響で?」
「――これからは、安いハイパー水晶カルムヴァットでも?」
「――ボク……〈ダルロス〉を、作れるじゃない?」
「かくして」
「ショプスナ(変形能力者シヌイト)が~」
「〈MO先生、生前の手記(偽書)〉の発見を、報じます」
「――生の支配者、だけじゃなくて……死の支配者にも、なりたいじゃない?」
「手記の中~」
「〈ラドル毒〉=〈アラス毒〉のアイディアが」
「で」
「〈アラス毒〉計画、するすると開始」
「――ボクのアラスたちが、銀河系を支配したら……」
「――良いかも、じゃない?」

 現在:新銀河暦1340年7月、銀河間虚空、〈無光惑星〉周回軌道――

「巨大宇宙船《MO》船内で~」
「ペリー・ローダンは~」
「――〈アラス毒〉の真相を、究明したい」
「植物知性体ザムトシャルフは~」
「――惑星地表に根をおろし、種を飛ばすか株分けしたい」
「で」
「植物知性体ザムトシャルフが案内する、秘密の通路を抜けて~」
「両名、防護服にバリアを張ると~」
「軌道上から〈無光惑星〉地表へ、ダイビング」
「一方」
「ティフラーとザナウタさんは~」
「巨大宇宙船《MO》船内で、ふたたび戦闘開始」
「襲い来る~」
「テフローダー部隊――ショプスナ(変形能力者シヌイト)影響下」
「殺すわけにも、いきません」
「――テフローダーを、解放するんだっ」
「――殺さぬ程度に、楽にしてあげましょう」
「――セムタも……むがむがっ」
「テフローダー少女セムタちゃんは、戦力外」

 〈無光惑星〉地表――

「植物知性体ザムトシャルフは~」
「根をおろしました」
「あとはもう、子孫繁栄に専念」
「で」
「ペリー・ローダンは、ひとり~」
「〈無光惑星〉唯一の居住地とおぼしき場所を、めざす」
「と」
「――さやさやー」
「――ころころー」
「ヤクヴァ樹の実が、道にころげていたり」
「――ねーねー、言葉わかる?」
「――オレたち、すげー憶えさせられてるけど」
「――意味、わからないんだ」
「――正しく憶えてるか、聞いてみてくれないかい?」
「――(長い話)」
「ペリー・ローダンは~」
「アセト=ラドルが忘れたイタい記憶の、集中講義で~」
「〈アラス毒〉の真相を、ついに知ることに」
「――あー、くらくらする」
「――できれば、忘れたい記憶だなー」
「ふらふら、よろよろ」
「ペリー・ローダンは~」
「〈無光惑星〉唯一の居住地とおぼしき場所に、到達」
「――ついに、邪悪な研究者アセト=ラドルと、対決だっ」
「気合いを入れて、突入」
「したのですが~」
「迎えたのは、ヒュプノバリアの壁」
「見たくないものが、襲ってきます」
「ペリー・ローダンは~」
「アセト=ラドルのネガティヴ記憶の、集中砲火で~」
「発狂寸前」
「絶望して、死にたくなりました」
「精神的にも、ボロボロ」
「肉体的にも、ボロボロ」
「それでも」
「ペリー・ローダン自身も~」
「伊達に、イタい人生を生きているわけでは、ありません」
「鉄面皮、猪突猛進、ポジティヴ思考」
「しかも、瞬間切替スイッチつき」
「――いやだなー」
「――邪悪な研究者なんて、いるわけないじゃないですかー」
「――ちょっと、研究熱心な、だけですよー」
「ポジティヴに、正当化」
「で」
「ヒュプノバリアは、突破したのですが~」
「もう、戦える状態では、ありませんでした」
「……」
「一方」
「アセト=ラドルは~」
「ペリー・ローダンの、ポジティヴ思考に~」
「心が洗われる思い、でした」
「――ボクって……邪悪な研究者とは、違うんじゃない?」
「――ボクって……ちょっと、研究熱心な、だけじゃない?」
「研究者アセト=ラドルは、ペリー・ローダンを、必死に介抱」
「――〈ラドル毒〉=〈アラス毒〉の対抗措置?」
「――こうすれば、感染した惑星も、救えるじゃない?」
「惜しげもなく、最高の秘密を教えてみたり」

 巨大宇宙船《MO》、船内――

「ティフラーは~」
「ショプスナ(シヌイト)の正体を、暴露」
「――こいつは、変形能力者だっ」
「そこへ、追討ちのように~」
「〈無光惑星〉から、研究者アセト=ラドルから~」
「通信です」
「――もう、やめても、良いんじゃない?」
「――先生? え?」
「変形能力者シヌイト、わけがわかりません」
「命令無視・戦闘継続」
「ティフラーやザナウタさん、危険な状況に」
「が」
「――!」
「――びびびっ……ばーん」
「先だっての、司令室潜入作戦で~」
「ペリー・ローダンが細工した、小型ゾンデ」
「ようやく、機能を果たしました」
「ハイパー放射発信器、全壊」
「――はっ」
「テフローダー全員が、正気にもどる」
「と、なれば」
「変形能力者シヌイト、孤立無援です」
「――先生、先生、助けてください」
「変形能力者シヌイト、追いつめられました」
「――先生、なんで……もう、やめて良いんじゃない……なんて?」
「変形能力者シヌイト、思いつきます」
「――あいつだ……ペリー・ローダン、先生に何を吹きこんだっ」
「変形能力者シヌイト、キレました」
「――ペリー・ローダン……オマエだけは、殺すっ」
「で」
「――ばーん」
「ティフラー(本物)を、抹殺して~」
「ティフラー(変形能力者シヌイト)、転送機で〈無光惑星〉へ」
「が」
「同行者、ザナウタさんは~」
「アラス秘密組織の、超有能な暗殺者」
「嗅覚だって、常人の域を凌駕」
「――くんくんくん……ばーん」
「迷いが、ありません」
「ティフラー(変形能力者シヌイト)は~」
「あっさり、即死」
「……」
「ところで」
「ティフラー(本物)は~」
「MO先生の神の業で~」
「なんとか、一命をとりとめたそうです」

 9月25日、惑星アラロン――

「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンは~」
「銀河医学界の最高権威、アラス医師ゼオビトと、会見」
「――アラス種族が介入できない事件、だから?」
「――だから、わたしを、利用したとか?」
「――ザナウタさんが所属するという、アラス秘密組織、だが~」
「――正体不明の〈依頼人〉というのは、よもやキミ、ではあるまいな?」
「アラス医師ゼオビト、曰く」
「――そんな、動機が、ないですよ(ふふふ)」
「――そんな、MO先生の天才が嫉ましかった、とか(ふふふ)」
「――そんな、このゼオビトを、虚栄心の塊みたいに(ふふふ)」
「邪悪な研究者は、ここにいました」
「……」
「一方」
「ティフラーとザナウタさんは~」
「――愛してるよ、ハニー」
「――でも、永遠には、愛せないわ、ダーリン」
「――それでも、まだ何日かは愛せるさ、ハニー」
「――新しい任務で、記憶が消されるまではね、ダーリン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「アラス秘密組織の暗殺者=女特務工作員71号」
「かなわぬ恋も、あるのでした」

 銀河間虚空、〈無光惑星〉――

「植物知性体ザムトシャルフは~」
「種を蒔いたり、株分けしたり」
「せっせと、はげみます」
「テフローダー少女セムタちゃんは~」
「すっかり、大人たちに、不信感」
「――セムタ、ここで暮らすっ」
「ちょっと熱心なだけの研究者、アセト=ラドルは~」
「――ボク思うんだけど……研究成果を良いことに、使いたいじゃない?」
「〈無光惑星〉は、いずこかへ航行開始」
「その行方は、誰も知りません」

解説:オスティアム・メハロ先生

「憶えて、いるでしょうか」
「旧暦2040年~」
「アルコン人トーラさんの寿命を、なんとかしたい」
「マーシャルと、ローリーと、グッキーと、ペリー・ローダンは~」
「――銀河医師族アラスの、動物園惑星トリモンへ」
「――生命延長血清を、入手するのだ」
「その、惑星トリモン」
「トルラン市の中心部に――〈大モー通り〉」
「基部1mなのに、高さはなんと300m――〈大モーの尖塔〉」
「当時のアラス医師たち、曰く」
「――モー先生は、医学の天才でな」
「――3000年以上も、昔~」
「――自分の身体を実験台にして、亡くなったそうじゃ」
「神として、敬われていました」
「――モー先生」
「――MO先生……M/O先生……O・M先生」
「オスティアム・メハロ先生は、アラスの歴史に、生きています」
「……」
「アラス医師トランティポンの、検疫船《モマンタル》?」
「あ、これも《MOマンタル》か……」

□ Perry Rhodan-Heft

2431 . Horst Hoffmann / Attacke der Cypron / サイプロンの攻撃
2432 . Hubert Haensel / Proto-Negasphäre / 原〈負の球体〉
2433 . Wim Vandemaan / Der Zorn des Duals / 双頭大佐の怒り
2434 . Michael Marcus Thurner / Die Halbraumwelt / 半空間惑星
2435 . Michael Marcus Thurner / Die Nega-Cypron / ネガ=サイプロン

□ Perry Rhodan-Heft 2431話「サイプロンの攻撃」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2431.html ]

 紀元前2005万9813年、タレ=シャルム銀河、惑星アタ・タゲノ――

「ペリー・ローダンは~」
「生物空間ダリア=リスティナで~」
「甲羅蜥蜴グレスクの長と、対面」
「ペリー・ローダン、警告して、曰く」
「――ゲンプロクス分析者は、キミたちを〈放射体〉として、捕獲するぞ」
「――〈混沌の勢力〉の奴隷に、されてしまうぞ」
「甲羅蜥蜴グレスクの長、曰く」
「――ボクたち……強い……大丈夫」
「――〈暗黒のエレメント〉……迎え……来るし」
「少しの間なら、守ってあげよう、とまで言われて~」
「ペリー・ローダンは、所在なげ」
「とぼとぼ」
「ホボゲイさんが待つところへ、もどる」
「と」
「――!」
「〈終末震〉第3波、到来」
「おなじみの、上下左右もわからぬ状況」
「さらに、突然」
「すべてを呑みこむ暗黒、到来」
「――!?!?」
「ペリー・ローダンも、さすがに事態を掌握できず」
「――まさか、〈暗黒の……?」
「――エレメント〉?」
「――はっ」
「気づけば~」
「〈終末震〉も、〈暗黒のエレメント〉も、去ったあと」
「甲羅蜥蜴グレスクも、去ったあと」
「……」
「一方」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿の命令を、うけて~」
「ゲンプロクス分析者は~」
「生物空間ダリア=リスティナで~」
「ペリー・ローダンとホボゲイさんを、探索中」
「ゲンプロクス分析装甲車10台と、ゲンプロクス探査器が何基も~」
「――ぴゅん」
「――ぴゅぴゅんっ」
「見つかるのは、時間の問題かと」
「……」
「そんなこんなで」
「ペリー・ローダンとホボゲイさんは~」
「隠してある、ホボゲイさんの宇宙船へ、向う」
「途上」
「――!」
「――はっ」
「また、〈終末震〉」
「――!」
「――はっ」
「また、〈終末震〉」
「――!」
「――はっ」
「けっきょく、〈終末震〉3回」
「回を重ねるごとに、酷くなって、いるようです」
「それでも、なんとか~」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》――直径35mの円盤型――に、到着」
「――ディルヴァン・モラヴィというヒトに、もらったのです」
「――超知性体アルケティムの委託をうけている、とか言っていました」
「ホボゲイさん、推測して曰く」
「――ハイパー物理学的な変更は、いろいろ定まってしまった、みたいです」
「――混沌胞〈ベルナバス〉」
「――混沌胞〈ビ=ゾトリング〉」
「――ふたつが繋がって、〈混沌叢〉になってしまった、みたいです」
「とにかく」
「ホボゲイさんは、発進準備を進めます」
「と」
「〈反逆者〉が利用する〈戦隊周波〉通信を、傍受」
「暗号解読、してみましょう」
「――惑星アタ・タゲノから、宇宙に向けて?」
「――発信人は、終末式部官グリンヴァラン?」
「――増援要請?」
「――惑星アタ・タゲノには?」
「――〈進歩維持者〉にとって、耳よりな情報が?」
「――内容は、通信では、ちょっと?」
「――そうだよなぁ……連中も迎えに来てほしいだろうし」
「――つまり……〈インタゾ〉や〈法行進〉の情報は、まだ漏れていないっ」
「――よしっ」

 宇宙船《狩人》、惑星アタ・タゲノを発進――

「が、直後」
「――!」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は~」
「〈終末震〉の余震、のようなもの」
「ジェット流と〈終末震〉が、からみあった霧、みたなもの」
「に、遭遇」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は~」
「惑星アタ・タゲノへ」
「原住民ロガン人の集落の廃墟、の近くに、なんとか不時着」
「おそるべき、ハイパー物理学的現象は~」
「一昼夜も、継続」
「身動き、とれません」

 惑星アタ・タゲノ地表、宇宙船《狩人》――

「ホボゲイさんは、不安な様子」
「――探知器に、宇宙船9隻?」
「――終末戦隊の〈反逆タンク〉?」
「敵の増援部隊が、到着したのです」
「が」
「――探知器に、さらに宇宙船――楓の葉みたいな――12隻?」
「――終末戦隊の〈反逆タンク〉8隻と、交戦?」
「――何者?」
「ホボゲイさん、曰く」
「――サイプロン戦艦です」
「――タレ=シャルム銀河の抵抗勢力の中で、もっとも強力なのです」
「あれよあれよ」
「〈反逆タンク〉9隻、全滅」
「サイプロン艦隊の被害は、小型艦1隻のみ」
「さらに」
「サイプロン艦隊11隻は~」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》を~」
「――どどーん」
「クレーター湖もろとも、破壊」
「……」
「サイプロン艦隊と、通信してみましょう」
「サイプロン艦隊旗艦《シャルクヴァ》と、つながりました」
「ホボゲイさん、呼びかけます」
「――おーい」
「――……」
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは、冷たい態度」
「ところが」
「――は、はろー?」
「――!」
「ペリー・ローダンの〈深淵の騎士〉のオーラには、興味あり」
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは~」
「転送機で、ホボゲイさんの宇宙船《狩人》へ」
「――じーっ」
「オーラを、査定」
「ペリー・ローダンを、〈秩序の勢力〉の関係者と、認めたようです」
「ならば」
「お願い、してみましょう」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモス」
「――終末式部官グリンヴァラン」
「――両名から情報が伝われば、〈インタゾ〉と〈法行進〉が、危険なのだっ」
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは~」
「――両名は、ゲンプロクス分析装甲車で、逃走中でありましょうからっ」
「――さっそく、手配しましょうっ」
「サイプロン艦隊は~」
「やすやすと~」
「ゲンプロクス分析装甲車10台を、捕獲・拘束」
「――残り最後の1台に、問題の両名が?」
「――その1台から、通信ですっ」
「――(ざざざ)終末式部官グリンヴァランです」
「――(ざざざ)無条件降伏、したいです」
「が」
「投降の、間際~」
「終末式部官グリンヴァランは、兵装貧弱なゲンプロクス分析装甲車で~」
「――ばーん」
「対する、サイプロン艦隊は~」
「――どどーん」
「ゲンプロクス分析装甲車、木端微塵」
「……」
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは~」
「――これで、よろしいですかっ」
「――当艦隊は、可及的速やかに、撤収したいでありますっ」
「が」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモスは、これしきでは、死なんのだっ」

 惑星アタ・タゲノ地表、双頭大佐エカトゥス・アティモス――

「ゲンプロクス分析装甲車、破壊の、寸前~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「――パラポール・ベールっ」
「で、ゲンプロクス分析装甲車を、離脱」
「――終末式部官グリンヴァラン……オマエの犠牲を、無駄にはせんぞっ」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「救命カプセル――惑星アタ・タゲノに不時着したときの――へ~」
「自分の移動ロボットを回収しに、戻りたい」
「――移動ロボットに搭乗すれば、まだ、戦えるし」
「――移動ロボットに搭乗しないと、身体の節々が痛くって」
「で」
「上空の様子を、こっそりうかがうと~」
「どうやら~」
「サイプロン艦隊は、惑星アタ・タゲノから、完全撤退」
「――あとは、じーっと、〈反逆タンク〉の次の便を、待っていよう」
「――てなわけで、移動ロボットを」
「救命カプセルへ」
「ところが」
「移動ロボットに、搭乗するか・しないか」
「と、いうところで~」
「――!」
「突如、個体・対探知バリアの陰から、出現する~」
「完全装備の、ペリー・ローダン」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿を、麻痺銃で~」
「――ばーん」
「捕獲、するのでした」
「ところで」
「――(オマエ、その装備は、どこから?)」
「――これか?」
「――宇宙船《狩人》の物置に、あったのだ」

 惑星アタ・タゲノから半光年、サイプロン艦隊――

「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは~」
「かりかり、しながら~」
「ペリー・ローダンとホボゲイさんを、待っていました」
「と」
「ようやく~」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》、到着」
「外殻に、係留している、のは~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿の、移動ロボット」
「作戦は成功、ということです」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は~」
「サイプロン艦隊旗艦《シャルクヴァ》の、格納庫へ」

 サイプロン艦隊は、サイプロン基地惑星へ、発進――

「サイプロン艦隊旗艦《シャルクヴァ》、艦内で~」
「ホボゲイさん、ペリー・ローダンに、告白して、曰く」
「――惑星アタ・タゲノの〈放射体〉の件、ですが」
「――じつは、甲羅蜥蜴グレスクの他にも、いたのです」
「もう少し、くわしく聞いてみましょう」
「――救命カプセルの脇に、花まっさかりの植物が、あったでしょう」
「――タミタとゴディロ」
「――じつは、原住民ロガン人が、突然変異した植物で~」
「――〈放射体〉です」
「――〈混沌の勢力〉に利用されれば、敵戦力・増強、になるわけですが~」
「――見逃して、やりたいな、と」
「まあ、ここらへん、気持はわかります」
「が」
「ホボゲイさんは、気づいていないのでしょうか」
「ロボット芋虫の、外皮をよく見れば~」
「タミタとゴディロ、ふたりの、小さな種子が、びっしり」
「すなわち」
「変異ロガン人は~」
「――(ホボゲイサンガ、訪レル惑星ニ)」
「――(ボクラノ花ヲ、咲カセヨウ)」
「とか、しているのでした」

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◆今回のひとこと

 さよならMO先生。


d-information ◆ 503 [不定期刊] 2008/03/24
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