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199 [2002/05/27]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ 新シリーズ Perry Rhodan ANDROMEDA-Zyklus

1 . Uwe Anton / Die brennenden Schiffe / 炎上する船
2 . Hubert Haensel / Die Methanatmer / メタン種族
3 . Leo Lukas: Der schwerelose Zug / 無重力行
4 . Frank Böhmert / Die Sternenhorcher / 宇宙の聴兵
5 . Andreas Findig / Der Schattenspiegel / 影の鏡
6 . Ernst Vlcek / Die Zeitstadt / 時間都市

 Heyne 社が、ポケットブック・シリーズを刊行する。
 本年11月から月1冊、全6冊を予定。
 草案 Robert Feldhoff。装丁画 Oliver Scholl。

「舞台は、アンドロメダ銀河」
「〈黄色い王〉という、謎の存在が、からんだり」
「ヘフトの2150話とも、からんだり」
「するそうです」

□ Perry Rhodan-Heft

2122 . Ernst Vlcek / Die Prinzenkrieger / 戦士公
2123 . Ernst Vlcek / Wahnzeit / 乱心の時
2124 . Uwe Anton / In der Zwielichtzone / 薄明地帯で
2125 . Hans Kneifel / Der Dunkle Nert / 暗黒のネルト
2126 . Rainer Castor / Signalkode Feuerblume / 通信コード・炎花
2127 . Arndt Ellmer / Kampf der Titanen / 巨人たちの戦い
2128 . H. G. Francis / Der Plan der Mascantin / マスカントの計画
2129 . Horst Hoffmann / Der Gewährsmann / 情報提供者
2130 . Susan Schwartz / Der Wurm der Aarus / アールスの芋虫
2131 . Susan Schwartz / Der Schwarmer / 虫使い
2132 . Claudia Kern / Der Saltansprecher / サルタン代弁者

「Die Prinzenkrieger――王子戦士?」
「いろいろわかってきたら、じつは、ぜんぜん王子でない」
「……」
「ならば、今後、〈戦士公〉と、称してみるぞよ」

□ 2122話「戦士公」
[ http://www.perry-rhodan.net/html/2/2122.html ]

「渦状銀河ヴァッサーマル銀河――」
「現地名アキムザバル銀河」
「中心種族は~」
「名誉を重んじるポウション人」
「統治者は~」
「世襲の〈戦士公〉9名――すべて、ポウション人」
「アキムザバル銀河全域を、扇状の星域に9等分~」
「それぞれの領地ウカルを、統治しているのです」
「アキムザバル銀河の中心世界は~」
「汎銀河統計者の惑星ヴィジョン――」
「現地名、ザバル・アルダラン」
「座標は、銀河中心部近く」
「とりあえず、共同管理の星域にあるのでした」
「……」
「さて、今回、物語られるのは~」
「領地ウカル・カーザをおさめる、戦士公ソナー」
「の、生いたちです」

 領地ウカル・カーザの首星カージエン、首都〈硝子都市〉の宮殿で、戦士公〈光の君〉マルカの世継が産声をあげた。
 だが、同じ日、天に凶兆――宵闇の落ちるころ、上空を流れる8つの星。
 流れ星そのものが、凶兆。ましてや、9を聖数とするポウション人にとって、8はもっとも不吉な数字。
 占星術師ギルドは、〈光の君〉マルカに進言する。
 曰く――世継を生贄に捧げ、戦乱と苦難の時代を回避すべし。
 だが、〈光の君〉マルカの妻シェベアは、難産から、もはや子をなしえぬ身。
 〈光の君〉マルカは、占星術師ギルドの進言を黙殺する。あまつさえ、事を知る占星術師すべてを誅殺。凶兆そのものを年代記から抹消してのけた。

 少年時代――
 〈光の君〉マルカの長子、公子ソナー――名の由来は、ポウション人発祥惑星の伝説――は、首都〈硝子都市〉の宮殿で、最高の人材から、名誉と規律を厳しく仕込まれ、世俗と隔絶した暮らしをおくる。

「母とまみえること、かなわず」
「父とも、私的な会話はありません」
「ある日、なんの気なしに、翼が8枚ある生き物を、描いてみました」
「――不吉な絵を描いては、いかんですじゃ」
「怒られました」
「宮殿の中を、歩いてみました」
「――何人たりとも、公子のゴチンを曇らせてはならぬ」
「おもむく先、公子ソナーにふさわしからぬヒトやモノは、迅速に撤収撤去」

 公子ソナーの唯一の友は、一大臣の子息パルキル。
 ときに、ソナーとパルキルは知恵をしぼり、監視機器をたばかると、首都〈硝子都市〉の喧騒に、ささやかな冒険をもとめた。
 だが、公子ソナーが厳重な保護監視のもとにおかれる事実にかわりはない。

「公子ソナー、思います」
「――ああ、拙者、いまだ、黄金の檻のなか」
「公子ソナー、父公〈光の君〉マルカと会見。ささやかな希望をのべたり」
「――中心惑星ザバル・アルダランに、行ってみたいのです」
「――否」
「――?」
「――そなたは、まだ修行中の身」
「――?」
「――まだ、サルタンすら、身に帯びておらぬ」
「――?」
「サルタン」
「それは、ポウション種族成人男性の後頭部を飾る一房の髪」
「正体は、一種の共生体」
「移植には、相当な苦痛をともなう」
「植えつけられたサルタンは、宿主の〈魂〉を食み~」
「吸収した〈魂〉を、ミシム――腰に帯びる短剣――に蓄積」
「すなわち、短剣ミシムは、ポウション人の〈魂〉なのです」
「ポウション人、死すとき~」
「腰の短剣ミシムの〈魂〉は~」
「現世の名誉とともに、来世へとおもむくのです」
「でも~」
「もし、現世で、ポウション人の名誉が汚された、なら」
「すかさず、腰の短剣ミシムでみずからの心の臓を一突き」
「これが、〈魂〉を救済する最後の手段なのです」

 心の底にわだかまる思いとは別に、公子ソナーの武芸学業は上達著しい。
 公子ソナーの武芸師範〈暗殺者〉ルイヤンは、不覚にも模擬試合で若輩ソナーの太刀をうけて傷を負い。暇乞いもそこそこに、みずからの名誉のため自刃して果てた。
 その半年後――公子ソナーの武芸はすでに、比類なき域に達していた。
 17歳――元服の儀。
 公子ソナーの、サルタン移植措置には、戦士公9名全員、家臣一同が列席。
 だが、知己パルキルは、この名誉の日に立ち会うことが、叶わなかった。

「周囲の者、曰く」
「――パルキルは、先日の武芸の稽古で重傷を負いましてございます」
「――!」
「――見舞いに行くことは、なりませんぞ」
「――わかっておる」
「公子ソナーが、一大臣の子息を見舞うことは、許されないのです」
「――戦士公として、名誉ある使命に身を捧げること」
「――これぞ、拙者のゴチンである!」

 青春時代――
 若き公子ソナーは、かねてより希望していた、惑星ザバル・アルダラン訪問をはたす。

「運命の地――」
「若き公子ソナーを待つ~」
「運命の出会い」
「――ああ、なんと素敵なヒトであろ」
「ひとりの女性が、ソナーの心を虜にしたのです」
「でも」
「若き公子ソナーの領地ウカル・カーザと~」
「彼女の郷里――〈朝の君〉ヴァキーネの領地ウカル・クミは~」
「有史以来、犬猿の仲」
「コトが名誉の問題だけに、解決の糸口もない」
「――ああ、彼女の名は、シハメ」
「――ああ、彼女は、なんと、〈朝の君〉ヴァキーネの公女?」
「――ああ、彼女も、拙者に気があるようだ」
「――ああ、彼女なしでは、生きてはいけぬ」
「――ああ、彼女とここで出会ったのも、ゴチン!」
「本来なら~」
「夢にまでみていた、汎銀河統計者ラウドとの謁見の場」
「公子ソナーに押しよせる、人智を超えた知識の奔流」
「――ある宙域で、1万1234個の恒星がノヴァ化」
「――〈トリークレ9〉がメッセンジャーを放出」
「――〈物質の泉〉カントールは、9000万年のうちにコスモクラートに」
「――チックス2銀河で、新たなネガティヴ超知性体が誕生」
「――トラドム銀河のトレゴンは、1年以内に死命を決する」
「――ペンタ7領域で、ネガスフィア発生率が急上昇」
「――超知性体シャマシュ、〈物質の泉〉に進化跳躍。無事完了」
「……」
「でも~」
「公子ソナー、心ここにあらず」

 公子ソナーは、領地ウカル・カーザの首星カージエンに帰郷してすぐ、何者かに拉致される。
 自力で生還をはたし、名誉にかかわることはなかったが、父公〈光の君〉マルカは、念のため、しばらく身を隠すよう命じる。
 公子ソナーは商人に身をやつし、アキムザバル銀河の星の海へ。やがて、領地ウカル・カーザの首星へ。
 公子ソナーは、戦士公〈朝の君〉ヴァキーネと公女シハメの謁見の場で、素性を明かし、公女シハメへの愛を告白する。

「〈朝の君〉ヴァキーネは~」
「公子ソナーの率直さに、少なからず、心を動かされたようです」
「でも~」
「こたえて曰く」
「――ならぬっ」
「――!」
「――これは、領地ウカル・クミの名誉にかかわる問題であるっ」
「――!」
「――ならぬぅぅっ」
「――!」

 領地ウカル・カーザに帰郷した公子ソナーは、領地ウカル・カーザと領地ウカル・クミの不和解消に尽力。だが、努力は、父公〈光の君〉マルカの手で、ことごとく封じられた。

「やがて、父公〈光の君〉マルカと~」
「〈朝の君〉ヴァキーネが~」
「相次いで、薨じた」
「そして、おとずれる即位の儀の日」
「公子ソナーが、はじめて生贄の生を奪い、戦士公となる日」
「生贄は~」
「公子ソナーと同じ時に生まれ~」
「もう、ただ、この場で公子ソナーに生命を捧げるためだけに、生きてきた者」
「――!」
「――」
「公子ソナーの前に立つ、生贄は~」
「知己パルキル」
「知己パルキルの目に、迷いはない」
「パルキルは、産声をあげてより、この日のために生きてきたのです」
「公子ソナーも、また、この日のために生きてきたのです」
「――ぶっすり」
「――うっ」
「戦士公ソナー、曰く」
「――これも、また、ゴチンである」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 「ゴチン」って……よくわからないのです。


d-information ◆ 199 [不定期刊] 2002/05/27
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