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168 [2001/10/22]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2092 . Arndt Ellmer / Der Ausgestoßene / 追放者
2093 . Ernst Vlcek / Requiem für einen Ewigen / 永遠なるものに捧ぐ鎮魂歌
2094 . Susan Schwartz / Der Mutant und der Zwilling / ミュータントと双子
2095 . Uwe Anton / Nekrophoren / 搬死素
2096 . Arndt Ellmer / Kraschyns Ultimatum / クラシンの最後通牒
2097 . H. G. Francis / Der Atem der Freiheit / 自由の息吹
2098 . Rainer Castor / Hinter dem Kristallschirm / クリスタル・バリアの中
2099 . Hubert Haensel / Sekundärwaffe Geistertanz / 二次兵器・幽霊ダンス
2100 . Robert Feldhoff / Das Sternenfenster / 星界の窓
2101 . Andreas Findig / Der Konquestor / 征服者

□ 2092話「追放者」
[ http://www.perry-rhodan.net/html/2/2092.html ]

「時は、新銀河暦1291年3月28日~」
「ところは、銀河系中央ブラックホールの事象の地平線あたり~」
「超知性体〈それ〉の人工惑星ワンダラーと~」
「トレゴンの〈第六使徒〉ローダン麾下のギャラクティカー連合軍は~」
「コスモ・ファブリク《マテリア》――〈物質の下僕〉トル・サマホが指揮し、コスモクラートの使者ロボット・カイロル2世が同乗する超施設――をからくも撃沈」
「……が」
「コスモ・ファブリク《マテリア》大爆発のエネルギーの混沌から、1隻の小型艇――司令官トル・サマホを乗せた宇宙潜行艇《クロゼイロ》――が離脱」
「トル・サマホは、怒っていました」
「――ボクの趣味がぁ」
「趣味で収集していた音楽家の一団は、《マテリア》と運命をともにし~」
「――ボクの名誉がぁ」
「《マテリア》喪失で、コスモクラートの不興を買うのは、必然だし~」
「――弁解して、なんとか、再度コスモ・ファブリク司令官に……」
「――そして、〈夢のオーケストラ〉を再建っ!」
「おい」

 宇宙潜行艇《クロゼイロ》は、エランテルノーレ銀河の〈物質の下僕〉会合点〈高台〉へ。しかし、他のコスモ・ファブリクを指揮する〈物質の下僕〉たちは、〈召喚〉に応じない。
 やがて、コスモクラート・ヒスモームの使者ロボット・カイロル3世が青い転子状船で飛来。

「――きみ、クビ」
「――そこをなんとか」
「――生命があるだけ、いいと思うんだけどな~」
「――そこをなんとか」
「――着ているマウナリの肉体と〈理力服〉と宇宙潜行艇は、退職金がわり。ま、〈理力服〉は、ちょっと機能を差しひいて……と」
「――そこをなんとかっ」
「――だから、懲戒免職なんだってば」

 宇宙潜行艇《クロゼイロ》は、トル・サマホの故郷銀河ポーリガ――現在のドムラトの地――へ。

「途上~」
「トル・サマホは、失意のどん底でした」
「――はぁ」
「でも、ちょっぴり、良いコトもありました」
「――おぉっ、こんなところに、素敵な音楽家さんがっ」
「けっきょく、ふたりほど誘拐」
「――ちゃらんちゃらら~ん」
「趣味する元気は~」
「残っているのです」

 〈ドムラト騎士団〉統治下の故郷銀河ドムラト。
 その随所に、不治の〈疫病〉が発生していた。死亡率はほぼ100%。生存者も、遺伝子変異から、もとの種族の面影もとどめないほど変形した肉体に苦しむ。
 トル・サマホは、〈疫病〉の素性に思いいたる――カオタークの兵器。280万年前、隣接銀河コハゲン=パスマレイクスで、コスモ・ファブリク艦隊と死闘を演じたカオテンダーの兵器なのだ。
 〈ドムラト騎士団〉の〈軍団〉と戦いを交えながら、宇宙潜行艇《クロゼイロ》は、〈疫病〉の感染源――惑星クルマータクの《ゼンタファー》――に到達。《ゼンタファー》内部のフラクタル世界に突入したトル・サマホは、キャビネット・スカリッドで、1体の遺骸を発見する。

「――おお、妙な死体だ」
「さすがは、かつて〈殺戮王子〉の異名をとったトル・サマホ」
「変死体には、鼻が利きます」
「つんつん」
「――がぁっ」
「死体――なぜか、精神だけ生きている――が、ココロの力で攻撃です」
「――ぐぉっ」
「トル・サマホも、超心理能力で応戦」
「――ふぅ」
「死体は、本当に死にました」
「精神は、トル・サマホに吸収されました」
「そして、わかったコトがひとつ」
「――死体の名前は、キントラディム・クルックス!?」
「それは、280万年前のカオテンダー司令官の名」
「《ゼンタファー》は、280万年前、コスモ・ファブリク艦隊が対戦したカオテンダー艦隊の1隻だったのです」

 トル・サマホは考える。

「――むふふっ」
「トル・サマホは、ほくそ笑んで、キントラディム・クルックスの遺品――〈設計者の杖〉――を手にとります」
「――カオテンダーを献上したら~」
「――コスモクラート・ヒスモームさまは、許してくれるかなぁ~」
「――そして、新しいコスモ・ファブリクを頂戴したら~」
「――〈夢のオーケストラ〉を再建っ!」
「おい」

 トル・サマホは、キントラディム・クルックスの名を騙り、《ゼンタファー》住人に駆動系修復を指示。

「その後は~」
「〈夢のオーケストラ〉再建を夢みて~」
「日夜、駆動系修復の監督業に、いそしんでいたのです」
「……」
「でも、事態は甘く~」
「ありません」
「飛行都市の倉庫では~」
「〈疫病〉をはらんだ危険な荷物の山がくずれたまま」
「キャビネット・リュンコルでは~」
「クローン生命体アルファ・エンジニアの量産開始」
「このクローン生命体……これが、なぜだか、仇敵テラナーのモンドラ・ダイアモンドさんと瓜二つなのでした」

□ 2093話「永遠なるものに捧ぐ鎮魂歌」
[ http://www.perry-rhodan.net/html/2/2093.html ]

「トル・サマホが吸収した、キントラディム・クルックスの精神」
「キンちゃんは、まだ、勝負を投げていませんでした」
「栄光の過去を思い~」
「じっと静かに機会をうかがうのでした」

 キントラディムは、蛇頭のヒューマノイド種族スピンカーン人のひとり。
 小惑星〈賢者の家〉で育てられ、ある日、売られることに。

「――ほうれ、試験じゃ」
「――ひー」
「キンちゃんは、苦痛をともなう試験に合格」
「足跡は~」
「――残すまじ」
「新しい主人は、小惑星もろとも住民を抹殺」
「生きのこったのは、主人につれられたキンちゃんただひとり」

 キントラディムは、ツフラグ――コスモクラートとカオタークの戦争で荒野と化した惑星――の〈ハルコイ=マラネシュ・アカデミー〉へ。

「入学式に参加した1万人の生徒」
「つめこまれる既知宇宙最高の教育」
「たぶん、いろいろ難しい試験」
「脱落者には~」
「――死、あるのみ」
「卒業試験まで生きのびたのは、1000人」
「――ほうれ、最終試験じゃ」
「――ひー」
「〈魂の池〉を渡り、生きのびたのは、キンちゃんただひとり」
「授与された、卒業証書には~」
「アカデミー最高機関〈裁定者〉は、きみに〈クルックス〉を号することを許可する」
「と、書いてあったのです」

 つづいて、キントラディム・クルックスは、〈負の球体〉――コスモヌクレオチドの変容で物理法則の支配が失われた宙域――に送られ、1000年間の修行。

「修行の中身は憶えていないけれど~」
「師範はカオターク・クズポミュルその人」
「すべては~」
「《ゼンタファー》建造のためにっ!」

 そして、長い時をかけて、キントラディム・クルックス指揮のもと、カオテンダー《ゼンタファー37》――艦内のフラクタル空間に61万2000個の小宇宙〈キャビネット〉を内包し、幾多の補助種族と無限の兵器を収納する既知宇宙最強の戦艦――が完成。
 〈設計者〉キントラディム・クルックスは、《ゼンタファー37》の主要任務を宣言する。

1. コスモクラート、および、その補助種族と闘うべし
2. あたうかぎり〈法〉とモラル・コードのデータを収集すべし
3. 胞子船の対極として活動し、生にかわって死を播くべし

 キントラディム・クルックスがあたえられた最初の任務――ドリフェル・カプセル《星》で、コスモヌクレオチド・ドリフェルに侵入せよ。

「キンちゃんは、この作戦で〈ヌクレオチド・ペスト量子〉を投入」
「カオタークに不都合なプシクス群を、大破壊」
「成功っ」
「やったぜ」
「狂喜するのは、キンちゃんただひとり」
「……」
「以後~」
「コスモヌクレオチド・ドリフェルから、時折、黒いプシクスがぷかぷか~」
「黒いプシクスが、ぱん、とはじけて、通常宇宙と相互作用する宙域では~」
「物理法則が崩壊し、すべての生命は絶えるとかなんとか」
「ヒト、これを称してドリフェル・ペストと呼ぶ」
「……」
「キンちゃんは、通常宇宙の作戦でも〈ヌクレオチド・ペスト量子〉を投入」
「あまたの銀河が、大破滅」
「やったぜ」
「極悪だぜ、キンちゃん」

 〈闇生まれ〉の探索――キントラディム・クルックスの、もうひとつの使命。
 コスモクラートの胞子船は、〈搬生素〉を播き、生命をもたらす。カオタークのカオテンダーは、バイオサイド――〈搬死素〉に充填された不治の〈疫病〉の病原体――を播き、死をもたらす。
 〈闇生まれ〉は、バイオサイドに害されない特異な生命。
 キントラディム・クルックスは、生涯でただ一度、〈闇生まれ〉を発見し、カオターク・クズポミュルに献上しただけ。

「極悪キンちゃん」
「非道のキンちゃん」
「でも~」
「ついに悪運も、つきる日が来たのです」

 280万年前、コスモクラートは、コハゲン=パスマレイクス銀河の惑星ドムラティに〈ドムラト聖堂〉建設を計画した。
 カオターク・クズポミュルは、キントラディム・クルックスを含む〈設計者〉9名を召集し、カオテンダー9基をコハゲン=パスマレイクス銀河に派遣。コスモクラートは、コスモ・ファブリク9基を投入。
 交戦のすえ、《ゼンタファー37》は大破し、隣接銀河――現在のドムラト銀河――に不時着を余儀なくされる。

「がんばった極悪キンちゃん」
「よくやった非道のキンちゃん」
「でも~」
「カオタークのボスは言いました」
「――敵前逃亡は重罪じゃ」
「無能な指揮官には~」
「――死、あるのみ」
「――ひー」
「肉体は、死にました」
「精神は、生きていました」
「……」
「永遠なるもの――クルックスにふさわしい、罰だったのでした」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://rhodan.jp/ ]


◆今回のひとこと

 今日はちょっと疲れぎみ。


d-information ◆ 168 [不定期刊] 2001/10/22
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