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173 [2001/11/26]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2100 . Robert Feldhoff / Das Sternenfenster / 星界の窓
2101 . Andreas Findig / Der Konquestor / 征服士
2102 . Leo Lukas / Die Hand der Vorsehung / 先見の手
2103 . Horst Hoffmann / Der Kampf des Konquestors / 征服士の戦い
2104 . Uwe Anton / Durch das Sternenfenster / 星界の窓を抜けて
2105 . Arndt Ellmer / Zuflucht auf Jankar / ジャンカルの隠れ家
2106 . Horst Hoffmann / Der weise Tod / 白い死神

□ 2100話「星界の窓」
[ http://www.perry-rhodan.net/html/2/2100.html ]

 時は、新銀河暦1306年。
 ところは、アルコン神聖帝国の中心惑星アルコンI、ギャラクティカム議会場ミルカンドルのパーティー会場。
 自由テラナー連盟政庁主席ペリー・ローダンと、新進気鋭のアルコン将官、ヴィヴォ家のアスカリの最初の出会い。

「フハニ・テュサン――神聖帝国」
「皇帝ボスティク1世の野望――惑星アルコンIII再建――達成のとき、水晶帝国――ゴス・テュサン――から改称の予定、だったのだけれど~」
「その瞬間、帝国は、超知性体〈ゼーレンクヴェル〉にのっとられ~」
「正式な発足の日付は、さだかならず」
 ヴィヴォ家のアスカリ――アルコン語表記で、アスカリ・ダ・ヴィヴォ――は、38星系を所領とするヴィヴォ家の後継者。彼女は、アルク・スミア――脳活性化技術――をうけ、20代にしてすでに三陽将――アルコン軍で最上級将官――に昇進。近々、ハヨク散開星団に、デ・ケオナトール――副提督――として赴任の予定。
「超知性体〈ゼーレンクヴェル〉打倒以来~」
「口約束の不可侵条約にもとづき~」
「アルコン神聖帝国と自由テラナー連盟の対立、とりあえず、小康状態」
「……」
「ローダン、ギャラクティカム議会で、言ってみます」
「――ハヨク散開星団、返還してくれない?」
「ヴィヴォ家のアスカリ、間髪入れず」
「――だめ」

 ソル系近況:
・粉砕されたルナのTLDタワーは、テラニア市アラシャン街区に再建。
・アルコン占領下の作戦拠点アルファ・カルタゴ、観光地として公開。
・惑星トロカンのピルツドーム開かず。
・新銀河暦1306年12月16日、第一テラナー、マウレンツィ・カーティズ、4期目当選。政庁主席ローダンも、地位存続。
・同年12月22日、《ソル》搭載艦5隻、355名が銀河系帰還。

「――モンドラは?」
「――?」
「――デロリアンは?」
「――?」
「――オレの女房と息子わぁぁぁっ」
「――!」
「逆単身赴任状態のローダン氏は、ゴシュン湖のほとりで~」
「ひとり、涙するのでありました」

   *

 時は、新銀河暦1307年。
 ところは、ハヨク散開星団近傍。
 ローダン座上の自由テラナー連盟の発見者級戦艦《レイフ・エーリクソン》は、単独航行中。

「――パオぉぉ」
「司令室のローダンの膝の上には、なぜか、一匹のミニ象が……」
「名前はノーマン」
「体長50センチメートル」
「帰ってこない妻モンドラさんの、かつてのペット」
「……」
「――いったい誰が、作戦中の戦艦の司令室に小動物つれこむんだか」
「――パオ?」
「――犯人みつけたら、懲罰だ」
「――パオぉ」
「――いっとくけど、パパはさびしくなんかないからな、ノーマン」
「――むぎゅ」

 そのとき、《レイフ・エーリクソン》探知担当ラウター・ブロフトが、異船を探知。

「全長110メートル」
「2本の魚雷を並べて縛ったような、双胴船」
「――司令室に警報を!」
「だが、探知担当ラウター・ブロフトには、ちょっとした癖がありました」
「かれにかかると~」
「超知性体は、〈チョーチ〉になり~」
「モルケロは、〈モルキー〉になり~」
「カタマラン――双胴船――は……」
「――サー、不審なカタマーを探知しました」
「――よし、パール艦長、あのカタマーを追うぞっ」
「――はい、サー。あのカタマーを追うであります」

 カタマーは、《レイフ・エーリクソン》の誰何に応じず、超空間探知エコーによる調査作業を継続。
 やがて、ハヨク散開星団から、ヴィヴォ家のアスカリ――すでにテク・アトールに昇進――の第2帝国艦隊旗艦《カーリボ》以下、200隻のアルコン神聖帝国艦が到着。

「――あれ、テラの実験艦でしょ?」
「――カタマーは、テラの船ではないのだよ」
「――こら、テラのカタマー、応答なさい」
「――だから、カタマーは、テラの船ではないのだってば」
「――きーっ」
「カタマーを追跡するうちに~」
「プライド高い、ヴィヴォ家のアスカリ」
「自由テラナー連盟主席ローダンが、想像していたより無能でないと思い知らされ、ちょいと不機嫌に」

 無応答のカタマーに、アルコン神聖帝国艦隊が、砲門をひらく。
 熱線砲は、効果なし。トランスフォーム砲は、カタマーの防御兵器が砲弾を逆転送。アルコン艦3隻が、みずからの砲弾に沈む。
 ヴィヴォ家のアスカリは、ハヨク散開星団駐留の第2帝国艦隊から、さらに1万隻を招集。
 しかし、カタマーは、超空間探知エコーの共鳴座標を特定すると、急加速で宙域を離脱、超空間に消えた。

   *

 時は、1309年1月22日。
 ところは、アルコン神聖帝国の中心惑星アルコンIII、艦隊司令部アルク・テクトランで開催されたパーティー。

「このパーティ」
「じつは、ヴィヴォ家のアスカリのマスカント就任祝賀パーティ」
「主催者は、アルコン神聖帝国皇帝ボスティク1世」
「列席者は、まず、3人のマスカント~」
「クラシン、バラシン、ゴルン・タ=テタラン」
「つづいて、カスーン――アルコン貴族――の名家の当主たち~」
「ツォルトラル、ゴノツァル、クヴェルタマギン、オルバナショル、ラグナーリ、テレオミル、アルタミン、アリガ……などなど」
「ツラセル――神聖帝国秘密情報局――のセル・マスカント――長官――、キルル・ダ・ラグナーリ」
「オマケとして招待された、自由テラナー連盟政庁主席ローダン」
「……」
「そして、パーティのひけたあと~」
「ヴィヴォ家のアスカリ、ローダンを居室によびだして、誘惑してみたり」
「一方、ローダン」
「怒ったモンドラさんの顔が、脳裏をよぎったり」
「腹すかせて鳴いているノーマンの声が、脳裏をよぎったり」
「――パオぉぉ」
「プライド高い、ヴィヴォ家のアスカリ」
「ローダンが、みてくれより固いと思い知らされ、いたく不機嫌に」

   *

 時は、新銀河暦1311年11月23日。
 ところは、銀河系外縁。
 自由テラナー連盟の前哨基地は、未確認飛行物体――直径19キロメートルの円盤ステーション――4基の銀河系侵入を探知。
 ローダン座上の《レイフ・エーリクソン》が、円盤ステーション4基を追跡する。

「――パオぉぉ」
「司令室のローダンの膝の上には、あいかわらず、ミニ象ノーマンが……」
「――毎度まいど、誰がつれこむんだか」
「――パオ?」
「――だから、パパはさびしくなんかないんだってば」
「――むぎゅ」

 円盤ステーション4基は誰何に応じず、惑星レプソ近傍、コルフィリア系付近を通過し、ハヨク散開星団へ。
 ハヨク散開星団の主星ハヨクから8光年の宙域――4年前、カタマーが特定した超空間探知エコーの共鳴点――に、円盤ステーション4基は停泊。
 《レイフ・エーリクソン》は、ここで、発見者級戦艦《チャールズ・ダーウィン》、《ロアルト・アムンゼン》をふくむ小艦隊と合流する。
 そして、円盤ステーション4基を、ヴィヴォ家のアスカリの旗艦《カーリボ》以下、1万隻のアルコン神聖帝国艦隊が包囲。砲門をひらいた。
 4年前のカタマーと同じ反射兵器を装備する円盤ステーション4基は、トランスフォーム砲弾を逆転送。反射兵器の過負荷、破壊をねらうヴィヴォ家のアスカリは、砲撃継続を指示するが、結果は大型艦をふくむアルコン艦319隻の損失に終わる。
 ヴィヴォ家のアスカリは、さらに増援追加。円盤ステーション4基を包囲するアルコン艦は、最終的には5万隻を数えるにいたる。

「やがて~」
「円盤ステーション4基が描く1辺1800万キロメートルの正方形の空間に~」
「ぽっかり開く、窓」
「窓の向こうには、見なれない星々」
「――パオぉ」

 《レイフ・エーリクソン》の科学者ハンフリー・パロットと助手のプラクマは、〈星界の窓〉の向こうを、距離3億8800光年、やぎ座方向の銀河団HCG――ヒクソン・コンパクト・グループ――87の一銀河、オブジェクトA、と確認する。

「そして~」
「1辺1800万キロメートルの正方形の〈星界の窓〉から~」
「構造振動とともに~」
「全長3540メートルのカタマーが出現」
「めざす方向は……」
「まさか、ソル系?」
「――パオぉぉ」

 ローダンは、ソル系に警報発令し、防衛艦隊1万9000隻の展開を指示。ブリーにハヨク散開星団の事態をあずけ、《レイフ・エーリクソン》単艦で、カタマーを追跡する。
 ハヨク散開星団の〈星界の窓〉からソル系まで、わずか9218光年。
 だが、カタマーは、ソル系を包むアーゲンフェルト・バリアの手前に停泊。搭載されていた、全長110メートルの小型カタマー1隻だけが、惑星テラに進路をとる。

「カタマーの意図が不明のため~」
「ローダン、攻撃の決断をくだせず」
「ああっ、でも、惑星テラは、もう、すぐそこ」
「――サー、小型カタマーから、放送を受信しました」
「――パオ?」
「画像は、一見、トゲトゲの冠をいただいたチンパンジー」
「身長およそ2メートル」
「黒い毛皮、褐色の顔、黄色い眼」
「で、宣言することには……」
「――わが名は、トラー・ローグ。トラドム帝国の征服士であるっ」
「――トラドム帝国と自由テラナー連盟の、平和的な接触のため、派遣されたのであるっ」
「――《マルゾム》に着陸許可を」
「――これは、公式な国家訪問であるっ」
「めちゃくちゃ、怪しいです」
「でも、公式な国家訪問と言われては、砲撃もできない」

 自由テラナー連盟政庁主席ローダンは、第一テラナー、マウレンツィ・カーティズと対応を協議する。

「――キナくさいのは、きみの分担だよね」
「――はぁ」
「――議会のほうは、まかせてくれ」
「――パオ?」

 一方、ソル系外縁には、ヴィヴォ家のアスカリ麾下のアルコン神聖帝国艦隊数千隻が到着。

「――やっぱり、テラの実験艦だったのね?」
「――だから……ほら、コレがさっきカタマーが放送したメッセージ」
「――まあ」
「――」
「――ボスティク陛下なら、悪魔に食われろっ、て言うでしょうね」
「――」
「――わたしも、立ち会ってあげるわ」

 新銀河暦1311年10月25日朝7時、小型カタマーは、テラニア宙港に着陸。
 歓迎委員会――第一テラナー、マウレンツィ・カーティズ、政庁主席ローダン、ブレ・ツィンガ、グッキー、ヴィヴォ家のアスカリ――の前で、カタマーはハッチ開口。兵10名を先導に、征服士トラー・ローグの浮遊玉座が姿をあらわす。

「征服士トラー・ローグ、旗をとりだします」
「その文様は~」
「白地に、黄色いギザギザの太陽~」
「太陽の上には一振りの剣」
「――ぐさっ」
「征服士トラー・ローグ、旗を大地につきさします」
「で、宣言することには……」
「――全権をもった征服士として~」
「――われは、テラ、ソル系、自由テラナー連盟の諸惑星を~」
「――トラドム帝国に接収するっ」
「――テラと自由テラナー連盟は、本日ただいまより~」
「――帝国の管理下におくっ」
「――本日から、日に1250億CE-トラディコの税を、トラドム帝国に上納せよっ」
「――テラの防衛評議会は、政治的軍事的にトラドム帝国に編入」
「――連盟政府は解散っ」
「――新政府設立まで、顧問としてのみ機能するものとする」
「――以上」
「以上?」

 つづく。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 ノーマンかあ……なつかしいです。


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