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177 [2001/12/24]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2104 . Uwe Anton / Durch das Sternenfenster / 星界の窓を抜けて
2105 . Arndt Ellmer / Zuflucht auf Jankar / ジャンカルの隠れ家
2106 . Horst Hoffmann / Der weiße Tod / 白い死神
2107 . H. G. Francis / Im Fabrikraumer / 工房船にて
2108 . Susan Schwartz / Samahos Erbe / サマホの遺産
2109 . Susan Schwartz / Tagebuch der SOL / 《ソル》日誌
2110 . H. G. Ewers / Der Gute Geist von Wassermal / ヴァッサーマルの善霊

□ 2104話「星界の窓を抜けて」
[ http://www.perry-rhodan.net/html/2/2104.html ]

「――ボクは~」
「――エモシオ航法士」
「――ボクは~」
「――《レイフ・エーリクソン》っ」

 ジム・ノーヴェンバー、18歳――自由テラナー連盟艦隊旗艦《レイフ・エーリクソン》の、見習いエモシオ航法士。
 今年、テラニアのエモシオ航法士養成学校を卒業したばかり。
 コーラゴ・ウィルス――シントロニクスを破壊するコンピュータ・ウィルス――の登場で、自由テラナー連盟は、順次、艦載脳をポジトロニクスに換装、または、〈発見者〉級戦艦のように、設計段階からシステムを二重化。性能の劣るポジトロニクス操艦時も、充分な運動性を実現するため、エモシオ航法士――脳の指令を直接に艦に伝える――の技術がみなおされた。
 エルトルス人ロック・モズンは、エルトルス・エモシオ航法士養成校の一期生にして、〈発見者〉級戦艦《レイフ・エーリクソン》のエモシオ航法士。ジムは、その補佐の任につく。

 現在、自由テラナー連盟旗艦《レイフ・エーリクソン》は、トラドム帝国遠征のため、最終偽装中。
 《バレトゥス》と《テラニア》――かつてのカーライト装甲巡洋艦。装甲は究極素をなくしたが依然最高の硬度を誇る――の搬入。USOのトムキャット・チームとシーキャット・チーム――シガ人が操縦する偽装カツゴ・ロボット2体――の到着。

「――艦長」
「――?」
「――ジムを、この艦からおろしましょう」
「――」
「――前途ある若者を、無謀な遠征に参加させるべきではありませんっ」
「……」
「無謀……は、マズいよな」
「艦長と航法士の会話を、耳にしながら~」
「でも、ジムの心は決まっていました」
「――ここで、すごすご家にもどったら~」
「――ジュリーは、たぶん、口きいてくれないもんな」
「ジムとジュリーは、3年越しのおつきあいです」

 一方、アルコン提督ヴィヴォ家のアスカリの旗艦《カーリボ》でも、遠征準備がすすむ。
 《トラカラト》が到着――搭乗するアンティ60人は、《カーリボ》のバリアを生来の超能力で強化する。

「――これで、10や20の命中弾はコワくないわ」
「――ほぅ(敵は数万隻なのに?)」
「――《レイフ・エーリクソン》に、30人ほど用立てても、よくってよ」
「――ほほぅ(テラの技術を、嘗めてますな?)」
「――銀河系は、アルコン神聖帝国が守ってみせるわ」
「――それは、頼もしい(ぱちぱち)」
「ローダンも、最近は、悟ったのか、なんなのか~」
「さらっと、うけながすように、なったよーな、ならないよーな」

 新銀河暦1311年11月8日、《レイフ・エーリクソン》と《カーリボ》は、囮艦隊――ロボット操縦の廃棄予定艦2000隻――を盾に、〈星界の窓〉に突入。
 まちうけるカタマー戦艦2万2000隻の猛攻。
 囮艦隊は早々に壊滅。
 《レイフ・エーリクソン》と《カーリボ》も、被弾多数。

「コーラゴ・ウィルスと同等の攻撃」
「シントロニクス停止。ポジトロニクスに緊急切替っ」
「アンティ、全員失神」
「もう、バリアがもちませんっ」
「エモシオ航法士ロック・モズン昏倒」
「――え?」
「いきなり、ジムの出番なのです」

 ジムが操艦する《レイフ・エーリクソン》は、ぴったりついてくる《カーリボ》とともに、カタマー戦艦2万2000の陣形に隙をうかがう。

「――ボクは~」
「――エモシオ航法士」
「――ボクは~」
「――《レイフ・エーリクソン》っ」
「回避~」
「被弾っ」
「転針~」
「直撃っ」
「――ひーっ」
「――ジュリー~」
「――ぐっすん」
「ジムの意識は~」
「やがて、極度の緊張と恐怖からくる高揚状態に~」
「ついには、ガールフレンドとの楽しい記憶の中へ、おちていくのでした」
「ふたりの出会いは、3年前」
「クレスト湖畔の保養施設」
「――ネズミも、トンボも、ハチも、カエルも、大事なんです」
「――?」
「――ネズミや、トンボや、ハチや、カエルの、生活環境も、大事なんです」
「ジュリーは~」
「自然環境を守る活動をしていました」
「ジムは~」
「そんなジュリーに一目惚れだったのです」
「――政府や、工場や、資本家が、小さな生き物のことを気にかけるって?」
「――やりとげてみせるわ。いつでも、道はあるものよっ」
「――ジュリー、ボクもやってみるよ!」

 《レイフ・エーリクソン》と《カーリボ》は、包囲網をすりぬけ、〈星界の天窓〉宙域をリニア駆動で脱出。トラドム銀河の反政府勢力エルタン人との会合点へ。
 だが、会合予定の星系でまちうけていたのは、カタマー戦艦2隻。
 さらに、追撃のカタマー戦艦250隻が実体化。

「回避~」
「被弾っ」
「転針~」
「直撃っ」
「――ひーっ」
「――ジュリー~」
「――ぐっすん」
「ジム、ふたたび、妄想モードです」
「――やりとげてみせるわ。いつでも、道はあるものよっ」
「――ジュリーっっ!」

 《レイフ・エーリクソン》と《カーリボ》は、カタマー戦艦250隻の包囲網をすりぬけ、会合点星系をリニア駆動で脱出。
 会合するはずだったエルタン船は、おそらく、カタマー艦隊に破壊された――〈星界の窓〉を操作・転極し、トラドム銀河から銀河系へ、帰還の道をひらく手段は、当面のところ、ない。
 《レイフ・エーリクソン》と《カーリボ》には、修理が必要――《カーリボ》は、航行可能ながら、戦闘は不能の惨状。《レイフ・エーリクソン》も、《カーリボ》と比較すれば軽微、といえる程度。

「――命中弾が、ちょっと多かったわね」
「――ほぅ(敵は数万隻ですから)」
「――《レイフ・エーリクソン》だって、修理が大変そうですし?」
「――ほほぅ(テラの技術を、嘗めてますな?)」
「アスカリさん、キレかけてるし」
「ローダンも、さすがに、うけながす気分ではないようです」
「そのとき~」
「遠慮がちに、声をあげたのが~」
「《レイフ・エーリクソン》に同乗していたジャンカロン特命部隊4名」
「――あの~」
「――われわれの~」
「――母星に~」
「――いらっしゃいますか?」

 《レイフ・エーリクソン》と《カーリボ》は、損害修復のための寄港地をもとめて、球状星団ヴァージノクスの惑星ジャンカルへ。
 到着予定は、新銀河暦1311年11月9日。

「――ボクは~」
「――エモシオ航法士」
「――ボクは~」
「――ジム・ノーヴェンバー」
「新人エモシオ航法士は~」
「どうやら、操艦の極意を会得したみたいです」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 ローダン、ノーマンに餌やらないので、嫌われたらしい。


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