rlmdi.
| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

d-information

495 [2008/01/28]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

[このメールは登録者に無料で配布しています]
[解除はこちらから http://www.rlmdi.org/rlmdi/di/ ]


◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Ara-Toxin

4 . Wim Vandemaan / Die eiserne Karawane / 鋼鉄列車
5 . Hubert Haensel / Die Trümmerbrücke / 廃墟橋
6 . Michael Marcus Thurner / Der Unlichtplanet / 無光惑星

 Heyne 社の書き下ろしポケットブック・シリーズ〈アラス毒〉。
 全6巻の4巻目。

□ Perry Rhodan-Ara-Toxin 4巻「鋼鉄列車」
[ http://perry-rhodan.net/produkte/buecher/heyne/aratoxin/4.html ]

 新銀河暦1340年7月、銀河系、星系サリダ――

「G2恒星サリダには~」
「惑星が、12」
「第3惑星レミオンは~」
「もと、テラナー植民惑星」
「〈アラス毒〉災禍の、被災地」
「知性体だけでも、犠牲者600万人」
「〈アラス毒〉は~」
「惑星上の生命を、生体物質にまで解体」
「惑星核の元素と、ハイパーエネルギー的相互作用」
「――どっかーん……ぐわらぐわらぐしゃ」
「あとには~」
「つぶれた球形、漆黒の塊が、漂うばかり」
「それを見て」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンは~」
「――モビーっぽい?」

 7月1日、アラス医療船《コンノイト》――

「〈アラス毒〉首謀者のひとり、はぐれ医師トランティポンは~」
「医療船《コンノイト》の一室で、拘束状態」
「が」
「――身体検査、おそまつですねー」
「マニキュアに含ませたナノテクで、脱出」
「――脱出計画、おそまつだな」
「ペリー・ローダンとティフラーに、すぐ捕らえられますが」
「――あ……指と指で、何やってるっ」
「マニキュアに含ませたナノテクとナノテク、相互作用で炎上」
「――ぼっ」
「火元=はぐれ医師トランティポン、ほとんど全焼」
「――わぁ」
「類焼=ティフラー、失明にいたる大火傷」

 アラス検疫船《アッペン》――

「アラスの医学は、超優秀」
「ティフラーは、すぐに、もとどおり」
「が」
「はぐれ医師トランティポンは、ほとんど灰しか残っていません」
「――さすがに、無理でしょ?」
「でも」
「アラス医師プロブ・アルノインは、最新ナノテクの専門家」
「灰に残ったモノから~」
「トランティポンのようなモノを、生成」
「――肉体機能は、もどらないから~」
「――ナノマシンで、動かしてみようっ」
「――U"BSEF定数=魂は、もどせないから」
「――6次元周波数スティムレータの試作品を、埋めこんでみようっ」
「6次元周波数スティムレータ――」
「すなわち、魂のペースメーカー」
「カピンのトリツォム技術の研究成果……とか」
「で」
「この〈トランティポン〉」
「肉体機能が、トランティポンでなくて~」
「魂も、トランティポンでなくて~」
「もう、トランティポンでは、ないのでは?」
「――いや、精神は、ある程度トランティポンだ」
「で」
「この〈トランティポン〉は~」
「――だれかの心の声が、聞こえますねー」
「――第4惑星オイロズから、呼んでますねー」
「いきなり」
「搭載艇・強奪」
「第4惑星オイロズへ」
「検疫船《アッペン》は、当然、搭載艇を追撃します」
「――ばーん」
「搭載艇・爆発」
「でも」
「この〈トランティポン〉は~」
「直前に、搭載艇から脱出」
「第4惑星オイロズへ、無事降下」
「……」
「火山の惑星オイロズ――」
「――どどーん」
「肉体機能を維持することは困難な、環境」
「が」
「この〈トランティポン〉」
「もとより肉体は、機能しない」
「ナノマシンのおかげで、生きています」
「とりあえず」
「内蔵ポジトロニクスに、助けてもらいながら~」
「記憶の断片から、昔の自分を振り返ってみたり」

 ロボット摂政がまだアルコン帝国を統治していない時代、惑星アラロン――

「トランティポンは~」
「惑星アラロンの最精鋭アカデミーで、学んでいました」
「――オスティアム・メハロ先生の、回診です」
「トランティポンは、心酔」
「――オスティアム・メハロ先生は、最高ですねー」
「トランティポンは、師事します」
「クレオリンも、師事」
「ショプスナも、師事」
「他、幾人も、師事」
「――われら、〈MO親衛隊〉っ」
「MOは、メハロ/オスティアム先生の略」

 ある日――

「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――ボク思うんだけど……カレって、不死なんじゃない?」
「――キオム・スパンテ講師が、ですかー?」
「トランティポンは、いつでも~」
「オスティアム・メハロ先生の、お役に立ちたい」
「で」
「キオム・スパンテ講師が、宇宙船で発進するところを、襲撃・拉致」
「すぐさま、拷問」
「――お前、不死ですねーっ」
「――!」
「――がっくり」
「死なせて、しまいました」
「とりあえず、報道によれば~」
「――超空間突入直後、爆死!」
「――キオム・スパンテ講師、不慮の事故」
「偽装と証拠隠滅は、完璧だから安心です」
「で」
「オスティアム・メハロ先生に、事件を報告」
「キオム・スパンテ講師の研究を、調べてみると~」
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――カレ……本当に不死の研究を、してたんじゃない?」
「そんな、こんなで~」
「以後も~」
「〈MO親衛隊〉の活躍、めざましく」
「オスティアム・メハロ先生は、ほとんど神」

 ある日――

「〈MO親衛隊〉全員に、召集命令」
「アンプルが、配られて~」
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――不死血清……ようやく、完成しそうじゃない?」
「不死血清中の、ナノマシンは~」
「肉体の状態を、維持」
「U"BSEF定数=魂の状態を、維持」
「相対的不死を、約束するのです」
「で」
「50年から150年かけて、臨床実験」
「自分たちに、投与してみましょう」
「――われわれ、老化の兆し、見えませんねー」
「――ボク思うんだけど……ボクだけ、老衰してない?」
「――先生っ!」
「――がっくり」
「不死血清は、どうしてか~」
「オスティアム・メハロ先生にだけ、効果なし」
「それから~」
「〈MO親衛隊〉の不死者たちは~」
「歴史の表と裏を、行ったり来たり」
「年齢を、ごまかせなくなると~」
「廃墟・宇宙ステーション《フォアリ》――建造者不明――で~」
「深層睡眠、してきたのです」

 数世紀後――

「〈MO親衛隊〉の同志ショプスナが~」
「――オスティアム・メハロ先生の手記を?」
「――発見したのですかー?」
「手記の中~」
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――生の支配者、だけじゃなくて……死の支配者にも、なりたいじゃない?」
「手記の中~」
「究極兵器〈アラス毒〉のアイディアも、ありました」
「トランティポンは、いまでも~」
「オスティアム・メハロ先生の、お役に立ちたい」
「――やりますよー」
「……」
「という次第で~」
「今日に、至るのでした」

 新銀河暦1340年7月2日、星系サリダ――

「スペースチューブ――転子状搭載艇――が、1隻~」
「第3惑星レミオンだったモノに、接近」
「搭乗者は~」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「アラス医師プロン・ドクト」
「アラス医師が、いっぱい」
「で」
「近くから観察、してみましょう」
「――モビーっぽい?」
「――いや、もうコレ、モビーだから」
「――何回、どう見ても、モビーだから」
「――では、もう、モビーってことで」
「でも、どうやら~」
「モビーへの変態プロセスは、まだ途中」
「――本能脳が、完成してない?」
「――変態プロセスを制御する手段なんて、あるの?」
「――変態プロセスが完了したら、この星系も最期?」
「あれこれ、論議しながら~」
「スペースチューブは、モビー開口部へ、進入」
「――中心部へは、徒歩だ」
「――中心部の巨大空洞だ」
「――あ、〈アラス毒〉に溶かされた惑星レミオンの住民たちがっ」
「のようなオブジェが、あちこちに」
「――モビーの、発達途中の本能脳が?」
「――素材となった惑星と住民の記憶を、なぞっている?」
「で」
「ペリー・ローダンは、決意した」
「――モビーの変態プロセスを、止めるぞ」
「――本能脳を、摘出するのだ」
「装置の設置を、はじめますが~」
「準備が完了する、その前に~」
「――モビー、活動開始?」
「――進路は……恒星サリダ?」
「モビーが、恒星エネルギー摂取を開始したら~」
「ここで、悠長なことは、していられません」
「――機械を残して、即刻撤退っ」

 第4惑星オイロズ――

「惑星オイロズは、火山の惑星」
「本来、肉体機能を維持することは困難な、環境」
「が」
「原住民が、います」
「第3惑星レミオンの植民テラナーとは、交流皆無」
「だったのですが」
「……」
「シッキイ種族――」
「姿は、ヒキガエル――ただし、直立歩行で、頸が長い」
「普通の眼と眼の、あいだに~」
「オーラ眼2つ――U"BSEF定数=魂が、見えるとか」
「男と女の、あいだに~」
「第3の性――主に出産を担当――が、あったりして」
「……」
「――ぼぼぼーっ」
「火山惑星に、今日も炎の柱」
「過酷な地表で~」
「――ごーっ」
「シッキイ種族は、常に移住する」
「――ごーっ」
「巨大機関車と巨大客車と巨大貨車からなる、鋼鉄列車に、乗車したまま~」
「――ごーっ」
「惑星地表――の安全な土地――に敷設されていく、自律線路を~」
「――ごーっ」
「シッキイ種族の文明の雰囲気は、人類の19世紀から20世紀あたり」
「――ボクたちは、どこから来たんだろう?」
「――なんで、こんな暮らしを、してるんだろう?」
「自問しますが、わからない」
「幾世紀も昔~」
「あの〈大群〉が、銀河系の知性水準を下げた時代に~」
「いろいろ失われて、しまったのです」

 鋼鉄列車シオロック号――

「――ごーっ」
「シッキイ種族、オロンティウ・プレカくん――」
「鋼鉄列車シオロック号・車掌ん」
「ごく普通に、恋をして~」
「ごく普通に、子供を作ろうという」
「でも」
「――最近、白日夢を、見るんです」
「――白日夢には、変なヒトが、登場するんです」
「やがて~」
「とうとう~」
「白日夢の登場人物――あの〈トランティポン〉――を~」
「拾うことに」

 7月3日、鋼鉄列車ガイヴェック号――

「――ごーっ」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラーは~」
「鋼鉄列車ガイヴェック号に、乗車して~」
「あの〈トランティポン〉を、追跡中」
「――いったい、どこへ?」

 鋼鉄列車シオロック号――

「――ごーっ」
「この〈トランティポン〉は~」
「――オレを呼んでる……」
「邪魔な車掌、オロンティウ・プレカくんを、突き落として~」
「鋼鉄列車シオロック号で~」
「〈縦穴海〉のひとつ、へ急ぎます」
「……」
「〈縦穴海〉――」
「惑星オイロズ地表にうがたれた、円形の縦穴3つ」
「深さ数km」
「円の直径は~」
「〈縦穴海〉の真上に位置する、衛星と同じ」
「……」
「――〈縦穴海〉底から、呼んでますねー」
「この〈トランティポン〉は~」
「〈縦穴海〉底で、柩のようなモノの蓋を~」
「――ぱっくり」
「柩の中から蘇生した、巨大生物ミディアッコは~」
「この〈トランティポン〉を~」
「――ぱっくり」
「〈縦穴海〉から、這いあがってきます」
「……」
「どうやら~」
「アラス医師プロブ・アルノインの、術式」
「モビー本能脳精神の、変調」
「巨大生物ミディアッコの、夢」
「3つの相互作用が~」
「――呼んでますねー」
「の原因だった、らしい」

 鋼鉄列車ガイヴェック号――

「――ごーっ」
「ティフラーは~」
「鋼鉄列車シオロック号の車掌オロンティウ・プレカくんを~」
「拾います」
「で」
「憶えている、でしょうか?」
「ティフラーは~」
「あの〈英雄の学校〉ウパニシャドで~」
「あの英才教育など、受けています」
「――ウパニシャド瞑想っ」
「――車掌オロンティウ・プレカくんの、白日夢とリンクっ」
「いくつか、わかってきました」
「――太古、シャリフ人が?」
「――惑星オイロズに、〈縦穴海〉を掘って?」
「――〈縦穴海〉の上空に、衛星も置いて?」
「――地表に巨大生物を、配置して?」
「――なにやら、ゲームをしていた?」
「で」
「――巨大生物ミディアッコが?」
「――オレハ、自由ダ?」
「――ミンナ壊シテ、宇宙ヘ帰ルノダ?」
「――宙港へ、向ってる?」
「現在、宙港のようなトコロ、には~」
「アラス検疫船《アッペン》が、停泊中」
「――巨大生物ミディアッコを、封じる手段は?」
「――線路?」
「――線路!」
「――線路ゴーッ!」
「かくして」
「自律的に展開する、惑星規模の巨大線路網が~」
「――ぎしぎしぎしきききーっ」
「と、巨大生物ミディアッコを、縛りあげて~」
「――どっぽん」
「〈縦穴海〉底に、再度封印」

 アラス検疫船《アッペン》――

「じつは~」
「ティフラーは~」
「あの〈トランティポン〉の記憶を~」
「あの〈トランティポン〉の内蔵ポジトロニクスから~」
「自分の携帯端末に、ダウンロードしていました」
「で」
「アラス医師プロブ・アルノインは、最新ナノテクの専門家」
「――残っていると言えば、言えなくもない」
「――肉体は、もう完全にダメだけど~」
「――精神は、まだなんとか」
「……」
「鋼鉄列車シオロック号・車掌、オロンティウ・プレカ」
「生涯、一車掌」
「ごく普通に、子孫を遺したい」
「でも」
「――白日夢が、まだ、見えるんです」
「――第3性=代母の調子が、悪いんです」
「いろいろ、お世話になったのです」
「アラス検疫船《アッペン》に招いて、治療しましょう」
「が」
「シッキイ種族、オロンティウ・プレカ」
「アラス検疫船《アッペン》船内に、へんな生き物がいる、と言う」
「話を聞いて、考えるに」
「――オーラ眼で、見えた?」
「――変形能力者では?」
「――アラス医師プロブ・アルノイン先生が?」
「調査すると~」
「――アラス医師プロブ・アルノイン先生(本物)の、腐乱死体がっ」
「で」
「アラス医師プロブ・アルノイン先生(偽物)は~」
「――アラス検疫船《アッペン》から、グライダーで逃走?」
「――惑星オイロズに隠してあった球形船で、脱出?」
「――追跡だっ」
「が、その時」
「――モビーが、進路を惑星オイロズへ?」
「一時、追跡どころでは、なくなるのですが~」
「でも、大丈夫」
「すでに細工は、してあります」
「――うぃぃぃん」
「先日、ペリー・ローダンが仕掛けてきた機器が、作動」
「モビーの本能脳に、巨大なメスがサクサクっと」
「――!」
「――モビーは、痛みに耐えかねて~」
「――超空間に、逃げていくのでした」

□ Perry Rhodan-Heft

2423 . Arndt Ellmer / Berserker in Not / 狂戦士、危うし
2424 . Hubert Haensel / Die Thermodyn-Zentrale / 熱力中枢
2425 . Michael Marcus Thurner / Zwei gegen INTAZO / 〈インタゾ〉に立ち向かうふたり
2426 . Uwe Anton / Aufbruch der Friedensfahrer / 平和ドライバー出動
2427 . Uwe Anton / Hilfe für Ambriador / アムブリアドル救援

□ Perry Rhodan-Heft 2423話「狂戦士、危うし」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2423.html ]

 紀元前2005万9813年、タレ・シャルム銀河――

「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「対して~」
「球状星団アクオン=ゴリッサの、超空間繭〈インタゾ〉は~」
「〈秩序の勢力〉の〈負の球体〉建設阻止運動の基地」
「先日~」
「超知性体アルケティム配下、〈法行進〉艦隊が、到着」
「それを、勝手に、追いかけて~」
「ペリー・ローダン指揮下の《ジュール・ヴェルヌ》も、到着」
「そこで」
「〈法行進〉艦隊司令=女将軍カムコ、曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》は、〈法行進〉艦隊の客人よっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》に、作戦見学を許可してあげるっ」
「――だから、命令をきくのよっ」
「――まずは、バコシュウィシュ種族のモジュラードックへ、お行きなさいっ」
「――くれぐれも、余計なコトは、しないようにっ」

 《ジュール・ヴェルヌ》は、モジュラードック《ANC110》へ――

「ここは~」
「恒星イン5周回軌道」
「モジュラードック《ANC110》に、入渠する前に~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、あれこれ観測」
「――〈秩序回廊〉の〈門〉も、よく見えますね」
「〈秩序回廊〉――」
「熱力技術者たちは~」
「封鎖されたタレ・シャルム銀河内部と~」
「超空間繭〈インタゾ〉を~」
「〈秩序回廊〉で、接続」
「現在、〈門〉は、開いています」
「超空間繭〈インタゾ〉に帰還してくる、艦艇・多数」
「――みんな、ボロボロ?」
「――エントロピー・サイクロンに、やられた?」
「――半分が、救難信号、発信してる?」
「――すぐそこに実体化した、カニのハサミみたいな艦も、SOSって……」
「――救助だっ」

 《ジュール・ヴェルヌ》のコルベット数隻が、蟹鋏艦の救助活動――

「ペリー・ローダンは、陣頭指揮」
「――艦内は、水?」
「――乗員は、水棲生物?」
「トサモサ種族――」
「タツノオトシゴ、のように見えなくもない知性体」
「身長2.5m」
「かつては、超知性体エレダインの補助種族」
「発祥惑星は、〈混沌の勢力〉に破壊され~」
「現在、人口10万体とか」
「そのトサモサ種族が~」
「――しゃぁぁぁっ」
「半狂乱で、救援部隊を襲撃」
「理性を失って、いるようです」
「だから」
「むしろ、捕獲=保護も、簡単」
「蟹鋏艦・爆発」
「――ばーん」
「と、なるまでに~」
「乗員の大半を、救助できたのです」

 本件は即刻、女将軍カムコに通報される――

「ご立腹です」
「――余計なコトは、するな……と言ったでしょっ」
「――〈混沌の勢力〉のスパイが潜入してたら、どうするのよっ」
「――もう1回、ランテルン種族が臨検するわよっ」
「――作戦見学の許可は、取り消しますっ」
「で」
「今回、ペリー・ローダンに、釈明の余地なし」
「――(あー、やっちまったなー)」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「モジュラードック《ANC90》へと、曳航されるのでした」

 《ジュール・ヴェルヌ》は、モジュラードック《ANC90》へ――

「ランテルン種族が、臨検です」
「――〈秩序の勢力〉に敵対する意志は?」
「――ありますか?」
「――ありませんか?」
「回答させて、判定して」
「結果」
「全乗員と、救助したトサモサ種族の中に、不審者なし」
「……」
「モジュラードック《ANC90》所長、他1名が~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、訪問」
「バコシュウィシュ種族――クモっぽい――のデネガルト所長、曰く」
「――修繕と、技術機器の設置に、先立ち~」
「――貴艦の技術レベルを、確認したい」
「――高度な技術については、供与もほしい」
「良いヒトたち、みたいですが~」
「〈文脈改竄機〉――未来から来た証拠――を調査されては、困ります」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――戦闘目的で来たのではないので、特別な武器は……もごもご」
「――お見せするほどのモノでも……むにゃむにゃ」
「誤魔化します」
「……」
「一方」
「モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「トサモサ種族のマン・アル・サンチと、会見」
「マン・アル・サンチ――別名〈もっとも深く潜る男〉」
「〈素潜り一番〉?」
「あるいは~」
「〈最深潜者〉と書いて、ディーペストダイバーと読ませたい」
「――同胞を助けてくれて、感謝です」
「――トサモサ種族の蟹鋏艦は、もう738隻しかないのです」
「――トサモサ種族は、平和な種族です」
「――だから、超知性体エレダインに、愛されてきたのです」
「――だけど、それでは、戦えないです」
「――だから、励起注入器を、脳に埋めたのです」
「――励起インパルスを、送ると……」
「――しゃぁぁぁっ」
「――コワイ狂戦士に、なれるのです」
「――救助してくれた蟹鋏艦の、乗員は~」
「――エントロピー・サイクロンにやられて、励起注入器が誤作動したのです」

 モジュラードック《ANC90》――

「《ジュール・ヴェルヌ》は、がっちり繋留されました」
「ペリー・ローダンは、暇なので~」
「モジュラードック《ANC90》を、仲間と探検」
「集会所〈キャンプ・スマロガルド〉で、情報収集」
「――超知性体アルケティムの作戦?」
「――〈原混沌胞〉が〈混沌胞〉に成長する前?」
「――〈混沌胞〉がつながって、〈混沌叢〉に成長する前?」
「――なるたけ多く〈原混沌胞〉を潰す?」
「なるほど」
「――協力する他の超知性体?」
「――超知性体〈星〉は?」
「――プシオン的な手法で、〈インタゾ〉の秩序維持?」
「――超知性体ナファウチュクは?」
「――バコシュウィシュ種族と、関わりが?」
「ところで」
「――このペリー・ローダンに、伝言?」
「――談話ホールで、超知性体アルケティムの情報を?」
「――よかろう、すぐ行く」
「でも~」
「というか、当然のように、罠でした」
「……」
「談話ホールで~」
「――!」
「――しゃぁぁぁっ」
「狂戦士化したトサモサ種族・数名が~」
「ペリー・ローダンを、襲撃」
「が」
「戦闘能力にも秀でたバコシュウィシュ種族・多数が、駆けつけると~」
「ペリー・ローダンを、援護」
「襲撃したトサモサ種族を、全員秒殺」
「で」
「短時間の戦闘の、あいだに~」
「ペリー・ローダンは、気がつきます」
「――!」
「――何者か、このペリー・ローダンを見ているな?」
「事件後の、現場検証で~」
「赤外線で走査、してみると~」
「視線を感じたあたりに、熱源の痕跡が、みつかりました」
「……」
「事態収拾の後――」
「バコシュウィシュ種族、《ANC90》所長、デネガルトと~」
「トサモサ種族代表、マン・アル・サンチが~」
「ペリー・ローダンのもとへ、謝罪に参上」
「――安全を保証できず、面目ない」
「――同胞が迷惑かけて、ごめんなさいです」
「で」
「ペリー・ローダンは~」
「主導権を握れる、こうした機会を逃しません」
「――して、トサモサ種族の励起インパルスを制御した、首謀者は?」
「――いまだ、捜査線上に容疑者うかばず?」
「――考察、してみようではないか?」
「――〈インタゾ〉に〈混沌の勢力〉のスパイが潜入している、ということ?」
「――ランテルン種族の臨検を誤魔化せる水準の技術を、もって?」
「――先日の〈熱力技術者〉殺害事件と、同一犯の可能性も?」

 本件も当然、女将軍カムコに通報される――

「ご立腹です」
「――面倒ばかりかけて……まったくっ」
「が」
「今回、ペリー・ローダンは、するっと、聞き流してます」
「――(オレ、悪くないもん)」
「――(あ、そういえば、あのコト、話してなかったような)」
「――えーと……」
「――もう、話したかもしれないが~」
「――ラオソール種族の拠点《ラオマーク》も、ココに呼んであるのだ」
「女将軍カムコは~」
「――(そーゆー大事なコトを、言い忘れるなっ)」
「という顔を、しますが~」
「――セクンディムに連絡して、〈インタゾ〉まで案内させましょうっ」
「――戦力になって……くれるんでしょうねっ」

 以下、次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 原書の輸入、また、やります――
 希望者は、以下の説明をご確認の上、1月末日まで、ご連絡ください。
[ http://www.rlmdi.org/rlmdi/di/dtrans.html ]


d-information ◆ 495 [不定期刊] 2008/01/28
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.org/rlmdi/di/ ]

 このメールマガジンは Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りしています。

【ご注意】記事の性格上、伝聞・広告・ひろい読みにもとづく不確かな情報が多くふくまれます。より正確な情報を望まれる方は、紹介する関連サイトなどをかならずご自身でご確認ください。


このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています。[http://www.mag2.com/ ]