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73 [1999/12/27]


Perry Rhodan を中心とするドイツSFと周辺エンターテイメントの断片的情報を、私的興味の範囲でお送りします。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況


◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft
2000 . Robert Feldhoff & Ernst Vlcek / ES / 〈それ〉
2001 . Ernst Vlcek / Odysee eines Mutanten / ミュータントの冒険
2002 . Arndt Ellmer / Einsatz für Bully / ブリーの出番
2003 . Rainer Castor / Blockadegeschwader / 封鎖艦隊
2004 . Horst Hoffmann / Im Bann der NACHT / 〈夜〉の呪縛
2005 . H. G. Francis / Gestrandet in der NACHT / 〈夜〉に不時着
2006 . Ernst Vlcek / Cugarittmos Gesichter / クガリトモの顔

□ 2000話『それ』――

「時代も場所もわからない、たぶん太古の、とある昔話――」
「ほとんど、寓話」
「青い肌・金色の髪のヒューマノイドが戦乱から守った1羽の蝶」
「蝶は舞いあがり~」
「宇宙に溶けるように消えていった」
「……ま、冒頭はそんなところじゃ」
「……?」

 一方、時は現在、新銀河暦1291年――
 トレゴンの〈第6使徒〉ペリー・ローダンは、コスモ・ファブリク《ウェイヴ》の侵攻で廃墟と化したテラニアに帰郷していた。

「一方、とある昔話――の、つづき」
「太古、ラクサロン銀河――今日の炉座銀河――のヴォヤル人は~」
「アマンドゥル銀河――今日の銀河系――のなぜか平和な宙域~」
「の、中心の黄色恒星の第3惑星~」
「の、蝶が飛びまわる島タラニスで~」
「1体の精神集合体――放浪のあげく、ここにたどりついたという――と接触」
「――ヴォヤル人さん、ぼく、平和の宙域を拡大しようと思うんだ」
「――ぱちぱちぱち」
「――ぼくの協力者になってよ」
「――いいともぉ」
「……だが、この精神集合体は、分裂症だったそうじゃ」
「……?」
「ひとつめは、とりあえず良い人格〈エスタルトゥ〉」
「ふたつめは、たぶん普通の人格――未来の〈それ〉の主要部分」
「さいごは、ときどきでてくる悪い人格――遠い未来の〈反それ〉」
「――超知性体になれば、悪い人格をおさえられるかなぁ」
「――?」
「――ヴォヤル人さん、ぼく、超知性体になるよ」
「――ぱちぱちぱち」
「――進化の触媒になってよ」
「――いいともぉ」
「超知性体〈それ〉、誕生」
「けっきょく、3つの人格をかかえたままで」
「ごほうびとして、ヴォヤル人は、あたらしい存在形態に進化」
「これが、のちにいう、5次元結晶生命ノクターン」
「惑星アムブール――ヴォヤル人の故郷――は、〈力の球形体〉の精神的中心として、改造される」
「これが、のちにいう、人工惑星ワンダラーなのじゃ」
「……?」

 一方、現在――
 〈テラ・レジデント〉に就任したローダンは、テラニアの上空に新政庁〈ソラー・レジデンス〉を建設。
 アルコン水晶帝国は、荒廃したテラが復興にかまける好機をとらえ、艦隊の増強と新兵器の投入で、版図を拡大。新兵器とは、シントロニクスの機能を麻痺させるある種のコンピュータ・ウィルス――その起源は、コーラゴ技術!
 コーラゴ・ウィルスへの対策は、唯一、旧式のポジトロニクス・チップへの換装。だが、大規模生産施設は、すでにアルコン水晶帝国の手中にある。

「一方、昔話は、つづきます」
「超知性体〈それ〉のもとに、ヘリオートスが到来」
「――トレゴン、しない?」
「精神集合体の主要人格は、いいかも! と思う」
「コスモクラートとカオタークの2極構造は、虫が好かなかった、らしい」
「しかし、人格〈エスタルトゥ〉――は断固反対!」
「なんでも、精神集合体に参加するまえに、いやな思いをした、とかいう」
「〈エスタルトゥ〉は出ていった」
「――キスの置き手紙ひとつのこして」
「――さがさないでください」
「あとには、ネガティヴな精神成分が、ごっそり残っていたそうじゃ」
「……?」

 一方、現在――
 ローダンの決断――キャメロット解散――をこころよく思わない、旧キャメロットの26万人は、かつてのUSO司令部〈キント・センター〉に移住。
 元TLDスペシャリストのモンキー、ホーマー・G・アダムズらとともに、〈新USO〉を創設する。

「一方、昔話は、さらに、つづきます」
「ネガティヴな超知性体〈ストロウワン〉が局部銀河群へ侵攻!」
「〈それ〉は〈ストロウワン〉を殲滅!」
「やがて〈ストロウワン〉の版図だった銀河に、超知性体〈ニサール〉が生長」
「〈それ〉は、おそるおそる〈ニサール〉に言ってみたりする」
「――いっしょに、トレゴン、しない?」
「なにごとも言ってみるもので~」
「ニサール、ぽっと頬をあからめて、うなずいたそうじゃ」
「……?」

 一方、現在、新銀河暦1303年――
 ヴィンセント・ガロン、テス・クミシャ、デロリアン・ローダン――新タイプのテラナー超能力者。色覚を欠くという共通点をもつ〈モノクローム・ミュータント〉。
 テラナー居住圏全域で、かれらにつづく〈モノクローム・ミュータント〉が続々と生まれ、すでに数万人に達していた。
 政府は、抗超能力シールドを量産する一方、迫害される子供たちを保護する〈ミュータント・スクール〉を各地に建設。

 ずばぬけたプシ潜在能力をもつトリム・マラートは、故郷の惑星で迫害され、テラニアの〈フェルマー・ロイド・ミュータント・スクール〉に保護される。
 トリムは、夢を見る――邪悪な〈モルケロ〉が銀河系にいるよぉ! 翌朝、精神操作されたアーゲンフェルトがローダンの暗殺をはかった……。

「一方、昔話は、あとすこし、つづきます」
「〈それ〉は、意を決して〈エスタルトゥ〉の〈力の球形体〉へ」
「なにごとも言ってみるもの、というわけでもない~」
「――やっぱり、いっしょに、トレゴン、しない?」
「――きぃーっ!」
「〈エスタルトゥ〉、キレちゃいます」
「〈それ〉、失望のうちに、逃げかえります」
「どよーん、と暗くなっていると」
「内部のネガティヴ人格が、チャンス! とばかり、暴走します」
「鎮圧に幾年月」
「幾星霜」
「ふと気がつけば、平和の象徴――蝶たちの姿は、タラニス島に、すでになく」
「タラニス島の猿から進化をとげたレムール人と、侵攻するハルト人が衝突!」
「局部銀河群は戦乱のまっただなか、だったそうじゃ」
「……?」
「5万年間、〈それ〉は〈力の球形体〉の騒乱を収拾しようと努力してきた」
「……らしい」
「ネガティヴ人格を分離して、戦って、放逐したり、もした」
「……よなあ」
「で、これが最後の昔話」
「というより、イリュージョン」
「――超知性体〈それ〉は見た」
「――あの黄色恒星の第3惑星から」
「――ふたたび一羽の蝶が飛びたつのを」
「――よく見れば~」
「――よく見れば?」
「――それは一隻の球形船、だったそうじゃ」
「……?」

 一方、新銀河暦1303年――
 凶報――アルコン水晶帝国の8万隻が、テラの眼と鼻のさきのオリオン・デルタ系に侵攻!

「つづく」

【注記】〈ソラー・レジデンス〉と〈テラ・レジデント〉
 訳語については……もうちょっと、考えてみます。

【関連サイト】
・1900~1950話あたりまでの概況
[ http://www.rlmdi.org/rlmdi/px/pc21.html ]
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rlmdi.org/rfpjp/ ]


◆今回のひとこと

 Weltcon 2000 ――盛況でした。


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