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452 [2007/04/02]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇クルト・ラスヴィッツ賞 2007
◇ペリー・ローダン近況


◆クルト・ラスヴィッツ賞 2007

 本年のクルト・ラスヴィッツ賞の、ノミネート作品を。

□ Bester Roman 長篇部門ノミネート作品

・Andreas Brandhorst / Feuervögel / 火の鳥
・Andreas Eschbach / Die gläsernen Höhlen / ガラスの洞窟
・Herbert W. Franke / Auf der Spur des Engels / 天使の足跡
・Titus Müller / Die Siedler von Vulgata / ウルガタの入植者
・Ulrike Nolte / Die fünf Seelen des Ahnen / 祖先の五つの魂
・Armin Rößler / Entheete / エンテーテ
・Ulrich C. Schreiber / Die Flucht der Ameisen / 蟻たちの逃走

□ Feuervögel「火の鳥」

 Andreas Brandhorst 著の、スペースオペラ「グラク人」3部作の1作目。
 世界設定は、3部作「ディアマント」の「カンタキ宇宙」を、引継いでいる。
 2作目は、Feuerstürm「火の嵐」で、今年3月に刊行済。
 3作目は、Feuerträume「火の夢」で、こちらは今年刊行予定。

「出自不明の謎のグラク人が、銀河系に勢力圏を拡大」
「脅かされる、自由惑星同盟」
「そこに~」
「テレパシーで意思疎通できる少年が、あらわれるのでした」

 Heyne 社

□ Die gläsernen Höhlen「ガラスの洞窟」

 Andreas Eschbach 著の、ジュブナイル。
 Das Marsprojekt「火星計画」シリーズの三作目。
 1作目は、Das Marsprojekt「火星計画」
 2作目が、Die blauen Türme「青い塔」

「2086年――」
「一握りの人類が植民した、火星」
「火星生まれの、子供たち――カール、アリアナ、エリン、ロニー」
「人類外文明の遺跡〈青い塔〉が、発見されます」
「火星生まれの、子供たちは~」
「火星人の発想で、発掘された遺物で、あれこれ」
「ある日~」
「遠足途上、砂嵐で遭難したカール少年は~」
「ついに、人類外文明とのファースト・コンタクトを、果たすのでした」
「大人に、なりつつある~」
「火星少年・火星少女の、恋の悩みなんかも、あるようです」

 Arena 社

□ Auf der Spur des Engels「天使の足跡」

 Herbert W. Franke 著の、SFスリラー。

「23世紀――」
「凍りついた海に浮かぶ、資源採掘島で~」
「人類の未来を決する、重大な会議」
「主要国家の元首が、集う」
「そこへ~」
「世界的な犯罪組織連合は、会議の結果を操作しようと、目論む」
「……」
「会議開催の、14日前~」
「若い法学者ロビン・ラントは~」
「旅の途中で、事件にまきこまれてしまうのでした」

 DTV 社

□ Die fünf Seelen des Ahnen「祖先の五つの魂」

 Ulrike Nolte は文学博士。スウェーデンSFあたりが得意分野らしい。

「新天地を求め、宇宙を旅する〈方舟〉」
「――水の惑星を、見つけたぞ」
「――調査よっ」
「……」
「調査隊が、発進し~」
「調査隊のようなもの――記憶は奪われ、肉体は変貌――が帰ってきました」
「女船長ランドリは~」
「――謎を、解き明かすのよっ」
「一方~」
「船内には、権力を狙う陰謀なども、あるのでした」

 Atlantis 社

□ Die Siedler von Vulgata「ウルガタの入植者」

「キリスト教の一派が、入植した辺境惑星」
「亡命をもとめる、異星人――銀河系に仇なす侵略艦隊の、脱走兵」
「文明も、忘れかけ~」
「技術も、忘れかけ~」
「そんな住民が、信仰だけを武器に、追手から、脱走兵を守りきれるのか」
「という、お話」

 VPM Perry Rhodan-Heft 2319

□ Entheete「エンテーテ」

 Armin Rößler の長篇2作目。

「――クロムが、惑星エンテーで、消息不明?」
「――アルゴノームのオールデンを、呼ぶのだ」
「オールデンと、強力無比な宇宙船は、惑星エンテーへ」
「鄙びた惑星、ですが~」
「数世紀にわたり、2つの種族が係争した、因縁の地」
「謎を、追ううちに~」
「――わたしの名は、エンテーテ」
「――この惑星を、支配しているの」
「そんな、女性に出会うのでした」

 Wurdack 社

□ Die Flucht der Ameisen「蟻たちの逃走」

 Ulrich C. Schreiber のパニックSF。

「ゲルハルト・ゲームは、地質学者」
「ウェスターヴァルト地方――ドイツ、ライン上流域――でフィールドワーク」
「森の蟻の、奇妙な動きに、気がつきます」
「――なにやら珍しい地質構造に沿って、巣を作っている?」
「――地中から、ガスが?」
「――まさか、火山活動?」
「冬の、訪れ」
「でも」
「掘り出した蟻塚は、元気に活動中」
「――地中が、暖かい?」
「――やはり、火山活動で典型的な、ガス?」
「――どどーん」
「ライン河畔に、火山誕生」
「近傍のコブレンツは、脱出する住民で、大変なことに」
「しかし、被害はこれに留まりません」
「ライン川は、堰きとめられ~」
「マインツも、フランクフルトも~」
「雪解けとともに、とんでもないことに」

 Shayol 社

□ Beste Kurzgeschichte 短篇部門ノミネート作品

・Marcus Hammerschmitt / Canea Null / カネア・ゼロ *
・Uwe Hermann / Die Wege des Großen Konstrukteurs / 大設計者のやり方
・Desiree & Frank Hoese / Wie Phönix aus der Asche / 灰から飛び立つ不死鳥のように *
・Michael K. Iwoleit / Morphogenese / 形態発生 *
・Heidrun Jänchen / Das Projekt Moa / モア計画
・Thor Kunkel / Plasmasymphonie / プラズマ・シンフォニー *
・Thorsten Küper / Exopersona / 外面
・Bernhard Schneider / KI 21 / 人工知能21号
・Fabian Vogt / Mysterium des Glaubens / 信仰の神秘

* は Shayol 社の毎年恒例の短篇集 Plasmasymphonie und andere Visionen 3 に収録されている。

【関連サイト】
・SF-Fan.de の各賞紹介ページ
[ http://www.sf-fan.de/literaturpreise/ ]


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2380 . Horst Hoffmann / Es kam aus der Sonne / 太陽から来たる
2381 . Uwe Anton / Der Dunkle Ermittler / 暗黒捜査官
2382 . Uwe Anton / Der refaktive Sprung / 回帰跳躍
2383 . Michael Nagula / Avatare ESCHERS / エッシャー・アバター
2384 . Michael Marcus Thurner / Das Quarantäne-System / 隔離星系

□ Perry Rhodan-Heft 2380話「太陽から来たる」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2380.html ]

 新銀河暦1346年1月16日、水星周回軌道――

「《セオサム》は~」
「異宇宙から到来した、もと〈力強き者〉の宇宙船」
「もと〈力強き者〉――水素呼吸生物――7名は~」
「船内の、〈力強き者たち〉の広間で~」
「ユサリン・アファゴウル製〈棺〉に、封印されています」
「――ユサリン・アファゴウル製〈棺〉は、われわれに苦痛を、与えるのです」
「――太古、〈秩序の勢力〉に叛いた、罰なのです」
「――ひぃぃぃ」
「苦痛に泣き叫ぶ声がコダマする、船内」
「――だから、今~」
「――〈混沌の勢力〉の大軍勢〈反逆者〉に包囲された、星系ソルを~」
「――お助け、するのです」
「――ひぃぃぃ」
「《セオサム》の管理人は、ロボット、アキナス」
「――自分は、ロボットですから」
「――自分は、使用人ですから」
「いまひとつ、よろしくない、環境のもと~」
「自由テラナー連盟の、科学者・軍人400名」
「超技術の解明に、いそしんでいました」
「……」
「この日~」
「少佐に昇進した、タボコ・ジョーンズ」
「任務は、《セオサム》調査プロジェクトの調整役」
「――探知装置、検針器、小型カントール・ウルトラ測量器、いりませんかー?」
「――いらないよー。人手が足りないのよー」
「いまひとつ、よろしくない、環境のもと~」
「進捗、思わしからず」

 1月26日、恒星ソル、特殊艦《ルトリコンXII》――

「《ルトリコンXII》は、特殊艦」
「僚艦と、ともに~」
「恒星ソルの太陽大気の中で、探査活動」
「――恒星ソル内部から、エネルギー反応?」
「――既知のモノでは、なさそうね」
「惑星テラに、緊急報告」
「恒星ソルには~」
「2000万年前から、超知性体アルケティムの遺骸が、埋まっています」
「未確認物体は、そのあたりから、浮上してきたらしい」
「……」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンは~」
「グッキーを、連れて~」
「可及的速やかに、転送機で、《ルトリコンXII》へ」
「近在の艦に命じて、曰く」
「――未確認物体を、追跡だ」
「自由空間に上昇してきた、未確認物体」
「――放射なし」
「――フォームエネルギーのような、そうでないような」
「――とにかく、真っ黒です」
「――〈反逆者〉の〈暗黒捜査官〉の船だっ」
「――探査機も、ロボットも、船殻まで20mしか、近寄れない?」
「とりあえず~」
「――牽引フィールドで、拘束だ」
「――ポントン級艦隊テンダー《ジャク・アンテルノ》に、繋留だ」
「――《セオサム》に、進路をとるのだ」

 3時間後、水星周回軌道、《セオサム》――

「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンは~」
「グッキーを、連れて~」
「――〈力強き者〉ヌスコギヌスと、会談希望だ」
「――〈暗黒捜査官〉船を、なんとかしたいのだ」
「精神の声が、応えて曰く」
「――〈暗黒捜査官〉船は、無人か?」
「――無人だなっ?」
「――そうか、そうだな、援助が必要だな?」
「――われらは、動けんのでな」
「――われらのロボット、アキナスを、連れていくが良い」
「へんに熱心なのが、気になりますが~」
「ことわる理由は、ありません」

 ポントン級艦隊テンダー《ジャク・アンテルノ》――

「ロボット、アキナスは~」
「――自分は、ロボットですから」
「すたすたと~」
「〈暗黒捜査官〉船に、突入成功」
「――ついて、いくのだ」
「――ついて、いくぞ」
「あとを追って~」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンと~」
「グッキーも~」
「突入成功」
「が」
「ロボット、アキナスは~」
「――え、マズいよ。ついて来たの?」
「という、反応」
「たしかに~」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンも~」
「グッキーも~」
「自力では、〈暗黒捜査官〉船から、脱出できないのでした」
「さて」
「〈暗黒捜査官〉船は、やはり、無人です」
「ロボット、アキナス、曰く」
「――超知性体アルケティムの遺骸のプシオン放射に、焼かれてしまったのか」
「――超知性体アルケティムの死霊に、呑まれてしまったのか」
「――そんなところ、でしょう」
「ところで」
「――自分は、使用人ですから」
「――所用を済ますまで、そのままお待ちください」
「……」
「――!」
「〈暗黒捜査官〉船が~」
「牽引フィールドを、脱して~」
「ポントン級艦隊テンダー《ジャク・アンテルノ》から、離脱しました」
「で」
「《セオサム》に、衝突コース」

 水星周回軌道、《セオサム》――

「もと〈力強き者〉たち7名は~」
「――ただちに、《セオサム》から、撤収するのです」
「船内の、科学者・軍人400名に、脱出を勧告」
「――ひぃぃぃぃ」
「ほぼ全員、脱出に成功」
「が」
「逃げおくれた科学者が、4名」
「船内の、〈力強き者たち〉の広間で~」
「――!」
「――ユサリン・アファゴウル製〈棺〉7基全部が?」
「――細かく分解していく?」
「で」
「――船内温度上昇?」
「――この船、燃えてるよー」
「で」
「――ユサリン・アファゴウル製〈棺〉7基全部が?」
「――細かく分解して、転送されてる?」
「逃げおくれた科学者4名」
「助かる道は、ひとつだけ」
「――しがみつくんだっ」

 1月26日22時47分52秒――

「《セオサム》は、摂氏29万5000度に達して~」
「――ばーん」
「そこを、すりぬけて~」
「〈暗黒捜査官〉船が~」
「――ひゅーん」
「星系ソルを、飛び出すいきおい」
「目下~」
「星系ソルの周囲には、超強力な〈テラノヴァ・バリア〉展開中」
「衝突すれば~」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンを乗せた〈暗黒捜査官〉船は~」
「ひとたまりも、ありません」
「……」
「自由テラナー連盟政庁大臣ホーマー・G・アダムズ、命じて曰く」
「――〈テラノヴァ・バリア〉に、隙間をあけるのだっ」
「〈暗黒捜査官〉船は~」
「無事、〈テラノヴァ・バリア〉を、すりぬけました」
「この瞬間を、狙って~」
「〈反逆タンク〉4隻が、突入しましたが~」
「これは、難なく撃退」
「問題は、飛び去った〈暗黒捜査官〉船の、行方です」
「政庁首席の消息は、杳として知れません」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 ラスヴィッツ賞候補作が、軒並み絶版で……


d-information ◆ 452 [不定期刊] 2007/04/02
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