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373 [2005/09/26]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2300 . Robert Feldhoff / Vorboten des Chaos / 混沌の先触れ
2301 . Hubert Haensel / Im Kolonnen-Fort / コロン要塞
2302 . Hubert Haensel / Die Mikro-Bestie / マイクロけだもの
2303 . Arndt Ellmer / Der Duale Kapitän / デュアル大佐
2304 . Michael Marcus Thurner / Schatten über Atlan-Village / アトラン・ヴィレッジの影
2305 . Michael Marcus Thurner / Jagd auf die Dunkelkapsel / 暗黒カプセル狩り
2306 . Horst Hoffmann / Die Kristallbörse / 水晶取引所

□ 2300話「混沌の先触れ」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2300.html ]

 新銀河暦1343年、自由テラナー連盟――

「首都テラニア上空の、太陽系政庁で~」
「極秘に集う、政庁議会員711名」
「語る、政庁首席ペリー・ローダン」
「――自由テラナー連盟は~」
「――構成惑星、3143」
「――統治領域、直径5000光年」
「――自由テラナー連盟が~」
「――銀河系を、導くのだ」
「――そのために~」
「――銀河系が必要としているものは~」
「――ヴィジョンだ!」

 アルコン帝国――

「首星アルコンIの、水晶宮で~」
「沐浴中の、アルコン帝国皇帝ボスティク1世」
「届いた招待状の主は、自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「――と、いうわけで~」
「――1月4日、〈銀河種族再興会議〉に、参加されたし」
「……」
「――〈2月4日〉に行くと、返信するのだ」
「仲は良くない、のでした」

 同じ頃、〈混沌の勢力〉陣営の一翼――

「終末戦隊〈反逆者〉の、〈負のホール〉で~」
「査問にかかる、双頭大佐――先日の任務で負傷、全身包帯だらけ」
「叱責する、進歩維持者の声」
「――〈反逆タンク〉10万隻が、残数わずか2000隻」
「――敗戦の将、死すべしっ」
「……」
「――だが、キミの製造にも、費用がかかっている」
「――吟味してみるので、そのあいだ~」
「――挽回できるなら、してみるかね」
「――戦隊要塞《反逆コーン0098》で~」
「――銀河系の星系ソルを、確保せよ」
「――邪魔者については、抹殺を許可しよう」
「――だが、利用できる施設は、破壊厳禁だっ」

 新銀河暦1344年2月3日――

「首都テラニアに着陸した、太陽系政庁で~」
「――ぱお?」
「ミニ象のノーマンに、リンゴをやる政庁首席ペリー・ローダン」
「要人の宿泊施設を案内する、政庁次官モンドラ・ダイアモンドさん」
「平和な光景です」
「〈銀河種族再興会議〉は~」
「自由テラナー連盟の技術復興を誇示する場、でもあります」
「――衛星ルナのHWG-1は、順調」
「――水星の〈裏門プロジェクト〉も、まあまあ」
「――〈テラノヴァ艦隊〉の、進捗は?」
「――そ……それは言わない約束、だろう?」
「政庁首席、これについて、多くを語ろうとしません」
「ふたりは、宿泊施設の視察をつづけます」
「――アルコン帝国皇帝陛下の、宿泊施設としては~」
「――〈カロン星団〉出張中の、アトランの意見をとりいれて~」
「――ゴノツァル8世王朝時代の水晶宮をモチーフに、ほら、こんなに」
「――ほほう」
「そこへ~」
「政庁次官モンドラ・ダイアモンドさんに、緊急呼出し」
「――ホログラム博物館で、トラブル?」
「――ほほう」
「政庁首席ペリー・ローダンは、ひとり、宿泊施設の視察をつづけます」
「そこへ~」
「とつぜん、謎の少女が、声をかけます」
「――わたしは、ファウン・スズケ」
「――やっと、みつけた……」
「――警告よ……け・い・こ・く……」
「――もしもし?」
「――終末……」
「――〈負の球体〉……」
「――ハンガイ銀河……」
「――……ぷつっ」
「とつぜん、少女は、消えてしまいます」
「――何だったんだ?」
「……」
「政庁次官モンドラ・ダイアモンドさんが、血相かえて、戻ってきました」
「――アルコン帝国皇帝ボスティク1世が?」
「――予定より、半日も早く?」
「――嫌味なのよねー」
「政庁首席ペリー・ローダン、衛星ルナの計算脳ネーサンを、呼出して~」
「――ファウン・スズケのこと、調べておいてくれ」

 自由テラナー連盟首都テラニア、アルデバラン宇宙港――

「アルコン帝国の御座艦隊アルク・インペリオン――グワロン級12隻」
「旗艦《ゴス・テュサン》が、降下」
「旗艦《ゴス・テュサン》の、上極プラットフォームには~」
「噂のゴス・テアウルトカンが、鎮座」
「それは~」
「自力で超光速航行も可能な、壮麗なアルコン建築」
「太陽系政庁に対抗して建造された、〈空飛ぶ水晶宮〉なのでした」
「対面した~」
「皇帝陛下と政庁首席の、会話」
「――政庁首席、きみの政庁も、飛べるのではなかったか?」
「――警備の都合で、いまは着地させているのですよ、皇帝陛下」
「太陽系政庁の、宿泊施設で~」
「皇帝陛下と政庁首席の、会話」
「――政庁首席、ゴノツァル8世王朝様式にしては、不思議な配色だが?」
「――もちろん、アレンジくらいはいたしておりますよ、皇帝陛下」

 深夜――

「衛星ルナの計算脳ネーサンから~」
「政庁首席ペリー・ローダンへ、緊急連絡」
「――!」
「で」
「政庁首席ペリー・ローダンは~」
「第一テラナー、マウレンツィ・カーティス」
「国防大臣レジナルド・ブル」
「科学大臣マルコム・S・デーリアン」
「再建大臣ホーマー・G・アダムズ」
「など、自由テラナー連盟政府要人に、緊急通報」
「――つまり~」
「――ファウン・スズケさんは~」
「――モノクローム・ミュータント――テレパス」
「――新銀河暦1303年、19歳のとき~」
「――他のモノクローム・ミュータントと、ともに~」
「――超知性体ゼーレンクヴェルに、吸収され~」
「――やがて、分離・独立」
「――つまり、現在は~」
「――モノクローム・ミュータント意識集合体〈ニュークリアス〉の、一部」
「――と、いうわけだ」

 同じ頃、星系ソル近傍――

「戦隊要塞《反逆コーン0098》――直径10km――で~」
「双頭大佐から~」
「隊長ゾン・ファクテル――〈混沌の暗殺団〉60名を率いる――へ、命令」
「〈混沌の暗殺団〉――」
「構成員は、〈戦隊けだもの〉」
「柱のような脚2本」
「必要とあれば前脚として機能する、走行腕2本」
「別に、腕2本」
「眼は頭蓋側面にひとつ、額にひとつ」
「いざというときは、肉体を鋼の硬さに強化する、構造可変能力」
「――任務は、会議参加者の暗殺だ」
「――簡単な任務、であろうから~」
「――投入する〈暗黒カプセル〉は、3機だ」
「――1機に、9名ずつだ」
「惜しくも、選をもれた〈戦隊けだもの〉は~」
「広大な格納庫で、待機ということ」
「……」
「――〈暗黒カプセル〉準備よし」
「――スープラトロン・コンヴァーター起動」
「うなる機関は~」
「推進系、兼、暗黒フィールド発生装置、とかいう、異質文明の装置」
「――発進っ」

 宇宙空間、スプリンガー船《エクトII》――

「乗客は~」
「〈銀河種族再興会議〉参加予定の、シガ人――身長11cm――3名」
「デミトリウス・ルーク氏――惑星シガ首席」
「ダニー・クイーンズさん――護衛のおねえさん」
「アシュロン・フォーゲル――科学大臣」
「どうやら~」
「遅刻は、決定的です」

 新銀河暦1344年2月4日――

「自由テラナー連盟の首都テラニアに~」
「諸種族の代表が、やってきます」
「自由テラナー連盟を構成する、惑星からも~」
「エプサル人、エルトルス人、オクストーン人」
「そうでない、ところからも~」
「トプシダー、ウニト人、ソルモス」
「《アールス・ジマ》の、ケプリンも」
「アラスの名医、ゼオビトも」
「スプリンガーも――代表権はないけれど、惑星アルヘツから族長がひとり」
「USOも――種族ではないけれど、モンキーとロワ・ダントンが」
「残念ながら~」
「ハルト人は、主義主張から、不参加」
「アコン人は、エネルギーコマンドのクーデターにより、不参加」
「ブルー族は、内紛激化で、不参加」
「……」
「太陽系政庁の、大広間で~」
「〈銀河種族再興会議〉、開幕」
「つめかける、参加者」
「つめかける、TV局」
「TV局の中には~」
「アルビオン・アルドグラド氏の会社〈アルビオン3D〉の姿も、ありました」
「壇上で~」
「主催者、自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「熱く、語ります」
「――ハイパー物理学的抵抗の影響で~」
「――ハイテクは、みんなダメになりました」
「――でも、温故知新」
「――星系ヴェガでかつて一世を風靡した、旧式の格子型転送機」
「――アコン式転送機と、異なり~」
「――少ないエネルギーで、しかも安定稼動」
「――新開発の恒星エネルギー抽出装置と、組み合わせれば~」
「――たやすく、星間移動が可能なシステムを、構築できます」
「――これにより~」
「――銀河系規模の転送機網を、建設」
「――不況とは、もうさようならです」
「――しかも~」
「――今回、自由テラナー連盟が提案する、相互平和条約に調印すれば~」
「――これらの技術が、一切無料っ」
「……」
「まず、初日は、こんなものでしょう」

 首都テラニア近傍、〈暗黒カプセル〉3機――

「侵入に~」
「成功です」

 スプリンガー船《エクトII》――

「シガ人3名」
「ようやく~」
「到着です」

 〈銀河種族再興会議〉2日目――

「会議前~」
「――ぱお?」
「ミニ象のノーマンとたわむれる、政庁首席」
「平和な光景です」
「そこへ~」
「ふたたび、あの少女が、出現」
「――わたしは、ファウン・スズケ」
「――モノクローム・ミュータント意識集合体〈ニュークリアス〉の、使者」
「――ここに来るのは、たいへんなの」
「たしかに~」
「音声が、聞きとりにくい」
「姿も、ぼやけて、幽霊のよう」
「――危機が、迫っています」
「――ハンガイ銀河に誕生しかけの〈負の球体〉をめぐる戦乱が……」
「――終末部隊〈反逆者〉が、この派遣されました」
「――〈混沌の勢力〉に仕える、無限艦隊に匹敵する大兵団です」
「――終末部隊〈反逆者〉は、遠い脅威ではありません」
「政庁首席ペリー・ローダン、問いかけて曰く」
「――猶予は、どれほどかね?」
「――ありません。もう、星系ソルの近くにいます」
「――警戒網に、かかるはずだが?」
「――10光年ない、と思います」
「政庁首席ペリー・ローダン、呆然です」
「――あなたの使命は~」
「――人類と、惑星テラと、恒星ソルを、守ること」
「――撤退は、許しません、とのことです」
「さらに、ダメ押し」
「――〈秩序の勢力〉の救援、あと1000年は、期待できません」
「――〈混沌の勢力〉が、多元宇宙規模で陽動作戦を展開中で~」
「――陽動とわかっていても、対処しないわけにいかない、そうです」
「――」
「政庁首席ペリー・ローダン、悲痛な感じで一言」
「――超知性体〈それ〉は?」
「――ざざざ……ぷつっ」
「少女は、かすれて、消えてしまいました」
「――最後に、なにか言っていたような……分析だ」
「――周波数を、あーして、こーして……」
「とっさの機転で~」
「居合わせた、政庁次官モンドラ・ダイアモンドさん」
「持ち合わせた、ハンディ・カムで、撮影していたのです」
「――超知性体〈それ〉は?」
「――ハンガイ銀河が近いと、活動できないのです……」
「――あ・な・た・は……」
「――〈ニュークリアス〉が、誰に、派遣さ・れ・た・と……」
「――……ぷつっ」
「……」
「〈銀河種族再興会議〉、開幕」
「つめかける、参加者」
「つめかける、TV局」
「壇上で~」
「主催者、自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「冷静に、語ります」
「――使者が、来ました」
「――こんなことを、告げられました」
「……」
「会議場、騒然」
「――トリックか!」
「――ちがう!」

 そこへ、いきなり〈混沌の暗殺団〉の攻撃――

「じつは~」
「〈混沌の暗殺団〉は~」
「すでに会議場に、布陣を完了していました」
「〈戦隊けだもの〉――かれらは〈けだもの〉の一族ながら~」
「身長20cm」
「ゆえに、〈暗殺者〉とか、呼ばれているのでした」
「――!」
「一瞬、暗黒フィールドが、太陽系政庁を包み~」
「周囲暗転」
「照明が、消え~」
「太陽系政庁の計算脳〈老子〉、沈黙」
「非常システムも、動かない」
「――ばーん」
「ビーム一閃」
「壇上の第一テラナー、マウレンツィ・カーティスの、頭部に命中」
「つづいて、胴体に数発」
「会議場、パニック」
「が」
「施設の、機器も~」
「参加者の、携行機器も、携行兵器も~」
「すべて機能不全」
「敵の狙い撃ちに、参加者つぎつぎ死亡です」
「……」
「シガ人――身長11cm――の3人」
「デミトリウス・ルーク氏――惑星シガ首席」
「ダニー・クイーンズさん――護衛のおねえさん」
「アシュロン・フォーゲル――科学大臣」
「逃げようにも、周囲は巨人たちが、パニック状態」
「危険で、動きがとれません」
「ためしに、手荷物の戦闘服を着てみました」
「――動くぞ。ほら、みんな着るんだ」
「――つまり、攻撃のとき、スイッチが入っていた機器が、壊れた?」
「――つまり、攻撃のとき、スイッチを切ってあった機器は、OK?」
「――よし、反撃だ」
「じつは、この惑星シガ首席は、元USOスペシャリスト」
「闘争本能に、火がついてしまいました」
「――反撃だっ」
「……」
「グッキーが~」
「シガ人たちの仮説を、察知しました」
「グッキーは~」
「外部へテレポートして、救援要請」
「つづいて~」
「生命維持装置なしには死んでしまうヒトたちを、脱出させたり」
「……」
「他にも~」
「敵兵器の特性に気づいたヒトが、いたようで~」
「会議場の各所で、応戦開始です」
「USO司令官モンキーは、もともと、元気」
「ロワ・ダントンも、左脚を吹き飛ばされて、なお勇猛果敢」
「……」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世は、左腕が、丸焦げ」
「――うぅっ……ほら、テラ製のキカイは、すぐ壊れる」
「政庁首席ペリー・ローダン――まだ軽傷――が、背負って、安全なところへ」
「――うっ……そちらの携行装備も、動いていないようですが?」
「隠し扉から、秘密通路へ」
「隠してあった装備を点検して、動作を確認」
「そして~」
「手負い、とはいえ~」
「さすがは、崇高な皇帝陛下と、高名な政庁首席」
「仲は良くない、とはいえ~」
「追撃してきた敵――〈混沌の暗殺団〉隊長ゾン・ファクテル――を~」
「おびきよせ~」
「罠に、はめ~」
「重傷を負わせる、のでした」
「……」
「地上からは~」
「グッキーの要請で、TLD部隊が、突入」
「上空からは~」
「御座艦隊アルク・インペリオンが、展開」
「――撤退だ」
「〈混沌の暗殺団〉副隊長ヴァル・ラブゾの、決断で~」
「〈暗黒カプセル〉3機は~」
「閉じようとするパラトロン・バリアの封鎖の間隙をぬって、逃走」

 参加者2412名のうち、生存者は800余名――

「政庁首席ペリー・ローダンは~」
「第一テラナー、マウレンツィ・カーティスの遺骸に~」
「自分の上着を、そっとかぶせたり」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世は~」
「わずかな治療と休息の、あと~」
「傷跡ひとつなく――少なくとも外観は――、凛々しい御姿で~」
「会議場に立ちもどり、宣言する」
「――皆も、用意を整えるがいい。これは、戦争だっ」
「こうして~」
「相互平和条約の締結は、夢のまた夢」
「〈銀河種族再興会議〉、無念の閉幕」
「……」
「なお~」
「会議場に、シガ人代表3名の遺骸は、ありません」
「というのも~」
「負傷した〈混沌の暗殺団〉隊長ゾン・ファクテルを、追って~」
「深追いしすぎて~」
「3人は、じつは〈暗黒カプセル〉1機の中に、いるのです」

 〈銀河種族再興会議〉、閉幕のあと――

「――ぱお?」
「ミニ象のノーマンに、リンゴを投げてやる国防大臣レジナルド・ブル」
「数日前と同じ、この光景が~」
「悲しいことに~」
「ぜんぜん、平和では、ないのでした」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 双頭大佐、終末部隊……訳語の解説は、また、あらためて。


d-information ◆ 373 [不定期刊] 2005/09/26
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