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| d-information | シリーズ/作家 | ペリー・ローダン |

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472 [2007/08/20]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2399 . Uwe Anton / Finale für einen Dual / 双頭大佐にフィナーレ
2400 . Robert Feldhoff / Zielzeit / 目標時間
2401 . Michael Marcus Thurner / Vorstoß in die LAOMARK / 《ラオマーク》に突撃
2402 . Christian Montillon / Der GESETZ-Geber / 〈法〉付与機
2403 . Christian Montillon / Mission CHEOS-TAI / 《ケオス・タイ》作戦
2404 . Arndt Ellmer / Versteck am Black Hole / ブラックホールの隠れ家

□ 再掲:Perry Rhodan-Heft 2399話「双頭大佐にフィナーレ」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2399.html ]

 新銀河暦1346年、恒星転送機ジアフォ・デュオ制御惑星トリクサル――

「技術者ラウライ・ブロダーさん――」
「発見者級戦艦《エドモンド・ハレー》艦上で、爆発事故」
「バリアのおかげで、一命はとりとめた、のですが~」
「昏睡から、醒めると~」
「――こわいのよー」
「以来、宇宙船恐怖症」
「地上勤務の、毎日です」

 3月、銀河系、恒星転送機〈カラグ恒星12面体〉――

「双頭大佐ゼルベロフ指揮下、〈反逆者〉部隊は~」
「恒星転送機〈カラグ恒星12面体〉を、完全制圧」
「――これで、この恒星転送機は、オレのもの」
「――待っていろよっ……テラナーとか、ハルト人とか」
「――恒星転送機街道の彼方まで、追い詰めてやるっ」
「が」
「そこに、思わぬ伏兵が」
「老ハルト人、コルノル・レルズ」
「――ワシの恒星転送機は、誰にもやらんっ」
「――〈最終スイッチ〉じゃ」
「――むんっ」
「その瞬間」
「恒星転送機〈カラグ恒星12面体〉は、全機能停止」
「復旧は、できません」

 恒星転送機ナギガル・トリオ――銀河系から93万光年――

「アトラン指揮下、自由テラナー連盟艦隊と、ハルト人艦隊」
「逃走……もとい、戦略的撤退中」
「老ハルト人、コルノル・レルズの、おかげで~」
「〈反逆者〉が、恒星転送機街道を追撃する事態は、避けられそう」
「でも」
「恒星転送機の座標は、おそらく、敵にまるわかり」
「安穏としては、いられません」
「アトラン、思うに」
「――ラファン人は、こんなだし」
「――〈反逆者〉も、見逃してくれると、思いたい」

 恒星転送機グルヴァー・デュオ――銀河系から136万光年――

「アトラン指揮下、自由テラナー連盟艦隊と、ハルト人艦隊」
「さらに、逃走……もとい、戦略的撤退」

 恒星転送機ジアフォ・デュオ、制御惑星トリクサル――

「到着した、発見者級戦艦《ジェフェ・クロードリン》、艦上」
「ハルト人ドング・ゴクの、姿がありました」
「じつは、これ」
「〈反逆者〉幹部、改造人間=双頭大佐ダンティレン」
「の、変装」
「双頭大佐ダンティレンには~」
「頭が、ふたつ」
「向かって左側は~」
「モルダエル人――〈反逆者〉所属、トカゲのような戦士種族」
「もとの名を、イレンディル」
「向かって右側は~」
「テラナー――銀河系在住の、ヒューマノイド種族」
「もとの名を、ロワ・ダントン、といいます」
「その、上に~」
「覆いかぶさる、擬態種族コーダ・アラティール3体」
「あわせて、ハルト人の形を、とっているのでした」
「目的は~」
「――アトランを、暗殺だ」
「……」
「到着した、発見者級戦艦《エドモンド・ハレー》、艦上」
「アトランは~」
「ハルト人ドング・ゴクから、連絡をもらいます」
「――内密に、ふたりだけでお話があるのねん」
「――ならば、制御惑星トリクサルの某所で」
「さて」
「齢を重ねたアルコン人、アトラン」
「猜疑心の強さには、定評があります」
「――アトラン、覚悟っ」
「襲いかかる、ハルト人ドング・ゴク=双頭大佐ダンティレン」
「――させんぞっ」
「潜んでいた、ハルト人ドモ・ソクラトが、阻止」
「――卑怯者っ」
「両者の声が、かぶったり」
「で」
「以後、しばらく~」
「アトランVS双頭大佐ダンティレン」
「目と耳を覆いたくなる、悲惨な闘いが、展開します」

 恒星転送機ジアフォ・デュオ、制御惑星トリクサル、地下――

「双頭大佐には、超心理能力――内因性の苦痛をあたえる――が、あります」
「きっと、にらむと~」
「――ひーっ」
「身体を二つに折って、苦悶するアトラン」
「――いいぞ、このまま一気にっ……お、おい、どこへ行くっ」
「さて」
「齢を重ねたアルコン人、アトラン」
「悪運の強さにも、定評があります」
「身体を二つに折って、しゃがみこんだのが、ベルトコンベアの上」
「地下に、搬送されていくのです」
「……」
「双頭大佐ダンティレンは~」
「変装を、解いて~」
「擬態種族コーダ・アラティール3体に、アトラン追跡を指示するも果たせず」
「そこに、行きあわせたのが~」
「不運な技術者ラウライ・ブロダーさん」
「――!」
「――なら、この女を、人質だっ」
「――出てこいっ、アトラン」
「さて」
「齢を重ねたアルコン人、アトラン」
「フェミニストぶりにも、定評があります」
「格好をつけて、登場です」
「――そのヒトを、解放するのだ」
「――昔……ちっちゃなマイケル坊やが式典で、おもらししたとき~」
「――シャンパンタワーをひっくりかえして、助けてやった恩を、忘れたか?」
「真っ赤な顔の、双頭大佐ダンティレン――の、ロワ・ダントンの方」
「言葉を、なくして~」
「技術者ラウライ・ブロダーさんの銃で、いきなり、ばーん」
「アトランは、ちょっぴり負傷」
「格好悪く、逃げることに」
「が」
「悪運は、アトランを見放しません」
「行きあわせた、のが~」
「制御惑星トリクサルの地下に潜伏した、太古レムール人の生き残り」
「――アレは、敵ですか?」
「――そうだ、レムール人一族の敵だっ」
「――さあ、こっちへ」
「――武器も、あります」
「案内された、のは~」
「いわば、工場の監督詰所のようなトコロ」
「武器といっても、鉄の矢じりつきの狩猟用ボーガン、のようなもの」
「でも」
「地下施設の各所の拡声器を、集中制御できるので~」
「狡猾なアルコン人には、ある意味、最高の地の利」
「……」
「さて」
「齢を重ねたアルコン人、アトラン」
「勘の良さにも、定評があります」
「――つまり?」
「――ロワの恥ずかしい話をして、心の古傷をえぐると?」
「――よくわからんが、結果的に、敵はアノ超能力を充分発揮できないのだ」
「ついで、ですが」
「齢を重ねたアルコン人、アトラン」
「毒舌には、自信があります」
「心の中に、ロワの恥ずかしい話の銃弾を、しこたま装填」
「――さあ、反撃だ」
「……」
「結局」
「勝敗を、分けたのは~」
「不運な技術者ラウライ・ブロダーさん」
「先刻、自分を救出にきたアトランに、不覚にココロを奪われてしまったのか」
「身を挺して、アトランを救い~」
「その刹那」
「アトランの撃った、矢が~」
「双頭大佐ダンティレンの、胸をぐっさり」

 恒星転送機ジアフォ・デュオ――

「ここは~」
「三角座銀河まで、67万4663光年」
「アンドロメダ銀河まで、67万4078光年」
「ハルト人艦隊の大半、5万3000隻と~」
「テラナーの希望者を乗せた、ポントン級テンダー数隻は~」
「――さらばでーす」
「三角座銀河と、アンドロメダ銀河へ、自力航行の旅・開始」
「さらに」
「ここは~」
「やわらかいバリアに守られた、超空間の〈虹色島国〉が、停泊中」
「自由テラナー連盟の艦船の大半と~」
「ハルト人のわずかな希望者は~」
「――ボクたちは、可哀想な難民でーす」
「――入国、させてよー」
「――それで、勝手なお願いで、失礼なのですがー」
「――銀河系の近くで、降ろしてくれたまえ」
「で」
「残るは、アトラン指揮下、ハンガイ銀河特攻部隊」
「ハンガイ銀河まで、80万4612光年」
「発進するのは~」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》――〈エッシャー〉搭載」
「と、それを載せたポントン級テンダー」
「随行する、ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉3隻」
「《アトス》、《ポルトス》、《アラミス》」
「送り出すのは~」
「太古レムール人の恒星転送機建設用・巨大建機《ツォイト80》」
「――ばり……ばりばりばりばりぃぃっ」
「――半空間トンネル生成っ」
「巨大建機が解放した、ハイパー洪水放射が~」
「全長78万5000光年の、半空間トンネルを形成」
「――発進っ」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》+ポントン級テンダーと~」
「〈LFT-BOX〉3隻は~」
「半空間トンネルへ」

 316時間後――

「双頭大佐ゼルベロフ指揮下、〈反逆者〉部隊が~」
「恒星転送機ジアフォ・デュオに、到達」
「――!」
「半空間トンネル、崩壊です」
「……」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》+ポントン級テンダーと~」
「〈LFT-BOX〉3隻は~」
「通常空間へ」
「――すとん」
「でも、そこは~」
「すでに、ハンガイ銀河まで、わずか26万6441光年の、銀河間虚空」
「充分、自力でこなせる距離です」

 発見者級戦艦《リチャード・バートン》艦上――

「アトランは~」
「アラス医師プリド・レウユルから、連絡をもらいます」
「――内密に、報告があるのねん」
「で?」
「――死体解剖の結果、判明したのですが」
「――?」
「――双頭大佐ダンティレンの半分=ロワ・ダントン部分は、ニセモノです」
「――ようするに、クローンです」
「――体内に、細胞活性チップも、ありません」
「つまり?」
「――推測ですが~」
「――敵科学者も、ヘンな生き物が手に余って、ゴマカシたんですねー」
「ロワ・ダントン」
「まだ、敵陣に囚われて、生存しているかも」
「……」
「さて」
「齢を重ねたアルコン人、アトラン」
「血も涙もないわけでは、ありません」
「友人の息子を、罵倒したあげくに、矢でぐっさり」
「それでも胸が痛まない自分に、ちょっと自己嫌悪」
「だった、のですが~」
「胸のつかえが、とれました」
「――ハンガイ銀河に到着したら」
「――平和ドライバーに手紙を、託そう」
「――ペリー、キミの息子は、まだ生きているかもしれんっ」

□ Perry Rhodan-Heft 2400話「目標時間」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2400.html ]

 新銀河暦1346年4月8日、星系ソル――

「この日~」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、宣言して曰く」
「――〈時称作戦〉は、秒読み段階にはいった」
「カロン星団の、ジョナサン研究所から~」
「クルカリェン・ヴァランティル――太古の記憶をもつ、アルゴリアン」
「レ・アニャンテさん――同じく、太古の記憶をもつ、アルゴリアン」
「マルコム・S・デーリアン――生命維持装置なしに生きられない中枢神経系」
「3名と、共に~」
「――ついに、〈文脈改竄機〉が、到着したのだ」
「かくして~」
「政府要人一同、衛星ルナのアーロン・クイッポ・ドックに、おもむき~」
「最終艤装中の《ジュール・ヴェルヌ》を、見上げることに」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》――」
「外観は、いわば、小型の《ソル》」
「全長2400mの、亜鈴型」
「直径800mのアポロ級球形艦《JV1》と《JV2》を~」
「全長800mの円柱状の中央艦体で、繋いだ形」
「表向きは、ハイパー物理学的抵抗増大前の技術の、研修艦」
「メタグラヴも、グリゴロフも」
「パラトロン・バリアも、ミニATGも」
「現在、稼働が可能なものも、不可能なものも~」
「とにかく、本物・全部入り」
「動かない技術は~」
「艦載脳〈ネモ〉が、シミュレートして、研修生のお役に立ちます」
「その、実体は?」
「中央艦体に〈文脈改竄機〉を、搭載して?」
「――過去に、跳ぶのだ」
「――目標時間は?」
「――2000万年前……超知性体アルケティムの時代だっ」
「誰が?」
「乗員は、3500名」
「指揮するのは、政庁首席ペリー・ローダン」
「政庁次官モンドラ・ダイアモンド」
「グッキー」
「アラスカ・シェーデレーア」
「イホ・トロト」
「――そうそう、ミニ象のノーマンも、連れていきましょう」
「……」
「2000万年前――」
「銀河系が、ファリスケ・エリゴン銀河と、呼ばれていたころ~」
「当地を統治していた、超知性体アルケティムは~」
「ほかに数体の超知性体と、ともに~」
「距離4500万光年の、タレ・シャルム銀河で~」
「〈負の球体〉の誕生を、阻止したのです」
「――その手法を、見学にいくのだ」
「……」
「さて」
「政庁次官モンドラ・ダイアモンドさんには~」
「個人的なトピックが、あるようです」
「――最近、年齢の割に、体調が良いなー、と思って~」
「――主治医のミアンズ=ビネット先生に、相談したの」
「――デロリアンを出産してから、加齢が止まってるらしいの」
「――細胞シャワーでも、浴びたみたいに」

 星系ソル、〈時称作戦〉秒読み段階――

「この日~」
「政庁首席ペリー・ローダンを、来訪したのは~」
「いまさらながら、ロト・ケレーテ――超知性体〈それ〉の使者」
「――この宙域に干渉は難しい、と聞いていましたが?」
「――だって、コレ、〈ニュークリアス〉の力を借りた、投影像だし」
「――本当は、どこにいるのです?」
「――超知性体〈それ〉のトコロ」
「――どこに、いるのです?」
「――超知性体〈それ〉は、ハンガイ銀河の件に、関わりたくないってさ」
「教えたく、ないようです」
「――でも、超知性体〈それ〉の現住所には、テラナーがいないし」
「――淋しいから、人類が疎開を望むなら、受け入れても良いってさ」
「――キミも、〈時称作戦〉を生きのびられるか、わからんし」
「――悪い提案では、ないだろう?」
「そんな身勝手な提案、即刻拒否ですが」
「――コレを、渡しておくからね」
「サッカーボール大の〈銀球〉」
「オールドタイマーの、技術装置?」
「――気がかわったら、コレで連絡してほしいってさ」
「2000万年の過去から、現在の〈それ〉に連絡する手段」
「なのでした」

 新銀河暦1346年4月15日――

「この日~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、衛星ルナを、発進」
「恒星ソルに、接近すると~」
「――ひゅん」
「プロミネンス――〈文脈跳躍〉の踏切板――で、消えました」
「〈時称作戦〉、開始です」

 紀元前2005万9813年――

「超知性体アルケティム死去の、4年前」
「――ひゅん」
「《ジュール・ヴェルヌ》、到着です」
「が」
「ストレンジネス・ショックのため~」
「機器類、機能せず」
「艦載脳〈ネモ〉も、再起動しないと?」
「とにかく、まともに、動きません」
「そんなとき」
「転子状艦250隻に、包囲されました」
「ショハーク種族――超知性体アルケティムの補助種族――の艦隊です」
「……」
「艦隊司令ファクト・リムファル、曰く」
「――この、プレッサー親衛隊めっ」
「どうやら~」
「〈混沌の勢力〉の、カオプレッサーの関係者と、誤認されている?」
「そこへ」
「不運にも=幸運にも~」
「本物の〈混沌の勢力〉――〈反逆タンク〉艦隊――が、襲来」
「撃退して~」
「ようやく、誤解が解けました」
「……」
「ショハーク艦隊司令ファクト・リムファルを~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、招待しましょう」
「すると」
「――!」
「ペリー・ローダンと、対面した~」
「ショハーク艦隊司令ファクト・リムファル、びっくり」
「〈深淵の騎士〉のオーラに、驚いている?」
「――女将軍カムコさまの〈太陽のオーラ〉に、似ているのデス」
「――そのヒトは?」
「――〈法行進〉の最高司令官にして~」
「――超知性体アルケティムの最高官で、あらせられるのデス」
「ところで」
「――わたしは、ペリー・ローダン」
「――試運転の途上、ごらんのとおり、往生してます」
「――助けては、いただけまいか?」
「適当なでまかせ、ですが~」
「ショハーク艦隊司令ファクト・リムファルは、疑いもせず~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、直径4kmのテンダーに係留」
「ファリスケ・エリゴン銀河の中心惑星オアゴニルに、向うのでした」

 星系オア、惑星オアゴニル――

「《ジュール・ヴェルヌ》は、星系オアに到着」
「遊弋する、〈法行進〉艦隊68万隻」
「タレ・シャルム銀河遠征に向けて、集結している模様」
「と」
「惑星オアゴニルから~」
「旗艦《タロシ》が、接近」
「女将軍カムコ、《ジュール・ヴェルヌ》へ、乗りこんできます」
「……」
「女将軍カムコ――アエガン人」
「身長1.7m」
「ヒューマノイドに、見えなくもない」
「――ステキな異類を求めて、宇宙を旅するの」
「アエガン人は、異類と交配するのが、本性です」
「それはさておき」
「――あら、〈深淵の騎士〉のオーラねー、ほほほ」
「――ご慧眼ですなー、ははは」
「なんて社交辞令から、はずむ会話」
「――《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「――超知性体の卵〈ニュークリアス〉の依頼で、活動しておりまして~」
「――依頼主の後学のため~」
「――ぜひ、超知性体アルケティムの偉業に、同行・観察したい」
「ペリー・ローダン……さすが、でまかせは、一流です」
「対する、女将軍カムコ、他人には言えないことが、あります」
「超知性体アルケティムは、現在、表向きは出張中」
「今回、〈法行進〉現場指揮のため~」
「じつは、こっそり戻ってきては、いるのですが~」
「――(最近、隣接星系にまで、プレッサー親衛隊が出没するようになって~)」
「――(本当は、〈法行進〉艦隊を今にも発進させたいのに~)」
「――(超知性体アルケティムと連絡がとれずに、困っているの)」
「二重三重に、口には出せない話ですね」
「でも」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の同行許可は、ちょっと待ってね」
「――惑星オアゴニルの着陸許可はあげるから、どこにも行かないで」
「――〈行進本部〉にも来てね、約束よ」
「女将軍カムコ……なんだか、とっても機嫌が良い」
「同席した、グッキーは~」
「テレパシーで、気づいてしまいました」
「ペリー・ローダンに、こっそり耳打ち」
「――ペリー、狙われてるよ」
「ところで」
「同席した政庁次官モンドラ・ダイアモンドさん、には~」
「個人的な夢が、あります」
「――ペリーと、また恋人に……それ以上にも、なれるかなー」
「かくして」
「女の闘い、秒読み開始、なかんじ」

 惑星オアゴニル――

「ショハークたちは、このところ当地を徘徊する盗賊について、噂話」
「依頼をうければ、何でも盗む」
「ラオソール種族の、大盗賊三兄弟」
「首領ポタウク、リムボクス、ヴィズクエガトミ」
「グッキーが、探ってみると~」
「今回の標的は、3つ」
「ひとつ、情報――〈法〉付与機の、座標」
「星系クオカンに、隠してあるのは、調査済」
「2つめ、モノ――〈夜光鎧〉」
「女将軍カムコが、超知性体アルケティムから託され~」
「深い地下金庫室に保管する、超装備」
「……」
「一方」
「ペリー・ローダン」
「約束どおり、女将軍カムコを、訪問して~」
「うっかり」
「ふたりきりに、なってしまいます」
「――だめ?」
「――ダメだ」
「――やっぱり、モンドラさんが、良いのね?」
「――う……」
「ストレートに、問いかけられて~」
「口ごもる、ペリー・ローダン」
「人間、長く生きれば、生きるほど~」
「難しくて、口に出せないことが、あるのでした」

 惑星オアニゴル、ラオソール種族の大盗賊三兄弟――

「外観は、豹のような四足動物」
「両耳が、両手の機能を果たします」
「自慢の装備は、デフレクターと探知装置とパラポーリゼーター」
「末弟は、ちょっとしたテレポート能力も、有しています」
「……」
「今宵~」
「大盗賊三兄弟は~」
「地下金庫室に、押し入ると~」
「〈夜光鎧〉の3パーツを、盗み出す」
「――やるぜ」
「――やったぜ」
「――おー」
「で」
「首領ポタウク、好奇心・旺盛です」
「――盗んだ〈夜光鎧〉には、どんな秘密が?」
「〈夜光鎧〉の兜を、稼働させると~」
「ベクトル・ヘルメット?」
「2000万年後に~」
「アラスカ・シェーデレーアが、入手することになる~」
「あの超探知装置、なのでした」
「――盗んだ〈夜光鎧〉には、どんな機能が?」
「使ってみようと、試みましたが~」
「〈夜光鎧〉の兜は、装着したのが盗賊と、勘づいたようです」
「――いやー」
「絶叫して、他のパーツとともに非物質化」
「……」
「大盗賊三兄弟は~」
「しばし、呆然」
「――依頼主の、気がしれんよなー」
「――依頼主、何か裏があるかも」
「――おー」
「まあ、気をとりなおして」
「3つめの標的のコトでも、考えましょう」
「3つめ、ヒト――〈オーラ〉をもった人物です」
「――女将軍カムコ?」
「――警戒されているし、コレは無理では?」
「――!」
「――オイ……もうひとり、〈オーラ〉を持ってるヤツがいるぞ」
「好都合でした」

 惑星オアゴニル、ペリー・ローダン――

「――〈夜光鎧〉が、盗まれた?」
「この報に、接し~」
「女将軍カムコの思考は、単純明快」
「――〈夜光鎧〉を、盗めるヤツ?」
「――超能力者?」
「――グッキーとかいう、毛皮生物?」
「――告発よっ、ペリー・ローダン」
「問答無用」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「拘束場と消耗ハイパー次元場で、繋留されて」
「ペリー・ローダン、モンドラ・ダイアモンドさん、グッキーは~」
「逮捕・連行」
「――無実だっ」
「――信じないっ」
「自己弁護・失敗」
「――やむをえんっ」
「――グッキー、テレポートだっ」
「逃げるしか、ありません」
「一方」
「繋留された《ジュール・ヴェルヌ》の、イホ・トロト」
「――やむをえんっ」
「――破壊だっ」
「トランスフォーム砲弾で、拘束場を破壊」
「パラトロンバリアで、消耗ハイパー次元場を中和」
「ペリー・ローダン、モンドラ・ダイアモンドさん、グッキーが~」
「構造亀裂を抜けて、テレポートしてきたら~」
「あとは、艦ごと、逃げるまで」
「が」
「惑星オアゴニル周囲には、〈法行進〉艦隊68万隻が……」
「で」
「一計を案じた、ペリー・ローダン」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、惑星首都中心部へ転針」
「そこに鎮座するのは、超知性体の玉座、〈アルケティム至聖所〉」
「ぴったりはりつくように飛行する乱入者に、自動機構が働きました」
「――ひゅん」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、強制テレポートされて、自由空間へ」
「そのまま、宙域離脱です」

 惑星オアゴニル、女将軍カムコ――

「――銀河全域に、指名手配よっ」
「ところが」
「――え?」
「――〈夜光鎧〉が、勝手に戻ってきた?」
「――本当に、無実だったのねー、ほほほ」

 一恒星の陰に隠れた、《ジュール・ヴェルヌ》――

「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「キャビンで~」
「たわむれる、ミニ象ノーマンとか~」
「〈銀球〉を~」
「じっと眺めて、思うこと」
「――やっちまったよなー」
「機器類は、本調子でないし」
「時間跳躍は、まだ無理なかんじ」
「どうやら、時間遠征は、長引きそうです」
「――気が変わったわけでは、ないのだ」
「――でも」
「――超知性体〈それ〉が、あの提案を~」
「――全人類に伝えることは、許諾しよう」
「――超知性体〈それ〉の提案を、うけて~」
「――疎開するかは、ひとりひとりの判断だ」
「――でも」
「――オレは、防衛するぞ」
「――みんなも、できれば~」
「――テラにとどまり、いっしょに防衛してくれると~」
「――ちょっと、うれしい」
「なんて、メッセージを記録すると~」
「〈銀球〉は、未来へ、旅立ちました」

 ところで、ラオソール種族の大盗賊三兄弟――

「〈オーラ〉をもった人物を、誘拐するべく~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、潜入したのですが~」
「こんな場所に、停泊されては~」
「誘拐した後、逃げ道がありません」
「――ああ、基地《ラオマーク》に戻りたい」
「――呼ぼうかな」
「――呼ぶのだ」
「――おー」
「首領ポタウクの決断で~」
「基地《ラオマーク》、《ジュール・ヴェルヌ》に接近中?」

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◆今回のひとこと

 2400話でした。


d-information ◆ 472 [不定期刊] 2007/08/20
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